新作の部屋 (2018.01.31


 

 「詳細はwebで!」と毎回WFガイドブックの広告に書きながら一度も実践したことが無かった。

今回こそはと、更新してみました。


2018.02.10

セイルのシリコン型

セイル部分はちょっとした塊になります。

ある程度中空にしてみたい。

また、前側の中間部分に見晴台があり、凹んでいますが、普段行っている左右での型割では普通に抜けません。

凹みの部分のシリコンがちぎれてしまいます。

そこで中子、寄せ型を作り一発で抜けるよう工夫してみました。

 

セイルと中子、共用する位置決め保持パーツです。

 

重ねて見た図。黄色い部分が空洞になるはず

 

中子をシリコンに置換します

 

寄せ型の準備。作業用に仮止めと目止めのために粘土を盛り付け

 

型の下側部分の枠をプラ板で設定

 

壁を立ててプールろし、そこにシリコンを流します

 

慎重に枠をはずせば完成。

 

共用部分を取り付け、寄せ型ごと片面取りのため粘土に埋めます

 

反対側にもシリコンを流し完成

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018.01.31

最大の懸案だった胴体の分割もうまくいって中空の船体が現実となりました。

出来てる部品をのっけてとりあえずの1枚。

 

2018.01.05

艦首に三基装備されているチェーンソウみたいなあれ。

いかに同じ形の連なる様子を表現するか? 艦首ドリルに次いで目に付くポイントだけに苦心しました。

手彫りは論外、流用できそうなものは見当たらず。

そんななかようやく見つけたのがコレ。

前からあったものですが行きつけの模型店では扱われず気がついてなかったです。

 

左に見える位置決め冶具で長さを出来るだけそろえるように駒として切り出します。

円弧に切り出した積層プラ板のベースに並べて接着

両面を削りだしてベースの面と刃面を面一にします。

エッジの部分は素材の形を残しているので均一な角度で揃い、予想以上に良い形状となりました。

さて、これからは刃先に気泡を残さない複製型を考えなければなりません。

 

 

 

 

2016.02.09

「またかよ!」

会場に来てくれた常連さんは心の中でこう思われたはず。

本体間に合わず申し訳有りません。

次回にご期待ください。

 

幸いにも回転機構の展示には好評を得られ満足しております。

 

2016.01.15

内部機構 追記

轟天号のドリルの先端は回転せずに前後に突くように動きます。コレの再現も試みました。

往復運動に加え突く時は早く引くときはゆっくりと動きにメリハリをつけたい。

そこでカム機構でスプリングを押し込みつつ後退させ、カムが外れたときに一気に前進させます。

カムを駆動するギアボックスも手ごろなものが見つからず悩んでいましたが「トルクが必要」という言葉から

RCで使うサーボが頭に浮かびました。さっそく改造です。

ギアに付いている角度を制限する部分と部品をを切り飛ばし制御回路を捨ててモーターに3ボルト電源を直結。

ほぼ理想の回転速度とトルクが得られました。

 

「ここまで再現したモデルは初めてだろう」

ところが8年ほど前にアオシマから新世紀合金のシリーズで出た轟天号がすでに前後運動を再現しているらしい。

(発売されたことを知らず、現物をまだ見ていないので実際の動きをみてみたいものです)

そこでさらにアレを再現することにしました。

そう、冷線砲です。

展示用の先端部品位は2Φの穴が開けてあります。つながっているのは5Φのパイプなので

後端に細いビニルパイプをつなぎエアダスターの缶を逆さにして噴いてみました。

すんなりとそれらしく噴射できてびっくり。

勢いがありすぎるのとオーバースケールな感じもしますが、雰囲気はばっちり。

現地にてお確かめください。

 

…本体、がんばらねば。

 

 

 

 

 

2016.01.01

今回の出し物は「海底軍艦 轟天号」です。

一番のポイントである艦首のドリルが思った以上にステキな仕上がり(作者の感想です)

こうなると展示で回したくなるのは当然の流れです。

本体が完成後にメカを工夫して組み込むのはいろいろ難しそうに感じたので

逆転の発想で先にドリル回転機構を作ってみました。

ご存知の通り轟天号のドリルは先端は回転しません。

真鍮パイプの5Φと6Φの組み合わせで螺旋部分だけが回るようにしました。

モーターで回すわけですが回転数の制御もしたいので手持ちのRC飛行機用のユニットを流用。

減速にギアボックスを組んでみましたが理想の減速比を得るには大きくなりすぎたので

プーリーを2段階に組んで、モーターシャフトに輪ゴムを直掛けしてみました。

これで毎秒1回転以下を実現。ゆっくり回るドリルはなかなかのものです。

現物合わせの試行錯誤で何度も作り直した結果なのに結構コンパクトにすっきり仕上がり満足です。 

 

皆様に遊んでもらえるように「大きく重く古めかしい」昭和風のデザインのコントロールボッックスを作ってみました。

 

 

 

展示用の一品モノほど手を掛けられない向きにお手軽なオプションを用意しました。

タミヤ工作シリーズの遊星ギヤボックスを使って回します。

 

会場にてうごめく螺旋の流れをご堪能ください! 

 

 

残るは本体、がんばるぞ…


2015.07.12 

WF2015夏の新作であ る1/200 海底軍艦 轟天号

特徴である艦首のドリルを如何につくるか?

精度の高い螺旋を作る方法が思い浮かばず長年の課題でありました。

 

そんななか友人から FG に「ドリルの作り方」のトピックがあると教えられ参照したところ

「これならイケル」と考え着手しました。

 

まずレジンの塊から旋盤で円錐を削り出します。

底に60度間隔で穴を開け、6本のΦ3.5mmのアルミ線を差し込みます。

 

これらを巻き付けることで螺旋を、と思ったが反発が生じて密着させるのが難しい。

そこで2/3周ずつ分割して積み上げていくことに。

 

山になるラインはがっちり接着、谷のラインは最低限の仮止めです。

 

上に行くに従って傾斜が増し半径も小さくなるので捻りながら巻いていきます。

 

先端まで到達したら谷ラインのアルミ線は除去します。

 

円錐に接する部分にポリパテを充填し整形します。

この後、半円状の山を削り落としますが現状では旋盤の刃が当たった瞬間アルミ線が剥がれ落ちるでしょう。

 

面倒ですがシリコンで複製して素材をレジンに置き換えます。

 

 

山を削り長さを整えた状態

製品を軽くするため中心部分を中空にします。上は中空部分の型になるモノ

 

シリコン型の配置はこうしました。

一般的には別に樹脂を注入する口を作り下から流れ込むように道を作るものですが

今回は上から樹脂を流し込んだ後中子を押し込むという荒業でゲートレス成型に挑戦です。