こしよ井櫻

こしよいらくさ

「眞相箱」の呪縛を解く

平成十四年年八月一日 小学館文庫
ISBN4-09-402886-2 税抜六百五十七円

 これは「真相」か、それとも「洗脳」か? 敗戦直後、GHQは占領政策の一環として「太平洋戦争の真相を日本国民に知らせる」ためのラジオ番組を作った。それは「真相はかうだ」「真相箱」「質問箱」と名称を変えながら、三年にわたりお茶の間に日本の犯罪を告発し続けた。
 真実の中に虚偽を巧妙に散りばめ《帝国主義の悪が民主主義の正義に屈した》との観念を植え付けるGHQの思惑は成功し、いつしか日本人の歴史観や戦争観を規定した。
「真相箱」の原作本を復刻、戦後日本の混迷を招いた「問題の書」を白日の下にさらし、桜井よしこ氏が徹底解析する。


る還へ【書蔵蔵溜古雲】