F-16  ペーパーモデル の作り方                   
                                          


               

みくちゃんです。

・YF-16 2023年年賀のモデルです。
今年はF-16を作ろうと思いました。F-16は多くの国で使われバリエーションも多く、モデル化するのが楽しみな機体です。様々な塗装やタイプの機体を作る計画です。先ずはYF-16から始めようと取り掛かりましたが、F-16の外観上の大きな特徴であるブレンデッドウィングボディが難物でした。外観のクオリティを維持したいため胴体上面は左右2分割として、部品分割や切込みを出来るだけ無くしたため、面に歪が残ってしまい大変組み立てにくいモデルになってしまいました。その対策などアイデアはあるのですが、時間的に検証して取り入れることが出来ませんでした。以後に予定しているF-16C等で実現できたらばと思います。
YF-16の写真を初めて見た時その斬新なデザインに驚きました。スマートでとても未来的に見えました。その一つが窓枠の無いキャノピーです。綺麗な水滴型で、ヒートプレスで作れば問題なく作れそうです。しかし紙だとカクカクした段が目立ってしまいます。何とかシルエットを滑らかなものしたかったので縦に分割することにしました。形状的には何とかなったものの分割線が目立ちます。同色で塗るなどして目立たなくしてください。    

・F-16CJ TSMCホームページ開設14周年記念のモデルです。
YF-16をベースに小変更で出来ると思っていたのですが、そのまま使えるパーツはほとんど無く、再設計となりました。そのため部品の構成などに変更があります。何度作っても作りにくいモデルです。出来るだけ簡単になるように心がけましたが此の辺が限界です。後はモデラーの方の技量とひらめきに期待しようと思います。疑問点やお気付きの点がありましたらどうぞお知らせください。計画していたF-2やF-16Iは今年の末に先延ばしします。




□ 一般的な注意事項
 1.部品の切り抜きは出来るだけ正確に。ただし、のりしろの部分は多少の脱線は問題ありません。
 2.接着の際は、外形やパネルラインを正確に合わせて、ズレの無いようにします。
 3.接着は確実に。しかし接着剤で表面を汚さないように気をつけましょう。
 4.製作例はコクヨの厚さ t 0.15mmのインクジェット用薄口写真用紙で作りました。
   (表面のコートが割れにくくお勧めです) 厚い紙で作ると曲げにくい箇所があります。
 

□ 組立手順
1..1.胴体左、2.胴体右を切り出して丸み付けをします。丸棒などを使って中央部は凸に、裾野は凹としっかりと癖を付けます。
その際、矢印の箇所は外形から4mm程度シャープに谷折りします。また写真の箇所に切込みを入れます。(Cut Here Lne、23mm)
上側のノリシロを接着します。
   

2.3.胴体フレーム後、4.胴体フレーム前を胴体の内側に接着します。
   

F-16CJの場合は4.胴体フレーム前を使いません。
   

3.5.胴体側板左、6.胴体側板右を切り出して折曲げます。胴体の下側に接着します。矢印の箇所後端を合わせます。
   

4.7.主翼を切り出し、上面だけに曲げ癖を付けます。(下面は平面です) 8.主翼フレームを主翼の内側に接着してから主翼のノリシロを接着します。
F-16CJでは8.主翼フレームの形が異なります。
    

5.9.主翼胴体ガイドを組み立てて、主翼の前端に接着します。
   

6.主翼を胴体に取り付けます。主翼の前後位置は矢印の後端を合わせて決めます。胴体幅は主翼のノリシロ幅にぴったり合うように接着します。紙の反発力に逆らいながらの作業になります。
   

主翼切り欠き部の端面を胴体側板に接着します。瞬間接着剤を使用すると楽です。左右の胴体側板が平行になればOKです。
   

7.10.胴体後部中板、11.胴体前部中板、12.前部中板補強板を切り出し写真のように曲げます。前部中板補強板を胴体前部中板の内側に接着します。
  
F-16CJでは11.胴体前部中板が2分割されています。12.前部中板補強板は使いません。
    

8.まず10.胴体後部中板を胴体/主翼ブロックに取り付けます。次に11.胴体前部中板を取り付けますが、紙のストレスが大きく非常にやり難い箇所です。注意点は3点、1 矢印の箇所のノリシロは位置がズレやすいので注意、2 胴体前部中板がストレスに負けてつぶれやすいので、内側から押すなどして曲面を維持する、3 主翼前方の張り出し部は胴体左右の凹形状を加減しながら合わせる。
   
  
F-16CJでは最初に11.胴体前部中板の外縁部だけを接着します。左側を先に接着します。接着剤がある程度硬化してから胴体を左右から押しながら中央部と後部を接着します。
   

9.13.垂直尾翼、14.垂直尾翼基部を組み立てます。それぞれを胴体に取り付けます。
   

F-16CJでは14.垂直尾翼基部に14-1.垂直尾翼基部補強材を接着します。作例ではt1.0mmの厚紙を貼ってさらに補強しています。14.垂直尾翼基部は図示の部分に切込み(notch)を入れて立体的になるように丸味付けをします。14.垂直尾翼基部は図示部分に切込みを入れれば上から取り付けることが出来ます。
    

   

F-16Iでは胴体に13.垂直尾翼と30.キャノピーを取り付けてから、14.ドーサルスパインを取り付けます。
    

   

10.14.主脚箱に15.主脚箱隔壁を取り付けます。胴体後部リングを組み立てます。それぞれを胴体に取り付けます。
    

11.17.胴体後下を取り付けます。
    

12.18.吸入口を19.境界層板に接着します。まず吸入口の前半分の角を境界層板の矢印の点に正確に合わせて接着します。次に後半部を矢印の点が合うように接着します。吸入口の開口部形状は図1.を参照して曲げR等を調整してください。特に境界層板はやや下へ湾曲した形状ですが、紙の反発力で逆のRになりやすいので瞬間接着剤などで固めて形状を維持します。
   

F-16CJ、F-16C、F-16Iでは矢印の箇所一点に左右前後の四つの角がぴったりと合うように接着します。
  

13.20.前脚箱を組み立てて、吸入口の内側に取り付けます。
   

14.21.吸気ダクトを組み立てて吸入口へ取り付けます。
   

15.22.吸入口ベースを胴体に取り付けてから18.吸入口を取り付けます。
   

F-16CJでは吸入口入り口内周に18-1.吸入口内側を接着します。吸入口の開口部形状は図2.を参照してください。
    

16.23.水平尾翼左右と、24.胴体下安定板左右を胴体に取り付けます。
  

17.25.可変ノズル、26.可変ノズル内側、27.アフターバーナー、28.タービンを組み立てて胴体に取り付けます。
   

F-16CJでは、26.可変ノズル内側は使いません。
   

18.29.レドーム、30.キャノピーを組み立てて胴体に取り付けます。
    

19.31.主脚柱左右、32.主脚引込リンク、33.主脚柱シリンダ、34.主輪、35.前脚左右を組み立てます。作例では補強のためt1mmの厚紙を貼っています。36.主脚カバー、37.前輪カバーを組み立てます。それぞれを胴体に取り付けます。
   

   

F-16Iでは41.コンフォーマルタンクを組立て、胴体上面に接着します。
   

20.38.ミサイルランチャー、39.ミサイルを組み立てて主翼に取り付けます。実機の写真を参照して少し下向きに(捩り下げ)取り付けます。40.アンテナを取り付けます。
    

F-16CJでは外部兵装を組み立てて任意の装備を取り付けてください。機体上面に30-1.前パネルと38.アンテナBを取り付けます。機体下面にはアンテナA,Cを取り付けます。
    

以上で完成です。お疲れさまでした。不明な点がありましたらメールしてください。


完成写真
   

   



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