arisu.chirashi.キャスト

ウサギ 嶋崎 靖
里村ありす 一本松亜生
イノ 神原 哲
シカ 楠 良命
チョウ 田中 晶
王様 柿崎 勝行
女王様 村上 智子
ママ 福原 和華
帽子屋 小池純一郎

スタッフ

舞台監督 菊池 寿剛
照明 須賀知恵子
音響 斎藤美佐男
映像 小林 貞夫
藤野 知明
民謡指導 佐藤 更司
佐藤 天


Story
 アリスは何処にでもいる14才の中学生。今日は彼女の誕生日、楽しいはずのバースデイ。でも、何かが足りない・・・。
 ありふれた家庭のありふれた日常に織り成す、悲・喜劇。生と死をめぐる家族の絆に絡みつくものは…?失われたハッピーエンドを探して、虚構の時間を彷徨うありす。あの名作童話『不思議の国のアリス』を基に、虚々実々、過去から未来へ、現実と空想を飛び越える、奇想天外パニックパーティー。いかさまウサギのドンちゃん騒ぎ。夢を失くした現代に、夢見る乙女が紡ぎだすこの物語、果たして辿り着く先は…?


 コギャルだ、マゴギャルだ、淫行条例だと、女子中学生を巡る問題で話題沸騰の昨今。様々な立場からの論評がありますが、私は「共同体意識の変節、そこに無防備に投げ出されてしまっている彼女たち」と捕らえています。国家や地域といった、共同体が必然的に持っていた、善悪やモラル、タブーといった価値観が壊れてしまった、壊れたまま、あたかも個人や家族が王様であるかのような幻想によって、そのつど都合のいい旗に振り回されててきた。「テレビ・冷蔵庫・洗濯機・団地・自家用車」から「優しさ・クリーン・カワイイ…」にいたるまで…。大人が子供たちを商売に利用している、いや、それどころか彼女達の「気分」と消費動向によって日本経済が動いているわけですから、彼女達が金を持つ、あるいは利用できる「財布」を持つことは必然だと思われます。
 そんな現代のありようを演劇という共同作業を通して考えてみたい「夢をめぐる夢のお話し」として…。そういう試みであります。
 「演劇共同体」結成を目指した、軽挙妄動・お披露目特攻隊公演。楽器に歌に、さらには映像にまで手を広げ、今だ衰えぬ好奇心だけに支えられた中年親父が、飛んだり、跳ねたり、走ったりと体力の限界に挑む、肉弾突撃、Uステージ版ミュージカル??如何なることになりますやら…!?

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