相棒3 テレ朝 水 21時
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
クールでスマート、天才的頭脳を持つにもかかわらず、出世コースに背を向け“警視庁一の変人”という刑事・杉下右京(水谷豊)と、おひとよしな熱血刑事・亀山薫(寺脇康文)の二人!そんな二人が男臭い骨太なストーリーを、時には軽妙に時にはハードに見せてくれます。また、薫の恋人でなんとなく結婚に踏み切れずに同棲生活をしている事件記者・奥寺美和子(鈴木砂羽)、右京の元妻で別れた今でも何かと気にかける小料理屋の女将・宮部たまき(高樹沙耶)といった微妙な関係はドラマのもうひとつのみどころに!(公式HPより)
相棒★★★★ 19話 最終回 「」 3月23日放送
平成14年3月24日、ボートの上で人の影がもつれている。そして、薫と鹿手袋と橋で会う。手袋「あんたは夜な夜な私の首を絞めに来ている、生き霊だ、源氏物語の六条、美和子もあんたの存在の大きさに戸惑っている、美和子に結婚を申し込んだ」。返事を聞きたがっている。その時鹿手袋「何やってんだ、あいつ、女、裸だ」。薫も気づいて、向こう岸に走って行く。しかし、その影はいない。鹿手袋はデジカメで撮る。確認すると女の影は写っていない、幽霊だ。薫が網で川をさらえると、網に頭蓋骨が入る。タイトル。
川の底さらえが行われる。麻袋が見つかる、はさみを入れて見ると、白骨化された死体だった。瀬戸内と小野寺は寺の幽霊の掛け軸を見ている。瀬戸内「幽霊はでるよ」。尼の寂連が案内する。庵主(高橋恵子さん)がお茶を楽しむ。「しばらく見ないうちに人相が悪くなって」。瀬戸内の兄が髪を下ろしたのだ。安寿「仏縁でしょうか」。法医解剖室で、こつの計測がなされる。捜査課がやって来る。右京「女性のようですね」。薫が驚く。右京「黄色人種、30前」。解剖医は「それくらいですね」。鑑識さんがやって来る。情報で「名前はレディXと命名した、死後3年、158cm、O型です、もうじき復顔法で顔が分かります、胸がときめきますね」。居酒屋で、薫は「見た、幽霊、きっかけが裸の女だった」。右京は「そうですねか」。女将「幽霊だわ、うらやましい、右京さん大好き」。右京「イギリスでも有名な所を回ったが、見れなかった」。薫は美和子に会って、手袋の話をする。美和子「結婚申し込まれた、いいよって返事した、条件があって、私の中から薫を追い出して、無茶だよね、ごめんね」とちょっと涙声で言う。復顔ができあがった。寂連は13日の日めくりを破り、「あと1週間」と呟く。CM。
特命係に小野寺がやってくる。小野寺「美人だね、そっくりの女性を見かけた」と右京に耳打ちする。右京は幽霊の出る尼寺へ行く。右京は話す。薫「双子だ、幽霊の分けないでしょう」。テレビでは遺体の顔写真を公開する。寂連は見ていた。特命コンビがやって来る。薫は寂連の顔を見て驚く。そして、幽霊の掛け軸を見せて貰う。庵主がお茶の準備をする。右京「幽霊ではない、僕に見える、能力の欠如が役立った」。捜査課が科捜研に行く、歯の治療痕も一致した。飯島佐和子という名前が出た。寂連はお茶を誘おう。薫は出家の理由を聞く。寂連「縁によるもので、明確にできない」。右京「大きな物に支配されている」。右京「両親の反対は?」。寂連「捨て子でした、弟がいます、双子です、異国を放浪しています」。CM。
お茶が点てられる。帰りに右京「気になりますか、白骨遺体、玄関でニュースが聞こえました、戸の開くときテレビの音が大きくなりました、自分に速そっくりの顔をみました、警察手帖を見せました、驚いた理由が分かりました、しかし、一言も喋りませんでした、自然に触れるべき状況でした、その後一切触れてこなかった」。寂連「興味がなかった、考えすぎですよ」。捜査課では飯島佐和子の居所が分かった。そこに捜査課がやって来る。右京「何を」。捜査課「白骨遺体の身元が分かった」。薫「えぇ、死んでるの」。捜査課もやって来た。「飯島佐和子、生きていますね」。薫「生きていたでしょう」。右京「非常識ですが、弟ではないでしょうか」。薫「男でしょう、女装している」。右京「歯形が一致した、飯島さんは死んだ、だから、戸籍をいじれたのは肉親だからです」。薫「弟が入れ替わっている」。右京「2卵生だから、そっくりでないが似ている、でも尼寺にいるから女とは決めつけては・・」。薫「決めつけます。寂連に庵主「やかましくなってきた」。瀬戸内の所に、右京が聞きに行く。「寂連は知らない」。薫「捨てられた」。CM。
瀬戸内は庵主に「捨てた母親は辛かろう」。庵主「そうですね、私はお腹を痛めていませんから、分かりません」。瀬戸内「嘘は行けない、主受けの身だろう、腹にはその証があった」。庵主「何も言わなかったのに、あの最中なのに冷静なんですね」。瀬戸内「仏縁、仏が導いた」。そこに寂連がやって来る。捜査課が押しかけたのだ。瀬戸内が寂連に質問する。「あんたが弟、男だ」。庵主「女です」。寂連「私は化け物でない、女だ」。庵主「あと1週間待って下さい、すべて話します」。瀬戸内は捜査課を説得して「分かった」と帰る。署長は「タヌキ親父」としかめつねる。捜査課「殺しの線もある」。寂連はお経を唱える、回想シーン、こどもの家で「あんた女の子じゃない、みんなおかしい、男のくせに女のまねをする」。そして寂連は涙する。右京「1週間が待てずに来てしまった」。薫「俊太郎ですよね」。右京「最初に疑ったのは私です、居心地が悪い、お答え頂けませんか」。寂連「えぇ、そうですけど」。薫「よろしくありません、戸籍をいじっている、更正文書不実記載、同行願いますか」。寂連「だまし討ちですね」。そこに、庵主が「何ですか」。薫「寂連さんを借ります」。河原に連れて行く。車の中で、右京「ご無礼を、殺人も無理ないです、殺したのではない、3年は遺体遺棄で時効です、罪は十分理解している」。二役だ。右京「殺してもいないのに、捨てた、おねえさんお死に相当の罪の意識があった、何があったのでしょうか」。寂連「一緒に死のうと思った」。右京「心中、あなたは死にきれず、お姉さんだけが行った、そういうことですか」。回想シーン、姉「死にたいの、苦しいのは一瞬だけ」。「姉は絶望していった、私が原因で結婚が駄目になった、世間の常識では、トランスジェンダーはこんな物でしょうか、どうしてお姉ちゃんと同じことしてはいけないの、不思議さが、苦痛に感じた、みんな、私を男として扱う、男の服を着るのは苦痛で責められているみたい、そんな私の拠り所はお姉ちゃんだけ、大人になって、事情が分かると、理解してくれた、化粧も姉がしてくれた」。薫「そのお姉さんが一緒に死んでくれと言われた」。寂連「ずっと、お姉ちゃんの後を付いてきたから」。回想シーン、お姉ちゃんが死んだら私一人になる」。寂連「いつもおねえちゃんは先に行ってしまう」。右京「9部9厘正直です、しかし、嘘がある、はっきり、詩を弔って出家するばいい、半年経っている」。寂連「全て話した、戸籍も悪用していない」。右京「あなたにふさわしい生き方をしてみたかった、名前を呼ばれると後期の目で見られた、戸籍を拝借するには、正式に死んでは行けない」。寂連「何でも、貸してくれた、戸籍も」、。右京「半年、女で生きられた」。右京「もっと意地の悪い推理をした、あなたが止めれば、お姉さんを救えた、逆に一緒に死んであげると行った」。回想シーン。ワインに薬を入れて、「お姉ちゃんが逝くなら、私も一緒に逝く」。佐和子「あんたは普通じゃない、女だけど女でない」。俊太郎「男だけど男でない、私も疲れたよ、一緒に逝こう、そうしてきた」。そして薬を飲もうとする。それを見て、佐和子は一斤い薬のワインを飲み干し、苦しみ、死んだ。叫ぶ俊太郎だ。CM。
池で、右京「お姉さんを止めるのでなく、背中を押した」。薫「自殺幇助で捕まえたいのですか」。右京「公正 で捕まえるなら、非公式ではなさなくていい、真実を知りたい」。寂連「止めなかった」右京「答えはあなたが出している、だから出家した」。寂連「夢枕に立って言う、私の頃は気にしなくていいから、私の分もしっかり生きて、申し訳なくて、辛くて」。右京「どうでしょう、遺骨を引き取って、弔って下さい、でも、3年待っても一緒なんです」。薫「遺体遺棄の時効は3年、公正文書の時効は5年です」。右京「死体を捨てる方が大きな事ですが、戸籍をいじる方が大罪です、あなたにお任せします、お送りします」。瀬戸内「寂連を引き取ったのは分かるが」。庵「打ち明けてどうなる、出家している、母子もどうなるものでもない」。瀬戸内理屈ではそういうことです」。しかし、それを寂連は聞いていた。驚くが、庵主は淡々とほほえんでいる。瀬戸内「男ができて、私生児の双子の赤ちゃんが、あの時詮索しておけば良かった、若気の至りです」。庵主と寂連「何で私を・・分かっている、誰のせいでもない、私のせいでもないよね」。二人は抱き合い、涙する。右京は「今日にも遺骨を引き取って、供養なさると思いますよ」。美和子の携帯が鳴る。薫は会って、すれ違う。手袋がいた。美和子「彼が来ると聞いていない」。薫「結婚した毛では、美和子を全部ひっくrめてアイしているなら結婚しろ」。しか手袋「それだけか、余計なお世話だ」。薫「あと一つだけ」と言って、鹿手袋をぶん殴る。薫「いつかのお返しだ」。美和子「大丈夫、ごめんね」。残された美和子と手袋だ。飲み屋で、女将「法律で性別も変えられるのですね」。右京「でも限られた場合だけです、すみましたか」。薫「二人はよりを戻さないのですか」。女将はちょっと戸惑う。そして、朝に特命係にまたも事件が・・・おしまい。
庵主(高橋恵子さん)、寂連、佐和子、俊太郎(高橋由美子さん)。
先週は休みました。見ましたが、犯人は市長の奥さんでした。河原のホームレスの共和国で、大統領がきたろうさんで、生瀬さんが法務大臣でした。国務大臣が全てを話してくれた。河原のホームレスの土地を
相棒★★★★ 17話 「書き直す女 」 3月9日放送
「殺したいほど愛してた奴」の舞台芝居がある。拍手で終わる。右京は堪能した。オカマのママが誘った。薫は眠かった。ママは帰るのだ。顔見知りのプロデューサーの川島が出てくる。おかまのマスターが楽屋に行って、ななみのサインを貰う。そこに携帯で、武先生が殺されたと連絡が入る。殺されたのは、この舞台の劇作家武だった。ななみはサインを続けるタイトル。
事件現場で、鑑識は指紋出ませんね。第一発見者が来る、寿司桶を取りに来た男だ。供述では、武先生を呼ぶが、返事がない。そこでドアを空けると、鍵がなく開いた。そして武の死体を発見したのだ。死亡推定時間は、昨日午後3時から4時の間と推定された。前日のその時間の届けたとき武先生は返事して生きていた。代金も貰っ供述した。捜査課に邪魔者扱いされた薫は「現場は俺たちの舞台なんだよ」と舞台モードだ。笑い。寿司が届けられた直後に殺されたと推測された。しかし、右京は湯飲みが出ていない、事に疑問を持った。すぐに洗った?? しかし、部屋は几帳面とは思えない乱雑さだった。下の階はリフォームで騒音がうるさかった。コンビは川島に面会して事情を聞く。川島は武先生から電話を貰った、携帯で見ると14時55分の着信だ。ゲネプロ(最後のリハーサル)の時だった。武「馬鹿女優がセリフを変えているのだろう、初日は行かない、名前外しても良い」と怒りまくっている。しかも携帯では「下のリフォームの音が聞こえた、そして寿司屋の声が聞こえて」電話が終わった。間違いなく、殺された寸前まで部屋にいたと考えられた。武先生は寿司が大好物だった。右京は「作家が初日に出ないのは普通ではない、女優と作家は犬と猿の関係だったのですね」。川島「私は間で大変でした」。武「今度、セリフをいじったら殺してやる」とまで言っていたのだ。ななみは楽屋で、荒れている、セリフが気にくわない。寿司に鯖が入っているので、怒る。そこに特命コンビが入る。右京「鯖は嫌いですか」。付き人「昨日は鯖は食べれたので、治ったのかと」。薫「セリフで喧嘩が絶えなかった」。ななみ「作家のセリフは机の上、たまらないわ」。右京「あなたは、死亡推定時間はリハーサルをしていました、殺害は100%無理です、これは単なる聞き込みです、武先生のトラブルはなかったのですか」。ななみ「女性関係です、私のまわりの女優さんも泣かされた子はたくさんいます、この芝居必ず成功させます」。捜査課戻ると、角田刑事はコンビニの寿司は旨い物と嫌いな物が混ざっている。それで二つ買ってしまうとぼやいている。捜査1課の聞き込みでは、エレベーターホールで近所のおばさんが長く立ち話していた。その間、通ったのは寿司屋だけです。それで犯人は寿司屋と言うことになります。そこに鑑識がやってくる。検死解剖で、ウニとアワビが消えている。特上には入っているはずです。胃の内容物から、検出されていない。すし桶は空っぽだった。犯人がウニとアワビを食べたのだろうか。寿司屋が食べますか。右京「鯖はどうですか」。鑑識「ちゃんと食べていますね」。CM。
舞台が終わって、ななみは荒れている。特命コンビがはいってくる。つまらない聞き込みだ。薫「リハーサルの始まったのは2時、御渡波4時半間「違い内で畝、そのあとは」。ななみ「スタッフと焼き肉へ、その後飲んで、23時に帰った、2時誓うまで画台本チェック」。右京「お寿司はいつ食べたのでしょう、鯖の入ったッスタッフ用の寿司です」。付き人の昨日は食べた。ななみ「幕間の休憩に」。右京「ひとりで? じゃ30分だけ、あなたにも、アリバイがない、求刑は3時半から4時ですね」。ななみ「30分ですよ、杉下さん、どうして1時間も掛かるのよ、無理でしょう」。薫「仕事なもんで」と帰る。二人になって、右京は絶妙なタイミングの寿司の配達を見る。そして、寿司を持ってきた。お上の店に入る。美和子がいた。配達の並と特上の寿司を見比べて、並べる。特上にはウニとアワビが残った。鑑識では出ていなかったものだ。美和子が食べ出す。右京が武先生は本当にいたのでしょうか。女将が最近は、インターフォンから携帯に繋がるシステムがある、と話す。二人は動き出した。CM。
寿司屋の出前は麻雀している。薫はそこに聞き込みに言った。寿司屋「やっていない」。薫「武先生はいたのですか? 実際に会ったのですか」。寿司屋「いました、でも、会っていません、代金はいつものところだった」。植木のところにあったのだ。舞台が終わった。ななみは機嫌良く帰ってくる。楽屋で薫がやってくる。ななみ「また、つまらない話を聞かせてくれるのかな、楽しみだわ」。右京「実は武先生は違うところで殺されて、運ばれた可能性が出てきた、想像だが、この近く、あなたは呼び出して殺害した、そして死体を深夜に運び込んだ」。ななみ「私にも反抗が可能差という事ですね、もし私が、呼び出したら、何故武先生は川島さんや寿司屋の偽装工作をしたのかしら、無意味なことだわ」。右京「たとえば」。薫に電話が掛かる、捜査1課からと言う。そして、入ってきた薫が右京に耳打ちする。右京「万年筆を、興味深い」と去ろうとする。ななみは「万年筆って」と行く。薫「武先生の鼈甲の珍しい万年筆がない、多分殺害現場で落ちたと見ている」とベラベラ喋る薫に右京は止めに入る。夜、何者かが懐中電灯を持って歩く、そして万年筆を置く。鼈甲の彩色の綺麗な万年筆だ。CM。
舞台が終わる。皆で乾杯している。川島「連日満員、武先生へのいいはなむけになりましたね」。ななみは終わった舞台の中央に花束を置く。そこにライトがつく。特命コンビが登場だ。舞台仕立てだ。ななみ「あなた達に会うのが楽しみ、今日はどんな話を聞かせて頂ける」。薫「万年筆が駐車場に見つかりました」。ななみ「途中で落ちたのかもしれませんね、犯行現場とは決められませんね」。右京「捜査は壁ぶつかったり、迷ったり、でもいつか答えを見つけないと」。右京がななみをにらむ。ななみ「話しはそれだけ」。右京「もう一つ、万年筆」。薫「あれは現場の特定には至らなかったが、犯人を特定が出来た」。右京「あれは僕の万年筆なんです、昨日あなたの楽屋で落としたが、どういう訳か武先生の駐車場で見つかった、それは犯人が犯行現場を特定させないために駐車場に移動させた、つまり、殺害現場はあなたの楽屋、そして、犯人は万年筆の事を知っているあなたということに」。薫「そもそも武先生が万年筆を落とした事実はありませんから」。ななみ「動機は何」。右京「あなたに動機はない、しかし、武先生にはあります、武先生はあなたを殺しに来た、完全なアリバイを作って」。武はマンションにいるように偽装工作したのだ。そして、インタフォンで寿司屋にもいるようにした。しかし楽屋に大好きな寿司があった、待たされ武は食べてしまったのだ。脚本の書き込みを見て怒った。鯖も入っていたが、ウニとアワビは入っていなかった。そして3時30分にななみは帰ってきた。楽屋で、ななみはイライラしていた。そこに武が出てきて「僕のセリフを無茶苦茶にして、これ以上プライドを踏みにじられてたまるか」と首を絞める。もつれて、思わずななみはナイフを取り武先生を刺す。右京「あなたは驚いた、どうして、楽屋にいるのか、気づいた、完璧なアリバイ工作を、そして逆手に取ろうとした」。夜に楽屋の死体を武先生の部屋に運んだ。食べていない寿司をゴミ袋に入れた。右京「つまらない話でしたか」。ななみ「そのとおりです、犯人は私よ、さすがね、杉下さん、いつから」。右京「最初から、サインをしているときから、武先生が亡くなったと、言いながらサインをしていた、普通はサイン出来ない、動じないか、その時、武先生が死んでいることを知っていた、次は鯖寿司で、あなたは動揺していた、それ以外は完璧な演技でした」。薫「武先生から殺しに来た、正当防衛でしょう、死体を移動させなければ、無実だったのに」。ななみ「例え正当防衛でも、殺したことに変わりない、表沙汰になれば、この舞台は中止になるわ、女優として一度始めた舞台をやめるわけにはいかない」。右京「この芝居の題名は、あなたが付けましたそうですね、殺したいほど愛してた、この意味は、もしかしたら、あなたと武先生は・・・」。ななみ「あなた作家にならない、あなたなら1行を変えずに上演できる、さあ、幕にしましょうか」。終わり。拍手。緞帳がおりる。
専門家の犯罪、刑事コロンボになってきましたね。でも、ネタに既視感はあっても、好きです。高畑さんは凛とした舞台女優を演じましたね。最後の対決での最後のセリフも、キザで、芝居じみていて好きです。。チープで良いから。ひとときを楽しませてくれる物であって欲しい。だから嬉しい。
女優の栗原ななみ(高畑淳子)、舞台劇の作家である武(中丸新将)、プロデューサーの川島(市川勇)
相棒★★★ 16話 「人間爆弾」 3月2日放送
現金輸送車に迫って、「爆弾だ」と叫ぶ。伊丹刑事から右京に電話がかかる。犯人からの指名だ。たくさんの見物人がいるが、栄一(マギー)さんが爆弾を巻いたチョッキを着て立っていた。こんなことになったしまいました。タイトル。
栄一「爆弾付けられた、知りません、やらないと無線で爆破すると言われた」。誰かが監視して、無線で爆破するようだ。チョッキには無線のモニターも付いている。爆破処理班「背後からなら、無線CCDカメラは見えないようだ」と助言する。右京は回りを見る、見物人の中に犯人はいないか。携帯カメラで念のために撮影しておく。薫と爆破処理班が背後から近づく。薫「振り返るな」。振り返るとチョッキの付いている無線CCDカメラに映ってしまうからだ。そこに犯人から携帯がある。携帯「さっさと動け、金を持て来ないと爆破する」。二人は背後から迫って、瞬時にチョッキを切って、はずし、車の下に投げ捨てる。その瞬間に爆破した。栄一は商工会議所青年部で、産直販売の営業で、東京にやって来た。同僚と契約をまとめてきた。そして、一人になっていたら、突然スタンガンで意識を失った。そして、目を覚ますと、爆弾を取り付けたチョッキを着せられ、携帯がかかったのだ。脅され、襲った。栄一は借金取り立て屋で、傷害とかをやって前科があった。しかし、今の奥さんと恋愛して、更正したのだ。前シリーズでの話ですね、記憶に残っていた。刑事たちは、自作自演じゃないか、と詰め寄る。しかも、携帯は身元を割れなかった。警察に知人が来ている。同僚の塩塚(菅原大吉)だった。栄一「犯人扱いだ」。塩塚「あり得ないと」と証言する。いつもの飲み屋で、栄一も加わって3人で飲む、薫から「更正したと思われるのには時間がかかるのだ」と慰められる。栄一「一人になったのは、生まれた子供の土産だ」。薫は水くさい連絡しろ、と言う。栄一は薫に「もう、お祝いを貰った、子供の名前は、薫を貰って、薫子だ」。いいのかな、いい名前だけど。栄一は偶然実行役に選ばれた。薫はまたやるかもしれないと考えている。栄一を薫は部屋に連れて行く。しかし、美和子がいないことに気づく、別れたことを知らなかった。栄一「何をしたの」。薫「何もしなかったからが原因です」。鑑識で、右京の携帯カメラを現像して、みる。そこに取り立てした女に似ていた。臼井ミオ(三鴨絵里子)だった。早速アパートに行ってみる。ミオ「店に出る前に、たまたま見た、若杉栄一、出くわすなんて、あそこで爆破してしまえば良かったのに、今は風俗に働いて、金を返している」。突然、二人目の人間爆弾男が銀行にやってくる。携帯の声「携帯で札束を確認しろ、ふざけていると爆破する」。白い紙の入った札束だった。新しい札束を貰って、銀行を出る前に、警察がやって来る。携帯の声「そのまま、まっすぐ行け、心配するな」。取り囲んだ警察も追う。そこに特命係に携帯だ。CM。
携帯の指示で「道路を渡り、ビルに入れ、屋上に出ろ、階段で行け」と指示に従う。警察はビル内の人間を避難させ、爆弾処理班を呼び出す。人間爆弾男長橋は階段を上れない。携帯の声「甘いものばかり食べているから、役に立たないな」。長橋「もう駄目だ、足が動かない」。携帯の声「駄目だ、死ぬ気で上がれば上れる、屋上裏に回れ、フェンスの外に出ろ、バッグを下に投げろ」。そこにはバイクの男がいた。犯人を捕まえることなく、金を取られた。刑事たちは内村署長に報告する。署長は怒るが、刑事たちは手の打ちようがないと答える。実行役が被害者になるとどうしようもない。長橋は病室で、恨みはないか、犯人の心当たりはないか、聴取される。全くないのだ。栄一の写真を見せて聞くが、知らない。長橋は警察を怒るが、刑事も怒り返す。刑事は取調室だと強気だが、病室なんかでは弱気だね。捜査は難航する。栄一も2番目の人間爆弾男を知らない。無差別な犯行のように考えられた。しかし、右京は「無差別か・・・犯人は知っているようだ、犯人は何故、エレベーターを使わせなかったのか」と疑問を投げかける。CM。
二人は長橋部長の会社に行き、長橋のやってきた仕事を調べる。その中に、薫は大北海道展があることに注目する、町おこしイベントだった。ここらはドラマ都合主義だ。仕事はきわめて多かったのだ。その中からすぐに見つかる物不思議だ。栄一が北海道から来たためだろうが。ミスしてしまうかもしれない。それを、栄一も聞き、同僚の塩塚に聞く。しかし、栄一も塩塚も知らないという。右京は帝都新聞の北海道支社を聞く。飲み屋で美和子も含まれて飲む。新聞を見ると、その企画は大失敗で、倒産した人もたくさんいたのだ。最大の失敗は、宣伝も行き届かず、道外の人が来なかった。長橋部長に、部下が面会に来るが、仕事で駄目出しだ。高圧的な態度だ。特命コンビが長橋に会いにいく。長橋「犯人は捕まったか」。右京「大北海道展、失敗でしたね」。長橋「うまくいくこともあれば、いかないこともある、私は被害者だ」。右京は病院から出ると、北海開発の車があった。右京は追いかける。前の現場写真にも、北海開発の車はあった。二人は早速、その会社に訪れる。男は徳本で、理由を聞く。徳本「長橋部長の見舞いです、狙われたので、私もと考えた」。薫はアリバイを聞く。単なる確認です。そこで、徳本はいきなり心臓発作で、ニトログリセリンを飲む。薫が調べると「徳本は、博覧会の後、会社は倒産している、そして、もう一度東京で会社を興したが、うまくいかないようだ」。。右京「それでは、何故、1番目に栄一を選んだのか、偶然でしょうか」。薫は調べに行く。CM。
もう一度、携帯の写真を調べる。コンピュウータ処理で、ナンバーが分かった。栄一と薫がミオに謝りに行く。栄一はミオに謝まる。ミオ「自分の後始末はつける」。そして車の人物を聞く、徳本の写真を見せるが、ミオは若い男だったと答える。薫に携帯があった。車はレンタカーでした、北海開発は貼り付けたようだ。そして、車を借りたのは、何と若杉栄一君でした。右京は長橋部長の部下のところにやってきた。右京は質問する「北道開発との関係は」。部下「計画倒産です」。右京「なるほど、すべては繋がりました」。部下「これを、背任の証拠書類です、こんなまねしたくないが、用がなければ投げて下さい、大北海道博覧会の時にヘッドハンチングされたが、これきりです」。栄一が来た。栄一は「こわいは、北海道弁で疲れたの意味だ」と話す。携帯の指示した男は北海道弁で、しかも、栄一の名前でレンタカーを自由に使える人物だ。それは同僚の塩塚さんだ。栄一「理由がない、同僚だ」。右京「君の場合はデモンストレションでしょう」。栄一「自衛隊なら爆弾使えますか、塩塚さんは元自衛官でした」。そして、北海道博のからみで行くと、次の被害者は徳本だ。徳本の場合は計画倒産で、持ち逃げしている。二人は徳本を捜す。人間爆弾になっていた。携帯の指示は「池に飛び込め、そうすれば、爆弾は発火しない」。徳本「飛び込めば、心臓発作で死ぬかもしれない」。携帯「調べた、飛び込め、爆弾で死にたいのだな」。徳本は恐怖で苦しみながら、池に飛び込もうとする。それを間に合った特命係の二人が止める。そして、塩塚が出てくる。やはり、犯人だった。塩塚は栄一に「あの時、あんたは東京にいた、北海道人はお人良しで、俺の親父は自殺した、事故ではなく、莫大な借金を返すために自殺したのだ、同じ北海道人のくせに、裏切り者だ、離れろ」。栄一は徳本にしがみついて、「俺も吹っ飛ばせ、そんなことできないだろう、いい人なら、こんなことするな」。右京「あなたのお父様は被害者だ、その復讐のために罪のない友達を殺せますか」。塩塚は起爆装置のリモコンを行けに捨て、叫ぶ。飲み屋で、死者はなかったが、それなりの罪を償わないと、栄一「その彼氏、ボコボコにしましょう、行きましょう」。薫「傷害罪だろう」。笑い。そこに美和子だ。続く。
人間爆弾は、考えましたね。そうされたら恐怖は凄い物ですね。長橋部長は厭な奴ですね。もう少し苦しまないといけません。階段であんなに苦しんだのに、病室では警察に食ってかかって、反省のない人間は厭だな。でも、犯人への展開は、ちょっと、苦しいものでした。自衛隊だったら、これくらいはやるのだろうか。ただ、優しそうな実直そうな人物に見えただけに、塩塚さんというのは、賛成できない。このドラマは犯人像でかなりインパクトが違う物ですね。2週続いて、伝統校の校長と薔薇、難聴の調律師とピアノだったから、落差は微妙だ。人間爆弾は凄かったから、犯人も相当冷徹な人間でいて欲しかった。
ゲスト:栄一(マギーさん)、長橋(山崎大輔)、女性・ミオ(三鴨絵里子)、栄一の同僚・塩塚(菅原大吉)
相棒★★★★ 15話 「殺しのピアノ」 2月23日放送
風の吹く河原で幸田が立っている、クラシックの演奏が流れ)(曲名不明? 聞いたことありますが)、砂の器みたいだ。深夜のホールで柴の演奏会が開かれる、調律師幸田に柴は「マネージャにしてやろうかな、どうせ君はそれで食べていくのは無理だ、今のマネジャーがやめたいとごねている、それにしても君は付いている、良かったな」。しかし、いきなり、調律師の幸田はハンマーで柴を殺害し、ピアノの鍵盤の血痕を拭き取る。警備員が寝ている間に、暗幕でくるんで死体を車に運ぶ。車の鍵を取り出して、車を運転して、崖から死体を突き落とす。再び、ホールに戻って、通用門の内鍵を掛けた。車はどうしたのだろう? 柴の車だと思ったが、途中まで歩いて、タクシーで帰ったのかな。翌日、すぐに死体は発見される。別居中の妻・悦子(矢代朝子)はマネージャをやっている「あんな難しい人のマネジャーできるのは私くらいですから」。柴のマネジャーというのは、柴にしては幸田を高く評価したことになるのではないだろうか。悦子は警察に呼ばれて遺体を確認する。警察は現場では「転落による事故死と考えた」。悦子「夜中に散歩に出て足を滑らした」。凄いところに家がある。崖の上の一軒家だ。悦子「音に敏感で、騒音を嫌って、引っ越しを繰り返した、業界では有名です、私は都心に住んでいる、あの人にはついて行けない、彼は眠れない夜、散歩するのだ」。捜査課「死亡推定時刻はは夜の1時から2時の間でした」。悦子「やっぱり、深夜1時に携帯があった、眠れなかったようです、時差のせいで、ウィーンへ演奏旅行に行っていた」。刑事「あの〜、ご主人は亡くなっている、悲しくないのですか」。捜査会議で解剖の結果が報告される「打撲痕は生活反応のない物ばかりでした、殺されてから崖下に落とされたものだ、唯一生活反応のあるものは、後頭部の傷で致命傷だ、傷からは凶器はデーターにない珍しい凶器だ」。次に捜査刑事「被害者の所持品で、ただ、携帯電話もなかった、殺される直前に携帯している」。チーフ「なら、仏さんは携帯持っているはずだ」。捜査刑事「呼び出したが繋がらなかった、電源が切られているようだ」。そこで右京は立ち上がった。害者と妻の関係で「妻は別居状態で都内に一人で住んでいる」。タイトル。
薫が特命係にでるが、右京はいない。角田刑事が留守番で、ピアニス殺しならじっとしていない右京は滝沢署が本部で捜査会議だ。ホールの支配人は幸田の顔を見て、「遅くまでチューニングして貰って、残念ですね、お帰りですか」。幸田は「無念でしょうね」。支配人「事故じゃなく、殺された」。幸田は驚く。幸田「穴を埋めるピアニスト決まった?」。支配人は首を横に振る。薫が行くと、右京は会議が終わる前に出て行った。ホールでは「望月ゆか」が代わりにやってもらえるのだ。追悼公演ならOKが出たのだ。薫がいくが、支配人は幸田に「調律のし直し」が依頼される。しかし、突然ホールのピアノがなり出す。演奏していたのは右京だった。見事に弾いています。右京は「つい弾いてみたくなりました」。支配人は「これは柴先生用に調律したばかりです」」。右京は「調律し直すだろうと思いまして」と言う。薫が聞くと、支配人は「ピアニストが変更になったから、調律しなおす」。幸田は「演奏者の望む音を作る、それも私の仕事です、すみません、仕事したいのです」。右京「拝見してもいいですか」。支配人「駄目です、彼は少しの音でも、気にするのです、だから一人きりで調律するのだ、昨日も」。幸田「12時から4時まで一人っきりでした」。右京「今朝の4時まで、ここを出なかった、純粋に興味です、素晴らしさすがピロです、殺された柴さんもほんの少しの雑音でも気になる、音のプロ同士通じる物ですね」。薫「右京さんは、彼を疑っていますね」。右京「彼は朝の4時まで調律していたが、にもかかわらず帰らずに、このホールにいた、まるで調律し直さなければならないことを知っていたかのようです」。薫は警備員に聞く。誰も訪ねていない。夜間出入りは通用門です。トイレとか巡回以外は人が入ってくれば分かる。警備員「出るとき分かるでしょう」。薫「表は鍵がかかっている、内側からは開きますか、つまり警備員さんから顔を合わせずに出入りすることは可能だ」。警備員「でも、エントランスの鍵は開いてしまう、今朝は閉まっていました」。右京は支配人から、「幸田は評判も良く、業界では有名で、このホールの専属チューナに招いた、お願いしたばかりです」。CM。
早速、幸田の調律が始まる。しかし右京が見ている。右京「専属になられたようで、名誉なことでしょうね、寒いですね、ここ、暖房は入っていますか」。幸田「ちゃんと入っています、調律が終わって、スタッフが出入りすると暖かくなる、急に暖めるとピアノのチューニングピンが結露します」。右京はハロゲンヒーターを見つけ「このヒーターはどうでしょうか、暖まりません」。幸田は音叉を取り出して「これはチューニング・フォーク(音叉)のためにある、私はこれを自分の体温で暖めている」。右京はバケツを見つける。幸田「道具がヒーターで乾き過ぎないため」。右京「加湿器代わりですか」。幸田「加湿器ではピアノに影響がでる」。右京「なるほど、勉強になりました、個人的興味です、お仕事に誇りを持っていますね」。幸田「普通、すべて楽器は調律が必要です、でも演奏者自身が調律します」。右京「そういえば、演奏する人と調律する人が違うのはピアノぐらいですね」。妙に納得しました。幸田「自分も演奏者と思って、この仕事しています」。右京「最後に、柴さんと面識はありましたか、当然、柴さんの携帯電話はご存じない、柴さんは殺される前に奥さんに携帯していた、しかし柴さんの遺体は携帯を所持していなかった」。幸田「私は柴先生に会ったことがないのですよ、知るわけないでしょう」。右京「何でも聞いてみるのが私の仕事で」。刑事コロンボに似ていますね。幸田「私を疑っているのですか」。右京「やはり我慢できません、弾かせて下さい、正直言うと、こんないいピアノを弾ける機会がないのではと思います」。右京はピアノを弾く、弾くと鍵盤の間の赤い血が見えている。幸田はやめさせる。この血の付いた鍵盤を見せる曲を見つけるのに右京は苦心したらしい。右京は気づいたのですね。CM。
支配人「用が済んだら帰ってください」。薫に右京「とっさに思いつきませんでした ピアノに血痕が、あの21鍵のFの音です」。薫は「証拠保全を」と言う。捜査課が特命にくるが、角田刑事が対応する。角田「いずれ現場で会うでしょう」。捜査課「それが会わないから気味悪い、こっちは被害者の奥さんを調べているが」。角田刑事「じゃ、奥さんじゃないんじゃない」。毎度ながらその通りですね。二人は病院から出てくる。薫と右京「ビンゴです」。ホールでピアノの音が聞こえるが、右京「これは、調律ではない」。右京は薫に頼み事をする。ホールのピアノで幸田はさすがに動揺している。幸田がホールの床を見たりしている、そして座席を見ると、携帯が置いてあった。いつ置いたのかな? 前に仕込んだのでしょうか。そうしたら幸田は気づかなかったのですね。そこに薫がやって来て「気になさらずに」と探し物をし始める。幸田は思わず、携帯をポケットにしまう。幸田「気が散るのですが」。右京もやってきて、薫は「落とし物を」。右京「ここにはないのですかなね」。幸田「夕べ、私はずっと、ここにいました、柴先生がいたら分かります、先生の携帯がここになるわけないだろう」。薫「探しているのは、うちの杉下の携帯です」。右京「ピアノを弾かせて頂いたときに忘れたようで」。薫「俺の携帯でよびだしましょうか」。幸田「あ、そういえば、これですか」。薫「どうして幸田さんが」。幸田「さっき拾いました」。薫「そうですって」。右京「ありがとうございます」。コンビのあうんの小芝居は絶妙です。完全に幸田は追いつめられました。CM。
薫「びびっていましたね」。右京「ゲストの到着を待っている」。米沢鑑識さんが来ました。再び3人でやってきました。右京「少しよろしいですか、ピアノを調べさせてください、特に木目が露出した、この部分についた血液は先ほど気づきましたが、綺麗に拭き取られていますね」とコンビは顔を見合わせる。幸田「困ります、明日使うピアノです」。右京「支配人の了解は取っています、別のピアノを用意しています、ここに血液が付いていたら、その血液が柴さんのものだとすれば、彼がここに来たことが証明されます」。幸田「そこに血が付いたとして、それがいつ着いたかわかりますか、私の付く以前に柴先生が来て、血が付いたかも」。右京「じゃ血液反応がでても、犯行を認めないのですか」。幸田「当たり前です」。右京「じゃあちらのほうを」。米沢鑑識官がカメラを取り出す。右京「調べたい物は血痕だけではないのですよ」。鑑識官「胃カメラみたものです」。ピアノを調べると、右京「挟まっていましたか」。棒で取る。探していた携帯があった。右京「これがどこにあったか」。幸田「最低音のキーの」。右京「キーの土台に挟まっていました、そこに挟まると、ソフトペダルが少ししか動かない」。薫が携帯を見ると、電源が切ってあった。入れると、待ち受けから柴さんの携帯です。薫「間違いなく、1時2分に携帯しています」。右京「それで柴さんを殴ったのですね、それで柴さんは携帯をピアノの中に落としてしまった、つまり、夕べ柴さんはここに来たのです、あなたの調律中に、犯行をお認めになりますか」。幸田「いつ私が犯人だと」。右京「あなたにお会いする前に、柴さんは殺される前に、携帯を切った可能性を知りました、つまり、彼は携帯を切らないといけないところで殺されたのです、例えば調律師がピアノを調律している会場とか、そして初めてピアノを弾いたときに違和感を覚えました。もう一度弾いてやっと気づきました、ソフトペダルの踏み込みが浅いことに」。幸田「だから音色が変化していた」。右京「このペダルに何か挟まっている」。薫「気づかなかったのですか」。幸田「調律ではペダルの確認は一番はじめにします」。右京「つまり殺害する前にすませていた、確認しなかった、あなたほどの人なら調律中に気づくべきでした、殺したあとも、ピアノの調律を続けていれば、気づいたかもしれません、ピアニストが変更になり、調律しなおしになると思ったからですね、しかし、あなたがピアノの音色に気づかなかった最大の原因は、別にあります、それこそ、あなたが柴さんを殺害した理由です」。薫「あなたの耳が気になって調べました、最近、突発性難聴の診断を受けて1か月経過しています」。右京「症状の完治は難しいらしいですね」。幸田「風の音も聞こえない、少し前まで全部聞き分けられたのに、鳥のさえずりも、雲の動く音も、それが今では」。右京「それを指摘されたのですね、柴さんに」。薫「専属は終わり、調律師としても終わり」。幸田「柴は、私の耳鳴りの音程と周波数まで当てたのだ」。回想シーン。柴「もういい、ずっと見ていた、全く進まない君の作業を、その理由は、君の耳にはピアノの音、チューニングフォークの音、余分な音が鳴っている、それも440Hzに近いAの音が右耳に聞こえる、君は左手で鍵盤を鳴らし、右手でチューニングフォークをならす、それなら通常は聞くのは右耳だ、だが君は左耳で聞いた、そんな耳では僕の要求を聞き入れられない、君には悪いが支配人に知らせる、別の調律師を交代して貰う」。幸田「言いがかりです」。柴「僕の指摘が間違っていると、まだ音楽の世界をしがみついていたい顔だ、元々はいい耳を持ていたのだろう、敏感だから仕事に差し障る、そうだ僕のマネジャーにしてあげよう」。冒頭の会話に続き、殺害シーンだ。幸田「許せなかった。右京「やはり面識が会ったのですね」。幸田「20年以上も前の話です、夢でした、一流のピアニストになることが、でも、そこにはいつもあいつがいた、あいつは覚えていなかったかもしれない、私は忘れなかった、不幸なことに同じ年齢でした、何度もコンクールで顔を合わせた、賞を取るのはあいつだ、私とは比べようもない才能でした、思い知らされました、同時代にあいつのようなピアニスストがいるかぎり、私にスポットライトは当てられることはない、彼に印籠を渡されたようなものです、でも私はピアノが好きでした、この世界でトップになろうと思った、もう少しでなれるはずだった、その夢を同じ人間につぶされた、しかも哀れみを掛けられた、私は耐えられなかった、私が調律師でなかったら、私は私ではない、仕事がすべてだった、誇りがあった」。右京「調律師の仕事に誇りがある、それなのに、その道具を血で染めた、もしかすると、20年前も、今も印籠を渡したのは、あなた自身かもしれませんね」。薫「行きましょうか」。おしまい。
今回はピアノの演奏があって、みんな聞いたことあるのですが、曲名が出ませんよ。悲しいな、これが分かるともっと楽しかったかも。しかし右京さんはピアノを弾くのですもの、凄かったわ。また似合っているのだ。評価4つ★のままです。好きだな、倒除法で先に犯人が分かっているのですが、それでも、見せる楽しさがある、ピアノや調律といと、何とも蘊蓄が一杯ありそうで、爆発でした。あれ、今日は飲み屋さんも、美和子も出てこなかった。ちょっと寂しいが、その分吹越さんのオーバーな演技を楽しめました。狂気じみた演技は最高です。ピアノが効果的です。天才の栄光と挫折は永遠のテーマです。脚本:櫻井武晴さん。
相棒★★★★ 14話 薔薇と口紅 2月16日放送 先週はサッカーでお休み
夜の薔薇園が出てくる、走る女学生、赤い薔薇、白く浮かぶ落ち着いた洋風の建物。健康ランドで薫がいると、横の男がマッサージチェアに鍵を忘れた。薫が思わず、そのロッカーの鍵を持って行き、何となく職質すると、逃げ出した、覚醒剤の密売人で大捕物で逮捕した。お手柄です。角田刑事にほめられる、角田刑事の手柄になる。ちょっとくやしい薫だ。角田刑事は山西さんです。わかばでちょっときついが人のいい先輩職人さんです。今週かなスタパにでたが、びっくり、京都大学工学部石油化学を卒業して、大手の油会社の研究部門で仕事としたそうです。でも京都大学で卒塔婆小町?で生瀬勝久さんたちと本格的に演劇を始めたらしい。そこに鑑識の米沢さんが来て、右京に落語のカセットを返す。巌流島が絶品でした。いい作品でした。そして、事件を報告する。隅田川で真っ赤な口紅を塗った男の水死体が発見された!
タイトル。
遺体の身元は江川(近藤公園さん)26歳で住所不定、無職の男だ。後頭部に傷だが死ぬ前だ。死因は淡水プランクトンがたっぷりあって溺死だ。その道の人か? 遺体の内ポケットから「口紅三本、ファンデーション四箱」と書かれた紙片が発見された、メモにスカシが入っていた。右京は校章だ、薔薇のマークは聖(セント)ジュリア高等学校のマークです。早速コンビで行くと薫が喜ぶ、香りが違う。本当に香りがするのだ薔薇園があったのだ。演劇部の練習だ。ちょっと棒読みでしょうか。校長の竜ヶ崎綾子(涼風真世)が対応する。生徒手帳を破ったものです、メモにはスカシが入っている。生徒手帳を借りる。校長は「警察は我が校と殺人事件との関係を疑っているのでしょうか、校長として、人の命を奪う生徒などいません」と言い放つ。右京が蘊蓄を語る。正義と慈愛が創立者の善三氏の創立精神でしたね。校長の祖父でシェークスピア研究家だった。機知二トンだ文章と4大悲劇の解説に感銘を受けたのだ。創立記念日にはシェークスピアを行うのですね。校長「この学校は祖父の夢で、父の誇りだ、私にとって人生のすべてです」。薔薇園は父が作った。右京は、イギリスで薔薇の魅力にとりつかれたのだ。案内される、確かに見事な薔薇園だ。リゼントパークまで、薫は挫折して出て行くが、校長と右京は盛り上がる。創立50周年に父が植えた記念樹がある、その翌年に亡くなった。しかし添え木がしてあり、根に腫瘍があり、高温多湿で病気にやすいのだ。薫が演劇部の女子に男子トイレを聞く、そして、その後教室でその生徒は煙草を吸っていた。薫が注意する。名門校では退学でしょう。薔薇園で薫は、右京は気に入ったのではなく、気になるのだ。何種類あるのだろうか。しかし、校長は不機嫌に階段をあがると、演劇部の生徒久美子と会い、久美子「校長、怒っているでしょう」。校長「一人にして」。右京は被害者の発見場所に行く。釣りをしている人は、うまくいくと東京湾の魚が揚がっていくと教える。満潮時と被害者の時間が一致した。右京「なぜ被害者に海水プランクトンはなかったのでしょう」。薫「上流で殺された」。右京「死体の傷が少ない」。薫「打撲は2か所のみだ」。そこに角田刑事が来て、捜査課が容疑者を捕まえる。江川に300万を借金をしていたので、返済を迫られて殺したとの説だ。江川は無職なのに300間園も貸していた、その金は?? 鑑識の米沢さんは口紅が演劇用の孔雀堂のものだったと報告に来る。二人が高校の演劇部を訪ねる。口紅は一致していた。顧問が校長だった。そして演劇部の部長は久美子だった、調べるとノートが出てきた。部費の使用書には口紅とファンデーションが書いてあった。それはぴたりと一致していた。台本のリチャード3をみて、薫は「1も2もあるんでしょうか?」。右京「それは三世と読む方がとおりがいい、そして自分の知っている以上のことは語るなとシェークスイアのリア王のセリフにもある」。相変わらずの迷コンビです。笑い。でもここから右京さんのシェ−クスピアがでます、嬉しい、こうでなきゃ、イギリス帰りのインテリだもの、嬉しい。CM。
帰りコンビ、どうして、右京は死体のメモとが演劇部のノートの筆跡は一致した。右京は部長と会いたいものです。そうすると薫が久美子を見つけた。早速あって、右京が生徒手帳をひらいました。メモ用のページが破られています。右京「先日墨田川で死体が発見された、その死体がなぜか生徒手帳の破られたページを持っていた、あなたが亡くなった江川さんと知り合いだった」。薫「メモの字が君の筆跡だった」。久美子「口紅3本、ファンデーション4個、演劇部で必要なものをメモしました、でも気が付いたら、破られていた、よくあるのです、上履きがかくされたり、私、校長先生と仲いいから、校長先生は格好いいでしょう、みんなの憧れ、私、嫉妬されるの」。しかし、久美子は自分のカバンで生徒手帳を見つけ、はめられたことに気づいた。言葉遣いも変わった。久美子「私の言ったこと、全部嘘」。いつもの居酒屋で右京から話を聞いた美和子は薔薇園にあこがれている。薫とは全然だめだ。そこに噂の薫ではなく亀がくる。薫はコンビニで高校生に説教していた。聖ジュリアの女子高生もいた。昔はあこがれの高校だった。薫がバリブルーを仕入れて聞く。蘊蓄王の右京は知らないが、美和子がバリバリブル−のことだ、と教える。薫は、若い子は暗号みたいに言葉を作るのだ。右京は暗号で思いついた。CM。
聖ジュリア女学院で、久美子を薫が聞く。右京は校長に会い、孔雀堂に聞くと、高校から注文票を受けていないことを知らせる。校長は「必要ない、演劇部の注文票は架空のものです、久美子の家庭は苦しくて、授業料を捻出するために、部費を横領していた、分かって注意しました、だから久美子に聞かないでください、事件と関係ないことです」。右京「「分かりました」。薫に聞かれた久美子はあっさり認めてしまった。久美子「どうせばれるからいちゃおう、3回だけ援助交際した、気前よかった、金に困っていた、いつの授業料、馬鹿高いのだ、うちの生徒手帳がマニアには高く売れるようで、売ったら、そこだけ切られた、買い戻したけど」。右京は校長に「大事なことを忘れていた、薔薇園です、薔薇は11月から休眠に入るので、十分な剪定をして肥料を与えなければ、春に花を咲かせることは出来ませんよ」。校長「そうですね忙しくて忘れていました」。「お疲れでしょう、お嬢さん」「いいえ、あなたがそばにいてくれれば、私にはすがすがしい朝だ」。「お祈りの時に唱えたいので、あなたの名前を聞かせてください」。「ミランダと言います」。「ミランダ、このように勝る宝だ」。演劇部が練習している、これで右京はリチャード3世からテンペストに変わったことを知ったのだろう。薫は久美子が援助交際を白状したが、全部嘘かもしれない。捜査課がきて、薫の情報を知りたがった。被疑者には完全なアリバイがあった。しかしアパートを調べると、あの健康ランドのタオルも持っていて、覚醒剤売買のの前科もあった。しかも詳細な記録をつけていたのだ。それを見て右京は暗号だと気づいた。ファンデーションは覚醒剤で、口紅は注射器だ。CM。
コンビが演劇部で注文票を見ると覚醒剤の売り上げと一致していた。久美子と会う。久美子「ばれちゃったんだ」。右京「あなたは江川から覚醒剤を手に入れて、生徒に売りさばいていたんですね」。久美子「ダイェットに効くと言ったら、みんな付いてきて、やめるつもりだったのよ、あれが最後の取引のつもりだった、もうやめる、金も貯まった、授業料のためよ、仕方なかったのよ」。薫「どんな理由も友達に覚醒剤を売る理由にならない」。久美子「ほしがったのはみんなの方よ」。薫「覚醒剤がどなに恐ろしいか知っているか」。久美子「正義などという言葉は臆病者が使うものだ、目的を果たすまで、私は引かない、この力が私の正義、誰にも邪魔をさせない」。右京「後悔を知らない人間は獣と同じだ、シェークスピアの言葉は、常に真理ですね」。こういうの大好きです、評価アップ決定。古いかもしれませんが、昔はよくシャークスピアがでたような。久美子「後悔した、もう終わりにしたかった、でもまとわりついた、だから殺したのよ、そうするしかなかった」。右京「荒れ果てた孤島に、逃げ場はない、これもシェークスピアですよ、リチャード3世のセリフは記憶していても、こちらは覚えていないようですね」。久美子「せりふなんか頭に入らない、あの日から何も手に付かない」。右京「すべて、あなた自身が起こしたことですよ」。薔薇園で校長に右京はシェークスピアで話す。右京「生徒のセリフ練習を耳にしたのですが、妙です、リチャードだったのに耳にしたのはシェークスピア最後の演目テンペストでした」。校長「演目を変更した」。右京「2ヶ月稽古した後に変更ですか、テンペストが最後の作品というのは偶然でしょうか、薔薇に肥料を与えないのも偶然でしょうか、調べさせて頂きました、聖ジュリア女学院は来年別の学校法人に委譲されるのですね」。校長「お調べになったことは事実です、父の代から経営は苦しかった、私の手で再建させたかった、力が及ばず手放すしかなかった、この庭が他人のものになる、耐えられなかった、それならいっそ、美しく終わらせたかった、何もかも、シェークスピアの最後の舞台とともに、我が校の幕を下ろす、名門校らしい最後でしょう、我が校がなくなることと事件は関係ありません」。右京「事件は解決しました、犯人は演劇部の部長です」。校長「嘘よ」。右京「本人の口から、どうぞ」薫が久美子を連れてくる。久美子「先生ごめんなさい」。薫「先生も同行願います」。校長は笑い出す、校長「人生はお芝居と言うけど、ひどい舞台ね、かってに物語が進んでいく」。右京「しかし物語の結末を決めるのは、あなたです」。薫「決めてください、あなたには義務がある」。久美子「先生には関係ない」。校長「もういいわ、お芝居はおしまい、あの男を殺したのは私です、証拠なら私の車を調べてください、値の後が残っているはず、最初は信じられませんでした、我が校の生徒が覚醒剤に関わっているなんて」。薫「脅されたんですか、なぜ警察にいわなかったのですか」。校長「世間にしれたら、我が校の名誉はどうなるの」。薫「もうすぐなくなる学校じゃない」。校長「だからこそ、守りたかった、名門校のまま美しく幕を下ろしたかったの、最後の創立記念日だけは成功させたかった、でも、もうおしまいね、行きましょう」。右京「薔薇は逞しいですね、葉をむしられても、茎を折られても、誇り高く根を伸ばす、まるであなたのお父様のように、学校の名誉を守りために、それだけのために殺したとは思えない」。回想シーン、薔薇園で江川に校長「いくらほしいの、父の薔薇よ触らないで」。江川「この木もください、俺駄目なんだ、育ちのいい奴、親が立派な奴、親を尊敬している奴とか」そういうと花を摘み、足で幹を折った。父の薔薇が汚されるので、発作的に殺してしまった。そして薔薇園の池で、とどめで殺したのだ。それを久美子が目撃する。そして最後の注文のメモ用紙を探す。久美子「覚醒剤がばれる」。校長は久美子を帰した。右京「そして、メモを見つけられないあなたは死体に口紅をつけた」。校長「すべて私がやったことです」。右京「不思議です、薔薇園を見せてといったとき、なぜ断らなかったのか、犯行現場を見せるのは大胆すぎました」。校長「不思議です、あなたが父に似ていたからかもしれません」。右京「恐縮です」4人は連れだって行く。そして学園を振り返る校長「きらびやかなる宮殿、いかめしき伽藍、その全てはかりそめの芝居、音もなく消え失せ、後には霞すら残さない」。右京「そして我々もまた、夢の如きはかなき存在」。鐘が鳴る。
これこれでしょうよ、右京さんの蘊蓄爆裂でした。シェークスピアがちりばめられて、美しくも悲しい物語でした。少女漫画のようなドラマでした。美しく気品たっぷりの涼風さんだから、宝塚、少女漫画になってしまいました。ただ、覚醒剤に汚染されていたら、校長、もっと髪振り乱して真剣に対応しないと。金八先生を見てください。ここだけは恐ろしく思いました。でもシェークスピアを演じたであろう部長が授業料のために覚醒剤に手をだすとわ、校長授業料免除にしてやるべきだ。それが正義と慈愛の高校だろう、悲しく思いました。ちょっと既視感が残ったが、笑い。
校長の綾子(涼風真世)、演劇部の久美子(水谷妃里)、江川(近藤公園)、脚本(岩下悠子さん)
相棒★★★ 13話 2月2日放送
交番で長谷川巡査(江藤潤さん)が殉職した。葬儀で弔辞が読み上げられる。長谷川巡査は妻を亡くしてからも、地域の人々に慕われながらも巡査一筋でやっていた。それがトカレフで撃たれ腹を貫通した。即死ではなく苦しみながら死んだと推測される。怨恨の線は考えにくい、事件を巡って地域部と刑事部で捜査の指導権で確執がおこる。早速右京が登場して、通常の事件と違うことは凶器のトカレフが現場に残っていた、と指摘する。米沢鑑識官から、凶器は指紋が拭き取られている。糸くずも引き金に付いていた。これで指紋を拭き取ったようだ。刑事部では、現場で阿部(武野功雄)が目撃された。以前に阿部は長谷川巡査に銃刀器違反で逮捕された。しかも3日前に長谷川は阿部に職務質問していたことも判明した。そのとき阿部は逃げ、通行人の老婆梅乃(披岸喜美子)にぶつかり、転倒させ死亡させていた。この阿部は薫も大きく絡んでいた。薫が人質をなって捕まった事件で、これで薫は特命になったのだ。美和子の記事で長谷川巡査の写真は葬儀の写真ではなく、制服の写真だった。他の新聞はセンセーショナルな写真だった。美和子は薫を呼び出す。葬儀で阿部を見たと薫に告げる。しかもオフレコで容疑者となっていた。右京は銃口が火薬の入れ墨になっている。至近距離で腹部に付くほど撃たれている。警察が考えるような、下への威嚇射撃とは考えられないと推理する。タイトル。
二人は木場署地域課へいく。長谷川巡査は一巡査としていたいと昇任テストも拒否していたが、皮肉なもので死んで2階級特進で警部補になった。長谷川巡査は阿部を職質したが逃げて、その時老婆にぶつかって、転倒したのを助け、亡くなるまで付き添っていたのだ。まさに警官の中の警官だ。薫は1課で長谷川巡査に世話になった。奥さんが亡くなった日も捜査に参加していた。犯人を追わず老婆に付き添っていた。老婆の事件の目撃者に聞く。犯人は逃げていた、長谷川巡査は「ごめんな」と謝っていたと証言する。「自分の責任だと」と思っていたようだ。警視庁では、目撃証言がたくさん出てきた。美和子のところに電話がかかる。会うと女性だった。昨日家に長谷川巡査から書留が届いたのだ。中に「全ては自分の責任です、こんな事しかできな自分が無念です」と書いてあった。女性「死んだ女性が姑で、長谷川さんはずっと病院に付いていた、長谷川さんは悪くない、ぶつかった男です、その中に貯金通帳が入っていた、返そうにも、本人も家族もいないのだ、記事を書いてくれ」と頼む。制服姿の写真を載せたんで、興味本位の記事にならないと思った。右京はその文言を見て「まるで遺書ですね。そうだろう自殺したじゃないのかな。ここではっきりしました。でも時間が余るよ、どうしましょう。CM。
情報屋からで捜査1課が阿部を連行させる。事情聴取で、刑事から、長谷川巡査から逃げた、ばあさんが死んだのだろう、殺人も加わるよ。阿部「おれは撃っていない」。警察内では、殺人の容疑者として扱う。捜査課は銃刀法で捕まえているが駄目だ。新聞社でも美和子は阿部を容疑者として書けと言われるが、美和子は容疑もない自供もないので書けない。編集は美和子以外で書かせる。阿部に特命が聞くと「商売品でうたないし、俺は堅気だ、職質で反射的に逃げた、あとで長谷川巡査だと気づいた、逮捕されたのは覚えているが、あの人だけだった、何度も捕まったが、俺をまともに扱ってくれたのは、あの人だけだ、だから、出頭しようとした」。右京「職務質問ではなく、ただ声を掛けたかったのだ、今は堅気だと言ったが、そういえば良かった、逃げる必要はなかった」。薫「出頭したら長谷川さんが死んでいた」。阿部の話では、「殉職したのも、目の前だった」。右京「やはり、100番通報したのはあなたですね」。薫「見たのか?」。阿部の回想、自首しに交番にいったが無人だった、帰ろうとするときに交番の横手で銃声が聞こえた。犯人は逃げたあとだった。駆け寄ると長谷川巡査は倒れるときに右手で自分の銃を下に向けて撃ったのだ。右京「威嚇射撃ではありませんね」。CM。
右京と薫は屋上で長谷川巡査の上司と話す。薫「威嚇射撃ではない」と言う。右京「長谷川巡査は自殺だった」。撃ったトカレフに警察官の制服と同じ糸があった。長谷川さんは即死にならない腹部を選び、トカレフの指紋を制服でふき、トカレフを投げ、その後、手の火薬反応を消すために自分の銃を撃った。右京「これですべてつじつまがあう、その理由は、上司のあなたなら知っていますね、お尋ねしています、その日、おばあさんとぶつかったのは長谷川巡査長ですね、それで阿部の追跡をやめ、おばあさんを助けた」。右京「どうして謝罪せずに死を選んだか」。薫「長谷川さんがそんなことするとは思えません」。右京「彼は地域の住民を愛していた、同様に警察も愛していた、それでも彼は警察を捨てられなかった、苦しんだでしょうね」。右京は遺族に当てた手紙を上司に見せる。「全ては自分の責任です、こんな事しかできな自分が無念です」の手紙を見せる。右京「絶望したでしょうね、彼は」。上司は「長谷川君は苦しんでいました、罪の意識で遺族に詫びたいと言った」。薫「あなたが隠蔽したのですか」。上司「私も苦しんだ、本部の地域部長から逃亡した阿倍のせいにしろと言われた、長谷川君がいつか真実を話すのではと怖かった、正直、彼がが殉死してホットした」。右京「今も同じ気持ちですか」。上司「まさか自殺だったとわ、罪悪感がないわけがない」。右京「その罪悪感も握りつぶすのですか」。上司「私は組織の人間だ、私には同情できない」。薫「あなたは何のために警官やっているのだ」。右京と二人になって、薫「だからって死ぬことはない、俺は地域部長のところに行く、長谷川さんがどれだけ苦しく悲しいか、公表させます」。右京「よく考えましたか、長谷川さんが過失でもおばあさんを死なせた、それは表沙汰になりますよ、彼を最後まで信じ、遺書まで託したご遺族を裏切るかも知れません、彼の死を無駄にすることになりませんか、美談もくずれる、長谷川さんが死ぬほど苦しんで隠した真実です、それを明らかにするならこちらにも相応の覚悟が必要だ、ありますか、では行きましょう」。CM。
二人は地域部長のところに行く。部長「彼は殉職だ、地域に慕われた巡査だ、美談を壊す気か、美談、今の警察にもっとも必要なものだ」。右京「美談でなく真実ではありませんか」。部長「真実を知って、誰が得する?」。薫「損得じゃない、謝罪すべきだ、被害者、遺族、阿部、そして苦しんだ長谷川さんに、そこから全てがはじまる」。部長「噂通りの連中だな、とても警察組織の人間ではない」。右京「警察官を殺すのは警察官なんですね」。自殺ということで、誤認逮捕だ、警察内でも大問題になっている。本庁の警察官房まで巻き込むことになっている。刑事課「知っていたのか」。地域部長「あなたも同じ事したと思う、地域部と刑事部長と仲良くして美談で終わりましょう、仲良くしましょう、一心同体だ」。飲み屋で、薫「真相は闇に葬られるのでしょうかね」。右京は答えない。女将「一言、言わせてもらえば、警察が警察を信じなくてどうするのですか」。右京「僕は信じています」。薫「僕も」。美和子に薫が書けと頼む。美和子が書いたら、情報源が薫だと分かる。官房に相談する。刑事部長「特命係の二人は監視付の謹慎処分で、その間に対処を練る」。監察官「求めた処分理由さえあれば、処分理由を書けば真実が分かる」官房「だって」。右京が生活安全課から出ると、監察官が来て、銃器のリストを見せる「欲しかったのはこれですね、警察は身内に甘い」。右京「それは組織防衛に限ってでう」。監察官「その通りです、身内でも警察を本気でよくしようとする人間には排除の理論が働く、その意味では、あなた方特命係は奇跡です」。美和子はキャップにネタを見せる、特ダネです。でもキャップ「書いたら、オフレコも貰えなくなる、記者クラブにいられなくなる、お前も記者クラブじゃないか」。美和子「だから何ですか」。キャップ「正義の見方の積もりか」。記事にならない。右京は官房と話す。官房長「お前達は状況証拠ばかりだ」。右京「状況証拠をもう一つ、木場署が押収した銃のリストです、トカレフが一つなくなっています、紛失したトカレフの弾と長谷川巡査長を撃った弾が一致したら大変ですね、このままでは、いつか沸騰しますよ、それに鍋に蓋をすれば、吹きこぼれるかもしれません」。部長を二人を官房長が呼んで、官房「本気です、我々が傷つくことはない、我々は悪くない、内村さん、公衆の面前で正義の味方になってみたくない」。緊急記者会見が開かれる。警部補が発表するが、その前に地域部長の懲戒処分となることを発表する。帝都新聞の美和子が質問する。「捜査ミスがあっても関係者処分は事件解決があってからだ、それが発表したのは事件が解決したと見ているのですか」。警部補「そうかんがえて結構です、今回の射殺案件は長谷川巡査の自殺と断定します」。美和子「自殺であると根拠は?」。地域部長「長谷川巡査の遺書が出てきました、刑事部が慎重に行った結果、現場の状況、遺体の状況から自殺であると・・・」。つづく。
事案は、最初から自殺を匂わせる物でした。それがあっさり分かった。そこからが重い物語でした。警察内部の話になると、人情物ですまないので暗くなるよ。右京さんも怒るわけにいきませんでした。官房長相手では、沸騰している鍋に蓋と蘊蓄じみた話しか出来なかった。怒って欲しかったが、残念だ。評価は下がってしまった。巡査の無念が残りましたね。江藤潤さんは昔、映画でよく見ました。懐かしいです。
相棒★★★★ 12話 1月26日放送
薫が犯罪被害者支援会「心の部屋」の見学にくる。23歳の姉をストーカーに殺された佐藤愛(一戸奈未)の心を開こうとしている臨床心理士の堀(樋口浩二)がやりとりしている。姉を殺されたショックと警察への不信のあまり愛はこころを閉ざしたままなのだ。薫は、遅れたことや暇な部署が来て、警察は・・と堀から嫌みを言われれる。イトウヨウコ(42歳)の殺害予告があったが、警察は何もしなかったのだ。そして、2日後、ヤマモトヒロミという人間を殺すという予告電話があり、その通り、山本弘己(山本東)が殺された。警察は最初はイタズラだと思っていた。そして二人目は成人男性なので本人は意に介さなかった。しかしヤマモトヒロミだったら、男とも女ともどちらでもいい名前で、同じ名前はたくさんいるはずですね。殺された二人は生活圏も含めて全く接点はなかった。右京、愉快犯なのか、そうすれば犠牲者が増える。この堀さんは奇妙に挑発的で不信感たっぷりだ。余りにもネガチィブだと、その会で被害者は救われるのだろうか。怨みばかり繰り返す会よりも、前へ進み、人間としての信頼を取り戻すことも大事だと思いますが・・。あの会では時間がそこで止まったままになっている気がする。タイトル。
警察の記者会見で、警察は都内のヤマモトヒロミを探して、外出を減らすように要請した。マスコミはどうして、報道しなかったのだと怒り出す。警察はそんあことすると、大混乱だろうと予想して控えたのだ。そして、パニック防止のために報道の規制を要請した。そこに美和子に犯人から電話がある。右京にも相談する中で電話がある。犯人「予告殺人は知っているか、無能な警察は相手にしない」。美和子「どうして、犯人だという、証明は出来るの」。犯人「山本を殺すとき、原付バイクをパンクさせ、歩いたところを刺した」。右京「間違いない」。犯人「次は都内に住むサイトウアイ、実行日は3日間だ、名前はキングチャイルドだ」。美和子は全く思い当たらない。警察は新聞社に回線を引いて対応する。右京は「キングチャイルドに思い当たらないか」聞くが、美和子は知らない。新聞に大きく報道される。ニュースでも、サイトウアイを報じられる。佐藤愛も引きこもっている、そこに堀内から携帯がある。支援会を引きこもって欠席しているのだ。一方警察から美和子は誰と会ったか、行動を全て書けと言われる。右京は「何が目的かな?」と考えている。刑事「劇場型? 金銭? 愉快犯」。美和子は寝ないで書いていく、薫は心配している。右京「長期戦だ、休みなさい」。そこに電話だ。美和子がでる、犯人「キングチャイルドだ、予定を変更するよ、殺害は今日決行する、それだけだ」。美和子「警察の理由は?」。犯人「警察の無能を知らせたい」。美和子「訴えたいことがあるのね、これ以上関係ない人を巻き込まないで」。電話を掛けた公衆電話を特定して、急行するがいない。指紋、毛髪、足跡も見つからなかった。タクシーの運転手が仮眠していたが、目撃していたいないと証言する。美和子が疲れて寝ていると、捜査課が来て、佐藤愛が怪我したことを言う。美和子「サイトウアイといった」。右京「犯人の罠かも知れない」。薫「サトウアイ・・?」。CM。
佐藤愛が、階段から突き落とされた。病室に堀が来ていて、愛に「僕が守る」という。そして警察も来るが、堀は「彼女は喋れない、何も覚えていない、被害者の気持ちも分からないのか」と怒る。薫は花を持ってお見舞いに行く(もちろん名刺には携帯の番号とメルアドが書いてあった)。愛も喋らない、堀は「彼女は警察に協力することはないだろう」と言う。美和子はイライラしている。そこに電話だ。犯人「キングチャイルドだ」。美和子「あなた、わざと前回サイトウといったわね」。犯人「サトウ、といった、あんたの聞き間違いだ、次は都内に住むタナカクミコと殺害する、失敗しない、実行日まであと一日だ、間違えるなよ、優秀な記者さん」。逆探知で公衆電話だが、緊急配備でも間に合わないなかった。右京「露骨な敵意を感じた、過去に犯人はあなたに不快な思いをさせている」。美和子「本当に思い当たらない」。CM。
また報道される、都内のタナカクミコが多数、申し出てくる。市民の警察への不信感は増してくる。薫の所に、愛がメールしてくる。薫が会いに行くが、堀が車椅子を押している。薫が謝るが、そして薫「犯人はまた殺すと予告している」。堀「それは警察の対応がまずいからでしょう」とこたえ続ける。薫「思わず、愛さんと話したい」と大声になる。堀「帰って下さい」。愛「みんな、怖がればいいだわ、私たちがどんなに怖い思いをしたか、思い知ればいい」。捜査会議でも、殺気立ってきた。薫の勝手な行動をおこっている、警察から正式に謝っているが台無しになった。若手から、自作自演ではないでしょうか。右京「みんな怖がればいい、もしも犯人なら犯人像を勝手にでっち上げればいい、それをしていない、もう一度会いに行くべきでしょう」。薫「勝手なコトするなと言われている」。右京「君が勝手なコトするのはいつものことです」。薫は愛を連れ出す。子供も含めて、警察に多数が申し出て来ている。妹のタナカクミコを連れてきた姉の姿をみた。その姿を見て、愛「おねちゃんに、何もしてやれなかった、助けて上げれなかった、おねちゃんを救えたはずなのに、何も出来なかった」。薫「君のおねえさんを守るのは警察の仕事だ、謝罪しても謝罪しきれない、でも今なら誰かを救える、協力してくれ」。愛「余り覚えていない、犯人は白い手袋で、俺の親切を無視しやがってと言った」。他は、身長は薫より少し小さい、それだけしか覚えていない。薫は皆に報告するが、大した情報ではない。右京だけは、公衆電話でタクシー運転手に職質した、白い手袋、終電がなくなった稼ぎ時の深夜1時に仮眠していた運転手が、捜査線上に上がってくる。CM。
薫は目撃した警官に聴取する。王子キャブだった。キングチャイルドだ。美和子も、そのタクシ−会社を使っていた。運転手で、残業帰りに話掛けてきたが、疲れていたので辞めてと言ったことがある。右京は「それだけで十分だ」。二人はタクシー会社にいく、責任者にお客様アンケートをしていますか、尋ねて見る。伊藤洋子の苦情の葉書があった。秋山という運転手だった。責任者はかみさんと別れてから、変だ。呼び戻そうと手配する。しかし164号車はGPSを切っていたし、無線にも返事しない。二人はロッカーを見るが何もない。秋山の家を管理人と一緒に調べると、新聞の切り抜きが壁に貼ってあった。ノートには被害者の住所も書いてあった。田中久美子が分かった。至急連絡する、直行する。まだ大丈夫だった、早速警察手帳を見せて、保護する。そして、その部屋の下にきたタクシーは警官の制止を振り切り逃げる。緊急配備で、一斉検問する。そこで検問したタクシーは梅原という運転手だが、怪しい客は急に変更して警察病院へ行く。右京達は先回りして堀に携帯するが出ない、そこで二人はサイレンで直行する。愛の部屋の警備の警官が変わったが、その警察官はナイフを取り出して、愛のベッドを刺す。そ子に右京「警察は常に後手に回ると限らない」と格闘する。右京がとり押さえる。強いぞ右京さん。愛がやって来て「どうしてなの、どうして私を」。犯人「覚えていないのか、俺の親切を無視した、忘れたバッグ届けたのに、あんたは礼もいわなかった」。愛「あの時は、おねえちゃんが殺されたショックで」。犯人「いいわけはいい、俺の親切に礼をしない奴は生きている資格はない、馬鹿野郎」。右京「そんな身勝手な理屈を許すわけにはいかない、これからあなたが死の恐怖に怯えて生きるでしょう、あなたの犯した罪の代償は重いですよ」。薫「愛さん、大丈夫、君の御陰で犯人を逮捕できた、忘れないでくれ、君の勇気が人の命を救ったのだ」。堀「分からないのですか、愛さんは疲れている」。薫「忘れないでくれ、君の勇気が人の命を救った」。愛は去っていく。薫「秋山は頻繁にトラブルを起こして、怖がられていた、些細なことを逆恨みしている、罪もない人を殺す、そんな奴が増えている気がしませんか」。右京「そうでないことを祈るばかりです」。美和子がやってくる。捜査課から2人も参加する。堀の心理グループ治療で、愛「姉が死んだ時、姉を見殺しにした警察ばかりでなく、全ての人を怨みました、でも、今は違う、ある人たちの御陰で、人を信じることが出来ました、そして少しの勇気を持てば、誰かの役に立つと分かり恐れは消えました、本当に有り難うという気持ちで一杯です」。皆の拍手があった。特命係と、捜査課二人もやって来ていた。
被害者支援の会で、恨み言を語り会っても長期的には解決しない気がした。愛は警察も怨んでいるが、愛は自分自身も責めていた。自責や怨みから抜け出すには、次の何かをすることだと思う。世の中は持ちつ持たれつとい古き良き時代の言葉を思い出した。昨日の救命病棟と同じで、警察や病院という既製のものに頼るばかりでなく、生きる人は、自分が出来る範囲で、ささやかでいいから協力していくことですね。先週に続いて、厳しい話しだった。できれは今日の犯人のような犯罪者が出現しないようにして欲しいものです。世の中の豊かさとは、そんな犯罪が少ない社会が一つの目標なのではないでしょうか。今回は右京さんのお叱りもテンションが低かった。薫が頑張りました。犯人は意外でしたが、あり得るかなと納得しました、笑。
相棒★★★★★ 11話 1月19日放送
亀山が市が谷警察署からでると、不審な男・小見山(信太昌之)と出会う。亀山は警視庁に一緒に行き、右京に小見山を差し出す、20年前に殺人したという。タイトル。
20年前、アパートで若い女性高校生・坪井里子(小林千恵)は押し込みで絞殺された。全く犯人の正体すら分からなかった。刑事は15年や民事は20年で時効は成立している。謝罪の気持ちがあるか聞くが、小見山は全くないと答える。しかし、俺は狙われていると亀山に訴える。調べると、事実と一致し、犯人しか知り得ない事実もある。間違いなく犯人だが、何故今出てきたのだろうか? 捜査課は、マスコミ対策もあり、捜査することにしたが、小見山は事件の内容を喋らない。そして、俺を殺そうと狙われている。刑事は罪悪感だろう、遺族に謝れというが、小見山は顔がばれて町を歩けない、と嘯く。更に、俺を送検されても、起訴出来ない。俺はここを出るのも自由だと叫ぶ。出て行こうとする小見山を、亀山は遺族に謝る気はないのか聞く。小見山が「ない」と答えると、亀山は小見山を殴る。熱血・亀山は告訴するならしろ、と言う。右京は1課2係(継続している事件を捜査ところ、テレ朝の「おみやさん」の部署に似ていますが)に行っている。捜査課はマスコミに犯人が自首した事実だけを報告する。それをテレビで聞いた里子の父・坪井貞一(上田耕一)は驚き、坪井の妻・幸子(吉村実子)は倒れる。吉村実子さんだとは気づかなかった、懐かしいです。右京は2係の港刑事(清郷流号)に聞くが、当時500人体制でやったが、被害者が目立ったこことのない高校生だったのです。港刑事も事件に関わったようだ。新聞で、美和子も「終わったのか? 特集したい」とデスクに頼むが、もう終わったと答えるだけだった。美和子は調べ始める。遺族の坪井貞一が警察に来て、回り回って、特命係にやって来た。右京は「復讐殺人や犯人の親戚の人権も守る必要がある」。坪井貞夫は「妻が倒れて入院したが、すぐに帰れます、妻はあの日も、里子から、いい話しがある、と言われ、急いで家に帰ったら、里子が死んでいた。私たちは、里子が何を話したかった気になっていました、1週間後、妻は手首を切りました。巡回のお巡りさんが見つけてくれましたが、妻はあの時死ねばよかったという、しかし、私は何も言えません」。右京「犯人の名前はいえません」。坪井「また来ます、何度でも」。二人はカクテルバーで、右京「時効は、捜査が長くなると冤罪をつくりやすい、犯人が逃げた間に同じ贖罪の苦しみがあるためにある」。アパートで小見山が死んでいた。20年前の高校生殺人と手口は同じだ。捜査課はそれだけで、遺族が犯人ではないかと疑われる。ただ、どうして、小宮山が犯人と知ったか。特命係に、遺族が昨日、家に来た刑事に会いたいと面会に来ている。亀山が同情して、遺族の家まで行ったのだ、しかし中には入っていなかった。それで、もめているところに。捜査課は特命係にも小宮山殺人の件を知らせる。さすがに二人もショックだ。
早速亀山は監察官に査問される、亀山は坪井家に21時頃に行った。しかし会っていないし、教えていない。小見山の死亡時刻は23時だ。時間的には可能だ。亀山は窮地に追い込まれる。監察官は別れ際に「処分は重くなる、3日後にでる」と言う。この間に何とか事件を解決しろと言うことですね。出来るかな。坪井夫婦は右京に「また来ます」と言う。坪井は亀山を見つけて「あなたは、教えてくれますね?」と同情してくれたことを感謝する。しかし捜査課が坪井夫婦に事情を聞く、アリバイはなかった。右京「君の軽率な同情が二人を被疑者にしてしまった、時効は、二人にとって何だったのでしょうか、小見山が死んだことで、娘さんのいいたいことが何だったか、全て分からなくなりました、無念です、私たちが出来ることは二人の無実をはらすことだけです」。そこで亀山はアパートの管理人に行き、小見山の音楽が大きくて苦情があった。特命係の二人は鑑識から、小見山の部屋に指紋は2つあり、そして拭き取った跡もあったことを知る。犯人は慎重なのかずさんなのか分からなかった。衝動的か計画的か分からないのですね。捜査課は坪井夫婦にアリバイないと報告に来る。隣人は23時頃に、隣から出たのは、おっさんでした、うるさいかったと証言する。捜査課が坪井の写真を見せるが、あっさり違うと答えた。鑑識では指紋に前歴はなかった。CM。
美和子は1週間後の坪井幸子の自殺未遂を助けた警官の記事を見つける。隣人は司法試験の1次が通ったところだった。彼の話では、小見山に訪ねる人はいなかったし、隣人も小見山を知らないし、部屋に入ったこともないと話す。指紋を右京「一つは犯人、もう一つは・・・」。二人が特命係に帰ると坪井夫婦が来ていた。貞一「犯人の名前を教えて下さい」。幸子「聡子を置いて出かけたことを後悔しています」。しかし美和子も含めて3人で話をする。美和子は見つけた巡査に聞きにいった。この巡査はこの事件で推薦されて刑事になった港刑事だった。そして、二人は隣人のところに行き、港刑事の写真を見せると、隣人は「隣から出てきたおっさんだ」と答える。またまた警察内部の犯行になると厭だなと思い出した。CM。
港刑事のところに特命コンビがやってくる。小宮山のところからあなたの指紋が出た、話して下さい。そこに、捜査課がやってくる。監察官が港刑事を査問を始める。捜査課では、記者発表はどうする。港刑事のことを発表すると、20年前の事件の犯人が小見山だと分かることになる。課長の首で済むのだろうか。特命係に坪井が来る。右京が対応するが、貞一だけだった。妻幸子は身体が悪かった。逃げて面会しなかった亀山に、右京「我々警察官だけは目を背けてはならない」。亀山「俺は強くない、もうじき全部が公になる、犯人の名前も、殺されたことも、その殺人犯人が刑事で、自殺から救った巡査ですよ、苦しみますよ」。右京「現実はもっと残酷なんですよ、指紋で全て分かりました、問題は誰が殺したかではなく、何故殺されたかなのです」。二人が行こうとすると、すれ違った小野寺官房室長「さっき被害者遺族に会った、いつまで続ける、お前らしくない、仕方ないことだ、警察組織には限界があるんだ」。右京「だとすれば、時効制度という制度にも限界が来たのかもしれませんね」。港刑事に監察官「あなたなら可能ですね、自首したのが彼だと」。港刑事「部屋に行って、遺族に謝罪するように言った、でも応じなくて」。隣人のところに二人が行く。右京「確認したい事があります」。亀山「隣と付き合いがなく、入ったこともなかったと言いましたね」。隣人「ないよ」。右京「不思議です、あなたは夜遅くまでレコードを駆けることを知っていました、それは演歌、ポップス、ジャズ・・」。隣人「クラッッシクでした、詳しくないけど、分かるよ」。右京「そういえば、隣にはクラシックのレコードたくさんありました、もう一つ疑問があります、なぜレコードだと分かったのですか」。亀山「みな、音楽だと言っていました」。右京「しかしレコードだと特定したのはあなただけですよ、レコードプレイヤーがありました、それは部屋に入らなければ分からないはず」。隣人「言葉のあやだよ、レコードと特定したことない」。右京「人付き合いのない隣の部屋に、一つだけ招待不明の指紋があります、あなたの疑いをはらすために、指紋を照合してみませんか」。亀山「隣には一度も入ったことないのですよね」と念を押す。右京「すずきさん」と勢いよく詰め寄る。あっさり隣人「すみません、僕です、殺してやりたいと思った、うるさくて、文句を言いたかった、あいつが訳の分からないことを言うからだ」と最後は切れる。回想、隣人「凄いのでヘッドフォンで聞いて下さい」。小見山「こんな生活はもう御免なんだ、ずっと、こうやってきたのだ、20年こういう生活をしてきた」と逆ギレされて、隣人は思わず首を絞めた。隣人「訳分からない、あいつのせいで全部パーだ、弁護士としての未来がパーだ」。右京「あなたは弁護士になるべき人ではなかった、ただ、それだけのことですよ」。捜査課と話し、小野寺官房室長「20年前の事件は何も言わなくていい、犯人は民間人だった」。監察官「被害者も殺人犯ではなく、単なる被害者にすると、ありふれた殺人事件として発表するのですか」。小野寺「そうです」。監察官「港刑事は懲戒免職が適当と」。小野寺「それでは大事になる、港刑事は所轄の交番勤務に戻す、亀山は今回の手柄と相殺して、3日の謹慎と減俸、公にするとね」。テレビでは小見山殺人の犯人・鈴木隆(正名僕蔵)が捕まったニュースが流れる。アパートの部屋が隣同士で・・見ていた坪井貞一はテレビを切ってしまう。あの事件の関係者の事件だが、ありふれた事件になっていた。そして、特命係では、亀山に帰るように命令されたが、坪井夫婦がやってきた。貞一「妻が入院することになりました、今度はいつ退院出来るか分かりません、今日が最後のお願いです」。もう幸子は治らない病気なのかも知れませんね。妻幸子「里子は生きていれば37歳です、子供がいたかもしれません、それなのに殺人の時効は15年、何故15年で民事でも20年なのですか」。涙目の貞一「教えて下さい」。亀山「教えられません、もうしわけありません」。貞一「こんなに頼んでも駄目めですか、あなたが苦しんでいることも分かっています」と二人は抱き合って泣く。こっちも貰い泣きした。右京「あの姿を、我々は忘れてはいけません」。おしまい。
泣けました、今問題になっている時効問題を正面から扱いました。犯人は途中で何となく分かりましたが、刑事さんが犯人でなくて良かった。それにしても、刑事さんが処分されたのは疑問が残る。訪ねなければ、その日に殺人は起こらないが、いつか起きていたでしょう。結局、小野寺みたい鉄仮面のことなけれ主義しか警察内部に残れないのか。しかし今回は本当に良かった。切なかった。評価5つ★だ。久々に初めから真面目に見て、良かったよ。時効などの法律が高齢化社会で長生きするようになった時代では延長することが、必要なのでしょう。昔の人生50年の時代の15年と、80年の時代の15年では全く違いますね。ゲストも良かったです。坪井夫婦はいい人でした。ほっとしましたよ、犯人でなくて。正名さんよく見ますね。里子の父・坪井貞一(上田耕一)、坪井の妻・幸子(吉村実子)、小見山(信太昌之)、坪井里子(小林千恵)、隣人の鈴木隆(正名僕蔵)。
相棒★★ 9話 1月5日放送
(公式HPから)
IT会社『DRAGON』に潜入していた公安刑事森本達也(小林高鹿)が行方不明に!
社長の北潟(保坂尚輝)に極左組織への資金援助の疑いがかけられていたのだ。失踪の届出をしたのは同社に勤務し、森本と交際していた設楽聡子(吉野きみか)。
この謎の失踪事件を調べるため警察庁の小野田(岸部一徳)が密かに右京と薫に捜査の依頼をした。しかも二人にも潜入捜査をさせたのである。
警備員に扮する右京、そしてビルの設備担当者に扮する薫だ。そんなとき、社長の北潟の元に切断された左腕が届けられた。差出人は森本。鑑識が調べた結果、森本が残した指紋と送られてきた左腕の指紋が一致した。一体どういうことなのか?
右京は警備員として同僚警備員の葛城(温水洋一)とビルの巡回をする。
薫は設備担当者として聡子に接触を試みようとする。なんとかカラオケボックスにまで誘い出すことに成功したが、肝心なときに聡子の携帯に死んだはずの森本の携帯から電話が・・・!
電話が終り戻ってくる聡子だが様子がおかしい。案の定、お開きとなってしまう。聡子のあとを追いかける薫だが・・・。
翌朝、東京湾で片腕のない黒焦げの焼死体が発見される。もしや!?遺体は森本のものなのか? となれば左腕の送り主はだれなのか?
数々の疑問点が出てくる事件・・・失踪、届けられた左腕、指紋、そして片腕のない焼死体。これらはすべて一連の事件として関係があるのか?!
聡子の携帯にかけてきた相手は誰なのか? そもそも公安刑事の森本という人物はいたのか?潜入捜査を引き受けた右京と薫が見事なタッグで、全容解明に動き出す!
葛城が駐車場に来ると、右京らが待っている。右京は警察手帖を見せて、葛城に「公安の警官でしょう」と言う。そして、小野田に会って貰う。小野田「元気そうじゃない、今は葛城だって、 」。葛城は敬礼して「ご無沙汰しています。森本の右腕は君の仕業? 右京が言うので」。右京「森本は自殺だったのでしょう、そんなに焼く必要がなかった、不名誉な死を庇ってやりたかったのでわ」。小野田「仇を討つつもり、潜入先の女性と恋して」。「だけど僕らも人間だ、恋もすれば、失敗もする、分からないでしょう」「じわじわ追い込むつもりだったが、邪魔が入った、尾行が下手だ、手紙が入った」。葛城は持ち基の手紙を聡子に手紙を見せた。彼女は恋人が受けた屈辱を知って、怒った。聡子は殺された、犯人は北潟だ。葛城が帰ろうとすると、したい損壊で同行願うと薫が捕まえるが、葛城は逃げてしまう。 車でのチェィスが始まるが、子供を除けて右京は見失ってしまう。右京「彼の行く先は分かっています」。CM。
球場に葛城が来ると、照明が付く。そして、葛城が登場して、北潟「あんた公安だったんだ、取引って」。葛城「でてこいよ」。そこに右京と薫も出てくる。右京「あなたの目的地は北潟社長だ」。葛城は北潟と手錠で繋ぐ「聡子を殺したんだな、白状しろ、そしたら許す、それが取引だ」。葛城の身体にはダイナマイトが撒いてある、そして点火装置がある。北潟は「正当防衛だ、殺した」と言う。葛城「どこにも捕まらないところだ」。薫「難易なる」。葛城「自己完結だ、落とし前は自分で付けないと」。北潟「ここで死んでも仕方ない」。右京「覚悟しているようですね、木っ端微塵も覚悟していますか、聡子殺人で、厭な想いをして、屈辱で生きていかなければならない、長い間、屈辱を会わせませんか、簡単に死ねると思ったら大間違いだ」。葛城は気が変わり、右京らに捕まる。右京「あなたも、来ませんか」。葛城「押すよ」。右京「君は、北潟社長を連れて逃げなさい」「5つか数える、もしも何かあっても自己責任ってことで」。二人は逃げない。薫がスイッチを押そうとする葛城に取りかかり、捕らえようとする。その時狙撃班は葛城を撃つ。薫は怒るが、事後処置が済んでしまう。小野田「狙撃は指示していない、公安の刑事が 」
右京「彼の本名は?」。小野田「知らない」。右京「僕が奪ったんですかね、自己完結のチャンスを」。薫「説得を諦めて、逃げれば良かった? そんなことないですよ」。小料理屋で薫は語り、美和子は事件を記事にしようとする。重苦しい空気が流れ、終わる。
相棒★★★★ 8話 「誘拐協奏曲」 12月15日放送 1月5日アップ
(公式HPから)
通販会社のイメージキャラクターが無断で使用されているとの訴えを受け、右京と薫はその通販会社へ行く。今井社長(尾藤イサオ)に問題のサイトを見せてもらうと、確かに著作権法違反の疑いがある。被害届など説明しようとすると、秘書の野呂(徳井優)がやってきて、先代の前田社長(渡辺哲)を誘拐した、という電話が入ったという。自分たちがいるのだから、と電話をスピーカーに切り替え、右京らも犯人の声を聞くことに。するとボイスチェンジャーで変えられた声が響いてきた。「前田社長を誘拐した。ビルを見張っている、誰かがビルに入れば警察とみなし人質の命はない。要求は5億円…」。
法外な身代金に愕然とする今井だが、前田は7年前に失踪していた。ついさっき法的に死亡が認められ、遺産を妻の房江(深浦加奈子)が相続したという。今日死んだ人間が誘拐された?今井ら幹部はイタズラかも、と疑うが、まだ社内にいた房江は「主人の命を第一に」と特殊班係への通報も拒否する。右京もイタズラかどうか判明してからに、という。
7年前、前田は今井と井勢谷常務(浅野和之)の3人で新しい配送センターの建設候補地へ下見に出かけた帰り、そのまま行方がわからなくなったという。失踪直前に行われた創業記念パーティーの写真を見ながら、右京らは事情を聞くが、今井によると会社も順調である。創業者でもある前田はかなりワンマンだったらしく、失踪の原因が会社にあったとは思えないという。前田の失踪後、当時常務だった今井が社長に、当時経理課長の井勢谷が常務に大抜擢されたが、専務の本間(河西健司)は当時と変わらず今も専務だという。そして、秘書の野呂は前田の失踪後、リストラされたところを今井に拾われて入社したらしい。現時点で社長が失踪したことで得をしたのは、社長に就任した今井、課長から常務になった井勢谷、そして採用された野呂、ということになる。それにしても失踪といい、誘拐といい、謎だらけだ…。
犯人から二度目の電話が入り、前田社長が声を聞かせた。これでイタズラでないことが判明した。仕方なく5億円を用意することになるが、それだけの融資を受けるには株主の承認が必要になる。しかし、それでは犯人が指定した時間に間に合わない。すったもんだしているところに、タイミング良く犯人から電話が。今井が、銀行から融資を受けなければならないこと、そのために筆頭株主の許可を取らせてほしいこと、を犯人に告げると、意外にも犯人はあっさりOKした。それにしてもなぜ犯人は3回目の電話をかけてきたのか。まるでこちらの様子がわかっているような…。そんな右京の言葉に今井らは騒然となる。
筆頭株主の妙子(牛尾田恭代)がやってきた。妙子は最初「5億もの散財は困る」と渋るが、周囲の説得に渋々承諾した。とりあえず自社の役員たちと相談するという。どうやら身代金は用意できそうだ。ホッと胸をなでおろす薫に今井は怒りを爆発させる。実は妙子は前田の愛人。スキャンダルになりかけたところを今井は必死で隠したらしい。それで房江と妙子の間に微妙な空気が流れていたのか…。
妙子が自社の役員たちの許可をとりつけて戻ってきた。と、そこへ犯人から電話が。なんと犯人は現金5億円をすべて海に捨てろという。
相棒★★★★★ 7話 「罪にはならないが、つけは払わなければならない」 12月8日放送
元事務官殺しの容疑者・知念が捕まった。どういう訳か、亀山が事情聴取を捜査課の依頼で、容疑者を落としにかかった。亀山は長い容疑者の話を3時間も聞くことになった。そこに右京が行くと、容疑者を帰してしまった。右京の説明では、自首マニアだったのだ。右京も以前話しを聞いたことがあるのだ。殺しが怒る。八尾敬吾、常務だが、胸をナイフで一突きで、傍には白い本が起きてあった。事務官殺しに似ている。会社にいくと、恨みをかうような人ではない。米沢は「熱血鑑識官米沢のドッキリ事件簿」を書きたいことが判明した。米沢さんがいないと特命係は成り立ちませんね。タイトル。
指紋はない、所持品リストを米沢から秘密で入手する。二つとも、世田谷南図書館の貸し出しカードがあった。早速、聞き込みに行く。二人は以前来ていた。二人は面識があったか聞く。貸し出し図書の検索をする。自分史作りの本を借りていた。二人とも自伝を書くつもりだった。図書館司書の辻村(高岡早紀さんが登場)が話す。出版不況で、出版社の苦肉の策だ。亀山は二人に接点があると推測された。亀山の後輩に聞くと、被害者二人は1000万円を引き落として、誰かに渡していたのだ。右京は図書館に行くと、自首マニアの知念がいて、そこは常連の指定席だと教えてくれた。そして、知念「岩佐さんを殺したのも、八尾さんを殺したのも私です」。右京「いい加減にしないと逮捕妨害で逮捕されますよ」と叱る。図書館の辻村(高岡早紀さん)は初老の男性の清水と食事している。清水は自分の人生をを話している。ボイスレコーダーが動いている。CM。
右京が見るところ、食事は一人5万円のコースでした。右京は、その初老の男性の清水に身分を偽って話しかける。パーティで会いましたね、右京は「イギリス生活が長いが、清水さんは確か」。清水は「中東勤務が長、湾岸戦争で大変だった」と嬉しそうに話す。清水「自分史をつくろうとしている、ある人に勧められて、友人や飲み屋に渡そうかと思っている、それに人の悪口や会社の不正も今なら書けます、ストレス発散になる」と語る。右京は辻村に会い「自分史作りは癒しかも知れませんね」。辻村「人の人生は一冊の本です、同じようで違う、話している人は、皆熱心です、会社を退職したひとばかりですか」。右京「山あり谷ありです」。辻村「岩佐、八尾さんにも頼まれていました」。亀山「じゃ、まだ白紙ですね」。そこに捜査課がやってきて、辻村は事情聴取され、お金を受け取った事実を認める。辻村「自由に使って良いと言われた、出版費ばかりでなく、口述筆記の手数料なども含んだ金です」。刑事「気を許したのでは」。アリバイを聞かれると辻村は「岩佐さんの時は本の整理、八尾さんの時は清水さんと一緒に食べていました」。刑事が清水氏に聞きに行くと、清水は証言し「庇う理由はない」と言った。しかし刑事から深い関係ならば、便宜を図ることになりアリバイではなくなると言われ、清水は怒り出した。後日清水は知り合いの弁護士を通じて、警察に抗議して、清水や辻村の身辺に尾行を付けることが困難となった。小料理屋のたまき女将でコンビと美和子で飲んでいる。美和子「男は自慢したがりだ」。右京「男達の話しを聞くことが辻村さんには意味があるのですかね」。美和子「お金でしょう」と、美和子の心もすさんでいる。爆。CM。
特命係は辻村の家を訪ねると、本だらけの家だった。右京は辻村の生活を知りたいのだ。両親が蔵書家だったので最初からあった。そしてある本は殆ど読んでいると言う。本には色々の人生が詰まっている。右京「維持するのは大変でしょう」。辻村「篤志家が援助してくれる、本は人類の財産です、あの方の本も並べたっかた、空っぽの私の人生を埋めてくれるからです」。亀山「白紙の本があったが、心当たりはないか」。辻村「ない」。亀山「自分史は未完、白紙と言うことを表しているのか」。右京「自分史は書き上げるのですか」。辻村「最後があのような死では、残酷で書き切れませんね」と答える。コンビも決め手を欠いたまま去る。図書館で、亀山「怪しいが、動機がない」と席に座る。右京「そこは指定席ですよ」。亀山「ここはカウンターがよく見える」、この言葉で右京は何かを思いついた。図書館で司書の同僚は「彼女が来てから、男達の心をざわめかすのです、私は静けさと平穏さが欲しい」。辻村は清水とレストランでワインを飲んでいる。清水は信じて良いか聞く。辻村「清水さんの詩集は好きだ、同じ孤独の匂いがする、本当のあなたを知っているのは私だけ」。清水は金を銀行からおろしている。右京と亀山が駆けつける。第3の被害者が出るのを防ぐためです。亀山「同じようにして2人死んでいる」。しかし、清水は聞こうともしない。そして、清水「あなたに退職者の気持ちが分かるか」と辻村に渡す。亀山「詐欺じゃないか」。右京「清水さんの意志ですから」。そして、自首マニアの知念さんが自首していた。しかも知念は「嘘つきでない」と血のついたナイフを持っていた。亀山達は取り押さえる。CM。
鑑識ではAB型の血だった。2番目の八尾さんと一致した。知念はまた、長い話しを始める。動機は岩佐や八尾の華麗な人生が羨ましかったのだ。そこに、右京が入る。右京「一つだけ聞きます、知念さん、以前証拠はあるのか聞きました、あの時すぐ証拠を出さず、今ころ出したのか」。知念「あの時はなかったが、昨日私の部屋から出てきたのです」。それで、犯人が知念の部屋に凶器を置いたのだと分かった。それが出来る人物は限られてくる。しかも犯人は、二人ともお金をおろす所を見ていないといません。そこで調書を調べる。今はクレームから清水と辻村の尾行はなかった。右京と亀山は辻村の家に急ぐ。清水は花を持って歩いていると、男の大滝がナイフを持って襲う。男は図書館の指定席の男・大滝だった。大滝「彼女に近づく男は許さない」とナイフを襲う。亀山は間に合った。ストーカーだったのだ。大滝も辻村に自分史を書いて貰う約束だったが、書いてくれなかった。大滝「彼女が書くのは自分の伝記だけ」。事件は解決した、それを清水に報告するが清水は「あなたの言うことは信じない、彼女を信じています」。亀山「まだ分からないのか」。右京「最も邪悪な人間も天使の顔をしているそうです」。亀山は辻村に聞くが「私は、お金を頼んでもいませんし、悪いことをしていない」。右京「罪にはないらないが、いつかあなた自身が、このツケを払わないといけないときが来ますよ」。夜の町で、辻村はまた、次の標的を見つけたようだ。
録画し忘れていた、涙。だから見直せないので、全くいい加減です。間違い容赦下さい。見事だった。知念さんの長い話しも自分史を語る衝動なのだ。辻村の本好きと聞き上手であることが色気になり金になる犯罪すれすれの行為の空虚さ。清水も退職後の空虚さと埋めるために若い女性に一人にだけ語ることも本を作ると同じことなのだ。犯人も貢いだのに本を作って貰えず、次の標的へ移る辻村に愛と憎しみから、辻村に復讐できず、その標的を殺害していく悲しさ。全てが上手く絡んでいた。退職者の自分史作りのブームの表と裏を見事についてきましたね。辻村の犯罪にならないが、詐欺ギリギリの行為は、多分本当にツケを払わないといけないのでしょう。逮捕できないから、右京さんの啖呵も迫力はなかったのが、残念だ。高岡さんが怪しげな色気で、心が虚ろな女性を演じていましたね。自分も一発でやられますね。そして、本が好きな人が、このように心が空虚に描かれたのは残念だ。自分も本が好きだ、本を読むことは一見、現実逃避に思えるかも知れないが、深く人生を知り考えることになるはずですがね。とにかくテーマの秀逸さ、キャラの哀れなまでの深さ、役者の演技も妥当な、珠玉のドラマだ。ゲスト 辻村:高岡早紀さん、清水:浜田晃さん、八尾:飯塚正臣さん それにしても、録画予約して忘れて、録画の赤ランプついているものと思っていた。自分の愚かさにも泣いた。
相棒★★★ 6話 新キャラ登場で、微妙な絡み 12月1日放送
特命係に、陣川刑事(原田龍二さん)が配属になってくる。よく知らないで「お前にピッタリの所がある」と言われたのだ。捜査一課一係で経理担当だったが、捜査したくて頑張って2回誤認逮捕したのだ。歓迎会で、悪酔いして、陣川「島流しなのですか」。右京「島流しという表現をなさる人もいます」。翌日、案件がないので、陣川がいう、向かいのアパートに指名手配の女とそっくりの人がいるのだ。そこで陣川のアパートに特命係の2名はいく。部屋中で、指名手配の写真が一杯貼ってあった。帰ってきたので、早速張り込んでみる。亀山「マジですか」。ハル子(遠藤久美子さん)は30分も電話してのんびりしている。仲間がいるはずだと、交代で張り込む。亀山が見ていると、不審な男が盗聴していた。降りてみるがタバコしかない。ハル子のデザイン学校にいっているので、張り込んでいる。陣川は「彼女は悪いことする子ではない」。指紋を採取したいのだ。しかし高級車を乗り回す若い男がハル子を迎えに来ていた。バイトの見せに入り、亀山がネコの写真の落として、彼女が拾う。ネコの名前を聞く。ハル子が客から絡まれて、陣川は思わず止めに入る。印象を持たれてはいけないのだ。顔を覚えられても困るが、陣川は一般人と同じで顔見知りになってしまう。亀山は最悪だが、陣川は彼女に行為を持ってしまった。右京が見ていると、ハル子の部屋に男が来ていた。
そして、部屋の男が自転車で帰る。部屋の灯りをつけなかった。指紋からははる子の前科はなかった。タイトル。
張り込むとハル子のゴミを持って行く男がを追っている。タバコの男だ。大麻パーティの厚労省の麻薬管理官だというが、厚生省という。右京は見破り、オーナーの息子で、下着泥棒をしていた。盗聴もしていた。ゴミ袋から、血の付いた財布が出てきた。今日のゴミからも血の付いた、女物のシャツと財布が出てきた。捜査課はラブホ殺人事件を調べている。スタンガンで意識を失わせ、後ろから刺すのだ。鑑識の米沢さんを連れてきて、アベック宝石強盗は逮捕された、と告げる。早速鑑識を内緒で頼む。CM。
右京はストカー男の日記を見ている。前の事件も女の子が来ていたのだ。亀山は色々な推理を述べる。陣川はハル子に惚れているので、捜査から外して貰う事にしようとするが、陣川がいない。携帯するが、陣川は単独行動する。バイト先にハル子の行動を聞き込みに行く。昨日は一緒に飲んでいた、バイトが1時間遅れた。陣川は彼女が持っていた合い鍵を借りる。亀山はハル子を尾行している。そこに美和子が来る。今男いないから、話しこんでいる。そこに右京から連絡がある。緊急事態ですぐに戻れということだ。米沢さんの鑑識で、ゴミの指紋と殺害現場の指紋が一致した。陣川は合い鍵で部屋に入る。まるで素人だな、単独行動はいけないし、勝手に侵入するのもまずい。罠である可能性も疑われる。陣川はタンスにスタンガンを見つけたが、後ろから殴られる。CM。
右京と亀山がハル子の部屋に入る。友だちしかいない。二人は凶器を聞く。台所のシンクのしたに布で巻いた物を見つける。ナイフだった。血の付いた凶器だった。更に調べると、縛られた陣川が見つかった。どうして殺さなかったのかな。友だちの二人がハル子の仕業よ、と言うが、右京は「無理だ、所轄が保護しています」。亀山「お前らの仕業だろう」。右京「あなた方が来た翌日、ゴミの中から殺人の物証が見つかっている」。友だちA「偶然だわ」。右京「いいえ、血の付いたTシャツ、お前来ていたんだ、居酒屋でバイトしていたとき」。友だちB「同じTシャツは山ほどあり、妄想で犯人にするの」。亀山「指紋が一致している、逃げられない」。友だちA「人権侵害で訴えるわ」。右京「いい加減にしなさい、人権侵害をいう資格はありません」と大声で叱る。さすがに静かになる。陣川「ハル子さんい恨みでも?」。友だちB「いい子ぶっていたのが気に入らない。陣川「そんな理由で」。友だちA[遊びよ」。陣川は怒り、女の胸ぐらを掴む。右京「あなた方には法の重い裁きが待ってます、そこでは遊びは通用しませんよ」。所轄でハル子に告げると、ハル子「ヒロミとユリが」。右京「出会い系サイトで何人もの男を呼び、スタンガンで気絶をさせ、金を奪う」。亀山「抵抗されるとナイフで刺す」。ハル子「それを私のせいにしようと」。陣川「ショックだと思いますけど、気をしっかり持って下さい」。ハル子「私を疑っていたのですか、殺人犯と思って調べていたのですか、ひどい」。右京「いえ、陣川君はあの二人が怪しいと思い、あなたに被害が及ばぬように見守っていた」。亀山「陣川に危害が及びそうになった位で」。ハル子「ごめんなさい、失礼なことを言って」。しかし、ハル子のフィアンセが駆けつける。陣川の恋は終わった。がっかりする。しかしたまきの小料理屋で陣川は盛り上がっている。次の日、陣川は結婚退職者が出たため一係に戻される。これ以上、特命係におくと悪影響を受けるからだ。戻ったはずの陣川は新たに指名犯人のびらを持てくる。笑い。
他愛のない絡みで面白かった。かみさんも大喜びだ。これからも陣川刑事が続き、特命係は発展していくのかと思ったら、戻された。オーナーの息子のストーカー男に麻薬管理官と言った時は本気にしてしまった。最近は詐欺が大井が、右京さんはひっかりませんでしたね。自分も厚生省と言ったので変に思いました。しかし犯人はちょっと意外でした。そんな理由で人を殺すのか、怖い時代ではある。そこらがちょっと納得できませんでした。最後に右京さんの啖呵が出て良かったです。
相棒★★★★ 5話 やっぱり楽しいわ 11月24日放送
夕月は婚約したことが、無実の証明だと居直る。右京はトイレの壁紙を見たか、聞くが、夕月は見ていない。右京、誰が壁紙を貼ったのでしょうか。右京、夕月と脚本家古谷とは未入籍だから、不倫ではない。しかし、あんな凝った手口が解せません。亀山は、女優ですから、で片づける。現場を検分にいく、調べると2階のトイレのスリッパに長い髪の毛があった。夕月のものだろうか? 鑑定するためには、夕月の髪の毛が欲しい。どうしてつまらない嘘を付いたか、訳を徹底的に聞く。夕月は髪の毛を1本抜く。マスコミに夕月は婚約を発表する。米沢さんの鑑定では同一人物だった。これだけでは追いつめられない。所轄の亀山に、捜査一課のみなさんが、証拠を一人じめしないように言う。そして、捜査課は任意で夕月を調べる。夕月は壁紙を貼ったことを認めた。壁のメモも見たが、読んでいません。捜査課、まねて亭主を殺したのでしょう。飲み屋で、右京、見ても、殺した証拠にはならない。そこに居た美和子が、男は付き合っている女は精算したくなるものです、と言う。女将のたまきも賛成する、爆。そこに珍しく米沢が来て、非公式的な話しをしたい、髪の毛はねつ造されたものだ。鑑識は首ですね、しっかり調べていました。右京はあっさり認めた。単なる突破点です。亀山は自分が馬鹿にされたように怒って出て行く。CM。
麹町東署では、松永は刑事と喧嘩した。帰ってマスコミに報告すると言う。血を流して「ごらんの通りです」。亀山は一人でイライラしていたが、そこに美和子が来て、合い鍵を返す。右京は反省していると言う。CM。翌日は殴られたマネジャーの顔で大きな記事になっている。右京は亀山の所に来て、戸籍謄本と請求する。夕月と古谷のものだ。スキャンダル新聞では、毒婦と情夫で面白く書かれている。二人はかねてから行きたいスペインへ行こうとする。空港で、右京が来る。1ヶ月分を支払っている。そして車がある。とすると、右京は多分海外だと思いました。連れて帰られた。CM。
右京は古谷の家で聴取する。右京「紙切れで束縛されたくなかったあなたが、松永さんとはあっさり結婚するのか」。夕月「私は夫を殺していません」。右京「そうです、あなたが殺したのは実の父親です」。夕月「獣よ、あいつは獣よ、私は初めて会って恋をしたのよ」。右京「2歳の時に両親は離婚したのですね」。夕月「父は死んだと聞かされ、そう思っていた、母が死んだが、祖母に女優になることを反対された、しかし高校の時に、その祖母が亡くなった、私は女優のレッスンをした、そこに古谷が来た、最初から惹かれた、でも、それは父親だったからですね、あいつは最初から分かっていて、私を抱いたの、一緒に住んで半年で事実に気づいた、あいつは母を忘れなかった、私は、もう絶望していたからか、関係をやめなかった、私は妻を演じることにした、舞台はこの家、私は女優だもの」。右京「殺そうと思ったのは、彼と恋に落ちたからですか、殺そうと持ちかけたのは松永さんですね、蹂躙されている彼女を見ていられなかったからですね」。松永「彼女が逃げたかったのは、警察からではなく、あいつからでした」。右京「他になかったのですかね」。松永「ないです」。夕月「彼の書いた脚本の結末はご都合主義でしたが、実は妻殺しだったのです」。右京「行きましょうか」。最後に夕月は婚姻届けを出す、これから離ればなれだから、証人が二人いります、なって下さい。右京と亀山は証人になる。捜査本部の記者会見です。海音寺は話す。自首してきました。殺人の容疑で逮捕しました。
最後に、亀山は本部に戻れ、海音寺が特命係を作りたがるからだ。二人は本部で特命係が復活する。全く元通りだ。うちのかみさんは大喜びだ。
先週は弟でお休みだったが、事件は単純なので、すぐに入っていけた。しかし、ネタやトリックなんかどうでもいいです。右京と亀山のコンビの面白さに徹している。これでいいのだと思います。たかがドラマです、されどドラマですけど、爆。羽田美智子さん、夫婦よりこれの方がずっといいですね。ちょっと怪しい狂気じみた女優役は最高です。マネジャー松永:岡田皓輝さん
相棒 4話
途中から見ました。右京と亀山のコンビが復活したが、何と麹町東署海音寺(竹中直人さん)のアイデアだった。ビックリだ。右京をコントロール出来るのは亀山だけだという説には納得だ。亀山が右京に使われていると思ったが、見方では反対になるのだ。凄い。でも、やはり強力コンビが復活すると、面白いな。羽田美智子さんが小峰夕月という女優の役で登場です。夫婦の幸子のキャラから、本来の羽田さんらしいキャラで安心しました。殺されるのは夫で脚本家の古谷(深水三章さん)ですが、おなじみです。今回は前編と後編でなるが、何と最初に犯行現場と犯人が明かされている。これは刑事コロンボでよく見られたパターンですね。倒叙法とうのでしょうか。推理小説マニアではないので、よく分からないが。鑑識の米沢(六角さん)がまた協力がいいですね。
相棒 公式HPから
薫(寺脇康文)が麹町東署捜査一係へ転属となった。「めでたく現場復帰だ」と喜ぶ薫だが、同棲相手の美和子(鈴木砂羽)はなにやら深刻な話があるらしい。実は美和子は密かに別の男と付き合っていた。薫に言い出そうにもなかなか言葉が出てこない美和子。薫はそんな美和子の心の中を知る由もない。その美和子の新たな恋人で院内紙記者・鹿手袋(西村雅彦)は、二世の若手議員・雛子(木村佳乃)をマークしていた。若手だけで自らの会派を立ち上げるなど、政界で話題を振りまく雛子に鹿手袋は機密費にまつわるスキャンダルがあるとにらんでいるらしい。首相補佐官の沢村(春田純一)の遺体が、本人の事務所兼自宅から発見された。死の直前、朱雀官房長官(本田博太郎)の携帯に沢村から自殺を予告する電話が入り、現場へ駆けつけたが沢村は延長コードで首を締めた後だったという。朱雀から現場に呼ばれた首相秘書官の加賀谷(佐戸井けん太)は、そんな説明に動機について思いをめぐらすが、朱雀は首相官邸に盗聴器が仕掛けられた事件に関係があるという。沢村は責任を感じて自ら命を断つに及んだらしい。が、以前、加賀谷らが問い詰めたときはふてぶてしい態度で否定していたが…。同じ日、鹿手袋が何者かに刺され、重傷を負う事件が発生した。担当になった薫は鹿手袋が入院する病院へ。看護婦から携帯など鹿手袋の所持品を受け取った薫だが、突然携帯がなり、なんと発信者に美和子の名前が。ここで初めて美和子が鹿手袋と付き合っていることを知らされた薫。ショックを通り越して、怒りを露にして…。
すっかりやる気を失った薫は、新たな上司・海音寺(竹中直人)と大喧嘩。「とっとと辞表を出せ!」と怒鳴る海音寺に「辞めりゃいいんでしょ」とタンカを切ってしまう。大八木秘書官(清水昭博)も沢村の自殺に疑問を禁じえない。秘書官たちと対立しながらも自身満々な態度を崩さなかった沢村が、仮に盗聴器の事件を認めたにしても自殺などするはずがない。が、そんな大八木に加賀谷は「いいじゃありませんか。我々の願いがかなった」と密かにほくそ笑む。沢村の一件が自殺で落ち着こうとしていた矢先、前法務大臣の瀬戸内(津川雅彦)が沢村を殺したと自首してきた。が、動機など取調べにも何一つ答えようとしない。そんな取調室に右京(水谷豊)が突然やってきた。「どうにもあなたと殺人が結びつきません」。
はたして沢村は本当に自殺だったのか。そして自首してきた瀬戸内の真意とは?さまざまな思惑を秘めた事件に、右京と薫の名コンビが動き始める。