相談は発散である
美容院には驚くほどしゃべり好きの店員がいたりする。
サービスのつもりなんだかもしれないが、そういう店員にあたると面倒くさい。
「ご近所ですか」「働いてるんですか」「地元ですか」「ペット飼ってるんですか」
そのくせ最初に週刊誌持ってくるんだよね。
だから開いた週刊誌を手に持ったまま会話することになる。
会話すると向こうも待ってましたっ!となる。
別にしゃべりは嫌いじゃないんだけど、
「へーっ私も地元で」とか「え〜じゃ歳離れてるんですね〜」など
どうでもいいべやーな話なので、だったら普段あまり読まない週刊誌を
読ましてくりよ、最近タレント誰がバッシングされてんのよという感じなのである。
なんというか話に夢中になるよりも、
あ〜そこそんなに切るなって言っだの゛に゛〜という感じなのである。

だからたまに店員とお客の話が弾んでいて、
お悩み相談らしげなことにまで進展しているのが耳に入ってくると
とても感心してしまう。

しかしそれは「相談」ではなくて「発散」なのだな。
切羽詰ってどうにもならないんなら
こんな落ち着かないとこで隣に聞こえるほどおおっぴらには話すめぇ。
「あ〜聞いてもらって楽になったわ〜」
良かったねおばちゃん。話したかっただけなんだね。
これもしかし顧客満足である。頑張れ美容院。
でも人見てしゃべろうね。
私は週刊誌を読みたいのだ。

しかーし女性週刊誌って、あれ何なんだべな。
読みたいとか言ってて悪いけど。
あのだささ加減の確認がまた楽しいんだな。
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