月波通信


Vol.12 さようなら久我山!2003号

初めての八重山旅行
「仕事と生活ライブラリー」シリーズ
奥日光キャンプ
熟睡猫
「ラチとらいおん」幻灯会
CAFE SHOZO 1988
暮れに引越しました

2003年のまとめです。


初めての八重山旅行

5/6-11、おくちゃんと、初めての沖縄(八重山)へ行きました。
お天気も私達が着いた日からぐんと良くなったらしい。ラッキー。
のんびりする予定が、毎日シュノーケリングにカヌーにと、遊びまくりの毎日でした。
体力不足が不安だったけど、私、海では疲れ知らずなのであった。

竹富島1泊、西表島3泊、石垣島1泊。
1泊目だけ予約して行って、あとはなりゆき。
沖縄らしい赤れんが屋根の並ぶ風景と美しいビーチの竹富島と、
亜熱帯のジャングルとすばらしい珊瑚礁の西表島。
日本というよりも、「アジア」の味わい。
また何度でも行きたいし、今度は他の島にも行ってみたい!

石垣島では、ちょうどフジイさんツジちゃん夫妻が長期滞在中だったので合流、
安くておいしい居酒屋で乾杯しました。

毎日たくさん遊び、人々も明るくあたたかく、
楽しく充実した濃い日々でした。


竹富島


西表島

「仕事と生活ライブラリー」シリーズ

COW BOOKS、エムカンの松浦弥太郎氏が、
「仕事と生活ライブラリー」というシリーズを手掛け、第一弾として出た3冊のうちの2冊。
好きな事を仕事にした人々の語りおろしで、おおいに刺激を受けました。

「最低で最高の本屋」松浦弥太郎
高校をドロップアウトしたあと、アメリカに渡り路上で古本を売り始めた著者が、
古書店をオープンした今にいたるまでのいきさつ。
いろいろ経験する中で、自分にできる事は何かを的確に判断して、積み重ねてきている。

「ミナを着て旅に出よう」皆川明
ファッションブランドmina perhonenオーナー。
評価や流行を意識せず、独自の道を進む(mina自身が流行を作りましたよね)。
人柄の良さがしのばれる。アイデアを考える時の話なども。

同シリーズは2004年の春現在、4冊出ていますが、どれも刺激的でおもしろいです。
松浦氏の人選がいいんだろうなあ。
どの人も、才能はもちろんのこと、好きな事に向ける情熱や努力に敬服する。


奥日光キャンプ

梅雨入り前に、ホリーと、奥日光へ行ってきました。
初日は、中禅寺湖湖畔の菖蒲ヶ浜キャンプ場にテントを張って、
竜頭(りゅうず)の滝〜戦場ヶ原をトレッキング。滝の上流へ川沿いに歩くのも、
戦場ヶ原の湿原にのびる木道の上を歩きながら目にする景色も気持ちいい。
シカを目撃!でも、戦場ヶ原の草花を食い荒らすとかで、ここでは天敵らしい。

夜中、トイレに行こうとテントを開けると、暗がりに何かいる!
ライトで照らすと、なんとキツネ!
溶けたロックアイスの袋を、ひっぱって行こうとしていた。
菖蒲ヶ浜キャンプ場は、緑が多く、前は湖、花も咲いていて、
今まで行った事のあるキャンプ場の中ではベストかも。
もちろんコテージもあります。おすすめ。


湖畔にテント。


竜頭の滝。中央の岩が、竜の頭。

翌日は、日光白根山(2578M)に登る。
途中まではロープウェイとはいえ、関東以北では一番高い山とかで、けっこう疲れた。
頂上近くでは、雷とヒョウがパラパラと降り始め、先を急ぐ。
私、登山では下りの方が苦手。足に体重がかかるから、
ゆだんするところびそうで、一歩一歩ふみしめて歩くので、のろい。
でも今回は、2週間前に蓼科山に登った時の筋肉がまだ残っているらしく、
ももに力がはいる!パカパカ下れました。
ホリーも感心、「えらいえらい!やっぱり、しょっちゅう山に来ないとだめだな!」
いやそれはちょっと…。
温泉はいってさっぱりし、おそばを食べて帰りました。

日光は3度目。観光地のイメージが強かったけれど、すごくいいところでした!
自然の中をハイキングする事をおすすめします。
ただ、範囲が広いので、東照宮等もまわるとなると、車がないと大変かも。


戦場ヶ原へ向かう。


白根山。頂上まで2時間半。

(2003.6)


熟睡猫

アイスクリーム屋の猫。

かみます
ねている時はそっとして下さい!!


道ゆく人がみんな、「かみますだって〜」と、
いちいち覗きこむのに、ぴくりともしません。

最初、いつもこの張り紙の位置で寝てるのかと思ったけれど、
張り紙はガラスの内側から貼られるので、猫に合わせて移動させているのね。
とりあえず、起こされずにすんでるようで良かったね。

後日、またここを通りかかったら、今度はもっとあられもない格好で寝てました。
くつろぎすぎ!(笑)
ちなみに、井の頭公園入口の、ドナテロウズのネコです。


「ラチとらいおん」幻灯会


(c)marek veronika

『ラチとらいおん』のディアフィルム幻燈会を見に行きました。
プーク人形劇場にて。

ディアフィルムとは、35mmフィルム紙芝居。
ハンガリーでは、一家に一台あるそうで、
今回のフィルムと幻燈機は、
大阪の雑貨屋「チャルカ」のスタッフが、
ハンガリーの蚤の市で見つけてきたものだそう。
大阪での上映はすごく気になってたので、
東京でも上映される事を知り、早速チケットを予約!
でも、当日券もあった。こんなにかわいいのにね〜。

プログラムは、マレーク・ベロニカの「ラチとライオン」
「みにくいおんなのこ」そしてプークの人形劇「アラモ」の3本。
ナレーションは5才の子だそうで、たどたどしい語りが、
すっごくかわいいのです!音楽も合ってる。


「ラチとライオン」は絵本もあるけれど、スライドの方が、
色に深みが出ていて、だんぜんいい感じです。

そして、「プーク人形劇場」は、古くてかわいい建物。
新宿にこんなところがあったなんて知らなかった!(2003.8)

*その後、各地で上映されているようです。


プーク/青い鳥バッヂ


CAFE SHOZO 1988

那須岳へ登山に誘われたので、この機会にと、念願のCAFE SHOZOへ行ってきました。
わざわざ行く価値があるほどという評判のとおりの、素敵なカフェでした!

那須高原にある「NASU SHOZO CAFE」は、泊まったコテージからぐるっと2キロ程の距離。
でも、直線距離だと約1キロ。なので、畑の横の小道をつっきって行く事にしました。
が、道はどんどん細くなり、ついには川にぶちあたってしまい…。
道路は近そうなので、靴をぬいで渡る事に。ひー。ずぼんのスソを濡らしてしまいました。


コテージからてくてく


川を越えて…
川の向こうは、小さな植物園。
裏から入り、何食わぬ顔をして通り抜け、ようやく道路へ!
少し歩いて、ようやくカフェへ着いたのでした。小さな冒険をした気分(笑)。

入口から入ると、まず、天井の高い落ち着いたスペース。
その向こうに、サンルームのような明るく白い部屋があり、こちらの席へ。
テラス席は、今日は肌寒いので誰もいませんが、暖かい日には気持ちよさそう。

ユーズドの家具や置いてある本、何もかもが、上品で暖かく調和しています。
ステンドグラスの窓からこぼれる光りがきれい。
店員さんも皆さん感じよかったです。

ブレンド珈琲をいただきました。
象のマーク(小さな象=ショウゾウ、ですね!)のカップに、
受け皿は給食で使われてたような、アルミのお皿!
お味は濃くて深くて苦く、すごく私好みでした。
珈琲豆とスコーンをを購入。
(でも、お店と同じ味に入れるのってむつかしい!)

翌日は那須岳登山。スコーンを、山の上で食べました。
外はかたく、中はずっしりで、こちらもかなりうまかった!

下山後、よれよれになりつつ、黒磯にある本店
「1988 CAFE SHOZO TASTE」へ。
途中、車から眺める夕焼けがすばらしかった。
こちらは、古いアパートを改装した、1階がショップ、2階がカフェ。
焦げ茶を基調とした、NASU店とはまた違った雰囲気です。
もう夜だったので、うす暗い店内は尚おちついたムード。
家具の配置の仕方も、おもしろいというか、工夫されています。
フレンチローストとシフォンケーキを注文。
フレンチローストは、かなりしっかりした苦味でおいしい!

こちらのカフェ周辺に、雑貨やインテリア部門の店が数軒集中しているので、
はしごできます。どの店もセンスの良い品揃えでした。(2003.10)

HP


暮れに引越しました

暮れも押し迫った12月26日に、ようやく引越しました。
昨年からずっと探していたので、本当にようやく!

約7年住んだ久我山のアパート(ちなみにその前も近所だったので、
久我山には計13年ほど住んだ。のどかな良い街でした)は、
間取りも陽当たりも良く静かで天井が高く駅に近く、
かなり条件の良い部屋だった(相当探しました)。
でも、だんだん部屋にエネルギーがなくなってきたというか…。
陽はさしているのに暗い感じがする。
アパートの前に家が建ち、眺めがなくなったからかもしれないし、
単に飽きただけなのかもしれないけれど、
息がつまる気がして、引越したくてたまらなくなった。

でも、なまじ条件が良いので、同じ予算で探すと、
どこを見ても現在住んでる久我山の物件の方がいい。
でも、閉塞感が引越しの理由なので、今度の第一条件は「眺め」!
しかし、それに加えて、諸理由により今よりも都心よりの某駅周辺、
南向き、静か、必要な広さと予算を考えると、全然ない!
少しエリアをずらすとか予算をあげればあるんだけど。

あちこち見過ぎて、もう、何を妥協したらいいのかわからなくなっていた頃…
ようやく「ここならいいかな」と思える物件に出会えました。
眺めと南向きと場所をクリアしているので、
駅から10分以上歩くのと、フロトイレ一緒なのは妥協。

若干せまくなったし(その若干で、収納にめちゃくちゃ苦労する)、駅から遠くなったけど、それでも、窓が多くて明るく、眺めが良いので、部屋の中が気持ちいい!
新しい街は、商店街の充実した、都会と昔ながらののどかさが同居したところ。
いろいろ開拓するのが楽しみです。チャリ頻度が増えました。

条件はいいのに元気が出ないという、ぬるま湯的なアパートから脱出できて良かった(笑)。もう、あの部屋からもらうエネルギーはなくなっていたのに、ずるずる住んでた感じ。
不動産屋に退去の申し出をしたら、すぐ次の人が決まったので、
やはり今でもいい部屋だったよなあとは思うけれど。
あの部屋で、イラストレーターとしてのステップアップができたので
(バイトやめたし個展もしたし本も出せたし)、いい思い出がいっぱいの部屋でした。

今度の部屋からも、いいモノが生みだせればいいなあ。



2004.5発行
minamikawai


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