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HOLGAはホルガと読みます。意味は分かりません。中国製のいわゆるトイカメラですが、その低性能故の独特な描写に愛好者が多く、LOMOと並んで結構なムーヴメントを起こして居るとも言えるでしょう。私もそれに乗っかってみようということで、HOLGAを購入しました。 使う前に改造 本来はセミ判のカメラで、フィルム開口部を取り外すと、6×6になると言うものです。しかし、フィルム開口部を取り外すとプラスティックのコバそのものの開口部となって、フィルムの平面性(そんなもの初めから怪しいものですが)やスクラッチの心配があります。そこで、この開口部に填っているアパーチャグリルとでも言うべきパーツを改造します。改造は簡単でカッターかオルファの鋸(私はこちらを勧めます)で、四角「錐」になっている部分を切り取ってしまえば良いだけです。切り取って再び装填したのがこの写真です。次に、裏蓋の改造です。裏蓋には圧板も何もないので、ただでさえ平面性の確保に苦労する120フィルムですから、ほんの少し手を加えておくことは、低性能のHOLGAとは言え得策であることに間違いはありません。ネットで調べてみると殆どの人が磁気カードを利用しているようなので、自分も使用済みのJRのカードを使いました。 カードの固定には厚みのある両面テープが便利です。圧板の他にもフィルムのロールを押さえるバネもついでに作りました。いい加減なものですが効果はどうやらあるようです。圧板も押さえバネもあまり強く押さえすぎると、巻き上げが極端に重くなったりしますので、ご注意を。また、巻き止め装置などと言う高級なモノは当然ありませんから、裏紙のコマ数字を見るための窓を開けておくのは忘れずに。 私のホルガはレンズの前にフィルタ径変換リングをエポキシで無理に接着し、φ52mmのフィルタとフードを装着できるようにしてあります。上の写真では黄色のフィルタを装着してあります。フードは余り深いと四隅にケラレを生じます。私はあり合わせのフードを装着しましたが、深すぎて作例ではきっちりとケラレています。ご注意を。使ってみる ホルガはレンズの焦点距離が60o、絞りはF8固定でシャッタ速度も1/100秒固定のエバーセット・シャッタ(ボタンを押せばセットしなくても切れる)ですから、早い話が6×6の「写ルンです」でピント調整(ただし目測)が出来る・・・みたいなものです。ですから、ある条件下でしかぴったりの露出にはならず、フィルムのラチチュードに頼って撮影されるものです。細かい露出調整はオーバーの場合はNDフィルターで減光し、アンダーの場合は三脚などに固定し(ただし固定用の三脚ねじ穴は無く自分で改造して装着する必要がある。)エバーセットであることを利用してシャッタを何度も切る、つまり多重露光で光を稼ぐというテクニックを使わねばなりません。暗いところの撮影には相当の根性が必要でしょう。 後先になりましたがフィルムの装填は昔のカメラ同様で、スプールにまきつけて、背面の赤窓で数字を見てコマを送るというものです。撮影したら必ず巻き上げるなどの、自分のルールをきっちりと作っておかないと、「このコマって露出されてたっけ?」と言うハメに陥ります。準備が出来たら撮影。 撮影結果と感想 ホルガに詰めるフィルムですが、今回の作例では手元にあったモノクロフィルムのイルフォード400DELTAを使いましたが、次回からはラチチュードの非常に広い、イルフォードXP2スーパーかコダックのT400CNを使おうと思います。どちらも色素画像フィルムで露光過多に強く、独特のヌルリとした調子があって、割合ホルガに向いているかも知れません。出来上がりは作例をご覧下さい。 さて、ホルガですが、多くの人はホルガニストとして、独特の劣悪な画質を生かした作品を作っています。またある人は改造カメラのベースとして利用したりもしています。まぁ、こういうカメラで「作品」を作るというのは、なんだか独特のスノビズムが鼻について嫌らしくも思いますが、出来た作品がそれなりに「いいなぁ」と感じられれば、それはそれで立派な作品だと思います。私はこのカメラでホルガニストやアーティストを気取るつもりは毛頭ありませんし、また高級カメラに対するアンチテーゼをひけらかす積もりもありません。しかし、このプリミティブなトイカメラを時々取り出して写真を撮るのは、なかなか愉快な行為であることは確かです。 作例集 |