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ヨハネの黙示

 

 

"660101","黙示録 1:1","これは(王国来臨の奥義に関し)イエス・キリストの(与え給う
た)黙示(である。)すなわち(必ず)直に起こらねばならぬことをその僕達に示すため
に、神が彼に与え給うたものを、彼がその使いを遣ってその僕ヨハネに示し給うたもので
ある。"
"660102","黙示録 1:2","(それで)彼(ヨハネ)は(今)神の言と、イエス・キリストの
(為し給うた)証明、すなわち彼が(自ら異象の中に)見(また聞い)た(一切の)こと
(について、その真実であること)を証明する。"
"660103","黙示録 1:3","幸福なる哉、この預言の言を朗読する人、及び(それを)聞いて、
その中に書かれてある(一切の)ことを守る人々!(この言の成就する)時が(はや既に)
近いからである。"
"660104","黙示録 1:4","ヨハネからアジヤ(州)にある七つの教会への手紙。願わくは(第
一に、今)在り給う(者、昔)在り給いし(者、また後に)来たり給うべき者から、また
(第二に、)その御座の前にある七つの霊──(七つにして一つに在し給う御霊)──か
ら、"
"660105","黙示録 1:5","及び(第三に、死に至るまで)忠実な証人(であり、甦りによっ
て、)死(から生命に生まれる)人(達)の長子(となり給うた者、そしてその故に)ま
た地上の諸王の君侯であり給うイエス・キリスト(──この三方)からの恩恵と平安とが、
君達に在らんことを! 願わくは、私達を愛し、その血によって私達を罪から釈き放ち、"
"660106","黙示録 1:6","斯くして私達を(来るべき)王国(の民となし、)その神また父へ
の祭司となし給うた彼に、栄光と権力とが永遠より永遠にあらんことを! アーメン"
"660107","黙示録 1:7","視よ、彼は雲に包まれて来たり給う。そして凡ての(人の)目が、
然り、彼を刺した者らが彼を見るであろう。そして地上のあらゆる種族は、彼の(審判の
恐ろしさの)故に胸を打つ(て嘆き悲しみ、後悔する)であろう!然り、アーメン"
"660108","黙示録 1:8","「我はアルパである、またオメガである。(我このことの真実なる
ことを証明する」と、(今)在り給う(者、昔)在り給いし(者、また後に)来たり給う
べき者、(また)全能の主なる神言い給う。"
"660109","黙示録 1:9","君達の兄弟であり、(主にある)患難と、(来るべき)王国(にお
ける幸福)と、(また)イエス(来臨)の待望とを共にする(この)私ヨハネは、神の言
とイエスの証明と(を伝えたこと)のために、パトモスという島に(流されて)いた。"
"660110","黙示録 1:10","(或る)主の日に私は御霊に感じた。そして(突然)私の後でラ
ッパのような大きな声が(して、)こう言うのを聞いた、"
"660111","黙示録 1:11","「お前が(今直に)見るもの(また聞くもの)を(悉く)巻き物
に書いて、七つの教会、(すなわち)エペソとスミルナとペルガモとテラテヤとサルデス
とヒラデルヒヤとラオデキヤとに(それを)遺れ。(お前が今見る異象はこの七つの教会、
また凡ての教会に関わるものである。)」"
"660112","黙示録 1:12","そこで私は自分に語っている声(の主)を見ようとして(後を)
振り返った。振り返った時(そこに)七つの金の燭台と、"
"660113","黙示録 1:13","その燭台の真中に(ダニエルが見たと同じ)人の子のような者が
(いて、王が祭司のように、)足までとどく上衣を着、胸のところに金の帯を締めている
のを私は見た。"
"660114","黙示録 1:14","その頭と髪の毛とは白い羊毛のように、雪のように白く、その目
は焔のよう(に輝き)、"
"660115","黙示録 1:15","その足はあたかも鎔炉で灼熱された(金色燦然たる)真鍮に似て
居り、その声は大水の(轟く)音のようであった。"
"660116","黙示録 1:16","そして右の手には七つの星を持ち、その口からは鋭い両刃の剣が
突き出で、その顔は真盛りに照る太陽のようであった。"
"660117","黙示録 1:17","私は(この荘厳極まりない)彼(の異象)を見た時、死んだよう
に(なって)その足許に倒れた。すると彼はその右の手を私の上に於て言い給うた──「懼
れるな。私は最初の者、最後の者、"
"660118","黙示録 1:18","また(永遠に)活きる者である。(だからかつて)死んだけれど
も、視よ、(今)私は(再び)永遠より永遠に活きる者である。私は死と陰府の(門の)
鍵を有つ。(私には凡てのものを活かし、また殺す権能がある。)"
"660119","黙示録 1:19","だから、お前が(今私について)見たことと、(これからお前に
示す天と地とに今)あることと、この後に起ころうとしていることとを書け。"
"660120","黙示録 1:20","お前が(今)私の右の手に見た七つの星と、七つの金の燭台との
奥義を示せば──七つの星は七つの教会の使いである。七つの燭台は七つの教会である。」
"
"660201","黙示録 2:1","エペソ教会の御使いに(斯く手紙を)書け、その右手に七つの星
を握る者、(また)七つの金の燭台の真中を歩く者、(すなわち七つの教会と、七つの教会
の御使い達との上に権を有っている人の子)が斯く言うと──"
"660202","黙示録 2:2","私はお前の(善い)業、(すなわち、異端と戦う)お前の労苦と、
(私の名のためのお前の)忍耐とを知っている。また、(お前が教会を擾そうとする)悪
者どもを我慢することが出来ず、且つ、使徒でもないのに(勝手に自分で)自分を使徒と
称えている者どもを験して(化の皮を剥ぎ、)それが(大)虚言者であることを見破った
ことを私は(よく)知っている。"
"660203","黙示録 2:3","お前には忍耐がある。お前は私の名のために(凡てを)我慢し、
そして倦まなかった(──これら凡てのことについて、私はお前を褒める)。"
"660204","黙示録 2:4","しかしながら、お前を責めねばならぬことがある。それは、お前
が(兄弟達に対して有っていた、あの)最初の(純な)愛を棄ててしまったことである。"
"660205","黙示録 2:5","だから、お前は(そもそも)何処から堕ちて来た(のである)か
を(よく)考えよ。そして悔い改めて、(あの)最初の(日のような善い)業をせよ。も
しそうでなくして、悔い改めないならば、私は(直に)お前の所に行って、お前の燭台を
その場所から(取り去って他に)移すであろう。"
"660206","黙示録 2:6","しかし(また、)お前がニコライ派の(者どものあの忌まわしい)
業を憎むこと、そのことはお前が有っている善い所である。私もそれを憎む。"
"660207","黙示録 2:7","耳を有っている者は、御霊が(全)教会に言い給うことの何であ
るかを聴け。勝利者には、神の楽園にある生命の樹からその実を食うことを許すであろう。
"
"660208","黙示録 2:8","また、スミルナ教会の御使いに(斯く手紙を)書け、最初の者、
最後の者、(一度)死んで(今)また活きた者(である人の子)が斯く言うと──"
"660209","黙示録 2:9","私はお前(が私の名のために受けた、また受けつつある数々)の
患難と、(またお前の)貧しさとを知っている──しかし(貧しいのはただ外見だけであ
って、神の前では)お前は(一番)富んでいる(のである。)──また、(自分で)自分を
ユダヤ人であると称え(て誇り)ながら、(その実、決して真の)ユダヤ人でなく、むし
ろサタンの会堂に属する者達からの罵詈を(お前が受けていることを、)私は知っている。
(お前が今日までよくこれに耐えて来たことを私は褒める。)"
"660210","黙示録 2:10","お前はまだ苦しむであろうが、(決して)それを恐れるな。視よ、
悪魔はお前達の中から(幾人かを)牢屋に投げ込もうとしている。それはお前達が試練を
受けるためである。お前達は十日の間患難を受けるであろう。(しかしただ少しの間の我
慢である。)お前は死ぬるまで私に忠実であれ。そうすればお前に生命の冠を与えるであ
ろう。"
"660211","黙示録 2:11","耳を有っている者は、御霊が(全)教会に言い給うことの何であ
るかを聴け。勝利者は決して第二の死、(永遠の死)に害なわれないであろう。"
"660212","黙示録 2:12","またペルガモ教会の御使いに(斯く手紙を)書け、(人の子、そ
の口に)鋭い両刃の剣を有っている者が斯く言うと──"
"660213","黙示録 2:13","私はお前がどんな処に住んでいるかを知っている。其処にはサタ
ンの玉座がある(ため、お前の信仰を言い表わすことがどんなに難しいかを私はよく知っ
ている。)しかもお前は私の名を(堅く)守って、私の忠実な証人(であったあの)アン
デパスが、お前達の間(で、すなわち)サタンの住んでいる処で殺された時にも、(なお)
私(へ)の信仰を捨てなかった。(このことを私は褒める。)"
"660214","黙示録 2:14","しかしながら、少しくお前を責めねばならぬことがある。それは
お前の処にバラアムの教えを奉じている者があることである。彼は(お前も知っているよ
うに、)バラクに教えてイスラエルの子ら(を誘い、そ)の前に躓物を置き、(彼らをして)
偶像の供物を食わせ、淫行を行わしめたのである。"
"660215","黙示録 2:15","斯くお前(の中)にもまた、同じくニコライ派の教えを奉じてい
る者がある。"
"660216","黙示録 2:16","だから(早く)悔い改めよ。もしそうでないならば、私は直にお
前の所に行って、私の口の剣を以て彼らと戦うであろう。"
"660217","黙示録 2:17","耳を有っている者は、御霊が(全)教会に言い給うことの何であ
るかを聴け。勝利者には隠されたマナを与えるであろう。また白い石を与えるであろう。
その石の上には、(それを)貰った者でなければ誰も(その意味を)知らない新しい名が
書かれてある。"
"660218","黙示録 2:18","また、テアテラ教会の御使いに(斯く手紙を)書け、神の子、【そ
の】目は焔のよう、その足は真鍮に似ている者が斯く言うと──"
"660219","黙示録 2:19","私はお前の(善い)業、(すなわち、)お前の愛と信仰と働きと忍
耐と、そしてお前の後の業は先のものよりも大きく(立派で)あることとを知っている。
(私はこれを褒める。)"
"660220","黙示録 2:20","しかしながら、お前を責めねばならぬことがある。それは、お前
が(あの妖婦──(勝手に自分で)自分を女預言者と称して、私の(善い)僕達を教え惑
わし、淫行を行わしめ、偶像の供物を食わせる(あの)女エザベルを(黙って)放って置
くことである。"
"660221","黙示録 2:21","私は(度々彼女を、戒め、)彼女に悔い改めの時を与えたけれど
も、彼女は(私の言に従って)その淫行から悔い改めようとしない。"
"660222","黙示録 2:22","(だから)視よ、私は彼女を(その快楽の床から疫病の)床の中
に投げ入れる。そして彼女と姦淫を犯している者も、もし彼女(から惑わされた淫行)の
(忌まわしい)行為から悔い改めないならば、大きな患難に投げ入れる(であろう)。"
"660223","黙示録 2:23","そして、彼女の子供らを(も)疫病をもってうち殺すであろう。
斯くして全教会は、私が(人の最も隠れた所である)腎臓をも心臓をも尋ね究め(て、彼
らを罰す)る者であることを知る(に至る)であろう。そして(また、)私はお前達の業
に従って一人一人に報ゆるであろう。"
"660224","黙示録 2:24","しかし(この)他のテアテラの人達──この(エザベルの)教え
を受けず、いわゆる「サタンの深い所」を知らなかったお前達に私は言う──私は(何も
新しい)他の重荷をお前達に負わせ(ようとは思わ)ない。"
"660225","黙示録 2:25","ただお前達は、私が(再び)来る(時)まで、(いま)有ってい
るものを(確り)握って居れ。"
"660226","黙示録 2:26","勝利を得て最後まで私(に対する信仰)の業を保つ者には、諸国
の民の支配権を与え、"
"660227","黙示録 2:27","彼は(聖書にあるように、)鉄の杖を以て彼らを牧し、(彼に手向
かう者を)土の器のように打ち砕くであろう。"
"660228","黙示録 2:28","そして私が私の父から(それを)戴いたように、彼にもまた暁の
明星を与えるであろう。(彼は斯くして新しい救いの光に接することが出来るであろう。)"
"660229","黙示録 2:29","耳を有っている者は、御霊が(全)教会に言い給うことの何であ
るかを聴け。"
"660301","黙示録 3:1","また、サルデス教会の御使いに(手紙を)書け、神の七つの霊と、
七つの星とを持つ者がこう言うと──私はお前の業を知っている。活きているという(え
らい)評判はあるが、お前は死んでいる。"
"660302","黙示録 3:2","(早く)目を覚まして、死にそうになっていた(少しばかりの生
き)残りのものを堅め(て生命を取り止め)よ。(人の前ではともかく、)私の神の前では
お前の業が完全でないことを私は見たのである。"
"660303","黙示録 3:3","だから、お前は(前に一体)何を(私から)受けたか、また(何
を)聴いたか(、よくそれ)を思い出してみよ。そして、(その時受けたこと、聴いたこ
とをしっかり)守って、(今直ぐに)悔い改めよ。それで、もし目を覚まさなければ、私
は泥棒のようにやって来る。そして何時私がお前の所に来るかを、お前は決して知らない
であろう。"
"660304","黙示録 3:4","しかし、サルデスにも(穢れた生活によって)その着物を汚さな
かった者が少数はある。彼らは(来るべき王国で)白い着物を来て私と一緒に歩くであろ
う。彼らはそうすることを許されるに相応しい。(彼らは潔く生きている)からである。"
"660305","黙示録 3:5","(しかし)勝利者は(誰でも皆、)このように白い着物を着せられ
るであろう。そして私はその名を決して生命の書から消さず、また、私の父の前とその御
使い達の前でその名を告白するであろう。"
"660306","黙示録 3:6","耳を有っている者は、御霊が(全)教会に何と言い給うかを聴け。
"
"660307","黙示録 3:7","また、ヒラデルヒヤ教会の御使いに(手紙を)書け、聖なる者、
真実なる者、ダビデの(家の)鍵を有ち、開けば閉ずる者なく、閉ずれば開く者なき者が
こう言うと──"
"660308","黙示録 3:8","私はお前の(善い)業を知っている。(だから)視よ、私は(お前
を王国に入れるために、)お前の前に(広く)開いた門を置いてやった。誰もそれを閉ず
ることは出来ない。(何故なら、)お前は(この世にほんの)少しの勢力しか有たないのに、
(よく)私の言を守って、(どんな場合にも決して)私の名を否まなかったからである。"
"660309","黙示録 3:9","(だから)視よ、私はサタンの会堂(の或る者、)すなわち(自分
で)自分をユダヤ人であると称えながら、(その実決して真の)ユダヤ人でなく、かえっ
て虚言をつく者の或る者に、こうさせる──視よ、私は彼らをしてお前の足下に来て(お
前を)拝ませる。そして、(その時)彼らは(はじめて、)私がお前を愛していたことを知
るであろう。"         
"660310","黙示録 3:10","お前は私の忍耐(に傚って忍耐し、これについて私)の言を(よ
く)守っ(てくれ)たから、私もまた、地上に住む者を試煉るため全世界に臨もうとして
いる試煉の時に、お前を守るであろう。"                   "660311","
黙示録 3:11","私は直に来る。(だから今)有っているものを(確り)握って、誰にもお前
の(光栄の)冠を取られないようにせよ。"
"660312","黙示録 3:12","勝利者はこれを私の神の宮における柱にしよう。そして最早決し
て外に(離れ)出ることがないであろう。また私はその上に、私の神の名と、天から、私
の神から降って来る新しいエルサレム、(すなわち)私の神の都の名と、私の新しい名と
を書くであろう。"
"660313","黙示録 3:13","耳を有っている者は、御霊が(全)教会に何と言い給うかを聴け。
"
"660314","黙示録 3:14","また、ラオデキヤ教会の御使いに(手紙を)書け、アーメンであ
る者、忠実な、真実な証人、神の創造の本源である者がこう言うと──"
"660315","黙示録 3:15","私はお前の業を知っている。お前は冷たくもなければ熱くもない。
(いっそ)冷たいか熱ければよいのに!"
"660316","黙示録 3:16","私はお前がこんなに生暖くて、熱くも冷たくもないから、お前を
口から吐き出そうとしている。"
"660317","黙示録 3:17","お前は、「自分は金持ちである。金持ちになった。何も足りない
ものは無い」と言うて(いる。なるほどお前には金がある。しかし)自分(の精神)が(ど
んなに)惨めな、かわいそうな、貧乏な、盲目な、裸な者である(かという)ことを知ら
ない(。"
"660318","黙示録 3:18","だ)から私はお前に勧める──(一つ)私から火で煉った金を買
って(本当の)金持ちになり、白い着物を買って、着て、お前の裸体の恥じが露されない
ようにし、目に塗る眼薬を買って、見えるようになれ。"
"660319","黙示録 3:19","(何も私のこの烈しい言に驚くことはない。)私は愛する者を罰
し、また躾る。だから熱心になって、(早く)悔い改めよ。"
"660320","黙示録 3:20","視よ、私は(お前の家の)戸の前に立って叩いている(ではない
か)。もし私の声を聞いて戸を開ける者があれば、私はそこに入って彼と一緒に、彼はま
た私と一緒に食事をするであろう。"
"660321","黙示録 3:21","勝利者には私と一緒に私の座に坐ることを許すであろう。丁度私
が勝って、私の父と一緒に彼の玉座に坐ったように!"
"660322","黙示録 3:22","耳を有っている者は、御霊が(全)教会に何と言い給うかを聴け。
"
"660401","黙示録 4:1","この(異象の)後で、私は(また一つ異象を)見た。そして視よ、
天に(一つの)開いた門があった。すると、(前に)ラッパのように(大きな声で)私に
語るのが聞こえた(あの)最初の声が、(私に)言うた、「ここに上れ、この後起こらねば
ならぬ(ように決まっている)ことをお前に示そう。」"
"660402","黙示録 4:2","(すると)直に私は御霊に感じた。そして視よ、天に玉座があっ
た。そして玉座の上に坐し給う者があって、"
"660403","黙示録 4:3","その坐し給う者は、外観が碧玉及び赤瑪瑙に似ていた。そして(そ
の)玉座の周囲には、外観が緑玉に似ている虹があった。"
"660404","黙示録 4:4","また玉座の周囲に二十四の座があり、その座の上には、(祭司のよ
うに)白い着物を着、その頭に(は王のように)金の冠を被っている二十四人の長老が坐
っていた。"                             
"660405","黙示録 4:5","そして玉座からは、電光と、(鳴り轟く雷の)声と、雷霆とが(絶
えず)出ている。そして神の七つの霊である七つの炬火が、(その)玉座の前に燃えてい
る。"                     
"660406","黙示録 4:6","また玉座の前には(透徹った)水晶に似た、玻璃の海のようなも
のがある。そして玉座の真中と玉座の周囲には、前にも後にも一杯に眼がある四つの活者
がいる。"                           
"660407","黙示録 4:7","第一の活物は獅子に似て居り、第二の活物は犢に似て居り、第三
の活物は人間のような顔を有ち、第四の活物は(空を)翔っている鷲に似ている。"
"660408","黙示録 4:8","そして四つの活物にはそれぞれ六つずつの翼があり、(その翼に
は)周囲にも内側にも一杯に眼がある。そして昼も夜も絶え間なく(讃美の歌をうとうて)
言う、聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、主なる神、全能者、(昔)在り給いし者、(今)
在り給う者、(後に)来たり給うべき者!"
"660409","黙示録 4:9","そして(この四つの)活物が、玉座の上に坐し永遠より永遠に活
き給う者(を斯く讃美しつつ彼)に栄光と栄誉と感謝とを捧ぐる時、"
"660410","黙示録 4:10","二十四人の長老は(その座を立ち、)王座の上に坐し給う者の前
に平伏して、永遠より永遠に活き給う者を拝し、彼らの冠を玉座の前に投げ出して言う"
"660411","黙示録 4:11","われらの主なる神よ、貴神は(凡ての創造られたものから)栄光
と栄誉と権能とを受け、(また凡ての創造られたものを支配し)給うに相応しい。万物を
創造り給うたのは貴神であり、万物は貴神の御意によって存在し、また創造られた(ので
ある)からである。"
"660501","黙示録 5:1","そして私は玉座に坐し給う者の右手に(一つの)巻き物(がある
の)を見た。それは内側にも外側にも(一杯に)字が書いてあり、七つの封印を以て(固
く)封ぜられてあった。"
"660502","黙示録 5:2","私はまた強い天使が大声で、「誰が(この)巻き物を開いて、その
封印を解くに相応しいか」と触れているのを見た。"
"660503","黙示録 5:3","しかし、天にも地にも地の下にも、誰一人(として)その巻き物
を開いて、それ(に書いてあること)を見ることの出来る者が無かった。"
"660504","黙示録 5:4","私はさめざめと泣いた。(広いこの宇宙に、)その巻き物を開いて、
それを見るに相応しい者が一人も無かったのである。"
"660505","黙示録 5:5","すると(かの)長老の一人が私に言う、「泣くな。視よ、ユダ族の
獅子、ダビデの根(である者)が(既に)勝った(から)、彼がその巻き物と七つの封印
とを開く(ことが出来る。)」"
"660506","黙示録 5:6","(私は面を上げた。)すると玉座及び(これを取り囲む)四つの活
物と、(二十四人の)長老との真中に、(犠牲として)屠られたような、(頚に疵のある)
仔羊が立っているのを私は見た。それには七つの角と七つの眼とがあった──この眼は全
地に遣わされた神の七つの霊である。──"
"660507","黙示録 5:7","(やがて)彼は行って、玉座に坐し給う物の右手から(その巻き
物を)受け取った。"
"660508","黙示録 5:8","彼がその巻き物を受け取った時、四つの活物と二十四人の長老と
は、各々竪琴と香の一杯入っている金の鉢とを(手に)持って──この香は聖徒の祈りで
ある──仔羊の前に平伏し、"
"660509","黙示録 5:9","新しい(讃美の)歌をうとうて言う──貴方は巻き物を受け取り、
その封印を開くに相応いたもう。貴方は屠られ給うて、その血(の値)によって凡ての種
族と国語と民と国民と(の価)から人を神のために買い、"
"660510","黙示録 5:10","これをわれらの神のために王国(の民となし、)また祭司となし
給うたから。彼らは地上に王となるであろう。"
"660511","黙示録 5:11","また私は見た。そして、玉座と活物と長老との周囲に、多くの天
使の声を聞いた。その数は千々万々であって、"
"660512","黙示録 5:12","大声で(仔羊を讃美して)言うた──屠られ給うた仔羊こそ、権
能と富と知恵と権力と栄誉と栄光と讃美とを受くるに相応いたもう。"
"660513","黙示録 5:13","そして、天と地と地の下と海の上に[ある]凡ての造られた物と、
その中にある凡てのものとが(これに応えてこう)言うのを私は聞いた──願わくは、玉
座に坐し給う者と仔羊とに、讃美と栄誉と栄光と統治とが、永遠より永遠にあらんことを!
"
"660514","黙示録 5:14","「アーメン」と四つの活物が言うた。そして長老が平伏して拝し
た。"
"660601","黙示録 6:1","そして仔羊が七つの封印の(最初の)一つを開いた時、見ると、
私は(玉座の傍にいる)四つの活物の一つが雷のような(大きな)声で「来い」と言うの
を聞いた。"
"660602","黙示録 6:2","そして見ると、視よ、白い馬が顕れて、それに乗っている者は弓
を持ち、冠が彼に与えられた。そして彼は勝ちつつまた勝たんとして出て行った。"
"660603","黙示録 6:3","また彼が第二の封印を開いた時、私は第二の活物が「来い」と言
うのを聞いた。"
"660604","黙示録 6:4","すると赤い他の馬が出て来た。そしてそれに乗っている者に、地
(上)から平和を奪い取ること、また(戦争と内乱とにて)互いに屠り合わせることを許
された。そして大きな剣が彼に与えられた。"
"660605","黙示録 6:5","また彼が第三の封印を開いた時、私は第三の活物が「来い」と言
うのを聞いた。そして見ると、視よ、黒い馬が顕れて、それに乗っている者は手に秤を持
っていた。"
"660606","黙示録 6:6","そして私は、四つの活物の真中で声のようなものが(こう)言う
のを聞いた、「小麦は一ケニックスで一デナリ、大麦は三ケニックスで一デナリ、油と葡
萄酒を害してはならぬ。」"
"660607","黙示録 6:7","また彼が第四の封印を開いた時、私は第四の活物の「来い」と言
う声を聞いた。"
"660608","黙示録 6:8","そして見ると、視よ、青ざめた馬が顕れて、それに乗っている者
はその名を死という。そして陰府がこれに従っていた。彼らは地の四分の一に住む人々を、
(あるいは)剣を以て、(あるいは)飢饉を以て、(あるいは)疫病を以て、(あるいは)
また地の(野)獣によって殺す権威を与えられた。"
"660609","黙示録 6:9","また彼が第五の封印を開いた時、私は祭壇の下に、神の言のため、
またその立てた証のために(かつて)殺された(殉教)者達の(多くの)霊を見た。"
"660610","黙示録 6:10","彼らは大声で叫んで言うた、「聖なる、真実なる主よ、何時まで
審かず(に待ち給うのであるか。何時まで)地上に住む(不信)者どもに、(罪無くして
流した)私達の血を復讐し給わないのであるか。(主よ、何時まで?)」"
"660611","黙示録 6:11","すると各自に白い上衣が与えられ、自分達と同じく殺されねばな
らぬ僕仲間と兄弟達と(が殺されて、神の定め給うたそ)の数が満つるまで、なお暫くの
間休息んで(静かに待って)いるように彼らに言い聞かされた。"
"660612","黙示録 6:12","また彼が第六の封印を開いた時、見ると、大きな地震が起こった。
太陽は毛の荒布の(喪服の)ように黒くなり、(満)月はすっかり血のようになり、"
"660613","黙示録 6:13","天の星は(丁度)無花果の樹が大風に揺られてその夏生りの無花
果を落とすように地に落ちた。"
"660614","黙示録 6:14","また天は巻き物が巻かれるように消え去り、山と島とは悉くその
場所から動かされ(て見えなくなっ)た。"
"660615","黙示録 6:15","そして(これを見て)地(上)の王、貴人、将軍、富豪、権力者、
また凡ての奴隷、自由人は(みな恐れて)洞穴や山の岩の間に身を隠した。"
"660616","黙示録 6:16","そして山や岩に(叫んで)言う、「我々の上に倒れ(かかっ)て、
玉座に坐し給う者の御顔から、(烈しい)仔羊の御怒りから我々を隠してくれ。"
"660617","黙示録 6:17","その御怒りの大なる日が来たのだ。誰が立つ(てこの審判に堪え
る)ことが出来よう!」"
"660701","黙示録 7:1","この後で四人の御使いが地の四隅に立って、地の四方の風を引き
留め、風が地の上に、また海の上に、また一切の樹々の上に吹かないようにしているのを
私は見た。"
"660702","黙示録 7:2","また私はもう一人(他)の御使いが、活ける神の玉璽を(手に)
持って太陽の出る方から上(って来)るのを見た。彼は地と海(と樹々)とを害うことを
許された四人の御使いに大声で叫んで"
"660703","黙示録 7:3","言うた、「私達が神の(玉璽でその)僕達の額に印をつけ(終わ)
るまでは、地をも海をも樹々をも害うな!」"
"660704","黙示録 7:4","すると(間もなく)私は印をつけられた者の数を聞いた。(曰く)
──イスラエルのあらゆる種族の子達の中から印をつけられた者が(総計)十四万四千。"
"660705","黙示録 7:5","(まずユダ族から始めるならば──)ユダ族から一万二千印をつ
けられ、ルベン族から一万二千、ガド族から一万二千、"
"660706","黙示録 7:6","アセル族から一万二千、ネフタリム族から一万二千、マナセ族か
ら一万二千、"
"660707","黙示録 7:7","シメオン族から一万二千、レビ族から一万二千、イッサカル族か
ら一万二千、"
"660708","黙示録 7:8","ザブロン族から一万二千、ヨセフ族から一万二千、ベニヤミン族
から一万二千印をつけられた。"
"660709","黙示録 7:9","この後で(また)私は見た。すると視よ、誰も数えることの出来
ない(ほど)多くの群衆が(あった。彼らは)凡ての国と種族と民と国語との中から集ま
(った者であ)り、白い上衣を纏い、手に棕櫚(の枝)を持って、玉座の前、仔羊の前に
立っていた。"
"660710","黙示録 7:10","そして(讃美して)大声に叫んで言う、救いは玉座に坐し給う我
らの神と仔羊とに!"
"660711","黙示録 7:11","すると凡ての御使い達が玉座と長老達と四つの活物との周囲に立
って、玉座の前に平伏し、神を拝して"
"660712","黙示録 7:12","言うた──アーメン、願わくは讃美と栄光と知恵と感謝と栄誉と
権能とが、永遠より永遠に我らの神にあらんことを、アーメン!"
"660713","黙示録 7:13","すると長老の一人が答えて私に言うた、「白い上衣を纏うたこの
人達は(一体)誰であるか。また何処から来たか(、お前はそれを知っているか。」""660714","
黙示録 7:14","わが主よ、貴方が御存知です」と私は彼に言うた。そこで彼が私に言うた、
「この人達は(既に最後の日の)大なる患難を経て来た者である。彼らは仔羊の(流し給
うた聖い)血でその上衣を洗ってそれを白くした。"
"660715","黙示録 7:15","この故に(今)彼らは神の玉座の前にあって、昼も夜もその聖所
で彼に仕えているのである。そして玉座に坐し給う者は、彼らの上に天幕を張(って彼ら
を護)り給うであろう。"
"660716","黙示録 7:16","彼らは最早飢えず、最早渇かず、太陽も如何な暑さも(最早)彼
らを襲わないであろう。"
"660717","黙示録 7:17","玉座の真中にい給う仔羊が彼らを牧し、彼らを生命の水の泉に導
き、また神は彼らの目から悉く涙を拭い去り給うからである。」"
"660801","黙示録 8:1","かくて仔羊が(最後に)第七の封印を開いた時、およそ半時の間
天が静かであった。(歌は止み、御使い達は固唾を飲んで次に起ころうとすることを待っ
た。)"
"660802","黙示録 8:2","すると七人の御使いが神の前に立っているのを私は見た。そして
彼らに七つのラッパが与えられた。"
"660803","黙示録 8:3","するともう一人(他)の御使いが来て、(手に)金の香炉を持ち、
香壇の前に立った。すると沢山の香が彼に与えられた。それは凡ての聖徒達の祈りのため
(、これに力を添えるため)に、玉座の前の金の香壇に供えるのであった。"
"660804","黙示録 8:4","香(は焚かれた。そ)の煙が聖徒達の祈りのために御使いの手か
ら神の前に立ち上がった。"
"660805","黙示録 8:5","(遂に祈りは聴かれた)──御使いが(再びその)香炉を取り、
これに香壇の火を盛って(天から)地上に投げつけた。すると(たちまち恐ろしい)雷と
轟と電光と(大)地震とが(地上に)起こった。"
"660806","黙示録 8:6","すると七つのラッパを持った七人の御使いが、(それを)吹く準備
をした。"
"660807","黙示録 8:7","第一の御使いがラッパを吹いた。すると血の混じった火が起こっ
て、地上に降った。そして地の三分の一が焼かれ、樹の三分の一が焼かれ、(その三分の
一の地にあった)青草が悉く焼かれ(てしまっ)た。"
"660808","黙示録 8:8","第二の御使いがラッパを吹いた。すると火に燃えている大きな山
のようなものが海の中に放り込まれた。そして海の三分の一が血になり、"
"660809","黙示録 8:9","生命を有つ海中の被造物の三分の一が死に、舟の三分の一が破壊
された。"
"660810","黙示録 8:10","第三の御使いがラッパを吹いた。すると炬火のように燃えている
大きな星が天から落ちた。そして河の三分の一と水の源(の三分の一)との上に落ちた。"                  
"660811","黙示録 8:11","その星の名を苦艾という。そして水の三分の一は(そのため)苦
艾(のよう)に(苦く)なり、多くの人は水が苦くなったので(飲むことが出来ずに)死
んだ。"
"660812","黙示録 8:12","第四の御使いがラッパを吹いた。すると太陽の三分の一と月の三
分の一と星の三分の一とが撃たれて、(各々)その(光の)三分の一が暗くなり、昼もそ
の三分の一は(太陽が)照らず、夜も同様に(三分の一は暗く)なった。"
"660813","黙示録 8:13","すると(その時)私は見た、そして一羽の(大)鷲が中空を飛び
ながら大声で(こう)言うのを聞いた、「禍なる哉、禍なる哉、禍なる哉、地に住む者、
三人の御使いが吹こうとしている残るラッパの声の故に!」"
"660901","黙示録 9:1","(やがて)第五の御使いがラッパを吹いた。すると私は(今し)
天から地上に落ちた(一つの)星を見た。それに奈落の坑の鍵が与えられた。"
"660902","黙示録 9:2","そしてそれが奈落の坑(の戸)を開けると、大きな炉の煙のよう
な煙が(もうもうと)坑から立ち上って、太陽も空気も(その)坑の煙で暗くなった。" 
"660903","黙示録 9:3","そして、煙の中から蝗(の大軍)が地上に出て来た。それに地の
蝎が有っている力のような、(人間を苦しめる)力が与えられた。"
"660904","黙示録 9:4","そして地の草も、あらゆる緑のものも、あらゆる樹も害せず、た
だ額に神の印の無い人間(だけ)を害するように言われた。"
"660905","黙示録 9:5","且つそれを殺すのではなく、(ただ)五か月の間苦しめること(だ
け)が許された。彼らの苦痛は蝎が人を刺した時の苦痛のようである。"
"660906","黙示録 9:6","そしてそれらの日において、人間は(苦痛のあまり)死を求める
けれども、決してそれを見出さないであろう。死のうと切に望むであろうけれども、死は
彼らから逃げる。"
"660907","黙示録 9:7"," 蝎の外観は戦争の用意をした(軍)馬に似て居り、その顔には金
に似た(輝きを有つ)冠のようなものがあった。またその顔は人間の顔のようであった。"
"660908","黙示録 9:8","女の髪の毛のような髪の毛があり、その歯は獅子の歯のようであ
った。"
"660909","黙示録 9:9","また鉄の胸鎧のような胸鎧を著け、その羽音は戦車と多くの馬と
が戦争に駈け行く音のようであった。"
"660910","黙示録 9:10","そして蝎に似た尾と刺があり、その尾(の刺)に五か月の間人間
を害する力がある。"
"660911","黙示録 9:11","彼の上に王がある。奈落の使いであって、その名をヘブライ語で
は破壊者(といい)、ギリシヤ語では破壊者という。"
"660912","黙示録 9:12","(斯くして)第一の禍は過ぎた。(しかし)視よ、この後なお二
つの禍が来る!"
"660913","黙示録 9:13","第六の御使いがラッパを吹いた。すると私は神の前の金の香壇の
四つの角から一つの声が出て、"
"660914","黙示録 9:14","ラッパを持っている第六の御使いに(こう)言うのを聞いた、「大
ユーフラテス河の辺に縛られている四人の御使いを解き放て!」と。"
"660915","黙示録 9:15","そしてその時、その日、その月、その年のために(長い間)準備
されていた四人の御使いは、(今やその時期満ちて)人間の三分の一を殺すために解き放
たれた。"
"660916","黙示録 9:16","そしてその(御使い達に従う)騎兵(の大)軍の数は二億(ばか
り)であった──(見渡すことは出来なかったが、)私はその数を聞いた。"
"660917","黙示録 9:17","そして、私が幻影で見た馬とそれに乗っている者とはこうであっ
た──彼らは火色と紫色と硫黄色の胸鎧を著けていた。馬は頭は獅子の頭のようであり、、
その口からは(胸鎧の色に応じて)火と煙と硫黄とが出ている。"
"660918","黙示録 9:18","この三つの災厄で、(すなわち)彼らの口から出る火と煙と硫黄
とで、人間の三分の一が殺された。"
"660919","黙示録 9:19","というのは、(この)馬の力はその口とその尾にあるからである。
すなわち、その尾は蛇に似て居り、(尾の端に蛇の)頭があって、それで(噛んで人を)
害するのである。"
"660920","黙示録 9:20","しかしこれらの災厄(にも拘らず、これ)で殺されなかった残り
の(三分の二の)人々は(ますます頑固になった。彼らは)その手の行為を悔い改めず、
悪鬼や、見ることも聞くことも歩くことも出来ない金や銀や銅や石や木の偶像を拝するこ
とを廃めず、"

"660921","黙示録 9:21","またその殺人をもその呪術をもその淫行をもその窃盗をも悔い改
め(ようとし)なかった。(より大なる災厄は来なければならぬ。"
"661001","黙示録 10:1","また私はもう一人(他)の強い天使が天から降りて来るのを見た
──(私は何時の間にか地上に立っていた──彼は雲を(身に)纏い、虹を(冠として)
頭上に戴いていた。またその顔は(さながら)太陽のよう、その足は火の柱のようで、"
"661002","黙示録 10:2","手には開いた小さな巻き物を持っていた。そして(全世界に跨が
って立ち、)右足を海の上に、左足を地の上に置き、"
"661003","黙示録 10:3","あたかも獅子が吼えるような大きな声で叫んだ。そして彼が叫ん
だ時、七つの雷がその声を出した。"  
"661004","黙示録 10:4","(斯く)七つの雷が語った時、私は(それを)書こうとした。す
ると天から声が(あって、)「七つの雷が語ったことを封ぜよ。それを書くな」と言うのを
私は聞いた。"
"661005","黙示録 10:5","すると海と地の上に立っているのを私が見た天使が、天に向かっ
てその右手を挙げ、"
"661006","黙示録 10:6","永遠より永遠に活き給う者、天とその中にあるもの、地とその中
にあるもの、海とその中にあるものとを創造り給うた者にかけ誓っ(て言う)た、「(時が
迫った、)最早時はない。"
"661007","黙示録 10:7","第七の御使いが吹こうとしているラッパの声の(響くその)日、
彼がその僕たる預言者達ちに宣べ伝えた通りに神の奥義は成就するであろう。」"
"661008","黙示録 10:8","すると(前に)私が天から(出るのを)聞いた声が、再び私に語
って言うのを聞いた、「行って、海と地の上に立っている天使の手にある開いた巻き物を
取れ。」"
"661009","黙示録 10:9","そこで私は天使の所に行って、その小さな巻き物を私に(渡して)
くれるように言うた。すると彼が私に言う、「(さあ、)これを取って食ってしまえ。お前
の腹は苦くなるが、しかし口には蜜のように甘いであろう。」"
"661010","黙示録 10:10","私は小さい巻き物を天使の手から受け取った。そしてそれを食
ってしまった。果たして(それは)口には蜜のように甘くあったが、それを食った時、私
の腹は苦くなった。"
"661011","黙示録 10:11","すると(その天使と七つの雷が)私に言う、「お前はもう一度多
くの民と国と国語と王達とについて預言せねばならぬ!」"
"661101","黙示録 11:1","そして(命令により)杖のような(一本の)間棹が私(の手)に
渡されて、(天使がこう)言う(のを私は聞いた、「起って(エルサレムにある)神の聖所
と(燔)祭(の)壇と其処で礼拝をしている者達とを測れ。"
"661102","黙示録 11:2","ただ聖所の外の庭(すなわち異教人の庭)を除け、それを測るな。
それは異教人(の荒らす)に任されたのであるから。(彼らをしてエルサレムを懲らさし
める。)彼らは四十二か月の間(この)聖なる都を蹂躙るであろう。"
"661103","黙示録 11:3","そして我は我が二人の証人(モーセとエリヤと)に、(預言する)
権を与える。彼らは荒布を着て千二百六十日の間(悔い改めの)預言をするであろう──"
"661104","黙示録 11:4","彼ら(二人)は(聖書に誌されているように、全)地の主の前に
立つ二本の橄欖の木と、二つの燭台である。──"
"661105","黙示録 11:5","もし彼らを害しようと思う者があれば、彼らの口から火が出てそ
の敵を焼き尽くす。然り、もし彼らを害しようと思う者があれば、その人はこのようにし
て殺されvければならない。"
"661106","黙示録 11:6","彼らはその預言する日の間雨を降らせぬ(ようにする)ため、天
を閉ずる権力を有っている。また彼らは水を変えて血となし、また思うままに(何時でも)
幾度でも、あらゆる災厄を以て地を撃つ権力を有っている。"
"661107","黙示録 11:7","しかし(四十二か月が過ぎ)彼らがその証明を終ると、奈落(の
底)から(一匹の)獣が上って来て、彼らと戦闘をなし、彼らに勝ってこれを殺すであろ
う。"
"661108","黙示録 11:8","そしてその屍体は大な都(エルサレム)の大通りに置かれ(人目
に曝され)る。この都は霊的にソドムまたエジプトと呼ばれる。其処で彼らの主(イエス)
もまた十字架につけられ給うた。"
"661109","黙示録 11:9","そして(あらゆる)民と種族と国語と国と(の人々)は三日半の
間その屍体を見、その屍体を墓に葬ることを許さない。"
"661110","黙示録 11:10","そして、地上に住む者は彼ら(が殺されたこと)について喜び
楽しみ、(嬉しさのあまり)互いに贈り物をするであろう。それはこの二人の預言者が(生
前)地上に住む者を(散々に)苦しめ(悩まし)たからである。」"
"661111","黙示録 11:11","しかし三日半の後、生命の息が神から(出て)彼らの中に入っ
た。すると彼らは(生き返ってやおら)足で立ち上がった。大なる恐怖が彼らを見ていた
者を襲った。"
"661112","黙示録 11:12","彼ら(二人の証人)は、天から大きな声が(あって、)「此処に
昇って来い」と言うのを聞いた。そして(人々の目の前で)雲に乗って天に昇った。然り、
彼らの敵も(また)それを見た。"
"661113","黙示録 11:13","(丁度)その時大地震があって、都の十分の一が倒れ、七千人
の者達がこの地震で殺された。(生き)残った人々は(これを見て非常に)懼れ、(悔い改
めて)天の神に栄光を帰した。"
"661114","黙示録 11:14","(かくして)第二の禍は過ぎた。(しかし、この悔い改めはほん
の一時であった。だから)視よ、第三の禍が直に来る(であろう)!"
"661115","黙示録 11:15","(やがて)第七の御使いがラッパを吹いた。すると(沢山の)
大きな声が天に起こってこう言うた──(今や)この世の王国は我らの主(なる神)とそ
のキリストの有となった。彼は永遠より永遠に王となり給うであろう。"
"661116","黙示録 11:16","すると神の前でその座に坐っていた二十四人の長老が平伏し、
神を拝して"
"661117","黙示録 11:17","言うた──主なる全能の神、(今)在り給う者、(昔)在り給い
し者、貴神が(再び)その大なる権能を取り(自ら)王となり給うたことを感謝する。"
"661118","黙示録 11:18","諸国の民は怒っ(て貴神に反抗し)た。しかし(今や)貴神の
御怒りが来た。死人が審判されて、貴神の僕達すなわち預言者と聖徒に、また貴神の御名
を懼れる小さい大きい者達に報酬を与え、地を滅ぼす者を滅ぼし給う時が来た!"
"661119","黙示録 11:19","すると天にある神(の至)聖所が開いて、(至)聖所の中にある
その契約の櫃が見えた。そして、(地には恐ろしい)電光と轟きと雷と地震と大きな雹と
があった。"
"661201","黙示録 12:1","また大きな徴が天に顕れた──太陽を着た(一人の)女が、足の
下には月を足台とし、頭には十二の星の冠を戴いていた。"
"661202","黙示録 12:2","そして懐妊していて、子を産もうとする痛みと苦しみのために(大
声に)叫んでいる。"
"661203","黙示録 12:3","するともう一つ(他)の徴が天に顕れた。そして視よ、大きな赤
い竜が七つの頭と十の角を有ち、その頭には七つの冠があった。"
"661204","黙示録 12:4","またその尾は天の星の三分の一を引き摺って、それを地に(投げ)
落とした。竜は子を産もうとしている女の前に立ち、子を産んだならば(直に)その子を
食い尽くそうとして(待ち構えて)いた。"
"661205","黙示録 12:5","彼女は(遂に子を)──鉄の杖を以て凡ての国民を牧すべき男の
子を産んだ。するとその子は(竜が手出しをする前に、)神の御許に、その御座の許に挙
げられた。"
"661206","黙示録 12:6","またその女は(竜を)逃げて荒野に行った。──其処には千二百
六十日の間彼女を其処で養うために、神の備え給うた場所がある。"
"661207","黙示録 12:7","すると天に戦闘が起こって、(天使の首なる)ミカエルとその使
い達が竜と戦った。そして竜もその使い達も(一所にこれに対して)戦ったけれども、"
"661208","黙示録 12:8","勝つことが出来なかった。そして最早天には彼らの(いる)場所
が無くなった。"
"661209","黙示録 12:9","かくて(この)大きな竜は(天から)落とされた──(昔エバを
惑わしたあの)旧い蛇、悪魔またサタンと呼ばれ、全世界を惑わす者は、地に(叩き)落
とされた。その使い達もまた彼と共に落とされた。"
"661210","黙示録 12:10","すると大きな声が天で(こう)言うのを私は聞いた──今や我
らの神の救いと権能と王国と、そのキリストの権力とは来た。われらの兄弟達を訴うる者、
昼も夜も彼らを神の前に訴うる者が(地に)落とされたからである。"
"661211","黙示録 12:11","(然り、今や)彼ら(兄弟達)は仔羊の血により、また彼らの
(立てた)証明の言によって、彼に勝ったのである。──彼らは死に至るまで(羊のため
に戦い、少しも)自分の生命を愛しなかった。"
"661212","黙示録 12:12","この故に、喜べ、天とその中に住む者達!(しかし)禍なる哉、
地と海!悪魔が時の迫ったことを知り、大なる憤怒をもってお前達の所に下り(て行っ)
たからである。"
"661213","黙示録 12:13","かくて竜は自分が地に落とされたのを見た時、男の子を産んだ
(かの)女を迫害した。"
"661214","黙示録 12:14","すると女に大鷲の両の翼が与えられた。荒野にある(神の予め
備え給うた)彼女の場所に飛んで行って、其処で蛇の顔を避けて一年と二年とまた半年の
間養われるためであった。"
"661215","黙示録 12:15","蛇はその口から(大)河のような水を女の後に吐き出して、彼
女を浚おうとしたけれども、"
"661216","黙示録 12:16","地が女を助け、地がその口を開けて、竜の口から吐き出した河
(の水)を(悉く)飲み干した。"
"661217","黙示録 12:17","そこで竜は女を怒り、彼女の裔の残っている者、すなわち神の
戒律を守り、イエスの証明を有っている者達と戦闘をするために出て行った。"
"661218","黙示録 12:18","彼は海の砂の上に立った。"
"661301","黙示録 13:1","また私は十の角と七つの頭とを有った(一匹の)獣が海から上っ
て来るのを見た。その角には十の冠が被されて居り、またその頭には(神を)涜す名が記
されてあった。"
"661302","黙示録 13:2","私が見たその獣は豹に似ていた。またその足は熊の足のよう、そ
の口は獅子の口のようであった。そして(曩に天から落とされた)竜が、自分の(有って
いる)権能と、自分の王座と、大なる権力とをそれに与えた。"
"661303","黙示録 13:3","またその一つの頭は(剣で)打たれて死んだようであったけれど
も、(不思議にも)その致命の傷が癒されたのを私は見た。すると全地の人々は獣の(癒
された)ことを(見て)驚き、"
"661304","黙示録 13:4","竜を拝んだ。彼が獣にその権力を与えた(ためにこんな不思議が
行われたと思うた)からである。そして獣を(も)拝んで言うた、「誰がこの獣のように
偉いか。誰が彼と戦うことが出来るか。」"
"661305","黙示録 13:5","するとその獣に、大言(壮語)し、(神に向かって)涜言をいう
口が与えられ、また四十二か月の間それを実行する権力が与えられた。"
"661306","黙示録 13:6","そこで彼は口を開き、神に向かって涜言をいうた──その御名と、
(天にある)その天幕、(すなわち)天に住む人々とを涜した。"
"661307","黙示録 13:7","また彼は聖徒達と戦争をしてこれに勝つことを許され、且つ凡て
の種族と民と国語と国とを支配する権が与えられた。"
"661308","黙示録 13:8","かくて凡て地に住む者、宇宙開闢の時からその名を屠られた仔羊
の生命の書に記されていなかった者は、彼を拝むであろう。"
"661309","黙示録 13:9","(聞く)耳あらば(私の言を)聴け──"
"661310","黙示録 13:10","牢屋に行かねばならぬならば(素直に)牢屋に行け。剣で他人
を殺すならば、自分が剣で殺されねばならぬであろう。ここに聖徒の忍耐と信仰がある!"
"661311","黙示録 13:11","また私はもう一つ(他)の獣が地から上って来るのを見た。そ
れには仔羊に似た二つの角があって、竜のように語った。"
"661312","黙示録 13:12","そして第一の獣の(有つ)凡ての権力を彼(に代わってそ)の
前に行い、地とそこに住む者とをして、致命の傷を癒された(かの)第一の獣を拝ませる。
"
"661313","黙示録 13:13","彼は(驚くべき)大きな徴をする──天から火を(呼び、)地に、
人々の(目の)前に降らせる(ようなことをすらする)。"
"661314","黙示録 13:14","また(第一の)獣の前で行うことを許された(種々の)徴によ
って、地に住む者を惑わし、剣の傷を受けて(死んだようになり、再び)生き(返っ)た
(かの)獣(を崇めるために、そ)の像を作るように地に住む者に言う。"
"661315","黙示録 13:15","且つ彼はその獣の(生命の)息を吹き入れて獣の像に口を利か
せ、また獣の像を拝まない者をば誰でも殺すことを許された。"
"661316","黙示録 13:16","そして小さい者も大きい者も、金持ちも貧乏人も、自由人も奴
隷も、悉くその右手かあるいは額に印をつけさせ、"
"661317","黙示録 13:17","【そして】その獣の印かあるいはその(獣の)名の数をつけて
いる者でなければ売買が出来ないようにする。"
"661318","黙示録 13:18","ここに知恵が(蔵されて)ある。理知ある者は(この)獣の数
をかぞえよ。それは人間の数である。(人の名である。)そして(その人の名を数うれば、)
その数は六百六十六!"
"661401","黙示録 14:1","また私は(一つの異象を)見た。すると視よ、仔羊がシオンの山
(の頂)に立ってい給うた。そして、額に仔羊の名とその父(なる神)の名とを書かれて
いる十四万四千人(の者)が彼と一緒にいた。(四十二か月の獣の時代は過ぎ、今や仔羊
の支配が始まったのである。)"
"661402","黙示録 14:2","(たちまち)私は大水の轟きのような、また大雷の轟きのような
(大きな)声を天から聞いた。そして私が聞いたその声は(あたかも)竪琴を弾く竪琴弾
きの声のようであった。"
"661403","黙示録 14:3","彼らは玉座の前と四つの活物と(二十四人の)長老の前とで新し
い歌をうたう。そして(仔羊の血を以て)地(上の人々の中)から買われた(神を信ずる)
十四万四千人(の者)の外、誰もこの歌を聞くことは出来なかった。"
"661404","黙示録 14:4","彼らは(その身を)女に汚されなかった人達である。(皆)童貞
であるからである。彼らは(地上にあった時、)仔羊の行く所には何処にでも随いて行く
(のを常とした)人達である。彼らは人々の中から買われて、神と仔羊とのために初穂(の
献げ物)となった(人達である)。"
"661405","黙示録 14:5","その口には虚偽がない。彼らは瑕なき者である。"
"661406","黙示録 14:6","また私はもう一人(他)の天使が、地に住む者、(すなわち)あ
らゆる国民と種族と国語と民とに宣べ伝うべき永遠の福音を携えて中空を飛ぶのを見た。"
"661407","黙示録 14:7","彼は大声に言うた、「神を畏れ、彼に栄光を帰せよ。(今や)その
審判の時が来たのである。天と地と海と水の源とを造り給うた者を拝め。」"
"661408","黙示録 14:8","するともう一人(他の)、第二の天使が(これに)続いて言うた、
「倒れた、倒れた、大なるバビロンが!その淫行の憤怒の葡萄酒をあらゆる国民に飲ませ
た者!」"
"661409","黙示録 14:9","するともう一人(他の)、第三の天使が彼らに続いて大声に言う
た、「もし獣とその像とを拝み、額かあるいは手に(その獣の名の)印を受くる者があれ
ば、"
"661410","黙示録 14:10","その人もまた神の怒りの酒杯に注がれた雑なき神の憤怒の葡萄
酒を飲み、且つ聖なる天使の前と仔羊の前とにおいて、(永遠に)火と硫黄で苦しめられ
るであろう。"
"661411","黙示録 14:11","彼らの苦痛の煙は永遠より永遠に立ち上がって、獣とその像と
を拝む者、また、誰でもその名の印を受くる者は(これに苦しめられ、彼らは)昼も夜も
休息を得ることが無い。」"
"661412","黙示録 14:12","ここに聖徒達、(すなわち)神の戒律とイエス(へ)の信仰を守
る者の忍耐がある。"
"661413","黙示録 14:13","また私は天から声が(こう)言うのを聞いた、「書け、『今から
後主にあって死ぬる死人は幸福である。』」御霊も言い給う、「然り、彼らはその労苦を休
息む(ことが出来る)であろう。その(為した)業が彼らに随いて行くのであるから!」
と。"
"661414","黙示録 14:14","また私は(一つの異象を)見た。すると視よ、真白な雲があっ
て、雲の上に人の子のような者が坐し、頭には金の冠を戴き、手には利き鎌を持ち給うた。
"
"661415","黙示録 14:15","するともう一人(他の、第四)の天使が(天の)聖所から出て
来て、雲の上に坐し給う者に大声で叫んだ、「汝の鎌を入れて刈り取れ。刈り取るべき時
が来た、他の穀物は(既に)熟したのだから。」"
"661416","黙示録 14:16","そこで雲の上に坐し給う者がその鎌を地上に投げ給うた。する
と地(の穀物)は(たちまち)刈り取られた。"
"661417","黙示録 14:17","またもう一人(他の、第五)の天使が天にある(神の)聖所か
ら出て来た。彼もまた(その手に)利き鎌を持っていた。"
"661418","黙示録 14:18","すると火の支配権を有つもう一人(他の、第六)の天使が祭壇
から出て来て、利き鎌を持つ天使に大声で叫んで言うた、「汝の利き鎌を入れて、地の葡
萄樹の房を刈り集めよ。葡萄は(もうすっかり)熟し切ったのだから。」"
"661419","黙示録 14:19","そこで天使はその鎌を地に投げ入れて地の葡萄樹を刈り集め、
(それを)神の憤怒の大きな酒槽に投げ込んだ。"
"661420","黙示録 14:20","酒槽は町の外で踏まれた。そして血が酒槽から(流れ)出て、(深
さ)馬の轡に達し、(広さ)千六百町歩に及んだ。"
"661501","黙示録 15:1","また私はもう一つ(他)の大きな、驚くべき徴を天に見た──最
後の災厄を持つ七人の天使。(最後というのは)この災厄によって神の(烈しい)憤怒は
成就される(からである)。"
"661502","黙示録 15:2","また私は火の混じった(真赤な)玻璃の海のようなものを(天に)
見た。(また)獣とその像とその名の数字とに勝った者が玻璃の海の辺に立ち、神の竪琴
を持っている(のを見た)。"
"661503","黙示録 15:3","彼らは神の僕モーセの歌と仔羊の歌をうたって言う──主なる神
よ、全能者よ、御業は大なるかな、驚くべきかな!諸々の国の王よ、なんじの道は義しき
かな、真実なるかな!"
"661504","黙示録 15:4","主よ、誰が汝を畏れず、御名を崇めないであろう。(ただ)汝の
み聖にいまし給う。万国(の民)は来たって汝の前に跪くであろう。汝の(義しき)審判
が(既に)顕れたから!"
"661505","黙示録 15:5","この後また私は見た。天にある証の天幕の聖所が開かれ、"
"661506","黙示録 15:6","七つの災厄を持つ七人の天使が聖所(の中)から出て来た。(彼
らは)輝いた潔い麻の衣を纏い、胸には金の帯を締めていた。"
"661507","黙示録 15:7","すると四つの活物の一つが、永遠より永遠に活き給う神の憤怒の
盛られた七つの金の鉢を(この)七人の天使に渡した。"
"661508","黙示録 15:8","(たちまち)聖所は神の栄光とその権能からの煙で一杯になった。
そして七人の天使の七つの災厄が終わるまでは、誰も聖所に入ることが出来なかった。"
"661601","黙示録 16:1","すると私は大きな声が聖所から(出て)七人の天使に(こう)言
うのを聞いた、「行って、神の憤怒の(盛られた)七つの鉢を地に注げ!」"
"661602","黙示録 16:2","第一の天使が行ってその鉢を地に注いだ。すると悪い痛い腫物が、
獣の印を有つ者とその像を拝む人々(の身)に生きた。"
"661603","黙示録 16:3","第二の天使がその鉢を海に注いだ。するとそれが死人(の体)か
ら出たような血になり、海にいる生物は悉く死んでしまった。"
"661604","黙示録 16:4","第三の天使がその鉢を河と水の源に注いだ。するとそれが血にな
った。"
"661605","黙示録 16:5","そして私は水の天使が(こう)言うのを聞いた、「(今)在り給う
者、(昔)在り給いし者、聖なる者よ、かく審き給うた汝は義しい。"
"661606","黙示録 16:6","彼らは聖徒、預言者(を迫害してそ)の血を流し、(その報復と
して今)汝は彼らに血を飲ましめ給うたのであるから。(主よ、)それは当然である!」"
"661607","黙示録 16:7","すると私は祭壇が(これに応えて)言うのを聞いた、「然り、主
なる神よ、全能者よ、汝の審判は真実にして義しい!」"
"661608","黙示録 16:8","第四の天使がその鉢を太陽の上に注いだ。そしてそれは火で人を
焼くことを許された。"
"661609","黙示録 16:9","そこで人々は(その)烈しい熱で焼かれた。しかし彼らは(却つ
て)これらの災厄を支配する権を有ち給う神の名を涜した。そして食い改めて彼に栄光を
帰することをしなかった。"
"661610","黙示録 16:10","第五の天使がその鉢を獣の王座の上に注いだ。するとその王国
は真暗になり、人々は疼痛のために舌を噛んだ。"
"661611","黙示録 16:11","そしてその疼痛と腫物のために天の神を涜し、自分の(悪い)
業を悔い改めなかった。"
"661612","黙示録 16:12","第六の天使がその鉢を大ユーフラテス河の上に注いだ。すると
その水が(皆)涸れてしまった。それは太陽の出る方から来る王達に道を備えるためであ
った。"
"661613","黙示録 16:13","また私は(サタンである)竜の口からと、(反キリストである)
獣の口からと、(その手先である)偽預言者の口から、蛙のような(格好をした)三つの
穢れた霊が出て来るのを見た。"
"661614","黙示録 16:14","これら(の蛙)は(不思議な)徴を行う悪鬼の霊である。彼ら
は全能者なる神の大なる日の戦闘のために、全世界の王達を集めようとして出て行く。─
─"
"661615","黙示録 16:15","(主言い給う、)視よ、我は盗人のように来る。幸福なる哉、(絶
えず)目を覚まして自分の着物を守っている者!彼は(その時)裸で歩かず、またその恥
所を見られない(で済む)からである。──"
"661616","黙示録 16:16","彼ら(三つの霊)はヘブライ語でハルマゲドンと呼ばるる処に
王達を集めた。"
"661617","黙示録 16:17","(最後に)第七の天使がその鉢を空中に注いだ。すると大きな
声が(天の)聖所から、(神の)玉座から出て言うた──「(事は)成った」と。"
"661618","黙示録 16:18","すると(たちまち)電光と轟きと雷とがあり、また大地震が起
こった。人間が地上に出来て以来かつて無い程のもの──そんな大きな地震であった。"
"661619","黙示録 16:19","大なる都は三つに分かたれ、諸国の町々も倒れた。大なるバビ
ロンは(遂にその不義を)神の前に思い出され、神の怒りの憤怒酒(を飲むべく、そ)の
酒杯が与えられた。"
"661620","黙示録 16:20","(地震のために)島は悉く逃げ去り、山は見えなくなった。"
"661621","黙示録 16:21","また百斤ほどの大きな雹が天から人の上に降って来る。その雹
の災厄が非常に大きいので、人々はその災厄の故に(また)神を涜した。"
"661701","黙示録 17:1","すると(神の憤怒の盛られた)七つの鉢を持つ七人の天使の一人
が来て、私に語って言うた、「さあ(此処に来い)、多くの水の上に坐っている大淫婦の審
判(の異象)を(今から)お前に示そう。"
"661702","黙示録 17:2","地の王達は(皆)彼女と淫行をなし、地に住む者は彼女の淫行の
葡萄酒に酔っぱらった。」"
"661703","黙示録 17:3","そして彼は私を霊にて荒野に連れて行った。私は(其処で一人の)
女が、(神を)涜す名にて(全身を)蔽われた、七つの頭と十の角のある緋色の獣に乗っ
ているのを見た。"
"661704","黙示録 17:4","その女は紫と緋の衣を着、金と宝石と真珠とにて(身を)飾り、
手に嫌悪むべきものと彼女の淫行の穢れとの一杯入った金の酒杯を持っていた。"
"661705","黙示録 17:5","そしてその額には(こういう)一つの名、すなわち奥義が書きつ
けてあった、「大バビロン、淫婦らと地の嫌悪むべきものとの母!」"
"661706","黙示録 17:6","また私はその女が聖徒の(流した)血とイエスの証人達の血とに
酔っぱらっているのを見た。彼女を見た時私は大なる驚きに打たれた。"
"661707","黙示録 17:7","すると天使が私に言うた、「何故驚くのか。私がこの女と、それ
を背負っている七つの頭と十の角のある獣との奥義をお前に話してやろう。──"
"661708","黙示録 17:8","お前が見た獣は以前にはいたが今はいない。しかし(直にまた)
奈落(の底)から上って来るであろう。そして(時期が来ると再び永遠の)滅亡に(落ち)
行くのである。そして地に住む者で、宇宙開闢の時からその名を生命の書に記されていな
い者は、その獣が以前にはいたが今はいず、再び来るのを見て驚くであろう。"
"661709","黙示録 17:9","「知恵ある理知がここに要る!七つの頭(というの)はこの女の
坐っている七つの山(のこと)であり、(同時に)また七人の王(のこと)である。"
"661710","黙示録 17:10","(その中)五人は(既に)倒れ、一人は今(現に)いる。他の
(もう)一人はまだ来ていない。来れば(ただ)少しの間(だけ王位に)留まるはずであ
る。"
"661711","黙示録 17:11","また以前にいて今いない獣、それが第八(番目)であり、しか
も(前の)七つ(の頭)から(出たの)である。そして(遂に)滅亡に(落ち)行く。"
"661712","黙示録 17:12","またお前が見た十の角(というの)は十人の王(のこと)であ
る。彼らはまだ王権を受けていないけれども、獣と共に一時王のような権力を受くる(で
あろう)。"
"661713","黙示録 17:13","彼らは一つの思いをもって(獣を助け、)自分達の能力と権力と
を獣に与える。"
"661714","黙示録 17:14","彼らは仔羊と戦い、仔羊が彼らに勝ち給うであろう。(彼こそ)
主の主、王の王にいまし給うからである。また召されて彼と共にある者、選ばれた者、忠
実な者が共に戦い、共に勝つであろう。」"
"661715","黙示録 17:15","すると天使が私に言う、「お前が見た(あの)淫婦の坐っている
(多くの)水(というの)は、(諸々の)民と群衆と、国と国語である。"
"661716","黙示録 17:16","またお前が見た十の角と、(淫婦を背負っている)獣──彼らが
(今度は)淫婦を憎み、彼女を荒れ果てさせ、裸にするであろう。またその肉を喰い、彼
女を火で焼くであろう。"
"661717","黙示録 17:17","というのは、神が彼らの心を動かしてその御意を行わせ、彼ら
の思いを一つにして、神の御言が成就するまでは彼らの王権を獣に与えさせ給うたからで
ある。"
"661718","黙示録 17:18","そしてお前が見たあの女こそ、地の王達の上に王権を有つ大な
る都(バビロン)である。」"
"661801","黙示録 18:1","この(異象の)後私はもう一人(他)の、大なる力を有つ天使が
天から下りて来るのを見た。地はその栄光によって輝いた。"
"661802","黙示録 18:2","彼は強い声で叫んで言うた、「倒れた、倒れた、大バビロンが! 
そして悪鬼の住家、あらゆる穢れた霊の逃げ場、またあらゆる穢れた憎むべき鳥の逃げ場
となった。"
"661803","黙示録 18:3","何故なら、万国の民は彼女の淫行の憤怒の葡萄酒を飲み、地の王
達は(皆)彼女と淫行をなし、地の商人達は彼女の豪勢な奢侈によって富んだからである。
"                          
"661804","黙示録 18:4","また私はもう一つ(他)の声が天から(こう)言うのを聞いた、
「私の民よ、彼女(の所)から出て来い。その罪に干与らず、またその災厄の巻き添えを
喰わないために!"
"661805","黙示録 18:5","彼女の罪は天に達し、(今や)神はその悪事を思い出し給うたの
である。"
"661806","黙示録 18:6","彼女が(自分で他人に)為たように彼女にもせよ。その行為に応
じて(報復を)二倍にせよ。彼女が(他人に)注いだ酒杯に、倍にして彼女に注げ。""661807","
黙示録 18:7","彼女が自分を誇り且つ奢っていただけの苦痛と悲歎とを彼女に与えよ。彼
女は心の中で『私は女王として(王座に)坐っている。私は寡婦ではない。決して悲嘆に
遭わないであろう』と言うからである。"
"661808","黙示録 18:8","だから(わずか)一日の中に(様々な)彼女の災厄、死と悲嘆と
飢饉とが来、また火で焼かれるであろう。彼女を審き給うた主なる神は強くいまし給うか
らでる。"
"661809","黙示録 18:9","そして彼女と淫行をなし、(共に)奢っていた地の王達は、彼女
の焼かれる煙を見た時、彼女のために泣いて胸を打ち、"       
"661810","黙示録 18:10","(且つ)彼女の呵責の恐ろしさのため遠くに立って言うであろ
う、『禍なる哉、禍なる哉、大なる都、堅固なる都バビロン! 一時の間にお前の刑罰は
来たではないか!』"
"661811","黙示録 18:11","また地の商人達は彼女のために泣き悲しむ。最早誰もその商品
を買う者がないからである──"
"661812","黙示録 18:12","すなわち金、銀、宝石、真珠(の商品も)、細布、紫色、絹、緋
色の商品(も)、あらゆる(種類の)香木、あらゆる象牙の器(も)、究めて高価な木、青
銅、鉄、大理石の器(も)、"
"661813","黙示録 18:13","肉桂、香料、香、香油、乳香、葡萄酒、油、麦粉、穀物(も)、
家畜、羊、馬、馬車、奴隷、人の霊魂(も)、凡て最早買うことが出来ない。"
"661814","黙示録 18:14","またお前の霊魂の欲しがる果物はお前から(逃げ)去った。あ
らゆる(お前の)華やかなもの、きらびやかなものもお前から消え失せた。それは最早決
して(再び)見られないであろう。"
"661815","黙示録 18:15","これらの(物を商う)商人、(すなわち)彼女によって富んだ者
達は、彼女の呵責の恐ろしさのため遠くに立ち、泣き悲しみつつ"
"661816","黙示録 18:16","言うであろう、『禍なる哉、禍なる哉、大なる都、細布と紫と緋
の衣を着、金と宝石と真珠とにて(身を)飾っている者、"
"661817","黙示録 18:17","こんな(大きな)富が一時の間に荒れ果て(てしまっ)たでは
ないか!』また凡ての船長、沿海を航海する凡ての人達、水夫達、海で働く人達も(悉く)
遠くに立ち、"
"661818","黙示録 18:18","彼女の焼かれる煙を見て叫んで言うた、『(世界の)どの都が(か
つて)この大なる都のようであったか!(しかしそれがあのように焼かれた!)』"
"661819","黙示録 18:19","そして頭に塵を被り、泣き悲しみつつ叫んで言うた、『禍なる哉、
禍なる哉、大なる都、海に船を有つ者は皆其処で彼女の(夥しい)珍宝によって富んだの
に、(今)その都が一時の間に荒れ果て(てしまっ)たではないか!』」"
"661820","黙示録 18:20","天よ(喜べ、)聖徒、使徒、預言者達よ、彼女について喜べ、お
前達の(流した血の)ために神が彼女に罰を加え給うたのだ!"
"661821","黙示録 18:21","すると一人の強い天使が大きな碾臼のような石を持ち上げ、海
に投げ込んで言うた、「大なる都バビロンは(丁度)このように烈しい力で投げ倒され、
最早決して(再び)見られないであろう。"
"661822","黙示録 18:22","また竪琴を弾く者、歌うたう者、笛を吹く者、ラッパを吹く者
達の声は最早決してお前の中にて聞かれず、凡ての細工をする凡ての細工人も最早決して
お前の中にて見られず、また碾臼の音も最早決してお前の中にて聞かれないであろう。"
"661823","黙示録 18:23","また燈火の光は最早決してお前の中にて(照り)輝かず、新郎
新婦の(喜ばしい)声も最早決してお前の中にて聞かれないであろう。何故なら、お前の
商人は地の権力者となり(て奢り楽しみ)、万国の民はお前の(淫行の)呪術によって誑
かされ、" 
"661824","黙示録 18:24","また預言者、聖徒達の血と、地上で屠られた凡ての(殉教)者
の血が彼女の中にて見られたからである。」"
"661901","黙示録 19:1","この後私は多くの群衆の大声のようなものを天に聞いた、曰く、
ハレルヤ! 救いと栄光と権能とは我らの神のものである。"
"661902","黙示録 19:2","その審判は真実にして義しく、彼は淫行によって地(の人々)を
滅ぼした大淫婦を審き、彼の(忠実な)僕達の(流した)血を彼女の手に復讐し給うたか
らである。"
"661903","黙示録 19:3","再び彼らは(繰り返して)言うた、「ハレルヤ! 彼女の(焼か
るる)煙は永遠より永遠に立ち上る(であろう)。」"
"661904","黙示録 19:4","すると二十四人の長老と四つの活物とが平伏し、玉座に坐し給う
神を拝んで言うた、「アーメン、ハレルヤ!」"
"661905","黙示録 19:5","すると玉座から(一つの)声が出て言うた──(汝ら)凡て神の
僕達、神を懼るる者達、小なる者も大なる者も(皆)我らの神を讃美せよ!"
"661906","黙示録 19:6","また私は多くの群衆の声のような、また大水の轟きのような、ま
た烈しい雷の轟きのようなものを聞いた、曰く、ハレルヤ(今や)主なる我らの神、全能
者が王となり給うた(から)!"
"661907","黙示録 19:7","(さあ、)喜ぼうではないか、小躍りしようではないか。彼に栄
光を帰し奉ろうではないか。仔羊の婚姻の時が来、その(新)妻は(既に)身支度をした
のだから!"
"661908","黙示録 19:8","そして彼女は輝いた細布の衣を与えられて(これを)纏うた。─
─細布は聖徒達の義しい行為である。"
"661909","黙示録 19:9","するとかの天使が私に言う、「書け『幸福なる哉、仔羊の婚宴に
招かれた者!』と。」また私に言う、「これらの(異象における凡ての)言は神の真実の言
である。」"
"661910","黙示録 19:10","私はその足下に平伏して彼を拝もうとした。すると彼は(それ
を遮って)私に言う、「(いけない)するな! 私はお前やイエスの証明を立てているお前
の兄弟達と同輩である。(私を拝んではならぬ。)神を拝め。──イエスの証明とは預言の
霊で(あり、お前も私も共にこれを有っているので)ある(から)!」"
"661911","黙示録 19:11","また私は天が開いているのを見た。すると視よ、白い馬が顕れ
て、それに乗り給う者は「忠実且つ真実なる者」と呼ばれ、義をもって審きまた戦い給う。
"
"661912","黙示録 19:12","その目は焔(のようであり)、頭には多くの冠があり、自分でな
ければ、誰も(その意味を)知らない名が(それに)書いてある。"
"661913","黙示録 19:13","彼は血で染められた(真赤な)衣を纏い、その名は「神の言」
と呼ばれる。"
"661914","黙示録 19:14","そして天の軍勢が真白な潔い細布の衣を着、白い馬に乗って彼
に従っていた。"
"661915","黙示録 19:15","彼の口からは、諸国の民を撃つために鋭い剣が突き出ている。
彼自ら鉄の杖を以て彼らを牧し給うであろう。且つ彼自ら全能者なる神の怒りの憤怒酒の
酒槽を踏み給う。"
"661916","黙示録 19:16","そして彼の衣と股とには「王の王、主の主」と書いた名がある。
"
"661917","黙示録 19:17","また私は一人の天使が太陽の中に立っているのを見た。彼は中
空を飛んでいる凡ての鳥に大声で叫んで言うた、「さあ、神の大宴会に集まって来い。"
"661918","黙示録 19:18","そして(死んだ)王達の肉、将軍の肉、権力者の肉、馬とそれ
に乗る者との肉、また凡ての自由人と奴隷と、小なる者と大なる者との肉を(悉く)食え。」
"
"661919","黙示録 19:19","また私は獣と地の王達とその軍勢とが、(かの白い)馬に乗り給
う者とその軍勢とに対し戦争をするために集まって来るのを見た。"
"661920","黙示録 19:20","すると(たちまち)その獣は捕えられ(た。また)彼の前で(不
思議な)徴を行って、獣の印を帯ぶる者、その像を拝む者達を惑わした偽預言者も(また)
彼と共に捕らえられ、二人とも活きながら硫黄の燃えている火の池に放り込まれ(てしま
っ)た。"
"661921","黙示録 19:21","そして残る者は(かの白い)馬に乗り給う者の口から出ている
剣にて殺された。そして凡ての鳥は彼らの肉によって満腹した。"
"662001","黙示録 20:1","また私は、(一人の)天使が奈落の鍵と大きな鎖とを手に持って
天から下りて来るのを見た。"
"662002","黙示録 20:2","彼は竜、すなわち悪魔またサタンである(かの)古い蛇を掴まえ
て、千年の間それを縛り、"
"662003","黙示録 20:3","奈落(の底)に放り込み、錠をかけてその上に(固く)封印した。
千年が終わるまで(このサタンが)なお諸国の民を惑わすことのないためである。(しか
し)その後彼は(また)暫くの間釈放されねばならなぬ。" 
"662004","黙示録 20:4","また私は数々の座を見た。人々がそれに坐り、その人達に審判の
権が与えられた。またイエスの証明のためと神の言のために馘られた(殉教)者の霊を私
は見た。彼らは獣をもその像をも拝まず、またその額と手とに印を受けなかった(者であ
る。)彼らは生き返って、キリストと共に千年の間王となった。"
"662005","黙示録 20:5","しかし残りの死人達は千年が終わるまで生き返らなかった。これ
が第一の復活である。"
"662006","黙示録 20:6","幸福なる哉、聖なる哉、第一の復活に与(り得)る者! この人
達に対しては第二の死も権威が無く、彼らは神とキリストとの祭司となって、千年の間彼
と共に王となるであろう。"
"662007","黙示録 20:7","千年(の期間)が終わった時、サタンはその牢から釈放され、"
"662008","黙示録 20:8","出でて地の四隅にいる諸国の民──ゴグとマゴグとを惑わし、
(メシヤとの)戦争のため彼らを集めるであろう。その数は海の砂のよう(に沢山であっ
た)。"
"662009","黙示録 20:9","彼らは地の面に上って、聖徒の陣営と(神に)愛された都(エル
サレム)とを取り囲んだ。すると天から火が降って彼らを焼き尽くした。"
"662010","黙示録 20:10","そして彼らを惑わす悪魔は火と硫黄との池に放り込まれた。其
処には獣も偽預言者も(放り込まれて)いた。彼らは昼となく夜となく永遠より永遠に苦
しめらるるであろう。"
"662011","黙示録 20:11","また私は大きな白い玉座とそれに坐し給う者とを見た。地と天
とはその御顔(の前)から逃げ、跡形も無くなっ(てしまっ)た。"
"662012","黙示録 20:12","また私は死人が大なる者も小なる者も(悉く)玉座の前に立っ
ているのを見た。すると(人の業を記した)数多の書が開かれた。また(もう一冊)他の
書が開かれた。それは生命の書である。死人達は前の(数多の)書に書いてあることによ
り、(すなわち)彼らの業に応じて審判された。"
"662013","黙示録 20:13","海はその中にあった死人を出し、死も陰府もその中にあった死
人を出し、各々その業に応じて審判された。"
"662014","黙示録 20:14","そして死と陰府とは火の池に放り込まれた。これが第二の死、
(最後の)火の池の死である。"
"662015","黙示録 20:15","生命の書に(その名を)書かれていない者は(悉くこの)火の
池に放り込まれた。"
"662101","黙示録 21:1","また私は新しい天と新しい地とを見た。初めの天と初めの地とは
消え去ったのである。最早海も無い。"
"662102","黙示録 21:2","また聖なる都新しいエルサレムが、夫のために飾った新婦のよう
に身支度をして、天から、神(の御許)から降って来るのを私は見た。"
"662103","黙示録 21:3","そして私は玉座から大きな声が(出てこう)言うのを聞いた、「視
よ、人と共に神の幕屋がある! 神が彼らと共に住み、彼らは神の民となり、神自ら彼ら
と共にいまして、"
"662104","黙示録 21:4","彼らの目から悉く涙を拭い取り給うであろう。最早死もなく、悲
嘆も叫喚も疼痛も最早無いであろう。初めの(天と地にあった)ものが(すっかり)消え
去ったからである。」"
"662105","黙示録 21:5","すると玉座に坐し給う者が言い給うた、「視よ、われ凡てを新し
くする」と。また言い給う、「書け、この言は信ずべくまた真実であるから。」"
"662106","黙示録 21:6","そして私に言い給うた、「(事は)成った。我はアルパまたオメガ、
初また終である。渇く者には無代で生命の水の泉から我は飲ませるであろう。"
"662107","黙示録 21:7","勝利者はこの幸福を相続し、我は彼の神となり、彼はわが子とな
るであろう。"
"662108","黙示録 21:8","しかし臆病者、不信の者、嫌悪むべき者、(また)殺人者、淫行
の者、魔術を行う者、(また)偶像礼拝者、凡ての虚偽者──彼らの運命は、火と硫黄の
燃えている池に投げ込まれることである。これは第二の死、(すなわち最後の死)である。」
"
"662109","黙示録 21:9","すると最後の七つの災厄が盛られた七つの鉢を持つ七人の天使の
一人が来て、私に語って言うた、「さあ(此処に来い。)仔羊の妻たる新婦をお前に示そう。」
"
"662110","黙示録 21:10","そして霊にて私を大きな高い山の上に連れて行き、聖なる都エ
ルサレムが神の栄光をもって天から、神(の御許)から降って来るのを私に示した。"
"662111","黙示録 21:11","その光輝は究めて高価な宝石に似て居り、水晶の如く透明な碧
玉のようである。"
"662112","黙示録 21:12","(其処には)大きな高い城壁があり、十二の門があって、門に
は十二人の天使が居り、イスラエルの子らの十二族の名が書きつけてある。"
"662113","黙示録 21:13","(すなわち)東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西
に三つの門(がある)。"
"662114","黙示録 21:14","また都の城壁には十二の土台石があり、その上に仔羊の十二人
の使徒の十二の名が(書いて)ある。"
"662115","黙示録 21:15","私に語る者は都とその門と城壁とを測るために金の間棹の尺度
を持っていた。"
"662116","黙示録 21:16","都は真四角で、その長さは幅と同じである。彼は間棹で都を一
万二千町と測った。長さと幅と高さとは(皆)同じでる。"
"662117","黙示録 21:17","またその城壁を人間の尺度、すなわち、(この)天使の尺度で百
四十四キュビットと測った。"
"662118","黙示録 21:18","城壁の建築は碧玉、都は潔い玻璃に似た純金である。"
"662119","黙示録 21:19","都の城壁の土台石はあらゆる宝石で飾られている──第一の土
台石は碧玉、第二は青玉、第三は玉髄、第四は緑玉、"
"662120","黙示録 21:20","第五は赤縞瑪瑙、第六は赤瑪瑙、第七は貴橄欖石、第八は緑柱
石、第九は黄玉石、第十は緑玉髄、第十一は風信子石、第十二は紫水晶。"
"662121","黙示録 21:21","また十二の門は十二の真珠で、門の一つ一つはそれぞれ一つの
真珠であった。また都の大通りは透き徹る玻璃のような純金であった。"
"662122","黙示録 21:22","都の中には宮を見なかった。全能者たる主なる神と仔羊とがそ
の宮であるからである。"
"662123","黙示録 21:23","また都はそれを照らすのに太陽をも月をも必要としない。神の
栄光がそれを照らし、仔羊がその燈火であるからである。"
"662124","黙示録 21:24","諸国の民はその光の中を歩むであろう。また地の王達は彼らの
(有つ凡ての)光栄をここに持って来る。"
"662125","黙示録 21:25","その門は一日中決して閉ざされないであろう、其処には夜が無
いのである。"
"662126","黙示録 21:26","諸国の民はその光栄と栄誉とをここに持って来るであろう。"
"662127","黙示録 21:27","しかし凡ての穢れたもの、嫌悪むべきことと虚偽とをする者は、
決してここに入れない。ただ仔羊の生命の書に(その名を)書かれている者だけがここに
入るであろう。"
"662201","黙示録 22:1","天使はまた神と仔羊の玉座から(流れ)出ている水晶のように輝
いた生命の水の河を私に示した。"
"662202","黙示録 22:2","都の大通りの真中と河の此方彼方に生命の樹があって、(一年
に)十二度実を結ぶ、すなわち月毎に実が生るのである。そしてその樹の葉は諸国の民(の
凡ての病と傷と)を医す。"              
"662203","黙示録 22:3","最早凡ての呪詛が無いであろう。そして神と仔羊の玉座が都の中
にあって、その僕達は(其処で)彼に仕え、"
"662204","黙示録 22:4","(おおけなくも目のあたり)御顔を拝し、その御名が彼らの額に
(書いて)あるであろう。"
"662205","黙示録 22:5","また(昼夜の別が消え失せ)最早夜が無いであろう。(其処では)
燈火の光も太陽の光も必要がない。主なる神が彼らを照らし給うから。そして彼らは永遠
より永遠に王となるであろう。"
"662206","黙示録 22:6","彼が私に言うた、「(凡て)これらの言は信ずべくまた真実である。
預言者達の霊の主なる神がその使いを遣わして、(必ず)直に起こるべき(これらの)こ
とをその僕達に示し給うたのである。」"
"662207","黙示録 22:7","(イエスが言い給うた、)「そして視よ、私は直に来る。幸福なる
哉、この書の預言の言を守る者!」"
"662208","黙示録 22:8","これらのことを聞きまた見たのはわたしヨハネである。そして(こ
れを)聞きまた見た時、私はこれらのことを示してくれた天使を拝もうと、その足下に平
伏した。"
"662209","黙示録 22:9","すると彼は(遮って)私に言う、「(いけない、)するな! 私は
お前や、お前の兄弟である預言者達や、この書の言を守っている人達の同輩である。(私
を拝むな。)神を拝め。」"
"662210","黙示録 22:10","彼はまた私に言う、「この書の預言の言を封ずるな。(審判の)
時期が近いから。"
"662211","黙示録 22:11","不義をする者はなおも不義をして居れ。穢れた者はなおも穢れ
て居れ。(しかし)義なる者はなおも行って居れ。聖い者はなおも聖くして居れ。」"
"662212","黙示録 22:12","(イエスが言い給う、)「視よ、私は直に来る。行為に応じて各
人に与える私の報酬も私と共に来る!"
"662213","黙示録 22:13","私はアルパまたオメガ、最初また最後、初また終である。"
"662214","黙示録 22:14","幸福なる哉、生命の樹に行き(その実を食い)、また(聖なる)
都の門を入る権を得るために、その上衣を洗う者!"
"662215","黙示録 22:15","(しかし都の)外には(この権を有たぬ穢れた)犬、魔術を行
う者、淫行の者、殺人者、偶像礼拝者、すべて虚偽を愛しまた行う者がいるであろう。"
"662216","黙示録 22:16","私イエスが(諸)教会についてこれらのことをお前達に証明す
るために、私の使いを遣わしたのである。私はダビデの根また裔、輝く暁の明星である。」
"
"662217","黙示録 22:17","すると御霊と新婦とが(答えて)言う、「来たり給え」と。聞く
者も(また)「来たり給え」と言え。渇く者は来い。望む者は無代で生命の水を受けよ。"
"662218","黙示録 22:18","私(ヨハネ)が凡て聞く者にこの書の預言の言を証明する。も
し誰かがこれに(何かを)加えるならば、神はこの書に書いてある災厄を彼に加え給うで
あろう。"
"662219","黙示録 22:19","またもし誰かがこの預言の書の言(から何か)を省くならば、
神はこの書に書いてある生命の樹と聖なる都から彼の(受くべき)分を省き給うであろう。
"
"662220","黙示録 22:20","これらのことを証明する者が言い給う、「然り、私は直に来る。」
アーメン、主イエスよ、来たり給え!"
"662221","黙示録 22:21","(願わくは、)主イエスの恩恵凡ての者と共にあらんことを!"