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谷村まち子
1956


後藤楢根(ならね)編著 佐藤ひろ子絵 1956

  本のはじめに 後藤楢根

 心のうつくしいひとは、まわりのひとびとを、みんなしあわせにします。

 アルブスの少女ハイジの、やさしくうつくしい心は、いじっぱりのおじいさんを、すなおなよいおじいさんにしました。

 ベんきょうぎらいで、あばれんぼうの少年ぺーテルは、ハイジのおかげで、べんきょうのできるよい子になりました。

 からだのよわい少女クララは、げんきな子どもになりました。

 ハイジのまわりのひとびとは、みんなしあわせになりました。

 みなしごのハイジ、かわいそうなハイジが、どうして、そんなに、みんなをしあわせにしたのでしょう。みなさんのうつくしい心で、よみとってください。

 子どものための すぐれた読物  すいせん川端康成

 子供のときに、すぐれた文学作品からうけた感動は、一生忘れない。

 偕成社の児童名作全集は、童話をもふくめた世界の名作の中から傑作をえらび、小学生にわかりやすく書きあらためた、子供のための良い読物である。色絵も豊富で、執筆者も画家も信頼のおける人たちである。

  川端康成1899-1972(日本最初のノーベル文学賞受賞者)
  代表作「伊豆の踊子」「雪国」など多数。





吉沢廉三郎・カバー絵



上田健次郎編著 富岡襄絵


中条顕絵



遠藤てるよ絵




さし絵・西村保史郎




原田ミナミ絵



高木清絵




箱付(箱絵 アルプスの真昼・セガンチーニ)