子連れ狼3    テレ朝  月 19時

原作:小池一夫、小島剛夕
脚本:大塚久澄
プロデュース:田中芳之、加藤貢、横塚孝弘
監督:藤岡浩二郎
音楽:中村幸代
主題歌:「子らよ」小椋佳、「子連れ狼」加藤登紀子
ナレーション:岸田今日子
拝 一刀 北大路欣也
拝 大五郎 小林翼
拝 あざみ 床嶋佳子
柳生 烈堂 夏八木勲
 
前回を見たい人は 子連れ狼2 をクリックして見てね   
   
拝一刀:元公儀介錯人。剛刀・胴太貫を自在に操る水鴎流・天下無敵の剣聖。かつては幕府が切腹を命じた大名を将軍家に代わって介錯する(首を斬り落とす)要職にあったが、公儀の暗殺集団・柳生の謀略によって一族を惨殺され、江戸を追われた。以来、刺客業を生業としながら諸国放浪の旅に出る。妻・あざみもこの事件によって失った。箱車に子・大五郎を乗せ親子で旅をするその外貌から別名「子連れ狼」と呼ばれ、諸国大名、藩士から一目を置かれ、怖れられている。 
   


懐かしいな、待ってました。孫連れ狼とも言われながらも、楽しみしていました。小林翼くんが大きくなったかな、特に太ってきました。毎回必ず女の人が大五郎と絡むのがエロくて楽しい。時代劇の用語も勉強になるのです。期待度★★★★です。



子連れ狼★★★★ 10話     「最後の死闘  大五郎に送る涙の言葉」

一刀は柳生が張り込む甲州街道を避け、小舟で江戸に潜入した。一刀は寺の安寿に望月左近の家を聞く。妻女、志保が通りかかり、久しぶりの再会だ。
「兄上」と呼び懐かしがる。左近は大五郎の母の弟だった。左近は一刀のことで宮仕えをやめて、晴耕雨読の日々であった。左近と志保の子は3歳で大五郎と同じはずだが、病で死んだ。しかも、学問に優れ、柳生の封回状を解釈して貰う。封回状は諸大名や公家の秘密が書かれ柳生に知らされている、これを知るので柳生烈堂は天下を握ることも出来るのだ。梵語で書かれているが、変更されている。解釈には日にちがかかる。妻・志保は一刀は疫病神だという。しかし、左近はかくまってやろうという。シトシトピッシャンの歌だ。初めて、母あざみの墓に参る。回想シーンだ。CM。
烈堂は幕府の重臣に呼ばれ、一刀は町方が捕まえるので、控えろと命令される。烈堂は、それぞれの秘密を述べて、何もするなと脅す。志保は大五郎を連れて、安寿を訪ねる。志保は大五郎が愛おしくなったのだ。しかし安寿は、一刀や大五郎のことを知っていた。
安寿「実は、私もあなたと同じ忍びクサだ」。左近と一緒になったのも、一刀の動向を知らせるためだった。驚き、何でもクサだよ。しかし、今回はすぐには報告しなかった。クサの勤めを忘れ、主人を愛してしまったのだ。安寿は年老いてお役目御免となり、忍びクサの子供達を育てている。志保に「烈堂様は決して裏切りを許さない、柳生の定めだ、これまで多くの死を見つめてきた、これ以上誰も死ぬのを見たくない」と助言する。
志保は烈堂に報告する。頭は一日遅れたことを咎めるが、烈堂は「まあ、褒めてつかわす」。志保は望月と大五郎の命乞いをする。望月は一刀に脅されてかくまったと述べる。烈堂「クサの掟を知りながらあの男に・・」。志保「はい、許されぬ事と知りながら」。
烈堂「忍びクサでも所詮は、おなご、長年連れ添えば無理もなかろう時代劇定番のエロいセリフです、亡くしたせがれを一刀の息子に重ね合わせているのだろう、分からぬでもない、願いは叶えて取らす、明朝、そなたは望月とせがれを連れて家を出よ」。喜んで志保は去る。しかし、烈堂は「禍根は残してはならぬ」と、今夜襲わせる。烈堂「望月の家にいるものは皆殺しにして封回状を取り戻す」と命令する。望月の家では左近が、封回状を解釈できた。恐るべき事を見つけた。志保は左近に家を出ることを進める。しかし、柳生がもう攻めてきた。一刀が立ち向かうが、一味は左近と志保の所にも来る。そして、柳生一味「やってしまえ」と言うと、志保は「約束が違う」と刀をとり、立ち向かう。もちろん、斬られてしまう。一刀がやって来て、何とか打ち倒す。死んでいく志保は「あなたを欺いていました、わたしは柳生のクサだ」。左近「そなたが何者でも私の気持ちは変わらない」。近寄った大五郎に志保「あなたともう一度散歩がしたかった」。さこんが志保の名を呼ぶ仲で死んでしまう。一刀と大五郎は褌姿で身を清める。最後の決戦に行く。左近は大五郎だけでも預けろというが、一刀は「できぬ、今までも修羅場の道連れにしてきた、これが冥府魔道に生きる親子の定め」と言う。大五郎は自分から乳母車に乗った。柳生の門に、一刀は矢文を放つ、「御陣が原にて待つ」。烈堂は直々戦いにでる。烈堂は柳生の面々に「一刀は冥府魔道に落ちても牙をむいて報復で我々に立ち向かってきた、一刀に向かった者は次々討ち果たされ、わしとその方らになった、いかなる手段でも一刀を倒し明日の柳生を築き直さなければならない、最後の戦いだ、そのほうらの命烈堂に くーれー」と檄を飛ばす。いよいよ決戦だ。一刀はまず9人ほどの雲水姿を斬り、6人ほどの忍び姿も斬る。弓矢が襲うが、それもかいくぐる。手に爆薬を持つ27人の武士の群れを斬る。一刀は仕込みの槍でで戦う。爆発もある中で、次々斬る。しかし、一刀は背中に大きな傷を負う。見て顔をしかめる大五郎だ。それでも、襲いかかる柳生を次々と斬り捨てる。最後の7人も斬るが、右の肩に浅い傷を負う。残るは烈堂のみだ。大五郎が心配で駆けつける。二人で、烈堂に近づく。CM。
烈堂「決着をつけるときが来たな」。一刀「烈堂、お主の命運はつきた、封回状には将軍家の世継ぎを左右する秘密が記されている、これは天下を手中に収めんとする明らかなる謀反」。烈堂「おぬしがこの場で死ぬことで、その証を失うことになる、手負いの身で、この刃が受けられるか」。一刀「ついに柳生一門もお主ひとり」。胴田貫をもって、よろよろと立ち向かう。後ろで見つめる大五郎だ。烈堂は槍だ。倒れる一刀に烈堂の槍が、しかし、ぎりぎりで胴田貫で受ける。次の接触で何と、烈堂は槍を捨て太刀を出す。そして太刀が当たると、一刀の胴田貫が折られてしまう。それでも折れた太刀で何とか受ける一刀だ。しかし、腹に突きがきたが、折れた太刀ではかわしきれず、腹に刺さる。一刀は折れた太刀を捨て、烈堂が刺した太刀を両手で掴む、渾身の力で受ける。しかし太刀は額に降ろされ、じわじわと頭から出血し、身体はかがまる。そこに大五郎がかけより、烈堂の右太腿を全力で噛む。気をとられる烈堂を一刀は渾身の力で振り回す。烈堂の太刀は折れ、その刀を投げると烈堂の喉に刺さり、突き抜ける。思わず倒れる烈堂だ。
一刀「大五郎、ほどなく父の身体は骸(むくろ)となろう、だが命は波のごとく絶えることはない、五体は死んでも父の魂は不滅だ、お前の魂もまたしかり、生まれかわりたる次の世でも、そのまた次の世でも、我が子はお前ぞ、そなたとわしは永遠の親子だ、父の目閉じられるとも、ひるむな、父の口閉じるとも、恐るるな、大五郎、まこと人として生きるのだ」。そして、死んでしまう。大五郎は「ちゃん」と泣く。ナレーション---川は流れて、海に注ぐ、大きなうねりの波、小さなうねりの波、寄せては返し、たゆることはない、人の生も、この波に同じ、生まれては逝き、死んではまた生れる、子連れ狼こと拝一刀と一子大五郎の旅は来世に向かって、果てしなく続いているのである---完。
結局48人を斬ったのか。烈堂も含めると49人だ。今回は遂に終わってしまった。一刀も烈堂も死んだ。烈堂が最後に大五郎に「我が子よ」と言う結末だと記憶していたが違ったな。ただ、どうしても柳生になると、子連れ狼は戦闘ものになりますね。今回も予想通りだったし、評価も4つ★仕方ないですね。それ意外の話は楽しい人情物が魅力でした。
小林翼君は道を間違えて欲しくない。初代かな殺人をおかして無期懲役で、他にも犯罪で捕まっている。冥府魔道を体験しても、まっとな道を歩んで欲しい。来週は忠臣蔵が始まるよ。ちょっと、見る気は失せてしまうな。



子連れ狼★★★★★ 9話  「決戦前夜!女柳生の必殺剣!!」

一刀(北大路欣也)は宿敵・柳生烈堂(夏八木勲)と雌雄を決するため、大五郎(小林翼)とともに甲州街道を小仏峠を越え、江戸に向かいつつあった。その知らせは烈堂に知れ、烈堂の娘・鞘香(佐藤江梨子)は、一刀に討ち取られた兄・庄兵衛(永澤俊矢)の仇を討ちたい、そのため秘剣を学んできたと父に願い出るが許してはもらえない。烈堂は「柳生には仇討ちなどは意地や情に溺れたものはない」と言う仇討ちは情なのか、報復のテロも情けなのかな。無念さを滲ませる鞘香を、彼女の守役・望月武兵衛(竹脇無我)が心配そうに見守っていた。一刀と大五郎は宿に泊まる。タイトル。
次の朝は晴れ、みなは宿を出て行く。一刀はとどまる。一刀は柳生の影飛脚が柳生封回状を取り返そうとして、討たれた侍を助ける。その時一刀は、その存在を知り、江戸に向かっていたのだ。その一刀の動向は柳生の知らせ鳩により烈堂に報告された。一刀の狙いは封回状だ。諸国に潜む柳生の隠密が諸大名の秘密を書き記した物だ。それ故に柳生は柳生であるのだ。公儀に知れては、柳生も無事ではすまない。仙十郎は小仏峠に入っている。一刀は突然呼び止める、何と宿の主人と女将が柳生の忍びクサだった。その知らせを聞き、烈堂は鞘香に一刀を討つことを決意する。柳生で残る物は、鞘香と烈堂だけになったのだ。望月は鞘香を守ると約束する。烈堂は、守り役であり、高弟であることを忘れるなと言う。影飛脚が宿にやってくる、一刀は待ちかねて、討ち果たす。背中に縫い込んだ書状を見つけるが、梵語で書いてあった。そのこには高龍山峰雲寺義源と記載がある。一刀は訪ねることとする。CM。
望月は一刀が討ち果たした宿の影飛脚に追いつく、そして違う縫い目から封回状を取り出す。一刀は水車小屋に大五郎を置いて、峰雲寺へ向かう。しかし太鼓の音に誘われて、大五郎は走る。すると鞘香と出会う。大五郎は1話での戦いを思い出して驚く。この顔が笑える。大五郎は言いつけを破って、一刀に知らせに走る。シトシトピッシャンの歌だ。峰雲寺で一刀が僧の義源に封回状をみせると、義源は「この書状を持参せしもの、殺せ、殺せ」と言い放つ。寺院は刀と槍の戦いが起こる。勿論一刀は討ち果たす。そこに大五郎と鞘香が登場する。鞘香のサトエリさん、1話同様短パンですよ、露出高いです。しかし、今回は2刀流だ(一刀より上だぞ二刀だもの)。一刀は刀を負ってしまうが、仙十郎達の弾薬付の弓矢が爆発して、鞘香は怪我を負ってしまう。その鞘香を連れて、一刀は小屋に逃げ込む。仙十郎が鞘香もろとも一刀を焼き払おうとする。そこへ望月がやって来て、止めに入る。鞘香は柳生の息女である、我等家臣が斬るは忍びず。仙十郎は結界をはる。朝まで待つこととなった。小屋で目を覚ました鞘香は「甘いぞ、柳生に人質という言葉はない、戦う者か、屍のみ、柳生にとって私は捨て駒だ、油断させるだけだ、私が捕らわれ驚いたのだ、討たれた兄庄兵衛と私はほおじろ柳生だ、宗家を守るのが定めだ」。「烈堂の子であってもか」「「私は柳生のために死ねる、夜が明ければ責めてくる」。烈堂から「情け無用の命がくだる。CM。
夜の闇に紛れて望月が小屋に入る。鞘香を返すように頼むが、鞘香「情けは未練ぞ」と言い返す。望月「情けは請わない、封回状と引き替えにして貰う、烈堂は諸大名の秘密を握って、覇権を我が手に握るだけ、悲しく、虚しいことだけど、備前さま、庄兵衛の皆様は烈堂の野望の犠牲になったのだ、嘘ではござらぬ、真です」と言う。「あるじ烈堂を裏切る謀反人となるのか」「庄兵衛と鞘香さまの守り役になった時からの定めでござります、じいと一緒に柳生の手の届かぬ所へいき、弔いましょう」と言う。一刀は了承する。早速広げて見るが、烈堂にしか分からない文字だった。望月が出よとすると、弓矢が飛んできて、死んでしまう。望月「おなごとして、人としての幸せを願う」と言い残す。鞘香「じいー」と泣き崩れる。凄い顔です。一刀「望月こと、そなたの父じゃ」と諭す。CM。
一刀は「もののふとして死んだ庄兵衛は、そなたが生き延びるのを願っている」と言う。鞘香は大五郎を抱き「この子は死なせない」と走る。一瞬ためらった柳生の攻撃を、一刀もくぐり抜ける。爆薬付の弓矢で火柱の中を、一刀は次々柳生を斬る。しかし大五郎と鞘香は仙十郎と一味に捕らわれてしまう。封回状を渡せと言われ、投げ出す。その時に鞘香は仙十郎にけりを入れる。一刀は刀を投げると、仙十郎を突き刺す。そして大五郎を庇った鞘香は、最後の力を振り絞った仙十郎の太刀で背中を切られる。黒い衣裳が斬られ、白い肌と血しぶきが一瞬映し出される。エロイ。鞘香「手当はすでに無用といい、大五郎とともに生まれ変わりたかった、兄上、じい」と言うと果てた。大五郎の「おねえちゃん」の声が響く。一刀「鞘香の名前を生涯忘れてはならぬ」と言う。来週は最終回だ、烈同は叫んでいるぞ。雌雄を決するときがきたのだ。
今週もセリフ格好良いですね、侍の情けが爆発です。柳生は独特の論理があったよですね。しかし、結局は烈堂の個人的な野望のためなのですね。ブッシュもプーチンも正義のためとか言うときは気を付けよう。実は個人的な感情からの個人的野望のために行動していることもあるのですね。子連れ狼を見ると色々考えてしまう。しかしサトエリさんは、いいですね。彩りとしてはまずますでした。役者さんとしてはくどすぎないですか。
ゲスト:鞘香(佐藤江梨子)、氷室仙十郎(平岳大)、義源(福本清三)お馴染みの有名斬られ役者さんです、望月武兵衛(竹脇無我)



子連れ狼★★★★★ 8話 「哀しき一騎討ち!大五郎とほおずきの涙」

酒に酔っている元高垣藩士・真壁将監(野村将希)を斬ろうとするが、歯が立たない。酒浸りの挙句に脱藩したものの領内に住みついて、追いたてようとする藩士に手傷を負わせているというのだ。牛頭馬頭の六道護符で刺客依頼がなされる。一刀は依頼主の大目付・室伏帯刀(中原丈雄)だった。相手は真壁将監だ、将監のいるところに亡き先代の殿の慰霊碑を立てるために立ち退かせようとしているのだ。そこへ妹のぬい(北原佐和子)が500両の報奨金を差し出すが、一刀は刺客依頼が果たして貰うと言う。一刀「体捨流使い手なので拙者が死ぬことになるかもしれない」。
回想シーンで、五年前、まだ一刀が公儀介錯人だった頃、公儀の命で切腹させられた高垣藩主・有馬摂津守(西沢利明)の介錯をしたのが一刀だった。そしてその直前、摂津守が最後の望みとして、一刀に水鴎流の太刀さばきを見たいと所望、その相手を務めたのが、体捨流の使い手の将監だったのだ。真剣で立ち会うが、水王流で水の中に太刀を沈める一刀に、将監は体捨流の脇構えでは上段で対応した。一刀は将監の紋で寸止めした。立ち寄る家来は、公儀に一矢報いるための殿の願いに、何故勝負を捨てたと責め
寄る。その後、摂津守の切腹が行われ、一刀は介錯した。酔った将監と一刀は出会うが、一刀「今のお主と刃を交えるつもりはない、拙者の知る真壁は、人の道をわきまえた、真の武士(ものもふ)だ」と言う。しかし、藩の偵察があり、将監はやめる。報告にいった。CM。
近くの地蔵堂に留まり、毎日大五郎に酸漿(ほおずき)を運ばせる。ぬいが一刀に食事を運ぶ、実はぬいは将監の妻で帯刀のだった、立ち会いの前日に、一刀の元に、摂津の守の企てを報告して、夫・将監の命乞いをしたのだ。しかし、今はあの時死んでくれたらと後悔している。一刀は「月日は百代の過客にして、帰らずと言う、人は過ぎ去った過去を振り返ることで真の己を取り戻さなければならない、受けた依頼は必ず勤める」と答える。毎日、毎日、大五郎は酸漿を運ぶ。いらぬと言うが、受け取るまで帰らない大五郎だ。将監は酸漿で5年前を思い出した。一刀の宿泊を引き受けたのだ。挨拶した部屋には酸漿が飾ってあった。その意を問う一刀に、
将監は「たとえ手折られ、一枝となろうとも、ひからび月日を経ようとも、酸漿の赤は毫も変わらず、もののふとして拙者はかくありたい」と語ったのだ。それから、酒を断ち、剣を磨く、その元に大五郎は酸漿を渡す。シトシトピッシャンの歌だ、雨の日もいく、笠と蓑が可愛い。しかし、川を壁を登のに、縄がかけてあった。大五郎は「ありがとう」と感謝する。本当の武士(もののふ)になれたのだ。CM。
一刀の所に帯刀が訪ね「いつやるのだ」と問う。一刀は「時が満ちるのを待っている、烈堂の意を受けたご家中が拙者と真壁を立ち会わせようとし向けたという噂を聞いた、藩のため領民のために忠信を誓う真壁は柳生の意のままにならぬと見定め、一刀に斬らせようとした」と答える。帯刀は柳生はいないと答える。8日の間、大五郎が酸漿を持っている。藩ではとにかく二人を戦わせ、残った方を倒すことにした。一刀「将監はまことの男に立ち戻ろうとしている、夫の命を救おうとしたあの時のそなたは、紛れもなく将監の妻だった」とぬいに伝える。そして将監は準備は整ったと大五郎に告げる。一刀は出かける。CM。
いよいよ立ち会いだ。
将監「もし拝殿と出会うことがなければ、朽ち果てるのを待つばかりだった」。一刀「お主は死を覚悟した己の境地を酸漿の一枝に託した、命を絶たれても色あせね酸漿に、もしあの時体捨流の横構えであれば、止め立ちをする余裕はなかった」。川の中で一刀は同じ水王流で水に胴田貫をつける。そして将監脇構えだった。一瞬の間で刀が会った。一刀「体捨流横構えをみた、互角なら領民にも言い訳が立つ、交える必要はない」とお互いに刀を納める。帯刀「刺客依頼をしたのだ、立ち会いを見せてくれと頼んだわけではない」。一刀「刺客依頼は果たした、今ここにいるのは血に飢えた狼同然の将監ではない、ここにいるのは武士としての将監殿だ、それでも我等に決着を付け、残った者を葬ることで、柳生忍びクサとしての働きを果たそうという訳か」と言う。ぬいは兄は藩を柳生配下にするために画策したと喋ると、左腕を切られる。そこに柳生の一団が登場して斬り捨てる。藩のものが一刀に斬りかかろうとするが、皆尻込みする。将監とぬいは再び夫婦で旅立つ。一刀は冥府魔道の旅に出る。
良かったね。いつもは女がメインだが、今回は将監の武士の自虐の怠惰と自分を取り戻す武士の美しさが描かれていた。それが酸漿の枯れても色あせない姿に例えていた。素晴らしい。野村さんは凄味のある武士でした。舞台でもやっているようでしたが、テレビでも出て欲しいです。昔歌手だったことを知っている自分は古いな。今回はコンシリーズ最高じゃないか、5つ★にしました。来週から最終回に向けて柳生との対決で、夏八木さんとサトエリさんが出ます。東京湾景だ、笑。
ゲスト:真壁将監しょうげん(野村将希)、ぬい(帯刀の妹で将監の妻、北原佐和子)、室伏帯刀(中原丈雄)、有馬民部(摂津守の後継・現藩主、内田勝正)、有馬摂津守(西沢利明、懐かしいです)




子連れ狼★★★★  7話 「襲い来る賞金稼ぎの群れ!!3人の少年剣士と大五郎」  8月23日放送

笠松領内で一刀(北大路欣也)と大五郎(小林翼)は、いきなり枯れ葉から現れる賞金稼ぎが現れる。笠松代官所に、吹き矢のお熊(浅利香津代)と娘のお千代(秋山莉奈)、太郎(関根大学)、次郎(甲斐道夫)の船頭兄弟など名うての賞金稼ぎが集結していた。代官所では、笠松領内で一刀親子を倒せば公儀が一刀の首に掛けた賞金一千両に500両を出すというが、お熊は倍を出せというと代官も了解して、賞金稼ぎに約束していた。お熊は船頭兄弟と手を組もう、賞金7:3で千代もつけるという。一刀と大五郎は、足首を痛めた旅姿の若侍・市兵衛(塩野魁土)と知り合う。一刀は手当をしながら一緒に待つという。草笛の作り方と吹き方を教える。市兵衛は藩から江戸の昌平講への留学を命じられ萩から出てきたという。ところが、笠松で先輩たちとはぐれてしまい途方に暮れていたというのだ。市兵衛の先輩、結城彦一郎(近藤公園)、荒井仁四郎(川岡大次郎)がやってきた。二人は一刀の胴田貫に注目した。一刀は刺客の依頼人に会いに行く。大五郎は荒屋で一人留守番だ、シトシトピッシャンの歌が流れる。ところがいきなりお千代が来て、捕まえる。子供は親をやってからでもいいだろうと殺すのはやめる。一方、一刀は船頭兄弟に襲われるが、間一髪逃れる。CM。
大五郎は縛られて人質だ。回想シーンでお千代は母が死んで、お熊に拾われたのだ。それから、お千代を男に近づかせて油断したところを、吹き矢で殺していたのだ。お熊は船頭兄弟がやって来たら、お千代に優しく出迎えるようにいう。そして油断したところを吹き矢で殺し、分け前を独り占めするつもりだ。その荒れ屋に市兵衛たちの3人もやってくる。この旅の本当の目的は、違うのだ。彦一郎と仁四郎は仲違いする。そこへ一刀が帰る。仁四郎は探すのを手伝うというが、彦一郎は遅れ気味だから関わる暇はないという。一刀は、人にはそれぞれ行くべき道がある、お手前の道をまっすぐ行くべきだ、と言い放つ。仁四郎が外をでると、お千代が捕まえ、伝言する。彦一郎は一刀に、国元は国家老とで二つに分かれている、仁四郎の父は反対派の急先鋒だ。気が気ではないのだ。仁四郎が帰り、烏の森で待っていると伝言を伝える。その夜、寝静まって、残された船頭兄弟が襲うが一刀は返り討ちに遭わす。しかし仁四郎は、彦一郎が大目付から国家老の不正を暴いた密書を持っているのを狙ったものと言う。一刀は「お主を狙った者ではない」。突き返せばいいというが、殿に直接渡しては咎めを受ける。しかし目付は自分の息子ではなく、彦一郎に託したのだ。大五郎はお千代に抱かれ「おねえちゃん、どうしたの、悲しいの」と語る。お千代「怖くないのか、お前を殺すかも知れないのだよ」。思わず縄を切って話そうとする。しかしお熊が現れる。一刀は荒れ屋を出る、彦一郎に「志を忘れることだ、どのような道でも信念を持ち続けば必ずたどり着ける」と一刀は言い残す。市兵衛は立て札を見て、お尋ねものだと知る。仁四郎は一人でやるというが、山伏の一団が現れ、居場所だけを教えろという。CM。
一刀が通る。お千代は大五郎を捕まえ、一刀の前に立ちふさがる。しかし、大五郎は一刀のもとへ走る。そしてお熊の吹き矢が大五郎に刺さるのに気づき、お千代は庇う。自分の右肩に刺さる。一刀は、毒を吸い、処置する。そこに市兵衛たちがやってくる。お尋ね者の子連れ狼かと聞く。その通りだ。そこに山伏がくる。お熊が、賞金の500両で分けようというが、あっさり斬られる。そして山伏は、今度は市兵衛を人質とする。CM。
一刀は胴田貫を捨て、人質を離せという。山伏は一斉に打ちかかる。しかし大五郎が箱車を一刀の元に走らせる。その仕込みの槍で山伏を次々と斬る。仁四郎の怪我を処置する。一方、お千代は毒が抜けて意識を回復する。一刀は大五郎を助けてくれた礼を言う。そしてお熊が殺されたことを知る。お千代「集金稼ぎが形無しだ、ご公儀は何でこんな小さな子に賞金なんか、おの御札がある限り、あんたたちは追われ続ける」。一刀「それも我等親子の定め、そなた、これからどうする、生きる術は他にもある、それを探すことだ」。お千代「無理だ、10年も殺しの手引きをしてきた」。一刀「命がけで大五郎を救ってくれた、その心があれば必ず抜け出せる」。大五郎「おねえちゃん」。お千代「生きて、生きて」。一方、仁四郎「一刀こそが真の侍だ、なぜ追われるのだ」。彦四郎「深い事情がある、いつもお上が正しいとは限らない、どのような道でも信念を持ち続けば必ずたどり着ける 、あの人の旅もそういう旅なのだ」。仁四郎は彦一郎の胸の密書を取りだし破り捨てる「オヤジに言ってやる、真の侍なら、正々堂々やれ」。俺たちは俺たちの道をまっすぐに行こう。勉学に専念することを誓う。  ---人には行くべき道がある、例え茨の道でも、前に進むことでしか生きられぬものかもしれない、一刀と大五郎の行く道は誰も知らない--- つづく。
例の巨大掲示板で常連さんが、冬ソナのチェジウは浅利香津代さんに似ていると書いてあった。思わず見入った。若い頃は似ていたんだろうと推察した。しかし今は年齢が違いすぎるよ、役も違うのだもの、比べようがない。時代劇定番の女優さんは、今週は秋山莉奈です。 http://akiyamarina.net/  で検索すると、1985年9月26日生まれです。身長164cm、大きな瞳の岡田奈々さんを思わせる女優さんでした。


子連れ狼★★★★
  6話
  「雨の日に切腹を…!大五郎涙の別れ!」  8月9日放送

一刀(北大路欣也)は、牛頭馬頭の六道護符で、飛騨高山藩旗奉行・岩城嘉門(木村元)から、領内の塚田村に住む原田善兵衛(美木良介)という浪人を斬ってほしいと依頼される。善兵衛は農民と結託して一揆を企てているというのだ。嘉門によると、塚田村一帯は代官・彦坂行部(石山雄大)が支配しているのだが、悪行の限りを尽くし農民に怨まれているという。ところが行部は藩主の従兄弟にあたるため誰も諌めることができず、このままでは一揆は必至だというのだ。嘉門は、一揆を起こせば農民にもさらなる災いが降りかかるので、その首謀者である善兵衛を斬り、事を収めてほしいと懇願する。さらに嘉門は、善兵衛は自分の娘・由利(岩本千春)の夫だとも打ち明けた。嘉門は、自分の義理の息子を殺してまで農民を助けようと思い定めているらしい。タイトル。
一刀は、善兵衛の家を訪ねる。大五郎と同じ年頃の男の子が、竹とんぼを持って遊んでいた。大五郎はすぐに仲良くなる。一刀は妻子に善兵衛の所在を聞くが、不在だ。雨が降り、妻の由利は大五郎に笠を差し出す。そして子も竹とんぼを譲る。しかし、農民の不満が募り、一揆寸前まで行っている、話の場にいた。平助(つまみ枝豆)はもう一揆しかないと叫び、皆も同調する。善兵衛は一揆は家族も巻き込む大罪だというが、止めることはできない。帰ってきた善兵衛に一刀は刺客依頼を果たそうとする、しかし善兵衛は代官を討つまで待ってくれと頼む。そして家に招き入れると、家には妻の由利と子が白装束で自害していた。夫の覚悟を知り、足でまといになるのを察知したのだ。実は善兵衛は苦しむ妻のとどめを刺した。そして善兵衛は代官所に行き、見事なまでに斬りつける。農民太刀は一揆の姿で来たが、善兵衛は一揆ではない、引くのだと頼む。農民は浪人の善兵衛一家を暖かく迎え、善兵衛は読み書きなどの教育を受けたのだ。詰めかけた役人に縄をかけられる。そして一揆の疑いで取り調べられ首謀者はいないか聞こうとする。しかし雲水の姿が柳生一族だ、久しぶりだ。CM。
高山藩では彦坂行部は殿のいとこで、悪政は知れていた。老中は、家老に言いつけ加納家に預かりで吟味となる。一揆でないなら、武士としての切腹でなく、無頼と同じ打ち首になる。善兵衛は覚悟していた。一方、岩城嘉門は娘由利は病弱だが、善兵衛の身体を思い、仕官せず浪々で農民と暮らしていた。岩城家を勘当した、それで累が及ばなかった。一刀は刺客依頼は受けられないと断る。加納家預かりの善兵衛のところへ大五郎が遊びにくる。CM。
自分の子と重ね、将棋や字を教える善兵衛だ。そして、雨が降ってきて帰ろうとする大五郎に、善兵衛は「雨に濡れると身体に悪い、雨の日は来るな」と言う。シトシト、ピッシャンの歌が流れる。大五郎は可愛い。一刀が善兵衛の所へ来る、そして一揆の扇動者は誰か聞く。柳生が入っている、農民の中にも平助(つまみ枝豆)が柳生の手先となり、一揆を企て、高山藩を潰そうとしている、と伝える。善兵衛は、農民を助け、柳生の陰謀から、高山藩を助けてくれと一刀に頼む。藩より沙汰が加納氏が読み上げる、打ち首となった。善兵衛は加納氏に打ち首は雨の日にしてくれと頼む。武士の最後の頼みとなれば、聞き入れる。CM。
娘由利に墓参りする岩城嘉門はして、善兵衛の沙汰が打ち首に決まったと一刀に告げる。農民では平助が、打ち首の時に代官のところへ押しかけると扇動する。夕より長雨が降っていた。一刀も善兵衛も覚悟を決める。雨の中で代官所の庭で打ち首が行われようとした時、農民が駆けつける。加納氏が一揆かと聞くと、一刀は「一揆にあらず、柳生の陰謀だ」と述べる。平助を操る雲水がいる。その平助を岩城嘉門が口封じのため斬りつける。一刀は岩城嘉門が高山藩を潰そうとする柳生里隠れの忍びクサだ。どこからか柳生がたくさん登場する。それらを一気に討ち果たし、岩城嘉門も斬り捨てる。善兵衛はそれを見て、切腹する。妻のとどめのため手にかけた自分を罰し、同じく死のうとしたのだ。そして一刀に介錯を求める。一刀、久しぶりの介錯を見事に果たす。皆が息も飲み込むほどだった。一刀「一揆などなかった、善兵衛親子にかけて、一揆はなかった、善兵衛の思いを大事に生きてくれ」という。雨が降っていた。涙の雨だったかも知れない。夫婦で涙した。
見事な侍魂だ、美木良介さんは見事でした。柳生が出ないので、どうしたのかと思ったら、出ました。ちょっと岩城嘉門さんの動向が疑問に思いましたが、忍びクサでしたね。



子連れ狼★★★★  5話  「仇討ちの男と女!愛と偽りの逃避行!!」

石見の宿にほど近い山中で、一刀(北大路欣也)は、旅姿の侍・軽部玄次郎(安藤一夫)から、連れが蝮に噛まれて苦しんでいると助けを求められる。連れとは、やはり旅姿の武家女千賀(水島かおり)だった。一刀は傷口に口を付け、毒を吸い取り、大五郎に探させたツマブキの葉で湿布した。着物からわづかに足が出ているだけでエロくなる時代劇の素晴らしさだ。侍は、武州岩槻藩士・軽部玄次郎と名乗り、連れは同輩の妻女・千賀だという。二人は、酒の上の諍いから殺された千賀の夫・押坂一馬(大石継太)の仇討ちのため、馬渕新八(松澤一之)という男の行方を捜し歩いているという。玄次郎が千賀に同行しているのは、彼が新八の見顔を知っているためで、もう四年も新八を捜し求めているというのだ。余りにも長く、もう不義(この言葉そのもがエロだよね)しているなどとの噂になり、玄次郎はもはや目的を見失いかけていた。千賀はまだ仇討ちを諦めていなかった。タイトル。
一刀の応急手当の甲斐があり、千賀は一命を取り留める。そんな中、一刀は数人の賞金稼ぎに襲われるが、瞬く間に倒してしまう。そして、一刀と大五郎(小林翼)は、二人と別れた。あまりの太刀の凄さに、千賀は助太刀に頼もうという。千賀は怖い顔をして玄次郎を叱りつけている、恐るべき関係だね。一刀は大胆にも普通のめし屋に入りが「お尋ねもの」であることは、すぐに知れた。めし屋の主は何か毒でも盛りましたかな。代官所へ通報に行った仲間を、待ち見張る男に一刀は脅して難を逃れる。CM。
玄次郎は金策のために家宝の印籠を質屋に頼む、簪を1両に換金する。一刀の前にめし屋の主が現れる、そして一刀と果たし合いを挑む。訳を聞くと、このめし屋の主は玄次郎たちが探している仇の新八だった。そう言うわけだったのか、松澤さんはよく見る顔ですもの絡むはずですね。。しかし一刀は刺客依頼はないと返事して立ち去る。その後に千賀たちが一刀にお礼をしたいと言う。大五郎を見ている千賀は生まれ病死した子供を思い出し涙する。シトシトピッシャンの歌だ。実は仇討ちする千賀の夫は今で言う家庭内暴力手前の男だった。玄次郎は久しぶり酒を飲める。一刀に助太刀を千賀は頼むつもりだが、いないだろうと言う。一刀は玄次郎に「もしも新八が、この岩見にいるとして、お主は見つけることが出来るのか」と問う。さっきすれ違ったんだもの、知っていたらすぐに果たし合いになっている。玄次郎は新八の顔を知らないのだ。玄次郎は「その通りだ、一度も会っていない、口にしょうと思ったが、千賀の旅が終わってしまう、いつか仇討ちを忘れて、やがて、二人は一緒になれるかもしれない」。それを聞いていた千賀は怒る。4年の歳月と仇討ち赦免状を無駄にした。玄次郎「悪いのは一馬のほうだ、一馬は江戸でも女に手を出し、あの時も町娘に手を出しいるところを、一馬が諫めたのだ、そのため藩を追われた一馬の方が被害者なのだ、この仇討ちには大義はない」と言う。しかし千賀は「私は一人でも仇討ちをします」。代官所は子連れ狼を取り逃がし頭に来てしまう。一人遊んでいる大五郎に賞金稼ぎの生き残りが近寄る。CM。
千賀「どうような経緯があろうと夫の仇を討つのは、妻の勤めだ、この仇討赦免状がある限り、仇討ちするのは宿命(さだめ)なのです」。一刀「宿命には避けて通れぬものとそうではないものがある、それを見極めるためには己の心を知るしかない」。その時、賞金稼ぎの一味ががやってくる。卑怯にも大五郎を人質(たて)にされ、胴田貫を投げざるを得ない。しかし襲って来る一味の刀を奪い、さらに大五郎を捕まえた男にも刀を投げ、大五郎を助け出す。千賀はまた、凄いことを考える。子連れ狼を殺して、国元に帰るという計画だ。玄次郎は逃げ出す。千賀は一人で仇討ちを続けるという。玄次郎は代官所に報告に行ったのだ。その事は、めし屋の主の一馬にも知れることになる。千賀は眩暈だと行って倒れ込む。めし屋の主は一刀に告げに行くが、一刀は承知している。大五郎を守るのも親の務めと二人で戻る。CM。
一刀は歩き出すが、千賀は倒れ込む。一刀は「代官の一行が来るまで、ここを動くつもりはない」と言う。代官の大人数がやってくる。大立ち回りだ。一刀の目的は刺客依頼の代官だった。依頼主は明かされない。刺客依頼を果たす。大五郎を連れて、立ち去る。玄次郎「騙したつもりが騙された、仕方ない」。千賀「討ち果たして死ねば面目が立つ」。玄次郎「面目なんかどうでもいい、死んだらおしまいだ」。千賀「命が惜しいのですね、それでも武士ですか、匹夫です」。一人でも一刀を撃つという千賀に玄次郎は「あんたの死ぬところは見たくない、頼むから生きていて欲しい、何もかも忘れて一緒にやり直して欲しい」。千賀「臆病者には用はない」と言い捨てる。いとおうに襲いかかる千賀に胴田貫を向ける。助ける玄次郎だ、そして一刀に襲いかかるが、人たちで刀は折れる。一刀の太刀が降りようとする時、千賀は玄次郎の庇い命乞いする。女だからと言うって調子良すぎるよ。でも命の受け渡しのギリギリを実を持って体験しないと分からないこともあるのですね。一刀は刀を納める。一刀「悲願とは、愛憎、怨念、喜怒哀楽の全てを捨て去って達せんとするもの、愛あるものに悲願はなし、二人で静かに暮らされよ」と言い残す。一刀が千賀に向かって振り払った太刀は、胸の中の仇討御赦免状だった。見事すぎる。素晴らしい。大好きです。めし屋の家族の前を、千賀と玄次郎はにこやかに歩く。宿命から逃れ新たな道を進む。しかし冥府魔道の道は続く。おしまい。
見事ですね。本当にお約束ですが、メインの刺客依頼の代官は隠して、本来サイドストリーの仇討ちをメインで持って行く。最後にはすっきり分かりやすくなっているのはうれしいです。千賀がどこかで変わることは分かっているが、最後の最後の一刀の太刀で死ぬ寸前まで行かないと分かりませんでしたね。途中で頭に来ていました。笑。お見事でした。
ゲスト:千賀(水島かおり)、軽部玄次郎(安藤一夫)、馬渕新八(松澤一之)



子連れ狼★★★★  4話  「まろほし豆庄」

一刀(北大路欣也)と大五郎(小林翼)は、凧あげをして凧を木に引っかける。そんな大五郎を江戸から悪党を追ってきた庄兵衛(山本學)という岡っ引が変わった武器(まろほし)を持って凧の木を取り払い知り合う。庄兵衛は豆庄と呼ばれている。タイトル。
そんな中、一刀は生糸問屋「上州屋」にの主人・清兵衛(鈴木正幸)から牛頭馬頭の絵図で刺客依頼される。返事の六道護符は大五郎の凧だ、「川下の竹林の寺に本陣有り」の意味だ。清兵衛の留守中、上州屋に賊が押し入り、店の者を皆殺しにしていったというのだ。庄兵衛は江戸から追ってきて、奉行所に人相書の4枚を持って、その賊は、無宿者の松五郎(春田純一)を頭とする四人組だという。一刀は、この依頼を引き受ける。ところが、一刀の前に凧を持って庄兵衛が現れ、自分が追っているのは松五郎一味なので、手出しをしないでほしいと言うのだ。庄兵衛は、一刀が「刺客・子連れ狼」だということを知っていながら、談判にきたらしい。庄兵衛は一味を一人でも斬ったら、自分のお縄を受けて貰うとまで言い、執念を表す。だがそんな折、大五郎が高熱を出して寝込んでしまう。水車小屋で介抱している。シトシトピッシャンの歌が流れる。流行病である、近所の夫婦が息子を亡くしたところで、面倒見ると言うが、断る。せがれ夫婦は息子を亡くしたところで、看病したいという。もちろん、お尋ね者の一刀は断る。必死で身体で暖めた。そして出て行く。一方賊も仲間割れして、赤羽は一人で賭場へ行ってしまう。CM。
賭場では、一刀が赤羽の刀を改める。そして一刀と名乗り斬り捨てる。そこへ庄兵衛が駆けつけ、お縄を受けろと迫る。武器のヒモが首に掛かるが、五月雨縄(鋼が入っている)でヒモを斬ることは出来ない。一刀は太刀を投げ庄兵衛に投げる。傷ついた庄兵衛を連れていく。小さな神社で介抱するが、心の臓の病だ。一刀を諭す、「金で殺してはならない、捕まえるべきだ、せがれが可哀想だ、目の前で父親が人を斬るところを見せて、心の傷は深い」。一刀「正邪はわきまえている」。そんな時大五郎を世話している家族に賊の残り3人が押し込む。そして、大五郎は大八車で連れ去られる。関所もうまく大五郎の病気で逃れる。大五郎は知っていた、助けて介抱した家族を殺したのだ。廃屋で大五郎は回復したが、粥も口にせず、挑む目をする。小林翼君の目力だ。松五郎の「生きて仕返しするんだ」で、食べ始める。一刀は殺された家族の屍を埋め弔った。一刀と庄兵衛が雨宿りした休憩小屋で見回りの役人が、3人組が子供を大八車で行ったと知る。後を追う一刀だ。CM。
松五郎の母は仲居で客といい仲になり、身体を壊したが、奉公を追い出され、身体を売っていた。その男を入れている間は雪でも外で待っていた。その幼年時代の回想、雪の中で家を出され、母にやっと入れて貰った。世間を怨んだのだ。庄兵衛は聞き込みから脇街道に逃げたことを知り進むと、大五郎を背負った3人組が旅立つ。庄兵衛が「まろほし」一人を襲うが、その時心の発作で倒れる。そこを斬られる。銀次はとどめを刺そうとするが、一刀が斬り捨て庄兵衛を介抱する。庄兵衛「松五郎は父なし子で、わっしが悪いのです、松五郎はわっしの子供です、2年前御赦免になったとき、助けようとしたが、これまでだ、あとはお主に頼む」。松五郎も大五郎が狼の子だと知る。一休みしたところに、一刀が現れる。大五郎を盾に一刀と立ち向かう。一刀は「庄兵衛は昔、情をかけた女を捨てた」。松五郎「それじゃ」。庄兵衛は病で苦しみながら「松五郎、罪を認め代官所へ」。松五郎「今更、関わりのないことだ、俺には俺の生きる道がある」。大五郎に刃を向けるが、大五郎はひるまない、自分と同じ目を見た松五郎は大五郎を放し、一刀と勝負を挑むが斬られる。庄兵衛はそれを見届けるように死ぬ。一刀は屍となった父と子の手を重ねる。この世では岡っ引きと盗賊だが、あの世では父と子として生きて欲しいと一刀が願う心を、大五郎は深く知る。
ゲストは山本学さん、時代劇は久しぶりです。頑固な一徹者を演じました。松五郎は春田純一、銀次は中倉健太郎、お駒は原久美子、赤羽は高川裕也さんでした。まろほしは手裏剣を4個ほど立体的に組み合わせ、鋼のヒモで繋ぐ。鎖鎌みたいで鎌の代わりに手裏剣の組み合わせた十手になる感じだ。今回は父と子がテーマだった。一刀と大五郎の生き方と、庄兵衛と松五郎の父と子が対比されている。冥府魔道ながら、子供をしっかり教育することが出来た一刀は幸せだったかもしれない。子供だと知ることなく、ならず者となってしまった庄兵衛は、もはや自分の手で捕まえ、お縄にするしか父としてのなす事がない。余生の人生の全てになり、無念だが最後は一刀に思いを託せたのだ。病で倒れることは幸せかも知れない。



子連れ狼★★★
  第3話


志津(藤真利子)が走るが、志津の夫・村瀬慎一郎(峰蘭太郎)は切腹したが、介錯も許されず苦しみ息を引き取った。丸岡藩主に逆らったためだ。牛頭馬頭が子連れ狼の依頼だ。頭巾を被った 依頼は丸岡藩の藩主の有馬道直(中島久之)を斬ってほしい。志津によると、道直は家臣や領民のことを一顧だにせず、自分が幕府の老中になることに血道を上げ、それを諌めた志津の夫・村瀬慎一郎(峰蘭太郎)を切腹に追い込んだというのだ。ただ、道直は公儀におもねるため、城下のいたるところに一刀の手配書を貼り、役人たちも目を光らせているという。翌日、大五郎(小林翼)は、父・一刀とともに泊まった無人の舟小屋で目を覚ました。ところが父の姿が見えない。さらに、自分がいつも乗っている箱車もなくなっていた。今まで、父が大五郎に無断で出かけることは一度もなかった。心配になった大五郎は、浜辺に付いた箱車の轍を追っていく。おいおい、大丈夫かな、心配だ。一刀は空の箱車を引いて藩を見ている。子連れ狼に似ているが、子供を連れていないので狙われない。しかし、賞金稼ぎには狙われる。3人ともあっさり斬り捨てる。志津は親戚から集めた500両の刺客料をもって廃屋にたどり着く。しかし相手は大名なので、成功すれば貰うという。夫は江戸で幕閣に頼んだがうまくいかなかった。そんなことに金を使う藩主に諫めたが、家老も助けて貰えなかった。一刀は家名復興をめざさないかを聞くが、この藩にはもはや未来はないまで言い切る。そんな時、大雨が降る、一刀の箱車の轍も消えていた。一刀の跡を追うことはできない。「しとしと、ぴっしゃん」の音楽だ。海岸で大五郎は跡も見失い、ただ一つの荷物も波にさらわれる。CM。
藩主が菩提寺に参拝する日は、明朝に変更になった、と志津から聞いた。刻限までは分からない、しかしこの崖道をお通ると知らす。しかし志津を尾行していた侍3名が廃屋を見張り、子連れ狼であることを確認する。早速藩主に報告される。藩主は討ち取れば、老中になれると喜ぶ。しかし家老は一刀は烈堂も手こずる相手ゆえ、慎重に策をねるように進言する。谷川で一人で遊ぶ大五郎は郭公を掘る若武者に会う。思わず空腹で握り飯を貰う。一緒に父を捜そうと同道の人となる。「クラッココウ」と鳴くが、昔畦に寝かした子を鷲にさらわれ、夢中に探すうちに郭公になったのだ。「子っ子来い」と言っているのだ。足が黒いのは脚絆を付けたまま鳥になったからだ。しかし、父は理不尽な藩主の命令で死んでしまった。侍は嫌いだと泣く。そして郭公の木彫りを大五郎に渡す。大五郎は父は郭公になって探してくれるのだろうか、思いをはせた。そのうち大五郎は箱車の轍を見つけ、そのさきの箱車を見つけ出した。探さなくて良い。ここで待てばいいのだ。父と子の絆の強さに若侍は感じ入り別れる。しかし、帰ってきて父が帰ってくるまで一緒に居ることになる。しかし、大五郎は熱が出ていた。手当のため移動しようとするが、大五郎は拒否する。そんな時、志津は老中に面会をし、子連れ狼を呼んだのは藩主を老中にするためだ。ただし、条件は家名復興を願い出る。裏切ったのだろうか。CM。
志津は仏壇に参る。そこへ若侍が帰ってきた。やはり志津の息子だったのだ。お家再興ができたのだ、城勤めをしろというが、息子は飾り職人になる。武士はもう嫌だと言う。熱さましの薬を探す。箱車で待つと聞いて、志津は狼の子だと言う。そして志津は一刀を廃屋を呼び出す。しかし、逃げ場がないのは拙者だと気づく。弓矢が次々飛ぶ、一刀に一矢、そして志津も狙われる。そして、息子を連れ出し、亡き父お元に送ると言う。一刀は怒り次々を斬りかかる。そして追っ手を止めるものがある、城代家老はこの後は関知しないという。室と息子はとりあえず助かった。CM。
藩主は追いつめられ、志津の謀だという。しかし一刀は臣下からの刺客依頼だと言う。城代家老の依頼だったのだ。殿一人では送りません、お供しますという、藩主の刀に身を預ける。一刀は怒りに震え斬り捨てる。城代家老に、確かに依頼果たしたと報告する。手を合わせる一刀だ。志津と息子には目もくれなかった。そして、箱車に眠る大五郎に一刀は戻ってくる。ちゃんと大五郎の再会だ。父子の絆は深い。父は郭公となって「我が子よこい、命よ来い」と鳴いていた。最後に志津が詫びに来る。息子は郭公を大五郎に渡す。世話になったと言う。志津も武家の妻としては正しい道だと言う。これからは子息と新しい道を歩めと諭す。
新しいパターンだった。これからも益々厳し状況になる。大五郎は1歳大きくなって一人で行動するパターンが増えるのかも知れない。今回は女ではなく、若者と道連れになった。郭公の話は聞いたような気もする、いい話だ。



子連れ狼★★★
  第2話
 魔性の姫君と、世継ぎの陰謀

刺客依頼の印、ごず、めず(牛頭馬頭)の絵だが、人の命を絶ち冥府へ連れて行き、代価として生き血を貰う魔物だ。貼ったが、取り去ってしまう。一刀は、路傍に佇む気の弱そうな浪人から腕試しを仕掛けられる。軽石を投げると除けず、小石では笠で除けた。気配で区別が出来る。一刀の腕を認めた浪人は、元鳥羽藩馬廻り役・脇田勘解由(高橋和也)と名乗り、おず、めずの絵を示す。タイトル。
隠居した元藩主・稲垣静山(林与一)は側室・真波の方(大家由祐子)とその子浜千代と楽しそうに馬になって遊んでいる。脇田勘解由は一刀に会い「人を斬らずして斬ることができるか」と問いただす。自分を名乗る、刺客依頼は稲垣静山の側室真波を斬ってほしい懇願するのだ。勘解由によると、真波の方は、元々は上司の影山の女だったが、この屋敷から連れ出してと懇願する色香に惑わされ、自分の妻にめとった。しかし真波は浪費癖があり苦慮していた。脇田勘解由の先祖代々の武士の命の太刀は高価で、たかが人斬り包丁とまで言われた。妻のために借財を繰り返した。しかし、ひょんなことから静山に見初められて側室となってしまったのだ。そして、勘解由の上司・影村外記(大鷹明良)の策謀で勘解由は藩を追われた。だが、それだけが真波の方を斬る理由ではないと勘解由は言う。真波の方は、自分との間にできた子を静山の子と偽り、その子を藩主の座につけようとしているというのだ。世継ぎになれば不忠の極みだ。今の藩主は静山の甥で、浜千代が本当の子なら藩主はやめさせる。真波の方の存在は鳥羽藩のためにならないと勘解由は主張する。実は刺客依頼も影山たちの依頼だ、横取りしたと前代未聞の展開だ。刺客依頼の報酬は、この命の太刀でとたのむ。一刀は「命を取るわけにはいかぬ」と言う。脇田勘解由の心根に惚れたのだCM。
刺客依頼の絵に返事を小石で書く(道中陣)。影村たちがやってきて藩主の刺客依頼と500両を差し出すが、一刀は依頼を断る。しかし依頼内容を行ってしまった以上、一刀を生かしてはおけぬ。斬りかかるが一刀は強い、影村も逃げるしかない。しかし、その話を聞いた真波は、一刀があらかじめ影山の名を知っていたので不審がる。計画が頓挫した影山は藩主に浜千代の出自を漏らす。CM。
桜の花見のところで、浜千代の元に仔犬がやってくる。その後を追うと大五郎と脇田勘解由がいた。浜千代がいなくなって、静山や真波は追いかける。真波は脇田勘解由をみて小心者、死んだも同然」と言う。一刀もやってきて静山に対峙して、一刀「花を愛でていた」と言うと、静山は大五郎に脅かしたことを謝る。真波は影山が裏切ったことを知る。そしてお茶を入れる、影山は毒を盛ったかと思い、汗をかき、お茶を飲めない。真波は自分で飲み、毒など盛っていない、と笑う。怖い女だ。影山は脇田勘解由を探しだし、連れて行く。その時脇田勘解由は自分の命の太刀を一緒にいた大五郎に預ける。死を覚悟して生きて帰るつもりはないのだ。CM。
真波は静山と床で浜千代の出自について言い含める。影山は脇田勘解由に浜千代を取り戻したくないか、真実を明らかにする必要があるという。真波は恐ろしい女だ、このままでは藩に大罪を犯すことになる。しかし脇田勘解由は「何も知らない、健やかに成長することを祈る、3日前ならあなたの依頼に乗ったが、今は何の憂いもない」と言う。言うことを聞かない脇田に、狼藉者と大声をだして部下を呼ぶ。囲まれた脇田は自害する。その時一刀が遅れてきたが、怒りに一網打尽にする。脇田勘解由は「浜千代を真波を頼む」と言い、果てる。一刀は更に白に入り、静山と真波に攻め寄り、脇田勘解由は自害したことを伝え、その刺客依頼を実行する。静山か浜千代かどちらかを殺す、それを決めるのは真波だと言う。真波はさすがに決められ得ず、自分を殺してくれと言うが、愛しい女は斬れない遺言だと答える。答えぬ時は両方を斬ると迫る。真波「浜千代を」と申し出る。一刀「親なら子を守らん」と言うが、真波「大殿、お許し下さい、浜千代は脇田の子だ、これ以上大罪を犯せない」と申し出る。静山「浜千代はわしの子じゃ、そっくりじゃ」という。そして斬るならわしを斬れと言う。一刀「脇田の子でなければ斬るに及ばず、よく似ている」。真波は自害しようとするが、一刀はとめる。そして脇田の太刀を差し出す。涙、その時「ちゃん」の大五郎の声に振り返り帰る。浜千代は世継ぎにならなかったが、我が子として慈しみ育てた。おしまい。
ゲストは林与一、高橋和也、大家由祐子さんでした。大家由祐子は33歳、ハコイリムスメにも出ていたようです。まあ憎らしい役がピッタリでした。目が色っぽく、しかも傲慢でぴったりでした。最後は子を思い、脇田の心を理解する。このあたりは時代劇の曖昧さだ。最後の人間関係が一回見ただけでは分かりづらかった。しかし2度目で、一刀が脇田の心根を尊敬し、更にその思いを実現するべく、子供と真波が真に生きる方法を考えたのだ。それが人を斬らずに斬る方法なのだ。活人剣でしょうか。
牛頭馬頭の六道護符 −ごずめずのりくどうごふ−
子連れ狼・拝一刀に刺客依頼をする者が街道沿いの古刹ーこさつー(古い寺)に貼りだすもの。牛頭馬頭とは牛の頭と馬の頭をした、地獄の番人のこと。
道中陣 −どうちゅうじん−
仕事を頼まれた刺客が依頼主と連絡を取る際に用いる、小石を並べて作る暗号文字。小石で作られた図形はそれぞれ山や川の形を象徴し、暗号によって子連れ狼が現在いる場所を指示する地図的役割を果たす。



子連れ狼★★★  第1話 「父と子、最期の旅路!生きるのだ…大五郎」 一日一生

元公儀介錯人・拝一刀は、幕閣のすべての権力を手中に収めようと画策する柳生家の総帥・烈堂の陰謀によって、妻のあざみもろとも一族を惨殺されてしまう。危うく柳生の虎口を逃れた一刀は、一子大五郎を連れて、刺客をなりわいとしながら諸国を流浪する。そんな一刀父子に柳生は執拗な攻撃を仕掛けてくるが、一刀はこれをことごとく退ける。ここまでは1、2とこれまでの設定だ。最初に回想シーンで
上様とお目通りで、柳生だけでは一刀の命を絶つことは心もとないと考え、一刀を公儀の手配人として諸国に通告する。誇りを傷つけられた烈堂は猛反対した。その分一刀討伐に燃える。そして、一刀の首には千両の賞金が掛けられたのだ。一刀は柳生だけではなく、諸大名の役人や賞金稼ぎにまで、身を追われることとなってしまった。 
そんなことは知らず冥府魔道の旅を続ける一刀と大五郎は、武家の兄妹、出渕庄兵衛(永澤俊矢)、鞘香(佐藤江梨子)と知り合う。いつもの魅力で大五郎は鞘香からお手玉を貰う、調子がいい。実は庄兵衛は、“喰代”と呼ばれる柳生の暗殺集団の頭で、烈堂の火急の呼び出しにより、二人は柳生の庄から江戸へ向かう途中だった。江戸に着いた庄兵衛と鞘香は、屈辱の怒りに燃える烈堂から、何としてでも一刀を討ち果たすよう申し渡される。人相書を見て二人は愕然となった。そこに描かれていたのは旅の途中で出会った父子であった。ためらう鞘香と相対して、一刀討伐のため、庄兵衛は足早に出立の準備を始める。父・烈堂に子として認められるためには、その命令に従うほかないのだ。哀しさを湛えた庄兵衛の瞳に、決意の炎が宿った。
一方、一刀の周囲には、彼の命を狙う賞金稼ぎたちが蠢いていた。井手らっきょさんも突如狙う賞金稼ぎに変身です。あわややられると思ったときに、柳生が来て助けてくれる。柳生以外に討ち取られては面目ない。そして庄兵衛達と立ち会う。庄兵衛と一刀は絡みあって、山道から河原へと転落する。残された大五郎はどうなるのだろう。手下が降りて河原を見ると血糊で岩は汚れていた。一刀は深手を負った庄兵衛を抱えて小屋にいた。庄兵衛は父・烈堂に声もかけられなかった、認めて貰うには一刀を倒すしかない。一刀は「父と子はそんなものではない、我等親子は、こない明日にむかい、今日を限りに生きるのみ、一日一生、それが我等親子の武士(もののふ)の道」。そして庄兵衛に「柳生を捨てろ」と助言する。鳩の伝令を知り、鞘香も馬を走らせる。手下に追いつくと、大五郎は、父の絵文字の旗を見つけて、父の居場所を知る。そして走りだす。草履だから走れない。
小屋で一刀は大五郎は一人で生きて、ここに来ると言い切る。「甘えも頼ることも許していない、一人で生きる術を教えてある」。そこへ大五郎「ちゃーん」とやってくる。鞘香から貰ったお手玉の糒(ほしい)で命を食いつないでいた。一刀は「柳生であって柳生でない、おのれの武士(もののふ)の道を貫け」と助言する。しかし、鞘香と手下もやってくる庄兵衛は「一刀、庄兵衛は、柳生を捨てて、一人の武士として死力を尽くして戦う」と言い戦いを挑む。傷は完全に癒えてはいないが、川の流れにはいり、水王流の秘剣で太刀を流れに入れる。庄兵衛も真似をする。そして水しぶきがあがり、太刀がぶつかり、庄兵衛は倒れた。駆け寄る鞘香は顔を歪め泣く。庄兵衛の死は烈堂に知らされ、残された庄兵衛の小太刀を掴み男泣きする。おしまい。
ゲストは永澤俊矢、佐藤江梨子でした。永澤俊矢は麻生祐未さんと結婚した人ですね、渋い凄味の役者さんでした。サトエリは顔も引き締まり、死んだ兄に駆け寄り抱きかかえると、胸の谷間が少し見えるとエロイな。素晴らしい。セリが心配だったが、なんとかこなしていた。今日は一日一生が心に残った。冥府魔道の道を行くので、納得できる。大五郎が子供ながら一人で生きて、一刀を探すシーンには感動です。殺陣も久しぶりですが、流れにどちらも太刀を浸す時は驚いた。これからも楽しみだ。