仕事にだけはするもんじゃない?
先日、バスツアーに出掛けました。バスツアーの利点は自分で運転しなくていい、 つまり安心して酒が飲める、ということ。大いにリラックスした旅行でした。

逆に、大変だと思ったのが添乗員、いわゆるツアコン。集合時間なのに人が集まらない、 やっと出発と思ったら「トイレ!」、食事時間には「私のにはあれがない!」、 おまけに当日は事故で遅延、「いったいいつ着くのヨ!」。 あーあ、旅行が好きなら、ツアコンだけにはなるもんじゃない。彼らは好きでこの道を 選んだのだろうか?好きだった旅行が段々嫌いになっていくだろうな。

しかし、考えてみると、これはどんな仕事にも当てはまることですよね。いくら好きでも、 それを仕事にする、となると、それなりに大変。 キャバレーのバンドマンでも、始めのうちこそ、楽器でメシを食う楽しさがあるけど、 休日は年に1日か2日、新婚旅行にも行けない、パリヒがなければリョーキューも 上がらない、もちろんナスボーなんて無い、上手くなっているのか、いないのか、 自分でもさっぱりわからないまま、ただひたすら演奏の日々。 こうなると、いくら好きで始めた音楽でも、だんだん苦痛になってきます。

でも、そうやって続けてきた人が、結局は残っているんですよね。嫌だ嫌だと言いながら、 あいつまだやってると言われながら、目に見えないぐらい少ーしずつ成長している、 そんな人が、長続きするみたい。

積極的に「好きな事を続ける」、もいいけど、消極的に「続いた事が好きな事」ってのも、 いいんじゃないですか。もう止めようと言いながらも続いている、というのは、結局は 好きなんですよ、きっと。そう思って頑張りましょ。(ちなみに「事」を「女」に読み 替えると、また別の意味合いになりますけど)