AI 画像処理について                    武田会員

  
会員の皆さま、5月の例会を無断欠席してしまい大変申し訳ありませんでした。当日の写真撮影の係でしたが、木林さん、樋口さんに撮影をお願いして何とか乗り切ることができました。
ホームページを作るにあたって出席会員のポートレートが必要になりますが、全員集合の写真しかありません。取り敢えずこの写真から全員のポートレートを作ることにしました。
全員集合写真から各個人のポートレートを切り出すと、画質がとても悪くなってしまいます。そこで今話題のAIによる画像処理を試してみることにしました。  
  
AI画像処理のサイトはとても沢山ありますが、無料で出来るところを探しました。実際に試してみると、その能力にはかなりの差があることが分かります。ポートレートですから目や口元を注意深く処理してもらいたいものですが、人の顔をまるで石ころや木の幹と同等に扱っているのではと疑いたくなるAIもありました。  
そんな中で私が感動したのは”artguru”というサイトです。とにかく結果が美しく、個人のイメージがちゃんと表現されています。荒い画像からよくぞここまでといった感じです。今例会 のポートレートはすべて”artguru”で画像処理したものです。
処理前の画像 処理後の画像
     
AI の画像生成も試してみました。画像を説明する文章を入力すると10数秒で画像を生成してくれます。任意の人物や動物なら全然問題ありませんが、我々が期待する航空機に関してはかなり怪しい結果となりました。 
 これは、「航空ショーでF-100D戦闘機がデモ飛行。観客の上空を白煙を引いて飛び過ぎる」という説明文でChatGPTに画像生成させたものです。
かなり文章通りの絵になりましたが、F-100をよく見るとでたらめです。ピトー管が吸入口から生えていたりパネルラインが全く異なります。
 
これは”myedit”というサイトで 、
「近未来の格納庫、中央に零戦があってその前に日本軍パイロットが呆然と立っている」という説明文です。
結果は全くの期待外れです。近未来、零戦、日本軍パイロットなどのキーワードが全く反映されていません。でたらめで気持ちが悪い飛行機で、AIが立体的な形状を理解して画像生成しているのではないことがよく分かります。
でもAIですから学習させれば何とかなるかも知れませんね。