水の確保

　生活の基盤として、最大のものは、｢水」でしょう。農産物を作って、自らの食料を作るなら、農業用水がなければ問題外です。

　その他の生産活動、日常生活のすべての局面において水が必要なのも言うまでもありません。
　それも、永続的に、安全で、「おいしい」水でなければなりません。なければ、どうしても確保しなければなりません。

　天水
　一番、量が多く、不安定な水資源です。
　地形や気候により、適度の雨が、適度な間隔でもたらされる地域がありますが、それは｢楽園」と称してもいいでしょう。
　

　井戸
　地下水の利用ですが、量が確保できれば農業用にも使えます。
　しかし、汲み上げれば必ず地下水位は低下します。
　乾燥地帯でも深く掘れば｢化石水」として、太古から時間をかけて浸透した地下水が存在するのが普通ですが、それらは新たに供給されませんので、化石燃料と同じ性格の｢依存してはならない」再生不可能資源です。
　

　河川・湖沼

　人工的確保
　海水の淡水化がもっとも一般的です。また水素燃料電池の副産物の水の利用もリクツでは可能でしょう。乾燥地帯で植物工場を稼動させるなら、この方法しかないでしょう。

ダム

　大規模ダムによる水の利用、発電、治水は、次の時代においては、急速に衰退せざるをえません。
　建設できる用地が限られている上、土砂の堆積は100年もたずに実用レベルを超えてしまうからです。

　堆積したダムの末路は解体か決壊か、さらに大きなダムでとりかこむしかありませんが、どれも多大なエネルギーを必要とするので、現在の老朽化大規模ダムは早めに解体を考えるべきです。(紀元前のイエメンの巨大ダムの末路は興味深い)

　新規建設はよほどの必要性がなければ意味がない。
　そして、どれほどの必要性があっても、やがて役にたたなくなる。

　解体と蓄積した土砂の処理を考えれば、環境という資源の持続不可能な浪費であろう。
　まったくもって膨大な流失しやすい土砂を上流部に溜め込んで子孫に残すとはとんでもないことである。

　もしかすると、原発よりたちが悪いかもしれない。発電目的のダムは論外として、治水も千年を考えるとダムを「あて」にしない方法を模索せねばならない。

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　ダムに変わる手段とは・・？

　カーボンストーム時代以前は、ダムが作れませんでした。
　そして、ダムは作る意味がそもそもないとなれば、どのように「まったく違う治水方法」「河川管理」｢灌漑方法」をとるかは大問題となります。


　条件としては、

・　大雨・台風などの突発的な大出水・土石流に対応できる。

・　つかえるインフラは技術難度の低いもの。

・　耐久力があり、どのような事態になっても住居への被害がおよばないこと。


　などが、あげられると思われます。

　私は土木・治水の専門知識はないので、素人の思い付きを書くしかありませんが、対策として、このようなものはいかがでしょう。



・　山間部については、治水の方法は健全な森林を形成することにとどめる。