電気馬車
だが、車の車体は断熱性が低く、すぐに極寒・酷暑になってしまう。また、シートをいくら倒しても、体を横たえて休ませる空間はごく少ないか、まったくない場合がほとんどであろう。なにかおかしくはないか? 人間は百ワット相当の熱量を常時発生するそうである。であれば、軽自動車の室内が充分に断熱されていれば暖房はほとんどなしですむ。はずだ。 また夜間であれば、網戸があって窓を全開放するなら暑さもしのげる。 ガソリンやバッテリーで冷暖房するのはナンセンスであることはいうまでもない。災害時にまっさきになくなるのはガソリンであるというのは、3・11の痛い経験である。 動力源は非常事態には節約して、自走能力を最後まで維持しなければならないのだ。 2 シートは運転時の快適さを第一とするのではなく、倒せば完全にフラットとなる構造にする。軽自動車でも体を交互に入れ替えて横になれば3人が楽に寝られる空間を作り出せるようにする。 3 さらに極寒だったり、夏の酷暑のときは、車全体をおおうシートを用意しておき、使用する。寒さ対策はこれで三重になるし、窓の部分をはずせばメッシュになるようにすれば、夏の網戸・カヤの代わりになる。 4 寝袋・折りたたみポリ水タンクなどをそなえつける。 5 乳児ミルクが作成できるように保温ホルダーの機能を高めて、湯沸し機能もそなえつけてほしい。(エンジンをかける必要はある) どれも簡単なことだが、これで、居住性は飛躍的に高まり、安全で快適な避難所としての車の存在価値が確立する。
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