
みくちゃんです。
2011年、TSMCホームページ2周年記念のペーパーモデルです。
センチュリーシリーズ3番目はコンベアF-102Aです。福岡にいた頃、板付のF-102を見ていましたので想い入れのある機体です。三軍記念日の時に撮った写真が残っていて、今回のモデルで再現してみました。モノクロ写真なので尾翼マークの色は定かではありません。
F-102といえばエリアルールのくびれた胴体が特徴ですが、これをうまく再現するのが今回の目標になりました。結果はくびれのウエストラインがやや前寄りになってしまったようです。
□一般的な注意事項
1.部品の切り抜きは出来るだけ正確に。ただし、のりしろの部分は多少の脱線は問題ありません。
2.接着の際は、外形やパネルラインを正確に合わせて、ズレの無いようにします。
3.接着は確実に。しかし接着剤で表面を汚さないように気をつけましょう。
□組立手順
1.胴体左右を切り出して写真のように、折り曲げ、丸みくせ付けを行います。吸入口の付近のノリシロは曲げにくいところですが、組みあがるとほとんど見えないので適当にやっても影響はでません。ただ吸入口の上下の折り曲げは外観に影響がありますので正確に曲げてください。

2.胴体左右の接着。先ずノリシロA、Bを同時に接着します。Aの接着は前側をやや寄せ気味にします。次に@、C、Dの順に接着していきます。ノリシロが一直線上にはないので、紙にストレスを掛ける感じです。横から見て胴体にくびれが出来ればOKです。下側のノリシロはまだ接着しません。

3.主脚箱、主翼中央フレーム前後を切り出し、写真のように折り曲げます。主脚箱に主翼中央フレーム前後を接着します。

4.主翼後部フレームを切り出し、折り曲げます。

5.主翼を切り出し、折り曲げます。中央の切り起しのところに主脚箱を接着します。その後2.5cmぐらいのところに主翼後部フレームを接着します。

6.主翼後縁、主脚箱のノリシロを接着します。前縁部にコニカルキャンバーの曲げくせを付けます。この曲げくせは完成後戻りやすいので、主翼の内側の下面側に1×8cmぐらいの紙片を接着しておきます。
コニカルキャンバーの形状は前期型(68FIS、526FIS)と後期型(196FIS)に違いがあります。前期型はキャンバーが後縁まで至らず後縁は一直線になります。後期型は後縁までキャンバーが付きます。

7.主翼上部フレームを切り出し、折り曲げます。主翼上部フレームを主翼に接着します。立ち上がったノリシロの基部は主翼に密着するように確実に接着します。

8.胴体を主翼に取り付けます。胴体の下側ラインと主翼上面の間にすき間が出来ないように気をつけます。接着は胴体の左右片側づつ接着する方がやり易いようです。胴体内側になるノリシロは割り箸などで押さえてください。

9.胴体下側のノリシロを接着します。

10.胴体下中央、胴体下後を接着します。内側になるノリシロはピンセット、割り箸、へらなどを動員して押さえてください。この際、主翼のふくらみをつぶさないようにしてください。

11.境界層隔板左右を胴体に接着します。前後の接着位置は斜めのパネルラインを吸入口の縁に合わせます。

12.前脚箱を組み立てます。
13.前部胴体を切り出し、曲げます。前部胴体を組み立てます。ノリシロの前端は少し寄せながら接着して下側のシルエットを少しだけ上反りにします。

14.前脚箱を前部胴体に接着します。前部胴体の下面は後部が平らになるように折れ目を入れます。

15.前部胴体を胴体に接着します。胴体下側のシルエットが直線になるように調整してください。

16.垂直尾翼を組み立てます。垂直尾翼上を取り付ける際、翼のふくらみがつぶれないようにします。

17.垂直尾翼を胴体に取り付けます。ノリシロは胴体の切れ目から通して胴体の内側に接着します。排気口から割り箸などを使って密着させてください。このとき2〜3mmのへら状のものを垂直尾翼の内側に排気口からさしておくと垂直尾翼がつぶれません。

レードームを組み立てます。レードームを前部胴体に接着します。レードームの継ぎ目が真下になるようにします。レードームと前部胴体の上面のシルエットが直線になるように調整してください。

風防を組み立てます。キャノッピーから後を丸み付けします。前方はカマボコ形、後方は逆U字形の断面形にします。キャノッピーの三角形の部分は平面に残しておきます。風防を胴体に取り付けます。

エアブレーキを組み立てます。せまい折り曲げがあります。垂直尾翼に接着します。

胴体バルジ/フレームを切り出して写真のように丸み付け、折り曲げます。胴体バルジ/フレームを組み立てます。

胴体バルジを胴体に接着します。胴体との間にすき間が出来ないようにピンセットなどで押さえて接着します。

アフターバーナーの後端の黒い部分を折り返してから筒状に接着します。可変ノズルを接着してからその周りに可変機構を接着し、アフターバーナーの内側に接着してください。タービンを反対側に接着してから余白を切り取ります。アフターバーナーを排気口に1mm程度飛び出す位置に接着します。

脚、脚カバーを組み立てます。脚、車輪は厚紙に貼ってから切り取ります。脚、脚カバーを機体に取り付けます。主脚カバーは「ハ」の字に開いて取り付けてください。

整流板、ラムエアインテーク、アンテナを折り曲げて貼り合わせてから切り抜きます。それぞれを機体に取り付けてください。

紙の切り口や折れ目、また排気口の内側などはサインペンなどで色を塗ると見栄えが良くなります。以上で完成です。
完成写真


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