妻の卒業式  NHK 月21時  6月28日〜 5回連続

脚本:田渕久美子
演出:遠藤理史
主題歌:「また逢う日まで」尾崎紀世彦
神崎隆之 三宅裕司 神崎恭子 岡江久美子
娘の里香子 高野志穂   恋人の榊原洋介 山田純大
隆之の同僚・吉山 モト冬樹 恭子の母・山下時子 淡路恵子
恭子の友達・松山冴子 石井苗子 恭子の友達・飯島佳枝 渡辺真知子
韓国料理店長 パク・トンハ 橘部長 中丸新将
榊原俊典 原田大二郎 榊原悦子 沢田亜矢子
   
妻の卒業式★★★   5回 
里香子は人前結婚をしたい、洋介の両親の顔を立って仲人は譲った。結婚式が離婚の日だ。隆之は家具修理をやる。恭子とは友達のようだ、仕事は延長線上だ、主婦しかない。女3人の世間話だ。恭子は料理店長にスープの作り方を教えて貰う。里香子はおばあちゃんに離婚を辞めるように言って欲しいと頼む。一応隆之に話す。一人では淋しい者よ。何とかなりませんか。大変よ、男が一人では。恭子は「離婚をいいだしたのは彼の方だ」。おばあちゃん「意地になってない、意地は捨てた方がいいわ、一時の感情は、ここまであとは二人で話して」。恭子「やり直したいと思っているのじゃないわね、一時の感情で言った事じゃないよね」。隆之「あ、まあ」。恭子「私たちの態度が曖昧だからいけない、はっきりさせるべき里香子ね、気持ちは嬉しいけど、そっとしておいて」。立ち尽くす隆之だ。はっきりしないな。隆之にいつもの仲間が夫婦でやってくる。スープを振る舞う。恭子は気軽なスープ専門店をめざすつもりだ。恭子はスープに救われたという。身体を温かくしてくれる。総菜も作る。家を改造して店を作ったらと皆が言う。手伝うよ、応援すると言う。そして離婚届の保証人を頼む。中華料理店でバイトする。隆之は飛騨高山へいって基礎から勉強したいという。期間は決めていないという。
結婚式が近づく。遂に前日だ。箪笥も直り署名する。同僚の吉山に会う。隆之は「未練というか、恭子の良さを再認識した」。吉山「飛騨へ行くから離婚みたいものだ、延期だ、離婚を考えたからもう一度やり直せる」。家に帰るが、なかなか言い出せない。3人で最後の食事だ。乾杯する。娘が嫁に行く、泣くでしょう。夫婦の最後の夜を迎える。飲もうという。恭子は隆之の言う前に喋りすぎだ。恭子「分かる気がする、役割を全部降ろしたかったのね、一人の人間になりたかった」。隆之「その通りだ」。恭子「私は逆だ、離婚を言われ突然妻の役割を奪われた、望みもしないのに、恭子は何もない人間だった、元の仕事にも戻れない、特技もない、如何に妻という役割に甘えていたか分かった、あなたに寄りかかって暮らしていたか、そんな自分が情けなかった、でも認めたら力が湧いてきた、何が何でもやってやるぞ、ふと感じた、私は私を生きている、じたばた、でも、まぎれもない自分なんだと、もっともっと力が湧いてきた、分かったの、あなたが求めていたのはこれだと、自分を生きている感覚」。隆之「そうだ、その通りだ、それが欲しくて、じたばたしていた、今俺は俺を生きているって実感している」。恭子「だったら私も救われる」。「君は今不幸だろか」。「はたからみれば不幸そのものね、でも私はそうならない、離婚して幸せになろうて」。隆之「君はやはり大した女だ、俺は恥ずかしいよ、実は頼もうと思った、離婚を延期してくれないかと」。恭子「えーっ」。隆之「頭を下げてもう一度考え直してくれないかと、で、そんな都合のいい話しはないよ、俺は君と結婚できたことを誇りに思うよ、本当に有り難う」。
離婚届けを見て、折りたたんだ。結婚式だ。ウェディング姿の里香子「おとうさんのこと怨んでるわ、娘が結婚しようとするのに、離婚なんて何考えているの、お母さんも怨んでいた、離婚を受け入れ、結婚式と同じ日にしようなんて、おかげで結婚に真面目に取り組むことができた、だから、今日まで育てて有り難うございました」。父は泣く。バージンロードを歩く。誓いの言葉「長い人生、何事も二人で協力して立ち向かい、今日の気持ちを忘れずに、ずっと夫婦で有り続けることを皆様の前で誓います」。頬にキスだ。結婚式は終わった。区役所へ行くが、祝日だ。風邪を引いたおじさんが事務的にあっけなく受理してくれた。隆之は家を出る。今日から一人だ。ケーキを食べながら恭子は泣く。
恭子はバイトする。里香子に子供が出来て生まれる。隆之と1年ぶりに再会した。隆之は泣いている。一旦別れたが、隆之「お茶でもどう」。恭子「はい」。何を話すだろうか。オシマイ。
岡江さんの長セリフには感心しました。そして里香子の人前結婚も楽しかった。最近はこんな感じなのですね。ドラマの最後は微妙だけど、この結末でいいのかも知れない。いろいろな想像が出来る終わりからです。夫婦の問題を真摯に描き切りました。しかし役割を背負って生きていくのが、世の中だと思うのです。人生の全部を役割に費やすことなく、6割は役割を、3割ほどは自分のためにと考えています。仕事をして○○という肩書きは3割ほど、家の夫や父は2割、自分は2割ほど、残り3割は適時割り振るものだと思っていますが。これが仕事が全ても辛い。テレビドラマが全てという訳にもいかない、笑。しかも全人生の中でのバランスも大事だと思う。これでも若いときは仕事がかなりの部分を占めていた時もありました。
妻の卒業式★★★★   4回 「結婚は罪なの」 7月19日放送
里香子の婚約者の父が隆之の会社へ行ったら、退職していたので、驚き、更に離婚まであって洋介「困る」と言う。申し訳ないと洋介は謝る。隆之も恭子も「申し訳ない」と謝る。隠したいと皆いうが、隆之は正直に話したい。離婚という決断を恥じてはいない。結婚という門出に嘘を付きたくない。洋介の両親は、過剰に反応する。悦子は大変だ。世間が、世間がというが、実は自分だ。離婚は隆之が言い出した。悦子には理解できないようだ。確かにそうだよね。世間では離婚は不幸だ、世間からはみ出した、罪だ。今は、「私は私だ、何処がいけない」と前向きだ。隆之も男友達に離婚を辞めるように言われる。小倉さんやウガンダさんは「別れて自分の生き方を見つめたいは、贅沢だ」とか「支持したいがリスクが多い、後のことは考えている、寝たきりになったらどうする」。隆之も少し考え始めた。
恭子は就職情報を探している。隆之は「申し訳ない」と口癖になった。それはやめるように頼む。夫は鬱病じゃないかな。考えがまとまっていない。隆之「自分の我が儘で招いたことで、どうすればいいか」。恭子は怒る、「あなたの我が儘が招いたこと、だから辞める、馬鹿にしないでくれる、突然言われて、どれだけ傷ついたと思う、何とか気持ちをやりくりして、前向きに生きているのに、あなたに辛いとかうじゃうじゃ言う資格はないの、里香子が可哀想だ、そんなこと分かっていて言い出したことでしょう、私が馬鹿みたい」。腹が立った、夫の甘さが、そんな男に離婚を言い渡された自分が嫌だった。夫は引き出しの修理を再開した。里香子は祖母の家にいる。里香子も分からなくなった。両親の離婚で分からなくなった。ショックを受けた。帰って両親を見届ける事が大事だ、目を背けないことだ、帰りなさい、と言われる。
里香子に洋介とどうなったか聞かれる。しばらく会いたくない、こっちから連絡するまでほっといてという。里香子も考えたいのだ。3人の暮らしが始まる。食事は交替でやっている。一人になる準備か、と聞かれる。隆之は箪笥の修理だ。食事の味を妻に聞いている。不思議な夫婦だ。里香子は思わず、平気なのか聞く。恭子は切り替えた。これからどうして生きていくか考えるだけで手が一杯だ。お互いに先は見えなかった。朝起きるとベランダで隆之は倒れたが、寝ていただけだ。苦労したが箪笥は直った。隆之は古い箪笥の修復をやりたいという。骨董屋がやってみないかと言われた。職業訓練校で訓練したいと言う。隆之も恭子の自立を協力するという。隆之「自分のいい加減さ、情けなさに気がついた、君の気持ちを考えなかった、無神経で無関心だ、それなのに申し出を受け入れてくれた、君は大した女だと思う、直しながら考えていた、まず君に詫びよう」。隆之は「これまで済まなかった、ありがとう」と頭を下げる。涙する恭子だ。少し嬉しい。
そこへ悦子が訪問して、離婚を思いとどまって下さい。お願いに来た。悦子は、「自分の生き方を見つめたい、こんな馬鹿馬鹿しい理由で離婚なんて」。恭子「幼稚で身勝手だと思いますが、考え抜いた結論だ、そんな夫を認めています」。里香子「これは両親の離婚が原因で会わないのではない、二人の問題だ」と答える。悦子は怒る。考えた方が違うわねという。里香子「この結婚、やめてもいいかと思っている」。洋介がやってくる。「母が失礼しました、縁を切ってきました、話しても分からないので出てきました、そんな僕だけど結婚してくれるか、努力する」。里香子は泣き出した。ウェデングドレスを見せる。着てみると丁度良い。これを着たい、あやかりたい、信頼したっている。古箪笥を持ってきた、直すのだ。出来たら洋介は下さいと言う。隆之は「条件がある、両親と和解してくれ」と頼む。洋介は了解する。隆之と恭子の出会いは、友達の紹介だ。気っ風のいい恭子と真面目に一本気で何度も頼まれて根負けだ。結婚式で隆之は泣き出したのだ。里香子が生まれ、嫁いでいく。別れる必要はない。どこの夫婦よろ夫婦らしいと言う。
隆之と恭子は二人で韓国料理屋へ行く。結婚記念日だ。恭子は忘れていた。乾杯する。新鮮だ。25年目で銀婚式だ。隆之は気づかなかった。自分の道を見つけたことに乾杯だ。そして、礼が言いたい。悦子に夫を認めていると言ってくれたことに感謝だ。家に帰ると冷蔵庫に里香子がシャンパンを用意してあった。恭子「離婚だけど、里香子の結婚式と同じ日にしょう」と提案した。新しい未来に向かって進む。つづく。
本当に別れる必要があるのかな。しみじみしたエピソードで、やっと本当の夫婦らしくなってきたのだ。里香子も洋介も両親の離婚にもめげず結婚に向かった。来週は最終回だ。
妻の卒業式★★★  3回 「仕事を下さい」  7月12日放送
離婚vs退職だ。タイトル。三宅さんと岡江さんの結婚式の写真の合成かな。笑。里香子の前で離婚と退職だ。娘は反対する。恭子「決まった事よ、結婚のあとにする」。隆之「退職は・・」。里香子は怒り、祖母の家に出た。もう家族はバラバラだ。今ひとつ心情が測りかねる。1週間がたった。隆之は机を整理して、多くの部下に頭を下げて、退職だ。花束もないようだ。孤独だな。吉山が追いかけて、「自分より先にやめるのか、これからどうするか」。「決めていない、これまで決まっていたことばかりだ」。「俺には一緒に考えてくれる女房がいる」。「三行半下されるかも知れない、そしたら一緒に暮らそう」。笑。隆之は妻に感謝していたと話す。感謝の気持ちでネックレスを送る。妻は箪笥にすぐに片づける。恭子「どうするつもり」。隆之「ゆっくり考えたい、その間居させてくれ」。恭子「いいわ、あなたの建てた家だから、離婚は結婚式まで伏せたい、それまで我慢ね、生活費はどうする」。恭子はおおらかな夫の態度に苛立つ。
朝起きるが、別に何もするこtがない。夫も何となく早起きした。のんびりした朝飯だ。掃除でも夫が机の中身を片づけている。昼飯だ、丹念に描くね。こんなものか、いつも二人いると言うことは、不思議だ。昼下がりに夫はテレビを大笑いしてみている。夕食だ。こうも丹念に描かれると、驚く。里香子は洋介と待ち合わせて、結婚式の話だが、浮かない顔をしている。朝、水撒きだ。夫は部屋で大工仕事だ。恭子の例の友達が来る。退職したことは話した。励ます会をしようかと提案がある。恭子は離婚することも話さざるをえなくなった。隆之は恭子の友達の夫と会う。離婚を説得してやれと頼まれた。小倉一郎さん、はよく言ったと褒める。離婚の理由が「一人で考えたい」というと、身勝手だ、分かる、が交錯する。微妙だ。母の時子が恭子を呼び出し、恭子と里香子と話し合えと言われた。里香子は結婚は何か分からない、何を信じればいいか。里香子「心当たりはないの」。恭子「あんな身勝手だとは」。里香子「分からないではない、愛していなかった、給料さえ持ってくればいい、いつも生活費の計算をして、人生を生きているより、生活を追いかけている、私とおとさんのためでしょう、言われ続けてきた、ローンや、仕事をやめたのも私のため、私は自分を責めたわ、私は子供を産まないつもりだ、生活基盤をしっかりしてから」。恭子「私だけが悪いみたい、馬鹿みたい、何のため頑張ってきたのか、私もショックよ、無理に帰らなくていい、おばあさんの家からヨメにいったら」。涙。後悔した。恭子は娘があんな事を考えていてショックだった。家に帰ると台所が汚れていた。恭子「私は家政婦じゃない」と怒る。
食事は隆之が作る、掃除洗濯もするという。朝起きると。隆之は洗濯をしていた。掃除も楽しそうにしている。恭子は手持ちぶさただ。焦っていた、家事を簡単にこなしていた。恭子も人生を生きていない、生活をこなしていただけだ、と思い始めた。専業主夫か三宅さんも似合っている。恭子は昔の職場を訪ねる。働いたいと申し出る。知り合いがいた、日雇いでもいいなら。隆之は喜ぶ。完全にアットホームダッドだ。仕事は厳しかった。伝票が必要で、25年前とは違う、厳しかった。思いつきで出来る仕事ではない、結婚もしないで子供も作らずやてきた。恭子「離婚になって、思いつきでなく、やるのだ」。少し理解してくれた。終わって皆飲みに行くが、恭子は疲れて、迎えに来た隆之に向かって泣き出した。隆之は「昔は迎えにいった、羨ましかった、クリェティブな仕事に、他の会社にいったら」。恭子「里香子に言われた、私か里香子の犠牲になったと言われた、でも自分に才能がないことが分かっていた、渡りに船だった、でも認めたくなかった」。二人で公園で夜食だ。隆之「家事は最初だけだった、やはり侘びしい、いつも君がこんな風だったのか、少し分かった気がした、恭子、色々済まなかったと思っている」。二人はとても新鮮だった、もう少しこのままで痛いと思った。家に帰ると、里香子が帰っていた。里香子は別れることにした。つづく。
おっと、アットホームダッドかと思ったが、やはり家事を楽しんでやり通せる男は宮迫さんくらいですね。困難に向かった家族関係を回復するには、ロールプレイで役割を変更してやる方法もある。これからどうなるのかな。結構年代が同じなので身につまされる。
妻の卒業式★★★  2回『絶対、別れません!』(7月5日放送予定)
恭子(岡江久美子)は隆之(三宅裕司)はに離婚の理由を問い詰める。一人になって生き直したいという隆之を恭子は身勝手だと責め、離婚は絶対に認めないと宣言する、喧嘩している。里香子の彼の両親に会ってほしいといわれた。実家の母は淡々だ。私は油断していただけだ。母「いい女なら一緒に乗りこえよう、リストラで辛いことを分かって上げなかった」。恭子「妻をリストラするなんて」。笑。母「謝ったら」。
隆之は吉山に「不謹慎だが、爽やかだ、俺は生きている実感がある」。恭子はわだかまりを抱えたまま里香子の婚約者・洋介の両親(原田大二郎・沢田亜矢子)に会う。
原田「男は女房しだいだ、いい女を見つけた」。恭子は同居の条件でつまずく。結納もしたくないが、困るという。色々付き合いがあるという。隆之「うちは自由でいい」。沢田「簡略化するので、覚悟がない、だからすぐ離婚してしまう」。なんて良く喋る。恭子は帰って「いい夫婦なんて言われてどうだった?」。隆之「俺が悪い」。恭子「そりゃ、みんな考える、でもそう考えながら平凡に死んでいく、そんなもんじゃない」。隆之「それでいいのか」。洋介まで来て「押しが強くて済みません、自分で何とかします」。二人が帰ると、恭子「私は耐えられない、娘が結婚する、良いときなのに、私がしてきたことは何なの」。隆之「退職金とか家とか全部渡す」。恭子は「そんなこときいているのではないわ」と怒る。思わず引き出しに八つ当たりだ。メモのは退職金3860万円、年金5221万円などの老後の資金計画が書いてある。そんなものか。自分の老後は困るな、どうしよう。
恭子の茶飲み会だ。渡辺真知子さん、浮気を薦める。ガス抜きだ。離婚じゃ駄目だ不利だ。性格の不一致では慰謝料を取れない。仕事はない、再婚は難しい。世間体も悪い。モト冬樹は身勝手だと思ったが、今は尊敬している。押し通すには覚悟がある。営業のリストラ候補者が上がる。そこに吉山がいた。里香子は母のところに泊まる。夫婦二人の夜だ。恭子は口紅を付けて優しく、ワインを飲む。恭子「反省した、あなたの気持ちに気づかなかったのは悪かった、話合いたい、気持ちを変えるのではなく、他の方法はないのか」。隆之「今日は疲れているから」。恭子はワインのがぶ飲みだ。止める隆之ともつれると、二人は思わず抱き合うことになる。隆之「そんな気分じゃない、会社で色々あって」。朝、恭子は起きてこない。恭子も暗くなった。会社では吉山が話は聞いたと来る。「でも受け入れるよ、お前に迷惑欠けたくない」。隆之「すまん、すまん」と頭を下げる。会社はまだこんなに辛いのだろうか。恭子は法律相談に行く。弁護士にどうしたいのですかに、明確に答えられない。考えたことがなかった。帰り韓国料理店で、開店前に入る。お気に入りの店長に彼女を紹介される「自分のおかあさんに似ているから、紹介したかった」。恭子は急に思い切り泣き出した。店長のフィアンセはスープを出してくれる。とてもおいしいものだ。おいしいスープで癒されるのか。
次の夜、離婚する。里香子の結婚までは続ける。「あなたのことを怨まない、運を怨む、頂く物は頂く」。隆之「無理だ、金は出すが、お前の計算通りにはいかない、今月一杯で会社を辞める」。もめていると、里香子が帰ってきた。離婚届けを見たよ。さあ大変だ。つづく。
うーん、辛いな。何でこうなるのかな、そう思いながら見ていた。母が言っていた、「いい女なら一緒に乗りこえよう」は的確だった。何で話しあえないのかな。二人とも暗くなってきた。うつ状態だ。これはどうなるのだ、救いはあるのかな。また逢う日までは、来るのだろうか。
妻の卒業式★★  1回  6月28日
朝目覚ましが鳴り、いつもと同じ朝が来る。同じ手順で日常が動く。夫も目覚ましで起きる。妻は年金の納入額が増える、計算機で退職金などを計算している。退職金3500万円、年金が5000万円、平均寿命で30年とすると、月24万円だ。娘(高野志穂)が起きる、化粧品会社で新色の口紅を勧める。「誘惑ルージュ」だ。お父さんを誘惑したら、家の中で色気振りまいてどうする。娘「ちょっと会って欲しい人がいる、3歳年上だ」。「父親としてどんあ気分」と言うと、ゴミ袋を持たせる。タイトル。
長野に住んだ舅を送ったのは6年前、姑は2年の同居で亡くなった。結婚したのは25年前、里佳子が生まれたのは1年後、その娘が恋人を連れてくる。私は幸せと思う。夫は人事部長だが実体はリストラ部長だ。部下「辞めません、録音させて頂きます」。夫「あなたにして頂く仕事がない、今なら退職金に上乗せがあります」。部下「妻は半狂乱、家のローンがあり、子供はまだ学校です」と涙で泣き落としだ。同僚(モト冬樹)に「どうだ気持ちは」と聞く。夫は食欲低下だ。やつれたと聞くが妻はマイペースだ。ランチで、妻の馴染みの店に行く。夫は妻の言うポロシャツを着なかった。里佳子たちがくる、榊原洋介(山田純大です。洋介、「いきなり結婚を申し込む」。昨日の夕方、話が決まった。妻が喋っている。妻「あなた黙っていなくて何か言ってよ」。「どこが好きですか」「明るさと前向きなところです、2年です、考えた結論です、許して下さい、両親も気に入って貰っています」、家族について話す。長男だ。「大事に育てた娘です、分かって下さい、じゃ親が口に出す事じゃない」。二人「ありがとう」。店からシャンパンだ。妻は良く喋る、長男の嫁が気に掛かるようだ。榊原は頼りない。結婚費用を計算し出す。300万円、定年後は移住もあるね。夫「別れてくれないか」。妻「何言ってるの、どうしたの、おかしくなったの、まさか」。夫「いや」。里佳子が帰ってくるので中断だ。妻「凄く真面目そう」。夫には何かが起きている。知人夫婦の3組で集まる、ホームパーティか、プルコギだ。韓国ブームの夫婦、駅前の韓国料理店だ。子供が大きくなって楽しても良いでしょう。車業界も銀行も大変だ。神崎はいいね、リストラする方だからいい。銀行夫婦は喧嘩し出す。
夜、真相を聞くと、夫は「冗談だよ」。妻「女?」。夫「多分気が抜けた、里香子の結婚が決まって、父親の責任が果たした、それもあったかな」。妻「おかしいじゃない、信じられない」と一人先に寝室に行き、別々に寝る。里香子は心配する。妻「馬鹿にしているわよ」。母に愚痴をこぼすが、「分かるわ、冗談いうタイプじゃないわ」。妻は「本気だと思う」。母「油断しすぎ、自分の亭主にのさばりすぎ、何でも仕切って」。妻「おかあさんもそうじゃない」。母「そうよ、だから早死にした、私には色気があったの、とにかく嫌になったのよ、離婚することになっても帰る家はないよ、のびのびやっているの、ホームページ作っているの」。夫「よく分からない、気がついたら、言っていた、言ってみたらずっと前から別れたかったんだ、恭子というより俺も問題だ」。リストラ面接だ、「辞めることにしました、リセットしたくなった、前から考えていた、俺の人生は何だ、大学卒業して25年、一生懸命働いていた、これで終わるのか、もしかしたら自分が呼んだのかも知れない、行き直すチャンスだ、お世話になりました」。隆之「長い間お疲れ様でした」。
家では夫は酔っぱらって帰る。夫「別れてくれないか、本気なんだ」。妻「何よ、酔っているんでしょう」。夫「酔っていないと言えない」。夫「里香子の結婚が決まって安心した、同時に俺の人生を考えた、生き直したい、リセットして生き直したい」。妻「それが理由?」。夫「一人になりたい、ただ、もう限界だ、おかしくなりそうだ、頼む、別れてくれ、見てしまった自分の行く末を、自分が尽くした会社から入らないと言われる、それを言うのが俺だ」。妻「今度は妻をリストラ、馬鹿にしないで」。夫「君はいいのか、そんな夫と暮らせるのか」。妻「そうするものでしょう、何がおかしい、無責任なの、私は認めません、別れる以前の問題よ」。妻は腹が立った、私の人生が根底から崩れるような気がした。おしまい。
スタパで岡江久美子さんが登場、意外と身長低いのですね、驚いた。そしてテンションのニュートラルさがいいですね。一人っ子ののびのびとした感じですね。話は熟年離婚ですが、これまでは妻が夫に離婚だが、これは反対だ。導入なのでキャラがまだ十分ではない。離婚の理由が明確でないことも少し入れないところだ。とにかく、これで夫の悲しみが理解して頂けると嬉しいのです。