一輪のコドク。
No.024 御手洗幸さん
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季節は秋。

そういえば、一日が少し肌寒く感じられる気がする。

モミジやイチョウも色づき始めた、

そんなある秋の日。





あのヒトと散歩に出かけた。

もちろん体が冷えないように寄り添いながら。

でも私はそんなことしなくても十分温かかった。

トンボが飛び交い、稲の穂がお辞儀するように垂れ下がっている。

そんな道の中。

一輪の花が咲いていた。





私はそこで足をとめた。

あのヒトも少し不思議そうな顔をして足をとめた。








トンボが飛び交い、稲の穂がお辞儀するように垂れ下がる。

そんな道の中。

一輪のコスモスが咲いていた。

誰の力も借りず、ただただ咲き続ける。

それは私に生きる希望を与え、

そして悲しみを訴えた。







私たちはその地を後にした。

トンボが飛び交い、稲の穂がお辞儀するように垂れ下がっている。

そんな道の中。

悲しくコドクに咲く、一輪のコスモス。

生きる希望を与え、悲しみを訴えてきたコスモス。

私は最後にこういい残した。









「イキルことは、悲しみがあってこそ価値があるものなのよ」



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良いですね!!秋のセンチさがよくでていますなり〜!
そしてエイリアさん・・いい感じですようv楽しいだけじゃ生きていても張り合いがないですものね、やっぱり辛いとか悲しいとかがあるから、人生って楽しくなるんですよね。


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