TSMC創立70周年記念 ソリッドモデル大作品展 レポート

                                                  レポート担当            

 2023年9月22、23、24日(3連休)にTSMC創立70周年記念の展示会が開催されました。みくちゃんがレポートします。
 
 今回の展示会も前回(65周年展示会)と同じ文京シビックセンター1Fの展示室で行いました。交通の便が良い上に、搬入口から同じフロアを通って作品の運び込みが出来る、とても使いやすい展示場です。 3連休の天気は予報よりやや回復が遅れ、22日、23日は時々雨がぱらつく生憎の天気で、最終日24日にやっと晴天になりました。
 9時に集合し会員で会場の設営を始めました。先ずは展示テーブルを会場のレイアウトに従って配置しました。次に白いクロスを張っていきます。クロスを張ると俄然、展示場らしくなります。
     

 今回は大看板を通路側の窓に外向きに掲げて、外からよく見えるようにしました。会場はネジや鋲などが使えませんので、看板の取り付けはポールで下から支えて、下に置いた展示テーブルで揺れ止めをしました。
     

 各会員の後ろに配置する合成写真はスチレンボードに貼り付けたクリアポケットに入れるだけとしました。スチレンボードは背面の壁(パーテーション)に細いワイヤで吊り下げます。スチレンボードは極力面積を減らし、終了時の廃棄物を大幅に減らしました。(SDGs?)
 各自、自分のテーブルにモデルを配置していきます。そして会長の朝礼があっていよいよ展示会の開催です。
     

 12時に開場。受付係、昼食休憩等は予め決められたタイムテーブルに従って行います。準備万端!
     
     
 開場するとすぐにお客様がいらっしゃいました。応対する我々も忙しくなります。今回の来場者数は3日合計で942人でした。前回の65周年よりも減りましたが天気があまり良くなかったことと、コロナ、インフルエンザ等の影響が考えられます。
     



 では、展示作品を紹介します。白根会長に続き五十音順です。


白根会長 入口のすぐ左側に大作の1/32 B-58ハスラーが置かれ、磨き込まれたアルミ肌が輝いています。他に旧日本軍の一式陸攻、銀河、雷電、鐘馗を展示。
      


相澤会員 代表作、シコルスキーS-39の1/48と1/144を展示。他に1/48でDFSオリンピア、P-40、飛燕、ウォーラス、1/144で隼を展示。
     


安土会員 1/32でデハビランドDH88、DH103、ジェット機シリーズのサーブ35,ミグ21、ダグラスX-3、1/48でドルニエDo18を展示。
     


入澤会員 今回は作品展示のみ。アルミ波板の質感が大迫力。
     


宇野会員 メッサーシュミットBf-109F、フォッケウルフFw-190、五式戦を展示。他に製作途中の写真を公開。
     


大石会員 1/32のF-4を3機展示。カーボン製で分解可能。
     


小幡会員 1/48 ペーパーモデルは大型のB-52HとP-47D、アルミ貼り ソリッドモデルの雷電とグラマンF4Fを展示。
     


北原会員 ロッキードF-104J、ノースアメリカンF-86D、スピリトットオブセントルイス、セスナ195、いずれも1/24アルミ貼りの力作。
     


木林会員 1/50の大型4発輸送機シリーズ、ボーイング307、ダグラスDC-6、ロッキードL-1649、L-049そして現在製作中のDC-7Cを展示。
     


倉持会員 1/50アメリカ艦載機シリーズ、F4U、F6U、F6F、F9F、A2D、AD-6、F3D、FH-1、XF2Y、A-5、1/50英艦載機、ワイバーン、シーホーク
他に1/50 ビクター、Bf-109Eとフォードトライモーター、1/24アルミ貼りのCF-104G、製作中の宇宙ロケット輸送機VM-Tを展示。
     


小林会員 製作中の1/48 DHC-1チップマンクを、レストア中の機体に見立ててジオラマ風に展示。
     


瀧上会員 ペーパーモデルを多数展示。紙という馴染みのある素材で、かわいらしい形の飛行機たち。お子様に大人気でした。
     


武田会員 ソリッドは1/24のRF-101C、F-102A、F-105D、T-38Aと1/100のDC-8。他はみくちゃんのペーパーモデルとフライングモデルを展示。
     


手柴会員 スケルトンモデルの1/32 BAC TSR2 圧倒的な作り込み感で異彩を放っていました。
     


寺沢会員 とても美しい1/48の航研機と、モックのシコルスキーS-40の展示。 航研機は製作の各工程が写真入りで解説されていました。
     


樋口会員 1/32のDFS193、DH88、1/48のランスエアレガシー2000、1/72のホンダジェット、MH-02そしてファルコの展示。
     


福田会員 1/16のソッピースF7.1スナイプ、カーチスBF2C-1を展示。1/16の大きなモデルだがエンジンや機器類の細かさ、質感が凄い。
     


松崎会員 沢山作ってこられた作品から今回はデルタ翼機に絞って展示。それでもこんなに沢山!Xの付いたコンベアF-106の計画機達は圧巻です。
     


三浦会員 アルミを貼った1/24のF-100Dスーパーセイバー、F7Uカットラス、F6Fヘルキャット。可動部分が多く、実機さながらに作動する。他に製作中の97艦攻を展示。
     


渡辺会員 1/150の小さなモデルを展示。中でも全長、全幅が6m以下のマイクロプレーン?を多数展示。同縮尺の零戦と比べてその小ささが分かる。虫眼鏡の世界。
     


TSMC OBの飯塚さんのC-119 パケットと 福岡アエロレプリカ・ソリッドモデルクラブの長曾我部さんの97式艦攻が展示されました。
     


懐かしいソリッドモデルの組立キットの展示。(提供:松崎会員) 私も昔、作ったことがあります。 大激作展のポスターも展示されました。
     


 9月23日にインターネット航空雑誌「ヒコーキ雲」の取材がありました。またその際、スピットファイアの照準器(実物)を展示していただきました。
個々の会員へのインタビューと沢山の展示機の写真が載った「ヒコーキ雲」の記事は、今回のTSMC創立70周年記念展示会を理解する上で最高の紹介記事だと思います。素晴らしい記事をありがとうございました。 「ヒコーキ雲」へのリンク
     


 期間中、多くの来場者を迎えました。小さなお子様を連れたパパやママ、そして中年、熟年の方々。そこで気が付くのは10代、20代の世代の来場者がすっぽりと抜け落ちていることです。若者は休日に何をやっているのだろう?早速ネットで調べてみました。学生と社会人で多少違いがあるものの、概ねスマホやPCの画面を見ていることが多いようです。私はTSMCのサイトでは漠然と若い人に「一緒にやらないか?」といったスタンスで記事を書いてきました。時代がどんどん変っていきますね。彼らの横にはインターネットという魅力的で強力な友人がいるということです。木を削って色を塗るというアナログな行為との大きな距離を感じてしまいます。
 でも我々がやっているのはあくまでも趣味の世界で、楽しみのためにやっているのですから、絶滅危惧種などといわれようと義務を感じる必要はないのです。自由に楽しくソリッドを楽しみましょう。
     


 最終日に集合写真を撮りました。頼もしい仲間たち!
誰ともなく75周年はどうなるのかなといった声が。でも白根会長は75周年はやりますよ、しかしその前の2〜3年先にも展示会をやりましょうと力強く仰いました。
    


 23日に懇親会を行いました。今回は台湾料理店で行いましたが、大変美味しい料理と酒で盛り上がりました。大村様、遠路よりご参加ありがとうございました。
 皆様、健康に気を付けてソリッド製作を楽しみましょう。また楽しい時間を過ごしましょう。
     


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