TSMC創立60周年記念 作品展 レポート

                                                  レポート担当 

 2013年9月15-16日にTSMC創立60周年の展示会が開催されました。
TSMCとしては10年節目の大きな展示会です。全展示機数は約230機、その他絵画作品や手書き図面、会員の模型作品を使った合成写真などもあり、見応えのある展示会でした。
 では展示会の様子をみくちゃんがレポートします。

 15日朝から会場の設営を始めました。最初に看板や写真パネルを取り付けてから、テーブルの配置と厄介なクロスの取り付けを行いました。そして作品を並べます。作品数の多い松崎会員は大変ですね。黙々と並べていきます。
    

 お昼に開場、お待たせしたお客様もいたようです。 傘立ては一杯ですが、朝の豪雨もやんで来場者数は順調に増えていきました。
    

 会場となったシビックセンターのロケーションのお陰か、大盛況になりました。女性のお客様も多く、会員の説明にも力が入ります。
    

 では主な出展作品を勝手にスポットを当てて紹介します。紹介の順番はテーブル順です。

 先ず、今回80機以上を出展した松崎会員のテーブル。世界各国の初期のジェット機、それも試作機や計画機が並んでいます。すべて1/72で統一されています。新しい動力ジェットエンジンを如何に手なずけるか、設計者の苦心のあとが見てとれます。
    

 水野幸彦会員の1/100 エアバスA321-300。オーストリア建国1000年記念の塗装です。オーストリアの偉人の肖像は一枚づつ集めてデカールにしたそうです。 隣は樋口会員の1/72 ファルコ、宮崎駿アニメに登場する飛行艇です。武装した戦う翼ですが、ユーモラスで優しい形をしていますね。
    

 岩附会員の1/50 ルンプラータウベ。平面形が鳥そのもの。翼をねじらせて操縦します。細かい操縦索も再現されています。 隣は杉野会員の1/48 キ-94U。金属光沢塗料で仕上げられています。
    

 倉持会員の1/50 シーダート。水上スキーが特徴のユニークな機体。1/32でも製作中だそうです。隣は同じく倉持会員の1/50 ビクター。残念ながら胴体の塗装が間に合いませんでした。とても複雑な形状の機体で、1/50だと迫力がありますね。
    

 粟津会員の1/50 アブロシャックルトン。二重反転プロペラの堂々とした機体。 隣は木林会員の1/50 B-29。表面にビール缶のアルミ板を貼り付けて仕上げた機体。生々しさを避けるため敢えて国籍マークなどのマーキングはしなかったそうです。
    

 相澤会員の1/48 スーパーマリン・ウォーレス。きちっと作られていますが完成一歩手前のようです。 隣は北原会員の1/48 グラマンダック。こちらもきちっと作られていて、細部にいたるまで正確で美しい仕上げになっています。
    

 白根会長の1/32 F-107。全面アルミ張りのモデル。アクロバット機のような派手な塗装が印象的な機体。 隣は入澤会員の1/48 ER-2。ER-2はNASAの地球環境調査機。
    

 杉野会員の1/32 ヒューズH-1。光沢アルミの胴体とブルーの主翼の対比が美しい機体。 隣は武田会員のペーパーモデル群。C-47のモデルと共に映画「飛べ!ダコタ」の紹介もありました。
    

 入澤会員の1/32 RB-57F。全面アルミ張りのモデル。 隣は寺沢会員の1/24 神風号。仕上げが美しい機体。
    

 北原会員の1/24 P-51D。P-51の決定版的なモデル。 隣は倉持会員の1/25 CF-104G。F-104には輝くアルミ肌がよく似合います。傾いた写真で失礼します。
    

 三浦会員の1/24 F6F。翼の折りたたみ機構など見所多数。隣は手柴会員の1/24 P.1127。アルミ肌はピカピカに磨き上げられている。
    

 武田会員の1/24 F-105D。製作2年半、皆様のおかげでやっと完成できました。 隣は福田会員の1/24 ポリカリポフI-153。主翼リブなどは繊細なエッチングパーツ構成されている。
    

 三浦会員の1/16 X-1。堂々たるサイズのモデル。しかしパイロットと比較すると実機は意外に小さな機体のようです。隣は相澤会員の1/144 98式水偵とシコルスキーS39。こちらは小さなモデルですが、細部まで手抜きがありません。
    

 渡辺会員の1/150 スティツスカイベビー。このモデルは機名板のサイズから判るように1円玉に乗るほど小さく、鑑賞には虫眼鏡が必要です。隣はモック(製作中のモデル)のテーブルに展示されている、渡辺会員の1/50 100式司偵。脚周辺の繊細な工作には驚かされます。
    

 モックの中では一際目立つ、木林会員の1/50 ツポレフTu-114。このサイズをビール缶で張るとしたらどれだけ飲めばいいのでしょうか? 隣は白根会長の1/32 月光。2機同時に製作だそうで、皆さんヤル気充分ですね。
    

 手柴会員の1/32 クルセイダーV。構造図をそのままモデルにしたような大変手間の掛かった作品。 隣は三浦会員の1/24 カットラス。長い前脚は緩衝装置が作動します。
    

 福田会員の1/16 ポゴ。いよいよアルミが張られ、リベットが打たれました。リベットは実機と同じ個数だそうです。
  

 樋口会員の1/32 DFS193。残念ながら展示会に間に合いませんでした。 隣は水野志郎会員の1/144 グローブマスター。忙しい合間に短時間ですが、展示が実現できました。
    

 三浦会員の零戦の絵画と、壁面に並ぶ武田会員の合成写真。 隣は木林会員の手書き図面。A0サイズ2枚のツポレフTu-114。
    

 展示会は17:00で終了。皆で集合写真を撮ってから、撤収作業に掛かりました。 皆様、お疲れ様でした!
    

 クラブの高齢化が進み、もう70周年は出来ないだろうとの声もあります。しかし、好きな飛行機をマイペースで作って、健康でストレスの無い生活をし、きっと70周年展示会を実現させましょう。

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