ロッキード L-049 コンステレーション     1/50

作 木林 靖忠   登場 2012年12月


木林さんのソリッドモデル第二作目はロッキードL-049コンステレーション。滑らかな曲線が特徴のこの機体は、アルミ張りで作るのはハードルが高そうです。しかし見事な作品に仕上がりました。

ロッキード L-049 コンステレーションとはどんな機体ですか?
アメリカ、ロッキード社が開発した旅客機です。初飛行は1943年1月(C-69として)で、生産終了は1949年(L-649,L-749を含む)です。生産数は197機でした。 
TWA(Trans World Airline)のHoward Hughes社長がLockheed社に提案した、当時としては画期的な大型、高速で、長距離用の旅客機です。

作ろうと思った動機や、特にこだわって作ったところをお聞かせください。
作ろうと思った動機は、先に作ったB-29と同様に、機体の外観、特にジュラルミンの肌が魅力的で、スタイルが良いところと、 歴史的に見て、画期的な設計(高翼面荷重、高速、与圧室による高高度飛行)であることです。
こだわって作ったのは、B-29と同じく、操縦席付近を50分の一で「きれいに」仕上げるために、アルミの削り出しとしました。またタイヤ(ゴム製)とホイール(アルミ)を個別に作ってリアル感を出しました。

良く出来たところ、逆に出来栄えに不満なところはありますか?
良く出来たところは飛行機の形を有る程度正しく表現できたところです。不満なところは、主翼フィッレト部分の整形がやや不満です。また塗装が下手なのが気になります。


製作上の感想やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
アルミ板の接着は今回、アロンアルファ系の瞬間接着剤を使いました。しかし、主翼を全部張り終わってから1ヶ月ほど経って、あちこちに膨らみが出てしまいました。瞬間接着剤を線や点で着けたためでした。これに懲りて、その後は全面に瞬間接着剤を塗布して、空気が残らないようにしています。3機目はBoeing377 Stratocruiserを作っていますが、アルミ板を貼るスキルはかなり改善されていると思います。「継続は力なり」です。なお、今回のタイヤは対候性の良いCR(クロロプレンゴム)を使いました。

(合成写真)

○モデルデータ
機体名:Lockheed L-049 Constellation  、縮尺:1/50 
材料:朴の木で外形を作り、アルミの薄板(主としてビール缶)を貼る。曲率の小さい部分や、操縦席付近はアルミの削り出し。
製作期間:2009年4月〜2011年3月


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