優しい時間   フジ   木  22時 

原作・脚本 倉本 聰
共 同 脚 本 吉田紀子 / 田子明弘 / 小林彰夫
製 作 総 指 揮 中村敏夫
プロデュース 若松央樹 / 浅野澄美
演    出 田島大輔 / 宮本理江子 / 西浦正記
音  楽 渡辺俊幸 / アンドレ・ギャニオン
主 題 歌 平原綾香「明日」
湧井勇吉 寺尾 聰
湧井拓郎 二宮和也
皆川 梓 長澤まさみ
天野六介 麿 赤兒
天野洋子 朝加真由美
津嘉山正種
立石  水道工事 国村準
相場  タイヤ業者 梨本謙次郎
横山  チーズ製造 水津聡
風間  刑事 山下澄人
九条朋子 余貴美子
湧井めぐみ 大竹しのぶ
皆川りり  梓の姉 森上千絵
耳田笑子  森の時計従業員 高橋史子
音成 布施博
高松     ご隠居 山谷初男
田村     農協職員 正名僕蔵
安西光夫  若いコーヒー業者 田中圭
滝川    ペンションオーナー 納谷真大


佐久間 あごひげ 砂利販売    久保孝典      長沢  口ひげ    チェーンソ業者  六条寿倖
留一     米穀店    倉林一成           井上美可子  未亡人        清水美砂    


湧井勇吉(59・寺尾 聰)は、海外駐在を永く経験してきた総合商社のエリート社員だったが、3年前、57歳で突然会社を退く。原因は妻・めぐみ(当時47・大竹しのぶ)が息子・拓郎(当時18・二宮和也)の運転する車の事故でこの世を去ったからだ。勇吉は、めぐみの故郷である富良野に移住してコーヒーショップ「森の時計」を開いた。一方、拓郎は、母の親友の朋子(余貴美子)の紹介で、富良野から50キロ離れた美瑛の窯場「皆空窯」で、陶芸家の見習いとして修行を始めていた。事故以来、拓郎とは会っていない勇吉は、このことを知らなかった。そんな折、拓郎は、「森の時計」の従業員で、すぐ皿やカップを割ってしまうという習癖を持つ少女・皆川梓(長澤まさみ)とスーパーマーケットで出会う。拓郎は、店でも陶器を割ってしまった梓に、「そんなものならいくらでもやるよ」と携帯電話の番号を教える。北海道を舞台に父と子の傷なの再生を、人間模様とともに描く、倉本聰の富良野の世界だ。大人のためにゆったりした、優しい時間を経験させてくれるかな。毎回エピソードでゲストが登場するパターンなのかな。期待は★★★★だ。


優しい時間★★    
7話 「息子」    2月24日放送

富良野の雪の山を勇吉は歩く。森の時計で勇吉は電話する。窯の天野洋子が電話に出る、勇吉は「間違いました」。タイトル。
梓が携帯するが、「電源が入っていません」と返事される。丸餅、白みそで雑煮が違う。マスターの妻は北海道なのだ。北海道には全国の雑煮がある。そんな話の大晦日に、身なりの良い客・中里(北島三郎)がやってきた。続いて、勇吉の商社時代の同僚・河合(佐々木勝彦)がスキーで家族連れでやってくる。河合は水鳥の話をする。盛大な葬式で社長も参加した。すると、河合の妻・綾子(田島令子)は、勇吉が朋子(余貴美子)に貰った拓郎作の彩文のカップを見て、皆空窯の名前を口にした。昨日、皆空窯で似たようなものを買ったのだという。河合は「ちょっと違うので作り手が違うのだろう」。駅に、敏子(佐々木すみ江)という年老いた女性が降りて、店の人に「ここは富良野町ですか、50年ぶり変わった」と聞いている。店の人は「変わったよ、あそこの通りには電柱が立っていないよ」。警察官に息子がやっている喫茶店を聞く。来た風間刑事が写真を見て、気づいた。その森の時計では中里がカレーを食べている。勇吉は1時間ほど出て行くと言う。北の時計で行って、お歳暮を渡す。そこでカップを見る。勇吉が「どこの」。朋子「皆空窯ので、高いよ、知ってるの」。勇吉「前を通っただけ、古い付き合いですか、あそこの前で拓郎に似た人間を見た」。朋子「見間違えでしょう」。勇吉「いや、梓ちゃんが拓ちゃんってよんだんです、連れて行かれました、クリスマスの夜」。朋子「困った子だ」と拓郎であることを認めた。勇吉「皆空窯に紹介したのはママですか」。朋子「余計なことをして悪かったね、拓が可哀想で、めぐの子だし、父親から拒否されて、でもそばにいたいって、1年以上も陶芸の修行をしている、まじめにやっている、天野六郎は厳しい人だが、拓ちゃんのことは認めている、面倒見てくれている」。勇吉「そんな近くにいて、あいつはどうして、私に連絡をくれないのか」。朋子「あんたが冷たくしているからじゃない」。勇吉「梓ちゃんを拓郎に紹介したのもママですか」。朋子「違います、私も腰抜かした、二人いつの間にか知り合ったの、知りません」。勇吉「梓ちゃんが私の所にいるので、接近したのでしょうか? 私の息子だと伏せて騙す形で彼女をひっかけたのでしょうか? 意図的だったのでしょうか?」。朋子「怒るよ、悪意で人を見るようになったの、まして、自分のむすこだよ、そんな目で見るから、親子の中が修復できないのよ、あなたの責任ですよ、拓はそんなに悪い子、永遠にそんな風に見られるの、あんまりよ、拓のことを一度でもちゃんと見てやった」。自分も怒りました。この主人公のキャラには激しく、反発してしまう。他人の事は説教ぶるくせに、自分になると情けない。厭な奴だ。今回のコノセリフに頭に来ました。勇吉「おっしゃるとおりです」。CM。
勇吉が帰ると、中里が薪割りをしていた。そこに敏子がやってきて「安男がお世話になってます、安男いますか、ここをやっている」と聞いてくる。勇吉は「ここのマスターは私です」。敏子「経営者です」。勇吉「経営者も私です、店を間違えている」。敏子は息子が送ってくれた写真を見せる。その写真は笑子が撮った記憶があった。笑子「この人お客で来たのよ」。敏子は信じない。常連客のご隠居と農協が「やっさんだ」。ご隠居「春先、教会の裏に喫茶店できた、すぐに潰れた、この人は駅裏の春日町に住んでいる」。敏子は手紙を見せると、春日町だった。遠くてタクシーだといくらかかるか心配する。若い客が送っていきましょうかと申し出る。よいお年をとあいさつする。美可子がやって来る。「東京ではどこに初詣?」。勇吉「武蔵八幡でした」。美可子「私も毎年、すれ違っていたかもしれませんね、富良野はどこが良いですか」。勇吉「富良野神社かん」。美可子「マスターも行かれるんですか」。勇吉「まだ決めていません」。美可子「富良野神社どこですか」。耳をダンボにしていた農協が「市役所わかりますか」と入ってくる。そこに携帯を忘れた風間刑事がやって来る。風間「変なばあちゃん来ませんでしたか」。その敏子は春日町と探している。そして、戸を叩いた。しかし、新聞がたくさん挟んであり、長く不在のようだ。勇吉はツルハシで凍った雪を割っている。梓は拓郎にメールしている。拓郎は窓を拭きながら思い出している。六郎が来年3月新人陶芸展の申し込みを出せという。六郎「しかしやるからには覚悟してかかれ、すべてを捨てて死ぬ気でやれ」。拓郎は何度も申込書を読み返す。そこにアズからメールがある。拓郎の返事は「当分逢わない、メールしないでくれ」とあった。思わず仕事を辞めて、外にでる。皿割らなくてよかった。毎回皿割っちゃ、顰蹙だよ。アズは携帯で電話する。拓郎は出ない。出てやれよ、そして、しっかり仕事するからと説明すればいいのに。まあ、説明してもアズは我慢できないだろう、ラブだと一途みたい。CM。
夕方に、中里は森の時計にまだいたよ。薪割りのお礼にコーヒーを出して貰う。夕刻、刑事の風間(山下澄人)に連れられて、再び敏子が「森の時計」にやってきた。風間は勇吉に話す。敏子が御料線を歩いていたところを田村が見つけ、連絡してきたのだという。敏子は、息子が潰れたペンションを喫茶店に改装しようとしていたことを聞きつけ、そこに向かっていたのだ。が、風間によれば、その工事は途中でストップしており、敏子の息子もおそらく夜逃げしているようだという。敏子は、薪ストーブの前にいる中里に気づいた。そこで、桜の薪を燃やしていることを懐かしむ敏子だ。良いにおいだ。中里「家に誰か来ると桜の木を燃やしてもてなした、あの頃の贅沢でした、25年前まで富良野にいた」。敏子「私も20歳まで富良野に」。中里「離農した、いや、夜逃げでした」。敏子「似たようなものです」。中里「ここらのカラマツの木は、昭和30年代に、私の親父が植えました、私も学校から帰ると手伝いました、この土地、昔うちの土地でした」。敏子「昔は、そりを引く馬の鈴の音が聞こえた」。中里「貧しくて何もなかったけど、あの頃の暮らしが一番良かった」。敏子も同意する。中里が帰るという、勇吉「また来て下さい、道ができて札幌から近くなりました」。中里「道は近くなったが、私には遠い土地ですよ」。敏子と「よいお年を」と声を掛け合う。敏子が帰る、勇吉は近くの滝川のペンッションを紹介する。りりが聞くという。その間に、敏子「2週間前に手紙が来た、大晦日に富良野駅でまっている、一緒に飛行機券まで入っていて、親にまで見栄張らなくて良いのに」。勇吉「息子、正月を一緒に過ごしたかったのでしょ」。で〜た〜、おきまりの、他人には偉ぶって講釈たれるシーンだ。敏子は泣く、おせちの材料を置いていく。宿泊は3000円ほどで、迎えに来てくれた。しかし、結構です、安男が駅で待っているかもしれないと歩き出す。敏子「昔はどこでも歩きました」。なんでも滝川が駅まで、送っていく。CM。
森の時計が閉店となる。笑子もりりも帰る。最後に、河合がやってくる。「似合っているな、ここはどうだ」。勇吉「いいですよ」。河合「昔の生活を思い出さないか、仕事が厭でやめたのではないだろう、会社に戻らないか、お前の力を借りたい、水谷がアジアの総括になる」。勇吉「私にも仕事がある」。河合「コーヒー屋はオーナーということで」。勇吉「他にも仕事がある」。河合「そうか、コーヒー屋でおさまるはずがない、何をやっている」。勇吉「振り返るという仕事をね、君の家族を見て、いろんな感想を持ったよ、昔の自分を見ている気がした、たまの休暇を免罪符のように、家族サービスに旅行に出て、女房や子供の喜ぶ顔を見て、彼らが本当に喜んでいるか、そんなことまで知ろうとしなかった、今日私は、お前は息子を本当にちゃんと見てやったのか、何も答えることができませんでした、これからは世界を相手にするのでなく、小さな回りを見つける仕事です、家族や友人など、大変なんですよ、あの世界に戻る気はないのです」やっぱり勇吉は他人には結構失礼な奴だよな。ただ、小さな世界には共感できた、。帰ったあと、めぐが登場「大晦日ね、淋しくない、紅白もない大晦日」。勇吉「あれはやっぱり拓郎だった、ここから1時間のところで、俺を見ながら暮らしていた、朋子さんに言われたよ、あんた、息子を本当に見てやったのか、何も答えられなかった、その通りだと思った、俺、お前のことはちゃんと見てたかな、お前をきちんと見てたかな」。めぐ「見てたわ」。勇吉「そうか、それじゃ、おれが見てなかったのは拓郎の事だけか、そうだったんだな」。めぐ「きっとね」」。新年で初詣にいく。破魔矢とお守りを買う。帰りの車で勇吉は皆空窯までやってくる。そして、夜明け近く、一人、泥と格闘している拓郎の姿を見つける。勇吉は目に涙を浮かべる。主題歌が流れる。そして、彩文のオブジェの中にお守りを置いていく。そして、帰る。つづく。
まあ、前半に拓郎の事が明らかになる。しかし朋子にガッツンと言われて、少しは答えたのだね。自分のことには根性無しの勇吉は。ここが一つの山場だった。後半は元同僚の河合との話で、勇吉は自分の内面を吐露する。その間に北島さんと、佐々木さんのゲスト二人の話が入る。毎回、ゲストは尻切れトンボだ。北島さんは、わざわざ、大晦日に1日近くいたのですね。今はどうなのか、何て事はなしだ。佐々木さんは、最後どうなったのだ。安男と会えたと思えないし、どこに泊まったのだろう。それが妙に気になった。河合の妻は田島令子さんです。豪華ゲストを使い捨てで、ドラマは進む。マスターは、他人には親切か失礼なのか分からない。そして、息子には拒否的なままだ。こんなに入れないと思わなかった。



優しい時間★★★   
 6話 「聖夜」    2月17日放送

森の時計ではキャンドルを置き、イルミネーションで飾っていた。そこにコーラス隊のキムタエさん「大変です、中込さんが40度の熱を出して倒れた」と知らせる。キムタエさんじゃないか、富良野まで言ったのですか。嬉しい。笑子「死んだわけないでしょう」。二人は「今夜中込さんお代理をやって下さい、サンタクロースです」と頼む。キムタエ「コーラス隊は天使になって、母子家庭を20軒を回る、それがサンタに倒れられて、マスター似合います、代役引き受けて下さい」。スーパーインポーズで優しい時間のタイトルが出る。変わりましたね
店の中でも、常連の相場と話している。そこに佐久間が来る。ジャンケンで負けた佐久間に「ここにいると、暇な人が絶対来るとマスターが言った」。相場「あんたが来なければ、俺がやらされるところだった」。マスター「店がsりますから」。そこに美可子もやってくる。梓がテーブルに連れて行く。また来た、高松だ。佐久間が近づくが、佐久間は負けてしまう。CM。
美可子は自分が作ったアクセサリーを持ってきた。雪の結晶を二つ買う。梓「二つ買ったことは姉ちゃんには内緒よ」。佐久間さんのサンタができあがるが、サイズが少し大きいようだ。でも気にせず16時出発だ。キムタエ「マスターその時、リハサール一回だけさせてくれる」。勇吉「いいよ」。二人が帰ると、客が来る。梓は早速ペンダントを付けて、皆に見せる。そこで売り込みを始める。マスター「綺麗ですね」。佐久間「奥さんに」。高松「俺は愛人に」。客が来て、りりに「内村の奥さんですね、連絡ないか」と聞く。りり「最近会ってません、事実上とっくに別れている」。客「内村困ったことしてくれて、話がある」。りり「あとで来ます」。笑子はさっき来た客と話す。美可子はマスターに今日の予定を聞く、マスター「夕方まで店です、その後は雑用が」。美可子「クリスマスなのに」。勇吉「もうクリスマスという年じゃありません」。美可子「クリスマスに年齢制限はありませんわ、教会ご一緒しません」。梓、笑子「教会で」驚く。美可子「クリスマスだけ、クリスチャンになりますよ」。佐久間「やれやれ、クリスマスといったい何ですかね、ご隠居、サンタやったことある、マスターは」とサンタの服を抱いている。高松「ないよ」。勇吉「ありますよ」。高松「お子さんに」。勇吉「まあね」。笑子たち「マスターにお子さんいたの」と驚く。りりがコーヒーを出す。客「あんたの亭主がある女とできてしまってね、これがちょっとした先生の奥さんでばれて、ただですまない」。りり「3年あの人に会っていません」。客「会ってなくても籍は抜いていない、ご亭主がはっきり言っている」。客は梶原善さんですね。アメリカから帰っていたのですね。りり「主人はどこにいるのですか」。客「あるところにかくまっている、先生に見つかると大変だから」。りり「先生って誰ですか」。客「やば線の先生さ、とっつかまると、地上から姿が消えてしまう、あとに残るのはそいつの腎臓だけ、今腎臓は東南アジアで結構な値段で取引されているでね、腎臓移植、だから、そうならないために、あんたに金の都合をして欲しい。いり「金はありません」。客「あんたなら、こんなちんけな店より、がばっと儲かる店を紹介しようか」。りり「私は関係ない」。客「あるんだよ、冷たい女だな」。りり「離して下さい」。客「逃げ切れないんだよ、亭主の落とし前付けるには、こわえアンちゃんたちが、どんんどん来るぜ」。勇吉「すみません、何かありましたか」。客「俺との個人的な話だ」。刑事の風間が客を座られる。風間「サツだよ、しかも運悪くマルボウだ」。客「俺が何した」。風間「話はずっと聞いていたよ、今のは脅迫だ、その前にドライブしようぜ、ついでに無銭飲食も付け加えるか」と捕まえて連れ出す。客「ここは暴力喫茶か」。りり「すみません」。勇吉「忘れなさい、風間ちゃんがうまくやってくれるよ」。CM。
客が来て「静かですね、こういうクリスマスは久しぶりだ」と勇吉に話しかける。「これが本当の聖夜ですな、東京からです、息子夫婦が招待してくれましてね、上のホテルに女房と一緒に泊まっています、クリスマスと言えば、昔は子供を喜ばしたが、反対になった、プレゼントする方とされる方、どちらが本当に嬉しいのでしょうかな」。梓がおつりを渡す。客「失礼ですが、お嬢さん」。勇吉「違います」。客「ご無礼を、親子に見えた物ですから、それでは」と出て行く。笑子「マスター子供いらしゃったんですか」。勇吉「いるよ」。笑子「男だな」。勇吉「娘はいいな、アズちゃんみたいな」。笑子「でも、この子しょっちゅうお皿割りますよ」。梓は聞いて座り「マスターも子供にサンタしたのですか」。勇吉「一度だけ」。梓「信じましたかお子さん」。勇吉「どうかな」。梓「どういう反応」。勇吉「泣かれた」。梓「怖がって」。勇吉は15時か、ろうそくに火を入れてくるよ。回想シーン。めぐみ「どうして、早く帰ってくれなかったの、拓郎、起きて待っていた、サンタまだこないねぇって」。勇吉「去年あれだけ泣かれたからね、また泣かれるのはかなわない」。めぐみ「今年は楽しみにしていた、早く帰るって約束したはず、今日くらい約束守ってくれても良かったのに」。勇吉「急に宇長に呼ばれて、来月から、ロンドンに転勤が決まった」。めぐみ「行くの、どれくらい」。勇吉「2、3年は帰って来れないだろう」。めぐみ「私たちも行くんですか」。勇吉「いや、単身赴任だ、今度帰ると拓郎は小学校だ、俺はあいつとどんどん離れるな」。拓郎は泥をこねている。森の時計ではコーラス隊が衣装をきて、練習している。梓「マスター今夜は何をしますか」。勇吉「CD聞いて、ちょっとワイン飲んで、風呂入って眠るのかな」。梓「私にプレゼントさせてください」。勇吉「何をくれるんだ」。梓「あげるのでなく、紹介したい人がいる、多分、きっと、気に入ってもらえると思います」。間。勇吉「どういう人だい、若い人かい、男子か女性か」。梓「若い男性です」。勇吉「それはアズちゃんの大事な人かい」。梓「はい」。勇吉は嬉しそうだ。梓「姉ちゃんも知らない」。勇吉「ますます光栄だ」。梓「ちょっと遠いです、1時間くらい」。勇吉「かまいませんよ、わくわくするね」。ちょっと本当の親子みたいだ。サンタと天使たちの準備ができた。白い雪が降る中を出陣する。CM
親子のペアルックの新しい客が二人来る。父は小野武彦さんですね。ミルを挽くと喜んでいる。父「森の時計はいいですね」。勇吉「女房の好きな言葉でした」。父「森の時計はゆっくり時を刻む、人の時計はどんどん早くなると続くのでしたな」。勇吉「よくご存じで」。父「私時計メーカーのシスコにいる物ですが、ある人に頼まれて、森の時計を作り始めたことがある、12時間で1回転する時計でなく、もっとゆっくり、1年で1回転する柱時計ができないかと言われた、内の技術陣なら簡単に作れます、やってみたら意外とできない、0.何秒という細かい時計ならできるが、もっと遅くゆっくり回るのはできない、なぜでしょうか、人間はデジタル化することで早くはできるが、ゆっくりは方向には思考が回転しなくなったと言うことでしょうか」。勇吉「面白いですね」。梓はペンダントをプレゼント用に詰めて、2つをラッピングする。朋子が来て「見ちゃった、クリスマスプレゼントだ、いいな〜、あんた余計なこと喋っていないね?」。梓「なら、よろしい」。梓のライバル出現だ。ケーキを持ってきて、朋子「キリストは哀れな人間に慈悲を賜れた」。そこに美可子も登場だ。大変だ大バトルですね。やはり、クリスマスケーキを出す。しかも同じようなものだ。一瞬緊張が、そして、大きなデコレーションを笑子とりりが作って持ってくてくる。父「マスターもてていいですな」。客「どれを食べるかが問題だ」。マスター「みんな頂きます」。客「食べる順番が問題だ」。マスターは困った顔だ。梓は皿を洗い出す。回想で拓郎から口止めされていたことを思い出す。やっぱり皿を割りました。笑子とりりがやってきて、メリークリスマスと互いに言い合う。笑い。CM。
車で梓と勇吉は走る、そこでプレゼントを渡す。梓「してください、似合いますよ」。付けてみるマスターに梓「似合います」。勇吉「まだ行くのか、山だ」。梓「もうすぐつきます」。拓郎の家に着いて、待っていて貰い、梓だけが行く。そして拓郎の仕事場にやってきた。梓「メリークリスマス」と言い合う。そして、プレゼントを渡す。雪の結晶のペンダントだ。拓郎「ありがとう」と窓を鏡にみる。車の勇吉は外に出る。梓「本当はもう非取るプレゼントがある、紹介したい人がいる、すぐそこに来ている」。拓郎「誰?」。拓郎「車の中に待っている、マスター、あなたのおとうさん」。拓郎「喋ったのか」。梓「まだ喋っていない」。拓郎「なら、なぜ連れてきた」。梓「仲直りして欲しい」。拓郎「約束したはずだ、絶対言わないって、余計なことするな」。梓「だって、仲直りして欲しかった」。拓郎「余計なことをガキがするんじゃない、分かったことするんじゃない」と外へ出て行く。それじゃ絶対会っちゃうよ。家に閉じこもらないと。もう会っていいんだよ、拓ちゃん逃げないで、梓の思いだけで、ショック療法で乗り越えられると思う。もちろん、このドラマは「わかば」の母親の思いがあっけなかったのは大違いだ。重く仰々しく描かれます。メインですからね。。梓の拓ちゃんで勇吉が振り返ってしまった。勇吉は歩く。そして、走り去る拓郎の後ろ姿を見つめる。勇吉は動揺して車に戻り、煙草を吸う。梓が戻った「忙しくって、彼駄目だって」。勇吉「残念だ」。車で戻る。聖夜の歌が聞こえる。窓から、サンタと天使のコーラス隊が見える。森の時計に戻る。いつものめぐみ「如何でしたか、今年のクリスマスは、一人で暮らしていると、もてていいですね、あら、そのペンダントどうしたの」。勇吉「貰ったんだ、アズちゃんに」。めぐみ「未亡人からじゃないのですか」。勇吉「いや、作ったのは未亡人だが」。勇吉は薪ストーブの前に座って「めぐ、俺にも事情は分からないが、今夜、拓郎に似た若者を見た、拓郎があんな所にいるわけがないんだ、でも後ろ姿があいつに似ていた、それにアズちゃんが呼んだのを聞いたんだ、拓ちゃんって、その若者はアズちゃんが付き合ってる男らしくって、紹介するって連れて行かれて、でも、そんなことあると思うか、美瑛の山の中に、拓郎がいるなんて」。めぐはなき駄目で座っている。マグカップが撮される。勇吉はアズの声を回想する。平原の主題歌が流れる。
今週は勇吉が偉そうに説教しなかったの、評価アップだ。事実だけを、風景を淡々と描くと共感できるのだ。勇吉は他人にはあんなに説教できるのに、自分のことになるとまるで駄目なのはやはり本当は未熟で、肩書きとか仕事で自己確認する、古い人間なのだ。梓は未熟だけど、それを他人も自分も自覚していて、わかりやすいのに。まあ、拓郎も堂々と会えばいいのに・・・でも彼が受けた心の傷は勇吉の100倍はきつかった。母親を事故で失い、父親からは一方的に、全責任を背負わされ、捨てられたのだ。一番助けて欲しいときに、ずっといなかった父親はやってきたと思ったら、すぐに捨てたのだ。自分は拓郎寄りになっているな〜。勇吉が前へ進んで、拓郎を救わなければ行けない。それが大人という物だ。そして、勇吉も妻の亡霊とばかり話さなくて、もてもてなんだから、適当に決めなきゃ。一人だから、もてるのでやめられないのかな、笑い。キムタエさん、客で梶原善さん、小野さんと使い捨ての贅沢さだ。いいのかな。



優しい時間★★    
5話 「記憶」    2月10日放送

レジの金の取り扱いについて勇吉(寺尾聰)から注意された梓(長澤まさみ)は、「森の時計」を辞めると言い残して店を飛び出した。拓郎と会う、「それでもオヤジだ、あの人は俺のオヤジだ、悪口はこれ以上言うな」。梓「どういうこと」。前回のまとめ。勇吉が実の父親であることを打ち明けられる。勇吉はやはり説得ヘタなのです。人生や善悪を上から論じても、共感を得ることはできない。同じ目線で共感して、これからどうすればいいか、何をしてはいけないかを考えるべきだと思う。タイトル。CM。
朋子がやってくる。勇吉「アズが帰ってきていない、レジの金でちょっとあって、私の言い方が悪くって、あの子をひどく怒らせて、店をやめると言って飛び出しました」。朋子「今の若い子はみんなそう、そのうち帰るわよ」。勇吉「コーヒー飲みますか」。朋子「音成さんが自殺したって聞いた、あの人ずいぶん苦しかったらしい、実はお金貸した、300万、いいのよ、お金貸すときは帰ってくると思っていないし」。勇吉は窓の外の雪を見ながら、「アズの昔のこと聞いていますか?」。朋子「リストカットのこと」。勇吉「え〜ぇ」。朋子「聞いている」。勇吉「癖みたいに度々やったそうです」。朋子「心配ないわよ」。そこに電話がある。リリから梓が帰ってきたと報告だった。それを朋子にも知らせる。梓は無口だ、そのまま寝てしまった。部屋の内鍵を閉めた。リリはリスカを思い出して「話さない、マスターは悪気で言ったんじゃない」。梓「分かった、眠いから寝かせて」。回想シーンで、拓郎は梓に、「あの人はここにいることは知らない、言わないでくれ、約束してくれ」と頼んだ。梓「分かった」。拓郎「絶縁された、かあさんを俺は殺した、3年前、俺は車を運転していて、かあさんは俺にあることを問いつめていた、俺はハンドルを取り損ねて、かあさんはそのまま死じまって、とうさんは外国にいた、替えてきたとうさんは俺と口を聞かなくなった、とうさんはかあさんを凄く愛していた、とうさんが俺に口を聞かない気持ち、理解できたるんだ」。でも、映像を見ると、おかさんも無茶だよ、運転しているのに、掴み合いしているのだもの。拓郎だけが悪いとは言えない。事件ではなく、事故だよ。そこをハッキリした方がいい。ただ、拓郎は一連の母子関係の中での自己処罰をしているのだね。自動車事故は事故だけど、そうなったのは自分の責任だと、潔いと思う。。布団の中で梓は思い出していた。次の日の朝、「森の時計」の前では雪スカシをして、薪を取り出していた。りりと笑子だ。店の前で、凍結して転ぶ人が続出だ。カップルに撮影で熊を見た  鶴橋さん   が話をしている。珍しく驚いて写真を撮っていない。常連がきて、「音成さんの通夜が今夜だ、でも店はシャッターが降りていて、昨日債権者が来て、商品を根こそぎもっていったらしい」。客が鹿の肉を持ってきた。もう一人客(小日向さん)がやってくる、もちろん転倒して、頭を打つ。そのまま店に入るが、不思議な顔をしている。テーブルに座り、考えている。りりが注文に来るが、客「はい、私は何故ここにいるのでしょう、転びました、それから記憶がない」。笑子がポケットを探す。現金やポケットテッシュが出てくる。ライターにKTのイニシャルがあった。CM。
また客はきて、警察より病院と心配し出す。マスターがコーヒーを出す。マスター「気分が悪ければ、病院まで一緒します」。客「ここにいれば思い出すかもしれなせん」。梓は部屋に閉じこもり、コーヒーを飲む。回想シーンだ。拓郎の衝撃の告白を繰り返す。「来たの時計」に行く。朋子「いや、家出娘、森の時計やめると言ったんだって、マスターはショック受けていたよ、あんた計算が合わないと自分の金を足したり引いたりしたらしいけど、私も怒るよ、私たち商売しているの、ママゴトじゃないの、コーヒー飲む」。朋子の店は客がいないね梓「ママは拓さんを知っているんですか、美瑛の釜で働いている」。朋子「拓を知ってるの」。梓「夕べも家に行きました」。朋子「あんたか拓の所に入り込んでいるのは」。梓「夕べは車の中で、家には入りませんでした」。朋子「当たり前よ、女の子が男一人の家に入ると言うことは、やってちょうだいということよ何だか朋子さん、おばさん丸出しの露骨な表現ですね。今でもそういう理解でいいのでしょうか、大人しい男が多いようですが。露骨は嬉しいのですが・・・
梓「拓ちゃんとマスターの事を聞きました、ママが窯を紹介したことも聞きました」。朋子は驚いて詰め寄るように「あんた、マスターにその事話したの?」。梓「話してません、口止めされました」。朋子は安心した。朋子「絶対喋らないで、私か拓からきちんと話するから、やれやれ」。もう朋子さん話した方が良いよ、梓は絶対喋るよ。衝動的で、感情的で、他人を混乱に巻き込んで、自分の注目を引いて、自己確認するパターンだ。梓「マスターは、どうして拓ちゃんを許せないのですか、お母さんを死なせたことは分かります、だけど、自分の息子だ」。朋子「拓のおかあさんのメグは、元々富良野の出身で、小学校からの私の友達だ、電話でしょっちゅう話した、勇さんは外国にいて、拓の面倒を見れなかったから、メグは全部一人でやった、拓が一時ひん曲がって暴走族をやっていたりした頃、メグは勇さんに伏せて一人でやって来た、勇さんが知ったのは、メグが死んでからだと思うよ、自分の知らないことを背負っていたことにショックを受けたんだろうね、その分拓を許せないと思う、分かる勇さんの気持ち」。どうしても分かりません、それはメグと勇吉の問題なのに、どうして拓郎が今は背負わなければいけないのだ。家族は分担して背負いましょう、それが教訓のはずなのに朋子「男親の気持ち別れと言っても、若い子には無理かもしれないけどね、勇さんはメグも家族も信じ切って仕事に打ち込んできたから、息子に裏切られたって気持ちは、強くショックとして残ったんだろうね」どうも、このドラマには一般論にすり替える傾向がある。ここは男親ではなく、勇吉で、若い子ではなく、梓と言うべきだろう。そして、勇吉が許せないのは、自分を否定出来ないためではないだろうか。拓郎を許せば、自分が仕事に打ち込んで来たことが許せなくなる。それをしたくないので、拓郎に罪をなすりつけているような気がする。拓郎がひん曲がったことも、愛する妻を亡くしたことも、誰のせいでも受け止めればいいのに。勇吉の考え方や生き方に、どうしても共感できないのだ。だから、このドラマに共感できない。北の国は良かったなあ。五郎さんに共感できたし、蛍にも純にも共感できた。長々書きすぎたな、ペコリ。音成の通夜が行われた。たくさんの人が列席している。勇吉も列席している。未亡人(キムラ緑子さん)でしたね。みんな昔の風太のヒステリックな母親でした。森の時計では男はまだ、座っていた。KTでホテルに宿泊している人はいない。「残念ながら」思い出せないでいる。そこに田村(正名僕蔵)が入って来た。田村が、音成が自殺したメロン農家中村さんの納屋が解体されることになった、と話し始める。それに男が反応した、「戻ってきた、記憶が、自分が何者か、かすかに戻ってきた、芦別、アウトローン、サラ金です、長年勤めた会社をリストラされて、そこで働いて取り立てをしていますが、私にはとても、上手くできなくて、思い出した、昨日この町の音成電器さんに取り立てに来たが、ご主人が自殺なさって驚きました、2、3日前も来て、音成さんにひどいことを言いました、本当にひどいことを言いました、泣かれて取れずに帰って、社長に怒鳴られました、それで、昨日来たら死なれていました、私今日もお通夜だけに出るつもりで来ました」。急いで駆けつけた。コートを脱ぐと礼服だし、胸ポケットには香典袋だよ。どこで用意したのだろう、森の時計では調べなかったのかな、笑い。今回のゲストのネタはこれで解決だ。。知り合いがマスターに寄って良いかと聞く。CM。
森の時計では、常連が集まった。「あっけないものだ」。「2、3日前はそこらにいた」「ゴリゴリコーヒー挽いていた」。佐久間「旧市街地はどんどん、やめるな」。滝川「国道沿いに大型店が出て、旧市街知はガタガタだ」。相場「暗い話はよそう」。高松「全くだ」。香典代の話しになり、長沢「香典いくら包んだ」。佐久間「こんな時勢だから、いつもより色付けた」。高松「俺も」。長沢「いくら」。「よかった、俺も」。佐久間と指1本を差し出す。滝川「よかった」。相場「だったら先に言ってよ」と怒り出した。長沢「いくら包んだ」。佐久間「あいつはおかしかった、東京から連れて来たろう」。滝川「ああ、美可ちゃんか」。高松「未亡人という言葉を聞くと疼くと言っていたな」。佐久間「あいつ自分のかみさんを未亡人にしてしまった」。長沢「あのさ、こんな時変かもしれないが、あれは、音成さんの遺言のようだ・・・回想シーン、酔っている音成「森の時計のマスターと未亡人の仲人を俺がやるわけ、森の時計で披露宴をやるのだ」。勇吉「私ですか、冗談じゃない」。長沢「くっつけようって」。長沢「音成さんの遺言ですよ」。長沢「あの頃、もう倒産すること分かっていたと思う」。滝川「美可ちゃんも、気があるみたいでしょ」。高松「それじゃ、いいんでは」。相場「そう、マスター」。勇吉「そんな気ありません、勘弁してください」。客「あのとき、10万でも金貸しとけばよかったな、そうすればここで、馬鹿言っていたかもしれない」。雪が降り出して、相場「遣らずの雪ってのもあるのかね」。高松「友また見送って、コーヒー飲んでいる」と詠むこのシーンは大変だった。誰がしゃべっているか分からないのだもの、笑い。客を少し分かるようになってきた。勇吉は薪ストーブに薪をくべながら客の話を聞いていた。梓は雪道を歩く、犬が駆け寄る。そこに携帯が掛かり、拓郎今いいか。梓「うん、何してるの」。拓郎「仕事、あれから親父に会ったのか」。梓「会っていない」。拓郎「本気で仕事やめるのか」。梓「分からない」。拓郎「アズちゃん、親父が君に言ったこと、分かってやってくれ、親父は君を傷つけるために言ったんじゃないと思う」。梓「そのこと言いたくて電話くれたの、拓ちゃん、どうしてお父さんに優しくなれるの、なのにどうして会おうとしないの、こんな近くにいること、どうしてマスターに隠そうとするの、聞いてる」。拓郎「冷えるから、暖かくして寝ろ、お休み」。梓は再び歩く。拓郎はカップに絵付けしている。森の時計のドアが開く。勇吉が出ると、音成の妻が立っていた「今日はありがとうございました」。勇吉「入って下さい、寒いですから」。妻「すぐに失礼しますから」。妻「いつも主人がお世話になって、この前は遅くまでいさせて貰ったようで、本当に申し訳ありませんでした」。勇吉「とんでもありません」。妻「それと、今日は過分なお志を受けて、後で中を開けてびっくりしました、でも、これはお受け取りできませんので、お返しします、お気持ちだけありがたく」と頭を下げる。妻「主人が生前皆様に失礼なお願いをして歩いていたことは、薄々察していました、でももう音成電機は見事に倒産しましたので、これ以上、皆様のお情けにすがる必要もなくなりました、お気持ちだけで、お気持ちだけ、ありがたく頂戴します、申し訳ありません」と泣いて帰ったキムラ緑子さんは、みんあ昔のヒステリックな母親と違って、しっとり泣かせてくれました。それにしても、勇吉の馬〜鹿〜、こんなことして、負担を掛けるし、面倒になるだけだ。受け取ってしまったら、出した意味がない。やはり、上から見て、自己満足なんだよ。いつも他人にそういう態度なんだ。同じ目線で考えることができないのだ。年取ったが、人間を分かっていないな〜。幽霊めぐみ「いくら包んだの、借金の申し込み断ったから、寝覚めが悪くて一杯包んだの、教えてよ」。勇吉「うるさいな」。めぐみ「あなたは表面冷たいフリするくせに、内心は冷たくなりきれない人ね」。違うよ、心底冷たいから、自分をよく見せるために大金を包んだだよ。奥さんのためじゃない。そうなら、しっかり理由を言って、受け取らなきゃいいのだ。厭な奴なんだ。実は自分もそうなんで、よく分かります、自虐。めぐみ「アズちゃんに対する態度も同じ、当ててみようか、今朝から何考えていたか、アズちゃんが店に出ないから、淋しくってしょうがなかった、昨日言い過ぎたか、こちいから出かけて、謝ってやるべきか考えていた、当たった」。勇吉「お前は、いつでも俺の心を見抜くのが得意だ、いつでもお前といると、心の中を見透かされている気がした、だけど、俺は元々、冷たい人間でも何でもない、そう見えるとしたら・・・」。めぐみは消えていた。足音が聞こえ、雪を鋤かす音がした。出ると梓が「今夜またつもりそうね、マスター昨日はごめんなさい、私もう一度この店に置いて下さい」。勇吉は顔をしかめるが、一緒に雪鋤かしをする。つづく。
やっぱり、主人公の勇吉に共感できない。自己嫌悪に陥る。勇吉の中にある、他人を冷たく、下に見る心が自分にもあるからだ。勇吉は優秀な商社マンで、妻が死んでも、それを息子の責任にしている。落ちていない、挫折もと考えていない。厭な自己中心的な男だ。息子が族風になり、妻が死んだら、その責任の刃は半分は深く自分に刺さらなければならない。しかし、それがないから、自分の喫茶店で妻の亡霊とのんびり話せるのだ。落ち込んだり、挫折した他人は山ほど見てきた、だから、今も他人には偉そうな態度を崩せないのだ。やはり、北の国の五郎さんの愚かな父親なら、はまるのだが。富良野には愚かな父親が住んでいて欲しい。そんな自分はわがままだろうか?



優しい時間★★★   
4話  「根雪」  2月4日放送

雪が多くなってきた。初の寒波で森の時計は水道管を凍らせた。根雪になりそうだ。そこに常連の水道工事の立石がやってくる。聖歌隊のコーラスの団体さんだ。お客の二人は店でもたれて寝ている。立石は話し出す。立石の娘は、父親よりも年上の大手パチンコチェーンの専務だという男の子どもを宿し、結婚することになっていた。その相手が、結納金1000万円出すと言ったのだという。しかし欲しかったけど立石は、娘を売り飛ばすような気がして、思わず断ってしまったらしい。店は雪でも繁盛しているようだ。注文が多い。あれ、ミルを挽いている客いないのじゃないか。昼時の客が引けると、妙なカップル(瀧伸、久保明子)がいた。彼らは、席につくなりぴったりとくっつき、まったく動かないのだ。そのカップルは、水やコーヒーにも口をつけず、午後になっても同じ姿勢のまま、ただ窓の外をぼんやりと眺めていた。そこに佐久間がきて、常連の音成の電機店の経営が悪く、借金を頼み回っているらしいと話す。よほど煮詰まっているのだ。タイトル。
カップルは4時間も寝ていた。さすがに笑子や梓も薬とか話し出した。警察に一応連絡する。死んでいるのではないかとまで話が進む。そう運ぶか、マスコミとか、話が進む。警官が来て、見ると二人は急に起きて、「行こうか」という。なんじゃ〜これは、どういうエピソードだ。そこに音成がやってくる。借金を頼んだのだ。勇吉「できません、私にはできません」。音成「200万がだめなら、150万でもいい、25日には帰します、6時に業者が来て、店の商品を持って行く」。勇吉「残念だけど、できません」。音成「冷たいのですね」。勇吉「私は30年商社にいました、金の怖さはいたいほど知っています、25日に返すと言うが、予定通りにいかない、音成さんはいい友人です、お客さんじゃなく、友人と思っています、皆も友達だと思っています、お金が絡むと友情が崩れます、友人は大切です、色々助けてくれます、お金のことは駄目です、今日のことはなかったことにしてください」。おいおい、友情所でないのだよ、多分人生が終わるかもしれないのですよ。200万円でいままでの生活が終わるのだ。多分店を手放して、札幌に働きにでることになる。それでも友情は続くのだろうか。もっとも、借金して、一時しのぎしても、立ちゆかなくなることも見えている。ただ、苦しんでいるの勇吉みたいに淡々と言われると切れてしまうかもしれないな〜。。音成「今何時ですか?」。勇吉「5時28分です」。音成「あと32分か、コーヒーください」。ミルを挽きながら「しばらくここにいていいですか」。勇吉「7時からコーラスの稽古があります」。梓は店の計算が300円合わない、それで、自分の金を出すと言う。姉ともめている。森の時計は進み、6時になった。黙って見つめる音成と勇吉だ。梓が帰ると、音成電器では商品が持ち出されていた。一人立ち尽くす奥さん。CM。
森の時計ではコーラスの練習「きよしこの夜」が始まっている。音成は一緒に口ずさみながら「昔高校にコーラス部に可愛いい子がいて、やっとつきあい始めました、6年粘って、やっとその気になってくれた、それが今の女房です、幸せにしてやると大見得きって」。
勇吉「奥さん、心配しているでしょう、連絡してあげたらどうです、今大変な事になっている、あなた逃げていたら、奥さん困っているんじゃないですか」。音成「どんな顔して会ったら良いのですか」と声を上げて泣き出すこれが最後の会話だったのか、勇吉は親切じゃないよね。拓郎の家に梓が来ていることを、師匠六介が見つける。急いで家に帰り、妻の洋子に「拓郎のところにこの前の女の子が来ていた、こんな夜に、ただならぬ深い関係だ」と大騒ぎする。洋子「この前知らない車が止まっていた、毎晩来ているのか」。。師匠「知らないうちに手を付けた、うわの空だ」。おいおい、自分の息子の出来ちゃった結婚は喜ぶが、預かり物の他人は困るのか。洋子「北の時計の朋子さんに言わなくて良いのかな、もしも親御さんから怒鳴り込まれたら、拓ちゃんも前歴がある」。拓郎の所に朋子がやってくる「身を入れて仕事している? ガールフレンドが出来たっていうじゃない、ただ修行中の身だから専念する約束だ」。拓郎「はい」。朋子「忘れていないね、女の子を連れ込むのは非常識ね」。拓郎「むこうが来たのです」。朋子「もてるんだ、いくつ、その子」。拓郎19か、20前だ、夜、来ちゃいけないっていわなきゃ、六さんの家ただで借りているのでしょう、出来てるの、抱いたのね、キスはしているよね、手は握っているよね」。拓郎「してません×3」朋子さんは最後に真相をたたみかけて聞く凄いぞ、拓郎もうろたえるね。朋子「あんた、父さんに似ているのかな、でも好きなんでしょう」。拓郎「嫌いじゃない」。朋子「あんた、めぐの息子だし、他人と思えないし、余計なハンディ背負っているし、普通の若い人以上に自分に厳しくないといけないの、で、自立しないと、お父さんの前に出られないでしょう、自分の家に女の子を来させないように、はっきり言いなさい」。森の時計では梓がポケットに金を入れた、それを笑子に咎められる。笑子「レジの金じゃないの」。梓「そうです、計算がどうしても合わないのです、多かったのです」。笑子「多いと自分のポケットに入れるの」。梓「分けただけです」。笑子「そこにおけばいい、ポケットに入れたのは取ったことになる」。梓「取ったんじゃない」。勇吉もりりもやってくる。CM。
店が終わってから、姉のりりが謝る。「悪気じゃない」と言う。勇吉は梓と二人で話すという。座って、勇吉「いずれにしても、まずかったね、あわなきゃいってくっればいい、ただそれを計算より多く余ったから、自分のポケットに入れたら、盗んだといわれても仕方ない、そういうやり方上手くなかったね」。梓「盗んでいません」。勇吉「そういう気持ちではないことは認めるよ」。梓「私絶対盗んでいません、信じられない、マスターに盗んだと言われるなんて信じられない」。勇吉「盗んだと言っていないが」。梓「私合わせようと思っただけです」。
勇吉「悪気があったと思ちゃいない、傍目にはそう取られると言っている、レジの金は公金だ、君のポケットに入れてはいけない、君の金と区別つかなくなる」。梓「じゃ盗んだことになるんですか、警察に突き出して下さい、今まで計算が合わなかったことがあります、余ったことはなくて、いつも足りないのです、自分の金を足してきました、その金額は今日の余った金より多い」。勇吉「それはまずいね」。梓「信じられない、分かりました、この店やめます」と出て行くりりが追いかける。勇吉は梓が初めてなら、今後どうすればいいかしっかり教えるべきだよね。笑子がしばらくは会計・経理を締めて、梓にしっかり教えるべきだ。それが出来ていそうもないのに、まずいねはまずいよ。子の失敗は親の責任だし、従業員の失敗は経営者の失敗だ。教えたのに意図的にやるなら、それはその人の責任だと思うが、こんな自分は甘いのでしょうか。梓は拓郎の所にやって来た。車で話そうという。梓「どうしたの、家に上がってはいけないの」。拓郎「言われたんだ、夜中に若い女の子を引き入れては良くないって」。梓「誰に言われたの」。拓郎「あの家は師匠の家だから、外で会うことは良い、約束したんだ」。梓「信じられない、あのオヤジ、マスター、私、森の時計辞めてきた、信じられない」。拓郎「ちゃんと説明してくれ」。梓「ポケットに入れたが、いきなり取ったって言うことはない、凄く冷たい言い方する、2、3日前もひどかったわ、常連客が倒産しかけて、お金借りに来たの、いい人だった、とても親しかった、でも断った、冷たい顔で、まるで他人みたい、その人泣きそうに両手をついて、カウンターで頭を下げていた、マスターは顔色変えないで、しかも説教しだした、自分を何様だと思っている、大嫌い偉ぶる人は」。拓郎「悪口はよせ、俺厭だ、人の悪口は聞きたくない」。梓「泥棒扱いされたのよ、あっちの方が正しいと思うの、あのオヤジのほうが」。拓郎「オヤジなんて使うな、関係ないお前が使うな、気安く使うな」。梓「関係あるは、私酷い事言われたのよ」。拓郎「それでもオヤジだ」。梓「どういうこと、どういう意味」。拓郎「あれは、あの人は俺のオヤジだ、オヤジの悪口はこれ以上言うな」と車を出る。森の時計で、勇吉がいると、パトカーが来た。音成さんが納屋で首吊って亡くなった。警官「佐久間さんや高松さんが奥さんに連れ添って、警察に行く、一緒に行くかい」。勇吉「いや」。回想シーンで、音成の泣き顔が浮かぶ。めぐみ「落ち込んでもはじまらない、あなたが追い込んだわけではない」。勇吉「めぐ、俺は周りに厳しい過ぎるのかな、音成さんばかりでなく、梓や拓郎にも、お前に対してもそうかもしれないけど、意識しないうちに人を傷つける冷たい所がある、傷つけるなら、傷つけられる方がいいって、いつも内心思っているのだが」。めぐみ「仕方ないわ、そういう人は世の中に必要なのよ、厳しい人がいないと世の中駄目になる、あなたも憎まれ役を引き受ける年なのよ」。めぐみは消えてしまった。こんなまとめでいいのかな。倉本さんの考え方を反映したもののようですね。梓は拓郎の家を叩く。続く。
今週はゲストはたいした事なかった。眠るカップルの意味分からないな。中盤で音成の話でしたね。勇吉は音成が、苦しんでいることを分かっていないよね。あれは冷たいよね。商社にいたら、結構中小企業を潰れる姿も見て、そのうち自殺した人もいると思う、森の時計が癒しの店なら、店がなくなっても、札幌にいって、一からやり直す方法を教えるべきだよね。ああ、布施博さんの音成さんは一番インパクトあった常連さんだったのに、もう登場しないのですね、淋しいです。今はこのドラマに入れないのけど、終わると残るのですね。このドラマも。今日のサブタイルは根雪が、雪にちなむタイトルが多いですね。梓の長澤ますみさんは新鮮ですね。初々しい女優という表現がピッタリですね。危うそうでひたむきで可愛くて。これからも静かに見守って行こう。



優しい時間★★★
      3話  「初雪」  1月28日放送

勇吉は妻の写真にお膳を供える。「おはよう」と声をかける。そして、朝食だ。朝の光が勇吉の部屋にさしこむ。十勝の雪は下がってきた。厳しい冬が近づいてきたのだ。今週のゲストの美可子(清水美砂さん)に、ペンション・オーナー滝川(納谷真大)が、十勝岳の噴煙での天気予報を語る。常連3人は沈黙だ。帰ると早速常連たちは美可子に大騒ぎだ。美香子はペンンションに手伝いで来ている、しかも未亡人だ。年齢当てで大騒ぎ、未亡人で音成に高松も「うずく」。警察官の常連もやってくる。梓は店の外の樹の間から、割った皿の破片を見つけ出す。勇吉がカレーを食べている間に、客が来る。梓が水を出すと、一人は先生(佐々木蔵之介さん)だった。先生「皆川君、ここで働いていたの?」。梓は走り去る。梓「あいつが来た」と怖がっている。逃げ出そうとする梓を追って「ゆっくり話したい」。梓の初恋の松田先生だ。しかし、学校で評判になって、いじめにあった。先生はさっと逃げた、梓は学校へ行かなくなった、リストカットって知ってますか、マスター」。勇吉「リスト・・」。姉「手首を自分でカッターで切るんです、死のうとしたか、マネだけか、1年何度もやりました、怖かったです、左手に何本も切った跡残っています」やっと、梓の皿割り衝動の理由が少し分かってきた。人を初めて信じたが、裏切られた。一人が世界全てだったんだ。人間不信、青春ですね。タイトル。
スーパーで梓が買い物をしている。拓郎は土こねしている。そして、車に乗って、梓が帰ってきた拓郎を家の前で待っていた。梓「鍋しょうと思った」。拓郎「ここに鍵あるから、これから勝手に入んな」。部屋に入り、鍋を食べ終わる頃、梓「美味しかった」。拓郎「こんなにゆっくり夕飯食べるの久しぶり、一人だと5分だ」。梓「人と食べるの、おいしいよね」。拓郎「いつも一人?」。梓「姉ちゃんと、前はねえちゃんの旦那さんもいたけど、消えちゃった、その前にかあさんも消えたの」。炭鉱事故で梓の父さんが消えて、すぐに母親は隣のおじさんと消えたのだ。拓郎「よく消えるな」。梓「うん、私の周りはすぐ消える、そういう運命にあるのかな」。テーブルに爪ブラシを見つけた。拓郎「今は何をして暮らしているの?」。梓「コーヒー屋さん、富良野で、森の時計、素敵なお店よ、マスターが格好良いの、謎のマスター、自分の事言わない、淋しい人、何となく、奥さんを亡くして一人だって」。拓郎「家族はいないのか」。梓「笑って答えない」。拓郎「奥さんはどうして死んだんだ」。梓「なんか病気じゃないのかな」。やっと、拓郎と勇吉と梓がはっきりと繋がったのですね。そんな夜は、森の時計では、突然ノックだ。北の時計の九条朋子だった。マグカップが置いてあった。九条朋子は酔って「綺麗な未亡人が来るのかな、お見合いしたんだって、噂が流れている、ウィスキー持ってきた、並んで飲もう、淋しいな、娘が電話して、別れた亭主が死んだ、どうってことないが、あいつと本当に会えないと思うと、マスター、めぐのこと、忘れられないの? 忘れられないんだ・・死んだ人間の事考えるなら、生きている人間の事を考えてやんなさい、親なら息子に会いなさい」。勇吉「どこにいるか分からない」。九条「会わせてやろうか」。勇吉「知っているんですか」。九条「し〜らない」。回想シーン、拓郎が吹雪の日に会いに来るが、拓郎「大丈夫かと思って」。勇吉「あ〜大丈夫だ、しかし我々は切れたはずだ」。拓郎「僕はそう思いません」。勇吉「いや、お前は一人でやっていくと言った、話は終わったはずだ」。拓郎は「元気なのですか、体の調子はいいのですか」。勇吉「お先に失礼します」。酔って勇吉に凭れながら九条「一人でいて、肌恋しくなることない?」。勇吉「ママはあるのですか」。九条「ある、無性にキュ〜ト肌恋しくなる」。勇吉「そんな年じゃないでしょう」。九条「暴言、じゃ試す〜、ためしてみる〜臆病者」。そんな九条を勇吉は送っていく。CM。
朝、店に未亡人美可子が一人でやってくる。「散歩してました、私、井上美可子と申します、マスターは東京から来られて、何年になりますの?」。勇吉「3年半」。美可子「東京は?」。勇吉「吉祥寺です」。美可子「あら、私、石神井です、吉祥寺にはよく行きました」。マスターは親切だ。音成も笑子も引いている。美可子「車の音もしないで、余りに静かで」。勇吉「はじめはそうでした、静かで目が覚めました、じきにいろんな音が聞こえます、風の通る音、獣の音とか」。常連客が来るが、美可子「奥様を亡くされたそうですね、おいくつでした」。勇吉「47でした」。おいおい、ペラペラ自分のこと喋っているよ。美可子「コーヒーミルの音を聞くと、思い出します、主人が毎朝挽いていました、夫の記憶って残りますのね」で目を潤ませて、泣き出した。コーヒーを出す。美可子「おいしい」で、客も笑顔だ。勇吉は場を外す。回想シーン、ミルを挽きながら、めぐみ「毎日やっていたら、腕に筋肉付いた」。勇吉「良いじゃないか、いずれ定年になったらコーヒー屋やるの夢なんだろう」。めぐみ「これいいかも、コーヒー豆とミルを出して客に挽かせるの、そう」。勇吉「失礼だろう、その分安くしなきゃ」。めぐみ「逆よ、高く取るの、やりたがるよ」。勇吉「滅茶苦茶だな、お客寄らないよ」。先生がやって来た、姉は「会いたくないと言っている」と断る。外のベンチで勇吉も話す。勇吉「事情は伺いました、あの子に近寄らないで」。先生「これ異常近づく気はありません、ただ、一言謝りたかった、一人の男として、情けない仕打ちをした、あの子がどれだけ傷ついたか、生活をめちゃめちゃにしたか、すべて分かっているつもりです、彼女も傷つきましたが、私も傷を負いました、自分の取った行為についてです、偶然昨日ここで会って、一言彼女に謝りたくなった」。勇吉「その気持ちは私が伝えましょう」。先生「直接謝らせてくれませんか、でないと心が晴れません」。勇吉「それは話がちょっと変じゃないですか、あなたは彼女に謝りたいという、でもそれは彼女のタメなんですか、それともあなたのために謝りたいのですか」。先生はさすがに動揺して「そうですよね、確かに私は自分のために言っているのかもしれません、お邪魔しました、もう2度と来ません」あれれ、一応勇吉の言っていることは正しいのです。しかし2度となんていちゃったよ、このパターンは嫌いなのですね。人間、どうなるか分からない、自由に行こうよ、と思いました。でも男と女の違いかもしれませんね。先生「これは言ってください、結果は逃げましたが、あのときは僕は本気でした、彼女に恋をしてました、それだけです」と頭を下げて去る。梓は閉じこもっている。拓郎に携帯する。梓「今夜いい」。拓郎「今夜駄目だ、師匠の息子とジンギスカン付き合わなきゃ駄目だ、ごめん」。梓「分かった」。姉が「帰った」と呼びに来る。CM。
拓郎の所で、ジンギスカンの用意をしている。3年ぶりの息子洋一(星野源)が来たが、師匠「よ〜う、紹介しよう、拓郎だ」。息子「洋一だ、これ、土産」。師匠「それより飲もう、乾杯だ」。息子「話がある、実は俺結婚するんだ」。師匠「何だって、相手は、美人か、ブスは許さんぞ」。洋一「普通だよ、見方はあるけど」。師匠「話を聞こう」。洋一「連れてきているんだ」。師匠「大変だ、泥付いていないか、拓郎、お前も綺麗にしろ」。洋一「青山紀子さんです」。紀子「よろしく、初めまして」。師匠「わ〜参った、乾杯だ」。母・洋子「式はいつ?」。洋一「式はあげない」。師匠「式くらいあげろ」。洋一「実は一緒に住んでいる」。師匠「それくらい想像は付く、でも式をあげろ」。洋一「実はもう、子供がいる、来年5月に生まれる」。師匠「わしらは、じいさん、ばあさんか」。紀子「すみません」。師匠「わ〜あ〜あ」と雄叫びだ。恐ろしい、師匠の雄叫びだよ。ちょっと怒るかと思ったのに、大喜びだ。麿さんは怖いキャラだと思った。全く違って、ただのいい「おじいさん」じゃないか、大笑い。そして、嫁さんの紀子は吉川怜さんでしたよね。大人になりましたね、こんな役で会えるなんて嬉しいです。しかも焼き物を嫁さんに教えている。師匠「これから、どうするんだ」。回想シーン、勇吉「これからどうするんだ、とうさんは会社に辞表を出した、かあさんお生まれた富良野に発つ、そこでコーヒー屋を開く、母さんの友達の友子さんの所で見習い修行をする、東京へは多分帰ってこないだろう、お前はどうする?」。拓郎「一人で生きます」。勇吉「一人で生きられるのだな」。拓郎「僕はこれまでも一人で生きて来ましたから」。勇吉「う〜ん、とうさんやかあさんは何の役にも立たなかったんだ」。拓郎「金銭的には助けてもらった、普通の家の子みたいに、いつもとうさんが傍にいたわけじゃない、これからも一人で生きていきます」。勇吉「じゃ、少しまとまった金をやろう、それでお互いもう会わない」。拓郎「会わないってわけじゃ」。勇吉「お前は一人で生きると、ハッキリ聞いたぞ、お前はかあさんを死なせた上に、俺に、何もしてやらなかったか、いつも一人で暮らしてきたか、よく言った、とうさん、ショックだ」。拓郎「とうさん、待ってください」こういう話だったのですね、二人が会わない理由は。分かりましたが、勇吉さんはちょっと大人げないですね、これは勇吉さんの若気の至りで、ショックで心の余裕がなかったのですね。ケーキを貰う、そして、帰る。森の時計で、亡霊めぐみ「初雪がくるわ」。勇吉「あ〜あ」。めぐみ「何を考えていますか」。勇吉「元気だろうか、拓郎は、心配だ、毎日、俺は余りにも大人げなかった、お前の事故でカットーなって、自分を見失っていた」。めぐみ「ひとは誰もそういう時があるわ」。勇吉「お前の言うとおり、コーヒーの豆を挽かせたら、好評だ」。めぐみ「ほら、未亡人さんも喜んでいた、あの人綺麗ね」。勇吉「俺の趣味じゃない」。めぐみ「朋子のほうがいい?」。勇吉「彼女はお前の親友だ」。めぐみ「親友だって女だわ、朋子にしなだれかかれて、ドッキとしたでしょう?」。勇吉「しないよ」。めぐみ「再婚を考えたら」。勇吉「冷えた、薪取ってくるよ」。勇吉が外に出ると、物音がした。勇吉「誰かいるのか、きつねか」。拓郎が見ていたのだ。泣いていた。そして、去っていく。そこに初雪だ。主題歌が流れる。つづく。
やはりゲストは、ゲストなのですね。使い捨てで単なる道具ですね。美可子の清水美砂さんは、ちょっと出ただけだが、存在感タップリだ。凄い。松田先生の佐々木蔵之介は露出多いですが、好演でした。でも、美可子は朋子やめぐみとの話すのネタだし、松田先生は梓の病気のネタでしかない。あくまでも森の時計と、親子の話しなのだ。贅沢な時間でした。しかも、師匠の六介の息子と嫁もいい話で登場でしたが、「これからどうするんだ」のセリフのためだったのか。まあ、venusさんが言っていたように、本当に心の病んだ人が集まる、グループ心理療法の場なのですね、なるほど。綺麗な絵と、心の交流ですね。でも勇吉は妻が死んで、パニックていたのですね。あれは勇吉が大人げない・・・勇吉から歩みよって欲しいよ。あんな別れでは拓郎から近寄れないよ。分かって欲しいな、朋子さん頑張ってください。ゲスト:美可子(清水美砂)、松田先生(佐々木蔵之介)、青山紀子(吉井怜)、洋一(星野源)

優しい時間★★★     2話 「拓郎」 1月20日放送

富良野の川で釣りをする。勇吉から師匠と呼ばれている若い男は「髪を染めたときはいくつ?」。男「17歳」。勇吉「親は何か言わなかったのか」。男「母親は腰抜かして、父親は切れて、髪黒く産んだのが気にくわないのかって、引きづり回された」。回想シーンで、葬式で亡骸となって横たわる妻を見つめた。横の髪を染めて顔に傷のある拓郎を、勇吉は黙って睨んだ。美しい紅葉の川のシーンだ。タイトル、CM。
梓は一緒に暮らす姉に皿を見せる。知り合いから15枚も貰った。「森の時計」に梓が皿を持って行くと、笑子は「使えない、形や色がうるさい、そぐわない」と駄目出しだ。そこに客の音成がやってくる。マスターに梓は直訴する。カレーが殺される。梓の姉も反対する。梓は裏で皿を思い切り割る。その音で、帰ってきた勇吉に音成が聞く。勇吉「ヒステリーだ、アズの」。常連客の高松「ヒステリー 乙女は 何を思いしか」と詠む。梓は車を走らせる。そして拓郎の爪が泥まみれだったので、店でブラシを買う。「森の時計」に若い女(田畑智子さん)が駆け込み、後を男が追いかけてきた。高松「今日は もめ事多し 秋の朝」と詠む。男が諦めて帰ると、女は一人で泣き出した。CM。
女同士で笑子が話しを聞くと、女「新婚旅行だ・・」と泣く。そこに九条も店にやってくる。女「誰にも言いませんか、襲われたんです、レイプされました」。九条「誰に」。女「彼に」。笑子「彼って、旦那さん?」。女「はい」。九条「いつ」。女「夕べ」。笑子「だって結婚したのでしょう」。女「いきなり、ひどいことされた、暴力です、いきなりスカートめくられて、言えません」。笑子「押し倒すことを結婚というのだよ」。九条「いいなさい」。女「足の指をぺろぺろなめられました、警察にいいに行きます」。九条「全く男の経験なし、男の寝た事よ」。女「何をおしゃいます、絶対ありません」。大きな声で、常連のエロオヤジは絶対聞こえていますね。しかも、九条と笑子で聞きただすかな。笑ってしまうな。しかし田畑智子さんは似合うな。女「そんなこと聞くの失礼です」。九条「絶滅人種だ、これまで教わらなかった」。女「多少教わったけど、足の指ペロペロは教わりませんでした、ショックでした」。九条「あなた赤ちゃんは、どうすると出来るか分かっている」。女「分かっています、精子と卵子が・・・」。九条「アカデミックな話しでなく、リアルな話、リアルでいうと男はみんな狼なんだ」。勇吉はコーヒーを持ってくる。九条は女を自分の店に連れて行き、じっくり話すという。拓郎は窯で土こねしている。そこに梓が顔を見せる。梓は評判良かったと嘘を言う。お礼にブラシイを出す。土をこねて空気を抜くのだ。ろくろで形にして、焼くのだ。そこで拓郎はろくろの使い方を見せてやる。茶碗が見事に出来る。そこに師匠の六介が来て、謝る。六介は洋子に、拓郎の所に若い女の子が来ていた、拓郎は朋子さんから預かっている、間違いが起きたら大変だと騒ぐ。そりゃ大変だよね、長澤ちゃんを見たら、麿さんもドキドキしたんじゃないかな。拓郎は皿をあげたことは秘密だと言う。そして梓が帰っていく。六介は梓のことを聞くが、知り合いだ、富良野の、つい最近の、スーパーで・・と聞かれるまま答える。六介はナンパしたのか? 気を付けて交際しろと忠告する。六介「昨日の没の皿壊したか、ちょっと使うから仕事場に運んでくれ」と言う。拓郎は答えに窮した。そこで、拓郎は梓に携帯する、そして大至急、返してくれと言う。梓は答えられないで切る。そして雨が降ってくる。又携帯され、梓「ないんです、割っちゃった、全部、ごめんなさい」。拓郎は何とかすると答えるが・・。CM。
拓郎は全部割ったというと、六介は「破片でいいんだ、破片を塗り込めて2度焼きしたものをつくってみたい」と意外な返事だ。拓郎は困って、また携帯する。「ヤバイ、破片でいい、大至急集めてくれ」と頼む。梓が帰ってきて、破片を聞くと、下のゴミ箱だと言う。探すと見つかって、携帯する。急いで走る。いい天気の中を車は走るが、途中から大雨になるし、梓は手を切っている。雨で視界がない。鉄砲水で道はヤバイと、客が勇吉に話している。さすがに拓郎も気になり、携帯するが返事がない、車を走らせる。梓は道路の障害物に乗り上げて、スリップして、車は半分川の傍の水たまりにつこんで止まった。拓郎の車もぬかるみにスリップする。川は増水している。達郎は梓の車を見つけ、降ろすが、中の破片を取り出して、二人で拓郎の車で帰る。こ梓の車は大丈夫だったんでしょうね。CM。
拓郎の部屋で、髪を乾かしている。雨は止んできた、夕日が綺麗だ。梓は出るから、遠くにいてと頼む。外にいると、ポケットにブラシがあった。それで拓郎は歯を磨く。梓は森の時計に電話する。梓「もしもし森の時計ですか」。その森の時計に、新郎がやって来た。マスターが話しを聞く。勇吉「おおよそ、聞きました、レイプされたと、私もそう思います、人間いろんな成長の仕方があるでしょう、世の中進みすぎて、みな変な知識を持っているって、思っているかも知れませんが、全然知らない人もいる、だから、初めて他人と結ばれるときは優しさと礼儀を持たないと」と大人の説教をする。勇吉「乃木大将の話し、結婚して初めての晩ですね、(てれながら)、両手をついて行ったそうです、子孫繁栄のためまっぴらごめん、と押し倒した、馬鹿な話ししていますね、一応礼儀は大事だという話だ、女で強そうで実際は弱い者なんですよ、いや弱く見えて実際強い者ですが、(この男は、女はという、まとめた言い方はかみさんは大嫌いです、それで自分も使わないようにしています)あなた女性は一杯知っている?」。男「初めてですけど」。勇吉「全く初めて、それじゃこれからだ、全部はじまるんだ、可愛いですよ、女は、優しく優しくしてやらなきゃ」。ここに女が来て、「行こう、北時計のママにお世話になりました、コーヒー代を」。勇吉「いりません、結婚の祝い・・」。笑子「いけません、520円頂きます」。勇吉がミルを回すとめぐみが出てきた。めぐみ「何考えてるの」。勇吉「拓郎のこと、さっき若い人に物を教えようとして、俺が如何にあの世代に物を教えるのが下手か痛感した、俺はあいつに何も教えていない、話しをした記憶もない、あいつは礼儀なんて知っているのか」。めぐみ「知ってるわよ、結構厳しく躾た、ちゃらんぽらんでも、言葉使いは丁寧だったわ、きちんと挨拶したわ」。勇吉「そうか、何も知らない我が子なのに」。めぐみ「仕事忙しかった、これから、幾らでもチャンスがある」。勇吉「昔みたいに何事もなくあいつと付き合うことが出来ればな、そういう日が俺たちに来ると思うか」。めぐみ「あなたの心がちゃんと解ければ、あなたがあの子を愛してやれれば」。勇吉「あいつ、今誰かに愛されてるかな」。めぐみ「きっと誰かに愛されてるわ」。コーヒーを飲む。拓郎の部屋だ。梓はめぐみの写真をみて聞く。拓郎「おふくろだ、死んだ」。ブラシで歯を磨いていると、梓「何やっているの、これ爪ブラシよ」。拓郎は梓を見つめる。梓「何?」と驚く。続く。
今回もまったりですね。そして、ゲストエピソードは、どう感想を書いたらいいのでしょうか。「足ペロペロ」と「初めて、全部はじまる」は何とも書きようがない。自分とかみさんも初めてで、足ペロペロしましたと書くわけにもいかない、勿論ありあませんが、笑。生々しいのか、清純と言うべきか不思議な話だ。それにしても、長澤さん、皿は割らないようにしましょう。すべては、そこが問題だ。ところで話しは全く進んでいないような。拓郎と梓が少し近づいた。そして、梓が勇吉の森の時計で働いていることが分かった。これだけだよね・・・、やっぱ物足りないわ。画は綺麗ですが。ゲスト:若い女(田畑智子さん)、若い男(中村俊太さん)


優しい時間★★★     1話 「雪虫」 1月13日放送

いきなり、赤い血の付いたような部屋で、傷付いた拓郎は一人で、座り込み「族は抜けました」。声「おかあさんは今息を引き取られたよ」。夢だったようだ。拓郎「昨日また最悪の夢を見た、僕の運転ミスで助手席の母(おふくろ)を死なせてしまった、あの日の夢だ」。拓郎は陶芸で泥をこねている。陶芸家の天野は拓郎に富良野の「北時計」まで商品を届けるように頼む。拓郎「富良野はドキンとさせる、そこに父がいるからだ、あの日から僕の人生は変わった、僕はどうでもいい、変わったのはオヤジの暮らしだ、これまでニューヨークに暮らしていた、商社の支社長だ、毎週手紙をくれていた、でもオフクロが死んで半年で、オヤジは会社を辞めた、東京の家を整理して、僕にある程度の金をくれると、たった一人で北海道に移り、オフクロの故郷の富良野の森に、「森の時計」と言う喫茶店を始めた、2年前の出来事だ、それ以来僕には会ってくれない」。紅葉の森を勇吉は歩き、木を拾う。店がopenする。女子従業員が一人いる。壁には「森の時計は ゆっくり 時を刻む」の色紙がかかっている。開店の準備をする。タイトル。
拓郎は車で九条の店に商品を届ける。拓郎は美映の窯にいるが、そこを紹介してくれたのが、オフクロの親友の九条だった。拓郎はまだ土こねだ、土こね3年です。そして拓郎はオヤジの還暦のプレゼントを渡してくれるように頼む。拓郎の作品だ。九条「処女作としては、良くできている、あんたが作ったといっちゃいけないの?」。拓郎「言うと叩き割ります」。九条「まだ許していないと思う?」。拓郎「分かりません、だけど許さなくて当然です」。九条「分からない、あなた、お父さんにそれほど憎まれていると思うのに、近くにいるの?」。当然の、みなが聞きたい質問だ、設定を会話の中で説明していくのですね。拓郎「自分でも分からない、いづれ一人にしたのは僕の責任です」。拓郎はコーヒーを飲む。スーパーで拓郎は皿を割る梓に出会い、片づける。梓「すみません」。荷物をもって梓の軽四まで運ぶ。梓「ありがとう」。拓郎「その程度の皿なら只であげるよ、俺焼いてるの、俺の師匠は厳しくて、出来が悪いと叩き割る」それは只割っているのと違うのですが・・・作り手の責任なのですよ。梓「コーヒーカップも作っていますか、私よく割るんです、病気だと顰蹙買っているんです、行きますから下さい」。拓郎「前もって言えばとっとくよ」。梓「どこ行けば?」。拓郎は窯を教える、携帯を教える。早速携帯して登録して貰う。梓は森の中を走る。店では客(国村準さん)がミルを引いている。客「娘が男を連れてくるが、俺より年上だ、28歳も違う、金を持っている、パチンコ店の専務だ」と怒って勇吉に話す。店に水谷と美子がやってくる。CM。
水谷も会社を辞めて秋田でペンッションを開くので、涌井の暮らしぶりを参考にしたい。早速、ペンッションの設計図を見て貰う。天窓やテラスがある。そこに九条もやってくる。そして拓郎から頼まれた還暦のプレゼントを持ってくる。カップを見て気に入る。九条「あっちから、めぐに頼まれたのよ」と指を天に向けている。九条「息子には連絡は?」。拓郎「いいえ、私がここにいることは知っている、気になれば向こうが連絡してくるでしょう」。九条「冷たいな」。拓郎「男は一人でやっていくものだ」。美子とテラスで水谷「涌井さん変わったな、穏やかになった」。美子「ああいう顔に私たちもなれるのかしら、秋田に住んだら・・・あれは遺言ね、ここに引きこもったこと・・・めぐみさんは言っていた、日本と外国を行き来する腰の据わらない生き方は辛い」。回想シーンでめぐみは一人で淋しげで不安な顔で、スーツケースを引きながら空港を歩いている。水谷「お前は?」。美子「私は幸せよ、来年、秋田で腰を落ち着かせて仕事できるもの」。水谷に携帯がかかる。商社の仕事の話しだ、水谷「導線をはれ、あいつは裏切るから、今日はもう携帯を切るから、頼む」と厳しい顔つきになる。美子「荷物を預かって貰い、歩かない空知川を見たい」。紅葉が美しい。美子「あの子どうしたのかな、涌井さんの子、あの子ニューヨークにいる間に暴走族に入っていたのでしょう、立ち直ったのかしたら、あら、雪?」。水谷「これは」。美子「雪虫よ」と言うと、いきなり胸を押さえて息が出来ないと苦しがってきた。CM。
店では常連客がミルを回してる。人参が悪すぎた、温暖化のせいかね。そこに客(国村さん)「参ったよ、ダブルの背広来た朝青龍みたい奴で、あの身体みて負けたと思った、4つ上だ、やけにニコニコして、おとうさん、年甲斐もなくできっちゃいました、真っ白になって、娘の腕を見ていたら、しっとり輝いていた、その時、所有権を考えた、昨日まであの肌は俺の物だった、あいつに移ったって」。これはないよね、こんな親父さんだから、娘さんも反発するのかも知れないよ。娘は所有するものではない、遺伝子を提供する物です。遺伝子の半分の情報の所有権はあるかも知れないが・・それと人格とは別物です。客(国村)「息子いるなら、しっかり所有権確保しとけよ」。そこに客が来て、3kgのマイタケを持ってくる。梓は接客して「あれ、雪虫」と叫ぶ。回想で、めぐみ「雪虫が飛ぶと、1週間で雪が降るの、富良野ではそういうわ、信じてない、聞いてない」。勇吉「雪虫の話し」。めぐみ「じゃ雪か、虫か」。勇吉「雪の一種」。めぐみ「やっぱり」。そこに電話があり、病院の事務長からだ。拓郎は走る。水谷美子が緊急入院したのだ。院長が話しがあるという。院長は拓郎に「どういう知り合いか聞く」。勇吉「昔の部下で、突然訪ねて来た」。院長「何か聞いている、主人が情報提供書を持っていまして、旅先で何か起きたときの症状を説明するようなもの」。勇吉「奥さん、どこか悪い?」。院長「乳癌です、手術なさってますが、肺に広く転移なさっています、もう2、3ヶ月しか持ちません」これはないですね、絶対ないですね。水谷か話しを聞くことは自由ですが、医師からキーパソンの了解なしでイキナリ話すことはない。ついでに情報提供書は、ほぼ紹介状と同じです。ただ紹介状だと、名刺に患者名を書いただけの物もあったので、記載する内容を決めた書類フォーマットを作りました。それを新たに情報提供書として診療報酬で算定できる(料金を取れる)のです。しかも、どこからどこに提供するから報酬が違うので、本当は紹介先も書かないといけません。その意味で実は主治医の好意から(無報酬ということ)の宛先なしの情報提供書かもしれません。勇吉「それで奥さん連れて旅していたのですか」。院長「最後の旅行のつもりだったんでしょう、突発的な胸の痛みで呼吸困難で意識消失でした、今応急処置で落ち着きました、とりあえず危機は脱出しました、早く東京の主治医のもとへ返したいが、2、3日は様子見るつもりです」。廊下で座る水谷を勇吉は見つめる。CM。
喫茶店にコーヒーを運んで来る。従業員の笑子が受け取る。梓はまた皿を割ってしまった。勇吉が店に帰ると、梓は外に座っていた。梓「すみません、また今日買ってきたばかりの皿割りました、弁償します」。勇吉「いい」と不機嫌だ。梓はしょげていた。笑子「今夜冷えるから、薪をを入れて」。梓は拓郎を思い出して、携帯する。しかし拓郎は火入れの最中だ。笑子は今夜9時に会を計画している。水谷が勇吉の店にやってくる。CM。
薪ストーブで話しを聞く。水谷「あいつ長くない、2、3ヶ月と宣告されている、涌井さんのところどうしても見たいて、連れてきた」。勇吉「知っているのか」。水谷「僕は伏せているつもりですが、多分気づいている、でも気づいていると知ったら、僕が辛いと思っている、それで気づいていない降りをしている、それで間に合わないペンッションの話しばかりしている、前向きに」。勇吉「秋田には本当に土地を買ったのか」。水谷「嘘です、知り合いに頼んで、買ったことにして、かみさんに、設計図も誰かの書いたものを、会社を辞めるのもフィクションです」。勇吉「残酷だな」。水谷「はい、残酷です、だけど、あいつの夢に付き合っているうちに最近、何だか分からなくなって、女房騙す位なら全部捨てて、本当にしてしまうか、涌井さん、眠れない夜を計算してみた、結婚して15年、外国を転々として、ほどんど単身赴任だったから、一緒に暮らした日を計算したら、何度計算しても5年弱にしかならない、一緒に暮らしたのわずかです、俺たちほとんど新婚なんですよ、(涙)、たまらなくなった、学生時代テニスで知り合って、好きな奴いたのにぶんどって、本当に惚れ抜いて一緒になったのに、俺は何をやっていたんだろう、覚えていますか、ニューヨークで涌井さんの奥さんの誕生日やったことあるでしょう、サプライズドで、バンドまで呼んで」。回想シーンだ、めぐみはサプライズドの誕生日に喜んでいる、感激して泣き出した。水谷「帰りにかみさんは、おたくは素敵だって、何度もいいました、ああいうのが家庭ねって、いったですよ」。「おかあさん」と言う言葉で回想シーンは突然終わる。回想シーンにも拓郎は出てこないのだ。水谷「つまらない話しました、帰ります」。勇吉「送るよ」。水谷「いいです、レンタカーで来ていますから」。CM。
夜の店で薪の燃える音を聞きながら、座っている。めぐみが座っている、めぐみ「雪虫が舞っていたから、1週間で初雪が来るよ、誕生日おめでとう、還暦になったんだ、私、お祝いに船で旅する計画を立てていた、豪華船の旅、貯金もしていた、ただ、心配なのは、あなたに時間が取れるかと言うこと、どたんばで駄目だったら悲しいもの」。勇吉「そんな事しない、約束したら破らない」。めぐみ「何度も前科がある、何度もドタキャンした」。ミルを挽き終えたので、勇吉がドリップする。勇吉「俺たち二人切りで行くのか、拓郎は連れて行かないのか」。めぐみ「あなたはどっちがいいの」。勇吉「連れて行きたかったな、毎日海を見ていろんな話しをしたかったな、俺たちの若いときの話しなんか」。めぐみ「知り合った頃の話しも」。勇吉「甘えが若くてピチピチしていて、まぶしかったか、そんな話しをしたかった」。めぐみ「そのマグカップどうしたの」。勇吉「北の時計の朋子さんが持ってきた」。勇吉は見せてやる。めぐみ「ねえ、このカップで私に飲ませて、今からじゃ駄目なの、拓郎とゆっくり話すこと」。勇吉「話したいよ、最近ひどく会いたいときがある、あいつはここを知っているから、連絡出来るはずだが、あいつからは全く連絡してこない」。めぐみ「あなたと会うのが怖いのよ」。勇吉「きっとそうだろう、俺も怖い、悪い世界に又戻ったんじゃないかって」。勇吉はもう許しているのだが、そこから一歩前へ進めないのですね。誰かが後押しすることが一つのクライマックスになるのですね。勇吉はコーヒーをカップに注ぐ。勇吉「この店で、来る人と何でも話ししているとき、時々どういうか、優しい気持ちになる、たまらなく優しい気持ちになる、あいつに会いたくなる、それは多分素朴な人たちの素朴な優しさの御陰だと思う、何かのきっかけが・・めぐ」と振りかえるとめぐみはいなかった。そして、ハッピーバースディの歌が聞こえてくる。店の前に従業員や知り合いが皆やってくる。そしてサプライズで花束を渡す。ちょっと、あり得ないけど、泣けた。拓郎は焼き上がった皿を運んでいる。そこに梓が立っていた。梓「お皿もらいに本当に来ちゃった」。つづく。
初回はどんなドラマも、説明的な描写やセリフが多くなってしまう。それでもまったりした優しい時間は、北の国と同じだ。でもエリート商社マンで、まだ貧乏ではないようだ。でも、もうじき貧乏だよね、森の中で客がよく来るよね。従業員2人雇い、メニューはコーヒーだけみたい? 爆。赤字だろう。しかも従業員の一人は皿ばかり割っているよ。損失もあるけど、皿割る音が聞こえる店は、落ち着けないよ。それにミルでコーヒーを挽くのでしょう。自分は勘弁して欲しいな、通うとすれば長澤さんが目当てでいくだけだ。マスターも第一印象は無口で偏屈そうだもの。まあ、そうはいっても、寺尾さんと大竹さんは圧倒的な存在感ですね。二宮君も長澤さんも負けていませんね。これからも、楽しめそうですね。風景も美しく、ゆったりした贅沢な時間を有り難うです。でもでも、ツッコミ所が満載でした。まず、病院で院長と知り合いでも、いや知り合いだったら、余計気を付けて診療内容を話してはいけませんね。自分も気を付けています。親戚にも話してはいけない場合がありますから。毎回ゲストが登場するのでしょうか。今回の時任さんと手塚さんもさすがでした。しかし、この話しは微妙ですよね。互いに相手を思って、嘘をついているし、多分嘘だと知っても、そこに留まっている。最後も本音で生きて欲しいものです。拓郎は作品をドンドン割るのは、やはり作り手の自分の作品に対する責任ですから、それを横流ししてはいけません。取りに行く時間とガソリン代と皿の代金はどちらが高いのだろうか。最後に誕生日のコーラスの人が多すぎるぞ。爆。ただ、めぐみが幽霊で喫茶店に座っているのはOKでした。二人だけの時に登場することはOKです。まさか、皆が一緒にめぐみと話したら、それはドラマがホラーになりますので、やめて下さい、笑。本当は北の国ファンの自分は★4つですが、ツッコミ所が多すぎて3つにダウンしました。
ゲスト、水谷:時任三郎、妻美子:手塚里美。