New Orleans 26日
7:00 | 荷積みして小学校へ出発。 |
7:30 | Habans 小学校到着 公演場所は食堂だ。朝食を食べている子供がいて直ぐに搬入は出来ない。 今日は180名づつの生徒を相手に、午前中に2回の公演となっている…。絶対に断っているケースだが、そのスケジュールは渡航直前に渡された。 校長に挨拶するも、何だか嫌がっているみたいだ…。全く事情が飲み込めない。 とにかく、打ち合わせ。9時から40分程度の公演を2回と言うことだが、2回目を11時からと提案すると、駄目だと言う。通常、子供達の昼飯は何と10時半から始まるらしい…、多少押すのは構わないが、一刻も早くと…。一体、何なんだ? 最終的に10時15分からに決まる…。 |
9:05 | 外にスタンバイして、裏を回って登場。何と、子供は60名程だ。何故2回に分けたのか…? |
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学校の回りは鉄柵で囲われ、学校らしくない | 食堂を片付けると講堂に | 控え室も無いので、片隅で着替える |
学年分けしているのだろう。担任の先生が4人はりついている。 子供達は大人しい。と言うか、怯えているようにさえ感じる。よほど厳しく管理されているのではないのか…? 実際、始まったとたんに舞台前に校長が出てきて、子供達を怒っている…。「静かに聴け!」と言っているようだ…。 これと同じことは、ベトナム・ハノイの小学校で体験した。公演中に校長が生徒を鎮めようとする。興奮して収拾がつかなくなることを恐れるように…。 ハノイでは公演前に内容検閲さえあり、社会主義国家の管理体制を垣間見たように思っていたのだが…? 朝から校長が浮かぬ顔をしていたのは、これか? とにかく素直に楽しんでもらおうと、いつものように公演を進める。子供達も徐々に開放されていくように思える。しかめっ面をしていた担任の先生達の顔に笑顔があふれて来たのと一緒に…。 最初は遠慮がちな手の上げ方だったワークショップも、眼を輝かせた子供らしい表情で、積極的にアッピールしてくるようになった。 残念ながら時間の制約で、4組しか出来なかったが…。 |
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9:45 | 最後まで無表情だった一人の先生を除き、盛り上がって終了。 子供達とハイタッチで分かれた。 |
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極力感情を抑えているように感じられる | 獅子舞の受けが非常に良い。 | 子供達とのワークショップ |
休憩時間は30分も無い。汗を抑える間も無く、直ちに2回目の公演準備に…。 | |
10:20 | 同じようにスタート。 食堂に登場して驚いた、さらに人数は少ない。高学年なのだろう、少し大きめの子供達、50名ほどか…? 一回目と足しても180名にはほど遠い。 しかも担任はさらに厳しく子供にはりついている…。担任なのか、なぜか先生の人数が多い。 |
基本的に一回目と同じ内容構成だが、話は少し難しいことも触れ、表現のメリハリは多少違う。 獅子舞も遠慮なく、脅かした。私には素直で無邪気な普通の子供達としか思えない。 |
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先生達もどんどん笑顔になり、表情が見えてくる。他所のクラスの先生達も覗きにきた。 ワークショップでは、独りの先生が手を上げてくれ、一緒に太鼓を叩いた。 勿論、子供達も生き生きしてくる。 たが、偏見かもしれないが、子供達の太鼓の叩き方は、ストレスを吐き出しているとしか思えない。 踊りたくてウズウズしているように見える子供のところへ、踊らせようと踏み込むと、怯えたように後ずさりした…、悲しい。 |
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集中して真剣に見てくれる | 素直に驚いてくれ、予想以上の反応だ | どんどん積極的になる |
11:00 | 終了。 直ちに片付け。ここは昼食の食堂だ。 教育委員会(?)なのか、今回の公演をこの学校にアレンジした方が、とても喜んで大絶賛してくださる。 ついでに、30日の学校公演についても時間など詳細を詰める。勿論、2回公演と言っていたものを一回にしてもらい、開演時間も遅らせた。 |
忙しくて、学校内を見て周る余裕も、写真をとることも出来なかったが、金属検査機も設置されていたらしい。 警備員も人数が多く、鉄柵で囲われた、まるで牢獄か軍隊の宿舎のようだ…。 銃による事件が全米一多いと言われるニューオリンズの一面に垣間触れたのかかも知れない。 |
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学校裏の金網に覆われた遊具 | 校庭からの各入り口に金属探知機と警備員が | 学校近くの壁。浸水の痕が線になっている |
13:00 | 昼食後、30日の学校と今夕公演する小児病院を下見に行く。 |
大きな学校。警備は一段と厳しい。金属探知機も各入り口にある。 | |
警備員が子供を抑えてどこかへ連れて行く姿は、まさに牢獄イメージだ。 | |
3箇所の公演候補場所を見て周る。結局、学校の希望にそって、講堂で。 舞台上にはロッカーやら何やら沢山乗っている。校長らしき人が「無論片付ける」と言っているが、一方で「去年から撤去を申請しているのに、まだ片付かない」と愚痴も…。去年からで駄目なものが、一週間で無くなるのか、疑問に思わざる得ない。 舞台センター上の扇風機ファンも撤去してもらうことに。 |
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14:00 | 小児病院 全く新しい大きな近代的病院だ。公演場所は、医療会議発表などに使われる講堂。控え室もしっかりあり、残響音なども問題ない。 問題は太鼓の音に苦情がこないかだが、あとで病院側のチェックを受けることに。何せ、集中治療室が近いらしい。 |
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ホテルのような近代的建物 | 中庭の噴水 | 別棟にある立派な講堂 |
16:00 | 宿坊に一旦戻り、直ぐに積み込み。出発。 |
今公演中、最高のコンディションのホール。搬入も一番楽。しかも準備時間もたっぷりある。 太鼓のチェクも無事、クリア。45〜50分の構成を考える。長期入院の子供達や、その親がお客だからいつもとは多少気にするポイントが違う。 |
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18:30 | 定刻通り開始。 広いホールにお客は少ない。40名ほどか…。 それでも、点滴をした小さな子供や車椅子、外見は全く元気そうな子供が集まってくれた。 「レッドリバー・バレー」や篠笛の演奏を加え、静かに聴ける要素を少し増やしてみたが、正解だったと思う。 |
19:15 | 全員スタンディングで拍手してくれた。 |
20:45 | 歩いて「GUNBO SHOP」に行く。今回始めての外食だ。皆疲れているが、食欲は旺盛。美味い! |
22:30 | さらに歩いてジャズを聴きに行く。「The Spotted Cat」 まだらネコ うちの事務所を思わせる古くて汚い家。 疲れきって立っているのも辛いが、席は満席。みんな立っている。立ったまま半分ウトウトした。 それでも演奏が始まったとたん、身体が動き出す。最高のスイングジャズを堪能した。 CDを買いたかったが、ここまでドルの両替を全くしていない。前回米国公演で残った15ドルで全てをすませている。 |
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GUMBO SHOP | 凄いバンドだ。 | 入り口で記念撮影 |
翌27日へ |