F-104 ペーパーモデルの作り方                   
                                          


             

みくちゃんです。
2012年、本年もよろしくお願いいたします。年賀のペーパーモデルをお届けします。
センチュリーシリーズ4番目はロッキードF-104です。F-104は薄く下半角の付いた小さな主翼や反り上がったような細い胴体、インテークのマッハコーンなど特長いっぱいの機体です。ペーパーモデル化を考えたとき、一番悩んだのがインテークから中央胴体に至る形状です。出来るだけ胴体を分割せずに作りたかったので、インテークから続くふくらみと胴体の材料取りを一体にしたところ、切り出しや、丸め、曲げ等を丁寧にする必要が出てしまい、やや難しい作品になったかもしれません。

□一般的な注意事項
 1.部品の切り抜きは出来るだけ正確に。ただし、のりしろの部分は多少の脱線は問題ありません。
 2.接着の際は、外形やパネルラインを正確に合わせて、ズレの無いようにします。
 3.接着は確実に。しかし接着剤で表面を汚さないように気をつけましょう。

□組立手順

1.胴体左右を切り出して写真のように、折り曲げ、丸みくせ付けを行います。片側6ヶ所の切り込み(写真の黒線)のうち、中央の長い切り込みは斜めの薄い破線のところまで切り込みます。それ以上に切り込まないように注意してください。写真のアイススティックや丸棒は中央部胴体を曲げるための道具です。
 
中央部胴体のふくらみは、破線のラインにスティック等を合わせて、曲げの谷に小さなRが付くように外側に曲げます。


2.胴体左右の接着。先ずノリシロA、Bを同時に接着します。次にC、Dを接着、@はまだ接着しません
 

3.”*”の箇所は切込みが深く弱いため、折れ曲がらないように補強板(余白から作ってください)を貼っておきます。次にノリシロをG、F、E、H、Iの順で接着します。
  

4.胴枠を切り出し、折り曲げます。ノリシロ@とAだけに接着剤を付けて胴体に接着します。A-A'の切り口のラインから胴枠が飛び出さないようにしてください。(凹みはOK)
 

5.胴枠のノリシロBとCの上側2枚を胴体と接着します。


6.前脚箱を組み立てます。前脚箱の前後を注意して胴体の角穴部に接着します。
 

7.胴体の切り欠き部は前脚箱のノリシロを前からピンセットやスティックを入れて押さえ、確実に接着します。次に胴体のノリシロ@を接着します。
 

8.胴体下、主脚箱、主脚箱フレームを切り出し折り曲げます。胴体下の破線の箇所はスティックなどを使って外側に曲げてください。先ず主脚箱フレームを主脚箱に接着してから胴体下に接着します。その際、胴体下の開口部の幅の線が平行になるように”*”、また側面から見て胴体下、主脚箱フレームが一直線になるようにしてください。
 


9.主翼フレームを切り出し、折り曲げます。主翼フレームを胴体下に接着します。
    
10.胴体下部のノリシロのうち、矢印の中央寄り2枚を引き起こし、胴体下を胴体に仮組みします。側面から見て、胴体中央部上面のラインが直線になればOKです。上反りが大きすぎる場合は、胴体下を切り詰めて合わせてください。
     
11.胴体下を胴体に接着します。先に後ろ側6ヶ所のノリシロを接着します。引き起こしたノリシロは切り取ります。次に前側6ヶ所を接着します。押さえにくい箇所は排気口から丸棒などを入れて押えて下さい。
   

12.主翼を切り出し写真のように丸み付けして折り曲げます。後縁フィレットの先端と前縁付け根に定規を当てて90°に折り曲げます。さらに折り曲げた胴体側に2ヶ所パネルラインに沿って切り込みを入れます。
 
主翼上下を接着します。翼端のノリシロは内側に折り込んで下さい。主翼は平たくつぶしてしまわないように中央部に1〜2mmのものを差し込んでおきます。ねじれやうねりに気を付けてください。


13.主翼を胴体に接着します。ノリシロは丸棒などで内側から押して密着させてください。主翼には約10°の下半角を付けてください。
     

14.吸入口、境界層板、マッハコーンを切り出し写真のように曲げ、それぞれを接着してください。
 

15.吸入口を胴体に接着します。丸棒などで内側から押して密着してください。マッハコーンの先端が胴体から浮き上がらないように気を付けます。


16.レードームを胴体に取り付けます。風防を組み立てて胴体に接着します。
 

17.垂直尾翼を切り出し、写真のように定規を当てて90°に折り曲げます。パネルラインに沿って片側2ヶ所、切り込みを入れます。垂直尾翼左右を接着します。
 

18.垂直尾翼を胴体に接着します。水平尾翼を組み立てて取り付けます。正面から見て”T”字になるように気をつけます。
 

19.胴体上を切り出し、φ1.5〜2くらいの丸棒に巻きつけて丸み付けをします。胴体上を胴体に接着します。


20.胴体安定板を取り付けます。アレスチングフックの先端を”U”字形に曲げて取り付けます。F-104Sの場合は胴体フィンを取り付けてください。
 

21,前脚、主脚、主輪を切り出します。強度を上げるため厚紙をはさんで組み立ててください。タイヤの切断面は黒く塗っておきます。
 

22.脚扉を組み立てます。


23.脚、脚扉を取り付けてください。主脚扉は完全に閉じず板厚程度半開き状態にします。
 

24.アフターバーナーとタービンを組み立て、胴体の排気口に取り付けてください。
 

25.燃料タンクを丸棒に巻くなどして組立て翼端に取り付けてください。F-104Sの場合はミサイルを写真のように取り付けます。
 

以上で完成です。

完成写真
 
 
    


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