Vol.3 Turkey旅行案内。

2000.9.15〜24
トルコに行って来ました。
5年半ぶりの、久々の海外旅行です。

かねてから、訪れてみたいと思っていた国、トルコ。
歴史的にいろいろあったところなので、歴史的遺産や古代遺跡など、みどころはたくさんあるけれど、何と言っても見たかったのは、カッパドキアやパムッカレの、とても地球上とは思えない不思議な景色。一度はこの目で見てみたかった。文化も自然も大充実の、世界遺産に登録されている地域が9つもある、魅力あふれる国なのです。

一緒に出かけたメンバーは、コイちゃん、まーちゃん、つぐみちゃん。
コイちゃんとまーちゃんが、超格安ツアーでトルコに行くと聞き、私も、つぐみちゃんを誘って便乗させてもらいました。

実は、ツアー旅行は初めて。私自身は、「行動はフリー派」だったので、どうなるのか不安はあったのだけれど…。
トルコ国内の見どころは離れているので、個人であっちもこっちも行くのは、かなり大変。なので、とりあえず、いろいろ見たいという人にはツアーがおすすめです。移動も効率いいし、より詳しい説明も聞けるし。


ドルマバチェフ宮殿


ブルーモスク


エフェス遺跡

トルコの気候は、日本とほぼ同じで、四季がある。
でも、私達が訪れた時は、もう9月下旬だというのに、残暑がきびしく(どこも異常気象なのね)、連日30度を超える猛暑だった。日陰は涼しい。

トルコの物価は、日本の3分の1いくらいだろうか。
インフレが激しく、日々、お金の価値が下がっていく。この頃は、100円=約60万トルコリラだった。
なのでお札のゼロの数も多く(5.000.000トルコリラ紙幣まである)、いちいち数えて支払うのが大変。トルコ人がお給料をもらう時も、どんどん札束がぶ厚くなっていき、困っているらしい。


じゅうたん屋のおばあさん


チャナッカレ

世界3大料理のひとつと言われている、トルコ料理。
オリーブオイルを使ったものが多く、日本人のくちに合っておいしい。
ただ、おおざっぱな味付け(しよっぱすぎるor味がない)の店もけっこうあった(笑)。
デザートは、信じられないほど甘く、とても食べられない。本当に甘い!!!
お茶は、チャイ、りんごティー、トルココーヒーが中心。
トルココーヒーは、どろどろでデミタスカップにはいっていて、粉が沈んだら、うわずみを飲む。ちなみに、ふつうのコーヒー(インスタント)はすべて、「ネスカフェ」と言う。

バスでの移動が多かったので、車窓から景色を眺めるのが楽しかった。
どこまでも続くオリーブ畑や綿花畑、山や湖、ひつじの群れ、田舎町の人々…。

<カッパドキア>

トルコといえば、まずここを連想する人も多いでしょう。世界でも類を見ない、奇妙な光景。
巨大なきのこ岩や、岩山の洞窟住居、まるでありの巣のような、地下8階まで広がる地下都市。
けっこう広いので、カッパドキア内を徒歩でまわるのは不可能。

この不思議な地形は、火山灰が何層にも堆積し、侵食されてできたもの。つまり、きのこ岩は、上部のほうが固いため、あのような形で残っているのだ。

岩穴住居は、4世紀頃から、イスラム教の迫害を逃れるために、キリスト教徒が岩に穴を掘って作ったもの。なので、岩窟教会もあちこちにある。
現在、岩に穴がいっぱい開いているように見えるが、これは、侵食が進み、部屋が外にむきだしになったため。

地下都市は、本当に見事だった。無数の小部屋が、迷路のように続いていく。細い階段、秘密の空気穴、礼拝堂、貯蔵庫…。当時、何万人ものキリスト教徒が、ここで暮らしていたのだ。あちこちのぞいていくと、すごくわくわくして楽しい。でも、横へもどこまでも広がっているので、順路からはずれるのは危険なのだ。


ウチヒサール 岩の要塞

きのこ岩

カイマクル地下都市

ギョレメ 岩窟教会

<パムッカレ>

石灰棚の温泉。ここも、他に類を見ない奇景。現在は、温泉にはつかれない。
徒歩でまわれるけれど、裸足が義務づけられているため、足の裏はけっこうイタイ。

<イスタンブール>

トルコ最大の都市(首都ではない)。アジアとヨーロッパにまたがる、みどころいっぱいの、活気があって魅力的な街。


ドネルケバブ屋


ガラタ橋


小学校「ジャポン!」

イスタンブールでバザール(市場)に行くなら、グランドバザールよりも、断然エジプシャンバザールのほうが、地元密着型でおもしろいと思う。(グランドバザールは、かなり広くて品数も豊富だけれど、観光客には相当ふっかけてくるので、うまく値切ろう)
香辛料、おかし、チーズ…、いろいろなものが並び、見ていて飽きない。


エジプシャンバザール


お茶っ葉


スパイス

自由行動の日、つぐみちゃんとふたりで、市内をぶらぶら。
イスタンブールの中心からタクシーで15分くらいのところにある、カーリエ教会を見て、そのあと両替しようと、人に郵便局の場所を聞きながらうろうろ探す。あるおじいさんに、ガイドブックの郵便局の写真を指差して訪ねると、うなずき、いきなりタクシーを止めて私達を乗せ、自分も乗り込んだ。
どこまで行くんだろう、このおじいさんは帰りはどうするんだろう…と、不安な気持ちでメーターを見つめる私達。とりあえず、タクシーは、戻るべきイスタンブールの中心地に向かってはいるみたいだけれど…。
やがてタクシーは止まり、そこには、ガイドブックに写真が載っている「中央郵便局」があった。
おじいさんは、タクシー代を払い、私達からはうけとろうとせず、握手をすると、人込みの中へ去って行った。
なんて親切なんだろう…。ありがとう。あの時は疲れていて、うまくお礼も言えずごめんなさい。

トルコ人は、総じて明るく親切な人が多いと思った。親日家も多いらしいし。

ところが、結局、中央郵便局では両替はできなかったのだ。がっくり。両替ができるところをまたしばらく探しまわり、ようやく両替できた頃には、もうへとへと。
炎天下、あちこち歩きまわってすっかり疲れはてた私達は、涼しいところでお茶しよう、と、またまたカフェを探して歩きまわる。
やはり、海外に来たら、喫茶店でお茶、でしょう。
しかし、イスタンブールは急坂が多く、路地を歩きまわるのは楽しいけれど、けっこうキツい。
そしてようやく、公園のわきにオープンカフェを見つけ、ほっとひといき。ふう。やっと落ち着けた…。
カフェは、水たばこを吸う人や、ゲームに興じる人々でいっぱいで、みんなそれぞれ長い時間をここで楽しんでいる。いい感じのカフェを見つけてよかった。私達も、そこで、風にふかれながらのんびりすごす。


オープンカフェ


水パイプとゲーム


<最後に>

特に印象に残ったところを紹介してみました。
まだまだ、トロイの遺跡にエーゲ海に…と、みどころはたくさんあります。

で、やっぱり私は、海外旅行はツアーよりも、個人でゆっくり、観光ばかりでなく、地元の人にまじってスーパーやカフェにはいったり、田舎をのんびりぶらぶらするほうが好きだなあ、と思った。
今回は、なかなか個人ではまわりきれないところへもたくさん行けたので、これはこれでもちろん楽しかったけれど、やはり、私にはツアーは向いてないようだ。時間が気になってしまって、いまいちのんびりできない。団体行動は、もともと苦手なんだった…。
自由行動の日は、目的地に行くのにもいちいち手間取り、へとへとになってしまったけれど、一番楽しかったのも事実。

でも、ツアーにもいいところはいっぱいある。短期間でたくさん見れるし、ガイドの説明はつくし、なんたって、移動が楽だし(重い荷物を持たずに移動できるのは感動!)。それに、わからない事は、すぐ聞けるので安心。
ただ、どうしても、広く浅くなってしまう。どっちを取るかは、その人その人の好みによよるところだろう。

文化や自然、料理、そして親切なトルコの人々。
今回はトルコのいろいろな場所を知る事ができた。そして今度は、ゆっくりじっくり個人旅行で来よう、とトルコの空に誓ったのでありました。                
        
        

          

 

(2000.11.17)


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