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ルソー雑感




「自分が生きるということは、自身が幸せになること」 エミールより

 平和・共存・良心にもとづき、
 すべての人が、すべての場所で、
 自由で幸福であらねばならない。




「社会契約における 一般意思とは、「法」であり、社会の最高のもの」 ルソー
「自然権は個人の生存権を保証しなければならない」
(ただし、ルソーは実現している国はひとつもないと、注釈済み)

 T.Sakuraiは
「一般意思は最高ではない。とする。だから悪法は、公然と反対し、改正する手段を常に持たねばならない。同時に、ユニバーサルに適用される法はあってはならないとする。各地域の自治のほうが優先である その判断基準は、個々の理想と良心です。そして地域の歴史と人心を考慮した自治です」




「所有を国家へ 管理を個人に」 ルソー

 T.Sakuraiは反対です。逆に
「所有を個人に 管理を善意(ボランティア)の公益者に」
 することを提案します。(ボランティア・・ガラス貼りで、無償の行為)
 これは、個人財産の土地の管理も、公益的で普遍的に倫理的行為と、個々が自覚します。



2016/06 メモより T.Sakurai



 民主的手続きによる千年のうち



 千年のうちの社会基盤は、


 家単位の必要な土地所有の絶対化(生存権と幸福追求の基盤の絶対確保)

 それによる生存資源・エネルギーの享受と確保・備蓄

 それ以上の富の否定。

 公共地の原則否定。(誰も利用しない意味の公共地はある)

 平和のための共同防御。

 絶対制・独裁制などの命令の拒否。(だれも他者の生命財産を侵せない)

 民主政治・言論の自由・情報の自由の確保。



 などが必要でしょう。どのようにして、個人の(家の)生存に必要な基盤の土地・家屋・設備・財産を確保して所有を正統化するか。

 そのプロセスにはなんからの民主的合意。社会的相互契約が必要です。

 また、絶対政治の介入を許してはなりませんから、やはり民主主義の手続きでシステムをととのえないといけません。
 絶対主義に対抗する組織を作り、不断に機能させて不安定要素が顕在化・脅威化することを未然に防止しなければなりません。また顕在化・侵略者化すれば、効率的に戦って圧倒せねばなりません。

 具体的に言えば、ファシズムと共産主義・全体主義の制圧している地域を、徹底的に監視して、勢力の封じ込めと、それらの消滅へとうながす環境の保持です。

 それでも、民主的「千年のうち」的体制が負ける場合もありましょう。何しろ攻撃的でないのですから。
 そのときはちゃんと屈服して、敵対して憎しみを買ったがゆえのジェノサイドを避けるよう、政治的にうまくたちまわり、決してALL OR NOTHING状態になってはなりません。(ボーア戦争のオランダ人のように絶滅させられてはなりません)なにがあっても勢力を温存しつつ、地味に日陰で、ひっそりと、生き残りましょう
 明白に勇敢であれればそれにこしたことはありませんが、無理なら静かに勇敢でありましょう。

 一時的屈服は一見卑屈にでも受け入れて、「耐え難きを耐え、忍びがたきを忍び。もって太平をひらくを欲す。」(終戦の勅語より)であらねばなりません。しばらくの辛抱です。必ず最後に正義と愛は勝ちます。

 しかし、ときとしてポピュリズムにおちいる民主的投票は、必ずしもこの選択ができません。最後の判断は、あらかじめ投票で選ばれた「高い資質の指導責任者」が最善の判断を下すことによって、のみ可能でしょう。

 投票は手続きです。
 投票などで、絶対的客観的事実はくつがえりません。

 また、有効な選択肢がない場合は、投票は機能しません。
 投票者が激高していても正常に機能しません。
 しかしこれがなければ、あらゆる民意は結集できません。限定的効力しかない、「道具」として、道具の範囲で、使いましょう。万能の「打出の小槌」ではありません。


 私の夢想するところでは・・
 やがて世界の土地は、すべて何らかの形で「家」に分配され、そのうえで、使用してはならない部分を設定することになるべきと思います。

 世界地図があり、どこそこは「だれそれ」の土地であり、それが家に引き継がれ永久制度として、所有と機能が維持されていく。

 管理が悪くて土地の性能が維持できなければ、代行者が管理をかってでて、回復させることになります。

 それは寡婦や障害者や高齢者など一時的に自立できなくなった人々が再び家族を再建して、自らの足で歩きだせるための救いの道となるでしょう。

 広域災害へも、対処が完全になされるためにも、詳細な土地の状況把握と、管理・手当ての迅速な到達は存在し続けねばなりません。

 そんな世界を私は目にする時間はありませんが・・。


2016/07/02 T.Sakurai



古代ギリシャの3つの市民原則


 BC9−8世紀のポリス(都市国家)成立時代。(暗黒時代の次)
 市民と呼ばれる自由民男子は、

 政治的参加の権利

 土地所有権

 兵役の義務


 を有していた。 これが出発点として考えていいでしょう。