人間の証明   木  フジ  木 22時

原 作 森村誠一「人間の証明」(角川文庫刊)
脚 本 前川洋一  (「OUT」「高原へいらっしゃい」「菊亭八百善の人々」ほか)
プロデューサー 鈴木吉弘  (「いつもふたりで」「あたなの隣に誰かいる」ほか)
演 出 河毛俊作  (「抱きしめたい!」「沙粧妙子」「この愛に生きて」「きらきらひかる」ほか)
久保田 哲史 (「ムコ殿」「人にやさしく」「恋愛偏差値」「ムコ殿2003」「愚痴」ほか)
成田 岳   (「東京ラブシネマ」「あなたの隣に誰かいる」「ファイヤーボーイズ」
音 楽 岩代太郎
棟居弘一良 刑事 ・・・ 竹野内 豊
本宮桐子 記者 ・・・ 夏川結衣
横渡 篤 刑事 ・・・ 大杉 漣
佐伯友也 秘書 ・・・ 田辺誠一
翔平 ・・・ 高岡蒼佑
小山田文枝 ホステス ・・・ 横山めぐみ
路子  翔平の恋人 ・・・ 松下奈緒
相馬晴美 謎 ・・・ りりィ
郡 陽平  夫 ・・・ 鹿内 孝
郡さやか  娘 ・・・ 堀北真希
那須英三郎 刑事 ・・・ 緒形 拳(友情出演)
山路利雄 刑事 佐藤二朗
 *   *   
ケン・シュフタン ・・・ Bo・Svenson
ジョニー・ヘイワード ・・・ 池内博之
 *   *
新見 隆 ・・・ 風間杜夫(特別出演)
小山田武夫 ・・・ 國村 隼
 *   *
郡 恭子 随筆家・知事候補 ・・・ 松坂慶子

これは重そうな感じだな。脇の重鎮の役者さんも結構凄く重そうだ。スタッフも公式HPみてビックリだ、わざわざこれまでの作品が載っている。おとぼけキャラなんかは登場しないのですね。期待度★★★ですが、テーマが深まれば5つ★かもしれない。

人間の証明★★★★  10話最終  ジョニーは歩いた  9月9日放送 

ジョニー殺害から61日事件は大詰めを迎える。恭子を任意同行した。棟居が聴取する。7月6日お台場の黒人殺害事件を聞く。恭子「息子の事じゃないのですか」。横渡「我々が聞きたいのはその事件です」。恭子「別件、卑劣なことをなさるのね」。棟居「7月6日お台場のロイヤルホテルにいましたね」。横渡「近くで殺人事件があったことは知っていますか」。恭子「えぇ、新聞で」。棟居「被害者の名前ははジョニー・ヘイワード、あなたの息子ですね」。笑う恭子。棟居は雑誌を見せる。横渡「ウィルシャー・ヘイワードは、この雑誌を見て、母親はあなただといったですよ」。恭子「人違いです」。棟居「本当に、本人を呼んで確認すれば分かることですよ」。恭子「どうぞ」。控え室で見ていた那須係長「そうとうのタマだ、ウィルシャーが死んでいることを彼女の口から言わせたかったのに、大した物です」。棟居「DNA鑑定すれば、親子がすぐ分かります」。恭子「でも、当事者の同意がない限りできないのでは」。恭子「人権侵害ね、それとも令状でもあるのかしら」と強気にでました。タイトル。
横渡「中山タエさんは、ご存知ですよね」。恭子「八尾のタエさん、子供の頃お世話になりました」。横渡「タエさん、亡くなりました、7月22日、殺されました」。恭子「殺された」。棟居「あなたに殺されたのです、あなたはウィルシャーとジョニーを連れて霧積に行ったことがある、そこで仲居をしていたタエさんはジョニーの母親が相馬晴美があなたであるkとを知っていた、だから殺した」。恭子「さすがに名誉毀損で訴えます、これは任意の事情聴取ですね、でしたら帰らせて貰います」。棟居「タエさんは横須賀でかもめという居酒屋をしていました、当時米軍相手の売春で晴美という名前で働いていたあなたは、その店に通っていたのではないですか」。恭子「いいえ」。棟居「嘘だ、あなたは間違いなく横須賀にいた」。恭子「決めつけるように言うが、根拠があるの」。棟居「私はその当時あなたに会っています、今帰っても、我々はあなたを追いつづけます、今日決着をつけた方がお互いのためになると思いませんか」。本部の課長がやってくる、津嘉山正雄さんと山崎樹範さん(愛情イッポンにも出ています)です。私は許可していない、辞めさせろ、と言うが、那須たちは抵抗する。那須「我々は何のために警察官をやっているとお思いですか、危険も多く、服務規定にがんじがらめで、おまけに給料も安い、そんな仕事誰が好きこのんでやりますか、警察官の原点は、正義感と使命感です、だから我々は縁もゆかりもない他人のために、自分を投げ出すことが出来るのです、誇りを汚す命令には私は断じて従えません」。課長「誇りを汚す、那須係長、確実に落とせる自信があるのでうね、落とせなかった場合・・」。那須「こんな首でよければいつでも」。
1975年のクリスマス、横須賀の路地であなたはアメリカ兵に襲われていたね、一人の男が助けに入り、あなたは逃げることが出来た、助けたのは私の父親です、その時の傷が元で、3日後に死にました」。恭子「何の事かしら」。棟居「あなたがいなければ、父は死なずにすんだ、私はずっとアメリカ兵を怨んでいました、見物人も、アメリカ兵を六に捜査しなかった警察も、すべての人間を怨みました、人間を誰も信じられない、あたなと同じです、私はあなたと似ている、自分以外誰も信じないところがです」。横渡が入る、「息子の翔平さんの身柄を確保しました、小山田文代さん監禁致死容疑、死体遺棄容疑を認めているそうですよ、息子さんはかなりの傷を負って病院に運ばれました」。恭子「そう」。横渡「だめです、動じません、郡恭子には感情がない」。棟居「あなたが相馬晴美さんと知り合いだと教えてくれたのは、娘のさやかさんです」。恭子「エーッ」。棟居「犯行時間に控え室から抜け出したことも」。恭子「あー、そう、外の空気を吸いにホテルの裏庭に行ってたんです」。棟居「彼女はおかあさんを助けて」と言いました。棟居「壊れかけた家族を救うために証言したのです、ジョニーが死体で発見されたのはココ、あなたはホテルにいました、控え室から戻ったのは20分、陸橋までは30分かあkる、犯行は不可能です、我々は陸橋の密室状態に気を取られ、大きな勘違いをしました」。恭子「なにが 言いたいのかしら」。棟居「犯行現場はホテルの近くです、あなたはホテルの近くでジョニーを刺し戻った、ジョニーは重症を負いながら、ここから15分も歩いて、陸橋を渡った、ジョニーの傷は肺まで達していました、肺血管を損傷して、血液は彼の体内にあふれ出ていた、常識で考えたら歩けません、しかしジョニーは歩いた、ジョニーはこの詩集を大切に持っていました、あなたが霧積旅行の際に買ってあげた物ですね」。恭子「知りません」。棟居「霧積への旅行はジョニーにとっておそらく唯一の母の思い出だった、死体で発見されたとき持っていなかった、パスポートも現金も、ジョニーの遺留品をたまたま拾ったホームレスから手に入れました、ジョニーは自分で所持品を捨てたんです、途中ですれ違った人に助けを求めなかった、だから、我々はジョニーが陸橋の上で刺されたと考えた、ジョニーの目的はなんだったのか分かりますか、ジョニ−が必死で歩いた理由は、あなたを庇うためですよ、自分を刺した母親を守ろうとした、刺されてもなおあなたを愛していた、あなたはジョニーが近づいた理由を金銭目的を考えていたのではないですか、だから200万円を与えた、だけどジョニーは金はいらなかった、彼は母親のあなたに会いたくて日本に来ただけだ、ジョニーが最後に残した言葉は、ストローハット、麦わら帽子と言いました、これはジョニーの気持ちです、これを読んでみてください」とボロボロの詩集を渡す。恭子「子供が母親を思う気持ちがよく表現されているわ、これが私と何か関係があるのかしら」。控え室では落ちない、大問題になると焦りだした。棟居「あなたは子供に愛情がないのかもしれないが、子供はあなたのことを思っている、母としてのあなたを必要としているのですよ」。恭子「刑事さんに説教されると思わなかった」。棟居「母への思いとはそう言うものです、ジョニーもそうだった、だからあなたを庇った、ジョニーは嫌われても、あなたが好きだったのです、自分も母に捨てられた子供です、母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね?ええ、夏碓氷から霧積へいくみちで、渓谷へ落としたあの麦藁帽子ですよ、母さん、あれは好きな帽子でしたよ、ぼくはあのときずいぶんくやしかった、だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから、母さん、あのとき向こふから若い薬売りが来ましたっけね、紺の脚絆に手甲をした、そして拾はうとしてずいぶん骨折ってくれましたっけね、だけどたうたうだめだった、なにしろ深い谷で、それに草が背丈ぐらい伸びていたんですもの、母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう? (以下略、全文は、そのとき旁で咲いていた車百合の花は、もう枯れちゃったでせうね、そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかもしれませんよ、母さん、そしてきっといまごろは、今晩あたりは、あの谷間に、静かに霧が降りつもっているでせう、昔、つやつや光ったあの伊太利麦の帽子と その裏にぼくが書いたY・Sといふ頭文字を埋めるやうに、静かに寂しく)。恭子は泣き出した。棟居「ジョニーはあなたの子供ですね」。うなずく。棟居「あなたが刺したんですね」。うなずく。横渡「落ちました」。あれ、もっと溜めてくれると思いましたが、25分で落ちましたよ。状況証拠だけだよ。
恭子の歪んだ人間性は形成されたのは幼年期の悲惨な体験の影響が大きい。母が連れ込んだ男に乱暴された。でも母は何もしなかった。母は私が殺した。その人生は過去を捨て続けることで作り上げられた。憎しみ、そんな単純なものではないわ、母を殺したら自由になれると思った。でもなれなかった。私の血の中に母がいた。それはどうしようもなかった。それからは中山タエさんが母親代わりだった。タエさんは知っていた、私がどんな目にあっていたか。親戚をたらい回しにされて、16歳の時タエさんと一緒に八尾を出た。東京に来たかった、違う世界に行ってみたかった。そこで相馬晴美と出会った。2年後、日本を脱出するという晴美からその戸籍を譲り受ける。安来恭子は自分の名前を捨てることで、過去も捨てた。何の取り柄もない田舎の娘が、東京で生きるためには水商売しかなかった、身体も売った、それには何の抵抗もなかった。とにかくお金が必要で人並みの生活がしたかった。ウィルシャーと出会ったのは、横須賀に来て2年目だった。過去を清算して、アメリカという新天地で再出発できると思った。そしてジョニーが産まれ、相馬晴美の名前で出生届けを出した。それで幸せだった。4年後、貿易会社の郡陽平と出会った。まともな店に移っていて、彼は私を気に入って、すぐにプロポーズした。その時気づいた、私は価値がある女だと。霧積へ行ったのはそんな頃、どうしようか迷っていた。決意がついたのはは横須賀基地の火災事故、ウィルシャーがジョニーを連れて先に帰国し、私はあとで追いかけることになっていた。でも、いかなかった。ウィルシャーとジョニーを捨てたんですね。その頃、陽平は生家に進出しようとしていた、魅力的だった。陽平と結婚するためには、ジョニーを産んだことや横須賀売春クラブで働いていたことを捨てる必要があった。彼女は再び、安来恭子に戻った。だが23年後の今年5月に一通の手紙が届いた。手紙にはウィルシャーが命をかけてジョニーを恭子に会わせようとしていた事が書かれていた。恭子はジョニーに連絡を取り、自分がアメリカに行くので待つようにいった。しかし本国で犯罪を犯し手配されたジョニーは、恭子の言いつけを破って日本にやって来てしまった。
7月3日、ホテルでアメリカ行きチケットと200万円の現金を渡し、一夜かぎりの夕食に招いた。7月6日、ジョニーは日本にいた。棟居「凶器のナイフはどこから持ってきたのですか」。恭子自宅から」。棟居「ジョニーが来ることが分かっていたのですか」。恭子「予感がしたの、ジョニーはアメリカに帰らないんじゃないか」。ジョニーと恭子の回想シーン。英語だ、池内さん、結構英語が上手い。ジョニー「ママに迷惑をかけるつもりなんかないのに」。恭子は右手を肩に置いて背中から抱きしめるように「jわかってちょうだい、あなたの存在そのものが迷惑なの」。そして背中から刺す。致命傷ではない。ジョニー「ママは僕のことが本当に邪魔なんだね? 僕の事が嫌いなんだね? これがママの気持ちなんだね?」と言うと、ナイフを構えている恭子を抱きしめるように正面から駆け寄る、胸にナイフが刺さる。ジョニー「これでママは安心なんだね。恭子は走って立ち去る。ジョニー「ママ、僕のことをズットわすれないでいてくれる?」。歩き、最後にに観覧車のストローハットを見る。恭子「タエさんは私の唯一の味方だった、でも痴呆症が始まっていた、ほっておいたら、誰かに喋ると思った」。浴槽で殺す恭子。棟居「あなたは自分の過去を捨て続けた」。恭子「生きていくためにはそれしかなかった」。棟居「それは違う、過去と向き合うしかないのです」。恭子「綺麗事言わないで、母親に虐待され、母親の男に犯された過去と、どう向き合えるというの、じゃ、あなたは父親を殺したアメリカ兵を許せるの、私にはそれしかなかった、過去を捨てるしか道はなかった、そう、私は自分を消したかったのかもしれない」。棟居「自分を消しても、あなたには残されたものがある、二人の子供です、翔平とさやかさんはまだ生きています、二人の存在は消せない、何があっても、あなたは自分が母親であると言うことから逃れられない」。
ニュースで恭子の逮捕が放送される。棟居と横渡は互いに礼をする。
小山田が叫ぶと、すんでの所での新見は逃れる。そして二人はもつれながら、逃げる翔平と追いかける新見は、文枝と同じく崖から落ちる。小山田は車椅子で探しに来た。夜になって崖の下から新見は小山田に救急車を呼んで下さい。しかし携帯は圏外だ。翔平は出血だ、新見は骨折だ。新見「人間は不思議だ、私は小山田さんの奥さんを寝取った男だ、あの人にしてみれば、私らは奥さんをあんな目に遭わせた加害者の一人だ、私と君は憎みきれない相手だ、それなのにあの人は我々を助けようと必死になっている、何故だ、私にも分からない、ただこれだけは言える、君に死なれては困るのだよ」。枯れ葉の中を行く小山田に一瞬文枝の姿が見える。河原で新見は小山田にマジックハンドを返す。小山田は新見の夫婦関係を気遣う。新見「今度一杯やりましょう」。小山田「新見さん、色々と有り難う」と握手する。新見「初めて名前読んでくれましたね」。笑顔の二人だ。新見隆、妻と離婚調停に入り、系列企業に出向となる。小山田武夫は介護用品を製造する小さな会社を立ち上げた。二人はその後二度と会うことはなかった。淋しいな。秘書の佐伯文也は3年後衆議院選挙に立候補当選。朝枝路子、逮捕、懲役3年。郡翔平、懲役10年。郡恭子、1審で懲役20年、控訴せず服役した。那須は日本人の心を熱く語るが2年後定年退職、読書三昧の日々、生涯家族はいない。横渡篤、翌年長女が結婚、双子の孫が生まれる。本宮桐子、半年後郡陽平の告発記事を発表、陽平に提訴され係争中。2004年亜紀、シュフタン刑事殉職、黒人少年を暴漢から守ろうとして刺殺された。9月24日特別捜査本部は解散した。棟居弘一は現在も警視庁捜査一課勤務。おしまい。

予想通り、松坂さんのワンマンショーだ。綺麗な時もあるが、凄く老けて見えることもある。最後にナレーションでどんどん説明するから、全体はあっさりしてしまった。もっと泣くほど感動すると思ったが外れた。期待しないほうがいいことがある。勿論、ジョニーの「これでママは安心なんだね」のところはプチ感動だった。しかし、情報量が多く、書くことに疲れた。感想はそのうちまとめになるかもしれない。来クールは大奥だ。。



人間の証明★★★★  9話  最終回前の一休み、恭子に繋がりすぎ   9月2日放送 

先週のまとめ、シュフタン刑事が棟居の父を殺した。
捜査でも郡恭子がクロ−ズアップされる。那須「事件当日、恭子は犯行現場近くにいた」。棟居が招き入れて本宮を呼び入れる、7月6日のパーティのスケジュールを報告する。休憩時間があり、さやかが一緒にいた。7月22日中山タエ殺害の日、後援会の挨拶回り、坂元町まで行っている、車の運転が出来るので、時間はあり可能だ。恭子は越中八尾生まれ、3歳で父が亡くなり、11歳で母が火事で亡くなった。親戚の家をたらい回しにされ、16歳で上京した。本宮は話した後、嫌な気持ちに襲われる、棟居の仕事の辛さを理解した。那須係長は行き詰まっていた捜査だが、恭子を中心に考え直す、すると新しい事実が見えてくる。1976年に恭子は晴美になり、ジョニーの出生届けを出す。ウィルシャーはジョニーと一緒に横須賀の事故のために強制的に帰国された。そしてある日、雑誌を見たジョニーが父ウィルシャーの遺志を受けて東京まで会いに来た。急に出現したが、知事選を控える身の恭子だったので、動機はある。霧積の中山タエはジョニーの母親の顔を知っている。山路「アリバイはどうなるの、ホテルから陸橋まで時間がかかる」。那須は、恭子の娘を聴取することはしないで、事件当日のアリバイなどを洗い直すことから始める。慎重にしないと、桜田門が騒ぐ。タイトル。
本宮は恭子の娘さやかと会う。翔平と逃げている路子は残高が340円だと知る。棟居たちがホテルから陸橋まで歩くと30分以上はかかる。横渡「ジョニーはあの観覧車の麦わら帽子をみて何を思ったか、悲しかった、憎かったでしょうね」。棟居「ジョニーは何故自分のバッグを捨てたか」。棟居「自分は郡恭子がジョニーを殺したと思っています、自分は母親の気持ちが分からない、母の顔を見ていない、母親の実感がない、自分が産んだ子供を殺せるものか」。横渡「今の時代子供を殺す母親の事件はあります、しかし、その上で、私は平然としていられる母親はいないと思う、そう信じたい」。棟居「平然としていられるとしたら、あの女には心がない」。棟居は大胆にも恭子の講演会に顔を出し、直撃だ。横渡「息子さんのことでちょっと」。恭子「わかりません、連絡ありません」。横渡「参考のために聞きたかった」。棟居「霧積は知っていますか、相馬晴美は知りませんか」。恭子「初めてです、知りません」。恭子を見て、棟居は父が助けようとした少女の目を思い出す、そのため父は死んだ。おいおい、そこまで繋がるのか。棟居「ジョニーを知っていますか」。恭子「さあ、何でしょうか」。棟居「麦わら帽子を知っていますか」。恭子は立ち去ろうとする。棟居「母さん、僕の麦桿帽子、どうしたんでしょうね、えぇ、夏、碓氷から霧積へいく道で渓谷に落とした麦桿帽子ですよ」と詩を読み上げる。恭子「素敵な詩ね、でも知らないわ、お役に立てなくて失礼」。何の興味も示さないので、横渡りも不審がる。
本宮は休憩時間もさやかは一緒だったと棟居に報告する。棟居は運命を信じるか、殺された父が助けた女性は、俺たちを見捨てて逃げた、その女が郡恭子だった、という。捜査課では恭子に会ったことが問題になっている。課長から見込み捜査は許さない、慎重にやれ、那須の監督責任が問われる。棟居はさやかに直接聞く。棟居「パーティでおかあさんは途中抜け出しませんでしたか」。さやか「知りません」。棟居「自分はおかあさんに疑いを持っています、協力して下さい」。さやか「私は娘です、協力すると思っていますか」。帰ると那須は配置換えになった。課長は政治絡みになったので、いいなりに中間管理職が欲しい。棟居「それまでに片付けましょう」。おいおい、はやまるなよ。恭子が寝ていると、翔平が忍び込んでいた。恭子「情けない、自分の家に盗みに入るなんて、別荘の近くで死体が埋められていた、すべて私に話しなさい」。翔平「あれは事故です、自分から崖に落ちたんです」。恭子「あなたがやったんじゃないなら」。翔平「死体を埋めたのは僕です、別荘に監禁にした、麻薬と拳銃を捨てるところを見られたから、驚きましたか、あなたの息子は悪い男です、ずっと前から犯罪者です」。恭子「あなた、パスポートは、ダラスへ行きなさい、パパの会社の支社があるし、知り合いもいる、お金はあなたの口座に振り込む、あなたを警察に渡さない」。翔平「僕を守ってくれるの、嘘ばっか、自分のためでしょう、僕が捕まると県知事を棒に振る、保身」。恭子「そうよ、でも、あなたのためでもある」。翔平「あなたらしい、母親の責任を金で果たそうとする、こうなったのはあんたのせいだ」。恭子「人間は誰でも一人だ、責任は全て自分にあるの」。翔平「じゃ僕は自首するよ、かあさん困るんでしょう」、それをさやかは聞いていた。次の日、路子は「アメリカ、私はパスポートもっていない、おかあさんのいいなり、私は、自首するわ」。翔平「やめろ」。路子「かあさんが困るから、私とかあさん、どっち取るの」。恭子はあと2日だ、選挙演説を棟居は聴いている。そこにさやかがやってくる。棟居は追いかける。本宮は止める。逃げるさやかを追う棟居だ、さらに本宮が追う。棟居「知っていることがあるなら話せ」。本宮「やめて、未成年よ、いいの」と逃がす。さやかは足を止めて、棟居にしゃか「おかあさん、嘘を付いている、相馬晴美は昔の知り合いっていていた、おかあさんが東京に出てきてすぐの頃、それと、7月6日のパーティでおかあさんは化粧室へ行ったが、そのあと私が行ってもいなくて、20分後怖い顔をして帰ってきた、9時頃です、おかあさんは何をしたのですか、お台場の殺人事件と関係あるのですか、おかあさんを助けて下さい」。棟居は横渡に報告する。棟居「最後の瞬間、ジョニーの心にあったのは憎しみと悲しみだけだったのでしょうか、バッグを捨てた意味がわかりました」。
路子が目を覚ますと翔平は金を置いて、いなくなっていた。車は検問で翔平はUターンした。捜査会議だ。公安課からの報告で、相馬晴美の調査結果だ。晴美は1975年から1990年までベイルートにいた。重信房子じゃないか。日本にはいなかった。中山タエも八尾生まれで、恭子の近くで母親代わりだったことが分かった。郡恭子を任意で呼びましょう。さやかは重要な証言をしている。20分かかっている。棟居はホテルの近くで刺されて、ジョニーは歩道橋まで歩いたのだ。自供させます。物証はないのです。山路「実の子供を殺しても選挙している女が素直に自供するか」。横渡「山路に同感です、恭子は冷酷な女だ、自供するとは思えない」。棟居「でも、(霧積の家族の楽しい姿を思いだし)自分は恭子に人間の心があることを信じます」。那須は許可する。反論する山路刑事に那須「お前はいつもうるさい、だまってろ」。その通りだ、でも那須係長もやけかな。恭子の選挙事務所は、運動を終えて、プチ打ち上げだった。そこへ棟居と横渡りがやってくる。任意同行を願う。松坂さんの顔、凄い、表情を変えないが、変えている。凄い演技だ。つづく。
小山田と新見は火葬して遺骨を拾う。小山田は遺骨になった文枝を抱えている。家の位牌に棟居と横渡は手を合わせるが、証拠が不十分だと、答えるしかない。小山田はもう諦めている。小山田と新見は準備して別荘を調べに行く。窓を割り中に入る。しかしその時ゴルフクラブで翔平は新見を殴りかかる。
本当にそこまで郡恭子に集まるのか。運命といっても凄すぎる。終盤ですね。あれだけ序盤で無関係だった物語が、見事にまとまっていることに感心する。捜査も結構自白に頼っていては駄目だと思うが、物証がないのだ。それを多分最終回に棟居が信じた人間の心(人間の証明)をついて、自供させるのですね。松坂さんの延々としたモノローグで、心情が語られるのか。冷酷な女ではなく、人間として。今回は来週の最終回へ向けての一休みか、4つ★だ。



人間の証明★★★★★  8話  一回しか見ないで書きました  8月26日放送 

太陽の入れ墨で棟居は大ショックだ。父の殺害の回想シーンだ。本宮は「考えすぎだ、30年前で横須賀で会った人と、たまたま捜査できたアメリカでばったり会うと思う、ありふれた入れ墨だ」と棟居に語る。納得しようとする棟居だが、心の疼きは深まる。シュフタン刑事と本宮と棟居で車でジョニーの父親のウィルシャーの家へ向かう。ジョニーの実家は、蜘蛛の巣がはり、悪臭が立ちこめていた。3人は調べる。着る物は新しく一杯ありました。Japan Yokosukaのスタジャンもあった。ウィルシャーの知人(結構おじさんです)にきく、ジョニーは親孝行の良い子だった。ウィルシャーは金持ちに当たり屋をして2000$を稼いで、その事故の後自宅で静かに死んだ。それは息子に日本へ行かせたかったためだ。ジョニーの母は日本人だった、母親の名前はハルミだ。相馬晴美と思うだろうが違うよね。ウィルシャーはよくハルミと言っていた。シュフタン刑事とバーボンで飲む。他にウィルシャーの知り合いはいない。棟居はウィルシャーの横須賀の軍歴がないことに疑問に思い聞く。シュフタン刑事は、横須賀で大きな火災事故があり、軍事機密と関係して日本政府に知られることなく、関係者は全員が帰されていた。そして軍歴からも消された。そんなに詳しいのは、シュフタン刑事が横須賀からだ。しかも1975年のクリスマスにはシュフタン刑事は横須賀にいたのだ。何度も棟居は聞くが、シュフタン刑事はその日に何があったか覚えていないと答える。そして娘の結婚式に、君たちも来ないかと招待する。棟居は怒る「覚えていなかった、日本人の命を何だと思っているのだ」この叫びを当時の日本人はしていたのだ。相馬晴美も観念的だが、その日本人の感情を行動化したのだ。それが全共闘世代の共通認識だ。棟居は那須に電話する。ウィルシャーが横須賀にいたことが分かっただけだった。那須「思う存分やってこい、一つずつ裏を取ることも大事だ」。棟居はもう一度ウィルシャーの友達に聞く、何故最近になってハルミに会うことを思いついたか。知人はハルミが雑誌に載っていたのだ。やはりハルミは恭子だよ。そして、ジョニーの家に行くと、友達が縛られていた。サラがシュフタン刑事に復讐に行ったという。棟居は結婚式場へ急ぐ。式は新郎新婦が教会を出てきたところだ。そしてサラも立っていた。そしてピストルを出し撃つ。弾は棟居の右腕をかすった。棟居「銃をよこせ、彼を殺して気が済むのか」と叫ぶ。棟居、何で助けたんだ。ウィルシャーの家に行く。雑誌を見つけて持ってきた。そして友達が示した写真があった。那須、ジョニーの母親が分かったという。シュフタン刑事は何故助けたか聞く。日本人が理解できないと言う。そして1975年横須賀で何が会ったか聞く。棟居は答えない。棟居は本宮に一緒に日本に帰ってくれと頼む。そして雑誌の写真を見せると恭子の写真が載っていた

恭子は路上で演説している。教育を論じている。そこに小山田と新見がやって来る。選挙の運動員の中に路子がいることを確認し、デジカメで撮っている。秘書の佐伯は何気にきになる。恭子が事務所に帰ってくると、警察がやってくる。相馬晴美のことで訪ねてくる。選挙の運動員になったのを探したのだ。佐伯は恭子に聞くが、恭子「ちょっとした昔の知り合いだ」と答える。佐伯「ささいなことでも私に教えて下さい、強請られていたのですか」と聞く。恭子「哀れになりお金を渡した、気になるのね、演説の原稿これでいいかしら」。文枝の死体発見のニュースを知り、翔平と路子は慌てて車で出かけたが、目的もない。路子「死んじゃおうか」。選挙事務所では西瓜の差し入れだ。佐伯が帰ってきて、翔平が殺人事件と関係いているかも知れないと騒ぐ。被害者の夫が訪ねてきた。佐伯は興奮している。恭子は「落ち着いて、警察より先に翔平を捕まえる、冷静に行動する、翔平にそんなことが出来るわけがない」。翔平と路子は屋上にきて、飛び降りようかするが、怖くなった。翔平「逃げよう」。

小山田と新見は、クマのヌイグルミと路子の写真を持っていく。対応したのが山路刑事だ。全然興味がないので、怒る始末だ。そこにきた横渡刑事が対応する。令状をとって、調べてくれと言う。横渡は事件性が不明だ。例えば死体が分かるとか。そこへ小山田の携帯が鳴る。文枝の死体が出た都合よすぎますが完全に繋がった一瞬です。新見の車で、横渡刑事も付いて、担当の警察へ向かう。霊安室で顔をみるが、多分腐敗も進んでいたのだろう。新見は顔を背ける。小山田は静かに顔を伏せて泣く。男二人が大泣きする。静岡の伊豆で死体が見つかった。土砂崩れの調査中に営林署の職員が見つかったのだ。佐伯もこのニュースを知る。現場に向かう。車イスでは入れない。新見が負ぶっていく。現場で小山田は降ろして貰い、その土を握る。横渡は線香と花を取り出す、そして手向ける。コンビは手を合わせる。氷翔平を捕まえて下さい、と新見は横渡に頼む。

先週のシフ刑事はシュフタン刑事のようだ、サソリの入れ墨と思ったが太陽の入れ墨のようだ。訂正します。文枝殺しが先に解決しそうですね。それだけで結構面白い。その先のジョニー殺しがあり、脇に棟居の父殺しもある。ここまで来たら、もう犯人も分かったし、全ては綺麗に繋がった。これから、どのようにまとまっていくのだろうか。しっかり描いて欲しいものです。かみさんも横で見ているが、嬉しそうに竹野内豊はいいとこ取りで格好良いと言っている。まだまだ描くことはある。シュフタン刑事は棟居の父殺しで間違いないと言う。ただ、棟居の父殺しがシュフタン刑事だとしたら、偶然が過ぎるとは思うが。とにかく、文枝の死体も見つかって、面白コンビも今日はシリアスで登場だ。ちょっと寂しいな。話しも落ち着いた、そうなるとドラマは厚く深いドラマだと思ってきた。評価アップで5★だ。

人間の証明★★★★  7話  8月19日放送

横渡が走っている。本庁は晴美の主犯で決着つきそうだ。今度は山路刑事は晴美の犯行で全てを説明している。--ジョニーが車泥棒をして所持していた200万円を狙って、生活に困窮していた晴美が、ジョニーは金を取られまいとバックを捨てた、逆上した晴美はジョニーを刺した、そして陸橋をおりた、露天商はたまたま見逃した、晴美が下に着いたが、吉岡がすでに金を奪った後だった、結局金を取られず逃亡した、しかし追いつめられた晴美は自殺した--おいおい、今までと正反対だ、しかもボケボケの推理だ、目撃者を無視している。佐藤二朗さんの変わり身の早さに驚く。まあ説明係が必要だ、その役は最初から佐藤二朗さんでしたね。管理官(山崎樹範さん、愛情イッポンと大違いですね)は事件の収拾を図ろうと言う。そこに横渡がやってきた、DNA鑑定では晴美とジョニーに親子関係はない。しかし晴美はジョニーを子供として出生届けている。山路刑事「母子がないのなら、ジョニーを殺したことになりやすい」。棟居「何故晴美はジョニーの出生届を出したか、が問題だ」。二人はまたも衝突だ。那須刑事は、課長に晴美でまとめたいとせまられるが、あと1週間待ってくれと頼む。棟居は、事件の現場をもう一度歩いて、確かめている。横渡は、そろそろ、迷宮かで判断する時ですね、と解説してくれる。しかし横渡の個人的な意見でも、晴美についても分からないことだらけで、被害者が外国人だと、と混迷している。那須が、課長は迷宮入りに決まりかけた、と言う。棟居は「犯人は別にいる、アメリカへ行かせてくれ」と頼む。しかし横渡は棟居のアメリカ人による父の殺害のトラウマを心配する。ダラスに本宮はやって来た。南原から伊東(升毅さん)を訪ねるように言われた。協力を依頼する。大幸化学は化学兵器として利用できるバイオテクノロジーを研究がうまくいくように、政府関係者の多額の金を渡している。それを告発しょうとして解雇された。伊東さんも経理を担当していたので事情に詳しい。しかし伊東「不正には詳しいが、一時の正義感で告発したところでどうにもならない、会社から給料を貰って生活している、家族を養っている、話すつもりはない、私は彼ほど正義感もないし、無謀でもない」。本宮は棟居に携帯する。ダラスだという、おみやげは何がいい。棟居は課長に直訴だ。ジョニーの事情を知りたい。棟居「自分のこの目で確かめたい、無実の人が疑われ、本当の犯罪者が見過ごされる」と熱く語る。那須が聞きつけて、休みを取らして旅行でも行かせます。那須の配慮でアメリカへ個人的に旅行に行く。棟居はミシッシピのジェファーソンへ行く。早速警察へ行くが、協力して貰えそうもない。一応上司命令で、しぶしぶシュフタン刑事は対応する。ジョニーの父は1975年に横須賀にいたと思われる。しかし報告書に不満があるのか、正式の捜査でもないのに協力しないと行けないのか。ヘイワードの家へ行きたいというが、遠すぎる。 プリーズと言って、仲間に会わせて貰う。仲間の話しでは、車を売って8000$は持っていたが、20000$は持っていない。母親が日本人かも知れないと言うが、誰も母親のことは知らない。ジョニーが日本で何をしでかしたか聞かれた棟居は、殺された理由を探しに来たと言う。ジョニーの売った車を見せて貰う、中にあったものを見せて貰う。ジョニーは車泥棒をしていた。何故、他に仕事がないからだ。仲間「俺たちはゴミ溜めの中で生まれゴミ溜めの中で死んでいくんだ」。あの刑事は仲間のエディを撃ち殺した。エディは黒人だから殺されたと言う。ジョニーは本が好きで読んでいた、弁護士になりたかった、夢をみることは自由だ。ここでは黒人が死んでも誰も気づかない。日本で死んだら、訪ねてくれるひとがいる。ジョニーは幸せだった。そこへジョニーの恋人がやって来て、ジョニーが死んだことを知って悲しむ。横渡は晴美について聞きこむ。職場では働いている場合でなく、選挙運動しないといけないと言っていた。郡恭子だ。アメリカで棟居は、刑事「ただ黒人が死んだだけだ、大した問題じゃない」。棟居「殺されていい人間なんていない、無実の人を犯人にしてしまうかもしれないんだ」。シュフタン刑事は「明日ウィルシャー家へ行けば何か分かる」という。そこに本宮から携帯が鳴る。やって来たのだ。婚前旅行だ、息抜きの旅だ。シュフタン刑事は呆れるよ。でも美人には目がない。携帯が鳴り、娘の結婚式でいそがしいのだ。その時、ビールの乾杯をするが、こぼしてしてしまう。思わず腕まくりするシュフタン刑事には、棟居の父を殺したアメリカ兵の太陽の入れ墨があった。茫然と立ち尽くす棟居だった。

郡恭子は夫のベッドで、恭子が人気があるので怒っている。恭子はタレント候補だし、あなたのおかげだと言う。相馬晴美のことも夫は聞き出す。夫「横須賀のホステス時代の知り合いか」。恭子「もっと前、東京に出てきたばかりの頃」。夫「何で隠していた、強請られていたのか」。恭子「いいえ」。夫「お前もバカだな、昔の事も堂々と公開したらそうだ、横須賀でホステスしていたと宣言したほうが、今の時代受けるのじゃないか、その晴美が自殺したって、私はてっきりお前が殺したのかと」。恭子は初めて知ったようだ、驚く。選挙事務所は賑わっている、路子は来るが、翔平は来ない。佐伯は「あぶなっかしい」という。路子は「大丈夫」と答える。路子が探すと、翔平は薬をやっているようだ。へろへろだ。翔平「眠れない、毎晩夢にあの女が出てくる、苦しい、路子助けてくれ」。路子「自首する、その方が楽になる、翔平がそうしたいならいいよ、それとも徹底的に逃げる、辛いけど私たちずっと一緒に居られる、好きな方を選んで」。翔平は泣いている、路子は強いな。恭子の所に、さやかが来て、「晴美の葬式には出ないの、おかあさんの昔の事何も言ってくれない」と言うが、忙しい選挙中だ、と叫ぶ。「後悔しない、私は強い、怖くない」と、独り言を言う松坂さんの顔は怖い。

小山田は54期生の家を訪ねている。新見は仕事があるので、小山田一人でも精力的に回っている。二人に郡恭子が選挙活動をしている。訪ねた家では、青年はやはり幼稚園だけだよ、ないよ、と答える。今度は小山田が積極的だ、小山田「あなたには感謝している、最近文枝の夢を見る、実際あったことを夢でみている、いやな夢だよ、ゴム製品の加工工場の経営が傾いたので、従業員をやめさせ、文枝をこき使っていた、給料の入らない従業員だった、工場の事故でこうなったら、水商売させた上に、風呂だ、トイレだ、と、あいつにすれば楽しいことはない、男に走るのもしょうがない、俺がバカだった、だから文枝に謝りたい」。新見「許してくれますよ、もうすぐですよ、それからもう一度やり直せばいいじゃなりませんか」。泣く小山田だ。文枝の殺害シーンが再登場。おびえる郡翔平だ。小山田が来たのは、郡陽平だ。翔平が路子に隠れるように指示して対応する。卒園記念のクマのヌイグルミは、しかし知らないと言う。文枝の写真を見せるが、知らないという。二人は帰る。佐伯と二人は出会う。小山田はここだと言う。車イスに引っかかった女ものの靴がヘルパーの同じだったことに気づいたのだ。

最初は山路刑事のお粗末な推理に驚いたが、見事にアメリカの刑事にサソリの入れ墨があるなんて、更に驚いた。しかしすべては郡恭子に収斂していくようだ。恭子の昔のことがメインですが。小山田と新見のコンビも郡恭子に近づいてきた。日本の警察だけが全く近づいていないね。棟居は本宮と楽しいアメリカ旅行を楽しめばいいのに、またあの刑事のことで動くのかな。今週はアメリカが舞台でしたね。大変だ。来週はかなり進展しそうですね。



人間の証明★★★★  6話


相馬晴美が捜査線上で注目される。棟居はこれまでの経過を報告する。晴美はヘイワードと知り合いジョニーを産んだ。推測だろうと山路刑事は反発する。しかし麦藁帽子、霧積、全ては線で繋がるようだ。ICPOの報告では、ジョニー1980年6月8日生まれ、テレサという母もいる。アメリカにも問い合わせよう。捜査では祖真晴美を重要人物として捜すことになる。両親はいない、出身大学だけは分かる。タイトル。
棟居たちは相馬晴美のゴルフ店をしている同級生に聞き込む。彼が集会に誘っったのだ、その後目覚めた。「革命と展望」の雑誌に「国家の価値と人間の生きる価値について」と言う論文を20歳で掲載している。徳永恒明の教授にも評価された。大学3年で逮捕されて、退学したのだ。過激派の赤色連合と付き合い始めたのだ。横渡は相馬と一緒の年齢だった。横渡は機動隊に初めて出動したのだ。1969年の10.21国際反戦デーだった、骨のある連中だ。赤色連合はハイジャックまでした。那須は反米がオメリカ人と付き合うか引っかかる。山路「全共闘はファッションです、政治より性欲だ」、いつまでちゃちゃいれるんだろう。横渡と棟居は歩く。晴美がジョニーを殺した、何故新聞をみて警察に聞きに来ないのか。そんな時に郡恭子のちょうちん記事が載った週刊誌を見つける。棟居は資料を探し晴美の論文を読んでいる。那須がやってくる。徳永恒明は思想家だ。晴美は入れ込んでいたが、数年後ジョニーを産んでいる。左翼運動は安保反対、反戦反米だ。活動家が恋におちて、アメリカの子供を産むだろうか。那須は納得がいかない。那須は、お茶の水の交番勤務だが、いつもデモでは駆り出された。輝く青春だったのだ。晴美もこの時が一番輝いていたのだ。棟居は本宮に会う。本宮「記事は勝手に直された、仕事やめた」よ言う。棟居「どうする、30女が就職先はない」。本宮「次の目標がある、郡陽平の会社の子会社で、燃料や化学製品を扱ってベトナム戦争で儲けた、今でもアメリカ支社では危ないことで儲けている、アメリカへ行く」と言う。棟居「だめだ、人を信じすぎだ」と言う。本宮「そうか、行かせたくないのだ、でも安心した、高校の頃は覚えている、悪い想い出は忘れなさい」。棟居「おねえさんぶるな、頑張れな、お前の良いところは人を信じている、お前」と言いかけて止めた。棟居は晴美の尊敬する徳永先生の家に行き、葬式の参列者名簿を見せて貰う。見つけた。緊急で捜査令状を取って、アパートに駆けつける。部屋にはいなかった。晴美は金を焼いていた。そして雑誌を焼く。晴美が町を歩くと、街頭のプラズマ画面には恭子が映しだされていた。そして晴美は新宿のビルの上に立つ。飛び降り自殺したものがいる。現場に棟居たちは駆けつける。---死はあらゆる記憶を葬り去る、このものがかって大きな夢をもち、輝かし日々を送ったことを誰も知らない、彼女の物語は誰に語られることもなく、ひっそりと幕を下ろした---

郡の事務所では、手伝いの主婦が集まる。その中に晴美がいた。驚く恭子だ。
街頭演説の手はずを説明する。恭子は同棲をやめなさいと翔平にいう。路子は別にアパートを借りるという。晴美は恭子に会い、晴美「選挙の参謀になる、二人して天下を取る、世界を変えるの」と妄想気味だ。何かあると晴美「昔のことを何もかもマスコミにばらす、あなたの役に立ちたい」。恭子「みぐるしい、2度と現れないで」。本宮は佐伯秘書に、この編集長が手を入れたちょうちん記事でいいか聞く。佐伯「これで十分だ、これだけではなく、知事になったら協力して欲しい、チャンスだと思う」。本宮は「誰でも良かったのね」と断り去る。本宮は編集長に「売れる記事は書けません」と辞表を出す。フリーとなり書きたいことを書く。南原に会う。郡陽平を告発していた電話の主です。翔平は家に戻った、路子はアパートに入るのだ。引っ越し荷物を見ている。恭子の携帯がなる、晴美からだ。何度もかかるが切ってしまう。晴美は「選挙事務所には行かない、私を殺したい?」と聞く、恭子「殺す価値はない」。佐伯は晴美のアパートへ行き、一切こ会わないように言う。晴美「マスコミにばらす」。佐伯「できない、この世の中との唯一の繋がりを断つことになる、恭子さんはなくてはならない存在ではないですか、もういいじゃありませんか、恭子さんに今は大事な時です、ずっと追い続けた夢がようやく叶おうとしている、長い時間で自分の力で勝ち取った夢です、かって革命と言う夢を追い続けたあなたなら分かるはずだ」。再び、佐伯「革命で世界が変えられると思いましたか、青春の全てを掛けて理想を追いかけた、しかし理想は所詮幻だった、人間はあなたが思うほど美しくなかった、あなたの時代はとっくに終わっています、あなたは亡霊だ、あなたは悲しい人だ、過去にすがって生きている、あなたは過去しかない、恭子さんには未来がある、読まして頂きました、素晴らし論文です、あなたがしていることは自分を汚している、意味のないことは終わりにしましょう、二度と現れないで下さい」。晴美は自分の論文を出され、手に取って、見る。回想シーン、晴美は熱く革命を語る。世界を変えるの。晴美は涙する。恭子の山下公園での第一声が始まった。

路子は小山田の家に入り込んでいる。小山田は路子に掃除機のかけ方を教えている。そこに新見から携帯だ。日本テディベア協会があるから、持って行って調べようという。路子はぬいぐるみを見つけた。しかし小山田に咎められて断念する。新見はテディベアが何かを訴えていると言う。そして新見は「人の意見を聞かない」。小山田「押しつがましい前向きムカツク、あなたは偽善者だ」 そこへ区の本物の福祉課が調査に来る。そこではキャンペーンなどしていない、偽物のヘルパーだったと分かる。新見はクマのヌイグルミに興味を示したこと思い出す。新見は確信してきた。二人で調べに行こうとする。小山田「あんたを偽善者呼ばわりしたことを撤回する、俺は駄目な人間だ、あんたは大人だ」と謝る。新見「そんなことはありません、私は偽善者と呼ばれても仕方ないと思っていました、私の妻は社長の姪なんです、取締役の地位を貰いました、ずっと愛のない結婚生活を送っていました、そんな時に文枝さんに出会って本気で愛しました、満たされない生活の代償を求めていたのは事実で、そんな自分が許せません、怒りましたか」。小山田「いいえ」。これは特注品だ、セント・フェリズ幼稚園のものだ。1986年に卒園した者だ

あれ、晴美は自殺なのか、てっきり恭子に殺されたのだと思っていた。ほんの少しだけど話が進んだ。でも晴美が中心だった。このベトナム戦争での反戦反米の熱い時代は分かる。多分、おじさんの世代だけだろうね。1969年は東大安田講堂で入試がなかった。おじさんはその年に大学に入学しました。古い。吉本隆明だよね、吉本ばななの父です。赤色連合は連合赤軍だよね。そして、そのため他の世代から意味もなく熱苦しい、と煙たがられるのだ。本宮と棟居の関係も少し判明した。丁寧に作り上げられている、見るには相変わらず大変だ。



人間の証明★★★★  5話  4つの話が進み、大変なんだ、いしださんの演技と、新見・小山田コントに期待  8月5日放送

棟居は霧積までたどり着いた。そこで死んだ(殺された)中山タエの店は横須賀の「かもめ」という名前だった、そして古い手紙をたくさん持っていたがなくなった。交友関係が分からない。棟居と横渡りは須賀に捜査に行くことになる、棟居は拒否反応だ。横須賀の文化会館で1976年に完成した。飲食店が密集していたが30年前から再開発で大きく変わった。「かもめ」は文化会館になっていた。そこで郡恭子と棟居はすれ違う。棟居と佐伯は本宮を通じて知り合いだ。昔からの店の仲間を紹介され、飯屋で中山タエのことを聞く。店は流行っていたが、旦那が警察に捕まり、その後まもなく死んで、店をたたんで横須賀を出た。横渡はネイビーの写真をみせるが、ネイビーははキャサリンに聞くと言い、アメリカ横丁の「女王蜂」に行って聞くといいと言われる。暑い日差しだ。少女に聞くと店は分かった。中山タエの友達の老娼婦よしの(いしだあゆみさん)が座っている。横渡が聴取し始める。答えてくれない、写真を見せるが答えない。横渡に遊んでいかないかと抱きつく。棟居は逃げだし、吐き出す。そこに昔の父殺害のフラッシュバックだ。父はこの横町で殺されたのだ、戦慄で倒れてしまう。喫茶店で、横渡「太陽ですよ」。カミュの異邦人じゃないか、笑い。棟居は警察で報告書を書く。那須刑事は女房を貰えと言うが、棟居は「女房貰っても一人であることに変わりない、家族が一緒に歩いても本質は孤独だ、自分は家族は編隊を組んで飛んでいる飛行機さと思う、一機が故障しても他の機のパイロットが変わって操縦はできない、傍らで励ますだけだ、飛行機を飛ばすのは自分一人だ、機体を変える事も出来ない」のと言う。那須刑事は「絶対結婚させてやる」。笑い。棟居に霧積の民宿の娘から電話で、よしのから電話があり、昔の友達で、タエの墓は何処だと聞いたそうだ。棟居は父を殺したネイビーの腕の入れ墨の模様を思い出そうと描く。太陽のモチーフだ。西条八十の詩を読み上げる。棟居は再び横須賀へ行く。今もアメリカ兵が多い。棟居はよしのの所へ来た。よしのは警察には恨みがある。タエは夫婦で店をしていて、よしのは働いていた、タエの夫は売春斡旋罪のでっち上げで地上げ屋とグルの警察に捕まった。店の立ち退きを条件に、夫は警察から釈放された。しかし夫は取り調べで腹を殴られ、1か月後死んだ。そして警察は、サラリーマンが米兵に殺されるのも、何もしなかった、と言う。ちょっとドラマ的なご都合主義だが、これはいしださんに語って貰えば重いドラマが出来る。棟居は俺のオヤジだと言い、その時の話を聞く。リンチの場面だ。ネイビーは笑いながら男を蹴って、小便をかけた。そして消えたのだ。棟居、何故助けてくれなかった。よしの「私以外、誰も助けられなかった、そんな、あんたが何で警官になったの」。棟居は外に出て、よしのがきて、タエの手紙がいくつか入った箱を持ってきた。よしえの目は濁って光がみえない。帰るよしえは突然昔の若い姿に戻る。演出は太陽の暑さのせいか、対比は凄い。その手紙に中山タエのものがあった。珍しい客、ウィルシャー・ヘイワードが晴美と小さな子供と一緒に来ていました。私たちも明るい所にでましょう、と書いてあった。ジョニーの父は日本で勤務していたのだ。そして晴美はジョニーの母だ。よしの姓を思い出す、晴美の姓は相馬晴美だ。調べると逮捕歴あり、全共闘で公務執行妨害だ。子供がいた。ジョニーだ
死んだ文枝探しの新見と小山田のコンビは絶妙なコンビです。翔平と路子は小山田の家を見つけた。新見は古いぬいぐるみで警察へ行こうという。新見・小山田は警察へ行き、山路刑事のところへぬいぐるみを持って、妻は事件に巻き込まれたと訴える。しかし、相手にしてくれない。新見は前向きだ。小山田「文枝に惚れていたのか」。新見「本気だ」。小山田「3年前に事故で、抱けなくなった、ところでセックスはどうだった」。新見「情熱的でした」。小山田は大荒れだ。不思議なコンビだ。小山田のところに路子がホームヘルパーで無理矢理掃除をしようと入り込む。
本宮に、郡の会社から不当に解雇されたとタレコミ情報がある。郡恭子は選挙戦のために、後援会があるが、熱がある。悩みがあるようだ。本宮は佐伯秘書に会うが、理想的な主婦というちょうちん記事以上は希望しないと言われ、恭子の幼年時代を知りたいので好きにします、と反発する。恭子は後援会の後、テレビの取材が入る。郡翔平と路子は、ぬいぐるみを探している。二人でいると、翔平はうなされている。ぬいぐるみは自分の分身でないとダメだ。小1の遠足の日に恭子は老人ホームへ行く、恭子は1万円を昼飯で置いていく。翔平は仕方なくリュックにぬいぐるみを入れて、翔平は一人で行く。そして泣いている。翔平は「おれには母親がいない」そんな時、恭子に相馬からまた無心の携帯がかかる。本宮は卒業名簿から恭子の同級生(鷲尾真知子さん)に聞く。父はいなくて、母と2人だった。でも母は男出入りが激しく、外で立っていた。11歳の時に母は火事で死んだのだ。本宮は棟居に恭子のレポを報告する。よく似ている境遇だ。人を寄せ付けないものがある。相馬晴美に恭子が来て、これが最後だという。昔は学生運動で輝いていた、今のあなたはは抜け殻、あなたが哀れだから来たの。知事選では、マイナス情報を排除しろ、と夫はいう。脇が甘いと佐伯に言う。
相馬晴美(りりぃ)は恭子の昔の仲間で、ジョニーの母だ。昔、霧積に3人でいったことがある。ジョニーは母に会いに来た。そして晴美は恭子を脅して金を定期的に無心している。来週飛び降りがあるが、晴美ということはないよね。身の危険を感じる状況だ。恭子は母と2人で育ったが、11歳の火事で母は死んだ(殺した?)。恭子の息子翔平は、小1の遠足で母に来て貰えず、クマのぬいぐるみを持って行き母はいないことと自覚して、クマのぬいぐるみを離せない。小山田は3年前に事故で会社を解雇になり、性機能を喪失した。妻の文枝は情熱的だった。とにかくこれは大変なんだ。今クール一番あらすじを追うことが難しい。それに今日は野球でテレ朝の南くんが遅れたので3倍大変だった。
ゲスト:よしの(いしだあゆみさん)、恭子の同級生(鷲尾真知子さん)人間の証明★★★★  4話  ジグゾーパスルが埋まり部分で繋がってきた


捜査会議、キスミーの謎は専門家に当たることになった。足取りも進展していない。棟居は霧積だ、と決めつける。那須刑事から、ジョニーの父親がその詩集を持っていたとは考えられないだろうか。日本の基地に来ていたと考えられないか、当たってみよう。棟居の子供時代の回想、どうして父に向かって「僕の所にはサンタさんがこないの」。タイトル。
日本の基地を全部出す。しかし棟居はアメリカの結果待ちで良いのではないかという。専門家の意見が、ストハー、キスミーで合う。霧積、キリズミが、キズミーでキズミーとなりうると言う。棟居と横渡は横川から霧積へいく。その時に詩集のことがマスコミに漏れたと連絡がる。棟居は本宮に携帯して、西条八十の詩集の事を聞く。本宮は「私を疑うなんておかしい、一人ぽっちになるよ」と怒る。本当は教授から漏れたのだ。霧積へ行く道は崖崩れで通行止めだ。歩いて「ほいほい坂」を越えて案内される。昔は外人が来たようだ。只の原っぱ、で一軒の宿屋がある。案内してくれたのは、宿の娘だった。早速、写真を出す。黒人は来ていないと答える。先代のばあちゃんが「黒人さんが来た、タエが見た、黒人の親子連れ、20年前、子供と黒人と日本人の妻」。タエさんも坂本荘で暮らしているがボケているようだ。二人は山道を歩く。平原で親子3人の幻影を棟居は見る。行くとタエは死んでいた、救急車で運ばれた。風呂で溺れて死んだ。争った形跡はない。棟居は事件の重要な参考人だ。地元の警察の河原サブ刑事に他殺として捜査して下さいという。棟居は本部の帰れの命令を聞かず、残るという。タエさんの捜査をするという。河原サブ刑事が突っかかると、棟居は振り払い、その時止めに入った横渡の眼鏡が飛び壊れた。二人は電車で変わる。棟居「犬が苦手だ」。横渡「犬ばかりでなく人も苦手でしょう」。横渡は犬を飼っている。棟居「子供の時横須賀で父親がアメリカ兵に殺されました、その時に犬がいた、だから犬が嫌いだ、横須賀も嫌いだ」。回想シーン、ケーキを買った父は、女に暴力をふるうアメリカ兵に止めに入った、しかし、殴られ死んだのだ。誰も父を助けてくれなかった。犬は落ちたケーキを食べた。重い回想シーンだ。アメリカの報告がきた。ジョニーの父は日本に来ていない。ジョニーの足取りがみつかる。40歳から50歳の女と会った。ジョニーの母親だろうか。
郡の病室で夫婦の馴れ初めを語る。選挙中に鶯嬢だったのを、一目惚れしたのだ。取材する本宮は、本音を聞きたいと佐伯秘書に迫る。突撃取材をする。生の声を聞きたい。子供の時に両親を亡くして苦労した。私も施設で育った。恭子は覚えていない。富山県八尾町だ。父6つ、母は11歳の時、母は優しい人です(虐待していた)。恭子は話を切り上げ、息子が選挙を手伝っているので取材して下さいと頼む。八尾へいくと本宮は言うが、編集長は「取材は中止だ、報道を気取るな、代わりは幾らでもいる」。携帯がなり、棟居がやってくる。記事を疑った事を謝りにきた。「ごめんね」。本宮の所に、電話がかかり、面会してネタを書いて欲しいという。
小山田と新見は似顔絵を描いて、探して貰うと、アルバムを開く。最近の写真がない、小山田が車椅子になってから、写真を撮っていない。小山田は一枚の写真を差し出す。二人でビラを渡す。小山田はやる気がない。新見はサングラスをしている。小山田は逃げ出す。新見「なおみは、意地パリで見栄パリで、一緒だと疲れる」といった。二人で子供じみた喧嘩になる。小山田は家に戻った。新見が小山田の家に行くと、小山田が大きな音を立てて倒れた。ビラを壁などに貼ろうと提案する。イアリングを見つけたところで二人は風にとばされたビラを拾う。そこで新見はクマのぬいぐるみを拾う。小山田はマサージー店のマッチを見つける。
郡翔平の部屋で仲間がたむろしている、追い出して安全なところへ逃げようという。恭子は新しいファミリーカーに乗って、近所へ買い物だ。翔平は、彼女と一緒に選挙を手伝うという。佐伯秘書はぬいぐるみがないことに気づく。一軒一軒選挙ビラを配る。そしてぬいぐるみを探しにあの場所を訪ねる。そこには新見と小山田がいた。
この複雑な話しは大変だが、話が収束しつつある。自分はどうも映画をみた記憶がない。恭子や棟居と同じで記憶を消しているのかも知れないが、結構当時ヒットしたので、見なかったこともありうる。そこで横のかみさんに聞いた。覚えていて何と犯人は○○だとあっさり言うではないか、えーぇーだ。うかつに聞いたことを悔やんだ。後の祭りだ。まあ妥当ではあるが、この話が全てうまくまとまる姿を楽しみにしましょう、爆。

人間の証明★★★★  3話
  相変わらず大変だ、あらすじ書けない。4つの話が同時に進む。平岩紙さん永久保存。7月22日放送

あらすじがナレーションで出ました。難しいですから必要かも知れない。単なる傷害事件で捕まったホームレス吉岡(泉谷しげるさん)の持ち物にジョニー・ヘイワードのパスポートと18万円があった、拾ったという。ゴミ箱をあさっていたら、ジョニーが歩道橋から捨てたのだ、20万円入っていたという、なぜお台場に行ったか言わない。佐藤二朗さんは犯人で決定だと言い切る。テントを探すと山本周五郎や森鴎外や中原中也など文学書が出てくる。地下鉄のパスレット?が見つかる、移動する方向が変わっている。拾って使ったのだ。那須刑事、「山本周五郎の好きな人間に悪い人間はいない、さぶには泣かされた、本はいい」。棟居は「虚構だ、時間の無駄だ、楽しむ余裕はない」と言い切った。棟居の傍をロリーター趣味の女の子が通る。捜査会議、佐藤二朗は喋り続ける。棟居はホームレスは縄張りを移動しない。何かある。証拠になる、パスポートを残したりするだろうか。被害者の足取りは、新しい物はない。ストリートミュジシャンがカズコ(ロリータで平岩紙さんだ)だった。キスミー地名で木住野(兵庫)、岸見(山口)、木次(島根)、喜須来(愛媛)、衣摺(本当は木へん、大坂)久住(京都、千葉)などの地名が上がっている。棟居と横渡は早速カズコに会いにいく、蘇州夜曲を歌っている。ジョニーは気がづかなかった。次に吉岡の写真を見せる。二人の接点が繋がった。吉岡はカズコの追っかけをしていたのだ。吉岡「へったくそだ、田舎帰りな」。棟居「それだけか」。横渡「人を殺した疑いがかけられている」。カズノ「それは違う、おっちゃんは拾っただけだ、次の日、おっちゃんが200万円くれた(それで言えなかった)、その金をカズコは使った、自作のCD作成につぎ込んだが、金を渡した製作会社から10枚しか来なかった、詐欺だと思った、お金と一緒に入っていた西条八十の詩集も返すからおっちゃんを許して、おっちゃんに謝りたい」。吉岡は認める。吉岡「恋人じゃない、娘みたいものだ」。吉岡は拾得物横領罪だ。留置場にいると、カズノが外で歌っている。吉岡は留置場で聞いている。駆けつける警官に横渡は謝って、しばし歌うことを許可して貰う。西条八十の昭和54年に発行した詩集だ。棟居は西条八十の詩集から、麦桿(本当はのぎへん)帽子ときづみという地名がある詩を見つける。母さん、僕の麦桿帽子、どうしたんでしょうね。碓氷から霧積へいく道で渓谷に落とした麦桿帽子ですよ。
小山田武夫は新見に会う。二人ともいなくなったことに心配しだした。これはただごとではない。警察に届けて、事件に巻き込まれた。二人で動き出す、タクシーで新見と別れた場所までくる。武夫は一人で探すが、新見は真剣だった、しかし勝手にしろと去る。道に文枝のアクセサリーが落ちていた。武夫は警察に来た、捜索願を生活安全課に行く。誘拐かもしれないというが、強迫電話はない。淡々と書類を書くように指示される。調べてくれないだろう、でも何かあったときはリストに上がることになるかもしれない。新見の携帯に不在着信があった。新見は急いで家を出る。駆けつける新見は武夫の家に行った、生きていて助けを求めている。協力して探そうという。武夫は。
小山田文枝は拉致されているが、首を締められそうになり文枝「やれるもんなら、やりなさい、あんたもおかあさんも終わりよ」。翔平はクマのぬいぐるみを探している。翔平が家に帰っている間に、女は縄をゆるめてくれる。お互い平和的に解決策を考えようという。しかし文枝は女を殴り逃げ出す。そして携帯で警察に連絡するが切ってしまう、そして部屋や今度は路子を縛り、その写真を撮る。脅すつもりだったのかな。携帯で新見に連絡するが、翔平が帰ってきた。夜の森に逃げ込むが見つかってしまう。逃げる文枝と追う翔平だ。突然文枝は崖から落ちて、姿が見えなくなる。落ちて意識がない、翔平は埋めようとしている。それを路子が見つける。翔平は路子も襲う。どうなったのだろうか、文枝は死んだのだろうか。
郡恭子は相馬晴美とあい、晴美は恭子に1000万円援助して欲しいという。回想シーン、学生運動だ。機動隊とのもみ合いで、晴美は立ち尽くす恭子を助け、出会った。その何故脅されるのだろうか。恭子は選挙ポスターが出来上がった。理想の家族というので、家族の対談を予定する。本宮は秘書の佐伯と懇意にしているようで郡の家族の取材を指示される。恭子は翔平に携帯して帰ってこいと言われる。帰ることになる。さやかが制服でまず取材だ。翔平も来る、足を貧乏ゆすりだ。晴美は恭子から金を貰い、店をやりたいという。
ゲストでドラマサイト常連さんのアイドル平岩紙さんの登場だ。ロリーター趣味のシンガーなんてピッタシだ、歌も確かに味がある、笑。でも出番はここまでか、寂しい。とにかく平岩紙のミニコンサートで今日は評価アップだ。永久保存版だ。相変わらず4つが進む。今週のまとめ:本題のストローとキスミーの謎が分かり始めた、西条八十の詩に載っていた。捕まった吉岡は白だ、金は拾っただけだ。刑事の山路はテンションは高いが決めつけばかりで、間違いだらけだ。新見と文枝は本気だったらしい。捕まった文枝は逃げるが失敗して崖から落ちて死んだかも知れない。郡恭子は学生運動の時代の友達の相馬晴美から脅されているし、すんなり金を出している。息子の翔平は母に頭が上がらない。本宮桐子は郡の佐伯といい関係らしい。武夫は捜索願を出した、そして新見と探し出した。

人間の証明★★★  2話  相変わらず大変だ、あらすじなんか書けないよ。ジグゾーパズルだ。7月15日放送

ストーハは麦わら帽子だ。被害者が麦わら帽子に思いを持っていた。棟居に佐藤は反発する。ホテルでの聞き込みで、ヘイワードが酔っぱらい、泣いていたと証言した。それから棟居は新宿の飲み屋を歩き出そうとする。先週の棟居の傷害について、報告がある。佐藤二朗さんからおかしいのではと言われる。処分決定まで内勤に回された。横渡は別のコンビに回る事になった。タイトル。棟居は射撃練習所でピストルを撃つ。課長(津嘉山正種さん)はマスコミを怖がっている。棟居は那須に、捜査に戻りたい。那須もどうしようもない。那須「お前は優秀だ、しかしお前は何かある、抱えている者があったら、はき出したらどうだ」。棟居「何もない」。棟居は一人で無為の時間を過ごしている。そんな所へ本宮から携帯がある。思わず店を調べ出す。ヘーワードがきた店だった。トイレに入っただけだ。そこへ佐藤さんが来て問題になるが、友達と飲んでいると本宮をだしにして逃げる。本宮「おかしいよ」。棟居「俺は異常か」。本宮「いじめっ子の斎藤太が結婚する、どうしようか」。棟居にはショックだ。本宮「弘一良、しっかりしなさい、光園に入ったのだ、遠足の時泥だらけ7歳」。棟居「もういいよ」。捜査会議だ。突然、店のトイレのパンフレットに気がついた。棟居は飲み屋に聞き込む、泣いていた、万札の束を持っていた。壁の軽井沢の写真を見て「キスミーか」と聞いた。課長は勝手に捜査していることに怒る。那須が来て、被害者を説得して、本当の事を言った。金を握らせて口止めされていたが、横渡が粘り強く説得したのだ。横渡は「相棒でしょう」。棟居「そんな意識は、混乱するだけだ」。そんな時にホシが捕まったと報告が入った。泉谷さんだ。事件は単純ではなかった。つづく。

郡の新聞での扱いのチェックと、今日のスケジュールだ。恭子の娘のさやかも身辺の整理をしてください。郡の家族は和やかだ。秘書の佐伯も頑張っている。郡はカラオケ大会にも出席する。次は普通のパーティだ。本宮は密着で取材だ。その時、怪しげな中年女性(りりぃ)が花束を持って、「応援しています」。その後フラッシュバックで火事の記憶とともに倒れる。気づいた郡は起き出して、次のパーティだ。テレビ「夫の意志を継いで、教育を中心に、やっていきます」と郡は話している。息子は8日も不在だ。でも郡は気にしていない。電話がある。あの中年女からの電話だ。

アメリカだ。黒人が東京で殺された情報が入る、捜査官は覚えがあった、ヘイワードはエディの友達だ。winter hotelへ聞き込みに行く。父は3ヶ月前に事故で死んだ、母親はいない。大家は家賃を払って欲しい。知ったことか。キスミーで捜査官もマリオに聞き込んでいる。中古車の販売をしている。帽子を被っているが、それはヘイワードのものだ。この場面は本当に再現ドラマを思わせる場面だ。

小山田は文枝が帰ってこないので心配だ。携帯するがつながらない。冷蔵庫のきゅうりを生かじりだ。一方、文枝は口に粘着テープで、柱にロープで縛られている。見張りの男は、ナイフを持っている。女が帰ってきて、バーガーを買ってくる。食べさせようとするが、テープを外すと、文枝「体の不自由な夫がいるのです、私は何も見ていないし喋らない、返してくれ」。男は何もかも台無しだと切れる。小山田はタクシーで車イスで、文枝の店に行く。しかし文枝は2日も無断欠勤だ。文枝の付き合っている相手を知りたいが、ママには笑われるだけだ。まだ事件とは認識されていない。文枝のロッカーを空ける。そこのバックに男と二人の写真があった。文枝はロープを外そうと抵抗を試みる。男はピストルや証拠を埋めようとしている。女はもう返したらどうだ。足下の週刊誌に男の載った写真には郡が写っていた。男は郡の子供だ。文枝にピザだ、さすがにぐったりしている。文枝「あの人おかしい」。女「武男は旦那、体不自由なの」。文枝「食事も作れない、お金もない」。女「新見から何度お電話かかっていた」。文枝泣き笑い「バチが当たったんだ」。小山田は新見を捜し出した。会社まできた。大きなビルの会社だった。面会する。文枝のナオミの夫だ、「女房どこへやった」。男はついにロープを持って文枝のところに来た。
今週のまとめ、棟居の傷害事件は横渡の努力で事件をならなかった。棟居と本宮は光園という施設で育った。そして棟居のトラウマのいじめっ子は太らしい。ヘイワードはアメリカの中古車販売から金を持って東京に来た。飲み屋で飲み歩いていたようだ。麦わら帽子や、キスミーという土地に興味を持っていた。郡恭子は火事の記憶にトラウマがあり、中年女性に握られている。恭子の息子は女と二人でピストルを持ち、文枝を拉致監禁している。文枝の夫の小山田は、文枝の店の常連の新見までたどり着いた。これは自分がちらちら見て分かった事です。ミスリードは多いと思います、ご指摘下さい。それにしても豪華キャストですね、風間さんの新見隆は「新しい風」の吉田栄作さんと同じ名前です。



人間の証明★★★  1話
  役者が多い、画面は細切れだ、暗い場面も多い
これあらすじは書けないよ。涙掛ける。4つほどのストリーが同時に流れている。その感じを表現してみた。読んでも分からないだろうが、見ても分からなかったんだ。ごめん。

ミシッシピ12時、薬の受け渡しを確認したエディを捕まえようとするが、エディは警察官を撃ってしまう。そして逃げる。子供を人質にして逃げようとする。しかし、エディは「ドジふんだ」と言うと、恋人の前で警察官に射殺された。ジョニーは、盗難車を売っている。その後席には麦わら帽子だ。 午前2時ディスコは人と音で賑わっている。女が「わけてくれない」、男は薬を出すが、女は金はない。金じゃなきゃ駄目か。抱き合うが面倒だとやめる。その店に警察が手入れだ。思わずトイレの天井に逃げる。そして、そこに店のマスターがピストルと8kgのコカイン(5億円相当)を、トイレの天井に置き、逃げようとするが、追ってきた警察に捕まる。棟居は逃げる男も過剰に殴り捕まえる。所長賞と同時に捜査一課へ転属だ。そこには那須刑事が呼んだのだ。 郡恭子の作品の受賞パーティだ。しかしいきなり火事の回想シーンだ。脳梗塞で倒れた夫の知事選に出馬を考えているが。公表しなかった。革新党の候補が決まった時に公表する、マスコミの扱いで情勢が読めるのだ。秘書の佐伯は、木曜日の夜だと情報を持ってくる。
黒人がお台場の歩道橋で殺された。陸橋を渡って発見者のアベックに「ストーハ」と言い残して死んだ。捜査会議が開かれる。佐藤さんが背中に1cm、前胸6cmで肺に達している。所持金なしで、犯行現場は歩道橋と考えられる。しかし棟居が反論する。長い距離を移動した前例がある。佐藤さんは常識では歩道橋だ、と喧嘩寸前だ。そこに現場近くの巡査が来て、駆けつけるときに露天商にぶつかったと証言する。 露天商を見つけ、棟居は見つける。しかし男は不法就労で逃げ出した。追う棟居はビルの屋上に追いつめる。男は更に逃げビルにぶら下がる。棟居は助けようとしない。コンビの横渡刑事が追いついて男を引き上げ、事情を聞く。21時半に黒人が通り過ぎたが、傷は負っていなかったと証言する。何の利益もないので、信頼できる。横渡「歩道橋は密室だ」。
横渡「独身か、子供は小学までだ、中学になると嫌われる、妻はフラメンコだ、捜査本部が始まると助かる、家に帰らなくて済む」。
車イスの小山田は文枝がマッサージの店で働き、家を探すとピルを飲んでいることを見つける。
アクアシティで出版本のサイン会をしている。行列が並んでいる。木曜日に立候補の決意表明だ。本宮は遅れて会場に入る。そこには相馬が意味ありげに座っていた。
ホテルで黒人の足取りが取れた。18時に出てタクシーに乗った。部屋のスーツケースを見つける。指紋が一致した。被害者はジョニー・ヘイワードだ。タクシーが見つかった。お台場のアクアシティで降りた。棟居は早速付近を探す。横渡は寝ている。ストアで目撃された、帽子屋にいた。「ストローハット」だ。そこで棟居は幼なじみの本宮に会う。女性週刊誌の記者だ。郡恭子のサイン会の取材に来ていた。棟居に郡の秘書の佐伯を紹介する。本宮「こうちゃんに必要なのは愛だ、ごめん」と言い残す。 捜査会議で棟居は報告する。しかし、犯行現場で行き詰まる。横渡は広い柔道室のような休憩室で布団をひいて寝ようとする。しかし棟居は現場を見たいという。現場に着くと雨の中、数人の若者が一人を殴り続けている。棟居には子供の時の、目の前で父が数人に殴り殺された記憶がよみがえってきた。中に入ると、次々を若者を殴り倒して行く。追いついた横渡刑事が止めに入った。「ストーハ」の謎は解けた。目の前の観覧車のイルミネーションは麦わら帽子だった。ストローハットだ。あの有名な緑の山に麦わら帽子が飛んでいくシーンが登場する。つづく。
帰ってきた文枝に小山田は「男がいる」と迫る。スリップ姿の文枝を問いつめようとするがシャワーへ逃げる。雨の夜、文枝はタクシーから降りるが、送ってきたのは新見だ。
女と男はコカインを売ろうとするが、上手く行かない。そして男は汚れたぬいぐるみを大事にしている。「これはオレだ」。雨の日二人がコカインを落とす所に、タクシーから降りた文枝がやって来た。ピストルを構える男だ。

とにかく大変だ。役者さんも多い。画面はドンドン短く切り替えられる。ジグゾーパズルだよ。これは絡んでまとまっていくのだろうか。あらすじは一つで書けない。だから初めての試みで色別に同時に書き込んだ。ドラマとしては重層的で、描き方も凄味があり、キャラもきっちりしている。言うことないが、なにしろ、巨大な美術館で何からどう楽しめばいいか、戸惑っている所だ。再見すると、面白みが分かってくるかもしれない。池内さんは有名なので、どうしても黒人に見えない、ここだけは笑。