おみやさん     テレ朝    木 20時

原作           石の森章太郎
脚本           石原武龍、林誠人、塩田千種、深沢正樹、砂本量
監督           和泉聖治、吉田啓一郎、村川透
音楽           大島ミチル
チーフプロデューサー 井土隆(テレ朝)
プロデューサー     大川武宏(テレ朝)、上阪久和、榎本美華(東映)
鴨川東署
鳥居勘三郎 資料課長 渡瀬恒彦
七尾洋子 資料課 櫻井淳子
七尾清一郎 署長 谷 啓
会沢桂子 鑑識課  七瀬なつみ
 -   -
おたま  鳥居家家政婦 菅井 きん
小池仁美 小料理「辰樹」 相本久美子

      
刑事課
村井信治課長  片桐竜次
大滝鉄也 加瀬大周
兵藤兵吾 不和万作
茅野太一 小野寺丈
高岡俊介 一條 俊


前回も見ました。迷宮事件と新しい事件が結びつく、迷宮のお宮さんで、名前が鳥居とくれば、本当に「おみやさん」です。料理屋の名前かと最初思いました、笑。マンネリといえば、それまでですが、京都のテレ朝枠は嫌いではありません。監督形式なのですね、エピソード次第で大感動作があると思います。期待度★★★、エピソードでは5★も出るか。

おみやさん★★  新シリーズ 1話  平成17年4月21日放送   新しいシリーズです、まあマンネリですが、簡単に紹介

12年前有名な建築家の風間悟堂(佐川満男)氏がバルコニーから転落死、事故死と思われた。しかし弟子の白木美歩との男女関係のもつれもあり調べられた。証拠不十分で、結局事故死として処理された。そして、新たな殺人が起こる。殺されたのは沢村弘子(大寶智子さん)で、夫は沢村隆一(生瀬勝久さん)だ
。タイトル。
弘子は、「しあわせの家つくり」(うさんくさい名前だな〜〜おじさんは絶対厭だな〜〜)建築家の白木美歩(羽田美智子さん)のカルチャースクールに通っていた。そして、白木美歩と沢村隆一は風間の弟子だった。ここで全てが繋がった。犯人は白木美歩でしょう〜〜、羽田さん犯人役が似合います、笑い。その時に、おみやさんは美歩と接触していた。今回会ったが、美歩は不機嫌だった。そして、手作り家具職人の隆一の所に行くと、即売会で業者ともめている所だった。隆一は妥協を許さない職人で、弘子とは夫婦仲も悪く、意志疎通ができていなかったようだ。弘子は沢村の家具を有名にしたかったのだ。また生活のために祇園で水商売をしていた。その仕事場で、おみやさんはカナリアを見た。沢村の家具には見えないところにカナリアがあることが評判だったのだ。どこかの記憶が残っている。資料室で調べると、風間の最後の作品にカナリアがあったのだ。白木美歩もカナリアの唄を歌っている。CM。
白木の事務所にいって、おみやさんは沢村弘子も写真も沢村、白木、風間と写っていた。しかも、沢村家の設計図も見つける。そこにもカナリアが入っていた。おみやさんはモデルを貰ってくる。CM。
風間が遺作と呼ばれているもの、白木美歩が設計した家は同じだった。そして、他の風間の作品にはカナリアがなかった。風間の遺作は白木美歩の作品だった。おみやさんは、白木美歩と会った。何と、白木と沢村が新婚生活のための新居だったのだ。ライバルだが、恋人だったのだ、と推測する。何と、白木美歩は自称イベント屋に、風間が転落したときに、出てくるところを見られて脅されていた。それで、美歩がナイフを出し、もつれる。そこにおみやさんと洋子が来て取り押さえる。あらら、ここまで、見事に繋がりましたか〜〜、気楽で良いわ。CM。
家のモデルを見せて、おみやさんは白木美歩に、12年前に風間と美歩に何があったか聞く。美歩「1年前から、先生の作品は私が描いていた、弟子だから仕方なかった、でも、あの作品だけは私のものにしたかった」。しかし、先生は依頼のあった知人の娘の家にしよう。美歩は沢村と一緒に住みたいと言うと、風間は破り美歩に襲ってきた。もつれて、風間が落ちた。自首しようとした美歩を、丁度用事で来た隆一が自主を止めた。隆一は二人で建築家になったら、やがて必ず競い合う、それで、私が身をひいた。美歩には気持ちが分からなかった、先生との関係を誤解していると思った。隆一は美歩に一流の建築家になって欲しかったのだ。おみやさんが、美歩に隆一の家具には必ずどこかにカナリアがある、そして弘子が新居を美歩に頼んだ。新居にアトリエを作れば、一緒にいられると思ったのだ。おみやさんは隆一に設計図を見せる。カナリアが描かれていた。美歩は隆一と弘子に幸せになって欲しかったのだ。10年ぶりにカナリアを書き込んだのだ。憎悪や嫉妬で事件が起きたのではない。美歩「弘子さんは、あなたを愛していた」。設計図を見せて、幸せのためにカナリアを入れたと言うと、弘子は急に隆一と美歩の関係が続いていたと誤解したのだ。弘子は衝動的に、モデルを壊し、美歩に襲いかかった。そして、もつれて、死んだのだ。隆一「僕の中途半端な気持ちが、こんなことに・・・」と泣き崩れる。美歩「もう一度12年前に戻りたい」。おみやさん「12年の間に、家を設計して、多くのカップルが幸せになった、無駄ではないと思います」。おしまい。
おいおい、メンバーも設定も全く変わらないよ。10話にしたらどうだ! これは犯人宛が楽しみではありません。犯罪の裏に潜む人間と情愛を楽しむのです。羽田さんが出て、犯人と思いました(だって、単発では犯人は主役なのですヨ、笑い)。正解でしたが、できれば、もう少しネタで泣かして欲しかった。カナリアと新居がキー・アイテムでした。少し弱い気がした。気楽で良いけどね〜〜

白木美歩(羽田美智子さん)、沢村隆一(生瀬勝久さん)、沢村弘子(大寶智子さん)、風間悟堂(佐川満男さん)、監督(吉田啓一郎)



前回シリーズに続けて描くことにしました。設定かわっていないのだもの。


おみやさん★★    9話  平成16年8月26日放送

青山康史というタクシー運転手が殺された。タクシー強盗の被害に遭った。おみやさん(渡瀬恒彦)には、この名前に聞き覚えがあった。8年前、大学病院で若手医師による医療ミスが起こり、監督を怠った村島外科部長が非難を浴びる。それから1週間後、村島は自宅マンションから転落死、当初は自殺と見られたが、殺されてから投げ落とされたことが分かる。だが、犯人は未だに判明してはいなかった。そして当時、村島の運転手を務めていたのが青山だったのだ。
洋子(櫻井淳子)とともに青山が殺された現場に出向いた。死亡推定時刻は昨夜11時から今朝の2時だ。運転手の携帯に可愛らしい鈴蘭のアクセサリーがあった。おみやさんは、そこで旧知の新聞記者・宮田典子(遠藤久美子)に出あう。典子の父は医療ミス事件を追いかけた。しかし村島は祇園のホステスの沢村エリカが愛人だったが、トラブっていた。宮田は村島が愛人に病院の金を注ぎ込んでいた。そのことでトラブルになり、殺害したのではないかと疑われていた。家宅捜索まで受けていた。典子の父は事件の後、失踪した。典子は父の無罪を信じていた。何とか容疑を晴らしてあげたいと思い、新聞記者を目指したのだった。おみやさんも無実を信じている。たから、無実だよね。青山の部屋からエリカの舞というクラブのマッチが出た。鈴蘭のロゴが一致した。宮田はもうエリカに取材にいく。鴨川東署も聞き込みに来たし、おみやさんも来たよ。典子はエリカを村島の愛人として調べていたのだ。そこで2日前に典子が青山のタクシーに乗り込んで、宮田の娘だ。マンションから出てくる人はいなかったか聞いたのだ。何かあると思ったのだ。そんな典子を助けたのは、父の同級生でやはり新聞記者をしている杉本義雄(モト冬樹)だった。今は上司として、典子を見守っているのだった。おみやさんはエリカの店の舞から聴取すると、青山は開店当初からの常連で、ママと特別で只酒だった。ママと青山が出来ていたかも知れない。おみやさんと洋子はは典子を食事する。本当は不安もある、本当の犯人かも知れない。それに世間は医療事故を追っていたのに、父は愛人問題を追っていた。そんな引け目も感じていた。しかし女将の仁美が「父は生きていれば父のためならどんなことでもして上げたい」と言う。おみやさんも「おとうさんはジャーナリスト魂は持っていたが、発表の場がなかった」と言う。おみやさんが典子の新聞社に行き、杉本と話す。杉本は「典子は肩に力が入っている、それに父が3流ゴシップ記者だったことがプレッシャーになっている、存分にやれ、それで傷ついても良い、宮田とは大学の同級生だが、宮田の残した典子を一人前にするのが義務だ」と言いタバコを吸う。おみやさんは「ちょっと頭にきた、同級生を3流ゴッシプ記者だというのかな」と疑問に思う。大滝刑事が来て、エリカには男が出入りしていると報告してくる。鑑識の会沢は殺された青山のタクシーのカーナビを調べると、道のない山奥(蹴上)に行った履歴が残っていることが判明した。青山の車には泥が付着していた。CM。
おみやさんは、エリカを訪ねる。「今付き合っている人はいますか」。エリカ「いません、昔、村島の愛人だったことは祇園中に知れていますから」と言うとタバコを吸うが、それは杉本と同じ珍しい銘柄だった。おみやさんは杉本に会う。同じ珍しいタバコを吸っていたと言うと、杉本はあっさり告白した。8年前の取材で付き合い、開店でいくようになり、そんな関係になった。事件の前は付き合いはないという。それを典子は聞いていた。洋子は昔のエリカの勤めていたママに聞き込む、なんとエリカが株で大損した杉本に惚れて、貢いでいた。それで村島から手当を貰い、杉本に貢いでいた。おみやさんは兵頭刑事らに調べるよう頼む。ナビで山道を検索すると、道路脇に白骨死体が発見されたのだった。それは、失踪した典子の父だった。おいおい、繋がりが簡単すぎるぞ。CM。
典子はおみやさんに会い、「杉本を疑うのはおかしい、尊敬して、父代わりなのです」と言う。しかし宮田の白骨死体が見つかったことを典子に告げる。おみやさんは典子とともに現場へいく。その父の遺体のそばに落ちていた手帳に注目する。科捜研では宮田に歯形が一致する、舌骨が折れ絞殺だ。おみやさんは父の無実が証明されたというが、典子は「犯人でも生きていれば、新聞記者になったと報告できる」と言う。おみやさんは時が経ち、ボロボロになった手帳に注目して、挟まった下敷きに字が残されていたのだ。そこに書かれていたのは杉本記者の名前だった。典子は杉本とともに8年前の医療事故の担当医に再び取材に行く。8年前は話してくれなかったが。CM。
父の白骨死体が発見された。真実を迫る。元担当医「あの記者は医療事故を追求していた、村島教授が簡単な手術でミスしたか仮説を立てて、愛人問題にたどり着いた」と語る。もっとはっきり全部話して欲しいのに、これだけか。村島の部屋にもう一人の男がいた。その男は、青山、それとも杉本さん、と聞くと、杉本は典子の首を絞めようとする。突然すぎる殺人鬼への変身だ、そこまでやらずに観念するよ。そこにおみやさんが都合良く登場する。杉本は村島を強請っていたのだ。部屋でもつれ村島は頭を打つ死んでしまう。そこへ張り込んでいた宮田が来た。宮田は救急車を呼ぼうとするが、杉本は見逃してくれと頼む。しかし拒否する宮田の首を絞めた。村島は手術の途中に愛人に会うため、抜けたのだ。宮田はそれを突き止め、愛人問題にたどり着いた。杉本の供述では、運転手の青山が杉本に協力して、死体の処理を手伝ったのだった。というのも、青山は村島医師のことを嫌っていたからだった。しかし、時間が経ち、青山は過去の事件が明るみに出ることを恐れるようになった。青山が自首しそうになったので、杉本は青山を殺害したのだった。典子の父の無罪は晴らされた。おみやさんは打ちひしがれた典子の手を暖かく握るのだった。
遠藤久美子さんは相変わらず、素敵です。しかし事件を複雑にするために、設定が無理すぎた。モト冬樹さんのキャラにリアル感がないぞ、カツラ被ったのは面白かったが、何でも3人も殺していたなんて、酷すぎるよ。今回は評価ダウンだ。
ゲスト:宮田典子(遠藤久美子)、杉本義雄(モト冬樹)



おみやさん★★★    8話  8月19日放送

8年前、スナックの従業員・北村史子が車で突然拉致失踪するという事件があった。その直前、史子と激しく口論し、「殺してやる」と口走っていたのが宝飾会社社長の山本竜子(宇津宮雅代)だった。取り調べにあたったおみやさんは、竜子が史子を殺害したのではないかと疑っていた。当日のアリバイはなかったが、口を割らなかった。カレーを出すと、初恋の人が、2つの青虫に分かれる、早く蛹になって蝶になりたい人と、青虫のまま葉っぱを食べていたい人に分かれる。自白する前の饒舌だと思ったが、その時に礼子が拉致誘拐されたと森若いう女性の目撃があった。次の日の朝だったため、竜子は釈放された。
洋子(櫻井淳子)と丹波へ昼食に行く途中、おみやさん(渡瀬恒彦)は、道路工事反対を叫ぶ、意外な人物を見かける。それは竜子で、おみやさんとは浅からぬ因縁のある女性だった。洋子からは指輪女と言われる。竜子と出会った翌日、おみやさんは、森里るり子という女性が殺されたことを知る。おみやさんには、この名前に聞き覚えがあった。失踪騒ぎの時の目撃者というのが彼女だったのだ。竜子が鴨川東署に現われた。おみやさんを誘って、食事に行こうというのだ。突然、竜子はカジュアルな装いから着物姿に着替え、洋子に着ていたものを渡すや、おみやさんと出発してしまう。フィンランドの夫妻と昼食だ、宇都宮さんは英語喋っている。洋子はひとり残されたこともあり、竜子に敵意を抱いていた。鑑識会沢から携帯がある。行くと、8年前の史子の靴とバックが見つかった造成地は赤土だった。竜子の車のタイヤも赤土だった。だから竜子が犯人だと思った。しかし北村史子の靴の土は黒土だ。今回、同じ土が竜子のスニーカーから見つかった。丹波に行っていたので、丹波の土と一致した。洋子は道路建設に反対していた。竜子の生家に史子の遺体は埋めてあると推理する。CM。
夜になり、ふたりは丹波へ向かった。丹波は竜子の故郷であり、古い実家の建物が残っていたのだ。おいおい令状なしで、いいのかよ、家宅侵入罪だよ。スコップを持参した洋子は、花束が置いてある所を見つける。おみや「ここほれワンワンみたいで嫌だ」と言う。しかし、洋子はここに絶対遺体があると言って、おみやさんに掘らせる。すると、白骨死体が発見された。署長は会沢にも感謝を述べるが、会沢はラブ イズ オーバーと泣いている。やはり、竜子はクロだったのか?とすれば、動機は?そして、なぜ、竜子の疑いを晴らした目撃者も殺害されたのか? 二人は竜子を尾行する。CM。
おみやさんは竜子はカレー屋を訪れる。行くと刑事課も張り込んでいた。森里と言い争っていた同級生がカレー屋だったのだ。竜子の尾行を洋子に任せて、おみやさんはカレー屋に入る。青年・水野祐二がひとりで経営するカレー屋だ。おみやさんは祐二が竜子と同じ言い回しで話すのを聞き、何かを感じ取る。お客(蛭子能収さん)が、祐二は父と一緒にやっていたが、父を亡くし、今は孤独の身らしい。聞くと母も8年前に死んだ。店の壁のアニメを見て、おみやさんが聞くと、「俳優になりたかった、蝶に馴れない青虫でしたから」と答える。おみやさんは8年前に失踪した史子も神戸で演劇学校にいたと聞く。、調査の結果、8年前に失踪した北村史子だと判明する。それで警察は竜子を参考人として連行を決める。おみやさんが向かったのは祐二の父の墓だった。そこにいたのは竜子だった。もちろん、尾行していた洋子もいた。遂に直接対決だ。おみやさん「初恋の人の墓参りですか、悪女のふりはやめませんか、犯人なら証拠となるスニーカーを警察に持って行かない、わざわざ遺体の上に花を置いたりしない」」と言う。そこに祐二が呼ばれた。CM。
ついに竜子は全部話す。実は、竜子は一緒にカレー屋をやっていた。でも店に来る宝石商の男に店で働かないかと言われた。一皿300円のカレーよりも300万円の指輪売る方がよく見えた。私は蝶になって空を飛びたいと、子供を捨てって家を出た。祐二は竜子の息子だったのだ。。しかし、おみやさんは祐二とともに行くと言う。おみやさんが見抜いた真相は意外なものだった。すべては祐二の犯行であり、竜子はそれをかばっただけだと言うのだ。8年前、殺された北村史子は祐二の恋人だった。しかし、本名は別にいる、単に遊ばれているだけだとわかった。それを祐二に知らせたところ、祐二はカッとなって殺したのだった。その時、祐二が頼りにしたのは、幼い頃、自分を捨てた母だった。初めて母として頼られた竜子は今までの罪滅ぼしもかねて、祐二に偽装の指示を出す。遺体を隠し、自分が疑われるように細工し、目撃者も捏造したのだ。しかし、嘘の目撃証言を頼んだ、森里るり子が最近になり、祐二を脅迫するようになってきた。銭を要求するるり子に対して、またしても、祐二は殺人を重ねてしまう
。そこで、竜子はすべてが自分の仕業だと思ってもらうように、あえて、警察に接触を試みてきたのだった。うなだれる竜子…おみやさんは、罪を償わせることこそ、母親としての本当の愛情だと声を掛けるのだった。
殺害した死体を自分の家に埋めていたが、遂に道路が出来ることになり家を明け渡して自首した本当の事件がこの前あった。だから、道路反対に頑張る竜子はピンときました。竜子が犯人と思わせて、実はと展開するやり方は驚いたが、いかんせん、その分殺人にいたる過程が希薄になる。宇都宮雅代さんがメインで、年とりましたね、驚いた。でも大活躍でした。
ゲスト:山本竜子(宇津宮雅代)



おみやさん★★★    7話  8月12日放送

18年前、造園業を営む資産家の家に二人組の強盗が入り、金庫から2000万円を盗み、家人を殺した挙句、家に火を放って逃走した。その時唯一助かったのが、当時7歳だった美月だったのだ。ベッドの下に隠れていて難を逃れた、犯人の顔は見ていない、手の甲の大きな痣だけだった。事件は迷宮入りのまますでに時効を迎えていた。しかし、おみやさん(渡瀬恒彦)と洋子(櫻井淳子)は、手を洗うと、いい音がする、「水琴窟」に心も洗われる。そんな時に若い女性・小川美月(粟田麗)がハンドバッグを引ったくられた直後に行き合わせる。後ろからでGパンに白いシャツだった。おみやさんは早速、資料室で調べる。出てきた。すぐに美月のバックは財布の中身を抜き取られ捨てられていた。事情を聞き終わったとき、おみやさんは美月に話しかける。「時間って残酷ですよね、恨みや憎しみも薄れていく、父や母を思い出さない日もある、だから生きていけるのかも知れません」。おみやさんと蓉子はいつもの「辰樹」で話す。
翌日、川で絞殺死体が見つかる。殺人時に白い粉(石灰)を吸い込んで鼻の周りが白い。ロープでの絞殺だ。違う場所で殺されて、鴨川に持ってきたようだ。被害者の指紋は18年前の指紋と一致した。しかし手の甲の痣はなかった。犯人は2名いたのかもしれない。署長から大津の運動公園の、倉庫が荒らされている。至急、倉庫に向かう、荒らされて、免許所があった。久松で、カラオケを手広くやっているオーナー久松真彦(でんでん)だった。従業員の聞き込みでは、久松は1ヶ月前から悩んでいた。ただ「一番合いたくない人間にあった、お前には関係ない」と言っていた。久松には身辺にトラブルはない。捜査会議では、美月が捜査線上に浮かぶ。しかし久松の死亡推定時間には、事情聴取していた。完全なアリバイだ。おみやさんは喫茶店「みつき」に出かける。素敵な店だった。おみやさんは、18年前の犯人が殺された。カラオクで手広くやっている。美月「神様はひどい、のうのうと生きていたのですね」。おみやさん「本当に久松を知らなかったか?」。美月「おしゃっている意味が分かりません」。おみやさんは美月が関係していると推理している。CM。
洋子の推理では、美月は久松を知っていたと思う。彼女が殺したことはない。そこに雨に濡れて、おたまが帰ってきて、洋子とおたまの笑いの絡みだ。一度は必要な絡みだ。昨日は大津では雨が降った。財布は雨に濡れていなかった。犯行現場を大津に見せるために、工作していたのだ。おみやさんは美月に、ひったくり事件の前に何をしていたか、聞く。事件当日雨が降った事をおみやさんは知らせる。「祇園の店の中なので知りませんでした」。CM。
大滝刑事はコーヒー豆と祇園の「さと膳」は間違いなかった。おみやさん「30分、買い物の間に空白がある、4時半に彼女は久松を店に呼んだ、そして背後から袋をかぶせ、紐で首をしめた、死体を店に置いた、ひったくりは狂言でしょう、バッグあらかじめ落ちておいた、12時半に客と別れた彼女は大津に向かい殺害現場の偽装をした(このシーンは車のライトが付いたままで、彼女の白いスカートが見えてちょっとエロイ)、その後、鴨川へ死体を捨てた、大津に置くと、そこが犯行現場でないことがすぐに分かるからだ、久松に石灰を吸わせ、大津が殺害現場とした、もしかすると、もう一人のホシから久松が一味と知った、もう手は打ってある」と言う。兵藤刑事から連絡が入り、美月が動いた。もう一人のホシの殺害に向かったのだ。CM。
手にケロイドがあり、ライターをチャカチャカいわせている男のところに美月がやってくる。美月の店に男が来て、分かったのだ。美月は18年前の話を聞く。ずっと見張っていた、そうしたら、久松に会った。男は久松に金を無心したのだ。強請も入っていた。それを聞いていた美月だ。そしてナイフを取りだし、襲いかかるが、勝てないよね。ほら、返り撃ちにあった。そこへ警察がやってくる。美月は病院に入る、助かった。鳥居が見守っていた。洋子もいて「良かった」という。美月「すみません、嘘を付いてしまって、白橋に会ったのは父と母の命日でした、あの男を見たとき、父と母が会わせたと思いました、復讐してくれと言っていると思いました、でも違っていました、ナイフを出したとき、やめなさいと声が聞こえた、復讐は望んでいなかった」。おみやさん「父と母は君が見ていた復讐の悪夢を消してくれた、男の時効は切れていなかった、白橋は法で裁かれる、君の人生はこれからだと信じている」と言う。白橋「正当防衛だ、時効だ」。5年間海外にいたのだ。
「水琴窟」の音色は綺麗ですね、手を洗えば心が洗われる。日本の先人の粋に感心しました。第一の殺人は結構こだわったのに、白橋殺害はストレート過ぎるぞ、笑。やはり考えたまんまの展開でした。
ゲスト:小川美月(粟田麗、あわた うらら さんです、30歳)、久松真彦(でんでん)、白橋茂紀(宮本大誠)




おみやさん★★★  6話

9年前にテラという演奏グループのリーダー丸目秀行が殺された。事件は迷宮で、グループは解散だ。妻の里香子は結婚して1ヶ月で妊娠していた。おみやさんが名曲喫茶で、テラの曲に導かれて店内に入ると、テラのベースの吉井が殺されていた。9年前と同じくト音記号のトロフィで殴られた。
店の経営が上手く行かず多額の請求書がゴミ箱にあった。そしてト音記号のネックレスが落ちていた。おみやさんと洋子が第一発見者だ。残された丸目里香子(中村久美)に聞く。ト音記号のネックレスは持っていた。そしてメンバーの椎名初音(未来貴子)にも聞く。二人とも男の子供がいた。初音は未婚の母で、父親は不詳だ。しかし、その子の歩き方は亡くなったリーダー秀行と同じ歩き方だった。CM。
9年前の事件は三角関係が原因だったのだろうか。事件ではアリバイがあった。里香子は実家が金持ちだが、ひとりだった。初音はスタジオで一人でいた、出入りは係員に目撃されている、生まれたばかりの子供がいた。初音は今もバイオリンを弾いていた。時と共に色々なものが見えてくる。初音に子供の歩き方が秀行と同じだと言うと、初音は動揺した。CM。
ネックレスはもう作られていないことが判明した。9年前の資料を見直す。そして殺されたときの血痕で読めなかった楽譜を科捜研で再現して貰った。その楽曲を洋子がピアノで弾く。初音の曲を聞き、その曲がオリジナルかどうか聞いた。初音に弾いてみてくれるように依頼する。CM。
バイオリンで弾くが、それは初音の新曲と同じだった。犯人しか知り得ない秀行の曲を初音が知っていたのだ。楽譜にあった部分を終えても引き続けた。里香子は初音に詰め寄る。分かっていたら秀行とは結婚しなかった。そろそろ親友に真相を語るときでしょう。初音、結婚はどうでも良かった。秀行と里香子が結婚しても良かった。でも里香子のお腹が大きくなったときに初めて、嫉妬が出てきた。秀行に会って、ト音記号のネックレスを里香子にも買ってやったことをあっさり答えた。秀行「ややこしいところが嫌い、里香子は音楽の才能はないが、一緒にいるには最高の女だ」。初音「わたしより里香子が好きなの」。秀行「男なら誰でもそうだろう、勘違いするな、男と女は愛し合わなくても子供は出来るのだ」。初音「ケイスケは可愛くないの」。秀行は作っている曲を聴いて貰う、思わず殴った初音だ。吉井もケイスケの歩き方で、秀行の子供だと知って強請ってきた。一生つきまとうと思った。里香子「私にも強請ってきた、悪いのは吉井だ」。おみやさんは二人に演奏を依頼する。二人が一緒に曲を弾く、結構長い、演奏だ。テラだった。警察の皆が来て拍手している。そして終わって抱き合う。そしておみやさんは二人が愛した秀行の幻の最後の曲を頼む。二人は演奏する。美しい曲だった。女は友達でライバルだ、というまとめで終わる。
9年前は分からなかったが、初音の子供の歩き方が秀行と同じと言うことが決め手で、一気に事件は解決する。顔は似るかも知れないが、一緒に生活していないのに歩き方が似ると言うことは、ありえないよね。と思いながら、2時間ドラマの味わいで楽しみました。演奏が意外と楽しかった。しかし中村久美さんは年取ったね、色気はありますが。


おみやさん★★★
  5話

主婦が帰ると、目の前に夫が殺害された。4歳の子供・威が一尾始終を目撃していた。タイトル。鳥居家に洋子が映画を見に行くのだと報告にくる。相手は刑事の大滝啓治(加勢大周さん)でデートだ。映画をみたがセンチな大滝に対してクールな洋子だ、笑。しかし、帰りに12歳の少年が男にナイフをかざしている。大滝は少年を取り押さえる、男はすべり台から落ちる。腕を骨折だ。警察で少年は「どれくらい切れるか試したかった、ストレスも溜まってもやもやしていた」と淡々と語る。大滝は不自然だと感じた。少年の家は藤堂で「華扇」という老舗だった。おみやさんは少年を訪ねる。少年はおみやさんを覚えていた、PTSDもありませんと冷静に語る。少年が殺そうとして骨折した男はその時の指名手配の犯人だった。刑事が病院に駆けつけると男は勝手に退院していた。村井課長はいつもの通り怒る。大滝も洋子も悔しく落ち込み、課長からも怒られる。おみやさんは少年と訪ねる。少年の威は、前妻の子で、事件の時は水商売の女性佐伯(中島ひろ子さん)と再婚していた。佐伯の店に行く。主人の犯人が捕まりそうだと報告にきた。佐伯は華扇を追い出され、水商売で店をやっていた。佐伯はもう威にも、犯人にも関心がなかった。チューリップを誕生日に送ってもらった。花言葉は「幸せに」。犯人の下田の部屋には盗品が山積みだ。威は話を聞かされるが、下田と会ったのは偶然だと主張する。下田の顔をどうして知ったのだろうか。8年前の事件をおみやさんは考えこんでいる。CM。
洋子はおみやさんの家へ報告書をみる。事件の時、威は虐待されていたのだ。証言の信憑性のために心理テストが行われた。その時に身体に虐待の跡を発見した。幼稚園でも威が佐伯になつかないので、佐伯が虐待したと威の父が証言した。洋子は佐伯が犯人で、威に証言を強要したと考えた。おみやさんは慌てるな、下田が捕まれば分かると構える。そんな時に下田が捕まる。下田は盗みはしたが殺しはしていないと主張する。8年前、下田は盗みに入ったが、奥さんが帰ったので逃げたのだ。殺していない、スナックまどかのママの佐伯に聞いてくれと言い切る。CM。
おみやさんは佐伯の店にいくき、下田が捕まったという。佐伯は「下田とは会っていない」と言う。しかしバイトしていた女の子に下田が店に来ていた事を確認したと、洋子が走り込んでくる。下田と佐伯は二人きりで話した。下田は佐伯を責め、脅して金を取ろうとしたのだ。おみやさん「今度会うとき嘘はやめましょう」。洋子「星は佐伯」。おみやさん「8年前はそう思った、しかし今は違う、本星は焦らない、どうして威が下田を襲ったかだ」。資料室で捜査資料を全部を見直す。朝が来る、威の書いた女性の絵に注目して、チューリップを持っている母に思わず声を上げる、「とんでもない間違いをしていた」。CM。
おみやさんは威に家で会う。おみやさん「全部作り話だ、計画的に君は下田を襲った、君は佐伯を守った、君は下田が佐伯を脅した事を知ったのですね、8年前の事件のあと一目を避けて佐伯と会っていた、佐伯の部屋にチューリップがある、虐待していたのは実父だ、佐伯は守ってくれた、ママの好きな物はチューリップ、父の好きな物はタバコだ」。威「僕は何も悪いコトしていないのにパパが、佐伯はパパの暴力から守ってくれた、佐伯は強盗に入った下田を利用して、パパを殺したんだ」。威「佐伯を捕まえないで」。おみやさん「隠す方が辛い」。おみやさんは車にいる佐伯を見つける、佐伯は睡眠薬の瓶を持っていた。おみやさん「あなたはあなたを守るために下田を殺そうとした威を一人にして見捨てるのですか」。佐伯「結婚する前は、いい人だが、結婚したら商才がなく、それがコンプレックスで、奥さんに逃げられて屈折していた、しかも逃げられた奥さんに威が似ていたので、威を虐待したのでしょう、酒が入ると威と私を交互に殴った、その時下田が泥棒に入った、その時チャンスは今しかないと思った、そして下田の包丁で夫を刺した、そして、威に泥棒がパパを刺したのよ、と言ったが、言うべきでなかった、罪を認めれば良かった、威がゆがんだとしたら、私のせい」。おみやさん「彼はゆがんでいない、彼は人して優しさをもっている、それは佐伯さんのおかげ、あなたが彼を支えた、8年間の彼への愛情を感謝します」。佐伯の誕生日にチューリップを送ったのは威だった。泣き崩れる佐伯だ。そこへ威が警察に送られてやってくる。手を握り会う二人だ。笑顔で見送る、威、嘘をつく重圧から解放された。威は母としてよりも淡い恋だったのかもしれない。監督 村川透さん
定番で母子ものですが、これまでの裏をかくために実父が虐待をして、継母が子供と淡い恋にも似た関係で生きてきた、というオチは何とか納得できた。ゲストの中島ひろ子さんが素敵です。必ずゲストで2,3本は登場する名脇役の中島ひろ子さんですが、目立たない色気、母性と女の色気があります。それにしても12歳の少年の混乱と暴発のリビドーは理解できます。しかしあの絵だけで全てを説明することは辛い。


おみやさん★★★
  4話 「七夕の夜の秘密、10年間の傷」

10年前、七夕の短冊には竜一と理恵子の思いが書かれていた養護施設強盗が入り殺人事件が怒る。主任保育士が殺され、女性職員が首に大けがを負った。子供達は混乱していた、射抜くようにみる少年がいた、しかし犯人は見つからす迷宮入りだ。今年のおみやさんの家でも短冊の用意がされていた。結婚相手の条件を描いて、目にとまるようにするという。爆。そんな時に、郵便局に目出し帽をかぶった二人組の強盗が押し入った。たまたま居合わせた洋子(櫻井淳子)が警察官として果敢に向かっていくが、強盗のナイフで手傷を負ってしまう。あとで洋子は課長さんからお目玉だ。洋子は落ち込んでいる。洋子は思い出した、犯人の顔の傷と、客の一人の女性(沢田雅美)が、「やめなさい」と大声を上げると、二人組は退散してしまった。おみやさん(渡瀬恒彦)は、大声をあげたのは首筋に傷跡がある中年女性だと知る。郵便局にいた客の名前を聞くと、その女性は沢村美也子だと判明、おみやさんには、この名前に心当たりがあった。
おみやさんは事件を洋子に話す。10年前、市内の養護施設に強盗が入り、当直の主任保育士が殺されて、女性職員が首筋に重傷を負うという事件があった。そして、重傷を負った女性職員というのが美也子だった。おみやさんも捜査に加わった事件であり、未解決であることに心を痛めていた。早速おみやさんと洋子は美也子の店を訪ねる、施設をすぐにやめて子供相手の店をやっている。そこに理恵子(邑野さん)もやって来て、おみやさんに犯人見つけてよ、ほっといて忘れたい、と言う。まもなく、郵便局強盗の目尻に傷のある一人が死体で発見される。CM。
胸に刺さったナイフは強盗の際に使われたものと思われ、バックからは目出し帽などが見つかり、仲間割れの可能性が高まる。近藤と指名が分ったが、死体の傍には無数の紙片が落ちていたが、鑑識の桂子(七瀬なつみ)が繋ぎあわせると、美也子の店に置いてある紙人形であることが判明した。しかし何のために捨てたんだろう。おみやさんは美也子の店に再び訪れる。美也子に何か知っていますね、教えて下さい、と言う。しかし何も知らないという。そんな時に理恵子がバスで急にパニックで騒ぎ出したのだ。おみさんは交番の警察官に騒ぎを聞く。金属縁の眼鏡の中年男性に恐怖症なのだ。CM。
おみやさんは今の養護施設の園長に被害者の田所について聞く。仕事は真面目だったが、彼が死んだ後、女の子から相談があった。おみやさんは資料を調べ直す。田所も金縁眼鏡の中年だった。美也子の家で理恵子は気づいたかも知れないと謝る。そこへ電話だ。美也子「嘘をつくと、その嘘に苦しめられる、正直にまっすぐ生きて下さい」。被害者の近藤の交友関係から、施設の竜一が出てきた。おみやさんは美也子の店に行き。10年前と今回の事を理恵子は知っているね。二人の所へ案内するように頼む。10年前、田所は酒を飲み、理恵子にいたずらしたのだ。それを竜一は助けてくれた。理恵子を助ける時に思わず、竜一は田所を刺したのだ。その時美也子が駆け寄り、強盗の仕業に偽装したのだ。CM。
近藤は竜一の友達だったが、近藤は理恵子に迫っていた。それで竜一は理恵子とも会わないようになっていた。念仏寺でおみやさんが駆けつけたとき、美也子の横には若い男がいた。かつて、養護施設での教え子である、山下竜一だった。やはり、竜一は郵便局強盗の犯人だった。悪仲間に誘われての犯行だった。竜一は近藤から、理恵子が美也子と一緒にいた事を知った。近藤は美也子の店からかったお守りの紙を切り裂き、竜一に美也子の店から金を取ってこい、理恵子を滅茶苦茶にすると言った。竜一は近藤を殴ろうとする。もつれた時、駆けつけた美也子が近藤を刺した。10年前も美也子は田所が好きで、子供への問題行動も止められなかった。しかも田所の子供まで妊娠していた。しかし中絶を強要され、突き飛ばされ腹を打って、子宮を摘出したようだ。美也子はここまで喋ると自殺しようとする。おみやさん「首の傷を隠さないのも自分を責めていたのです、しかし、あなたの罪の償い方を間違えている、罪を償って、二人と行き直すことです」。美也子「私に出来ますか」。おみやさん「あなたなら出来ます」。涙です。悲しい女の生き方です。
今回のゲストは沢田雅美さんでした。懐かしいですね、昔TBSのドラマで大活躍でした。今もさり気ない演技で楽しませてくれました。養護施設の女の子として邑野未亜さんが登場しました。多感な女の子を演じてくれました。これからも楽しみです。