単発ドラマ   2004年10月から 

  負け犬の遠吠え★★★  日テレ   1月8日放送  スチュワーデス刑事9★★★ フジ  1月6日放送
離婚弁護士SP★★★  フジ  1月6日放送  夏目家の食卓★★★★  TBS 1月5日放送 
救命病棟24時SP★★★★
     1月4日放送    冬の運動会★★★★★   日テレ   1月4日放送
大化の改新★★★  NHK 1月3日放送   ナニワ金融道6★★?  フジ  1月3日放送
遠い路★★   NHK   1月2日放送   星野仙一物語★★    TBS  1月2日放送
イヌと呼ばれた男★★★★  フジ 12月28日放送    X'smapクリスマップ★★?  フジ 12月25日
サンタが降りた滑走路★★★ NHK12月24日   特命係長只野仁リターンズ★★  テレ朝 12月21日放送
海峡を渡るバイオリン★★★★ 
 フジ 11月27日放送  さよなら小津先生SP★★★  フジ 11月26日



七子と七雄★★★★★   NHK  1月8日放送

七子(蒼井優さん)は一人で昼も空を見ている高校生だ。同級の男子野沢マサオにデートを申し込まれるが、学校を抜け出して駆ける。そして行き止まりにぶつかり叫ぶ。父が死んで7年経った、七子は自閉したのだ。母君江(石田ゆりさん)と二人で食事する時、母は七子に名古屋の弟の七生(知念侑李くん)を引き取るという。回想シーンで、父の葬式シーンだ。父の愛人が同居している男を刺して拘置所にいる。そこで七生は施設にいるので、引き取ると言う。七子は何で今更と言う。父は出張でいないと聞かされたのに、突然知らない女(野村真美さん)の所で死んだ。七子「とうさんは裏切った、かあさんも怨んでいると思った」。母「子供に罪はない、決めた」。七子「私は、絶対いや」。母は強引で次の日曜日に七生はやって来た。炭シャンプーのダンボールを持って七生はやって来た。七子はまっすぐに走り出した、そして、いつもの生け垣でぶつかり、座り込む。これが七子の心の壁を表しているのだろう。そして夜バス停で座っていると、男の子の声が聞こえる。七生「ななちゃんですか、僕七生と言います」としっかり挨拶する。七子「馬鹿みたい」と言いながら帰る。七生は何でも自分でやってしまう「明るく無邪気でしっかりものだ」と君江は驚く。朝食も目玉焼きなのに、「こんなに」と驚く。七子「ななちゃんはやめて」。七生「僕はお喋りで、いつも叱られる」と大人みたいに明るく丁寧だ。
学校で七子は当てられるが、七子「私、受験しません」と答える。同級の野沢マサオ「お前損している、周りに少し合わせれば、楽勝だろう」。七子「マサオ君にそんな事言われる筋合いはない」。君江の職場のタクシーまで、七生が来て、職場の同僚にも「家族が増えただけ」と君江は答える。会社の社長が来たが、君江は突然倒れる。過労だというが、入院が長くなる。七子は見舞いに駆けつける。君江は七生のことを頼む。七子は施設に帰さないかと言う。七生は食事もつくれる。七子の味はまずい。肉じゃができた。七生は失敗だと言うが、まずくはない。二人の奇妙な生活が始まった。七生はお喋りで話しかける。ウザイので、テレビを付けると、ニュースで9歳の子供の自殺が流れる。七子「小さい癖に自殺なんて」。七生「分かるよ、朝起きて、宿題をやっていないことに気づいたんだ、体操服忘れたのかな」。七子「そんなことで死ぬわけない」。七生「死ぬさ、小さいからショックは体中に回る、僕もさっき肉じゃ失敗したとき、死にたくなった」。七子「肉じゃよりも、あんたには死にたくなること、たくさんあるんじゃない」。七生は沈黙して「それって、母親が人を刺して、拘置所にいること、愛人の子って虐められてきたこと、そんなことは死にたくなる事じゃない、僕が解決する必要がないことだ」
七生の母は反省していない。そして七生が学校に行き、自己ピアールを頼まれる。七生「皆が興味があることを話します、期間限定だけど僕の母は二人います、一人は病院、一人は人を刺して拘置所にいます、どちらが本当の母親か、僕の日頃の行動を見れば分かります」と大胆な発言だ。皆は動揺する。校長は天野静雄さんですね、中学日記見ていましたよ。七子は担任に心配だと呼ばれる。しかしお姉さんでは、おかあさんの入院が長引くなら、引き取るのは無理なんではないでしょうか。七子「この人に言われたくなかった」と反発してしまう。七子はマサオにイキナリ頬にキスされる。多感な時代だ。七生に夕方、自己ピーアルについて聞く。七生「皆、僕の家の事興味ある、隠そうとすると疲れる、大丈夫だ、明かな弱点を掲げると、皆は虐めない、小学生も同情するのは好きだ」。七子「そうか、いつも計算しているのだ、分かった、どうして嫌いか、お父さんを盗んだ女の子供ばかりでなく、そういうわざとらしさよ、あんたは周りに気に入られることを考えている、どうやれば可愛がられるか知っている」。七生「悪い? 七子も考えないの」。七子「人に弱み見せない」。七生「それはいけない、自分の弱点を見せることで、向こうが安心する」。七子「子供らしくない、吐き気する」。七子は母の病院に行き、話す。七生はななちゃんに優しくしてもらっているとしか話さない。母の入院は長引くようだ。君江「あの子は家族になりたくて一所懸命だ」。七子「かあさんはあの子本当に可愛いの」。君江「あの子の腕に痣がある、何があったか分からないが、あの子は色々見て大人みたいに分かっている、優しくしてあげて、あんただけでも、今日で18になったんだから」。そして母はプレゼントの箱を出す。しかし、中味はなかった。君江「中味は来年一緒に」。この空のプレゼントは、物ではない、大事な最後のプレゼントだったのです
拘置所で母に塩見三省さんが面談しています。塩見「男は七生に暴力を振るって、それを庇って男を刺した」。母「勝手な女で、子供を産んで、男を刺した、この様です、七生も私のことを母親と思っていない、会いに来たくないと、男の子が言ったんです」。七生は雲を見ている。それから4日口を聞かなかった。夕食を作っていて、調味料を七子がこぼし、七生が拭く。その時に話し出した七子「不器用だと思っているのでしょう」。七生「ちょっと」。辛いおかずを美味しいと食べる。その夜、口が渇き七子が目を覚まし水を飲もうとする。そこに七生がいた。何かを隠している。それは七子の誕生祝いのケーキだった。七子「堂々と食べればいいのに」。机の下に隠していた、ちょうど喧嘩していたから出せなかった。今は捨てるタイミングがなくなった。七生「ななちゃん、嫌いでしょう」。七子「私食べる、大丈夫」。七生「食中毒で死んじゃうよ」。七子は腐っているが食べる。本当に七子は嬉しかったのだ。自分を祝福してくれる家族がいたのだ、七子はお喋りになる。ただ、腐ったケーキは食べない方が良いです。七子「初めて七生を愛しいと思った」。そして寝ている七生の腕を見ると、母と一緒に居た男に殴られた痣があった。七生「僕が悪い、好きになれなくて、返事をしなかったから」。七子「それで、あんたのかあさんは、男を・・・七生、あんたは良い子だよ、良い子じゃないわけない」。初めて兄弟として心が通う時でした。感動しました。
七生は母に面会に行く。母「太ったじゃない、君江さん入院したけど、いい子にしているんだよ」。七生「うん」。七生は花を買って、君江の病室へ行く。しかし、君江と社長が話していた。社長は「何であの子を引き取ったんだ、1年も前から病気を知って、一人で耐えていたなんて」と聞く。君江「社長にはいつか話すつもりだったが、こんなに早いとは、七生は我が儘ですが、このままで」。社長「病気のことはななちゃんに言わないと」。七生は会わずに帰る。七生は嫌いなオレンジ色の空を見て、喪失を予感したのだ。そして、君江の病気は悪い病気みたいだと告げる。七子は雨の中を走って病室に行く。七子「私に隠さないで」。君江「今度の日曜日一泊してみたらって」。退院と言うが外泊ですよね。次の日曜日親子で滝を見て山に登る。君江はタクシー運転手だ。
そしてロープウェイに乗る。父はここで役場の職員で働いていたのだ。君江はお客だった。不器用に説明してくれた。伊勢湾です、鈴鹿山脈です、奈良の都もあります。おとうさんは「麓にいると見えないが、上がってくると見えるのです」と言っていた。おとうさんは始めた事業が面白いように売れたから、役場を辞めたのだ。炭石鹸だ、それを持って遠くの町まで行くようになった。それで、本当に遠くへ行っちゃった。七生「怨んだでしょう、とうさんと、かあさんと、僕を」。君江「そうだね、怨んだ」。七子「もういいよ、やめよう」。君江「内緒にしていたが。とうさんを怨むたび、ここに登った、下の景色が小さく見えると、厭な気持ちがちっぽけに見えた、それにあの人も思い出せる」。泣く母だ。夕方の空に虹が架かる。君江「あの人は虹が好きだった」。七生「だから、七とい次をななちゃんにも、僕にもつけたんだ」。君江「そうなのかもしれない、あの人、二人を半分ずつ裏切った父親だけど許してあげて、もう一度人を信じて生きて」と二人をだきしめる
それからわずかで母は病状が急変して亡くなった。葬式が行われる。参列者は、あんな子を預かって寿命を縮めたとか言われる。七子は七生の手をしっかり握りしめる。七生は名古屋の施設に戻ることになった。七子は部屋に閉じこもっている。そんな時、マサオがやってくるが、社長が来て七子について話す。「七子は泣けない、小さいときに大好きな人に裏切られて、裏切られるのが怖くて、心を閉ざした、だから悲しみを外に出せない、貯めてしまう」。夜、七子が寝ていると、七生がやって来た。七生「戻ってきた、手紙を置いてきた」。七子「眠れなかった」。七生「旅に出よう、これからまっすぐ」。二人は手を繋いで走る。いつも七子が走っている道だ。石垣にぶつかる。それでも倒木を梯子代わりにして乗りこえる。そこは人の家だ、鶏や犬の鳴かれるが、勢いで走る。七子は笑い出す。七子「あんたとなら、何処でも行けそうだ」。七生「いけるよ、海にいったりして」。七子は立ち止まり、急に泣く。七子「涙が勝手に出てきてしまう、今、色んな事が分かった、母さんの気持ち、かあさんがあんたを引き取った訳、かあさんはあんたを私の傍に残してくれた、私のために」。涙が止まらない。七子は泣くことが出来るようになった、悲しみを表現できるようになった。母が家族を残し、一人ではないことを示してくれたのだ
七子が七生と生活する。社長が世話してくれる。七子「かあさんは、とうさんに会っていますかね」。社長「会っているよ、喧嘩してるかも」。七子「気づいた、かあさんは最後にとおさんを許したかったんだろう、私もとおさんを怨まない」。社長「大きなプレゼント貰ったな、かあさんから」。七子「うん」。七子は最後に母から貰った箱を開ける。それはやはり空だけど、大きなプレゼントが詰まっていた。七子は学校に久しぶりに行く。皆はさり気なく迎える。机には野沢マサオが呼びかけて皆で取ったノートが置いてあった。七子「有り難う、野沢君」と礼を言う。七生に母から電話があり、執行猶予がついたので、拘置所を出られることを知らせた。しっかり暮らすから、七生ともう一度暮らすそうと言われる。七子が帰ってくると、七生は荷物を整理していた。母の判決を告げる。七生は名古屋の弁護士さんが用意したアパートに帰るという。七子「おめでとうと言わないと」。七生「ありがとう」。その日が来ることは分かっていたが辛かった。最後に七子は七生の髪を切るという。七生「格好良くして下さい、この髪が長くなった頃には元に戻るのだね、僕のこと忘れないで下さい」。七子「忘れない、これだけの思い出があって、どうして元に戻るのだ」。本当に切ったが、若者風の凄いぞ。今度は七生が七子の髪を切るように言われる。七子「あなたが傍にいるように思える、可愛くね、私たちどこにいても繋がっている、忘れることないから」
駅まで七子と社長が見送りに行く。別れ際に七子は七生にキスする。七子「またね」。電車は出て行く。七子は走り「又遊びにおいでよ」。七生も泣きながら、電車の後ろで手を振っている。おしまい。
とにかく蒼井優さんが良かった。素顔で演技しているし、初々しいよ。身の丈ほどの多感な少女を演じている。田舎だからか、今時でなく、古風な感じだ。いいな、青春だ。しかし、辛く厳しい人生だな。七子には厳しすぎる。それを分かっているから、残りの命少ない母は最後のプレゼントをした。ラストプレゼントは空の箱だが、家族というもの、許すという気持ちだったんだ。それはこれから七子が生きていくためには一番大切なことだったんだ。石田ゆりさんが全く病人には見えないことや、社長さんがとても親切なことなどは、短編ドラマとしては許容範囲内ですね。しかし、七生君の大人ぶりと悲しげな可愛らしさには参りました。ありえないと思う人は多いでしょうが、ドラマとして考えれば成立する気がしました。最近の子役はどうして、こんなにも上手いのだ。とにかく蒼井優さんの魅力で★5つ付けました、馬鹿です。

(公式ホームページから)
人と交わることを拒み続けている多感な高校生の少女・七子が、父の違う弟との出会いと葛藤、そして母親との永遠の別れを通して、大人へと成長していく姿を詩情豊かに描く。人と交わることを嫌う高校生・七子の前に、7年前に死んだ父が愛人に生ませた弟・七生が現れた。母親が傷害事件を起こし、施設にあずけられていた七生を、七子の母、君江が強引に引き取ったのだ。反発する七子だったが、君江が突然入院してしまい、一つ屋根の下で、姉弟二人きりの生活が始まる。

【原作】瀬尾まいこ     【脚本】相良敦子  【音楽】久石譲
【出演】蒼井優、知念侑李、石田えり、野村真美  NHK名古屋の制作です



負け犬の遠吠え★★★  日テレ   1月8日放送

藤原加奈(久本雅美)は、 IT企業のマネージャーとして活躍する38歳だ。都心のデザイナーズマンションに一人暮らし。明るくさばさばした性格で周囲からの信頼もあついが、最近の「三十代・未婚・子ナシは負け犬」という定義に照らせば、正真正銘の「負け犬」である
でも、同じく「負け犬」の外資系証券会社課長・36歳バツイチの北島環(大塚寧々)、派遣社員・34歳独身の三沢ゆき乃(櫻井淳子)という気心の知れた独身友達はいるし、仕事もやりがいがあるし、と充実した毎日を送っている。ある日、雑誌の編集アルバイトをしている後輩の25歳の独身小倉美帆(中越典子)に頼み込まれて、「負け犬ブームの検証」の取材を受けることになった。真奈美(小野真弓)は結婚するのだ。4年で皆仕事を変えている。結婚式のご祝儀は3万円で、これまでも出す一方だ。加奈の職場を取材すると、部下も多いマネジャーだ。加奈「女は仕事だ」。家に連れて行く。デザイナーズマンションで、豪華だ、3人組が揃ってワイワイ騒ぐ。誕生日はホテルのスイーツでのエステプランだ。美帆も「女は仕事だ」と同意してしまう。加奈は一人になると刺繍している。CM。
真奈美の結婚式が開かれる。そして、そこで偶然再会した大学の後輩・35歳専業主婦の園田弥生(鈴木杏樹)はすっかり勝ち犬になっていた。世田谷に一軒家だ。美帆に弥生を紹介し、「負け犬」、「勝ち犬」の取材が始まる。美帆が負け犬と勝ち犬を解説してくれる。負け組は産んでいない子供の年を数える。勝ち犬は男受けがいい。負け犬は同性受けがいい。だから結婚できない。勝ち組は長年使える服を選び、負け組は流行の服を選ぶ。美帆は弥生の生活が理想だと結論する。納得するところもあるが、だからどうなのだ。結婚式の帰りに弥生からエステを開く神宮寺を紹介して貰う。加奈にホームページの作成を依頼することになりそうだ。そんな時、加奈はニューヨーク単身赴任した元彼の邦彦と会う。CM。
帰って再会して、食事する。邦彦「ひとりは淋しいということ、だから、決めたんだ、俺けっ」。加奈はプロポーズかと、息をのんだが、邦彦「俺結婚するんだ」。何と、あっさり終わったよ。ゆき乃は合コンを美帆に頼み、環も付き合うが、ひどい相手だった。しばらくして3人は会う。加奈は邦彦さんがいるから安心していたのだ。バツ一の環は「一人で生きていくと腹をくくった、今時、おいしいところ全て取っている人はいない」と言い切ってしまう。一人では生らきれないゆき乃は反発して、意地でも「全部取ってやる」と別れる。CM。
加奈に母から電話がある。母「林檎を送る、39歳OL孤独死で1週間後発見のニュースをいう、両親は話しをして、墓を残しても駄目だ、それで希望は散骨してくれだ」。加奈はちょっと落ち込む。美帆が理想の弥生の家庭も、実は子供は外食だし、夫は接待で外食だ。孤独な夕飯だ。そこに加奈が美帆の仕事のお礼で花をお届け物だ。CM。
加奈の彼の事を聞くし、最初はお互いに褒めているが、弥生は主婦のことを卑下しだした。後ろ向きだ。弥生「加奈が羨ましい、一人で気楽で、仕事より女の幸せが大事だ、仕事が出来なくてよかった、仕事が出来ると加奈さんみたいになってしまう」。加奈「加奈さんみたいって、結婚しないと生き方否定されるわけ、自由でいいじゃない、迷惑かけていない、主婦は税金も払っていないし、弥生は腰掛けだから仕事のきびしさが分かっていない、主婦がそんなに偉いか」。弥生「少子化になるし、加奈さんは結婚していないから主婦の大変さが分かっていない、仕事することがそんなに偉いか、行き遅れ」。お互いに喧嘩別れしてしまう。加奈は弥生に紹介された神宮司のホームページは完成して、満足して貰った。美帆が来て、食事を奢ってくれる。環は年下の彼と別れたのだ。そこに環の彼が食事をしている、妻子いることが分かった、後腐れないの付き合ったのだ。美帆は思わず、彼につっかっかる。美帆「いい人だから、長く付き合いたいと環は言っていた」。彼「いい思い出を有り難うって、伝えて下さい」。加奈「どうして、環なの、ああ見えて傷つきやすい、若い子に行きなさい、環は大事な友だちで、凄い女なんだから」と涙声で話す。CM。
美帆は加奈の部屋に環とゆき乃を連れてくる。環「言いたいことは一杯あったが言わなかった、強い女でいたかったから、でも有り難う」。30代の失恋はきついが、3人は前向きだ。そこに荒巻から携帯で連絡だ、トラブルだ。ネットの予約システムが壊れたのだ。しかもデターベースまで壊れたのだ。サーバーからも拒否された。明日10時に開店だ。加奈は神宮司に会いにいくが、行方不明だ。加奈は弥生にまで聞きに行く。加奈「私一人の問題でない」と頭を下げる。神宮司の行き先が分かった。何で会社の人が分からないで、弥生は分かるんだ。分かっているけど教えたくなかったのですね。CM。
神宮司を捜して、加奈は謝る。そこにシステム・エンジニアの集団も来て謝る。神宮寺「最悪でも夕方までオープンさせて、今後もそういうことがないように」という条件で妥協する。神宮司「経営者として嫉妬した、いいチームですね」。加奈は弥生に感謝する。弥生が家に帰ると、夫は帰っていて、疲れて横になっている。そして、一人で寝てしまう。朝、子供が剣道に行くので、焼いたクッキーを渡すが、友だちの手前捨ててしまう。反抗期でしょうか。しかも、夫の忘れた携帯にゆみっとから、接待と言われた金曜日のお礼のメールが入る。CM。
トラブルは何とか解消して、神宮寺のホームページには予約が一杯入っている。皆喜ぶ。加奈は一人で学生の頃に来たショットバーに入ると、先に弥生が来ていて酔いつぶれていた。加奈は弥生に謝る。弥生も頭に来たけど嬉しかったと答える。弥生「気持ちをぶつけ合ったのも久しぶりだった」。そこに美帆が来る。弥生「バイトしたい、結婚なんかしなきゃ良かった、家に人はいても一人だ、どんなに淋しいか、近くにいるのに遠い、子供も急に一人で大きくなりましたという顔して、夫も浮気しているみたい、あの家に私は必要ではない、私の居場所はない」と大荒れの悪酔いだ。加奈「私も同じ事考える、必要とされていないと考えると、仕事の代わりは幾らもいるわ、一人で生きるのと、自分らしく生きているのとは違うと主う、だから、自分らしい幸せを探している」。弥生「結婚すると満たされると思ったが、違う気がする」。加奈「結婚したら、そんな事思わなくて済むと思った」。弥生「仕事持っていたら、そんな事思わなくて済むと思った」結局、二人は「一緒だ、昔も行っていた、これからも私たちの幸せを探しましょう」。それを見ていた美帆「女の人生って何だろう」。CM。
えぇ、弥生は家出か、居候するという。しかし、夫と子供がやって来た。二人は「ごめんなさい」。子供「まだ、ママと呼んでいること友だちにばれて恥ずかしくって、ママがいないと駄目だから、帰ってきて下さい」。夫「パパもごめんなさい」。浮気のメールは接待に行っていたクラブの女の子だって、今回は信じることにした。加奈の39歳の誕生日だった。二人「友だちだね」。弥生は3人で言えん家に帰る。美帆は書き直したい、締切を1日待って貰う。美帆の結論---、女も30を過ぎると身をもって知っている、白馬の王子もこないし、空から金も幸せも降ってこない、だから自分の幸せは自分でつかみ取るしかないのだ。荒巻が花束を渡す。そして、代わりに営業に行ってくれと、ホテルを教える。荒巻「10年過ぎてお互い独身だったら結婚しようか」。なんじゃこれは、これだけちょっと分からなかったぞ。弥生は家で子供からプレゼントして貰い、嬉しそうだ、一家団欒が戻った。加奈は荒巻に言われた部屋を訪ねると、ホテルのスイートで環とゆき乃が待っていて、誕生日パーティを開いてくれる。美帆の結論---幸せには色々の形がある、女の幸せも一つではない、他人から幸せや不幸と決められるのは迷惑だ、幸せは自分自身が感じることだ、だから女の人生には勝ちも負けもないだと、彼女たちのように自分を好きでいられる女に私もなりたい。おしまい。
役者や演出などは、このドラマとしてはどうでもいいことだ。久本さんが演じることに、さほど意味はないかも知れない。しかし、テーマが今流行なのだ。時代を反映している言葉だ。戦後の安定を過ぎて、国民総中流階級だった。それから、バブルもはじけて、世の中はそれなりに安定している。今はすべては2極化していくようだ。子供の学力もそうだった。昔は平等で平均していることが、なによりも大事だった。今は自立し、個性を大事にすると言うことで、自由度が増えた。それなら、金を持っている階層と持っていない階層では、かなり生活が変わってきている。昔は善し悪しが話された。しかし、善悪は今は個人の価値観で決められない。それで、今は勝ち負けで話を決めるのだ。もう一つは昔は結婚だけが女の幸せだった、それに対するアンチテーゼとして、独身でキャリアで仕事する女性がもてはやされた。今もう一度、そのアンチテーゼに対するアンチテーゼでも、逆転を主張してみただけだ。この勝ち犬、負け犬も、一つのブームで言われているだけで、当然言われなくなるでしょうね。このドラマの結論もそのようになりました。意外でした。そうだ、女性たち、結婚しないで仕事が有能で生きていくのもいいのかもしれない。ただ、少子化だけは政策で何とかして欲しいものです。独身でもいいから子供を産んで仕事も出来る社会を日本は目指さないのだろうか。それも大事な構造改革だと思うが。
(キャスト)
藤原 加奈: 久本 雅美、園田 弥生: 鈴木 杏樹、 小倉 美帆: 中越 典子、三沢 ゆき乃: 櫻井 淳子
北島 環: 大塚 寧々、園田 和臣: 鶴見 辰吾、湯川 邦彦: 勝村 政信藤原 道子: 岩本 多代、
塚本 学: 小橋 賢児、中野 真奈美: 小野 真弓、神宮寺 玲子: 戸田 恵子、荒巻 浩一郎: 竹中 直人
(スタッフ)
原作:酒井順子 「負け犬の遠吠え」(講談社刊)   脚本:松田裕子  音楽:池 頼広
企画:高木章雄   演出:岩本仁志  プロデュース:加藤正俊、難波利昭

イ・ジョンヒョン(美しき日々のセナ役)のCDを買った。
何と言っても紅白歌合戦で一番目立ったのは、イジョンヒョンでしょう。今やっている、美しき日々のセナで、見ているときは厭な女で、歌もちっとも上手いと思わなかった。本当に韓国の歌手として有名なのか信じられなかった。しかし、番宣でNHKに露出していて、セナと余りにもキャラが違っていたのでビックリした。地味な普通の女の子だった。この落差に参りましたね。そして紅白の本番で、歌を聴きました。長い黒髪(セナが金髪だったから印象強い)と白い衣裳も凄かったし、小指に付けたピンマイクでの歌に圧倒されたよ。日本語の歌詞結構上手かった。しかも、最後に太腿がちょっと露出して、おじさんは萌ですテクノというのですか、子供の時にマドンナとマイケル・ジャクソンに憧れていたのだ。だから、新しいのかも知れないが、おじさんにも何だかとても懐かしい気がする。とにかく、おじさんは、ちょっと参っている。紅白だが、最近は録音技術が発達したので、歌が上手くなくてもCDでは加工して上手く聞こえる。歌番組でも、いわゆる口パクで乗り切れるのかも知れない。紅白は結構、マジで歌を歌うと思う。だから上がってうわずったり、涙で震える声もある。そこがよく出るといいところでもあり、反対にがっかりすることもある。イ・ジョンヒョンは口パクでないと信じているが、歌上手すぎないか? しばらく注目していこう。もちろんジウ姫も見ていきますよ。

何で「天国の階段」や「七子と七生」は出ないのか。ごめんなさい、天国は高校サッカーで30分は生まれ故郷の星陵のロスタイム寸前のゴールでの同点、そしてPK戦の突然の中断で、日テレを見ていました。かみさんが許してくれなかった。その後、すぐの6人目で決着が付いたのですね。星陵サッカー、夢を有り難う、楽しい興奮したゲームだったよ。30分過ぎから天国の階段を見ました。話しは全く進んでいない気がした。当地では「真実」も始まった。ジウ姫とリュ・シウォンが出演していた。今日、ドラマ本を買って一気に結末だけ見たよ。これなら適当に暇な時に少し見ても、付いていけるだろう、笑い。




スチュワーデス刑事9★★★  役者名でごめん フジ  1月6日放送

何だ、スチュワーデス刑事は、お笑いですね。コントの連続ですね。職場の北村総一郎さん、登場では、湾岸署です。財前さんと村田さんの夫婦カラミも安心して笑えます。主役3人の息もぴったりだ。しかも、皆、妄想が趣味なのですね。ただ、今日の笑っていいともでは、水野真紀さんはお腹が大きかった。これでは目立たないし、動きやワインも飲むので、まだ、小さめの安定期に撮ったのでしょうか。北村さんの紹介で、水野さんとミッキー・東幹久がお見合いするという、大胆な展開だ。

小日向さんのワインセラーは凄かったですね。そこで、小日向さんとミッキーと言い争っていました。オーストラリアでの列車での旅が面白かったですね。この列車の絵が凄いですね。また、ワインのシーンが多い、飲みたくなってきたよ。一応、オーストラリア観光の場面も多いですね。ミッキーが登場しまた時点で、ふられキャラ決定と思いました。いやいや、犯人か?  しかし、東大法学部卒の警察キャリアーという、凄い肩書きですよ、犯人はあり得ないのですが・・・

いよいよ事件ですね。小日向さんが殺されました。シャンパンが凶器だ。ミッキーはますます、怪しいぞ。

オーストラリアには時差がある。ブロクンヒルで変わる、30分遅らせる。ミッキーと水野真紀は同じ時間だ、時計を変えていない。アデレードからメルボルンまで飛行機に帰った。3人の時計が全く変わっていた。

木村佳乃さんの推理は空白の17時間で日本に帰った? 凄すぎる、推理だ。しかも、小日向さんもメルボルンに来たのですか? 真剣に見ていないし、録画もしていないので、いよいよ、推理も分からないほど、奇想天外な展開です。海外ロケも入っているので凄いですね。時刻表も、JRではなく、海外の飛行機便だよね、訳分からない。日本のJR時刻表の西村さんの推理シリーズの方が、まだ分かりやすい。比べられないかな、笑い。

ところで、携帯は外国でもバンバン繋がるのですね。

ところが平成元年8月25日、ミッキーの両親が殺されていた。その第一発見者が小日向さんでした、小日向さんはミッキーのおじさんだったのです。人で、生命保険は小日向さんが貰って、獣医の病院を大きくしたのです。その時効が15年で、その日に小日向さんが殺された。もう、ミッキーが犯人に間違いない。

刑事の村田さんがミッキーに聞き出した。そうだ、そうだよ、ミッキーは警視正で上役ですよ。大変な事件です。

事件は3日後に獣医の美人看護師が浮上だ、愛人だったのだ。一緒にいたのに、小日向さんが急に帰ったので、病院に行き、死んだ小日向さんを発見したのだ。しかも警察に報告しなかった。木村がたまたま、ミッキーと小日向さんの妻の高田万由子さんと親しそうに話しこむ所を見つけた。

オーストラリアで撮ったビデオを編集していると、ミッキーをみていばかりだが、そこで重大なシーンを見つける。そして、水野さんはミッキーに会いにオーズトラリアに行った。木村と財前は万由子に会っていた。そしてワインセラーで財前は違和感を感じた。財前さんはさくら肉の馬肉の寿司を食べて、犯人が分かった。

水野さんは再びオーストラリアで感傷旅行に行く、12人の使徒の海岸でミッキーと会う。ここがまた美しい。水野は列車を抜け出した。自由に乗り降りできるシステムだと分かった。
パークス駅23時33分に降りて、レンタカーでシドニーに帰った。そして人と会い。飛行機でアデレードに行って、3人と会った。列車の席を変えたのも、水野に携帯を持たせて、モーニングコールをさせた。ミッキーのアリバイの写真では月が写っていた。北と南では月の形が反対なのだ。ミッキーが犯人だけど、2時間ドラマでお馴染みの断崖ですね。大丈夫ですか? 

8月26日に小日向さんは、ミッキーに話したいことがあると言った。15年前の犯人かと聞いたが違うと言ったが、是非とも話したい。だから、小日向さんはミッキーがオーストラリアにいるというと、そこに会うと言ってきたのだ。実はミッキーは大坂にいた、と言った。え〜、これはどういうこと、ちょっと分からなかった。小日向さんは殺されて、オーストラリアに来なかった。

財前さんは万由子のところに会いに行った。犯人だという、上海を3時に出る貨物便だがあったのだ。万由子は馬を飼って、貨物便に乗ってこられた。トリックは分かったが、動機が分からない。万由子、私は小日向さんを愛していた。

私がいなくなって欲しかったのは美人看護師だった。小日向は小淵沢にいることを確認した。そして、メールで女を呼び出した。しかし小日向さんが来たのです。その時殺意が湧いてきた。小日向さんは1度だけだ、魔が差したと謝った。仲直りの乾杯のためにワインセラーに行った小日向さんを殴り殺した。ワインセラーのしっかりしめた。死亡時間をしっかり決めて欲しいからだ。

ミッキーは万由子と会ったのは、実はミッキーの父の遺書が出てきたのだ。それを渡したのだ。父は刺殺で、母は絞殺だ、叔父が第一発見者だった。真実は父はバブルの借金で生きる希望を失った。15年前は無理心中だった現場で、発見した小日向さんは事情を知って、自殺ではなく殺人に偽装した。保険からの金はミッキーのタメに残してくれていたのだ。しかも、残された子供に、無理心中という無惨な現実から守り、犯人を捜すという、強い意志を持たせて生きていくために必要だった。そんな叔父を・・。

小日向さんも、美人看護師は愛人ではなくて、1度だけの過ちで、それをネタに小日向さんをストーカーして、脅していた。ところで獣医さんの看護師さんは国家資格ではないよね、何か資格があるのだろうか。どうでもいいけど気になった。そして、実は小日向さんは即死ではなく、生きていて最後に自分が取り出したシャンパンを棚に戻したのだ。それが、ダイイング・メッセージーだった。そのシャンパンはキュベー・ヨシコ(万由子さんお名前)だった、それが床に落ちていると万由子が犯人だと分かってしまう。それを隠すために、最後に棚に戻したのだ。財前さんが変えていたワインのマーク位置が変わっていた。夫婦愛の象徴だった。泣き崩れる万由子です。しかし、この殺人の動機が不十分ではないかな。何で愛する夫の言うことが信じられなかったのかな。そして、財産もあり、優しく、少しくらい浮気しても、仕事も家庭も一応やっていたのですよ。かみさんの疑問は、シャンパンの瓶で殴って人は死ぬかなでした小日向さんもいい人だったのですね。しかも、ミッキーもいい人だった

最後に、水野さんは高度1万メートルの恋で、代議士との恋だ。実生活と同じでこれで、水野さんは引退なのかな。それとも、代議士夫人でも、このシリーズだけは登場するのかな。

序盤はお笑いモードで爆発だったし、国際的な観光モードだった。さすがに殺人からは、シリアスになりました。ふられ、犯人キャラのミッキーも、いい人でした。もう見る方もミッキーのキャラが分かっているので、そこを打ち破らないといけないので大変でね。そこで、意外あ展開になってしまう。二つの事件を、絡めて、最後は結構複雑にしましたね。未だに、飛行機の時刻表のトリックが分からない。ミッキーは列車を抜け出て、何処まで行ったのですか? ともあれ、楽しくて、面白いシリーズですね。これもいいかもしれません。かみさんは途中心地よくうたた寝していました。 



離婚弁護士SP★★★    フジ   1月6日放送

主演貴島(押尾学さん)のテレビドラマがでる。テレビを切って柳田(佐々木さん)は離婚の調停だ。妻の1度の浮気では不貞行為は成立しない、と助言して一件落着だ。柳田「(旦那さんと)上手くやって下さい」。妻「上手く(浮気)します」。間宮は忙しく仕事している。新しく入った安藤弁護士はマスコミとか、タレント関係で有名だ。何と渡辺いっけいさんだ。そして事務見習いもミムラさんから、ゆかり(井上和香さん)に変わったしかし法律の勉強中の設定は同じです。間宮はやたらOK牧場を連発だ。女の同窓会に矢吹(飯島直子さん)が登場だ。間宮は何と、夏木(佐藤隆太さん)と食事だ。同窓会で、何と間宮は高校時代に黒めがねのガリ勉女性徒だったことが発覚、驚き。微妙に似合っているのです、しかし幾らガリ勉でも、あの眼鏡はないですよ。ぐるぐるのコント眼鏡ですよ。夏木は外に出て、間宮に「間宮さん・・・」。間宮「慌てないで」。しかし、間宮が警官に職務質問だ。隆太が殴られて倒れたのです。この前後のいきさつは、最後までネタで引っ張るのです。そこに飯島が通りかかる。隆太の父が東京弁護士会の会長さんで、告発するという。その件は間宮が黙秘しているので、佐々木さんが事情を聞くことを安藤弁護士から頼まれる。ここまでテンポ早く、話しが同時に続く、例のパターンです。付いていくのが大変です、しかも柳田はラクダと言われている、笑。タイトル。
そこに矢吹が事務所にやってくる。お互いに犬猿の仲だから、張り合っている。矢吹が依頼してきたが、間宮は断る。しかし、矢吹は、昨日の傷害事件をネタに間宮を脅してくる。矢吹の家まで行くことになった。マンションだった。離婚して旧姓に戻り、慰謝料が月80万円で暮らしているが、1歳の子供がいる。父親がいなくなったので、探して認知させるのが依頼だしかし矢吹は、見栄っ張りの嘘つきです。これでドラマは面白くなるのですが、自分は好きじゃないですが、仕方ないですかね。佐々木は夏木に聞きに行く。貴島がスキャンダルで訴えられるが、渡辺は無視しようとするが、マネジャーの黒木(大杉漣さん)は相手の女のヤラセだと、写真の位置や窓が降ろされているので、見抜いてしまう。そして相手に抗議しようと決める。しかも黒木はやり手マネジャーからのし上がり、社長も狙っている。そして、安藤がエンターテイメント・ライツ委員会(芸能などの著作権を検討する委員会らしい)のメンバーを狙っていることも調べ済みだ。その会長が、黒木の会社の社長なのだ。間宮の事務所では大変だ。矢吹の結婚と離婚、そして半同棲で子供を出産した。内容証明、次は家裁での認知調停、次は協定認知になる。法律で、性交が他の男性とないこと、子供の血液型が合っていること、などを証明する必要がある。間宮は矢吹に聞く。貴島はストーカーされている。相手は矢吹だ。渡辺は貴島の代理人だ。そして間宮は飯島の代理人だ。互いに連絡して二人が出会う。何と、貴島が飯島の逃げた男なのだテンポが早く切り替わって、2つの話しがやっと繋がった。まだ。夏木とは繋がらないのですが・・。CM。
安藤は代理人とはなれない、間宮は同じ事務所では損益が一致して、どちらが手を引くことになる必要がある。間宮は矢吹に貴島に内容証明を送ったと説明する。貴島か確認する、年下だよ。矢吹は間違いないと言うのだが。安藤はこの話からは無関係だ、と大杉は告げる。でも委員会の事は社長に告げると説明する。ここで、大杉さんは何となく悪の役回りですね貴島は出席しないので、間宮は認知訴訟を起こすしかないが、貴島はニューヨークに行っている。認知訴訟に欠席裁判はない、帰国するまで手を出せないのだ。矢吹は間宮に奢らせ、回転寿司に入る。そこで矢吹は特注のトロを注文する。これは伏線ですね。柳田は夏木に、出会いを聞く。居酒屋で夏木と間宮は出会ったのだ。間宮が牡蠣に当たって吐いていたところを介抱してつきあい始めた。回転寿司屋を出たところで間宮は夏木と柳谷に会い、隠れる。CM。
貴島側は弁護士を立てる。立てる必要はない、誠意ある対応と裁判官に印象付ける。矢吹は、貴島との思い出は、みな捨てたと行くのだ。ラウンド・テーブル法廷で円卓で話し合いが始まる。貴島側の弁護士は正式なアメリカでの検査の血液型を見せる。矢吹はB型で、貴島はO型だ、子供はA型だ。血液型が一致しない。矢吹は貴島はA型だと、言っていたのだ。矢吹は昔から嘘つきだったのだ。間宮たちは大騒ぎだ。矢吹は井上(津川雅彦さん)と飲んでいる。矢吹は中学で両親は離婚した、喧嘩しているので、安心したが、矢吹は「自分の子供にはきちんと愛し合って生まれた子供だ、その後は離婚しようといいのだ」。そして寝てしまう。井上は手回しが良すぎると指摘する。間宮がアメリカに電話すると、直接本人鑑定し採血して調べた物ではない。写真付身分証明書を見せて厳格だが、検査の時は本人と名乗るだけですり替われるのだ。間宮はニューヨークへ行く。おいおい、この件でそんな経費を使って良いのか、どうなのでしょうか。それに他の仕事はしなくていいのだろうか、それがこの弁護士事務所のいいところですが、笑。ニューヨークで間宮は黒木と会う。間宮は強引に貴島の車に乗り込み、検査をするまで離れないと脅す。血液型のトリックは、ドラマではよく見られる話しだが、親子鑑定とする方を勧めるべきです。CM。
貴島と黒木の前に間宮は現れる。矢吹の部屋に本多が行って、貴島との交際の証拠を探すが、反対に別の多くの男との写真が出てきた。しかも怪しい男からの電話に愛想良く答えている。安藤は興信所の報告を基に色々聞き取りに行く。間宮は貴島に同行して、ついに血液型検査を受けさせる。遠心分離器をかけて、見ると、抗Aにも抗Bにも凝集しない、貴島は本当にO型だ。間宮は去ろうとすると、貴島が会う。CM。
貴島はここだけの話として「付き合っていた、御陰でここまで来られた、励ましてくれた、子供が出来たことも喜んだ、しかし、子供の血液型が違っていた、別れてから、黒木に拾われた、A型と言ったのは、占いの本でA型の方が相性がいいので、矢吹を喜ばすために嘘を言った、そして、黒木さんが彼女の激しい男関係を聞いた、それに新しい恋人がいる」と話す。間宮はそれを日本に帰って、矢吹に説明すると、矢吹は怒って、水を掛けて間宮を首にする。安藤は、黒木は矢吹の行動を興信所を調べさせた。そして、安藤は、矢吹の話は全部嘘だ、と間宮に報告する。一方的に別れて、手切れ金は300万で、慰謝料はない。今は矢吹は総会屋崩れの男と付き合っていた。矢吹は金に困っていた。そして矢吹は色々の男と遊んでいると、ツーショット写真を見せる。そんな中、貴島の隠し子のクスープ記事が出る。黒木から間宮に、とんでもないことをしてくれましたね。ここまで知っているのは先生と矢吹だけです」。おいおい、滅茶苦茶怪しいお前も知っているだろう。ここらで状況を苦しく追い込むのはドラマの展開で必要なところです。CM。
矢吹が間宮の事務所にくる。安藤も黒木から、プロジェクトの事を断られる。安藤は矢吹に食ってかかる。矢吹は泣きながら事務所から立ち去る。それから消息不明となる。間宮は井上と一緒に探すが、回転寿司にもいなかった。そこで、間宮は昔の矢吹の思い出を語る。小学校の遠足のエピソードで怪我して、自分一人で家まで帰った。しかし、矢吹はお金持ちだと自分で言っていたが、普通のアパートが家だった。津川も矢吹は本当の子供の父親が誰か知らせたいだけなのだ、と話す。しかし、そこの寿司屋の大将は矢吹は常連で、同伴のお客と一緒に来ると言う。矢吹は男を次々替えていたのではなく、ホステス商売の同伴出勤だったのだ。CM。
間宮は矢吹を見つけて、ホステスをやっているかと聞く。矢吹は「見栄じゃなく、プライドだ」と言う。間宮「どうして嘘付いたの」。矢吹「言えるわけない、あんたみたいまっすぐ馬鹿に」。間宮「ちょっと分かるわ、私も持っている、変なプライドを持っている、弱いところは見せられない、あと一つ聞かせて、店では幾つといている」。矢吹「25歳」大笑い。夏木に柳田は聞く、「何で殴られたの?」。場面は変わる。矢吹「慰謝料は罰が当たってもらえなかった、私は結婚の相手は誰でも良かった、世間体とそこそこ収入があればいい、でも向こうもそう思っていた、適当なお嬢様だったら良かった、でもそのうち、素性がばれて、舌打ちされるようになった、一人暮らしの母が病気になって、泊めてもいいかと云ったが、舌打ちされた、もう、惨めで顔を見るのも厭になった、何でもいいから出たくなった」と答えたやっと本音で話せるようになった。夏木はイギリスのロースクールに行くから、一方的に間宮に別れを告げたら、殴られた。酔っぱらっていたのだ。この話は結構引っ張りますね。井上が本を調べている。そして発見した。CM。
黒木はもうじき貴島の制作発表だと告げる。そこは矢吹と出会った店だ。そこで貴島はバテンダーをしていた。二人の出会いのエピソードが描かれる。貴島は血液型も雑誌の記事を見て、A型乙女座にした。貴島は月9ドラマのオーデションを受けた。矢吹が励ましてくれた。事務所で柳田は怪しげな電話をしている。ゆかりは癌で有名な病院からの電話を取り次ぐ。間宮は安藤に黒木をちゃんと見ていたか問いつめる。井上が帰って、間宮に知らせる。矢吹のところには貴島から手紙が来ていた。そして間宮が矢吹のところにやってくる。間宮「家に着くまでが遠足だ、まだ家に着いていない」。CM。
間宮はニューヨークへ行くことになった。柳田は咳が止まらない。本多とゆかりは柳田に泣いてしまう。柳田は夏木が来週イギリスにいてしまうと間宮に知らせる。子供も連れてニューヨークに付くが。セキュリティに500m以内は近寄れないと追っ払われる。記者会見が行われる。黒木に間宮は携帯する。やはり、警備に阻止される。夜の町を貴島が歩いている。貴島は別の女性との熱愛発覚の記事が載っていた。矢吹「本当にストーカーなのかな、手紙のように彼の足を引っ張っているのかな、空白にしたくない、戸籍の父親の欄を、あの子はうまれたばかりだ、私はもうしょうがない」。間宮「私たち友だちでしょ」と励ます。黒木のところに渡辺から携帯する。安藤、黒木の策略が分かった。安藤「あなたですね、彼女を悪質なストーカーにするために、記事にリークした。ヤラセでしょう」。安藤「私のボス弁と会って下さい」。CM。
間宮が黒木に会う。間宮「それ以外の検査を受けないためですね、DNA鑑定です、最近血液型以外の子供も生まれることもある、判例集を調べて分かった、両親と子供DNAを調べれば分かる、それを受けたくなかった、我々をミスリードした、あなたは貴島が父親だと思っている」。黒木「近づけない、検査は無理です」。間宮「どうでしょう、手紙をくれた、封書でした、DNAは封書の唾液でも出来る」。黒木「それでは裁判所は正規の証拠として採用しないでしょう、貴島は熱愛宣言する、過去の女に囚われる、馬鹿じゃない、会見を楽しみにして下さい」。映画の撮影シーンが撮される。そこに、本多が変装してコードを巻きながら近づく。貴島に本多「血液型が違う子が生まれることがあると知らせる、DNA検査をしますよ、彼女は戸籍を空白にしたくないだけだ」と告げる。貴島「無理です」。玉山はセキュリチィに追っ払われる。貴島は黒木に問いつめる。黒木は「可能性は1%もない、足を引っ張るだけだ、明日はこの通り喋れ、会見にはお前の運命がかかっている」。CM。
本多が結果を聞きに行く。そして記者会見が開かれる。玉山さん英語大丈夫ですか。控え室にいると、何と間宮が待っていた、セキュリティに弁護士だと言ったら入れた。間宮「矢吹はボロボロだ、付き合っていたのを隠して有名になって幸せなの、彼女が欲しいのは、愛された事実、子供に知らせたい、慰謝料なんかじゃない」。しかし、黒木も戻ってきた。黒木「くだらん、はっきりさせてどうだ、女房子供がいたら誰も振り返らない、バイト暮らしに戻る、そんな度胸があるのか、打ち合わせ通りに答えなかったら、首だぞ、2度と芸能界で生きていけないと言うことだ」と最終脅しだ。記者会見が開かれる。挨拶は終わった。女性の話が質問される。ストーカー女性の話も質問される。質問者は梨本さんです貴島は「その人はストーカーではありません、その人とは付き合っていた、その人は俺以上に俺を信じてくれた、もう別れている、俺は彼女を愛していた、これからも愛します」。そこに玉山が矢吹と子供を連れてやってくる。「悪かった、やり直そう、今度は3人で」。しかkり抱き合うベタですが予想通りの展開ですね。黒木「馬鹿な奴だ」。間宮「本当はあの若さが羨ましいのでは」。夏木は柳田に別れを告げる。夏木「彼女に相応しい男になりたい」。4年も別れるのだ。安藤は、「貴島は事務所を辞めてもビックになるので、俺は顧問弁護士になる」とめげていなかった。柳田は間宮に夏木の報告する。真相が最後に明かされる、こっちが本ネタだったのか、爆。夏木「別れて下さい、このままでは駄目だ、もっと大きな男になってくる」。間宮「行かないで」とすがりついたら、夏木と二人は後ろに倒れて、夏木の頭をぶつけたのが真相だ。弁護士事務所の食事会で、安藤「男を殴るのは格好良い、男の中の男だわ」。乾杯だ。お終い。間宮「4月に会いましょう」。えぇ〜、4月から再開か
男前の天海さんは本多の指摘通りニューハーフだ、笑い。でも、矢吹みたいな女性はいるのですかね。最も嫌いなキャラで、ここがどうも入れない。。彼女の生き方で、最後に子供の父親の欄を空白にしたくないという思いが、ここまで強い理由がはっきりしない。説明仕切れていないのではないか。読みが浅いのかも知れないが、そこが難点だと思う。そして押尾さんの長髪どうなのですか、格好良いですかな、気になって仕方なかった。前回のミムラさんのかわりに和香さんでしたが、同じキャラでしたね、別人ならキャラも替えれば良かったのに。4月からは和香さんなのか、ミムラさんに戻るのかな。ドラマは相変わらずのテンポの早さと分割画面が汎用されましたね。それに駒落としの遠景の動かす場面も多かった。ちょっと疲れます。ただ、自分の天海さんの苦手意識は余り感じなくて済みました。間宮貴子キャラがしみこんできたのかな、そうなると4月からはそこそこ楽しめそうですね。ネタ次第ですが・・・。

間宮貴子(34)...天海祐希     本多大介(23)...玉山鉄二       柳田俊文(34)...佐々木蔵之介  
村井奈津子(32)...久我陽子    井上紀三郎(62)...津川雅彦
(ゲスト)
矢吹 遥 … 飯島直子      貴島雄樹 … 押尾 学       黒木和也 … 大杉 漣     
安藤博隆 … 渡辺いっけい    夏木佑介 … 佐藤隆太      北原ゆかり…井上和香

脚本 … 林 宏司         演出 … 光野道夫         プロデュース … 長部聡介



夏目家の食卓★★★★    TBS 1月5日放送 

二つの小説ー夏目漱石の孫、半藤末利子が執筆したエッセイ『夏目家の糠みそ』、そして悪妻として有名だった妻・鏡子がその視点から綴った『漱石の思い出』を題材に夏目家とそこに集る滑稽で愛すべき人々が繰り広げる日常をドラマ化したものです。近代文学の風変わりな傑作『吾輩は猫である』が生まれた原点がここにある。そして、漱石の妻・鏡子は悪妻だったのか?という疑問への一つの答えが示される。公式HPでの冒頭の文言です。

明治29年熊本、20歳の鏡子さん(宮沢りえ)、いきなり啖呵を切って、押しかけ女房だ。見合で、最後に素直な目をした、好きだとささやいているようだ。貧乏学者の性格暗く偏屈な30歳の漱石(本木雅弘)に一目惚れした鏡子が押しかけて始まった夫婦生活だ。そこに地震だ。実家からぬか漬けを持参した鏡子は生来の料理下手に加えて、朝寝坊だ。漱石が早起きだったのか?  献立表も作ったのですが、肉好きの大食いの漱石の食欲は満たされることがない。早速鏡子は妊娠する。明治33年には長女トンコ誕生だ。丁々発止ながらも熊本での幸せな夫婦生活はしばらくの間つづいたものの、文部省のお達しで漱石のロンドン留学することとなった。「秋風の 一人を吹くや 海の上」。単身で出発の朝に、「坊ちゃん」に登場する婆やキヨが駆けつける。色々なものを持たせる。抱き合って別れを告げた。ロンドンでの単身生活は厳しいもので一変する。方向オンチだった。住宅も食事も合わなかった。下宿で閉じこもり、神経衰弱になった。外遊中の月給25円でまかなわなければいけなかった。実家の父が相場で失敗して、金がなくなった。帰りたいと手紙が来て、鏡子はトンコの生活を絵日記にして送って、漱石は慰められた。明治35年、次女のソンコが生まれた。俳句の先生で同年で友だちの正岡子規が35歳で亡くなった。ロンドンで夏目はさらに落ち込んでいた。CM。
明治36年、漱石が帰ってきた。飯と生卵とぬか漬けを早速食べる。木本さん、食べるシーンが多くて大変ですね。一層かんしゃくもちが爆発です。東京に引っ越して、駒込に借家で生活するようになった。後で鴎外も住んだことがある家だ。生活のため東京帝国大学第一高で教鞭をとった。いきなり「文学は分からなかった、英国人は馬鹿にしている」と小さな声で、そのうち一人で叫んでしまう授業だった。大杙書生とお手伝いのおさんが同居した。一匹の黒猫が迷い込んできた。鏡子は苦手だったが、漱石は「置いてやればいい」でおかれたが、名前がない。マッサジーさんから福猫と言われる。鏡子は食費などで、漱石に苦情をいうと、髪をいじり、顔が赤くなり、手が震えて、頭の発作(かんしゃく、妄想?幻聴?)がでる。物を投げ、鏡子を責める。しかし、鏡子も負けない。「おひけぇなすって〜、出て行く」と啖呵を切って返す。牛込の鏡子の実家に帰る。父「よく戻ってきた、帰らんでいい」。母「でも仕送り頂いているから」。CM。
小生の三平がきて、漱石が食欲がない。不眠で7回厠へ行く。父「別れろ」。母「でも、仕送りが」。漱石は部屋で発作が出て、面会謝絶だ。父「神経衰弱の病気だ、一生治らん」。それを聞いて鏡子は「あの人が暴れるのは病気のせいだ」。母「亭主はどこでも、女房は持ち物くらいにしか考えていない」。鏡子「覚悟が決まりました、一生夏目の傍を離れない、しがみついていく」。鏡子が帰ると、渡り廊下が上げられて面会謝絶だが、部屋に忍び込み「末永く置いてやって下さい」と頭を下げる。漱石は怒らず、笑った。優しい目が、見合で惚れた目だ。鏡子「時々、その目で見て下さい、辛抱する」。漱石「お前はオタンチンのバレオドカスだ」。鏡子は泣いて抱き合う。これまた結構激しい、子供が見ているのに・・。漱石は小説と随筆の間の「我が輩は猫である」を書き始めた。頭の調子が良かった、評判が良く連載が続いた。夫婦で大福を食べている。しかも家は「漱石山房」と呼ばれ、漱石は頑固者へそ曲がりを表す。毎日不思議な人が集まるようになった。迷亭、寒月、芥川、青楓さんだ。時々、誰も知らない穴太婦人が梅干しを持ってくる。とにかく、変人ばかりで高等遊民というのだそうだ。迷亭が蕎麦の食べ方を見せる。わさびが辛くて泣いている。CM。
そこに市会議員金田の妻がやってくる。猫が師匠の猫と喧嘩して、魚を捕っていった。文句を付けに来た。これまた長いセリフです。猫を巡って、家は大騒ぎだ、そこに娘の淑子さんがやって来る。寒月は一目惚れで恋に落ちる。夏になっても、漱石山房にメンバーが揃っている。日本はロシアと戦争になった。鏡子がドーナッツを作る。寒月は首くくりの松の話しをしている。ポーツマスで講和条約が起きたのに。世の中の流れに外れて、馬鹿をやり尽くす、男の生き方は昔は、一種の美学だったのでしょうか。憧れる気持ちもあるが、今の世の中では評価されませんな。淋しいかな。その夜は酒で大騒ぎだ。寒月さんは、裸踊りしている。そこに、総理大臣の文化懇談会への招待状が届く。漱石「ホトトギス 厠半ばに でかねたり」と一句いて、断る。ある日、淑子に恋する寒月が部屋にいると、迷亭が次々現れる。明治40年、「坊ちゃん」、「草枕」を書き、人気作家となった。冬の盥での冷水浴で鏡子に相談する。朝日新聞で小説家にならないか誘われている、しかし、このままなら帝大教授になれて、高給が取れる。迷っていると相談する。鏡子「考えてみます」。家計簿を付けて、やりくりしている。突然、帳面に筆を立ってて、倒れた○を見て、漱石に話す。鏡子「箸が1本になっても、二つに折れば間に合う、心配なさらず好きなだけ書きなさい、任せなさい」。CM。
明治41年「虞美人草」で作家になり、大忙しだった。迷亭がやって来て、漱石が忙しく、鏡子が相手する。一番長い単語は何か? そこでいきなり、スクリーンは降りてくる。arkhaiomelisidonophunikheratos「古いお気に入りのみつのように甘い」と言う意味のギリシャ語です。トリビアですかね。しかし、smilesの方が長い、sとsのあいだに1mileマイル離れている。オチもよろしいようで。寒月と淑子「高利貸しの娘です、愛を知りません」で、抱きつくと神社の床が抜けて二人は落ちる。キヨがやって来て、漱石に手をとられて死んでいく。ここではずっと、シリアスだけどコント風のエピソードが続く。CM。
漱石の発作は増えていく。皆で取り押さえ、水を掛ける。漱石は病院に運ばれる。胃潰瘍で入院した。治療は暖めた蒟蒻で胃部を温熱療法する。漱石は空腹だから、コンニャクを食べてしまう。食事制限している所に、二人の娘が来て、すき焼きを食べたことを話す。漱石は悔しがり、痩せていった。迷亭と寒月が二人で、「月に散る散る 虞美人草も 道草食って 振り返りゃ 一つか二つか 三四郎 消えてゆくゆく 夢十夜 門を明ければ 明暗も 定かならざる そして それから」。淑子がやってくるが、寒月は「女より冗談の方がしょうにあっている」と去っていく。漱石は入退院を繰り返し、小説を書いていた。そこに迷亭と寒月がやってきて、雨の中の散歩を勧める。雨が上がったが、そこに芥川が来て「原稿を見てくれましたか」。漱石「顎か?」。芥川「鼻です」。漱石「昔の説話に基づいたものを3つ4つ書いてみたら」。芥川「漠然とした不安が追いかけるのです」。苦しむ危ない芥川です。CM。
親戚の法事で、皆が留守の時に、漱石はご飯と卵を見て、卵飯を3杯も食べて、腹をこわして倒れる。この木本さんの食べぷりが凄い、1発OKだったんでしょうね。取り直しでは食べれませんよ。皆が帰ると、転がり回っている。凄い身体の演技です。結局血を吐いて、危篤状態までになった。しかし、回復はしたが、布団をひいて、寝ているような書いているような生活だった。娘達もぬか床をいじっている。秋の夕食で、いい匂いがするが。背失せ期は絶食を言い渡されている。部屋を出て、這って食卓まで行き、皆が食べる姿と献立を聞いている。答えながら、鏡子達は泣いてしまう。一家の主が、食べたがっているが、食事を禁じられている。悲しいな。しかし、潰瘍で狭窄していないと絶食は返って良くないのにな。今なら簡単に治っただろうに、残念だ漱石はリウマチ、糖尿病、かゆみ、痔にまで悩んでいた。医者からもう、長くないと言われているのだ。部屋で書き物をして、疲れて、富戸にもぐっていると、娘が来て、ジャムパンとクリームパンを持ってくる。食べて良くなったのだろうか。漱石は食べて、喜ぶ。明治44年に文部省から学位を授けるので、出頭するように言われる。漱石は妻と娘を愛し、平凡に暮らしたいと、断る。もう命が短いと言われて、縁側で漱石は鏡子の膝枕で呟く。漱石「子規と同じだ、写生だ、日々を描く、そして人間は国家の持ちものではない、例え小さくても己の持ち主は己一人だ」これが西洋と日本での間で近代的自我に悩んだ末の結論だ。漱石は食べたいものをあげる。ぴかぴかの飯を食べたい、卵をかけて、ぬか漬けを食べたい。鏡子は食べたいものに、何でもハイハイと答える。そして、漱石「綺麗だ」。鏡子「下から見るとですか?」と泣く。漱石「鼻の穴の形がいい」。鏡子は「あなた」といい大泣きだコント風だが、宮沢さんの泣き顔を見ると、貰い泣きしてしまった。大正5年12月9日6時50分、49歳で漱石は死んだ。漱石「我が輩は死ぬ、死んで泰平を得る、泰平は死ななければ得られぬ、南無阿弥陀仏、有り難い」。則天去私と書き置きがある。昭和30年、ぬか漬けの樽がある。鏡子ばあさんに孫が、今日学校でおじいちゃんの「我が輩は猫である」と読んだと話しかける。鏡子ばあさんは「色々な男の人を見てきたが、あたしゃお父様が一番いいね、一番大好き」と呟く。宮沢おばあちゃんも美しい。おしまい。
さて、見ての感想ですが、微妙だ。リアルなシリアス・ドラマではない、コメディといえばコメディだ。夏目漱石の文学が、シリアスさとコメディの間を切り裂いて成立している。自分も他者も醒めた目で斬り捨てている。国家や博士などの権威も意固地に拒否している。しかし、ドラマの中では、夏目の神経衰弱や胃潰瘍などの病気も、芥川龍之介の不安障害も戯画化されている。木本さんの夏目は越中褌で盥で水を被る冷水浴、勝村さんの観月さんは裸踊りをいている。二人とも結構芝居で鍛えているのか、筋肉美でびっくりだ。日本の男優も凄いぞとみせるのか。岸部さんの一番長い単語smilesのオチなど、コント風です。他にも全編、裏番組のココリコミラクルよりもコントになっている。勿論、英文学者なのでインテリジェンスは高いけど。しかし、ここでも女性が妙に色気がある。宮沢さんは「一番大切な人は誰ですか?」に続いて注目しましたが、やはり色気がありますね。どうでもいいが、お茶のCMで宮沢さんと木本さん出ていました、笑い。淑子さんは、大河内さんですよね。妙な色気があった。まあ、結局漱石夫婦の昔風だが仲が良かった姿と、漱石が大食いだという話しだ。食欲と性欲は一致するということか。昔の日本人の姿が、なんだか懐かしく美しかった。

<出演者>
夏目鏡子:宮沢りえ、夏目漱石:本木雅弘、美学者の八木迷亭:岸部一徳、力学関係の理学士の水島寒月:勝村政信、
芥川龍之介:豊原功補、洋画家の津田青楓:長友啓典(本当の芸術家ですね)、鏡子の父:すまけい、鏡子の母:木内みどり、マッサジーさん:竹中直人、
市会議員金田の妻:真行寺君枝、熊本のお手伝いさんテル:松金よね子、婆やのキヨ:岸田今日子、穴太婦人:樹木希林
淑子:大河内奈々子、書生の多々良三平  お手伝いおさん:松本まりか?? 娘トンコやソンコ:太田有美??
他、四谷シモン

<スタッフ>
原作:夏目鏡子『漱石の思い出』(文春文庫刊)   半藤末利子『夏目家の糠みそ』(PHP 研究所刊)
プロデューサー:三浦寛二    脚本:筒井ともみ      演出:久世光彦
音楽:都倉俊一    製作:カノックス、TBS       編成担当:寺島麻由


<ディレクターからのひとこと(久世光彦)>(公式HPからの引用です)
 明治の文豪物語と思われるでしょうが、これは、大食いの、ちょっと変わった男と、生れつき呑気な女が夫婦になって繰り広げる、おかしなおかしな明治のホームドラマです。夏目漱石は食っては書き、書いては食って死んだ変な人でした。そして奥さんの鏡子さんは、そんな漱石を長生きさせて、少しでもたくさんの小説を書かせるように、食べ物に苦労した人でした。ヘソ曲がりの亭主と、生来呑気な女房と、おかしな子供たちが入り乱れて、夏目家はまるで〈寺内貫太郎一家〉みたいに、滑ったり転んだり、大騒ぎの毎日です。
 漱石の本木雅弘と、鏡子の宮沢りえは、その運動量の激しさに悲鳴を上げました。けれどこの二人に、これほど喜劇の才があったのかと、みんな驚きました。ちょっと心配なのは、このドラマに若き日の漱石の苦悩を期待なさる人たちを、裏切ってしまうことです。でも、ドラマの終わりが近づくにつれ、目の裏が熱くなるのはどうしてでしょう。おかしなおかしな夫婦ですが、この二人はやっぱり愛し合っていたに違いありません。



救命病棟24時★★★★   これまでの総集編ですね、ERじゃないか   1月4日放送

2004年9月レストランで楓は注文している。そこでアナフラキシー・ショックの男性が倒れる。救急車に楓が乗り込んで搬送するが、途中で呼吸停止で挿管しようとするが、入らないので、気管切開する。SaO2は98%に上がった。昔のシーンに戻る。工事の現場の事故で、楓は救急車に同行するが、研修医1年目だった。救急病院の進藤の問い合わせに答えられない。患者は胸をパイプが貫通している。救命室に着くと、進藤はパイプカッターを水を掛けながら切り、そして抜く。どうして抜くのにパイプカッターの必要があるのかな、ちょっと分からなかった。進藤は出血が少なければ、何とかなると叫んでいる。タイトル。CM。
患者の搬送先が満床で決まらない、とりあえず近くの病院へいく。そこには3年目の矢部(伊藤英明)が当直していた。楓の指示で、ボスミン、ソルコテフの注射をする。矢部はバイトで来ている当直医だ。患者の換気が悪いので、気管切開をやり直す。バイトの矢部は3年目の救命救急の医師だ。二人とも指導医に鍛えられた昔のシーンだ、救命救急に研修する楓に、進藤が指導医になる。次の患者が運ばれる、親子のCO炭素中毒だ。一家心中だ。父親は心停止で、心マッサージを始める。進藤の指示が次々でる。しかし、救命できず死亡確認する。子供は意識を取り戻した。楓が傍で対応する。子供「パパは?」。楓「別の部屋で寝ている」。子供「ディズニーランドへ行く、治して下さい」。楓は屋上で思わず涙する。そこに進藤もいて、タバコを吸っている。進藤「帰れ、辞めた方がいい、救命救急にむいていない、救急車をタクシー代わりに使い、縫合も拒否された、俺が見た研修医の中で最低だ、失格だ」。楓「私は何も出来ないが、先生は何も教えてくれなかった」。進藤「自分の目で見て覚えることだ」。楓「これまでは、ちゃんと教えてくれた」。進藤「指導医を変えて貰え」。楓も負けませんね。その楓が帰ると、友人のリョウコが風呂に入って、呼吸停止していた。楓は進藤に電話するが、取り乱してしまう。進藤「お前は医者だ」。楓は少し冷静になり「洞不全症候群の発作の可能性がある」と答える。楓は救急車に乗って、心マッサージを続けたが、心拍は再開しない。楓が疲れて倒れる、進藤は心エコーを指示している。楓が気が付くと、リョウコは回復した。楓の主治医の1号の患者だ。CM。
当直で、楓はよく食べている。落合医師(沢村さん)が一緒にいる。そこに患者(泉谷しげるさん)が運ばれる、自宅で倒れていた。別れた妻に、死ぬと連絡したのだ。狂言自殺だ。胃洗浄を指示される、楓がやるがチューブが入らない。進藤「練習だ、ここまで苦しんだら、2度とやろうと思わないだろう」。股関節脱臼のモデルの救急依頼だ。そこに男の医者は皆言ってしまう。看護師の須藤さんは楓を激励してくれる。気づいた患者は、何で死なせてくれないと怒っている。そして、今度は屋上から飛び降りると言う。皆が止めようとするが、進藤は「死ぬには高さが足りない、中途半端だ、腰圧迫骨折、下半身麻痺になる位だ、あっちにしましょうか」。そして、死ねそうな所に連れて行く。患者役は泉谷しげるさんですね。若い。CM。
楓は痴呆患者の前田さん(高田敏江さん)に化粧させた。痴呆で肝臓癌の末期でもあった。進藤「ちゃんと化粧してやれ」。楓「また、怒られるのかとおもった」。夫(亡くなった三橋達也さんですね)が来るが患者は誰か分からない。前田さん「新婚です」、そして進藤を夫と思っているようだ。そこに前田さんの呼吸状態が悪化し、夫がやってくる。夫「1月27日だよ、初めてのお祝いだ、結婚記念日だ」。そして、進藤に代わりに指輪をはめてくれと頼む。進藤は「50回目の結婚記念日だ」。前田さんはにっこりほほえむと、進藤はその手を夫に渡す。夫「ありがとう」。前田さんも夫を認識したようで、笑顔で死んでいく。楓は涙だ。心拍停止の患者が搬入される。救命救急部の落合医師(沢村さん)が結婚する。そのお祝いの会の帰りに男に胸を刺されてしまう。処置室に運ぼうとするが、患者で一杯だ。ストレッチャーの上で進藤は処置を始める。挿管セット、IVHと処置を勧める。婚約者の看護師キョウコも落合にモニターを付ける。進藤は、その場で開胸セットで大動脈を処置するという。処置で心拍は増加する、更に大動脈パンピングして、心拍増加する。そして手術室へ運ぶ。手術は終了して、落ち着いたようだ。CM。
32歳男性バイク事故で脾臓破裂だ。同時に搬送された警察官は追跡し事故で、頸骨の開放骨折だ。進藤は病状から脾臓破裂の若い男を優先して手術する。そこに立ち会った警察が、男は何回も犯罪を起こした男だ。警官の手術を優先するように主張するが、進藤は譲らない。しかし、待機している警官は進藤の診断では心筋梗塞で急死する。酒井医師(杉本哲太さん)が警官の担当医だったが、解剖で死因は外因性大動脈破裂だった。胸XPを見れば所見が分かるはずだったが、見落としたのだ。そして楓は警官の写真がすり替わっていることを発見する。それを進藤に相談するが、口止めされる。酒井は副部長に昇進するので、経歴を傷つけたくない、と進藤に頼む。見逃してくれと頼む。しかし、進藤は病院の委員会で本当の写真を提示する。進藤は、見落としだ、と言う。しかし逆に、これを利用して進藤の独断的な行動に不満を持つ幹部医師は、進藤を処分する。進藤は次の職場が見つかるまで謹慎だ。進藤は救急救命をやめて、検診のバイトをしている。その出先のホテルの患者を診る。息が苦しい。右胸を刺された次期総裁の郵政大臣は血気胸を起こす。進藤は救急車を呼ぶように言う。側近はマスコミが取り巻いているし、近々の選挙のために、秘密にしたい。進藤は命が大事だと説明する。血気胸はテンッションを起こし、心血行状態が悪化してくる。進藤は16Gの留置針を7本ほど刺す。空気が血液と一緒に出る。救命救急部まで着く、直ちにチェストチューブを入れることになる。そこに酒井医師がやってくる。チューブから10cmで持続吸引だ。これは比較的簡単な処置ですが、診断がレントゲンなしでは躊躇します。進藤は帰るが、診療部長?から明日病院に来るように言われる。そして、処分は白紙に戻す。酒井医師が自分から認めたのだ。次期総裁の主治医を頼まれる。全員の前で進藤「俺たちは患者を選んだことはない、人の命を救うことを考えている、救えなくて自分を責め続ける、そんな連中なんです」。帰るところで酒井は「俺は」。進藤「馬鹿だな、また一緒に仕事が出来る、患者はまた明日も来るぞ」。CM。
楓はヒロキ(石黒賢さん)と携帯して、デートを断る。矢部は、患者は落ち着いているので、明日大学に送ります。医局でカップメンだ。レストランのパスタが変わった。矢部「彼ですか」。楓はうなずき、矢部に聞くと、矢部に彼女はいない。楓「年上が似あう、医者になったとき、決めた、救命やろうと」。矢部「僕の指導医は、無口だけど、腕が良くて」。楓「私の指導医は口が悪く、褒められたことはない、でも、奥さんのことは愛していた」回想シーン。進藤の奥さんサキさんのエピソードだ。ドリーカムの歌が入る。経管栄養で寝たっきりだ。事故で顔面損傷の患者が運ばれる。進藤の様子がおかしい、点滴が入らない。頭痛が酷いようだ。奥さんの部屋で、進藤は頭痛とともに倒れる、それを楓が見つける。進藤は小康状態を保つ。進藤「お前には関係ない」と言う。ボルタレンの過剰摂取だ。楓は酒井医師に相談するが、酒井の意見も同じだった。その時奥さんが水を飲み込むようになった。嚥下反射が出たのだ。酒井は検査を受けるように進藤に頼む。CT検査で、進藤は非機能性の脳下垂体腫瘍だ。出血や、水頭症が気がかりだ。手術が必要だ。しかし、奥さんが心配で手術を拒否する。CM。
放射線治療を勧められ、進藤は、それを受ける。開始される。医局長(清水章吾さん)が呼び出される。そこで、脳下垂体腫瘍の診断を皆に報告する。医局長は脳外科にも、挨拶をしておくという。その時奥さんが手を動かし、意識が戻りそうだ。そして、駆けつけるが途中で倒れる。やっとたどり着くが、奥さんは肺炎を起こし呼吸が速い。3日後に、奥さんは小康状態だが、MRSA菌が出ている。進藤もノートを付けているが、複視と眩暈で倒れた。脳外科に進藤は運ばれる。CM。
CTを見ると、腫瘍からの出血はないが、毎日の看病の過労で倒れたようだ。進藤のノートにはバンコマイシンの治療も書いてあった。楓は「一人でかかえ込まないで」。進藤「研修期間をのばすことを頼んだらしいが、駄目だ、他で経験しろ、俺やサキにかまっている暇はない」。ノートは自分がいなくなったときのために書いていると酒井医師に報告する。医局長は倒れたら、緊急手術をお願いしますと脳外科医局に頼む。医局長?(北村総一郎さん)の脳外科は断る。楓「進藤先生はどうしようもないが、私の指導医です、3ヶ月間怒鳴られ放しで、指導してくれなかったが、命を救うためにはどんな妥協もしないことを教えてくれた、一人の自分の奥さんのために一生懸命になっている、自分の全ての時間をささげている、それがどうしようもないことですか、助けて下さいと、お願いしすることが非常識ですか、お願いします」と泣いて頼む。皆は駄目だというが、残った川原医局長(北村さん)「いい指導医に巡り会ったね、私の指導医も凄い人だった、私は引き受けるよ」。残った3名で対応すると約束する。相変わらず、進藤は奥さんのベッドサイドで苦しんでいる。奥さんは覚醒したようだ。進藤「待っていた」と言う。サキは涙を流す。進藤は医師として、自分の手術の時期もしっかり判断すべきでしょう。この話は本当に適切ではないと思いました。待期手術の方が緊急手術より、ずっと安心だ。そこのリスクとあの状態で医師を続ける危険性を、冷静に判断すべきでしょう。まあ、それではドラマ的に熱血の感動はないかもしれませんね。CM。
更に進藤の病状は悪化する。感電の電撃症の患者が搬送される。楓も救急患者の手術室への搬送を頼まれる。52歳の解離性動脈瘤の患者だが、搬送のエレベーターで、病院は全館停電する。病院は自家発電で復旧するが、エレベーターは止まったままだ。患者の血圧は下がっていく。荷物の中にPHSが会ったので、電話する。しかし、電話にでてくれない。進藤に繋がる。携帯で指示を仰ぐ。ショック状態だ。心筋梗塞、心タンポナーゼ、破裂だ。外頸静脈が怒張している。心タンポナーゼが一番考えられる。医局長まで話が進む。CM。
進藤は心のう穿刺をやることにした。エコーなしでは危険だが、楓は気合いが入っている。医局長は許可する。進藤「失敗は許せない、クリントンカテ、IVHセットがあり、穿刺針で代用する、剣状突起から穿刺針を差し込む」。3.5cmでも出てこない、心電図モニター見ている。進藤「お前には心膜が見えるはずだ、そこに向かって進め」。楓「血液が引けた」。エレベーターが動き出す。内筒を抜くと勢いよく血液が出る。血圧が上昇してきた。小康状態となり、動き出した。だから、少しくらいなら待った方が安全だと思います。暗い心エコーも指導医もいないところで研修医が経験のない心のう穿刺は危険だ。皆が待っているところに行く。無事終わった。進藤「よくやった、お前にしては上出来だ」。しかし、進藤が今度は倒れた。大騒ぎで手術に持って行かれる。手術は成功して、奥さんも元気になった。奥さんを自宅に退院して、近くの病院に勤務を変えた。最後に会ったのは研修医を終えて戻ってきたときだ。正式にに救命救急医となって戻った。そこに患者が搬送され救急車で進藤もやって来た。1年後、進藤の奥さんが亡くなったと聞いた。矢部と話をしている。楓は「体力が続く限りやる、朝元気な人が、突然救命にやって来る、助けないといけない、夢も未来も家族も失う、毎日生きていくことは凄いこと、矢部先生の指導医は?」。矢部「海外で医療活動しているらしい」。楓「あの人はきっと、どこかでドクターやっていると思う」。進藤はジープに乗って、国際人道支援医師としてアフリカで働いているが、採血するだけで家族は大騒ぎだ。採血でマラリア原虫が見つかった。早速治療を始める。その点滴治療でも、大騒ぎだ。先輩「歓迎されていないな、医者として・・」。突然、患者は吐血する、消化管出血だ。手術をしよう。しかし、子供は反対するので、進藤達は説得する。CM。
自家発電で、麻酔をして、手術を始める。道具はあるのですね、日本では考えられない。無事に手術が終わる。先輩とジープで帰ろうとする。sこに子供が来て、マサナ(ありがとう)といった。そして、作ってくれた腕輪を差し出した。ここは平均寿命40歳以下、3人に1人は子供で死んでいく。先輩「無力さを知らされながら、助けていく、やりがいのある仕事だ」。楓と矢部の病院では翌日、救急車で患者は搬送する。次もそのまま仕事だ。矢部は「小島先生と仕事が出来て良かった」。矢部「どこにいるのだろうな、進藤先生」結局二人とも進藤先生に教えて貰ったが、分からないままに別れるのですね。おしまい。
これは前回放送したものの総集編です。患者のエピソードも簡単に表されるので、完全にERと同じですね。テンポが早くて付いていくのに大変でしたが、一度見ていたので、余裕でそれなりに楽しめました。松嶋さんは、昔はプリプリしてました、当たり前か。江口さんは今も昔も格好良いです。これからの3シリーズも楽しみですね。いいエピソードを描いて欲しいですね。

江口洋介     松嶋菜々子
  *
須藤理彩     沢村一樹     杉本哲太     金田明夫     八嶋智人
  *
塩見三省     石黒 賢     伊藤英明

公式HPの記事です
連続ドラマ『救命病棟24時』の第3シリーズのスタートに先駆けて1月4日(火)にお送りする特別企画 救命病棟24時スペシャルは、1999年1月〜3月に放送した一作目の総集編に、新たに撮影する進藤一生(江口洋介)と小島楓(松嶋菜々子)そして矢部淳平(伊藤英明)ら救命医の「その後」のドラマをプラス。彼らにどんなドラマがあったのか振り返ると共に、彼らが6年の月日を経てどこでどんな活躍をしているのかを描く。進藤の指導を受けた研修医として、一作目の楓役・松嶋と、二作目の矢部役・伊藤が初共演するのもみどころ。

次回からのキャストだ
進藤一生 ……… 江口洋介    小島 楓 ……… 松嶋菜々子   黒木春正 ……… 香川照之
磯部 望 ……… 京野ことみ   河野和也 ……… 小栗 旬     佐倉亮太 ……… 大泉 洋
河野純介 ……… 川岡大次郎  大友葉月 ……… MEGUMI    日比谷学 ……… 小市慢太郎
河原崎美江子 … 深浦加奈子  須藤昌代 ……… 鷲尾真知子   寺泉香織 ……… 渡辺典子
河野敬子 ……… 山口美也子  加賀裕樹 ……… 石黒 賢(特別出演)
河野定雄 ……… 平田 満    寺泉隼人 ……… 仲村トオル



冬の運動会★★★★★    日テレ   1月4日放送

(公式HPから)

この新春3時間スペシャルドラマ『冬の運動会』は、亡き向田邦子が、昭和50年代、ホームコメディの旗手として脚光を浴びた頃、大人がじっくりと見ることのできるシリアスなドラマとして書き下ろした不朽の名作である。
登場するのは、祖父・父・息子の3世代の男たち、祖父の北沢健吉(植木等)、父・遼介(國村隼)、主人公で息子の菊男(岡田准一)。3人は、どのように家族と関わったらいいのかと思い悩み、互いに確執を抱えながら、それぞれが自宅とは違う場所に擬似家族を持つようになる。30歳以上も年が離れた女との半同棲の生活を楽しむ健吉、親友の未亡人とその息子の面倒をみる遼介、子供のいない中年夫婦の家に入り浸る菊男。そして、この秘密が明らかになった時、女たちを含めた家族の形は大きく揺らぐ。果たして、男たちは、それぞれの葛藤の中で、お互いを理解し、許容し合えるようになれるのか―。
血の繋がっている相手と諍いが絶えないのなら、せめて少しの間だけでも別の家族を持って穏やかな時を過ごしたい―ストレスと緊張に囲まれた現代人のそんな夢を、向田は25年以上も前のドラマの中で描いているのである。

(公式HPからあらすじに追加しました)          
大学4年の北沢菊男(岡田准一)と商社マンの父・遼介(國村隼)の心の溝は、菊男の就職活動の時期になっても埋まらなかった。その原因となったのは、菊男が高校時代に出来心からやってしまった本の万引き。遼介は、我が家の恥だと菊男を責め、就職の社長面談に同席した際も、万引きの一件を持ち出したのだ。菊男は、その就職口が遼介の口利きだったこともあり、思わず席を立って部屋を飛び出した。菊男が逃げ込んだ先は、まるで妾宅のように通っている一軒の靴屋であった。
『津田靴店』は、子供がいない中年夫婦、津田宅次(井川比佐志)と光子(柴田理恵)が細々と営んでいる家だった。1ヶ月程前から入り浸るようになったこの店で、菊男は自分の家とは違い何かとっても素直に振る舞うことができるのだ。そんな菊男を宅次と光子は可愛がり、菊男もそれに甘えていた。菊男は、遼介、専業主婦の母・あや子(樋口可南子)、元裁判官で現在大学教授をしている祖父・健吉(植木等)の四人家族。宅次の家には、味も素っ気もない自宅とは違う温かさと心優しさが満ち溢れていた。
だが、別の居場所を作っているのは、実は菊男だけではなかった。謹厳実直のはずの健吉は江口加代(寺島しのぶ)という愛人を囲い、遼介も死んだ親友の妻・船久保初江(キムラ緑子)の面倒を見ていた。そして、二人ともそれぞれの家では、自宅とは全く別人のような穏やかな表情を見せていたのだ。
ある日、宅次の家にいた菊男は、お客でやってきたキャバクラ嬢の竹森日出子(長谷川京子)と仲良くなった。母を10年前に亡くした日出子は、故郷にいる無職の父と、妹、弟を助けるため水商売の世界に入ったとのこと。菊男は、万引きという人生の汚点までさらけ出すほど、すっかり日出子に惹かれてしまった。
数日後、菊男は、宅次らを騙して入り浸るべきではないと言った日出子を、居心地が最悪と信じる自分の家に連れて来た。その日は、遼介の暴走阻止をもくろむあや子がお膳立てした初江の再婚見合いで、家には誰もいないのだ。ところが、菊男が日出子を自分の部屋に案内して程なく、遼介、あや子が、初江とその息子・公一(佐藤隆太)を連れて戻ってきた。タイミングを見計らい、菊男は、日出子を家から連れ出そうとするが、折悪しく帰宅した健吉とバッタリ。そこに遼介やあや子もやってきて、菊男は万事休す。しかし、菊男の状況を察した健吉は、とっさに日出子を自分の大学の学生だ、と遼介らに紹介。菊男は何とか窮地を脱したのだった。
まもなく、菊男の部屋で『津田靴店』のチラシを見つけたあや子が店にやってきた。あや子は、店先から見える茶の間でくつろぐ菊男を発見、さらにそこに日出子が現れたことから、菊男の秘密がいっぺんでバレてしまった。あや子から連絡を受けた遼介は、菊男と関わらないで欲しい、との意味を含ませて宅次夫婦に謝罪、さらに日出子には100万円もの手切れ金を渡した。菊男は遼介と喧嘩になるが、健吉の携帯が鳴り、大学でトラブルで菊男に送ってもらうことで中断する。
そんな中、菊男は健吉に頼まれて一緒に外出する。その行き先が愛人の家だと気付いた。健吉は、激しい頭痛を訴える加代から連絡を受け、慌てて駆けつけたのだ。さっそく布団を敷いて加代を寝かしつけ、家事を始める健吉だ。そこには家では決して見ることが出来ない祖父の姿があった。半年前に飲み屋で働いていて知り合ったのだ。健吉は狭心症発作が出始めている。
その夜、菊男は、健吉が呼んだ日出子と一緒に加代を看病した。部屋にあった品々から、加代の健吉への愛を感じ取った日出子は、一人の女の幸せに気付き心を打たれる。菊男は、100万円はすぐにでも返すという日出子に、「一緒に返さないか」と告げた。「子供ね」といいながら涙を浮かべて菊男にしがみつく日出子。菊男はそんな日出子をしっかりと抱きしめた。
翌朝、健吉は、亡妻のひな人形を持ち出して加代の家にやってきた。ひな祭りにはまだ早かったが、菊男と日出子は、健吉と加代が見守る中で準備で買い物を始める。そして、加代は、着物を着る。これがまた幼くて美しい。ちらし寿司を作った。あや子は大学に行くと健吉は休んでいることが分かった。帰って部屋を見ると、加代名義の貯金通帳があった。加代はきれいに飾られた男雛と女雛のスケッチを始めた。その時、加代は、再び激しい頭の痛みを訴えうずくまって倒れてしまう。救急車を呼ぶが、加代は「健ちゃん」と叫んで息を引き取る。健吉はスイカ色のマニキュアを買っていたが、帰ってきたと加代は死んでいた
そこに日出子が知らせて、津田夫婦もやって来る。健吉と菊男と加代と津田夫婦が加代の通夜に付いている。加代はくも膜下出血だったのだ。あや子は菊男に携帯して、加代の事を聞く。死んだことを知らせる。初江から遼介に携帯があり、会いたいと言う。健吉はアニキュア塗ってあげる、本当に愛したのだ。葬式が行われるが、淋しいが心が安まった。みな家族だった。そこにあや子と遼介もやってくる。
遼介は津田夫妻に礼を言う。健吉はあや子おに津田夫妻や日出子に世話になったと言う。着替えろと言うが、代えない。菊男は帰ろと叫ぶ。しかし、あや子はもう全て分かったのだ。そこに健吉が狭心症発作が起し、寝込んでしまう
あや子は津田に幾らかかかりましたかと聞く。津田は、「あれはいくらかね、親の気持ち。菊男の何が気に入らない、いい子だよ、冷たい、きちんとし過ぎ」。あや子「そちらは、淋しい気持ち、菊男で紛らわしていた」。津田「その通りだ」。あや子「うちは、菊男の居心地は悪いかも知れない、厭でも逃げられない、それが厭なら、親を捨てなさい」。津田「これが血を分けた親のセリフだ」。遼介「こんな親の姿見せられた息子はどうすればいい」と、父親に向かって行く。そして遼介「さんざんお頭を押さえてきた人が、このざまは何ですか、俺が司法試験に受からないとき、出来が悪い、俺の息子と思えないと言った、その人がこのざまだ、今までヘイコラしてきた、返して下さい、小さく生きてきた俺の人生を」。健吉は起きあがる。そこに加代の田舎のねえさんがやってくる。大泣きする。健吉も大泣きだ。葬式は終わり、別れる。津田夫妻は、帰ると急に靴を仕上げることにした。日出子は菊男からの携帯に出る。菊男は家を出るつもりだ、一緒にやっていきたいと告げる。しかし、日出子は携帯を捨ててしまう。
遼介は初江の家で2人でビールを飲んでいる。遼介「驚いた、自分の年の半分」。キムラ緑子さんは色気ありますね。意外なのでビックリです。初江も笑い出す。初江「村瀬の話を受けようと思う、主人に代わって、私と息子を心配してくれて、有り難う」と礼を述べる。家であや子は菊男に「母親は息子のタメには何でもするの、間違ったことでも、鬼にでもなんでも、日出子さんはあなたが太刀打ちできる人じゃない」。そこに遼介が警察に保護された連絡が来る。菊男が迎えに行く。遼介が飲み屋の客と喧嘩したのだ。遼介「万引きの理由を聞かないっていったな、今聞く、同じような理由か、靴屋でもサラリーマンでも、なんでもいい、就職だけは本音で決めろ」と本音で話す。
加代の初7日が終わり、荷物から健吉を描いたスケッチが出てきた。ガックリと崩れる健吉だ。そして、菊男の所に宅急便で靴が送られる。菊男は津田靴店に行くと、店はシャッターが降りて、閉店していた。中は取り壊されていた。「何という狭さだ、靴屋があって、おやじがいて、おふくろさんがいた、風船がハチンと割れて、皺だらけのゴムの切れ端が残ったように、夢はみすぼらしいものかもしれない」。日出子に携帯しても、もう利用されていない。皆去っていった。3週間後、初江さんは結婚し、加代は白い箱になり田舎に帰った。一見変わらないようだが、確実に変化していた。行き場のない男達は、少し元気ない足取りでゴールに入った。季節はずれの運動会は終わった。しかし俺はまだゴールに入れない。
菊男は竹井に会い。就職試験の面接のお詫びを述べる。あの時は申し訳ありませんでした。履歴書には間違いがある、処罰なしではない。高校で万引きをしました。竹井「就職は決まったか、家に来ないか、もう一度面接しよう、考えなさい」と声を掛けてくれる。菊男はあや子に携帯で「新潟へ行く、日出子の実家を探す、太刀打ちできる人ではないと言ったけど、だから惹かれるんだ、見つけたら会ってくれ、じいちゃんによろしく言ってくれ」と言う。健吉「新潟かサヨリが上手いな、あや子さん、お茶頂戴」。菊男は遼介にも「これから頑張る」とだけ話す。やっと、菊男のかっけっこはゴールが見えた、走り出す。おしまい。
日テレのドラマ制作は素晴らしい。まず女優が色っぽい。寺島しのぶさんは絶品ですね。相手は植木等さんですが、それも自然に演じるエロさです。キムラ緑子さん、ウォーターボーイ2の校長先生で注目しましたが、今日は何とも寺島さんに劣らぬ色気です。和服姿やさりげないビールを飲んだあとの表情には、びっくりしました。もちろん、樋口可南子さんは、孤独な女の役ですが、色気は感じます。結局あや子が全ての男の身勝手を斬っていくのですが・・向田さんの視点は、あや子にあるのでしょか。さて長谷川京子さんですが、おじさんは嫌いではありません。それは先輩の女優さんに比べると駄目ですが、これまでのはじけた現代風の女性ではなく、ちょっと影のある女性なら、そこそこ美しく思えました。ただ、柴田理恵さんは美しいよりも、全く人の良い普通のおばちゃんを普通に演じていました、凄い。それだけ、女性を上手く描いたとドラマだということですね。何しろ救命病棟の後だから、テンポのゆるさが心地よい。映像も映画風で綺麗でしたね。勿論、男優も素晴らしい、岡田さんは2日続けてですが、いい男優ですね。植木さんや国村さんは文句なしです。テーマは古き良き昭和の匂いの、人間関係の美しさと煩わしさです。特に、男と女の性差の描き方が、多分向田さんの世界なのですね。父性に対するコンプレックスが基にあって、それが縦の軸になっている。そして、横に人間の優しさや深さが広がって様々な葛藤が描かれている。そして、何となくコミカルなところがある。良質の省略のよさが全編にあふれる作品だ。偽装家族という言葉はなかったが、そのような事は多分あったことなのですね。

北沢菊男(岡田准一)  竹森日出子(長谷川京子)   北沢あや子(樋口可南子)
北沢遼介(國村 隼)   江口加代(寺島しのぶ)    津田宅次(井川比佐志)
津田光子(柴田理恵)   船久保初江(キムラ緑子)   船久保公一(佐藤隆太)
竹井保造(竜 雷太)   原口文明(田山涼成)     矢島俊子(秋山菜津子)
北沢健吉(植木 等)

作/向田邦子            脚 本/田渕久美子      音 楽/岩代太郎
演 出/水田伸生(日本テレビ)  プロデューサー/東 康之(日本テレビ) 長澤佳也



大化の改新★★★   NHK 一部聞き取れないよ、間違い容赦 1月3日放送

中臣鎌足(岡田准一さん)が、聖徳太子を尊敬している母の薦めで、常陸から明日香にやってきた。そして仏教を中心として、中国の文化を取り込んで大和を変えていこうということらしい。中臣家の父は病気で伏せっている、世襲制なので跡を継がないといけないが、仏教中心では家を継げないのだ。蘇我入鹿(渡辺篤郎さん)とは小さいときに同じ所で学んでいるが、父の毛人(原田康雄さん)は朝廷の中心権力を握っている。皇后(高島礼子さん)は唐の使者に中国語で話す。それを見た山背皇子は反発する。
明日香の舒明帝の家が焼けたが、蘇我は経済援助をしなかった。異変が起こりだしたのかも知れない。噂が渦巻いているのだ。蘇我入鹿に鎌足が与志古を紹介する、入鹿は昔の仲間だったとき、世志古から恋文を貰っていた、今もその想いがよみがえり、今も気に入ったようだ。しかし毛人も火を付けた噂になっているが、昼から酔っており、反発も買っている。入鹿はもう、跡を継ぐと宣言している。一方、中臣家は叔父の国子が継ぐことになり、鎌足は家を出ることになる。別れの時に入鹿と話し、権力に付いたら助けてくれと頼み、鎌足は快諾する。そこに世志古が昔に作った木トンボを飛ばす。入鹿は世志古にイキナリプロポーズしたが、その場で断り、鎌足について難波の三島へ行くと言う
二人は仲良く暮らしていたが、この年、大和は大干ばつであった。大飢饉となった。それは6年後の干ばつで、毛人は雨乞いが天乞いをしたが、降らなかった。しかし、舒明帝の死後に皇位に付いていた、宝皇女が天乞いをすると5日降り続いた。このことで、実権を握り、自ら建物を建立した。つまり、改新以前は、法律や決まりで物事が決まらずに、占いや祈願で決められていたのだ。さらに、宝皇女は権力を安定するために、入鹿に毛人を殺すようにそそのかす。相変わらず高島さんは怖い女性の役ですね。入鹿は悩み、父と山の中で話す。渡辺さん、相変わらずセリフが聞き取りがたい。入鹿は山背皇子と手を切るようにいうが、毛人は聞かない。入鹿は毛人を太刀で脅す、毛人は部下に「入鹿を討つように」命令するが、部下は聞かない。部下を掌握して蘇我家の実権を入鹿が握る。そして、入鹿は山背皇子と戦いを始める。そして、鎌足を呼ぶ、しかし、鎌足は飢饉の時に戦は入らぬ、話し合えと申し入れる。入鹿は山背が戦わぬのなら、戦はしないと約束する。そして鎌足が調停のために山背大兄皇子に会いに行く。
斑鳩の宮で山背は鎌足と会う。山背の皇子も戦となれば、民が苦しむので、調停に応じる。そして、弓矢を解く。鎌足が帰る、月夜は美しく、流れ星が見える。しかし、入鹿は一斉に弓矢で攻撃する。このエキストラは村人も協力したのですね。山背皇子は急攻撃になすすべもない。もちろん、鎌足も止めようとするが、何の力にもならなかった。643年に斑鳩の宮は攻め滅ぼされた。山背皇子も短い命を自ら断った。前編終わり。
これで聖徳太子の血筋は絶えた。その中で中大兄皇子が、子供を助ける。入鹿は権力を握るが、それを知った毛人は「愚かなことだ、これで蘇我は滅びる」と叫ぶ。難波の近郊の三島に鎌足は戻る。そこで、民衆は病で倒れるものがいる。飯の炊き出しをしている。鎌足が腕を傷をしていると、南淵請安が遣唐使から帰り、治療をしていたのだ。仏法にも憧憬が深く、人々に慕われていた。そして、中大兄皇子もともに聖徳太子の教えに従って、手助けをしていた。鎌足は、聖徳太子の教えを語り合う。中国の唐と高句麗が戦いを始めていた。そして、唐は大和にも従うように使者を送ってきた。高句麗と交易している豪族は高句麗に援軍しろと、意見が分かれた。入鹿は新たな館を構えた。入鹿は毛人に意見を聞く。大王は入鹿に冷たい。毛人は新しい大王を立てればいいと助言する。百済から来ている船は、援軍を送るべきだと意見を言う。
鎌足の三島にも農民は兵として徴兵される。鎌足は真意を聞きただすが、入鹿の命令だという。鎌足は入鹿が変わったことを知らされる。その夜に、南淵の家に民衆が女や老人たちが頼みに来た。南淵「皆戻ってくる、安心しなさい、高句麗の戦には正義がない、破れる、大和の応援は必要ない、蘇我にも正義がない、やがて滅びる」。中大兄皇子は「どうしたら信じられるか?」。南淵「仏がそういっている、そして、仏は明日請安が死ぬと言っている、仏を信じよ」。そこに軍隊が来て、請安を連れて行く。請安に斬りかかる武士を鎌足は思わず刺す。二人は捕らえられる。その入鹿の館で、世志古は鎌足の命乞いをする。入鹿「何故こうなったか、考えていた、聖徳太子は和を貴しとした、しかし、人間理想通りにはいかん」。昔話しをする。入鹿「これが私の定めだと思った、政も恋も、世志古殿には分かるまい」。世志古「分かりません、昔の明日香のように暮らしましょう、子供をあやしながら、こんなはずではない、鎌足殿は正しい、分かるのです、しかし、本当に仏の心がこのようにいるのでしょうか、一生三島で暮らせるか自信がなくなる」。入鹿「今からでも遅くない、入鹿の妻にならぬか、そうすれば鎌足の命は助ける、8年断られても忘れられない、明日香で吾と暮らすのじゃ」。そして抱きつくが、世志古は懐刀を差し出し、自らの命を断とうとする。しかし、刀を捨て、世志古「吾を抱きなさい、その代わり鎌足の命を奪わぬと約束してください」。入鹿は笑いながら、入鹿「吾の妻になれば、鎌足はなおさら生かしておけない、妻になりたいと思うまい、三島に帰れ」。鎌足は助けてやるので、請安を殺せと入鹿の命令を伝える。鎌足はやらぬという。鎌足は狂ったように入鹿を探す。しかし、請安の小屋に入れる。請安「気の毒なことを命じられたな、命じられたことをしなさい、外の話しは聞いた」。鎌足「入鹿は卑劣だ」。請安「入鹿は不幸な方だ、請安で仏の力を試すことになる、仏の力を信じるか、聖徳太子が好きか」。鎌足「正しき方に使えなさいと、母に言われた、しかし聖徳太子は既になくなっていた、今の明日香は闇だ」。請安「嘆くな、今は夜だがいずれ明ける、中大兄皇子を存じているか、彼が明日香を変える」そういうと請安は自らの胸を刺す。「とどめを刺せ、明日香を変えたければ、ここを出るのじゃ、刺せ」と言う。鎌足は狂ったようにとどめを刺す。朝日が上がった。請安の骸は捨てられ、民衆が取り縋る。そして、鎌足は釈放された。鎌足と世志古は抱き合う。それを館から見つめる入鹿だ。
645年、入鹿は絶大な権力を持っていた。宝皇子も、第1子の中大兄皇子も反発していたが、いかんともしがたい。そこに鎌足が会いに来る。皇子も絶望していた。蘇我の政を倒す、その後太子や請安の意志を継ぐ者が、継ぐのだ。石川麻呂に鎌足は後継を頼みに行く。石川麻呂「ただ者ではないな、豪族達はわしに任せろ、条件がある、入鹿を確実に殺して欲しい」。鎌足が歩いていると、入鹿の猟のところに出会い、捕まえられる。入鹿「不満分子を集め、蘇我を倒そうとしているとか、似合わぬ」。鎌足「似合う似合わぬではない、一度は死んだ」。入鹿「夢を語れる間はいい、仏の事を考える、しかし、三島へ帰れ」。鎌足「ナレを倒せば、もっといい世の中になる」。入鹿「何故、ナレを大事にしてきたか、田舎者だから、美しかったからだ」。鎌足「勝手なことを言うな」。入鹿「かっては承知だ、次は殺すぞ、いけ」と離し別れる。
三島で木トンボで世志古と遊んでいる。そこには母を大事にしろと、子の真人に母を末永く大事に、と文字が書き込んであった。昔の子供の時の話しをする。世志古「常陸から来たちびっ子と言われた、入鹿が仲良しになり、私が仲良しになり、誰も邪魔しなかった、それがいつの間にか、大人になって、真人が大きくなったら、争いのない国になりますか」。鎌足「大人になっても、子供の時と同じ穏やかな、そういう国にしなけでば、それが我等の勤めじゃ」。6月12日入鹿は、貢ぎ物を見る儀式に参加するためだ。蘇我では船は、百済の使者は誰も、儀式があるとは思わない。待っている館では、中大兄皇子「死ぬなよ、知恵がいる、ワシと次の世を作るのだ」。入鹿がやってくる。石川が読み上げると、鎌足が弓矢をつがえるが、震えて射ることができない。石川の声が裏返るし、震えている。皆がビビッテいる。入鹿は鎌足を目線が会う、そして弓矢が飛ぶ。当たらないが、それを機会に中大兄皇子たちが一気に攻めかかる。手負いの入鹿は宝皇女に助けを乞うが、皇女は去ってしまい。入鹿はとどめを刺される。雨が降る。鎌足は入鹿を泣きながら抱く。入鹿「鎌足、ナレがやったのか、馬鹿だな、もうあの時には戻れない、覚悟の上か、明日香を頼む、この国を守れ」と言い残し、鎌足の胸の中で息絶える。毛人は自害し、蘇我宗家は滅びる。日の光の中で、新しく、鎌足と中大兄皇子は腕を組む。ここから、唐に見習い、国家が始まった。おしまい。
序盤は大変だったが、後編の南淵が登場してから、物語が一気に締まってきた。まあ、前編は布石で、人間関係と時代背景の説明に終わった。しかも、軽皇子はすぐに消えましたね。山背の皇子も意外とあっさりでしたね。話が大きいですし、馴染みがないので、しかたないですね。それを我慢すると、南淵さんが一気に舞台の芝居のように、心理劇となりました。最後も、友情と正義の葛藤で、劇的に描きました。岡田准一さんは良かったです。わざわざちょっと韓国行かなくても、日本にも格好いい役者さんがいますね。ただ、やはり、渡辺篤郎さんのセリフが聞こえない。それが皆に感染して、セリフが聞き取れないよ。セットも凄かったし、衣裳や、何気ない明日香の生活が興味深かった。部分的には評価高い所もあったが、全体では★3つでよろしく。

言葉使いは現代と変わらないので少し楽だが。中国語が登場するし、人物が難しい。公式ホームページから引用した。
中臣鎌足:岡田准一、神事を司る弱小豪族の家に育つも、仏教に魅かれ、聖徳太子を理想と仰ぐ。ユートピアを求めて激しく生き、中大兄皇子と共に「大化改新」の中核を担う。
蘇我入鹿:渡辺篤郎、時の権力者、蘇我毛人の第一子で、鎌足の幼なじみ。同じ学堂に学ぶ大親友である。文武に秀で、並ぶもののないスーパースターであるがゆえに、独裁政治に走る。
車持与志古:木村佳乃、下級官僚の娘で、鎌足、入鹿の幼なじみ。飛鳥でも誉れ高い美人で、2人から想いを寄せられる。鎌足の妻となり、入鹿との確執に揺れる鎌足を支える。 鎌足の妻となる。気が強く行き遅れと言われている。    
山背大兄皇子:山口祐一郎、聖徳太子の嫡子であり、皇位継承の有力候補。太子の清らかな理想を引き継ぎながら、政界の泥沼にも意欲的に身を投じる不思議な人物。入鹿に滅ぼされる。 唐の文化には反発している。
中大兄皇子:小栗旬、宝皇女の嫡子。正義感が強く、庶民を苦しめる入鹿独裁政治に強く反発し、鎌足と親交を得て大化改新の立役者になる。後に天智天皇になる。
蘇我石川麻呂:伊武雅刀、蘇我の分家の長で政治的にはNo.2の地位にあるが、本宗家・毛人とは権力に雲泥の差があり恨みが深い。鎌足の誘いで入鹿討伐の計画に参加する。
中臣国子:大杉漣、鎌足の叔父。代々朝廷の神事を務める中臣家だが、仏教に惹かれる鎌足には神官を継ぐ気がなく、そのことを誰より心配して辛く鎌足にあたる。(大杉さんは別の役でも登場します。お見逃しなく)
軽皇子:吹越満、宝皇女の弟。宝のスポークスマンとして朝廷に権威をふるい、豪族間の権力争いを巧みに利用して皇室の繁栄を図る策士である。
宝皇女:高島礼子、時の大王(=倭国の君主)、舒 明帝の皇后であり、後の皇極天皇。入鹿の才能を認め重用しつつ、息子、中大兄皇子の行く末を気に病む。
蘇我毛人:原田康雄、長年にわたり飛鳥を支配する豪族、蘇我本宗家の家長。朝廷を支える最大の権力者だが、非凡な息子に圧倒され権力の座を奪われる。
南淵請安:仲代達矢、遣隋使として中国に学んだ学者。飢えや病に苦しむ人々の救済活動を組織する思想的指導者で、蘇我氏の滅亡を予言したために入鹿の命で処刑される。

作・脚本:池端俊策   制作統括・演出:片岡敬司    音 楽:大島ミチル


ナニワ金融道6  しっかり見ていないので評価しません  フジ  1月3日放送

金に踊らされる人々、金にまつわる悲喜劇・・・そんな人間の裏側を若き金貸し、灰原達之(中居正広)の目を通して描くシリーズ『ナニワ金融道』の第6弾。
そういう話だが、大化の改新が終わった10時20分から見始めた。落差の大きさに驚いた。これも登場人物が多くて楽しいと言えば楽しい。鈴木えみちゃん、ウォーターボーイ2以来ですね。高岡さんはパチンコ依存症の主婦を演じていました。相棒の鑑識班の六角さんも見つけました。要潤さんは格好良かった。小林薫さんは金ピカ衣裳で楽しそうでした。緒方さんだけはいぶし銀でしたね。池脇さんも入れ墨見せて、ちょっとエロ担当になったのでしょうか。楽しいですが。朱美「手にするもの、みな金に換金している、友情も金にならないと斬り捨てるのやろ、惚れていたのに平然と騙した、人間として大切な何かを欠落している、愛することは互いに足りないものを補い合うものや、私の相手はあなたではない」。灰原「たのしかったよ」。最後のセリフはちょっとだけ、印象的でした。警察と裏社会は、微妙な関係なのですか。本当なのでしょうか。大化の改新の時代も分からないが、今のナニワも分からないの〜。最後にエイフルのCMはアイフルでしょうね。丸投げ社長、名前が凄いし、隠語や裏業界用語は不思議です。中居君は相変わらずテンション低いな〜。もちろん、大坂の芸人さんも登場でしたね。主題歌の「貸した金返せ」が耳に残りました。まあ、こんなドラマも楽しいかも知れない。

灰原達之・・・中居正広   桑田澄男・・・小林 薫    市村朱美・・・池脇千鶴   竹下樹理・・・高岡早紀   
浴田山海
・・・段田安則   高山和夫・・・綿引勝彦    泥沼亀之助・・梶原 善  元木 清・・・六角精児
明石三郎・・・左右田一平  内田圭子・・・映美くらら   小宮小枝・・・鈴木えみ   橋田珠子・・・鈴木砂羽
刈谷秀夫・・・田中要次   佐々木一馬・・田中哲司   川田雅彦・・・弓削智久   渋谷太一・・・要 潤


宗像哲三・・・坂田利夫   風俗店のオーナー・・島田洋八  古井の客(刑事)・・ほんこん(130R)  司会者・・・・ぜんじろう   
熊田高次
・・・山内圭哉   鈴木六郎・・・ぼんちおさむ    竹下 稔・・・トータス松本(ウルフルズ) 
通行人
・・・・岡村隆史(ナインティナイン)   三宅律子・・・・・篠原涼子(友情出演)   クラブのボーイ・・笑福亭鶴瓶(友情出演)
棚口 肇・・・・・陣内孝則(友情出演)    古井富士子・・室井 滋    金子高利・・・緒形 拳

原 作:青木雄二(『ナニワ金融道』より 講談社刊)  脚 本:君塚良一
プロデュース:山口雅俊、河毛俊作、古屋建自     演 出平野 眞
主題歌:借金大王/ウルフルズ(東芝EMI)       音 楽鴨宮 諒   



遠い路★★   NHK   1月2日放送

イ・ビョンホンが主演の2001年の韓国ドラマだ。モチーフやストリーは昔のTBSやNHKドラマみたいだ。恋人を正月に父親に会わせる郵便局員のソンジュだが、帰る寸前に恋人に振られてしまう。そこに施設育ちで、施設にプレゼントした天涯孤独のウシクが、白タクのバイトをしていた。二人は偶然駅で会う。そして、何でも屋のウシクは仕事を探すために、ソンジュに近づき事情を聞き、恋人役を買って出る。契約した恋人だが、ソンジュの故郷に帰ると、未来の婿を待ちかねていた父はお喜びだ。ご馳走と酒を飲み、翌朝には銭湯に一緒に入ると、ウシクも亡くなった父を思い出す。契約だけだったはずだが、しみじみした人間の心の交流から、恋ではなく、情を感じ出す。ウシクが帰る途中で、ソンジュの父は倒れてしまう。驚いたションジュはウシクに電話してしまう。病院でウシクは未来の婿として主治医から重い病状の説明を聞いてしまう。父は病状を娘に知らせないように医師に頼んでいたのだ。ウシクは更に、この家族になりたいと思うようになる。また、ソンジュは謝りに故郷まで来た元恋人と会うが、もう彼に役目はなかった。ウシクは病院から帰った父と3人で家族旅行を提案して、出発する。家族として父を見守っていきたいのだ。
「冬のソナタ」にも登場した東海(トンへ)を舞台に、イ・ビョンホンの純朴な演技がキラキラと光っているとのNHKの公式HPの宣伝文句です。イ・ボンホンのNHKの紅白出演のご褒美でしょうか。まあ結果として、韓国ドラマを見ることができることは悪くはないけど、昔からNHKやTBSでよくやっていたパターンのドラマです。父と娘という、今の日本では稀薄になった関係が、韓国では濃厚に残っているのだろうか。ちょっと、しみじみしたが、素晴らしいと絶賛するほどのものではない。い・ビョウンホンのファンにはたまらないかもしれないだろうが。

出演:イ・ビョンホン(ウシク)、パク・チニ(ソンジュ)、ナム・イル(父)、キム・ジヨン(近所のおばあさん)
演出 :ユ・チョリョン  脚本:パク・チョンナン    <字幕版>     <2001年韓国作品>



星野仙一物語★★    TBS  1月2日放送

ごめんなさい、しっかり見ていないので、評価するなんて不適切かもしれません。9時20分ころにちらっと見ましたら、イキナリ石橋さんが立ち上がって、「優勝を・・」と叫んだ。その姿をみて、ごめんミスキャストだと思いました。その後も同じ顔で、セリフも固い。お笑いでどうしてもやりたいのなら原田泰造さんのほうがよかったかも・・。その後、風呂に入りました。出てくると、妻の黒木瞳さんが、悪性リンパ腫で、医師の神代さんから説明を受けていた。その後、中日の監督を辞めて、反発していた長女の内名理名さんが結婚して、家族旅行して、妻の希望で再び中日の監督になる。妻は死に、初めて家族に阪神監督のオファーを受けるが、どうだろうかと相談する。簡単すぎるストリー説明でごめんなさい。
語はまだ生きている人の半生を描くので、難しい。石橋さんが似せようと演技すればするほど、離れていく。ストリーを勧めるが、野球の話しと家族、しかも妻の闘病も入ると、焦点がぼけてしまう。しかも、妻役が黒木さんで、この前まで田村さんの妻だったのに、離婚するのかと思ってしまった、笑い。残念。これなら、本人が登場して、インタビューと記録のシーンを繋いだ簡単なドキュメンタリーでも、圧倒的に感動出来たと思います。これをドラマにした意味はなんだろう。ただ、中日で優勝したときに、小松辰雄投手が登場していたのが、嬉しかった。石川県生まれの自分としては、小松辰雄、松井秀喜はヒーローなのだ。そこだけか、厳しい過ぎるコメントになってしまった。今年は辛口コメントばかりになるかも知れない。残念、切腹! 自分はドラマ侍になってしまったのか、爆。
星野仙一:石橋貴明、星野扶沙子:黒木瞳、星野亜紀:内山理名、星野佳織:上原多香子、相沢公子:八千草薫
島野育夫:宅麻伸、小原茂樹:石黒賢、高山和美:白石美帆、佐々木一彦:玉山鉄二、遠山早苗:岡本綾
佐藤圭作:吹越満、島野真知子:岡まゆみ、タクシーの運転手:勝俣州和
原 案:星野仙一「夢」(角川書店刊)、脚 本:吉本昌弘、プロデューサー:井下倫子、監 督:中島悟




イヌと呼ばれた男★★★★   フジ 12月28日放送

江守徹さんのナレーションで忠臣蔵の話が語られる。そして、一方の当事者である、5代将軍の綱吉は注目されていない。歴史上、生類憐れみの令を作り、イヌと呼ばれた将軍だ。最悪の将軍だと言われていたが、当時面会した外国人は最高の人物と賞賛されている。近年、再評価されつつあるようだ。物語は、周囲の意見を聞いて、言いなりだった4代将軍が亡くなった。重臣達は言うことを聞いてくれる後継者を選んでいた。
綱吉(草なぎ剛さん)は儒学を学んでいた。人はどう生きるべきか、を蝶を追う子供達に説明している。館林城に堀田(西村雅彦さん)が頼みに来る。一大事だ、と脅かす。母上の桂昌院(戸田恵子さん)とお伝(酒井若菜さん)は大喜びだ。家綱は死去して、綱吉は館林を去り江戸城に入り、将軍になった。館林に戻ることはなかった。江戸は人口100万の世界一の都市だった。綱吉は賑やかな江戸に驚いている。タイトル。
綱吉は天下泰平だ、その平和を各地に広める、と現状認識と展望を持っている。そして、側近は酒井一派(渡辺哲さん、いましたよね)を放逐して、から堀田を中心に政治が行われた。綱吉は大奥に入る。嬉しそうだが、このまで放送していた大奥と同じで(京都で撮影したらしい)、総取り締まりの白河(今はこの人が春日の局の立場なのか)から、側室を選ぶように言われる。へらへらとやに下がった綱吉(草なぎさん君、ピッタリです)は早速、お松(深田恭子さん)に注目する。側近の忠告を聞いて、お伝に相談するが、お伝はあっさり、何人でもいいという。これでは大奥にならないよ、それに母親の桂昌院がちっとも絡んでこないぞ、大奥の厭らしさが出ないな。多分続編で本格的にやってくれるのでしょうね。。松子が最初に側室になる。綱吉は楽しそうにヘラヘラとしてる。その頃、浅野藩の江戸詰め家老の大石内蔵助(堤真一さん)の所で、新しい綱吉の評判を聞く。家臣は綱吉は大奥でうつつを抜かしていると答えている。堀田は松子に何を話すか聞くと、松子は館林と儒教の話しばかりだと答える。松子は堀田の手の者で、情報収集をしている。綱吉は大奥で、松子と話し、捨て子が多いので、法を作ろうと言う。囚人の扱いが酷い、酔っぱらいを自身番で家まで見送るように法律を作る。堀田が次々と実現してくれるから、有頂天になる。将軍も世の人のためになることをしないと行けない。綱吉は裁判を見に行った、争い事のない世を作りたい。やはり、綱吉の政治の視点が武士中心の政治から、庶民も含めた国全体を考えた者にするべきだという、恐ろしいほど方向転換した政治家だったのですね、凄いことだし、それは時代の要請だったのかもしれない綱吉の館林からの側近の柳沢(田辺誠一さん)が松子に純粋な綱吉の心を乱さないように頼む。松子は堀田に、綱吉の相手をすることを辞めたいという。松子「もう疲れた、子供のおもりをしているようだ」と答える。堀田は綱吉が子供じみたことしか考えないので安心している。松子は大奥を出たいので、堀田の家臣として働いていたのだ。CM。
浅野内匠頭(陣内さん)が大石と会っている。内匠頭は接待役に選ばれたと大喜びだ軽いハイテンションで、大笑いばかりの軽い浅野さんだ、陣内さん得意のキャラですが、漫画的過ぎるかな、びっくりだ。忠臣蔵を少し否定的に描くためには仕方ないのかも知れない。どうも癇癪持ちのようだ。大石は学問を教える、誠実こそが大事だ。大石の妻りく(大塚寧々さん)と夜、月を見ている。大奥でも綱吉は松子に館林の話をする。もう何度も館林の話すので、今度は松子の故郷を聞かしてくれと頼む。松子の実家は江戸で旅籠を営んでいる。実家は帰っていないので、分からないという。綱吉は家に帰りたいか聞く。松子は、父がもう長くないという。綱吉は二人で夜の城下を馬で歩く。おいおい、出れるかな、ここがスーパー時代劇の凄さですが、ここは軽くファンタジーとして楽しみましょう。そこに思わず捨て子の声が聞こえる。拾うと、町方が来るので、綱吉は町方に世話するように申しつける。綱吉「余は、そう命じた」と声を荒げる。綱吉の羽織の葵の紋を見て、いぶかしがる町方だ。自体が大袈裟になりそうなので松子は急いで、綱吉を連れる。CM。
夜の江戸の町で、松子は自分が大奥でこの子を育てると言う。綱吉は役人の心得を徹底するように堀田に頼むと言う。その時遂に松子は、堀田の手下としてではなく、綱吉のために真実を語る。松子「上様は人が良すぎる、上様の命令は城下に伝わっていない、堀田は心の中で上様を笑っている、上様が何も分からないからだ、夜の城下に人がいないのは、犬が一太刀で斬り殺されている姿を見て、侍が刀の切れ味を確かめるために切っている、それで満足できないと人を斬っているのです、これが江戸だ」と語る優しい綱吉は大ショックだったのだ。座り込む、品川まで送るという、約束したのだから、もう戻らなくていい。その代わり、その子を育てってやってくれ、私にできるのはこれくらいだ。綱吉が朝戻る、柳沢を呼び、自分は館林に帰る。自分は飾り物だった、将軍の器ではない、これからは美しい野山を見て、ノンビリ過ごせる。柳沢も一緒に来てくれるな、と頼む。しかし柳沢は腹を切る、と言い放つ。柳沢「綱吉は絶対無二の主君だ、これから言う失礼をお許し下さい」と言ってから、言葉を続ける。柳沢「この国のすみずみまで平和にするのだという上様の願いは、如何なされた」。綱吉「余は無力だ」。柳沢「綱吉は将軍だ、何が出来ないことがあろうか、そんな綱吉に仕えていたのではない、私はここで腹を切るので、館林でのんびり暮らして下さい」。綱吉「刀をしまえ」。柳沢の強い態度に、綱吉は将軍の地位をもう一度自ら引き受ける。CM。
柳沢を、今日から吉保と名乗れ、側用人とする。1万石と地位を与える。堀田が思わず、声を荒げる。綱吉「吉保の言葉は私の言葉だ、役職の世襲は廃止する、能力のあるものを採用する」。綱吉は凄いことをしたのですね。大胆な行政改革ですよね。そして、新しいおふれを出す。イヌを殺してはならない。堀田が何だと柳沢に聞く。柳沢「人々に慈悲の心を」と答える。堀田に対抗する勢力も現れてくる。桂昌院もお伝も意味が分からないと言う。綱吉は子供にも優しい「刀を振り回す時代は終わった」。夜の巷で、酔っぱらった侍が犬を斬った。島流しとなった。母も妻もびっくりだが、堀田が、綱吉に聞きただす。綱吉「法を破った、当然だ、犬に吠えられただけで刀を斬るのか、そのものの無慈悲な心に怒っているのだ」自分で法を作って頑張るのは分かるが、やはりちょっと無茶だ。世の中を慈悲深く、平和にしたい気持ちは分かるが、法で押しつけるのは考えものだ。CM。
赤穂の城内でも、犬公方の話で笑っている。しかし、浅野は覚える作法が多くて苛立っているようだ。吉良(竹中直人さん)は「手みやげも持たずに教えを請うとは・・」。イライラが高まっていく。一方、堀田たちは、綱吉の退陣を謀る。そんな時に、綱吉の子の徳松が風邪を引く。大奥で薬を送ってくるものもいるが、徳松はあっけなく死んでしまう。夜に綱吉のところに知らせが行く。急に死んだのだ。泣く母に代わり胸に抱き、綱吉は泣く堀田達の陰謀か。CM。
堀田が徳松の逝去のお悔やみを言う。綱吉は顔色も悪く、思い詰めたようだ。重臣達も堀田の陰謀だと言う。それを聞いた、稲葉(勝村さん)が堀田に斬りかかる。そして、討ち果たされる。これまた、稲葉(勝村さん)も直情ですね。城内で老中で斬り殺された。柳沢は稲葉に恩賞を与えようするが、綱吉は罪人に恩賞は与えられないと答える。またおふれを出す。犬を大切にしろという。次々おふれを出すが、さすがに柳沢も困りだした。生類憐れみの令は40以上出たのですね。庶民は多すぎて理解できなかった。庶民は西鶴や芭蕉の元禄文化にうつつを抜かしていた。柳沢が町に出ていると、松子に会う。柳沢は庶民が戸惑っているだろうと聞くが、客が増えた。江戸が暗い町でなくなったと答える。上様は純粋なお方だ、人を不幸にすることはしない、信じています、と答える。確かに町はにぎわいを増してきている。60を越えた頃、平和で豊かな町になりだしたのだ。CM。
浅野は塩で金を儲けたので、また接待係になった。吉良にまた聞かないと行けないと内匠頭は癇癪が大爆発だ。吉良に浅野は、畳換えもきく、美人妻を一晩貸さぬか、と吉良のイジメはエスカレートする。陣内さんと吉良さんの絡みは、面白くもありますが、余りにも戯画化して軽いようです。ここまで凄いのは見たことないよ。CM。
勅使がやってくる、朝廷の使者を迎えるのは大事なことだ。その真っ最中に松の廊下の人情事件は起きた。幕府は箝口令を引いた。綱吉にも伝えられなかった。柳沢は両者の事情を聞く。浅野は恨みがある、吉良は何もなかった。教えなかった、吉良の賄賂だろう。喧嘩両成敗だ。いや、一刻の猶予もなく、決めないといけない。柳沢は浅野は数時間で切腹と決定し実施された。綱吉に柳沢が説明すると、綱吉は怒る。しかし、柳沢は大名同士の争いが朝廷に知られると、大変なことになり、反逆する者も出てくると説明する。綱吉は、余を守るために、切腹にしたのか。悲しげな表情で、もう殺生はたくさんだ。吉良の処分はなくなった。CM。
巷でも評判になり、庶民では大騒ぎになる。家老の大石は内匠頭の切腹は仕方ないと言う。しかし、喧嘩両成敗のはずだ、吉良にも切腹という同等の処分を、幕府に申し出ると約束する。何度でも裁きのやり直しを申し出る。綱吉は聞き入れず、犬を一所にまとめて、守るとおふれを出す。次々と生類憐れみの令が出て行く。動物によって、集める場所を決める。大石は我慢をしている。間瀬(高橋英樹さん)も登場です。大石に真意を聞きただす。1年後に吉良は隠居したので、仇討ちの名目ができた。CM。
大石が江戸に行く。柳沢は江戸に来させてはならない。どちらにしても、柳沢にとって困る。綱吉は柳沢に子が出来たことを喜ぶ。綱吉は大石は何処にいるか聞く。その大石は花街で酔っぱらってドンチャン騒ぎだ。その時の芸子さんは木内晶子さんですね。そこに、二人の侍が来て面会したいと連れ出す。何と綱吉だった。柳沢も控えて二人で直に会う。綱吉「鴨が死んでいた、矢を打ち込んだのだ、鳥も魚も殺してはならぬ、余はおかしいか、柳沢でさえ、生類憐れみの令に、息を付いている」。大石「無益な殺生はいけない」。綱吉「何故吉良を討つ」。大石「私は無意味な殺生は良くない、かけがえのない者がなくなっても、戦わずに逃げるのか、仇討ちは武士の忠義だ」。綱吉「余はすでにかけがえのない子を失っている、世の中に命ほどかけがえのないものはない、お前が吉良を討つと、その家臣はお前を討つ、いつまでも続けるのか、大石よく考えろ」。綱吉「私が考えるのは、どう死ぬかです」。大石は江戸の町の有様を見つめる。大石のところに討ち入りの手はずを相談している。大石「戦は命を惜しまぬ方が勝つ」。そして、息子の力も参加させる。CM。
4ヶ月後、大石が江戸を離れたという情報が入る。しかし、綱吉は信用しないで、柳沢の生まれてくる子供の心配をしている。大石の討ち入りの作戦が進められる。47士も役者さんが揃っていますね。相島さん、石丸さん、鈴木一真さん、目立ちます。そして、討ち入りが行われます。柳沢の子供が生まれた。綱吉も見に来るのだ。討ち入りの場面と、赤子のシーンが交互に出てくる。一方では殺戮で、一方では命の誕生だ。歌は聖歌のような曲だよ。このバランスはちょっと悪くないでしょうか。制作する方の明確なメッセージでしょうが賛成できません。取り押さえた吉良をみつめ、大石の心に綱吉の言葉が浮かんでくる。大石「武士の忠義をご存じないのか」。そして大石自らが吉良を刺す。何と綱吉が柳沢と直接、吉良邸の後を見に来ている。綱吉「これが武士の忠義か」と聞く。スーパー時代劇ですね、まあ綱吉の心情を強調するためには、この場面が欲しかったのでしょう。CM。
巷でも瓦版が飛ぶように売れる。巷では嘆願書が回っている。家臣は大変だ。褒美を与える、と切腹だ、に意見は別れる。綱吉は黙って出てしまう。細川家に綱吉は訪ねて、大石と会う。綱吉「良い庭だ」。大石「はい、私も眺めています」。綱吉「顔が変わったな、武士の本懐を遂げて満足か、赤穂とはどんなところか」。大石「海を望む静かなところです、瀬戸内をご覧になりましたか、小さな島が浮かぶ、美しい海です、朝日で一面が輝き、冬雪が降れば、真珠が浮かんでいるように見える」。綱吉「館林も似ているのかも知れない、余とお前も似ている」綱吉は大石以下全員を切腹に処すと決断を家臣に下す。柳沢に「吉良の家臣に、仇はもう居らぬと伝えよ」という。討ち入りから2ヶ月後、全員の切腹が行われる。世間は赤穂浪士を賞賛し、幕府を非難した。2週間後にはもう、忠臣蔵の舞台がかかった。年老いた綱吉はCGの江戸を見ながら、綱吉「もう何年になる」。柳沢「29年です」。綱吉「長い夢を見ているようだ。、夢の中で夢を見る、美しい野山を歩いているようだ、私は川に立ち止まり、ほっと息をつく」。柳沢「それは渡良瀬川でしょう」。そして綱吉が倒れてしまう。CM。
江戸城では祈祷がなされ、祈っている。綱吉は床に伏せっている。柳沢に綱吉「大石は後の世でどういわれるか」。柳沢「武士の鏡と」。綱吉「私は犬を殺さず、赤穂浪士を殺した私は何と言われる」。柳沢「上様は、愚かな将軍として名を残しましょう」。綱吉「そうか、お前が言うなら、本当だ、外を見せてくれ」、外は雪がしんしんと降っている。綱吉「もう一度館林を見たかった」。綱吉は生涯を終えた。次の将軍選びが始まる。江戸城から柳沢が失脚した。生類憐れみの令は死後10日後に廃止となった。柳沢が歩く、江戸の町には庶民が犬を飼う、穏やかな日々を見せていた。柳沢が館林に戻ると、綱吉がここはいいところだな、と言う。おしまい。明治で仇討ちは廃止され、今は動物保護の法律があり、懲役や100万円の罰金が科せられている。今の世界で動物保護は鯨イルカなどを中心に大きな勢力になっていますね、綱吉は時代が余りにも早すぎた? 爆。
フジは大奥をやっていたので、そのままセットが使えたのではないでしょうか? 似ている気もしたが、違っていたかな。今回は何だか、半分以上は超短編の忠臣蔵になってしまいましたね。NHKの最後の忠臣蔵も見ていたので、理解しやすかったです。見方は様々ですねと感心した。綱吉を描くとすれば、忠臣蔵が中心となるのは、仕方ないのかな。生類憐れみの令は、桂昌院が身体の弱い綱吉のために、当時の占い師の助言を得て、作ったというのが、通説だと思いました。最後の忠臣蔵でも綱吉が登場するが、全くのどうしょうもないマザコン将軍として登場しています。そこは描かれず、ドラマの主役では、積極的に綱吉が生類憐れみの令を何度も出していますね。しかも60回近くに及んだのですね。当時も世の中の重要なことは他にも色々あっただろうが、憐れみの令ばかりやっていたのなら、逃避していた感じがします。ドラマでは幾分肯定的に描かれている。本文でも書いたが3代将軍が法度などで武士の世界を確立して、武士はかく生きるべきだと宣言した。しかし、綱吉は生類憐れみの令を出すことで、庶民はいかに生きるべきかを、愚直に伝え続けたのかも知れない。だから、時代の主役は武士ではなく庶民になっているのだ。忠臣蔵もすぐに舞台になる庶民文化の水準の高さを証明している。時代劇でないような、現代劇で、脱力系のいい人系で、綱吉を演じましたが、最後に死ぬときに、柳沢に後世から「愚かな将軍といわれる」をしっかり受け止めている無力感は、実は自分が素晴らしく強く、自分がしたかった事をなしたという達成感に満ちた気持ちだったのかも知れません。印象に残りました。ヌケヌケと言い切る柳沢とのコンビもいい関係ですね、嬉しくなりました。柳沢というと悪役イメージでしたからね。綱吉を演じている草なぎ君は、去年は猿で、今年は犬でした、笑い。本人はお札になった野口英世をしたいと言っていますが、時代劇ですから、来年は何でしょうかな。楽しみです。
もう一つは登場する役者さんの多さですね。まるで、紅白歌合戦のようです。ここでも役者さんを探せになっていました。高橋さんは決まっていました。まあスーパー時代劇で、何でもありですよね。
 
徳川綱吉・・・草なぎ剛  松子・・・深田恭子    柳沢吉保・・・田辺誠一   稲葉 正休・・・勝村政信  お伝の方・・・酒井若菜
大石りく・・・大塚寧々  間瀬久太夫・・・高橋英樹  浅野内匠頭・・・陣内孝則 吉良上野介・・・竹中直人
桂昌院
・・・戸田恵子   堀田正俊・・・西村雅彦   大石内蔵助・・・堤真一 
  鈴木一真、 田口浩正、 石丸謙二郎
脚 本:福田 靖   演 出:鈴木雅之  プロデュース:矢吹 東、牧野 正、西岡善信、酒井 実(映像京都)

高橋さんのインタビュー:公式HPから

今回の演出について


時代劇にはパターンがあって、そのパターンをよりパターン化して演じるのも役者の方向性として面白いのですが、今回はパターンでない作り方なのが、実にいい!このあとどうしようかと考えて作り上げていくので、ひとつひとつが新鮮に感じられるし、ものづくりには大事なことだと思います。どの視点でとらえるかは、一人一人表現がちがうので、自分もそれを感じながら演じるのが好きですし、面白いですね。物を作るのは“どろんこ遊び”みたいなところがあると思います。スタッフ・キャストともに泥だらけで楽しみながら、遊びながら練って作品を作っていくんですね。

この作品のみどころは?

いわゆる時代劇では、強引に正義とはこういうものと押し付けるような形で作ることがもともと多いのですが、今回は正義を押し付けるのではなく、ナチュラルに、どう解釈するかは見る人によって二重にも、三重にも楽しめる作品になっていると思います。

堤さんのインタビュー:公式HPから

台本を読んだ印象は?

徳川綱吉という人物は、歴史上どちらかというとバカ殿として描かれてきたと思いますが、決して時代のヒーローではないのだけど、単に変わった将軍としてだけでなく今回は描いています。現代的な視点から見ると人格的にも優れており、忠臣蔵の事件が起きたときの彼の対処の仕方も、今までになかった視点から描かれていておもしろいですね。この綱吉役を草なぎさんがやるというのもいいですね。赤穂浪士についても、ある意味、テロリスト的な要素があるのではと見ていて、平和な時代に仇討ちをするのは、一見かっこいい忠義のようだが、本当にこういう死に方は正しいのかという捉えかたをしている面白い脚本だと思いました。



「X’smap」が本当で、クリスマップと読むらしいコント風のドラマ

かみさんの命令で付いていました。録画していません、しかも、途中からチラチラ見ただけです。だから、印象だけです、かみさんに途中で何度も分からないところを聞きました。間違っていたらごめんなさい。最初はドラマ風です。クリスマスに妹を捜す話しらしい。違和感を感じたのは、普通の風景が出てきないのです。ロケをしていないのですね。スタジオのセットとCG用の緑か青の背景での演技です。これはロケすると、スケジュールが会わないようだ。多分、5人揃ろわなくても、スケジュールの空いている人を、撮れるところから撮り始めあのでしょね。だから、ストリーもファンタジーになっていて、何でもありになっている。それでも、CGと扮装などで、演技はあまり必要としないのですね。キャラは予想通りですね。稲垣さんは金持ちで別の話らしい。毎年高価プレゼントしている。草なぎは喫茶店のサンタで、父は初代サンタ?で寺尾聡さんです。殆どトナカイの格好をしていたキムタクと慎吾は泥棒だ。阿部寛さんが画家です。おっと、中居くんは交番のお巡りさんです。何だか「一番大切な人は誰ですか?」を思い出した。ストリーは繋がっているような、別々のような話しです。絡みもあるようなないような。不思議でした。画面が色づかいなどで、情報が多く、セリフもコント風で過剰なのですね。インパクトはあり、不思議感が残った。名作? 意欲作? 駄作?
これは、扮装やメイクが作り込んでいるので、役者さん探しとして、自分は楽しみました、それだけでした。一番頑張っていたのが、市川実日子さんでしたね、顔にそばかすを書いて、画家のお手伝いさん? 今はやりのメイド姿で驚異の一人芝居でした。子供達の学校の先生が優香さんでした。平岩紙さんを見つけました。すぐに見つけられました。吾郎さんの秘書がキムタエさんでしたね。付録で、登場の唐沢さんは「白い巨塔」の番宣でしか。タモリは笑っていいとも繋がりで、年末特番の番宣でしかね。片目の眼帯の海賊姿は我が家にある、レコードの中居君の交番の婦警さんが、見たことあるが出て来なくて、最後にエンドロールで見て、松下奈緒さんですよね。「仔犬のワルツ」でピアノ弾きながら、がばっと胸の心臓手術の傷あとを見せた女優さんですね。何で覚えているのだと、自分を褒めたくなったが、目力があったような印象がある。西田尚美さんは声ですぐに分かりました。泥棒の長髪で怪しげな目の阿部サダオさんが、顔はすぐに分かったが名前が出てこなかったな、笑い。やたら、動き回り、異様なシーンでした。公式ホームページで見ると、お笑いの人も多いので、コント風に見えたのかも知れませんね。

以下は公式ホームページからの出演者の情報です。

兄 レオ  本郷奏多、 :弟、虎之助と共に、ある目的のため行動に出る。物静かな少年。  
弟 虎之助 秦 透哉  :兄、レオに協力し目的達成のため、行動に出る。快活な少年。    
妹 ハナ  橋本くるみ :画家、宇治卓の屋敷に住む少女。

ジュンサ  中居正広:レオ、虎之助たちが住む街全体を、そこに居る人々を見守る巡査。
アジー   木村拓哉:泥棒2人組の兄貴分。オットー(香取慎吾)と狙いを定め街にやってきた。
ジュニア  稲垣吾郎:アップタウンにある街一番のデパート「セイントデパートメントストア」の社長。
マスター  草なぎ剛:そんな登場人物たちが訪れ、行き来するカレー店、「アロイ」のマスター。
オットー  香取慎吾:泥棒2人組の弟分。アジーと共にターゲットを射止めるため奮闘する。

謎の老人:寺尾 聰、   中年サンタ:劇団ひとり、  中年トナカイ1、2:おぎやはぎ、  ジュニアの秘書:木村多江
婦警アキコ:松下奈緒   宇治 卓:阿部 寛、     神宮:阿部 サダヲ、         お鈴:市川実日子
宇治の妻 :西田尚美、  キザな男:升 毅、     美しい女:小沢真珠、         マモルのママ:松金よね子   ひばり:優香



サンタが降りた滑走路★★★
  単発ドラマ、良質の省略がドラマを決める   12月24日NHK

高宮(吉沢さん)は調布で新島行きのアイランダーを待っている。9人乗りの双発機で、調布と新島を45分でつないでいる。そこに男(うじきさん)が急に搭乗を取りやめる。これが伏線ですね。パイロットは沢木(夏八木さん)で、格好良い。後ろで、高宮は乗っている。新島に着く。高宮は操縦に少し詳しいようだ、高宮「横風にもかかわらずスムーズなランデイングでしたね」。沢木「進入角5度だ、これが一番アイランダーが美しい角度なのだ」。高宮が島に着くと、耕太が、木製の操縦桿を持って、アイランダーを見つめていた。話し込むと高宮が泊まる民宿の女将さん節子から連絡が携帯に入る。あおぬま食堂隣だ。そして、耕太はその青沼食堂の子供だ。耕太が高宮を沢木民宿まで案内する。耕太は足を引きずっているのだ。あおぬま食堂で耕太の母の春江に会って、挨拶する。そして、節子の民宿に来る。普通の家だよ。夕食は申告制だ、高宮は外で食べると言うと節子は喜んでいる。沢木はらくだの上下でうろうろして節子に聞き続けている。そこで、パイロットの沢木と一緒に写っている男がいた。調布で乗るのをやめた男だ。
耕太は家で春江のマッサジーを受けている。リハビリ中なのだ。耕太の持っている写真にも「うじきさん」がサンタで写っていた。ここで、「うじきさん」が重要な役割だと、多分キーパーソンだと分かります。その夜は高宮は青沼食堂で耕太の推薦のハンバーグを食べる。終わって、カラオケのある店に集まる。そこで耕太が歌っている。沢木もいた、高宮は同じ物を注文するが、ウーロン茶だった。この島にはパイロットは一人なので、酒を飲むわけにはいかないのだ。この後格納庫に耕太と高宮は寄る。耕太「去年サンタが来たんだ、今年も来るかな・・」。中に沢木がいて、耕太を入れてくれて、操縦席に初めて座らせてくれた。前は殆ど見えなかった。高宮もこんなに小さいと説明する。耕太は高宮をキャプテンと呼んでいる。
次の朝、沢木に朝起こされて、ランニングと温泉だ。海の露天風呂だ。そこで高宮が仕事を辞めて、何となく新島にきて、自分を空っぽにしたいという。高宮「実は民間の航空学校にに入ったが金が続かず挫折した、実は実家は寺で、父は跡を継いで欲しかった、問いつめられてパイロットになると答えた」。沢木「失礼だ、パイロットに失礼だ、親父から逃げていたのか?」。高宮「おやじは先月死んだ、パイロットやめたと言えなかった、進入角5度の意味は・ マニュアルでは3〜6度ですが」。沢木「アイランダーは進入角5度が一番美しいのだ、耕太は根気強くリハビリしている、夢はパイロットで出任せではないぞ」。民宿に帰ると節子から地震があったから島で土木関係の仕事ならあるわよと助言される。沢木「夢ないなら、体を使って働け」。沢木はそう言って出ていく。残った節子「沢木は本当の定年は半年後だが、本人がイブだと決めたのだ」。
海に高宮がいると、春江がやって来て、春江「今の主人は1昨年に結婚した、去年のサンタは耕太の実の父親だ、耕太に合わせない約束で離婚した、パイロットだったが、軽い心筋梗塞で、その後も発作があり、身体検査でパイロット出来なくなった、それから酒を飲み荒れたのだ、耕太が約束を迫るので会談で思わず払うと、小yたは落ちて足に障害が残った、わざとではないが余計うまくいかなくなり離婚した」。高宮「去年のクリスマス?」。春江「わからないようにするから、ボランティアでサンタの格好で来た、耕太は気づかなかった、重い話でごめんなさい」。高宮「今年サンタは?」。春江「イベントの予定はない」。次の日高宮と耕太はたこ上げをしている。高宮「勉強して国立の航空学校に入ればいい」。耕太「一緒に空を飛びたい、その前に足を治さないと」。高宮「無茶しないで、ゆっくり」。耕太「少しでも早く」。高宮は「ゆっくり」と言うと、耕太は「ゆっくりと偉そうに言うな」と反発する。今まで仲良しだったのに反発して、耕太が急いでいるのは訳があったのだ。これが最後の山場の伏線になっています。
高宮は島の土木工事現場で働きだした。そして夜アイランダーを見に行くと沢木がいた。沢木「何回落ちた?」。高宮「2回」。沢木「俺は5回だ、金が続かなくなった、30丁度前で試験に通った」。そして操縦席に無理矢理乗せる。高宮「まだ定年まで半年あるのに」。沢木「年末に身体検査がある、引っかかるかもしれない、自分で乗ったものは、自分で降りる、しかし凄いのは耕太だ、自分で足を鍛えている」。ここらはグッドラックのパイロットを思い出しました。高宮「俺は何だ、おやじに嘘を付いた、長くないと言って、喋れないのに、どうだパイロットになったか? 俺はとっさに嘘を付いた、試験に受かったぜ、おやじ、そう言うと、おやじは、よかったなあ、おめでとうと、最後の最後に嘘を付いている」。沢木はエンジンをかけて、プロペラを回す、そして、「飛べ」と無茶を言う。高宮は力一杯ストッロを戻す。沢木「冗談だ、震えているじゃないか、震えるのは空を飛ぶことがどういう事か覚えているからだ、もったいない」と言う。
耕太の学校の帰りに、高宮は待っている。そして、高宮が作った木製の操縦桿を渡す。耕太「進入角5度は僕のお父さんもできた」と言い、新しい操縦桿を返す。耕太のものは別れたお父さんが作ってくれた物だ。耕太「僕は嘘を付いている、のサンタはお父さんだった、すぐに分かった、おかあさんには内緒だ、今年も来てくれたら、お父さんに、僕は大丈夫だ、絶対治すんだ、と言いたい」。高宮「お前は凄い」。そう言うと、目の前の海に走って入る。高宮は沢木に耕太の父に会いたいと言う。高宮「耕太は去年のサンタは父だと気づいている、でも誰にも言わないでと言う、今年も会いに来ると信じている」。高宮は沢木から耕太の父親野瀬の仕事場を聞き出した。
晴海を歩いて野瀬を探している。そして会って話す。野瀬「俺に会う資格はない、去年のクリスマス、あの子の顔が見たかった」。プレゼントを渡し終えたあと、耕太は残って握手した。野瀬「でも後悔した、あんなマネをして、自分の身勝手だ、私を忘れて欲しい」。高宮「耕太は伝えたいことがある」。野瀬「何?」。高宮「自分で確かめて下さい、明日のイブに来て下さい」。野瀬「あんたは赤の他人でしょう、お節介はやめてくれ」。高宮「あなたは調布まで来て引き返した、僕はたまたまいました」。野瀬「仕事がある」と去る。しかし、その後で野瀬は高宮に「悪かった、君から耕太へ」とプレゼントを託す。高宮は新島に帰った。
沢木といつものようにアイライダーの傍で、耕太は「明日イブにサンタは来てくれよね」。沢木「サンタは一晩で全世界の子供に会って、プレゼントを渡す、世界中の子供に会うために、計算した人がいる、サンタは時速37万kmで走らないといけない、アイライダーの1万5000倍で回らないといけない、皆は次の日の枕元のプレゼントに気づくだけだ、運がイイ子だけがあうことができるのだよ」。耕太「じゃ来ないの」沢木の説明は全世界の子供に説得力ある説明ですね。本当に納得いきました。帰った高宮は春江を会う。高宮は東京で耕太の父野瀬に会った事を離す。食堂に入り、春江「この前手紙が来た、インドネシアの農場で農薬散布のパイロットの仕事をするので、明日成田空港から立つのだ」。高宮「逃げるのか、耕太は大丈夫だと父に伝えたいだけだ、サンタになって来てくれると信じて、足のリハビリを続けた、凄い奴だ、俺、おやじ、先月死んで会いたくても会えない、謝りたいし、聞きたいこともある」。春江は高宮にあることを頼む。
高宮は耕太を背負って走る。沢木のアイライダーに間に合い、乗せて貰った。そして、成田空港へいく。そして、野瀬を見つけて、プレゼントを野瀬に返して「直接渡して下さい」。耕太が来ていた、気づいて走り寄ろうとすると、耕太「そこにいて」と制止して、自分で歩き出す。急にタメのためにゆっくり重そうに歩く。途中で転んだりする。最後に涙で抱き合って名前を呼び合う。耕太「お父さんって分かっていた、享年のサンタはお父さんだったよね、お父さんの手だってすぐに分かったよ、敢えて嬉しかった、乙サン、僕の足、去年よりもよくなったでしょう」。野瀬「ああ」。耕太「もう大丈夫だから、お父さんも頑張ってね」本当に須賀健太君はしっかりしている。情けない大人が子供に励まされるという展開多くないか? 淋しい。沢木のアイライダーに耕太を乗せる。最後のフライトだ。高宮「本当にパイロットになって、島に戻る」と約束する。耕太「忘れないで、島に来るときは進入角5度だ」。沢木「生意気言って」。笑い。アイライダーは青い空に飛んでいく。おしまい。
格好いいですよ、夏八木さん、文句なしです。このドラマは夏八木さんが主人公だ。定年を控えた熟練パイロットですが、一旦家に帰ると、民宿の主人でらくだの上下で、只の我が侭おやじで、かみさんの木内みどりさんにあしらわれる。グッドラックの多くのパイロットの厳しさを思い出しました。もう一人の主人公は、須賀健太君です。旨すぎる、足の障害の演技も、セリフの明確さ、わかりやすさ。1時間110分での「良質の省略」で、見事にまとめてくれました。ただ、ちょっと感動させるには浅かったかな。離婚して別れた父と子が再会するところが、ピークでした。てっきりサンタで降りてくると思いこんでいただけに、残念。
高宮聡:吉沢悠        青沼耕太:須賀健太        沢木衆一:夏八木勲   
青沼春江:麻生祐未     野瀬学:うじきつよし        沢木節子:木内みどり
作者:寺田敏雄       演出:岡田健            制作統括:田村文学
プロデューサ:小松昌代
     



特命係長只野仁★★  女弁護士の秘密を暴け  12月21日放送

特命係員メールボーイ森脇(永井大さん)と全国混浴温泉巡りの旅から、
会長(梅宮辰夫さん)からの特命で呼ばれて只野仁(高橋克典さん)は帰ってきた。只野は総務2課係長だが、会長の秘書坪内(櫻井淳子さん)の記憶にも残らず、女性社員からは馬鹿にされている。総務統括部長(加勢大周さん)は只野の同期だが、ニューヨークから変えてきたところだ。夜は早速、小さな会社員の事件を解決していく。女子高生盗撮のおたく社員、機密書類の漏洩女子社員を簡単に解決した。そこにホテルでレイプ疑いの前田専務(寺泉憲さん)が問題を起こす。受付に派遣されている津村早紀(すおうれいこさん)と食事して、酒を飲んで分からなくなり、気が付くと津村がレイプされると逃げたのだ。相手の女弁護士里美(小柳ルミ子さん)が登場する。統括部長と顧問弁護士が対応する。1000万円の示談を主張する。会長は「小さな事件の裏に陰謀が」を考え、只野に命令する。津村早紀のところに   只野と
里美弁護士は踊っています。そこにラテンで只野が登場して、里美と一緒に踊る。勿論しっかり踊って、飲みに誘う。しかし、坪内秘書に出会い、総務統括部長の吉岡と一緒だった。只野は慌てて変える。
会社に行くと何と、里美が顧問弁護士になった。里美と一緒になった只野だが、別れた後に里美は男に襲われる。それを追うと、物置の部屋に黒いカバンがあり、開くと爆弾だ。携帯で新水に赤と青のどちらが好きか聞き、赤を切った。しかし、イタズラで、0になって、人形が起きて笑うだけだった。吉岡がメールに「次は爆破するぞ」と脅しが来たと報告してきた。警備員は会社から逃げていない。内部の者の犯行が考えられる。怪しい人間のリストを森脇が持ってみせる。営業部の井上(ふかわりょうさん)を、まずマークする。尾行するうちに、森脇は津村を見つける。その報告を受けて、只野が森脇を殴って助ける。そのキラー光線で、津村と一緒にホテルへしけ込む。一戦交えた後で、津村は思わず事件の真相を話す。只野は里美の飲んでいるところに登場して、ダンスに誘う。二人で踊る。しかし、腕の傷跡に気づいて、里美は前田専務を罠にかけたことを知らせる。これくらいしないと大企業の顧問弁護士になれない、でも実力はあるつもりと言い放す。里美と会長には苦い思い出があるようだ。そこに吉岡からメールで「爆弾を仕掛けたので、1億を渡せ」だった。会社には警察が警察犬も連れて調べる。役員会で1億を用意する。秘蔵の絵画の心配もある。そして、社員への説明で、「メインテナンスのため、ビルを閉鎖して、全員有給とする」のアナウンスがある。CM。
いよいよ、会社はロックされる。
佐川課長は会社の株を買っているが、暴落するのではと心配している。只野は付き合って飲む。里美は黒川会長と飲む。31年前、専務の娘が大麻をやっているので、仲間から救うことになった。怪我をして、その娘が里美だ。そこから、里美は「この男を越えてやると思い、弁護士までになったのだ」。今は恩返しをしたいと願い出るのだ。外を歩くと、5人の男が襲ってくる。対応する会長だが、怪我して入院してしまう。明日会社の大金庫を開けることになっている。会長が不在の時は、暗唱番号は顧問弁護士が教えて開けることになる。顧問弁護士の中で、里美以外は尻込みしてしまう。会長は「いいだろう」と許可する。CM。
そお日はロックされ、対策本部が動くが、金を運ぶ係と只野がやることになる。里美は金庫の暗唱番号の封筒を持っている。金庫が開けられる。吉岡と里美がリストとの照合作業をはじめる。新水のTVクルーが取材に張り込む。只野が金を持って受け渡し場所に立っている。森脇は井上を張るが、人妻と秘密のデートだ。
約束の15時5分前になっても現れない。15時5分前になり、会社から全員避難する。CM。
爆破予告の15時になるが、何も起こらない。只野のところに新水が来て、約束のHを貰い、新水「私は欲しいものは手に入れた」。この言葉で只野は、もう犯人は欲しいものをもう貰ったと考える。そこで、只野は会長を連れ出し、
大金庫を確認する。そこで壺の中の空の封筒を見つける。「前田専務殿」宛だ。前田が呼ばれ、海外事業の損失を示す、正規の海外事業の数字を書いていたのだ。数名しか知っていない。会長は「何で隠した、自分の失態を知らせるのが怖かっただけだ」と怒る。吉岡と里美は二人でラブラブだ。電王堂の不正を暴き、会社を整理して、俺の天下にするつもりだ。そこに、ルームサービスが運ばれる、只野がホテル員に扮装していた。CM。
只野「二人がグルだったとは、手の込んだことをして」。吉岡が、大金庫にその報告があることを知っていた。顧問弁護士が会長に代わって、大金庫を開けるためだった。里美も「会社を守るためだ、膿を出す」という。吉岡「会長は隠す方に回るからだ」。只野は里美に後ろから殴られて、縛られて地下に閉じこめられる。只野に森脇から携帯がかかる。森脇から吉岡は電王堂の株を空売りしている、との報告が入る。空売りする、スキャンダルを暴露すれば、株価が下がり、落ちたところで、株を買う。10億円以上を手に入られれる。吉岡が帰ってきて、その通りだ、女は利用するものだ、年上は趣味じゃない、淋しい女を抱いてやったんだ、感謝しろ」。CM
里美も只野も縛られてしまう。爆弾の時限装置をセットして、吉岡は去る。里美「馬鹿ね私、好きだった、あいつの言ったとおり、男に負けまいと生きてきた、少し疲れた、恋したかった」。只野「のんびりしてる場合じゃない、こっちへ来い」。縛られた里美は這っていく。只野の胸ポケットに蟹足ライターが入っている。口でくわえて、手に落とす。火を付けて縄を焼き解く。
爆破時間が来て、吉岡はホールに立つ。待っていると、やった、只野仁がやって来た。只野「悪いが公表できない、なけなしの金で株を買った人間はどうする」。吉岡「金は弱い人間から強い人間に回る、人間は欲望に忠実に生きなければならない」。吉岡は男たちを呼び、只野に襲いかかる。20人ほどを相手に戦うが、やられてしまう。そこからが強いのだ。空手風に叩きのめす。一人残った男は上半身を脱ぎ、戦う。只野高橋克典も脱いで勝負だ。突きが入り、後ろから首を閉められる。落ちそうになるとき、蟹足のライターで足を差し、形成逆転で打ちのめす。ブルスーリーも真っ青の格闘でした。吉岡に向かっていく。吉岡「金は山分けしよう」。只野「仕組みは聞いても分からない」。今まで見ていた里美「私、こんな男に・・警察に行くわ」。只野「いいんじゃないか、あんたがいなきゃ、資料は隠されたままだ」。そして、お約束のキラー光線にやられた里美と只野はベッドインとなる。事が終わり、里美「自分に素直に生きてみる」。里美は警察に行き、全てを話す。会長は、里美はまた頑張れるだろう、吉岡も警察に取り調べられる。只野「人は二つに別れる、勘違いする奴と、自分の足下がしっかりしているものに」。会長「会社の新体制の改善計画とともに、これまでの不正を報告する」。最後に坪内と新水が出会い、新水「私、一度会ったの」。佐川課長は株が持ち直して、10万円を儲けたと喜んでいる。只野は会社を休んで、森脇と再び全国混浴温泉巡りの旅に出る。おしまい。
お馴染みの電脳堂のメンバーですね、懐かしいです。予想通りで、深夜枠のゆるゆるエロドラマのゴールデン特番ですが、これでいいのでしょうか。混浴ではおっぱいがでるわ、只野さん、三浦さんや「すおう」さん、最後は小柳さんと例の意味ありげなシーンもあります。とにかく只野がキラー光線を出せば、女はころりとやられるのだ。これでいいのです。楽しいのですから、何でも適度に配置されています。蟹足のライターも大活躍です。小柳さんの踊りのシーンがある。屋上の日光浴では永井大さんと膿パンでの肉体美争いがある。カンフーのシーンでは格闘シーンがある。天国の階段でサンウのシャワーシーンで喜ぶ日本のオバサンは、高橋・永井コンビには喜ばないのかな。うちのかみさんは、ニヤニヤしながら、年賀状を書きながら見ていた。時々大笑いだよ。ドラマの楽しみは、難しく、美しく、感動ばかりでもない。肩の力を抜いてニヤニヤしながら時を過ごせることも楽しみの一つだと認めてしまう。
総務二課係長、只野仁(高橋克典さん)      特命係員メールボーイ、森脇(永井大さん)
秘書坪内(櫻井淳子さん)              総務統括部長吉岡(加勢大周さん)         
野村係長(近江谷太朗さん)             黒川会長(梅宮辰夫さん)        
TVキャスター新水真由子(三浦理恵子さん)   総務第二課長佐川(田山涼成さん)

女弁護士里美(小柳ルミ子さん)          津村早紀(すおうれいこさん)  



海峡を渡るバイオリン★★★★ 
 11月27日放送

1976年フィアラデルフィアだ。楽器を持ってペンシルバニア大学に行く。アメリカ国際バイオリン・ビオラ・テロ制作者コンクール会場だ。イライラしている。昌鉉は47歳になっていたのだ。   話しは昔に戻る。1935年の韓国での子供時代だ。薬売りのバイオリン(唐十郎さん)を初めて見て聞いた、その音色に魔法のように引き込まれてしまった唐さんは北の国でもお馴染みで、怪しい魔法使いより、大妖怪だ。紅葉の中の嵐の中で消えていった。そして太平洋戦争だ。1942年、学校は0戦作りが流行っていた。父は強く恐れられる男になれで、主人公はとても出来損ないだった。母(田中裕子さん)ですね。新しい先生(オダギリ・ジョー)が日本から来て、離れに泊まることになった。先生はバイオリンを持ってきていた。そっと触っていた、先生に見つかるが触らせてくれた。軽かった。そして弾いて貰った。荒城の月だった。そして喜んだ。昌鉉の美しいものは、0戦、魚の頭、バイオリンだ。美しい韓国の風景だ。先生はワーズワースの詩を唱えてくれる。そしてバイオリンを教えてくれた。先生に手を添えて貰い弾くと美しかった。CM。
相川先生に召集令状(赤紙)が来たのだ。先生は河原で寝ころんでいた。そこへ昌鉉が来た。荒城の月を弾く。兵隊になるのだ。もう教えられないのだ。そして、英語で書かれた詩集を残していく。詩「それがなんだというのだ・・かってあんなにも輝いていた・・・そんな日々は帰ってこない・・・残されたものにこそ、見いだすのだ、力を」。そうやって生きていくしかない。昌鉉「僕は分かりません」。これは北の国の純の喋りだった。昌源は泣く。先生は出征していった。その年の秋には父が死んだ。財産がなく、中学進学を諦めなければならなかった。昌源は日本へ行って、働きながら中学校へ行って、先生になりたいという。母は淋しくない。母一人子一人だったのに、強かったのだ。昌鉉も偉いよ。別れに小刀と金をくれた。チョゴリを売ってくれたのだ。涙です。「ありがとう、母さん」。牛車にのって行ってしまう。もう、見えないと思ったが、最後に田んぼの中まで、あの気丈な母が、狂ったように走って、大声で呼んでいたそりゃ当時はもう最後の今生の別れだろうね、ここもちょっと泣き所でした。CM。
日本に来て、2年後戦争が終わり、祖国は38度線で分断され、日本と国交を断絶した。大学の夜間部で卒業間近だったがm教職をとっても先生になれないのだ。国籍が違うので、戦争前ならよかったが、今は駄目だった。政治というか大きなもので人の運命はいとも簡単に変えられるのだ。教職にもなれないし、国にも帰れない状態だった。昌鉉は草なぎ剛くんになっていた。母を捨ててきたのに、何て馬鹿なんだと思ったとき、バイオリンが聞こえた。風の中で。それは講堂でのバイオリン研究会だった。聞くうちに昌鉉は涙した。その後講演があった、隼人などの設計をした糸川英夫先生(寺田農さん)が、戦後はバイオリンの研究をしていた。ストラディバリウスを越えるものは作れないだろうと言うのが結論だった。3度目のバイオリンだった。CM。
信州の中野に浅尾(杉浦直樹さん)が満州でストラディのバイオリンに出会った。それの型紙を取ってきた。丁度弟子と取って、秘伝を伝授したかったのだ。昌鉉は生まれを聞かれる。朝鮮と聞いて、驚く。昌鉉はバイオリンを作りたい、先生の記事を読んできたのだ。態度が変わって、弟子にはしてくれなかった。夜に昌鉉は思わず道具を取って木を削る。仕方なく型紙を見せてくれた。これで帰ってくれというが、写させてくれと頼む。朝鮮戦争が始まった、昌鉉の村も戦場になったのかも知れない。古道具屋で南伊子(菅野美穂さん)と出会う。万力を買いに来たのだ。昌鉉は木曽の山中で山の人夫をしていた。木があった。美しい物、暖かい物に飢えていた。28歳になろうとしていた。南伊子の父(鶴瓶さん)が仕入れに行く間、留守をする。そこに昌鉉がくる。ラジオが売れてしまった静かな日だった。昌鉉は鑿(のみ)を買いに来たのだ。そして、南伊子に恋し意味もなく走るのだ。ハン場の近くに自分で家を建てた。CM。
大雨の日に昌鉉は学生服を着て店にやってくる。鑿を貰う。突然昌鉉は結婚させて下さいと叫ぶ。イキナリだよ。父「娘は売り物ではない」で、いきなり殴って大雨の中に突き返されてしまう。南伊子も「隙があるからじゃ」と平手うちだ。河原の昌鉉の家に南伊子が来る。その隙間の日の光の中でバイオリンの部品があった。南伊子はその時に夢を魅せられたのだ。山で初めて作ったバイオリンを持て、昌鉉は弾いてみせる。南伊子はバイオリン教室もやっている丸山医院の先生(田中邦衛さん)に見て貰う。バランスが悪い、軽くない、表板の作りが悪い、裏板に伝達させる根柱がまだまだだ、悪いところを指摘してくれる。これはオモチャだ。昌鉉はお礼を言って帰えるが、途中で急いでメモする。紀子は壁にかかったバイオリンを見て、胸にあなたの夢が飛び込んできた。苦労を多いだろうが、美しい仕事だ。昌鉉「本当にそう、思ってくれますか、僕の仕事を手伝ってくれますか」。二人は涙だ。プロポーズですね。初めてのバイオリンを手渡す。皇太子様の結婚式があった。その年に南伊子と結婚したのだ。結婚式はチョゴリ風でしたね。南伊子も夢見る少女だったのだ。多分日本中が夢見ていた時代だった気もする。結婚して川で砂利を運んで生活の足しにしていた。丸山先生は二人に野菜を上げたりして支えてくれた。夜は二人でバイオリンを作っていた。幸福な時期だった。そして父と母になった。CM。
朝鮮では大統領選挙で武力衝突があったし、日本でもデモがあった。昌鉉はバイオリンを持って方々の店に持って行くが独学で作ったと知ると、どこの店も引き受けてくれなかった。子供出来て大変だった。そんな時「バイオリンの構造」という本を見つけるが、金がないので昌鉉は一冊全部写そうとしていた。客の篠崎(石坂浩二さん)と出会う。何と著者だった。プロが使いにはまだだ、でも習いに来ている子供用のバイオリンとして使えるので、一つ3000円で売ってくれるか、と言われた。小さなサイズを作ってくれれば、これからも買い取って上げる。もちろん、二人ともOKだ、大喜びだ。話しをする。昌鉉「10年前、ある職人からストラディの型紙を写させてもらった、ストラディを作りたい、遠い遠い僕の夢です」。篠崎「本物に触れてみるべきでしょう、人間は神になれないが、目指して近づくだけだ、是非近づいて下さい、丁度コンサートがある、多分聞けますよ」とチケットをくれた。南伊子は子供を負ぶってホールで聞いている。この曲はメンデルスゾーンですかね。一時凝ったけど。聞いて驚いた、強さ、艶やかな音色に、打ちのめされた。天から降り注ぐ神の音だった。演奏が終わってから、花束をくすねて、控え室に無断で入って、触る。演奏者が居た。バイオリン制作者だといい、初めて感動したので触らせてくれと頼むと許してくれた。初めて神に触った。そして舐めた。そりゃないぞ、触らせるだけで舐めると入っていないぞ。ストラディは億はするのではないですか。CM。
オリンピックの翌年、韓国と国交が結ばれた。女の子が生まれた。子供を連れて、医院に波子は行く。ニスが違うのだと、1ヶ月も居なくなった。田んぼで高音の音が気になり、みみずの音なので、ミミズを取ってくる。昌鉉は狂っていますね。ニスにミミズを入れたのかな、駄目だった。味が違ったのだ。篠崎先生の納品の日が近づいた。そこへ韓国の母から手紙が来た。20年たっての手紙だった。手紙「20年も経った何て信じられない、君は結婚して二人の子供もいる立派な大人なのに、私の中では14歳の少年なのです、朝鮮動乱で村は支配が幾度も変わった、君を忘れたことはありません、家をなくしたが、母は元気です、君は日本で頑張って居ると聞いて母は幸せ者です、君の便りが母の喜びです」。そうだよ、子供が幸せで立派に生きていることが一番の喜びだ。昌鉉は泣く、母は元気にしているというが、家もなく、下働きをして辛い暮らしのようだ。そrを聞いて、南伊子は金を集める。送金しようとする。昌鉉は韓国に帰ると、言う。母から返信が来た。手紙「聞くと君のバイオリンは試作中だ、あと少しなら母は待ちます、君の志を遂げて下さい、母の幸せは君が夢を果たすことなのです」。やはりもう、泣いていました。CM。
子供を二人置いて、南伊子は砂利を取っている。疲れ果てる。丸山先生がやってきて、金を置いていく。南伊子は走って、返す。丸山先生「恵まれた方だ、患者さんにも難病の人もいる、金じゃどうにもならないこともある、札入れの中に入っていただけだ」と手渡す。波子は先生に「子供のバイオリンは作らない、本物を作る、そうしなければ、国へ帰れない。先生の仕事は断っている。普通じゃない。焦っているのだ」。その後、突風が来て、嵐になる。嵐が来て、子供が足を切ってしまった。雨に濡れて泣く子供を置いて行くが、タオルの色が気になって、研究をしている。ずぶぬれの子供は高熱を出してしまう。我に返った昌鉉は嵐の中を丸山先生を呼びに行く。先生は患者もいないので、バイオリンを弾いていた。CM。
子供は肺炎だろうか、酸素吸入している。命も難しいのだ。波子は「今まであなたの夢は自分の夢だと思ってきた、一緒に喜んでいた、でも間違っていたかも知れない、先生が来るのを待つ間、反省した、この子が無事なら砂利ひらいしません、子供の食べ物代を切りつめてバイオリン作りにお金をかけません、理想のバイオリン作りはあきらめます、バイオリンより生活が大切だって、つまらないことを考えている、あなたのお母さんを大事に思うことは分かるが、手元の金を全部送るのはやめにしない、子供達のために使わない?」。昌鉉「今日は悪かった、母は一人息子と別れている、生活の手助けをしたい」。南伊子「私たちの生活はどうなるの」。昌鉉「こうやって暮らしてる」。南伊子「こどもは着たきり雀で、砂利を拾わなければ食費もない、家はぼろぼろ、家中が悲鳴を上げている」。昌鉉「家は壊れない、僕が頑丈に作った、分かってないのは君だ」。南伊子「辛いは同じだ」。昌鉉「君には分からない、君は日本に生まれて育った、僕の辛さは分からないあ、ついに言ってしまった、これを言うと夫婦は成立しなくなるよ。南伊子「そうかもしれない、結局そうなのかもしれない」。涙のギリギリの夫婦喧嘩だ、剛君と菅野さんの演技に圧倒されました。南伊子「私子供とこの家出て行きたい、こんな暮らしもう嫌だ」。昌鉉「南伊子」。南伊子「出て行きます」。丸山先生が来て、「子供が駄目かも知れない、今夜が山だ、あなたのお乳をあげなさい、後はこの子の生命力だ」。南伊子「いやだ、どうしたっていうの、死ぬものですか」。母と子の姿にたじろぐ昌鉉 だ。そして狂ったようにバイオリンを叩き壊し続けた。丸山先生「やぶれかぶれだ」。昌鉉「僕は間違っていた、子供をあんな目にあわせて、ストデッィバを作るなんて、馬鹿げた夢だ、子供が可哀想だ、波子にまで子供を・・・僕は焦っていたんだ、もう駄目かも知れない、これでは母にも会えない、10年やっても、こんな物しか作れない、才能がない、間違っていたんだ」。剛君の迫真の狂気の演技だよ。丸山「そんなに悪いバイオリンじゃない、君が来る前に最新作を弾いた、南伊子が内緒でもってきたやつだ、家にあるバイオリンの中では一番いい音だ、10年やったかいがあった、いい音だ、それを言っておきたかった」。南伊子が来て、少し目を開けたと報告する。看護婦さんもあの子を助けると頑張ってくれた。立派な看護婦さんだ。昌鉉 「先生は、僕のバイオリン、いい音だって、こんな時に話すことじゃないよね」。嵐で木が倒れ、屋根に穴があいた。何かな北の国からみたいだよ、ここまでしなくても良かったのに。どうしても自然の力の凄さと、それに立ち向かう役者の姿を見せないと満足しないのかも知れないね。CM。
嵐の中で、家を夫婦で直す。家は雨漏りがし始めた。ロープで引っ張る。子供は少し楽になったようだ。やっと、木をどかした。屋根に登り。朝になり、嵐も去って、子供も熱が下がって、峠はこえたようだ。横でかみさんは泣き続けた。この死にそうな子が次女の小さいときにちょっと似ているように見える。そんなことで見る方は変わるのですね。母と子の話しになると無条件で涙腺がゆるんでいる。波子は皆で韓国の母のところに行こうと提案する。そして一からやり直そうと言う。昌鉉はうなずく。CM。
1968年韓国。家族が村にやってくる。風景は変わらなかった。取り入れの季節だった。田んぼに母はいた。「オモニー」と声を上げる。「ただいま帰りました」。涙の抱擁だ横のかみさんも連続して泣いてばかりだ。南伊子と子供達を紹介する。母「ありがとう、よく来た、よく来た」。これは自分も泣きました。その時、バイオリンの音が聞こえてくる。紅葉の嵐の中での薬屋のバイオリン、相川先生の思い出の地だった。「残されたものの中にこそ、見いだすのだ、力を」。hoto追うに紅葉が綺麗すぎるぞ。紅葉を思わず舐める。昌鉉「色だ」。「うつくいものこそが美しい音を奏でる。1978年、アメリカで、昌鉉の名前が読み上げあられる。寝ていて英語読みなので気が付かない。しかし、気づくとスポオトライトと賞賛の拍手だ。中島みゆきさんの歌が流れる。おしまい。
北の国の杉田監督なのですね。やたら美しい風景でしたね。何気ない日常の風景だと思うのに。田中裕子さんもハングルでしたね。朝ドラといい、頑張っていますね。序盤の少年時代の韓国での相川先生との出会い。オダギリさんは、優しく穏やかで良かったです。戦後では、節目節目で協力者として、柴崎先生、丸山先生とバイオリンに関わる人物が登場します。そしてクライマックスには、バイオリンではなく、日本と朝鮮の夫婦喧嘩を持ってきました。そして、夫婦は子供が助かったことで、母と会う。これで呪縛が解けたのだ。最後は時間がぶっとんで、バイオリン作りの事が置き去りになって、表彰式まで行ってしまったのは少し残念だった。。音楽:中島みゆき「二艘の船」



さよなら小津先生SP★★★  なつかしいな、簡単にアップします  11月26日放送  11月28日アップ

われらが小津先生がクラッシク同好会でワインの講義をしている凄すぎる、度肝抜かれtが、田村さんだものね、これくらいしそうだ。学園長(西田尚美さん、父の谷啓さんの後を継いだのですね)も、まったり怒れないので、佐野先生(小日向さん)が怒っている。バスケ顧問のミュウ(瀬戸さん)は女子バスケ顧問を辞めると騒ぎだす。カトケン(ユースケさん)が男子だけで手が一杯だ。ワインで酔っぱらった学園長の命令で小津が顧問となる。女子部は二つに分かれていた。小津は女子の魅力を考える。携帯しながら走れる→動体視力がいい、色気→審判、ブランドばかり→お金持ちそう、でごまかせる。2年は5人だけだ。タイトル。美術の産休の代わりに、静子(財前さん)がやってくる。経験はゼロだ。銀行員でした。職員室で自己紹介だ。CM。
モデルもやっているサヤカには盗撮隊が押しかける、しかもそれは仕事だから黙認だ。彼氏がいてべたべたのいるワカナは彼氏を振り飛ばしている。ブランドの子ユリは援交して金を稼いでいるが、小津は教師として人間として注意できない。キャプテンのクミだけはバスケに一生懸命だ。しかし、家では孤立している。母はキムタエさんだわーい、樹里ちゃんや、邑野未亜ちゃん、森田彩華ちゃんと美味しいところが登場で、おじさんは嬉しいよ。これだけで見ようと思った。何でみなカタカナの名前なんじゃ、爆。そこにキムタエさんだもの、しかも怪しげな役だ、興味津々だ。そしてこれから、一人一人のエピソードが登場していくのだ。CM.
小津が夜寝ていると、淋しい坊のアヤがお父さんになって、と横で寝ている。お父さんを知らないと言っている。そこで小津は、カトケンの所に行く。次の日教室では、小津がアヤと一緒に寝たと言うことで一斉にメールが飛ぶ。学園長に事情聴取される。カトケンの弁明も父兄や生徒には伝わらない。しかし、真面目な方は退部して、駄目な方の5人が残った。仲間はアヤに本当のことをきいたので残ったのだ。小津たちが飲んでいると、静子を見かけ無理矢理一緒に飲む。静子は大学は美大だが、銀行に父のコネで入った。一人一人の悩みなんて無理だ、他人と関わることは無理だ。小津も昔はそうだった、とミュウが言う。小津は、静子は子猫みたいに怯えている、と言う。援交のユリが町で男達に拉致された。メールで風邪ひいた。しかし、その文面がユリとは違う。
小津は探す、渋谷を捜し回る。そこでかっての生徒の長瀬のバイトしている店で会い相談する。この世界も縄張りがあって、女の子が個人でやっていては、その方面の人は大変なので、制裁と受けていた。奇跡的に、いやドラマ的に都合良く、小津はやっと見つける。小津「バスケは5人居ないとできない、生徒じゃない選手なんだ、その子は大事な選手なんだ」。訳の分からないことをいうが、その方面の男には通じない。たちまち男に囲まれて、ナイフで脅かされる。先に別れた長瀬は警察に伝え、サイレンが聞こえる。それで男達は資料をまとめて、逃げる。何とか助かった。家庭裁判所にまわされるかも知れない。ユリは「もう絶対しないって約束する」と泣いている。もう一人は精華女子だ。その父(小木さん)がやってくる。静子の知り合いだった。次の日は職員室で小津はミュウに弁当食べさせて貰っている。そこにキャプテンのフミから携帯だ。「見ていて下さい、最後のシュート、学校を辞めます、バスケの指導有り難うございます」とシュートを入れる。理由はなんだ。答えてくれない。親と口聞いてない、と言っていた。クミの家を訪問する。母(キムタエ)に学校を辞める理由は、「新しいことをしたいのだと思う」。照れるんだと言う。ユリは懲りずに又やっている。おじさんにバッグを買って貰っている。
小津は静子と話す。警察で会った上司が、静子の考えたプロジェクトを任せた。しかし上司がプレゼンで、相手の名前を間違えて、契約は失敗して上司は自己保身のため、静子のせいにした。そして、リストラの部署で虐められて、やめたのだ。静子の次の銀行は決まらない。学校に行くとクミが、家を出たいので、学校を辞めると言う。小津は「君は家で一人ぽっちなんだ、君の家の居間で、君を感じさせる物が何もなかった、親に無視されているのではないだろうね」。クミ「バスケは好きじゃない、家に居たくないから、バスケしている、親は私の存在を認めてくれない、小さいときいつも、車の中にいた、おかあさんはパチンコに行っていた、風邪を引いてもそのままだった、どうしてか分からなかった、おかさんの味を知らない、作ってもらったことがない」。何と言うことだ。CM。
父を呼ぶが「子供の自由を認めていますから」とつれない返事だ。小津「家族で話しあって」と声高く言う。静子はネグレクトじゃないの、一種の子供の虐待だ。ミュウが小津に助言する。新人戦のために励ましたいのだが。クミが朝起きて、「おはよう」というが無視だ。今日の500円を落としてしまう。そして、思わずクミはリストカットする。病院に小津とミュウが駆けつけるが、母は「何でもない、台所で怪我した」。父は「警察に言ったら訴える」と脅かす。バスケ仲間も職員室でも、問題にする。ミュウ「警察に訴えましょう、何か起こるわ」。学園長は「私たちの仕事ではない、生徒の家庭の事情に介入しない、児童相談所に通報しましょう」。小津も何も言えない。CM。
クミは体育館でボールを拭いている。静子が話す。親が来る。母「その子は話さない子です」。父「学校を辞めますと言っている」。二人とも突っ立っているだけだ。ミュウは怒り出すが、学園長が話し合うようにいう。母は授業料を返して貰えるか、聞く。父は部費を返してくれ、と言う。おいおいここでも酷い親が登場するよ、何だか親が子供のように見えてくるのだ。静子がクミの手を取り、「帰りたくないところに帰らなくていい」。父「放任主義です、ここは学校で、しつけまで頼んでいません」。静子「自分まで無視するの」。小津「人を傷つけることはひどいことだ、でももっとひどいのは、人との交わりを断つことだ、と僕は君を思っている」。母「したくてしたわけじゃない、この人、クミが生まれて、すぐに浮気した、向こうにも、あなたと同じ子がいるの、だから、あなたに嫌なこと全部ぶつけたの、かあさん、苦痛をしょいきれなくて、あなたにもしょって貰った、そうでないと、あなたを一人残して、死んでいたわ」と大きく泣く。ミュウとカトケン「これからやっていけるかな」。ミュウ「子供は変わるの」。カトケン「成長しないとね、成長しよう、僕たち子供作ろう」。いーたいー。静子は「最後の銀行でOKを貰った、でももう少し教員を、行きたくない」。小津「戻りなさい、君は裏切られて辞めた、このまま辞めたら人を怨むことになる、もう一度やってみろ、それで辞めたくなったら学校にくればいい、ここにいて変わっただろう、いい銀行ウーマンになれるよ、短かったけど・・」。静子「さようなら小津先生」。
いよいよ、試合だ。クミもやってくる。クミ「学校を続けることにした、おかあさんと暮らすことにした、チームに戻れますか」。小津「選手登録は抹消していない」。試合が始まる。小津は作戦をサヤカに授ける。おしまい。
まあ、何というか最初の40分はキャラを思い出すのと、若い女生徒を覚えるのに時間がかかった。小津とカトケンのアパートは懐かしかった。ワインを飲むのも懐かしい。そしてミュウ先生の瀬戸朝香さんも、生き生きしてましたね。こうしてみると、今クールに登場している役者ばかりのような気がした。話しは、着いていけないおじさんを置いてきぼりで、エポソードが次々起こりましたね。次々あっという間に解決して、最後に一番、正常に見えてよい子のクミが、一番重いものを背負っていた。それが新任の教師静子と重なり、上手く解決して、最後はスポーツドラマに終わっていく。見事ですが、詰め込みすぎ。8回くらいの連続者を総集編にしたみたい。意外と、これから連続物を作る訳ないか、爆。作ったら深まって結構面白いと思います。

小津南平 … 田村正和          加藤 賢 … ユースケ・サンタマリア     足利みゅー … 瀬戸朝香
鹿松まなび … 西田尚美         佐野宗男 … 小日向文世           郷田静子 … 財前直見

モデルのサヤカ  …  上野樹里       援交のユリ …  貫地谷しほり       キャプテンのクミ … 森田彩華
甘えん坊アヤ  … 大久保綾乃     病弱彼氏のワカナ  … 邑野未亜