呉式二号五型射出機(カタパルト)   1/150

作 渡辺 守


呉式二号五型射出機(カタパルト)とはどんな装置ですか?
日本海軍の巡洋艦以上の船には装備されていました。射出機の種類は結構多いのですが、この2号5型が一番多く使用され、よく知られています。開戦時には艦艇の射出機のほとんどがこの型でした。
全長:19.4m、軌条幅1.2m、有効滑走距離:15.4m、抑止距離:1.5m、最大射出重量4t、最大射出速度28m/sec、最大火薬量13kg、作動筒内径Φ215mm

作ろうと思った動機や、特にこだわって作ったところをお聞かせください。
前々から飛行機を載せた作品を作りたいと思って資料を探していましたが、ハセガワで1/72が復刻され、早速プラモデルを買って1/150の図面を起こし、作ってみました。続いてフジミでも発表されましたので、こちらも1/150の図面を画いて作ってみました。今回の作品はハセガワのフレームをベースに、機関部をフジミをベースにして作ってあります。資料では最後部が操縦台となっていたので、変更しました。また、ハンドルを回転させて点火させるとのことで、ハンドルもつけました。

良く出来たところ、逆に出来栄えに不満なところはありますか?
機関部の滑車は4重に変更(7倍増速との資料より)、最後部に操縦台を設置、ワイヤー巻取り機構を追加しました。九四水偵用滑走車は強度の問題から今回真鍮のハンダ付けでつくりました。その関係で、軽目穴が明けられませんでした。本体の後部側面に作られた作業台は穴開き鋼板を再現しました。

その他、感想やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
射出機に関しては、資料が乏しく、特に、内部がよくわかりません。爆発筒はフジミのプラモのほうがリアルなので、これを参考にしてそれらしく作ってみましたが、まだ納得がいきません。資料をお持ちの方は、お教え願います。フレームは紙を切り抜いて作りました。飛行機を載せると、思いの外小さくて、よくこれで射出できたと思います。


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