


「原作 野上彌生子」となっており、以下の文が掲載されている。
『アルプスの山の娘』上演に寄せて 野上彌生子
瑞西のアンデルセンと呼ばれたヨナス・スピリの作物の中でもこれは代表的なものと云ってよい。
				私がはじめてこの翻訳を世に送つてから、もう長い年月が経つが、物語はたゞ美しいばかりでは
				なく、筋にも劇的な変化があるので、オペレツトとしても屹度おもしろいに相違ない。
				アルプスの山の牧場の花にも似た少女ハイヂの、純真で、可憐な心情や振舞が読者を悦ばせた
				やうに、そのオペレツトは東宝の観客を充分魅了するであらう。