月波通信


Vol.17
島根・ルーツを訪ねての巻


神々の住む国・島根
水晶山脈
Cafe Douce Ebis
沖縄本島の旅


神々の住む国・島根

5日間くらいのあいだに、島根に行きたい理由がたて続けに3つくらい現れ、これは島根に行けって事?と勝手に解釈。航空会社のホームページを見たら、まさに行こうと思ってた時期がバーゲンフェア期間!これはもう行くしかない。という事で、行ってきました。
ひとり旅の予定だったけど、お墓参りの件で連絡をとった遠い親戚の方々に、何かと大変お世話になりました。母方のじいちゃんのお姉さんの家系です。
梅雨時だったけど、雨に合わなくて良かった!

6月14日・安来

お昼、米子空港着。ここは鳥取県。
母のイトコの奥さん(母よりはだいぶ年上)と、その娘さんに出迎えられる。
まずは、粟島神社にお参り。中海(なかうみ)を見下ろす、ふだんはあまり人も訪れない、小さな神社。
こんもりした山の上にあるのだけれど、昔はこのへんも海で、ここは島だったそう。
回転寿司で、お昼ごはん。安くてうまい!!日本海の海の幸です。

そして、島根県、安来(やすぎ/どじょうすくいで有名)市にはいり、ご先祖のお墓へ。道路わきの細い階段を降り、竹やぶの中を進むと、ぽっかり空いた空間に3つのお墓があり、そのうちのひとつがご先祖松本家のお墓。
うしろの崖には、ヤマユリが咲いていて、不思議に気持ち良い場所でした。
松本家のルーツは鳥取・米子の方だそうで、鳥取県の松本さんがいらっしゃったら、遠い遠い親戚かも。(大阪の河合さんもいらしたら、遠い親戚かも)


粟島神社から中海を見下ろす


この先に、ご先祖様のお墓が

そのあと、足立美術館まで送ってもらい、ひとりで散策。
庭園日本一に選ばれたとあって、すばらしいお庭です。ちなみに、入館料も日本一らしい(2200円)。横山大観や河井寛次郎などの作品が収蔵されています。が、やはり私の興味をひくのは、お庭。すばらしく手入れされていて、借景の山々も美しく、日頃の疲れが洗われていくようでした。

閉館時間に、また迎えに来てもらい、親戚の家へ行く前に、伯太の「後藤家」に寄る。
古い建物が好きと言ったら、寄って下さったのです。ここは私の遠い親戚の親戚にあたる家だそうで(私からはほとんど無関係)、取り壊しが決まった築100年くらいの建物を移築し、一部公開されています。でも、ガイドブックに載ってるわけでもないので、知る人ぞ知る建物らしい。この家のご主人は、宮大工だそう。

そして、親戚の家へ。母のイトコの、子供さんやお孫さんやひ孫まで集まり、テーブルにはご馳走が並び、大歓迎していただきました!
明るく暖かいご家族でした。

そして、松江のホテルまで送っていただく。今日は一日、どうもありがとうございました。


足立美術館の庭園。すばらしい景観


たくさんのご馳走!感激

15日・松江

宍道湖(しんじこ)と、松江城を囲んで川が流れる、水の都。
風情のある城下町です。

まずは、八重垣神社へ。ここの奥の鏡の池で占いをする。紙が15分以内に沈むと良いらしいんだけど、私は3分でした!

そして、昨日時間が足りなくて行けなかった、安来のサルビア珈琲とカフェロッソへ。
サルビアはお父さん、カフェロッソは長男、それと次男のカフェも松江にあるのですが(行けなかった)、長男も次男も、バリスタ選手権で日本2位・3位のウデを持つ、名門親子なのです。私は今回ガイドブックを読んで知ったのですが、その筋では有名らしい。all aboutでも紹介されています。こちら

電車に乗って安来駅へ、まずは父の店サルビアへ。感じの良いマスターでした。アイスカフェオレは、さすがに飲みやすくておいしかったです。
そして、タクシーでカフェロッソへ。電車もバスも、1時間に1本くらいなので、バタバタです。免許があればと思うのはこんな時。今さらとらないけどね。
カフェロッソは、昨日おじゃました親戚のお宅の、目と鼻の先!(本当に、昨日寄れれば良かったんだけど)78才になる親戚のおばさまも、常連だそう。
川に面したテラス席で、カフェオレと抹茶のケーキをいただきました。風が気持ちいい。残念ながら、マスターは出張中でしたが、他の方がいれたカフェオレでも、とてもおいしかった!!いやホント、過去最高レベルです。
「どちらからいらっしゃったんですか?」と声をかけてくれた、タンタンみたいな店員さんに「東京です」と答えると、「僕も東京から働きに来てるんですよ」と。わざわざ遠くから修行に来るほどの店なんですねえ〜!この方には、いつか東京で出店してもらいたいものです。
とってもオススメですが、とっても行きづらいです。


八重垣神社の水占い


カフェロッソのテラス席から中海を望む

松江に戻り、売布神社を見たあと、堀川めぐりの屋形船に乗る。松江城をぐるっとひとまわり50分。チケットは一日券なので、好きなところで乗り降りして(といっても発着所があるところね)、街を移動するのに利用できます。いくつもの橋をくぐりますが、低い橋の下を通る時は、屋根が低くなり、お客さんも頭を低くするのです。冬はこたつにあたって巡るそう!

貸しきり状態で、船頭さんの説明を聞きながら、古い家並の残る、塩見縄手の近くで降りる。小泉八雲旧居や武家屋敷などを見学し、八雲庵で割子そばをいただく。
松江は、抹茶と和菓子でも有名。そのあと、還(かえる)という、古い建物のカフェで、抹茶と和菓子をいただく。
そして、松江城にのぼり、松江の街を宍道湖を見下ろします。
疲れたので、屋形船に乗って、ホテルのあたりまで戻りました。


堀川をめぐる屋形船


小泉八雲旧居

さて、どうしよう。宍道湖から眺める夕日がきれいという事で、ビューポイントの島根県立美術館をめざす事に。
どのバスに乗るんだろうと、てくてく歩いてるうちに、美術館に着いてしまった。迷いながら歩いたので、1時間くらいかかったかも。疲れた。ホテルで自転車借りれば良かった。
1階のカフェで、湖を眺めながら夜ご飯をいただいたのだけど、曇ってきて、結局夕日は見れなかった。残念。

16日・出雲

親戚の方が、出雲は車がないとまわりづらいからと、車を出して案内して下さる事に。ありがたい事です。
宍道湖につき出た「珈琲館」のテラスで、コーヒー。絶景だなー。
そして、出雲に向かい、出雲大社へ。
日本最古の神社で、いろいろな縁を結ぶ神様です。
ここでは、2拝4拍手1拝が流儀。いろんな良きご縁がありますように。
旧暦10月には、全国の神様がここに集まるので、神無月を出雲では神在月を呼ぶそう。両脇には細長い建物があり、それは神様の宿舎だそうです。


出雲大社


神楽殿の巨大な注連縄

日御碕へ。灯台に登り、ウミネコの島を見て(岩の上にウミネコがびっしり!!一大繁殖地だそう。望遠カメラがあれば良かった)、食堂で日本海丼を食べて出雲ビールも飲んで、日御碕神社へお参り。

出雲民芸館、島根ワイナリー、出雲ドーム(骨組みは木造!)を見学。
そのへんでお茶をして、出雲空港へ。出雲そばをいただき、親戚の皆様ともお別れです。本当にお世話になりました。確かに、車がなかったら、出雲大社と日御碕くらいしか行けなかったなあ。


日御碕灯台


日御碕神社

帰りの飛行機で、なんと、知人2人連れにバッタリ!!わースゴい偶然!似たようなところをまわられたようです。
ちょうど夕暮れ時だったので、飛行機から見る雲が、どんどん赤く染まってゆき、その入道雲の中でイナズマが光るのが見える。旅の最後にすばらしいものを見せていただきました…。
そして、やがて、あたりは闇に。(2005.6)


水晶山脈/たむらしげる

水晶谷で鉱物を採取する、博士と山師のお話。
たむら氏が、所有する鉱物を写真に撮り、CGで加工、
それにイラストを合成し、
なんとも不思議な世界ができあがりました。

水晶の山や谷のあいだをを旅しているような
気分になる、美しい絵本です。


Cafe Douce Ebis

7月、恵比寿にある隠れ家カフェ「カフェ・デュース・エビス」さんが1周年を迎えました。
縁あって、その1周年記念セット(きんちゃく+クッキー+ハンカチ+おまけ)にいれる、
珈琲染めハンカチをご依頼いただきました。ドリッパーハットくん。
デユースさんとこの珈琲粉(使用後)で染めました。
そして、壁には私の染色画を3点展示していただきました。(終了しました)
現在は、ハンカチ単品1000円にて販売しております。

デユースさんは、シンプルでとても落ち着けるカフェです。
駅からは遠くないけど、すごくわかりにくいところにあります。
地図をプリントアウトして行かれる事を強力におすすめします。


沖縄本島の旅


5月、初の沖縄本島へ。旅の友は、2年前に八重山に一緒に行った、↑おくちゃん。
初日の宿だけ決めて、あとは行きあたりばったりだったので、
どしゃぶりの雨の中、日が暮れても、なかなか宿がみつからずあせった事もありましたが…。

上の写真は、築百数十年という侍の休憩所を改築した店「御殿山(うどぅんやま)」。
がじゅまるの灰汁を使ってこねたというすば(そば)をいただく。


首里城から、金城町石畳道へ。
古い沖縄の雰囲気が残されています。
「ちゅらさん」の家の入口もありました。


水納島(みんなじま)へ渡り、一泊。
散歩したり、シュノーケルをしたり。


人口約50人、ちょっと歩けばすぐ反対側の海岸に出てしまうほどの、小さな島。
民宿は3軒、商店などは1軒もありません。買い物は、高速艇で15分の本島まで行くのですね。


美ら海(ちゅらうみ)水族館。世界最大級。
見ごたえありました。


壷屋やちむん通りの近くの登り釜。


識名園。琉球王家最大の別荘。回遊式庭園になっていて、木々のあいだを歩くのはとても気持ち良い。が、ぬかるみですっ転び、後ろ姿はどろんこべったり。しくしく。


本島は、さすがに3泊4日じゃ全然足りない。
移動に時間をとられすぎたので、次回はもうちょっとゆったり滞在したいな。
と言いつつ、次はやっぱり離れ島かな〜。(2005.5)


またしても、年内ギリギリの発行になってしまいました。
だいぶ遅くなってしまった島根&沖縄旅行記ですが、
ようやくアップできてホッとしております。
ではでは皆様、良いお年を!

2005.12発行
minami kawai


 

 

 

TOP(別ウィンドウで開きます)