放送局からの距離により電波の強さがどのようになるかを知りたい事があります。
最近は高感度のラジオが当たり前ですので、あまり話題にはなりませんが、昔は切実な問題でした。
雑誌には電界強度地図なるものが付録についていた事もあります。
先日北海道で、昼間東京の放送が聞けたとの話題が有りましたが、海の上は伝播状況が非常によく、遠距離まで電波が届きます。
この図は無線従事者協会のテキスト(昭和27年)から転載したものです。
海上における地上波の伝播状況を示します。
これは計算で出した数値で実測値ではありません。
1KW出力の場合ですから、電力が大きい場合はその√に比例します。
(100KWの場合10倍になるわけです)
受信地の電界強度がわかれば、受信に必要な受信機も選択できます。
表示はmV/mで表されています。
地上波の海上伝播と陸上伝播の比較
普通の電界強度を知るには陸上を伝播しますので、下記はその例です。
この図は初歩のラジオ昭和26年11月号より転載。
この図も1KW出力が基準になっています。
表示はμV/mです。
詳細には専門書をご覧ください。
電界強度地図
九州の電界強度地図。
無線と実験24年2月号から。
コロンビア R−55の感度について
シャープ 5R800
5球スーパーの利得の例です。
古い時代のものなので、6ZDH3Aでは無くて、6ZDH3が使われています。
しかし実質的に同じで感度は変わりません。
またラジオ技術教科書の数値とも多少異なります、誤差の範囲とお考えください。
2003年11月30日
2004年3月26日
2005年3月28日
2005年8月12日 ラジオ工房に移転しました。
2023年6月8日
2006年7月3日よりカウント
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