月波通信


Vol.16
益子・昇仙峡の巻

益子の陶器市へ行く
アーティストのアトリエ本
昇仙峡・渓谷の秋
マッチ展
綿ができたよ


◆益子の陶器市へ行く◆

かねてから行ってみたかった益子。
11月初旬に陶器市があるのというので、
しのちゃん&おくちゃん夫妻と一緒に行く事にしました。
益子在住の友人まーちゃんに、久々に連絡を
とってみたところ、案内してくれるとの事!


家よりでかい


早朝、しのちゃん運転のミニクーパーでうちまで迎えに来てもらい、一路、益子へ。
車はまーちゃんちに止めさせてもらえるというので行ったら…
大きく古く立派な木の門をくぐると、かやぶき屋根の古民家に、蔵!
車を止めるスペースだっていっぱいある。
古いとは聞いていたけれど、築350年くらいはたつらしい。
代々住んでるご家族にも、正確な年数はわからないそう。

お茶を一杯いただいてから、まーちゃんの車で、益子の中心街へ。
(電車で行く場合は、駅前にレンタサイクルがあります)
まずは、「アンティーク道具屋」へ。いろんなものがたくさんあっておもしろい。
古い家の戸や鴨居なんかもある。古い板で、机なんて作ってもいいかも。


紅葉がきれいでした
そして、カフェ&ショップ「スターネット」へ。
駐車場の上のギャラリーで開催中の、
器の展示を見てから、カフェでランチ。
黒白のシンプルな建物に、
廃材とアイアンでできたテーブルや、
アンティークの電気の笠など、すごく素敵!!
かなりなごめます。
食事はすべてはオーガニックで、
私は豆腐定食をいただきました。うまい!
ショップコーナーには、器や服や
オーガニックな食材など、
こちらもセンスいいものがならんでます。

再び車に乗り、アンティーク屋、というよりは古道具屋を何軒か案内してもらう。
初めての益子なのに、地元の人に案内してもらえるなんてありがたい。

陶器市は、メインストリートの両側に
ズラッとテントがならんでいるのだけれど、
その中心あたりの建物の2階で、ちょうど今、
まーちゃんと弟さんが展覧会をやっている
というので、一緒にギャラリーへ。
まーちゃんは染色家、弟さんは陶芸家なのです。

陶・染二人展
-益子釜 木村一郎の孫たちによる作品展-
木村雅子(染)・木村充良(陶)

作品を見せてもらったあと、まーちゃんはギャラリーに残り、私達3人は陶器市へ。
おくちゃんと私は、器の好みが完全に一致していて、
シンプルですっきりしたデザインのものを探していたので、
好みのタイプの店(ごく一部)のみパッパッと見てまわるので早い早い!
見る店は一緒でも、探してるモノは違うので、同じものを買うというわけではないのです。


お気に入りの一角。
「土空間」とかあるところです。


 お気に入りの店。
でも予算オーバーだった。

行ったり来たりしながら、それぞれお買い物を楽しむ。
そのうち日もかたむき、どんどん店じまいが始まる。

まーちゃんと再び合流、「ジャムウ・ラウンジ」で夕食。
ひょうたんのランプがいいムード。こちらもオーガニック。
以前、ヌマゲンさんのトークショーで、おすすめのカフェを聞かれて、
「カフェは今、益子が熱い!ひょうたんとかね…」と言ってたのはここですね。

益子の夜は早く、7時にはもう町は暗い。それも、旅情を誘います。
車だと東京から3時間、思ったより近いです。また行こうっと、今度はふつうの日にね!

買ったもの。
中央のシチュー皿は陶器市で。
右のすっとした形のうつわ(カフェオレ、おかず、デザート、何にでも使えそう)、オーガニックコーヒー豆、スコーン、シルクスクリーンのカード、以上スターネットで。

もう当分、食器はいらないな…。


◆アーティストのアトリエ本◆

アーティストのアトリエやおうちって興味あります。参考になるし、それぞれのこだわりやセンスがあって、見てるだけでも楽しいものです。
その中から、おすすめをいくつか紹介します。
印は、特におすすめ。

東京の仕事場」木内昇 
クリエイター28人(組)の仕事場。アトリエ、事務所、お店…。しりあがり寿、みうらじゅん、MAYA MAXX、根本きこ、川内倫子、工藤官九郎など、人気ある人がズラリ。
皆さんそれぞれ、とってもその人らしい仕事場です。
文章からは、ご本人の雰囲気まで伝わってきて、濃いです!!見ごたえ、読みごたえあり。

仕事場対談 和田誠と27人のイラストレーター」和田誠
イラストレーターの仕事場を訪問し、インタビュー。写真は少なく、対談中心です。登場するのはベテランの方が多いので、デザイン・イラストレーション界の歴史を垣間見れたりも。とくにイラストレーターの人にはおもしろく読めるのではないでしょうか。
しかし、イラストにデザインに映画監督にエッセイにインタビューに…和田誠って本当に多才!!

アトリエ訪問ノート」芳賀八恵
望月通陽(染色家)、杉浦さやか(イラストレーター)、山村浩二(アニメーション作家)、金子純子(MOMOcafe)など、特筆すべきは、この人選!ただ、写真は机や棚の上など一部分を切り取ったものが多く、私としてはもっと全体を俯瞰して見てみたい。
作者が、取材・文・写真・デザイン・出版まで全部手掛けているそうなので、その心意気が伝わってきます。そのうち是非第2弾を!

ジャンク・スタイル 世界にひとつの心地よい部屋」大平一枝 
100年以上たつものをアンティークと呼びますが、ここに登場するのは、100年に満たない古いもの=ジャンクを愛する人達の、部屋やお店。牧野伊三夫、さる山のご主人、プチココさんなど。それぞれが、オリジナリティあふれた味のあるお部屋作りをしています。

くらしの一日一日」大橋歩
大橋さんの、暮らしのエッセイは数多くありますが、ここでは仕事場用に中古マンションを買って、リフォームする話が書かれています。さすが、かなりのこだわり方です。
私は、家を建てたいとは思わないけれど、マンションを自分好みにリフォームするというのは一度はやってみたいなあ。先立つものがあれば。
ハコはとにかくシンプルに(なかなかないと思う)、間取りもオーソドックスに。インテリアで、自分らしくしていくのが理想。気軽に引っ越せる賃貸も、捨てがたいけど。

私とパトが建てた居心地のいい家」めぐろみよ
アトリエとして、新築で一軒家を建てるまで。かかった費用から図面から、具体的に紹介されているので、実際に建てたい人にも参考になりそう。めぐろさんのこだわりも相当なもので、すみからすみまですべて、ご自身の趣味で統一されていて、マネしたいアイデアもいっぱいあります。いや、私には無理だな…。でも、読んでるだけでも楽しいです。
実は当時けっこう近くに住んでいて、たまたま自転車で通りかかった家が、見た事あるなあと思ったらこの本に書いてあるめぐろさんちで、こっそり(?)眺めてしまいました。


◆昇仙峡・渓谷の秋◆

11月下旬の秋も深まったある日、山梨の昇仙峡へ遊びに行きました。

甲府駅からバスで1時間、仙娥滝駅からロープウェイでパノラマ台へ。そこから、ふたつの山頂へトレッキング。みんなが向かう弥三郎岳と、ほとんど人のいない白砂山。富士山や南アルプスなど、360度の絶景!景色を眺めながら食べるおにぎりがうまい。

お昼は、山梨名物のほうとううどんを食べようと決めていた。
ほとんどすれ違う人もいないので、山道を歩きながら「ほうとうの唄」を作ってみた。

「ほうとうの唄」
作・かーいみなみ

♪俺は放蕩息子さー
ほうとう大好きー
かーぼちゃをわーすれずいれてくれ
いーつかは なーるだーろ
放蕩親父ー♪

ロープウェイで山を降り、遅めの昼食。私はほうとう、ホリーは天ぷらそばを食べ、
そして渓谷へ。仙娥滝を見て、川沿いの遊歩道を下る。


仙娥滝


昇仙峡。紅葉が美しい。


大佛岩


熊岩


カポカポと馬車が通る。
いくつかの岩には名前がついている。よくわからなかったものもあったけど…。
上のふたつは、うん、見える見える!


山や渓谷を紅葉が彩り、秋の景色を堪能した休日でした。


◆マッチ展◆

12月、ギャラリーOPAでの「オリジナル燐寸ラベル&マッチ箱アート展Vol.4」に参加しました。60人以上のアーティストが、手描きや版画や出力したラベルを貼ったり、中に何かを入れたり、マッチ箱じたいでアート作品を作ったり、それぞれ思い思いのかたちで表現しています。
私は、マッチ箱の中に豆絵本を入れてみました。
こういう、ちょこっとした、たいしてヤマもオチもない絵本、作ってて楽しかったです。


一番人気は「コーヒータイム」でした。
自分で気にいってるのは「訪問者」。


◆綿ができたよ◆

種から育てた綿花。ひとつの鉢から2つ芽が出て、1つは他の鉢に移さなきゃいけないんだけど、2本のままにしてたら、あまり大きく育たなかった。
でも、夏にはひとつづつだけど花が咲き、そして実がなった。
が、その後いっこうに開く気配はない。
寒くなったので室内にいれたが、葉っぱはどんどん枯れて落ちてゆく…。
もう、実が開かないまま枯れていくのかな、と思ってたら、ある日いきなりひとつが、開いてる!!中かわふわふわの綿が!!わ〜〜〜かわいい〜〜〜。
ひとりで興奮してじたばたしてしまった。嬉しいなあ〜。
ちなみにもうひとつは、ライトを当てたり切り込みをいれたりして、無理矢理開かせたけど、ちょっと生育不良だった。でも、やっぱりかわいい♪


11/29


12/2


ではまた来年!

2004.12発行
minami kawai


 

 

 

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