新春大喜利「バンドマン・ことわざもじり」


               新春大喜利「バンドマン・ことわざもじり」

えー、明けましておめでとうございます。司会のパツラ歌丸です、本年もどうぞよろしく お願いいたします。
さて、今年の大喜利は「バンドマン・ことわざもじり」といきましょう。
メンバーの皆さんは、初めにことわざを、それからどんな状況なのかを、言ってください。 私が「それで?」と聞きますから、そのことわざをもじって、なんか続けてください。 ちょっと、そこの正月ボケ、「もじり」の意味、わかってんの?じゃあ、出来た人から。

はい、えー『雨降って地固まる』をもじって。
サックス吹きが、アメ玉をしゃぶりながら楽器を吹いたら、キーがベタベタして動かなく なりました。
「それで?」
『アメ食ってキー固まる』

「ま、最初にしちゃいいんじゃない。座布団1枚あげて。じゃ次からジャンジャン行こう」

はい、『木を見て森を見ず』をもじって。
森進一のショーで、楽譜のキー(調号)を見たら、難しいのでミストーンを出しました。
「それで?」
『キーを見て森をミス』

「うん、まあまあ。はい、座布団1枚」

はい、『備えあれば憂いなし』をもじって。
♯が3つのAのキーの曲でも、メロディーが簡単なら、演奏が楽で助かります。
「それで?」
『そんなAあれば嬉しいな』

はーい、『嘘つきは泥棒のはじまり』をもじって。
クラッシックの指揮者が、演奏ミスをした管楽器奏者をなじる言葉です。
「それで?」
『嘘吹きはこの棒の恥なり』

「なんか、理屈っぽいな。はい、次のひと」

はい、『老いては子に従え』のもじりです。
トップ奏者のドの音に合わせてちゃんと演奏するよう、サイドの奏者に注意する言葉です。
「それで?」
『おい、っば。ドに従え!』

はい、『衣食足りて礼節を知る』をもじって。
バンドでは、演奏中に1小節食う(早く出てしまう)と、みんなの冷たい視線を浴びます。
「それで?」
『1小節食ったりして、冷血を知る』

「分かりにくいから座布団1枚持ってって。えーっと、はい、次のひと」

はい、『対岸の火事』をもじって。
店に入ってるもう一つのバンド(タイバン)がステージで演奏中に、漏電でアンプから火 が出ました。
「それで?」
『タイバンの火事』

「あはは、いいね。ちょっと、座布団差し上げて。はい次」

はい、『絵に描いた餅』をもじって。
曲のキーがBでは高いので、一音下げてAにするようお願いした歌手が、バンマスに確認 したときの、二人の会話です。
「それで?」
『Aに変えた?』『モチ!』

「まあ、いいんじゃない。座布団差し上げて。はい次」

はいはい、じゃ俺も、『縁の下の力持ち』をもじって。
歌のキーがAでは高いので、一音下げてGにするようお願いした歌手が、バンマスに確認 したときの、二人の会話です。
「それで?」
『Aの下のGから?』『モチ!』

「なんだ、中身はおんなじじゃねえか。おーい、座布団2枚持ってって。はい、次」

はい、『溺れる者はワラをもつかむ』をもじりです。
年をとって演奏の腕が衰えてくると、演奏の途中に笑いを入れてごまかします。
「それで?」
『衰える者は笑いをも使う』

「こんにゃろ、年寄りをバカにしたな。おーい、こいつの座布団1枚持ってって」

はい、『河童の川流れ』のもじりです。
トランペット(ラッパ)奏者は、丸顔より、面長のいい男が多い、という事実です。
「それで?」
『ラッパの顔、長め』

「自分がラッパ吹きだからって、勝手なこと言ってんじゃないよ。おーい、こいつの座布 団、みんな持ってって。はい、次」

はい、『大は小を兼ねる』をもじって。
ショーの直前に腹が痛くなったので、席に「ケンタッキーフライドチキン」の人形を置い てトイレに行きました。
「それで?」
『大はショーをカーネル』

「正月からシモネタ言ってんじゃないよ。おーい、こいつの座布団全部持ってって。はい、 次のひと」

じゃあー、シモネタついでに、はい、『目は口ほどにものを言い』をもじって。
自分の「モノ」のデカさを、誰かれかまわず自慢する、バンマスの様子です。
「それで?」
『迷惑っ!ちゅうほどに「モノ」を言い』

「おーい、こいつのも全部持ってって!」

はい、ハイ、じゃ『飛んで火にいる夏の虫』をもじって。
リハーサルで、練習記号のAを飛ばしてBに入るメンバーに対して、キレかかったバンマ スの言葉です。
「それで?」
『飛んでBに入るなっつうの!・・・無視?!』

まあ、いいだろ。座布団1枚差し上げて。

ということで、例のごとく「バンマスいじめ」が出たところで、今年の大喜利はこれにて お開きです。今年もこのエッセイのコーナーを、どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた来週・・・は、ねえ〜よ。