ステージで、思わぬ失敗をすることがあります。たいていの場合は慢心が原因です。
なんてことないと思ってちゃんとやっていなかった部分でひっかかって、モタモタ、アタフタ・・。
ステージから降りて、こんなはずではなかったと思う心と、いつもの通り平静に振舞おうとする心が、
きっと顔に出ているんでしょう、メンバーと話す口調もうわずってしまいます。酒を飲んでも、いつものように
バカっ話にノッていけません。
そんな状態は、たいていはいつのまにか元に戻りますが、なかなか回復しないときもあります。
もっとも、傷が深い時の方がかえって「この失敗がなかったら自分はチャランポランのままだった」と思い、
「人生そんなに時間がないのに。ちゃんと練習しなくちゃ!」という気持ちになる(偉い!)。
ところが、この優等生的発想が、これがまた続かない。いつのまにか、テレビを見て酒を飲んで、の日々
に戻ってしまう。人生これの繰り返し・・トホホ。
そんな時、ピアニスト小曽根真さんの記事を読みました。その中の一文、「小曽根さんは才能があるから、
という人にはつい、『悪いけど俺はあんたが想像つかへんぐらいピアノ弾いてるんやで』って言いたく
なるんですわ(笑)」・・・天才と言われるピアニストにしてこれです。(記事を切り取って机に貼り付け
ました。)
もっとも、逆のパターンも有り。友人のバンドでのこと、歌伴でミスってしまい、カンバン(歌手)
に謝りにいったときのバンマスのセリフ、「いやー申し訳ありませんでした、あなたの歌がすばらしくて
メンバーが聞き惚れてしまいまして」・・・こんなバンドマン人生も、一方では有り、かな。
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