「バンドマン・ツッコミ講座」
皆さん、おはようございます。新人バンドマンのための、MHK「バンドマン・ツッコミ
講座」の時間です。
日常会話が「ボケ」と「「ツッコミ」であふれている現代社会では、ちゃんとした「ツッコミ」
が出来ないと、バンドの中でも会話が成り立ちません。新人バンドマンの皆さんは、是非、この講座で
バンドマン流の「ツッコミ」のポイントを、しっかりと勉強してください。
まず、バンドマン同士で話をする時は、常に相手の話を注意深く聞きましょう。その際、話の
内容はどうでもいいから、なにはさておき、ツッコミのポイントを探りながら聞きましょう。
相手がボケてるな、と思ったら、相手が先輩であろうが誰であろうが、かまわずに鋭くツッ
コむ、それがポイントです。
では早速、レッスンを始めましょう。
1.飲みに連れて行ってくれた太った先輩が、こうボケた場合。
「俺、メタボとちゃうで。腹ん中は、全部酒や」
そんな時はすかさず、
「お前の腹は、酒腹(サケバラ)か!」
<これは、ジャズのナンバー「酒とバラの日々」に引っかけたボケとツッコミですね>
2.抜けなくなったマウスピースを必死で抜こうとしている外人のラッパが、こうボケた場合。
「ユー、マスト、テイク、ジ、マウスピース!」
そんな時はすかさず、
「マウスピースが、えー取れん(Aトレイン)か!」
<これは、ジャズの「Take the “A”train」の歌詞に引っかけた、ボケとツッコミですね>
<参照>
You must take the A train
To go to Sugar Hill way up in Harlem
If you miss the A train
You'll find you missed the quickest way to Harlem
Hurry, get on, now it's coming
Listen to those rails a-humming
All aboard, get on the A train
Soon you will be on Sugar Hill in Harlem
3.バンマスが何かを捜しながら、こうボケた場合。
「おかしいな、メガネが見当たらん。今日のお前のアドリブといっしょや」
そんな時は、バンマスの額をピシャリと叩きながら、
「どこが行方不明や!」
<行方不明とは、アドリブの途中で、どこを行っているのか分らなくなること
でしたね>
4.給料日前に、先輩が「金、欲しいな、金、世の中、すべて金や〜!」と、発狂したら。
さげすむ様な目で相手を見ながら、
「お前はジャーマネか!」
<バンド社会では、ジャーマネ(マネージャー)は金の亡者の代表です>
このように相手のボケに対してツッコむことも大切ですが、相手がボケていなくても、こ
こぞ、と思った時には、先輩後輩に関係なく、遠慮なくツッコむようにしましょう。
5.アドリブをいつもワンコーラス(1回ぎり)で止めてしまう人には、
「お前は、日本の総理大臣か!」
6.ラッパの先輩が「吹き過ぎて、唇が腫れてどうしょうもならん」と言ったら、
「どうしょうもならんって、お前はニッチモ、サッチモか!」
7.店からおだてられると、すぐ木に登るバンマスがいたら、
「お前は、ヤッターマンか!」
8.難しいショーの楽譜が来ると、何度も首をかしげて楽譜を見るトップには、
「お前は、ビートたけしか!」
9.バンド部屋で、扇風機にぶつかった人を見かけたら、
「お前は、ドンキホーテか!」
10.バンド部屋でオナラをした奴には、
「ステージで、Fのブルースばっかりと思ったら、部屋に戻っても、へ長調か!」
どうですか皆さん、少しはバンド流のツッコミが理解できましたか。分からない人は、何度も繰り返し
練習して、とっさに使えるようなりましょう。さあ、時間が来てしまいました。来週は
「一人ツッコミ」について勉強します。
あ、それから、今日勉強したことをバンド部屋で使って、気まずい雰囲気になったり、
バンドをビークー(首)になっても、当講座は一切関知しませんので、そのつもりで。
では、また来週〜!
は、ねえよ。
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