Special Items


<Table of Contents>

・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団=来日記念発売別添附ソノ・シート
・Great Conductors of the 20th Century - vol.13 Eugene Ormandy
・Joint Concert, 118th Aniversary, Philadelphia Academy of Music 1975
・魅惑の La Valse
  To Commemorate the 125th Anniversary of PENNWALT Corporation, The 75th Anniversary of the Orchestra
  and The 75th birthday of Eugene Ormandy.
・The Ormandy Era(Limited Edition 30LPs)


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オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団=来日記念発売別添附ソノ・シート
  日Columbia/CBS PD-157(C)1967.3 (sono sheet, EP size)
  Side 1
   Message from Mr.Eugene Ormandy
   Interview (Town Hall, Philadelphia 1966.12.28)
  Side 2
   Recording Session(1966.12.15)
       

  Yahoo のオークションで最近入手した貴重な珍品(?)です。当時はこういうのが来日記念盤等のおまけとしてくっついていたのでしょうね。
  さて、1面の最初はマエストロからのメッセージです。短いので全文を記載します。

  Message from Mr. Eugene Ormandy
    Hello people of Japan. My name is Eugene Ormandy. The Philadelphia Orchestra and I are
  looking forward with happy anticipation to a visit of your great county and make music
  for your great audiences.
    I'm happy to tell you that I have just learned that a Nipponese Columbia Record is
  going to release in Feburyary and March, thirty or forty of the Philadelphia Orchestra's
  latest records. I hope you will be acquainting yourselves with our music making and with
  our records even before we arrive in your wonderful country.

このメッセージをマエストロ本人が考えたかレコード会社(日本コロムビア)が考えたかどうかは定かではありませんが、レコード販売に協力的なマエストロの姿が浮かんでくるではありませんか。
  次のトラックはインタビューです。インタビュアーは日本人のような気がします。内容はなかなか興味い事項が散見され、例えば「私は、契約によってヨーロッパの3つのオーケストラを指揮することが許されています。・・・」というのは philadelphia orchestra との契約なのか Columba artists との契約なのかはよく分かりませんが、私はそんな契約があったのかと初めて知りました。その他、日本公演のプログラムを決める過程などを結構事細かに話しており、これは貴重なインタビューだなあと改めて感じた次第です。1面のメッセージとインタビューの録音機材は恐らくポータブルのテープレコーダーと思われます。マイクもハンドマイクを手にもってしゃべっている(インタビューではインタビュアーがマイク1本を持って自分とマエストロの間でマイクを差し出している)ような感じがします。なんにせよ、この録音のマスターテープが残っているとは到底思えないので、貴重な1枚と言えるでしょう。
  2面は、リムスキー=コルサコフのオペラ「ムラーダ」から「貴族たちの行列」の録音風景を収録したものです。Thomas Frost とのやり取りが聞けてこれもなかなか面白いものです。どんな感じかというと、

  maestro(以下、E.O.):えー、Tom、どんな具合だい?
  Thomas Frost(以下、T.F.):結構です。バディに頼みたいんだけど、右のトランペットのマイクを低くしてくれないか?
  E.O.:トランペットの3番って、どの?
  T.F.:ええ、ギル・ジョンソンです、3番の。
  E.O.:ギル・ジョンソン?
  T.F.:マイクロフォンを低くしてくれませんか?
  E.O.:気に入るようにしてくれないか?静かに。それでは、トランペット3本だけ。始めから・・・・

という具合で録音が進んでいきます。
  それにしても、このソノ・シートの他にこのような録音風景を収録した盤は他にあるのでしょうか?あれば是非聞きたいと思いますが・・・(2002.5.16)




Great Conductors of the 20th Century - vol.13 Eugene Ormandy
  EMI Classics(IMG Artists) GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY , 7243 5 75127 2 5 (UK:CZS5751272) 2CDs (P)2002
    J.Brahms:Symphony No.4 (25 October 1967, previously released as Columbia D3M31636) *1
    R.Strauss:Don Juan (12 June 1959 mono) *2
    A.Webern:Im Sommerwind (17 February 1963, previously released as Columbia MS7041) *1
    D.Kabalevsky:Colas Beugnon,Overture(15 November 1965) *2
    S.Rachmaninov:Symphony No.2(18/19 December 1973, previously released as RCA ARL1-1150)
    J.Sibelius:Leminkainen's Return(20 February 1978, previously released as Angel S-37537)
  
  Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra (*1 CD premiere)
  Eugene Ormandy/Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks, premiere release (*2)

  オーマンディ掲示板での ゆらむぼ さんからの情報でこのCDを知ったときは我が目を疑いました。Russian Live も発売が予定されていながら、結局今の時点まで発売されるかどうか分からないという状況が続いていましたし・・・。まさか、殆どCD化を絶望視していた ormandy/philadelphia の 超名演である Brahms の 4番交響曲が Sony Classical 以外から発売されるとは夢にも思いませんでした。早速昨日仕事帰りに名古屋駅のセントラルタワーズの新星堂で \1,480也 で入手してきました。その後、近鉄のタワーレコードにも寄りましたが、もう既に12名の著名な指揮者のアルバムがずらっと並べられていました。タワーではアンチェルのCDを購入して、またまた散財。
  このCD、発売はEMIですが、企画は ゆらむぼさんが仰るとおり、IMG Artists のようです。 The Compilation (P)2002 IMG Artists for EMI Records Ltd. と記載されていますし。まあなんにせよ、Brahms の 4番を CD化してくれたことには感謝感謝!Re-mastering もオリジナルLPと殆ど同等レベルの水準で問題なし。(Columbia の The Fabulous Philadelphia Sound はマルチマイク録音で少々音が荒れ気味なのは仕方のないところ) Webern の曲はさらに良い音の状態で、正直、こんな良い曲を書いていたのかと驚いてしまった。(これまで食わず嫌いで殆ど彼の曲を聴いていなかった)ドイツの敗戦直後にアメリカ兵の誤射により射殺されてしまったとは、全くもって惜しい。
  バイエルン放送交響楽団との2曲、ドン=ファンはモノラル録音だが、「コラ ブルニョン」は明瞭なステレオ録音で楽しめる。バイエルン放送交響楽団は優秀なオケだから、Ormandy の要求に十分応えて演奏しているようだ。しかし、こんな音源をバイエルン放送の倉庫のどこからから引っ張り出してきたのだろうか?
  後の2曲は既にCD化されている演奏なので、改めてここで取り上げないがやはり見事な演奏揃い。それにしても、モノラルのドン=ファンを入れるくらいだったら、Columbia の Daphinis か RCA の La Valse でも入れて欲しかったが・・・。なんにせよ、思わぬ朗報にびっくりしました。(2002.2.26)




Joint Concert, 118th Aniversary, Philadelphia Academy of Music 1975
 Bella Voce BLV107.009 (L)SPA (P)1996 IntermusicSA (C)1996 MovieplaySA , Made in Germany
 ・Philadelphia 1975
   Donizetti:"O mio Fernando" - La Favorita(Verrett) , Verdi:"Quando le sere" - Luisa Miller(Pavarotti)
   Rossini:"Una voce poco fa" - Il Barbire di Siviglia(Verrett) , Donizetti:"Una furtiva lagrima" - L'elisir D'amore(Pavarotti)
   Donizetti:"Oh suora mia.." - La Favorita, Duet Act IV (Verrett,Pavarotti)
 ・New York 1975(Bonus Tracks)
   Donizetti: Duet from La Favorita
  
  Philadelphia 1975(Mono)
    Luciano Pavarotti, Shirley Verrett, Alfredo Kraus
    Eugene Ormandy/Philadelphia Symphony Orchestra
  New York 1975(Stereo)
    Shirley Verrett, Alfredo Kraus
    Eve Queler/Orchestra of the New York Opera Society

  タイトル通り、1975年に行われたコンサートのライブ録音です。1975年にもかかわらず何故かモノラル録音ですが、鑑賞に支障はありません。録音の性格上シンプルなマイクセッティングでほとんどミキシング操作等かけられていないことが幸い(?)して、Academy of Music のデッドな音響が実感できますし、それにもかかわらず量感のある弦の音や歌手にぴったりと合わせる Ormandy の指揮ぶりも堪能できます。 それにしても、こんなに豪華のコンサートは今日では想像も出来ませんね。当時の philadelphians が羨ましい〜。(私はこの盤をつい最近渋谷のTowerで購入しました。米Tower の オンラインショップでもデータベースにあるようなので、入手は比較的容易と思われます。ちなみに、購入してから横田さんのオーマンディディスコグラフィで調べたらちゃんとこの盤が記載されていました。さすがですね。) (2002.2.11)




魅惑の La Valse
  米RCA Special Products DPL3-0123 (3LPs (C)1975)
   The Phladelphia Orchestra European Tour 1975.
   
   To Commemorate the 125th Anniversary of PENNWALT Corporation, The 75th Anniversary of the Orchestra
   and The 75th birthday of Eugene Ormandy.
  
  Mahler:Symphony no.1, Stavinsky:The Firebird, Wagner:Tannhauser (Overture and Venusberg Music)
  Ravel:La Valse, Moussorgsky:Pictures at an Exhibition.

  一月前に ebay のオークションで競り落としたもの。例の事件の影響もあってか、日本への到着がかなり遅れたようだった。
 さて、European Tour 1975 とあったので、てっきりヨーロッパツアーのライブ録音と思ったけどそうではなく、 Philadelphia Orchestra の有力なスポンサー(現在はどうか知りません)である Pennwalt社(製薬会社かな?)の125周年記念と Orchestra と Ormandy の75周年記念 と 1975年の European Tour とを記念したLPであり、収録曲はRCAのスタジオ録音を集めたもの。期待外れでがっかりしたが、日本未発売 の La Valse があり予期せぬ収穫にびっくり。早速クリーニングして聴いてみた。
  これは素晴らしい録音と演奏だ。Columbia の録音よりスピード感は後退しているものの、優美さと鳴りっぷりの良さが同居した希有な快演だと思う。第3期のCD化にはこれも是非とも加えて欲しい。(2001.10.14,2003.10.12追記修正)




The Ormandy Era(Limited Edition 30LPs)
    The Philadelphia Orchestra Association Official Tribute Collection.
    made by Franklin Mint Record Society.
      
     Vol.1 Virtuoso Showpieces
     Vol.2 The Great Solists
     Vol.3 Time Honored Classics
     Vol.4 20th Century Favorites
     Vol.5 Historic Performances
     Vol.6 The Summation

  恐らく、1979年〜80年に発売された音楽監督40周年記念のレコードだと思います。各5枚6セットの計30枚という豪華なコレクションです。Ormandy の巻頭言、そして  Copland, Mehta, Perlman, Serkin, Stern, Wattsといった錚々たるメンバー(友人)からの賛辞が寄せられているブックレットが付いています。音源は、Columbia, RCA, EMIからのものです。(2001.9.03)


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