南極観測船「宗谷」  ペーパーモデル の作り方                   
                                          


             

みくちゃんです。
 2020年、年賀のモデルです。
毎年、飛行機のペーパーモデルを1〜2機設計してTSMCのホームページにアップしていましたが、今年は正月に間に合わず、別なイベントのために設計した宗谷でお茶を濁すことにしました。飛行機のページに船の模型で場違いですが、小さくて可愛い水上機が乗っていますので、勘弁して下さい。
 南極観測船「宗谷」には特別な思い入れがあります。子供の頃、母に木製のスケールモデルキットを買ってもらい夢中で作りました。当時、国際地球観測年で日本も宗谷を南極に送り観測に参加することになりました。新聞や、雑誌で大々的に取り上げられたり、記録映画も上映されて、宗谷が大好きになりました。真っ白に泡立つ洗濯機の洗濯槽に模型を浮かべて南極の氷の中を進む宗谷に思いを馳せたりしました。不思議に母に叱られた記憶はありません。
 1:500のペーパーモデルなので喫水線より下はあまりこだわっていません。両側のスクリューは省略しています。小さなパーツが多く根気が必要です。A4をA3くらいに拡大印刷すれば作りやすくなるかもしれません。



□ 一般的な注意事項
 1.部品の切り抜きは出来るだけ正確に。ただし、のりしろの部分は多少の脱線は問題ありません。
 2.接着の際は、外形やパネルラインを正確に合わせて、ズレの無いようにします。
 3.接着は確実に。しかし接着剤で表面を汚さないように気をつけましょう。
 4.製作例はELECOmの厚さ t 0.19mmのインクジェット用厚紙で作りました。
   厚い紙で作ると曲げにくい箇所があります。

□ 組立手順
1..@船体を切り出して船底のノリシロを接着します。片側から接着した方がやり易いかもしれません。
  

2.A甲板前を切り出し写真のように折り曲げます。甲板前を船体に接着します。船体の上端と甲板前のブルワーク上端が揃うように気をつけます。
  

3.B甲板後とC甲板後裏の表裏を貼り合わせます。船体に甲板後を接着します。
  

4.Dバルジを切り出し組み立てて、船体に接着します。
  

5.E船橋を切り出し折り曲げます。甲板に取り付けます。船橋の上にF船橋天井を取り付けます。
  

 

6.Gファンネル、H観測室を取り付けます。さらにI見張所を組み立てて船橋の上に取り付けます。
  

7.Jベンチレータを組み立てて取り付けます。ベンチレータの側面は曲げた金属棒などに押し付けて丸みを付けてから組み立てます。
  

8.K門型マスト前、L門型マスト後を組み立てて、甲板に取り付けます。作例ではマストを貼り合わせる際、厚紙を挟んでいます。
  

9.M作業艇を組み立てます。作業艇は船底の中央前後を摘むように接着すると舟形になります。N救命艇を3艘組み立てます。Oダビット大、Pダビット小を切り出して折り曲げます。Qデリックブームを6個組み立てます。それらを船体に取り付けます。
  

  

10.RシコルスキーS-58ヘリコプターを2機組み立てます。ローターは展開か格納状態かを選んで下さい。SDHC-2ビーバー水上機を組み立てます。
  

11.水上機を乗せる前にディテールアップパーツを取り付けるかどうかを決めます。ディテールアップパーツを使わなくても充分、宗谷の雰囲気は得られます。上がディテールアップパーツ無し、下がありです。
 

12.ディテールアップパーツを組み立てて取り付ければ完成です。モデルデータのタイトル部分は切り取って上端を山折にすれば展示用の銘板になります。
  


完成写真
  

 こんなの出来ました
 

合成写真
  
  


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