Terrible Guy,  Fritz Reiner

  

  Chicago Symphony Orchestra を恐怖で震え上がらせた偉大な独裁者、 Fritz Reiner と CSO の演奏をお気楽にご紹介。

武骨で筋肉質、剛直なベートーベンの5番と7番
  RCA Victor Living Stereo 09026-68976-2 (c)1998,1993,1959,1958 (P)1998
  Beethoven
   Symphony no.5 (1959), Symphony no.7 (1955)
   Coriolan Overture(1959),Fidelio Overture(1955)
  
  小細工無し、一本筋の通った剛直なベートーベンの5番と7番。どちらも終楽章は突っ走っておりますが、多少のアンサンブルの乱れはあってもちゃんとついていっている弦楽セクションは聴きもの。本当に死に物狂いになって弾いているのが分かる(気がする)演奏。5番の4楽章、ハーセスさんのラッパは正に「勝利のファンファーレ」。45年以上前の録音ですが骨董品にするには勿体ない。「ベートーベンはこう演奏するんじゃ!馬鹿者共!」という頑固親爺の怒声が聞こえてきそうな武骨(というよりそっけない?)で筋肉質かつ都会的なセンスに溢れた名演。(2001.9.21,2005.8.6追記)


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