選局の指示機構をダイアルと呼んでいる。
円板や指針がバリコンと丸型のもの 、指針が糸かけで横(横行きダイアルなど)や上下に動くものなどがあります。
終戦直後くらいまでは前者が殆どで、後者は昭和20年代以降に沢山使われました。
現在は販売されていません、復刻版の横行きダイアルを趣味的に作っている方のものが稀に売られている程度です。
自作のラジオや測定器には丸い独特の形をしたバーニアダイアルが戦前から使われました、
現在でも需要があり、新品を購入することが出来ます。
イラストは昭和29年頃に販売されていたダイアルの例です。
最近では横行きダイアルの復刻版が稀に売られていますが、入手は困難と思ったほうが良いでしょう。
なお昭和30年頃にはキャビネット、ダイアル、シャーシを1つにまとめたシャーシキットなるものが販売されていました。
ダイアルなど部品ごとに購入するより、便利だったので、多くの人が利用しました。
バーニア・ダイアル(微動ダイアル)
現在でも入手可能です、直径36mmくらいの小さなものから100mmくらいな大きなものまであります。
3:1程度の微動機構つきで、もともとはバーニア(副尺)目盛りがついていました。
この為 主目盛りの10分の1まで正確に読み取れました。
「バーニア目盛りがついたダイアル」がいつの間にか省略されてバーニアダイアルと呼ばれるようになったのでしょう。
皮肉なことに小型のもの(写真参照)にはバーニア目盛りはついていません。
使用法としてバリコンの軸に直結する人もいますが、原則はカプラーを使用するほうが正しいです。
バーニアダイアルとカプラー
実際の使用例。