![]() 見ていただいておわかりのように、ペントハウスがあるにもかかわらず一眼レフではなくて、透明プラスティックの入った素通しのファインダーがついています。おまけにその隣にはブライトフレーム採光窓のダミーとも言えないような「模様」があります。しかし右手側にはパームグリップもついています。これは一眼レフに似せて造ったけれど、レンジファインダーのことも引きずっているという人がデザインしたに違いないと思ってしまいますね。 |
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![]() 立派な鏡胴がついていますが、レンズは小さい、しかも、一見フォーカシングリングに見えるところは、実は絞りリングなのです。 |
![]() 絞りの変更が出来ると云うことが写ルンですよりも上級かな?と思わせるところです。最近のものすごくラチチュードの高いカラーフィルムと相まって、晴れた日であれば露出は大概合わせられます。ちょっと面白いですね、これが。 レンズの描写は写るんですよりもコントラストが低くて、ちょっとパステルトーン気味の柔らかいものです。写ルンですでもなんでもそうなんですが、使い方によっては馬鹿に出来ないものが、トイカメラにはありますね。このYUNONにしても、バックを単純化してたっぷりの光線の中で主要被写体を撮影すれば、結構味のある描写にあることは請け合いです。ストロボを同調させても面白いでしょうね。 |
![]() 蔑まれ、馬鹿にされ、子供にさえ大切にされず・・・と三重苦のトイカメラたちですが、僕はそんなカメラ達がひどくいとおしく思われます。こんなものなんか歯牙にもかけないと云う態度は僕には傲慢に映ります。遊び友達にしかならないかも知れませんが、それで充分です。せっかくカメラに生まれてきたのですから、時にはフィルムを詰めて大いに使ってやりたいものだと思います。 |