熊さん流ジャズ勉強法「流行語でリーダーを目指す?」


            熊さん流ジャズ勉強法「流行語でリーダーを目指す?」


熊:えー、大家さん、あきましておめでとうございます。
大:おい熊さん、来る早々、寝ぼけてんじゃないよ。まだ11月なのに、なんで年賀 の挨拶なんだ。
熊:いやだなぁ大家さん、よく聞きなよ。あけまして、じゃなくて、あきましておめでと う、って言ったんだよ。大家さんもとうとう老化が始まったか。
大:老化は今に始まったこっちゃねえや。なんだ、その、あきましてってのは。ははぁ、 さては楽器の練習に飽きてきたんだな、そうだろ。
熊:ハハハ、図星だ、面目ねえ、『テヘペロ』。
大:なにがテヘペロだ。飽きたのに、おめでとう、もないもんだ。しかし、楽器ってのは、 一朝一夕に上手くなるもんじゃない、遅かれ早かれ壁にぶち当たるもんだ、まあ、あせら ずにじっくり練習するこったな。
熊:そうは言っても、今は『これまでに経験したことのないような大雨』、の心境だ。
大:おやおや、今年の流行語づくし、で来たか。じゃ、今の熊さんは『スランプなう』ってとこ かな。
熊:そうなんだよ。『50℃洗い』の野菜みてぇにシャキッとしてえのに、『金環日食』みて ぇに、心は真っ暗闇だ。
大:おやおや、『ワイルドだろぉ?』の代表みたいな熊さんにしちゃ、ずい分弱気な発言だ な。それでも、隣町のバンドの練習には行ってんだろ。なんでも、かわいい女の子目当て に、熱心に通ってるてえ噂だが。
熊:それだよ、大家さん。きっと『オッケ〜、いい感じぃ』、みたいな女の子がいると思って 行ってみたら、これが、『霊長類最強女子』の『野獣』みてぇな女の子で、練習帰りには 決まって、「熊さ〜ん『タニタ食堂』で『ビッグパフェ食べたい』」、なんて言うし。
大:『ロンドンオリンピック』そのまんまだな。
熊:ほかのメンバーも『イクジイ』や、『終活』老人や、『暴走老人』ばっかりで、練習に来 てるんだか、『ロングブレスダイエット』に来てるんだか。そんなんで、熱が入らねえから、 籍は置いてるけど、練習は休んでばっかりだ。
大:まるで『休眠口座』だな。でも、バンドのリーダーはしっかりしてるってえじゃない か。
熊:ああ。名前が武者小路希星(きらら)って『キラキラネーム』で、あいつが一人で頑張ってる 様子は、まるで『奇跡の一本松』だ。
大:ふーん、『オスプレイ』の熊さんとは大違いだな。
熊:おだてるない。
大:誰がおだててるんだ、問題児だと言ってるんだ。
熊:それでもって、俺と同じぐらい『佐川男子』で、いい男だ。
大:へぇ、熊さんはどっちかといえば、修復後にとんでもないことになった『この人を見 よ(Ecce Homo)』ってえ絵に、似てるんじゃないかな。
熊:またまたー、おだてるなって。で、おまけに、色白でコシがあってノドごしがよくて、出身はどこだっ て聞いたら、『うどん県』だと。
大:ウソつけ。
熊:ただ、『決められない政治』みたいに、決断力が弱いってのが、玉にキズだな。
大:確かに、『もっといい色のメダル』を目指すには、いろんな人をまとめて『チーム力』 を引き出す、リーダーシップが必要だしな。もし、熊さんがリーダーになろうと思ったら、 精神をコントロールする細胞に『iPS細胞』を植えつけないとな、ハハハ。
熊:なるほど、『いいね!』、俺がリーダーか、ウンウン、その手があったな。
大:おい冗談だよ、本気にするんじゃない。そんなことしたら、バンドが『近いうち解散』 になるのは目に見えてらぁ。
熊:そうだ、バンド『維新八策』を作って、『第3極』からリーダーに立候補しよう。
大:おやおや、すっかりその気になってやがる。おい熊さん、リーダーになりたかったら、 『東京スカイツリー』みたいに高望みをしないで、まずは『LCC(Low Cost Carrier)= 格安航空会社』のように、方向性を決めて、必要なこととムダなことを見極めて、『塩麹(こ うじ)』みたいに、味のある音を目指して練習しなきゃ。
熊:うるせえな、わかったよ。じゃ、さっそく帰って練習だ、あばよ。
大:おいおい、待ちな。これは今月の家賃の請求書だ、持って帰ってくれ。
熊:なんだなぁ、人がせっかくヤル気になってるってのに、なんでこんなモン渡すんだよ。
大:な〜に、せっかく来たんだから、『手ぶらで帰らせるわけにはいかない』。