真空管のベースピンの番号

真空管のピンは番号をつけて呼びます。
ST管の場合、太いヒーターピンのうち、左側のピンを1として、順次時計回りに番号をつけます。
5本足のUYの場合ピンの太さは同じですが、基本的には同じ考え方です。
このような番号のつけ方は昭和10年代後半から日本では普及したようです。
それ以前はH F P Gのような記号や、番号方式でも反時計回りにつけられていた時代があります。




mT管のピン番号
mT管の場合ピンの間隔が広い部分があります、広い部分の左側のピンが@になります。



オクタルベース(GT管 メタル管 G管) ロクタルベース(ロクタル管)

GT管やメタル管で使われているオクタルベースの球は中央にキーがあり、ここに突起があります。
突起の左側のピンが@になります、あとは順次時計回りで番号をつけます。
ロクタル管の場合も基本的には同じです。


余談
昭和初期の真空管のピン番号のつけ方は現在と異なった表示があります、古い書籍を参考にする時は注意してください。
番号のつけ方が反時計回りで、1番ピンの位置も現在と異なっていました(例えばUYの場合現在のBピンが1、Cピンが5になる)。
誠文堂新光社発行 初歩のラジオ組み立て(昭和13年4月初版)