技術情報  寺沢会員   

  

シコルスキーは船底の木材と上部の合成木材との相性が悪く、下部を合成で作り直したりで完成には遠のいております。    
・前回、北原さんから伺った「合成木材を溶かしてリブ間の凹みを作る手法」を試しました。 材料が2種類あり、最初はアセトンを使っても全く溶けませんでした。 もう一つは直ぐに溶けました。 この理由は主成分に何を使っているかでした。 最初は「RAKU-TOOL」という名の商品です。(カタログでの材質はウレタン) 2つ目が「サイコウッド」でした。 主成分はABS樹脂です。 綿棒にアセトンを含ませ五六回擦るとこんなに凹みます。

  
小林会員

合成木材 (synthetic wood)とは ポリスチレンや ABS樹脂を主原料として,これに発泡剤を加えてつくられる,天然木材に類似した外観をもつプラスチック成形品。木材のように手数をかけないで,複雑な形や模様を一度につくることができ,のこぎり,かんな,釘を使うことができて,湿気にも強い。テレビやラジオのキャビネット,冷凍食品用の箱などに使われる。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より抜粋)

※製造時の発泡により生じた微細な気泡により吸水性がある。アセトンを含ませた綿棒での擦りにより、容易に溶けるのは単なる樹脂の塊でないことの証