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地産地消の意味



 地産地消とは、つまるところ、食糧、エネルギー、人材を、都市に供給しないということでありましょう。

 貧しい「地方」とは語義矛盾のはずです。

 もともと地方に存在しているあらゆる「財産」を有効活用すれば、すべてが「富んだ」地方にできる。はずです。

 これまでの全歴史は、地方のエネルギーを利用可能な形で変換できなかったからではないでしょうか。

 その理由は、食糧を収奪されて、人材を吸い取られ、使い捨てにされ、さらに収奪された資源でえられた付加価値も、使用済みの再生資源も還流されなかったのだ。

 都会に付加価値を滞留させられ収益がまるごと奪われてしまった。
 だから「貧し」くさせられた。もともとすべては地方のものではないか。

 量的比較で、薄く広がった地方が、ぶ厚く狭くまとまった都会に圧倒され、負けるのは当然でしょう。

 じゃんけんのパーとチョキの勝負です。でもこれからはパーとグーの勝負になるかもしれません。



2016/08/10 T.Sakurai


自然との契約




 人間は動物です。それ以外のなにものでもなく、それ以外になりえません。

 でも、人間は人間です。動物のようにではなく、人間らしく生きねばならないのでしょう。

 我々は、生きるために、考え、動き、すばらしいものもくだらないものも、後にのこしたい。

 どこにいっても、飲み食べ、排泄し、伴侶と巡り会って子供を残さねばならない。

 そのどれかができねば、消え去るのです。

 自然は常に我々の前にあり、わたしたちを見つめている。あなたは人間なのか、それとも動物なのか。と

 そして、内容の変更できない契約書をしめして、自分の決断を示すように求める。

 サインしなければ、我々は人間ではなくなる。
 それでもいいということは、動物のまま自然の一部として、存在するごくあたりまえのことだ。

 サインすれば、我々は、自然の一部ではなく、不完全な動物の体をもったままでの暫定的ではあるが、自然の対等者、パートナーとしての、役割をはたすことができ、それで人間としての生き方を歩むことができます。
 できるための最初の行為です。

 自然の子供ではなく、不完全ではあるが自然の継承者として、人間は人間らしく生きていけるよう、、、



2015/12/21
T.Sakurai