みくちゃんです。 (2025年 1月 14日)
2025年の年賀のペーパーモデルは新規設計の時間が取れず、過去の作品F-100Dのリニューアル版でお届けします。リニューアル版とは言え胴体は全面的に変更、表面のパネルラインなどは現在製作中の1/24ソリッドモデルの図面から流用しました。そのためより正確さがあがったと思います。マーキングはFARCの市岡さんの資料を参照させていただきました。
また今回は増槽や爆弾などのアクセサリーを追加しましたので、A4 2枚となります。時間の都合で作り方のページは新たに作りませんでした。基本的な作り方は前回とほとんど同じです。
今回の追記分は青文字で表示します。

みくちゃんです。 (2013年 1月 6日)
TSMCホームページ開設一周年記念のペーパーモデルです。
A4の用紙一枚の中にF-100の魅力を文字通りぎっしりと詰め込んであります。
今回のモデルはやや作りにくいところもあり、写真入りの記事で作り方を説明することにしました。
注意事項
1.A4のやや厚手の用紙に印刷してください。光沢紙を使うとモデルが引き立ちます
2.部品のカットや折り曲げは出来るだけ正確にしてください。
3.接着剤はセメダインCや発泡スチロール用接着剤を使ってください。
4.番号順にカットして組み立ててください。
5.確実に接着してください。ただし接着剤のはみ出し、接着剤による汚れは特に注意してください。
では ペーパーモデル F-100D の作り方
道具類
写真は私が使っているものです。

右から、発泡スチロール用の接着剤(コニシボンド、ダイソー)、ハサミ(私は博多ハサミを愛用しています)、カッター(刃先30°のが細かいカッティングに向いています)、15cm金尺、ピンセット、丸箸、角材、カッティングマット
以上、特に特別なものは要りません。
主翼の組立

1.主翼を切り出し、写真のようにノリシロを折り曲げます。主翼の表裏ともカーリング(丸みくせを付ける)しておきます。
翼端灯部分のノリシロはカッターで切れ目を入れてから折り曲げます。

2.主脚箱を切り出し写真のように折り曲げます。曲げが戻ってしまうようならば、セロテープなどで留めておきます。
1.主翼の内側に2.主脚箱を接着します。前後位置は主翼のノリシロで決まりますが、傾かないように気をつけます。

主翼の表裏を接着します。左右がねじれないように気をつけます。
3.主翼フレームを切り出し、写真のように折り曲げます。主翼中央のノリシロに接着します。
胴体の組立

4.左胴体、5.右胴体を切り出し、写真のようにカーリング(丸め)します。排気口前、下面の破線は軽くつまんで潰しておきます。
2025版はノリシロを胴体内側に貼ります。(左右2ヵ所づつ) 水平尾翼を差し込むための角穴を開けます。

先ず中央上部のノリシロから接着します。(写真は試作機でグリーンのノリシロのパターンが多少異なります)
縦横のラインをきっちりそろえてください。
次に中央の前、その次に機首部分のノリシロを接着し、最後に後部のノリシロを接着します。写真のようになります。

6.前脚箱を切り出し、写真のように折り曲げます。曲げが戻るようならばセロテープで押さえて箱状にしておきます。

6.前脚箱の形状が変りました。胴枠状に張り出していた部分は後の8.胴体下の接着の際に邪魔になりなりますので廃止しました。写真のように先に胴体左に接着してから胴体右を合わせるのがやり易いようです。
写真のように胴体下の内側に前脚箱を接着します。かなりやりにくい作業でピンセットなどで押さえながら確実に取り付けてください。

次に胴体下のノリシロを接着します。このとき前脚箱のノリシロも接着します。前脚収納部の左右の切り込みラインが平行になるように、また左右のパネルラインもそろえてください。
機首下のノリシロを接着し、後部下のノリシロを接着します。

後部下のノリシロは接着しないでおきます。
主翼と胴体の結合

主翼フレームのノリシロと胴体を接着します。主翼を取り付ける際には胴体下後ろ側のノリシロは外側に折り曲げておくと、主翼の取り付けに邪魔になりません。
角材などで内側からノリシロを押して確実に接着します。側面から見て、胴体と主翼に隙間が出来ないように気をつけます。

主翼フレームのノリシロと胴体を接着します。胴体下後のノリシロはまだ接着しません。

14.15.垂直尾翼を組み立てます。後部下は針金などに押し付けて小さなRに曲げます。5〜6mmの切込みを3ヶ所入れて後部警戒レーダー部の膨らみを潰さないようにします。

垂直尾翼を胴体に取り付けます。垂直尾翼を潰さないようにするため、内側からφ2mmの棒状の物(作例はアイスのバー)を差し込みます。主翼と垂直尾翼が90°になるように気を付けます。

8.胴体下前、9.胴体下後を切り出し、写真のように丸み付けします。8.胴体下前、9.胴体下後を胴体に接着します。

胴体下後のノリシロを接着します。8.胴体下前、9.胴体下後接着します。
胴体、尾翼、その他の組立

10.胴体上後、11.胴体上前を切り出し、写真のように折り曲げます。
胴体上前は風防の線に沿って折れ目を入れて、中央部は平面に両側には丸みを付けます。
最初、胴体に10.胴体上後を後ろ合わせで接着します。風防の上端部に切り込みを入れて風防上側のシルエットに少し丸みを付けます。

10.2.胴体上後はピアノ線などに巻きつけてカマボコ型(半丸)断面にします。内側に瞬間接着剤を塗って、材料の反発で半丸断面が戻らないように固定します。同時に横から見てゆるい反りを付けます。

11.胴体上前は曲げた針金などに押し付けて湾曲した痕を付けます。10.1.胴体上前(キャノピー)下辺は外側に曲げます。


11.胴体上前を胴体に接着します。風防の枠がそろうように接着位置を調整します。
7.胴体後を台紙の破線に沿って折り曲げてから切り出します。排気口部下面に接着します。水平尾翼取付部にカッターで切れ目を入れておきます。胴体後部周辺の内側はサインペンなどで黒く塗っておきます。

水平尾翼を切り出し、接着します。その際、緑色のノリシロは折り曲げず、グレーのタブだけを折り曲げます。
水平尾翼を胴体に接着します。後ろから見て左右が水平になるように調整します。

垂直尾翼を切り出します。写真のように折り曲げます。垂直尾翼部品の胴体パネル部分に切り込みを2箇所入れて、接着した際に垂直尾翼がつぶれないようにします。また、背びれ部分の先端はピンセットなどで折り曲げて、胴体の「畝」に合うようにします。

16.吸入口を切り出し丸めて接着します。ややつぶし気味の断面にして17.吸入口蓋に接着します。
吸入口を胴体前端に差し込んで接着します。吸入口の断面形をつぶれた形状にします。
このモデルはそのまま組んでも3点姿勢になりますが、吸入口を接着する前に少しだけ(紙片で可)錘を入れておくと安心です。
2025版は1g程度の重りを機首のどこかに入れておくと安心です。吸入口を胴体前端に接着する際、瞬間接着剤を使用すると経年変化で吸入口の形が変ってしまうのを防ぐことが出来ます。

18.排気口、19.アフターバーナー、20.タービンを切り出して、組み立てます。排気口の内側は黒く塗っておきます。胴体後部に排気口を取り付けます。

18.排気口を切り出し短冊状に切込みを入れる。茶色のタブは灰色のタブより外側になる様に曲げます。
18.1.排気口内側を組み立てます。

排気口を排気口内側に被せて灰色のタブを先に接着します。その後茶色のタブを接着します。

前脚、主脚、前輪、主輪を切り出して脚を作ります。脚の強度と重量感を出すためにここでは1mm厚の白ボールに貼り付けてから切り出しました。車輪の切断面は黒で塗装してあります。

前脚扉、主脚扉、主輪扉を切り出し組み立てます。主脚補助扉も切り出して組み立てます。さらにピトー管、給油管を組み立てます。それぞれの接着位置は写真を参考にしてください。
整流板は主翼上面に切り込みを入れて差し込みます。

前脚、主脚、前脚扉、主脚扉、ピトー管、給油管等を切り出して取り付けます。


増槽、爆弾類はお好みで取り付けてください。

最後は駆け足の説明になってしまいましたが、是非F-100のペーパーモデルを作ってみてください。
塗装は4タイプ用意しました。
上の写真は試作機の数々です。
完成写真
2025年


2013年

インクジェット用、銀マットフイルムに印刷すると、銀色の機体が作れます。

排気口付近の焼けた感じがいい。しかし国籍マークやストライプが皆メタリック色になってしまう。
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