恋人達の事件簿「美少年の獲り方」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あなた、エヴァに乗る気あるの?」
「ないんでしょう…」
「何ですって?」
「僕しか…僕しかいないんでしょう。いいですよ、やりますよ」
「いらないわ」
「え…?」
「無理矢理乗せたくはないの。それに、気乗りしないのはそのままシンクロに影響するのよ。もう帰りなさい…あなたのいた所に」
「ミ、ミサトさん…」
「無理言って悪かったわね。さよなら…シンジ君」
 
 
 
 
 
 あっさりシンジの解雇を選択したミサト。
 だがリツコは、
「次の代わりはまだ見つかっていないのよ。レイでは力不足よ」
 いかにもリツコらしい事を言ったし、
「トウジが絡んでも、碇のやつ全然反応しなかったんです。それなのに、あの時はミサトさんにむりやり逆らっているみたいに…」
 シンジの級友のメガネは、シンジを訪ねて来た時に奇妙な事を告げた。
(シンジ君が私に…?)
 考え込んだミサトだが、次の瞬間その足が地を蹴っていた。
 もとより、深く考え込むようなタイプではないのだ。
 取り残された少年二人が呆然と見送ったが、これが逆に幸いした。
 タイヤを1セット使い切っての爆走は−
 
「間に合わなかった…あ…」
「ミサトさん…」
 ゆるく首を振って、
「ごめんね、シンジ君…」
「ミ、ミサトさ…あっ」
 次の瞬間、シンジの顔はミサトの胸元に抱きしめられていた。
「シンジ君…」
「ミサトさん…」
 抱かれていたシンジの手が、ミサトに伸びて抱き返すには数秒を要した。
(シンジ君の体、柔らかいのね)
 シリアスな場面にも関わらず、ふとその顔が緩んだ時、黙って眺めている黒服達に気が付いた。
(あんた達殺すわよ)
 どうしてシンジを列車に押し込まなかったのか、とりあえず感謝してもいい所だが、この場面は邪魔である。
 シンジの背に回った指が、あやすように撫でていたが、それとは反対に目は羅刹のように男達を睨む。
 やれやれ、と言うように肩をすくめ去って行くのを見ながら、
「ね、シンジ君」
「はい?」
「帰ろっか」
 こくんと頷いたシンジを見ながら、ミサトの目にある種の光が浮かんだ。
(そう言えばこの子、線も細いし顔も可愛いし…いいじゃないの。この性格は…調教できるもんね)
 にんまりとその口元に浮かんだ笑みを、無論シンジは知らない。
 
 
 
 
 
 
「そう、連れ戻したの。分かったわ、司令に報告しておく」
 キーボードを叩いたまま、リツコは顔色も変えずに紫煙を吐き出した。
「あんた、予想してたの?」
「分かってたわよ−お母さん」
「お、お母さん?」
「スタンスが決められずに飛び出した子供でも、放っておけないのがあなたでしょ」
 褒められているらしい…おそらくは。
 ただ問題は、褒められていると聞こえない所だろう。
 とは言え、こんな事は慣れているし、今に始まった付き合いでもない。
「ありがと。それよりリツコ、ちょっと訊きたい事があるのよ」
「シンジ君の過去データ?口説くのに使うの?」
 その瞬間、ぎくりとした気配が電話の向こうから強烈に伝わってきた。
(やっぱりね)
 しかし、
「違うわよ。第一、訊きたいのはそんな事じゃないわ」
 いずれにしてもシンジ君絡みね、リツコはそう弾きだしていた。
 ミサトの性格をデータとすれば、MAGIも間違いなくそう言うに違いない。
「で、何?」
「あのね、リツコ。今度雨が降るのは何時?」
「はあ?」
 リツコがこんな声を出すのは珍しい。
 そして、こんな表情もまた。
 マヤが驚いたようにリツコを見たが、すぐに視線を外す。
 彼女に取って、リツコは完全完璧な先輩なのだから。
「雨?ちょっと待って…」
 天候さえもMAGIの範疇なのか、カタカタとキーボードを叩くと天気図が画面に現れ、何やらの答えを弾きだした。
 
 
 
 
 
 そしてそれから六日後。
「遅いな、ミサトさん」
 駅で仲直りしたとは言え、最初の二日間は二人とも、幾分はぎこちなさが残った。
 ただ、夕日の沈む丘から生えてくるビル群を眺めた中であり、四日もすると完全に元に戻っていた。
 元通りと言うことは、そのままシンジが家事を担当する事を意味しており、今日もシンジは夕食を作っていた。
 ミサトに取っては、シンジが家事を嫌がらなかったのは大いなる幸いと言えた筈だ。
 何故なら、それはシンジにとって自分の居場所を見つけられる事だったから。
 そして何よりも、ミサトに合わせて暮らしていては、栄養学が崩壊してしまう事も、加えて自分が駄目になってしまう事も分かったから。
 と言うわけで、鰈など甘く煮込んでみたのだが。
 既に時間は九時を回っており、連絡の一つもないなどおかしい。
 まさか、指揮官クラスをさらう奴がいるとは思えなかったが、携帯は電源が切られたままであり、しかもシンジが聞ける先は限られてくる。
 しかしながら。
「ミサト?知らないわよ。どこかで飲んでるんじゃないの」
 普段からミサトを知るだけに、全く心配などしていないらしい。
 何よりも、シンジが食事を作って待っていると言うことは、考えにも無いらしい。
 いかにもリツコらしいと言える。
 他にも、分かりそうな所はあるのだが、あいにくシンジはそこまで彼らに慣れていないし、一番手っ取り早い連絡先は…論外だ。
「ミサトさん…」
 
 
 料理が出来る人は大抵家事も出来る。
 従って嫁ぐ時には最低条件であり、男でそのスキルがあればポイントはかなり高い。
 が、シンジの場合には少し違う。
 特技を披露する、或いはスキルを磨くと言うよりも、『自分の存在証明』に近い部分がある。
 だから食べてくれないと、
「せっかく上手く出来たのに…ミサトさん嫌なのかな」
 ぽつりと呟く羽目になる。
 ふう、とため息をついた直後、
「ただいまあ」
 ドアが開いた音に、シンジは廊下に走り出た。
「ミサトさん、どうしたんですかっ」
 シンジが仰天したのも無理はあるまい。
 シンジの前には、全身ずぶぬれになったミサトが立っていたのだ。
「んー、ちょっと濡れちゃってねえ…あ、あららあ?」
 ふらりとよろめいた途端、その体は前のめりに倒れ込んでいく。
 もうこんなに心配させてっ、思い切り文句を言ってやろうと思っていた所へ、いきなり倒れられてシンジの顔色が変わる。
「ミサトさん?ミサトさんっ!」
 なぜか赤い顔に、何かを感じて額に手を当てたシンジ。
 その顔色が変わったのは次の瞬間であった。
「ひどい熱だ…は、早く運ばなきゃ」
 タンクトップにジャケットを引っ掛けただけの薄着である、何があったのか知らないが、これでは風邪を引くのも当然だろう。
「お、重い…」
 ミサトもデブではないが、胸におおきな荷物をぶら下げているせいで、その分だけ余計な重量になっている。
 そのため、少し引きずるような格好になった事も、そして重いと口にした事もシンジを責められまい。
 だが。
 
 ぴきっ
 
 なぜかミサトの額に、一瞬だけ青筋が浮かんだことを、勿論シンジは知らない。
 普段なら数秒の所を、十倍以上の時間をかけてミサトを部屋まで運ぶ。
 シンジが数日空けただけで、非人間住処(ジャングル)と化していた部屋を、シンジは三時間で片づけた。
 以前リツコが、
「私も手伝うから、少しは綺麗にしなさい」
 と言って部屋の前まで来たのだが、扉を開けた途端にUターンして帰った事がある。
 とは言っても、これでもまだましな方だ。
 実は最初にシンジがこの部屋を見た時、十分ほどシンジの彫像が出来た事がある。
 そう、文字通り固まったのだ。
 この廃墟を女性の部屋にする過程で、シンジは色々な事を覚えた。
 ストッキングとパンストの違いとか、“女性にもひげ剃りが必要な事”とか。
 そうそう、『下が繋がっていないパンツ』を初めて見たのも、この部屋であった。
 が。
「あー、またこんなとこにパンツ脱いでる!こっちには…ストッキングの山だ…」
 と言うわけで、妄想などする暇も無かったのは、シンジに取って幸だったか不幸だったか。
 “脱ぎたての下着”と言うある意味強力なアイテムも、シンジには汚れた洗濯物の山でしか無かったのだから。
 
 
 とまれ、几帳面な女性を印象づけるには十分になった部屋へ、シンジはミサトを引っ張り込んだ。
 表現が悪いが、体格差の為まさにその通りになったのだ。
「よっ…こ、こ、こらしょっ」
 よろめきながらも、どうにかミサトをベッドに乗せたシンジ。
「えーとそうだ、タオル持ってこなくっちゃ」
 失神している人間ほど、重たい物体はないと言われる。
 よく花婿が、花嫁をベッドに放り投げるシーンがあるが、あれは花嫁が感動で気絶していない事が大前提だ。
 少しよろめきながら出ていったシンジは、、
 
 「ファーストステップクリア」
 
 と、ミサトが薄目を開けて呟いた事は無論知らない。
 その方が幸せであったろう−“お互いの為に”
 
 
 
 
 
「ようやく終わったわね。そう言えば」
 十六本目の煙草を点火しかけて、ふとリツコはその手を止めた。
 シンジから、ミサトの事で電話があったのを思い出したのだ。
「大丈夫とは思うけど、一応電話しておこうかしら」
 受話器に手を伸ばした時、
「せーんぱい」
 マヤがにこにこしながら入ってきた。
 三時間近い残業にも関わらず、明らかにご機嫌である。
「何、マヤ?」
「何って…先輩この間約束したじゃないですか、今度食事に付き合ってくれるって」
 言われてリツコは思い出した。そう言えば、そんなような事を口走った記憶がないでもない。
 マヤが上機嫌だったのはそのせいだったのだ。
 そのマヤは、リツコが受話器に手を伸ばしているのを見ると、また長電話になると思ったのか、
「ほら先輩行きましょうよ、早く早く」
 受話器からリツコを奪うようにその手を引っ張った。
 さすがにリツコも苦笑して、
「分かったわよ、今行くから待ってなさい」
 仕方ないわね、とリツコは受話器を置いた。
 大学時代以降、男と漬け物になっていたり車で飛ばし回っていたりと、前科には事欠かないミサトだけに、電話するのは止めたのだ。
 それに、
「柄でもないかしらね」
 内心で呟いた事にも一因はあった。
 電話の一本など何でも無いことだったが、実はこれがミサトとリツコの立場を大きく変える事になり、リツコが大後悔する事になるのはもう少し後になる。
 
 
 
 
「ミサトさん持ってきま…あ」
 洗面器にタオルを濡らして持ってきたが、ミサトが気絶しているのをど忘れしたらしい、一瞬揺すって起こしかけたがすぐに止めた。
 もっとも…作戦段階上、絶対に起きなかった筈だが。
「ミ、ミサトさんごめんなさいっ」
 ミサトに謝ったシンジ、濡れた服の着替えに取りかかる事にした。
 実は、この時点でもリツコはミスを犯していたのだ。
 もしさっきシンジから電話があった時点で、それなりの対応を取っていれば自分でせずに、リツコに連絡したはずだ。
 そうすれば、ミサトの野望も消えていたのだ。
 だが素っ気ない対応に、シンジはリツコ頼みを諦めており、唯一と言える肉親は論外である。
 ミサトの知らぬ所で、歯車は綺麗に回っていたのだ。
 さっき引きずった時に、ジャケットは既に脱いでいるから後はタンクトップだけだ…それと下着と。
 万歳するような格好にさせて、シンジは目を閉じると一気に引っ張ろうとして…失敗した。
 やはり、ちゃんと見ていないと上手くいかないようだ。
「で、出来るだけ見ないようにしますから…」
 わざわざ断ると、そろそろと上にまくり上げていく。
 少し、また少しとタンクトップが脱がされていき、油を塗ったように妖しく光る肌が現れた。
 だが。
「こ、これは…っ!?」
 シンジの手が止まり、その手が大きく見開かれる。
 そこには…そう、斜めに走る傷があったのだ。
 醜いとか言うよりも、何か見てはいけないような物を見て、半ば視線を逸らすように一気にタンクトップを脱がせたシンジ。
 僅かに表情を硬くして、乾いたタオルを取ったシンジの手を、眠り込んでいるとばかり思っていたミサトの指が捉えた。
「忘れてたわ…見られちゃったのね」
 どこか自嘲気味に笑ったミサト。
 二人の視線が絡み合い、空中で静止した。
 
 
 
 
 
(しまったっ)
 ミサトが内心で叫んだのは、シンジの手が服に掛かった時であった。
 どこで知識を仕入れたのかは不明だが、
「風邪引いて看病されちゃえ作戦」
 を考えついたミサト。
 無論雨の中で、体の芯が冷えるまで待ったのはその為であり、
「シンジ君を迎えに行った時、タイヤが駄目になったから履き替えて慣らしていたのよ」
 と言う、少し卑怯な気もした言い訳もちゃんと考えてあった。
 それどころでは無くなったが、ミサトが下着を白に変えたのも、無論その一環だ。
 普段、赤とか紫とか黒とかそんなのばっかりのミサトであり、シンジもまたそれを見慣れている。
 だから逆に、ここは清純強調の白にしたのだ−似合うかは別にして。
 さすがに下はちょっと恥ずかしいので、上を着替えたところで手練手管を尽くして添い寝に持ち込む…筈だった。
 それなのに、それなのに肝心な事を忘れるとは。
 ミサトの脳がショタモードに切り替わり、最善策を求めてフル回転を始める。
 答えが出たのはコンマ三秒後であった。
 
 
 
 
 先に口を開いたのはミサト、
「ありがとうシンジ君、もう大丈夫だから」
「い、いえあの…」
 少し視線を彷徨わせていたが、
「ミサトさん…僕を騙していたんですか?てっきり気を失ってると思って」
「騙してないわ」
 ミサトは軽く首を振った。
 この際、多少の嘘は作戦の内として認める物とする。
「この間シンジ君を駅まで連れに行ったでしょう。あの時にね、タイヤがいっちゃったのよ」
「いっちゃった?」
「駄目になったって事よ。それでね、履き替えて慣らし運転していたんだけど、エンジンが少しおかしくなっちゃって。雨の中直してたら、すっかり冷え込んじゃってたのよ。シンジ君があたしの服、脱がせてくれようとしてた時に意識戻ったんだけど、何か恥ずかしくなっちゃって」
 ぺろっと舌を出したミサトだったが、その舌の赤さに一瞬シンジは見とれた。
「シンジ君?」
「あ、は、はいっ」
 赤くなったシンジに、これなら案外簡単そうだと、
「これ、気になる?」
 自分の腹部を指して訊いた。
 いえ、と首を振ったシンジにミサトは意外そうな顔になった。
 その顔が、本心からのそれに見えたからだ。
「お、女の人の体に傷が残るのって、大変な事だと思うんです。ミサトさんに何があったのか、わざわざ漁りたいとは思わないです。じゃ、お休みな…え?」
「待って」
「ミ…ミサトさん?」
「体が冷えて寒いの。特に…これを見た時は」
 傷に目をやってミサトは、触れてはならぬ物に触れたとの思いを、シンジに強く抱かせるには十分であった。
 その辺は、年の功と言えるだろう。
「あの、ごめんなさい…」
「いいのよ、気にしないで」
 とここは柔らかく。
 そして、
「お願いがあるの」
「お願い?」
「今日だけ…一緒に寝てくれない?」
 見上げた目は妖艶にする事も、そして口調には有無を言わせぬ何かを含める事は忘れない。
「嫌なことを思い出して…寒くなるの」
 何でシンジがこれに抗し得よう、
「分かりました、僕で良ければ」
 あっさりと陥落するのには、ものの五秒と掛からなかった。
「そう…ありがとう」
 しっとりと濡れた目に、バスタオル一枚でどすどす歩く、普段のそれとは全く異種の色気を感じて、シンジは宙に視線を彷徨わせた。
 
 
 
 
 だがその数分後。
「んっ…ん…な、何するんですか!?」
「お礼よ、ただの。大人のキス、教えてあげるわ」
 
 んくっ。ちゅぷっ。 
 
 熱く絡み付いた舌に負けじと、白蛇のようにうねった熟れたボディが、まだ幼さを残したシンジの肢体に絡み付いていく。
 絡まった肢体の間から、ため息とも喘ぎとも取れる声が聞こえてきたのは、まもなくの事である。
 
 
 
 
 さらに翌朝。
「あら〜、伝染っちゃったわねえ」
 一晩で完治、しかも全身を艶々と光らせているミサトの横で、真っ赤な顔で呻いているのは無論シンジである。
 文字通りの粘膜感染であり、まさに我が事成れりと言った感じのミサトであった。
「でも大丈夫よ」
「え゛?」
 声もろくに出ないシンジに、ミサトはにこりと笑いかけた。
「私が看病してあげるから…この体でね」
 無理してわずかに笑い返したシンジの顔に、ミサトのショタ魂は雄叫びを上げたという。
 
 
 
 
 
 そして数年後。
「あの時…あの時邪魔さえしていれば…」
 地獄の羅刹もかくやと言う顔で、憤怒が治まらないのは無論リツコである。
 少し理不尽ではあるが、流れとしては当然怒りはマヤに向けられ、彼女は現在ぬいぐるみの中身となっており、天上から吊されている。
 なお、彼女の格好は八番目に襲来した使徒の格好のそれを模していた。
 そして。
「ミサト…あのショタ女覚えてなさいよっ」
 伸びた手が綺麗な封筒を鷲掴みにして、燃えている炉の中に放り込んだ。
 
「碇シンジ・葛城ミサト両名の結婚式招待状」
 と記されたその封筒を。
 明らかに角が生えているリツコの様子だったが、或いは無理もないかも知れない。
 なぜならば。
 
 
 
「やっぱりミサトさん、あの時僕を騙していたんだね」
「んもう」
「え?」
「ミ・サ・トでしょ?あ・な・た」
 極上の蜂蜜でも敵わぬような声でいうと、タキシード姿の夫に胸に頭を押しつけたミサト。
 無論、その姿はウェディングドレスである。
「じゃミサト」
「はあい」
 言い直したシンジに、これまたとろけそうな声で返事して見せる。
「僕を騙した罪は重いよ」
「明日からの新婚旅行…ベッドの上でたっぷりお仕置きしてね?」
「覚悟しておいてよ」
「はーい」
 
 
 天を呪いたくなるようなこの会話が、最新鋭のリツコ製盗聴器から、雰囲気までも余す事無く伝えられているのだ。
 
 
 
 西暦2×××年、某月吉日。
 とある教会の神父は、顔を赤らめて脚をもじもじさせている神父と、やけに股間のふくらみを気にしている新郎の結婚式に、初めて臨んだという。
 
 
 
 教訓:自分のショタ癖に気が付いたら素直に行動しましょう
 
 
 
 

(了)