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 政府の崩壊
The_collapse_of_the_gavernment



 少々、困った課題なのだが・・ 健全で永続的な政府は作れるであろうか??

 今のところ、歴史上のどの政府も、崩壊しなかった例はありません。
 大帝国をつくっても、世界を征服しても、滅びてしまいました。初期の華々しい成功は、いつしか歴史書の一ページの場所ふさぎになってます。
 浪費・腐敗・ドラ息子たちの堕落、無鉄砲な戦争や、無理・矛盾の諸問題の先送り、ごまかしなどなど・・

 日本も、江戸幕府の崩壊、大日本帝国の崩壊、経済大国の失墜とこれからはじまる断末魔と、100年持たないのがあたりまえである。

 もっと身近にいえば、経済崩壊すればその国家の通貨は無価値となり、あなたとわたしの預金(退職金)も年金も消滅します。もうすぐです。

 でも長年働いた成果が瞬時に失われてもけっして嘆いてはいけません。これはありふれたことなのですから。(200年以上続いた禄を失った武士たちに比べればどうってことありませんもの)

 中央銀行が国債を買うということは銀行預金を着服して使うに等しいことで、いずれ通貨価値はなくなります。

 では、どうすればいいのでしょう。

 自分の身は、自分たち家族は、自分たちの属する地域集団は・・自分のものを使って、作って、自力で生きていくのです。

 どんな政府が生まれても、つぶれても、入れ替わっても。(他国に侵略されて占領されても)

 もちろん民主主義の総意として新政府に参画して、うまくやっていればそれはそれでいいのですが、それは大して長続きしないとも達観しておきましょう。
 官僚がどうせ組織を食い尽くしてどうにもならないようにしてくれます。
 (戦争もしないのに亡国をまねくとは、日本の官僚はたいしたものです)

 必要で防衛できる適度な土地を持ち、ふりそそぐ太陽エネルギーの範囲で生産し生活していきましょう。
 使う道具も住宅も、使える知識はすべて使って自分たちで調達可能な範囲にとどめておくのです。その上で、幸福の追求をして、人間らしく生きていくのです。

 その時代の通貨は必要の範囲でのみきちんと収入の道を複数確保して、資金を少しだけ備蓄し、また貴金属も大規模略奪の対象とならない範囲に保有して隠しておきましょう。
 過度な税金の対象にならないよう、現物資産も、通貨的価値がないものにとどめましょう。

 住宅はあらゆる災害、人災、戦争に対処できるようでなければなりませんし、耐久性(200年くらいはメンテなし)は十分で、しかも安価で、子孫にも自力で修復できるものにしましょう。

 化石燃料が枯渇して、技術文明に後退が始まり、都市が縮小(崩壊)しはじめ、気象変動がおこり、あらゆる汚染が防げなくなるような時代になったとしても、人間らしく生きて生涯をまっとうしましょう。

 たとえ7万年前におこったインドネシアのトバ火山の大噴火で人類が滅亡しかけた事態になったとしても、十分な準備を完了して大多数の人々が、10年単位の変動に生き残っていけるのがわたしの願いです。


2014/11/05 T.Sakurai