2001東北トレセン・テーマ研修について

                         2001.10/25

 東北トレセンはナショナルトレセン参加選手の選考と指導者の研修がメインです。
今回は指導者の研修に今まで以上に力を入れたいと考えています。鈴木淳氏不在の
ため十分な研修は出来ないかもしれませんが、東北の問題提起や指導方法について
の意見交換等しながら自らを向上させる機会になればと考えます。

<ファーストタッチについて>

 サッカーはボールが人から人へと目まぐるしく移動するゲーム。その過程で必ず
選手はボールをコントロール(ファーストタッチ)しなければならない。その行為
を我々指導者は試合の流れの中でどのように観察しているか?
ナショナルトレセン制度のお陰で体の向きや、ファーストタッチの重要性について
は理解できてきた。
 しかし試合や練習の中で、どんなタッチをしようとレベルの低い中では修正が簡
単な為、それが適切なタッチなのかの分析が足りないような気がする。トレセンレ
ベルでは指導(最低でも意識付け)していく必要があると考える。
先日の国体を観察するとレベルの高いチームは速いパスを簡単に適切にコントロール
(ファーストタッチ)している。その前提にはボールを受ける前の準備(Think
 before,サポートの距離や角度、タイミング、試合の流れを読む力等)もレ
ベルが高い。東北の選手は大人のサッカーに移行しないで小学生のサッカー(アバウ
トな)から脱却できないのではないか?
そのためにも今回、ファーストタッチについて分析し、レベルアップのために
活かせればと思う。我々指導者はどれが適切なタッチなのかを観察できる目を養い、
矯正できる力も付けなければならない。

<1vs1攻撃について>

 1vs1と言うとドリブルで対応するイメージが強いが、ルーズボールの奪い合い
やヘディングの競合い、Off the ballの戦い等、試合の中で数多くの場
面がある。今回は1対1の突破に重点をおいて指導・研修する。
 昨年はシンプルな突破を仕掛けることに重点をおいたが、今回は一歩踏み込んでゲ
ームだけで指導する。1対1の攻撃を仕掛ける前の、準備の段階まで踏み込んで指導
できればと考えている。ファーストタッチと連動して指導したいと考える。